ページ

2019年7月15日月曜日

中国の外国人に対する一部電子決済機能規制について

 昨日の記事の続きですが、「ザンキゼロ」のSteam版を買う場合、中国だと約2000円(約120元)で買えるのに対し、調べてみたら日本だと約6000円するようです。所得格差や為替格差を考慮してもこの三倍の開きはとても納得できるレベルではなく、いわゆる「おま国」案件こと、特定国の消費者に限って値段を釣り上げる行為に見えてなりません。
 なおこうした行為については既にヨーロッパなどで問題視されており、将来的には規制されるかもしれません。為替変動もあるから数パーセントの誤差ならともかく、この金額差はなぁ。

 話は本題に入りますが、前回記事でも書いた通り中国からSteamでゲームを購入したところ、表示言語は日本語ながら、人民元価格で購入することとなりました。またこの決済時、サイトに用意されているWeChatやアリペイといった電子決済を試したところ、恐らく「外国人+外資運営業者」という組み合わせから決済を行うことが出来ませんでした。
 この点について私の率直な感想を述べると、「非常にもったいない」といったところです。というのも、既に中国国内の支払いやネットでのサービス決済で私もほぼ全てWeChatで決済しており、お札に触ることは本気で数ヶ月に一回あるかないかくらいです。特にネットでの決済は航空券などが主ですが、その場で即支払いができて、またスマホのアプリ上で決済証拠も確認できることから非常に重宝しています。特に一番大きい点としては、クレジットカードと違って細かい本人認証などが不要ですぐ決済できる点です。

 ただこの機能、前述の通り「外国人+外資運営業者」の決済には規制があるのかうまく決済できません。中国人の友人も上記のSteamの一件を話したところ驚かれ、中国人なら問題無く決済できるのに外国人はこのようにいろいろ規制されています。この規制の最大の目的は、中国の外貨及び人民元通過資産の流出を回避するためと言われており、これらに限らずとも個人の国外送金や企業の外貨決済も様々な規制が設けられています。

 その一方と言ってはなんですが、中国は日本を追い抜き現在既に世界最大の外貨準備高を有しています。その上で、人民元を米ドル、ユーロ、ポンド、日本円などのような国際通貨にしようと躍起でAIIBなんかもそういう目的で作られたところがあるでしょう。
 そうした目的に立つならば、人民元を敢えて海外へ配るということも国際通貨化を果たす上では重要です。しかし上記のように中国は未だ個人決済においても外貨取引を厳しく制限しており、本気でやる気あるのかと正直疑問に思います。

 それと同時に、Steamのように世界各地で現地通貨で決済できるグローバルネットサービスはこの他にもAmazonを筆頭に増え続けています。今後こうしたサービスが広がるに連れて、米ドルが基軸となるものの、複数通貨による決済もできてくるのではないかと思います。
 具体的には、決済時に現金とポイント併用、現金/ポイントのみ、みたいに複数の通貨を織り交ぜたり、それぞれ単独で使用したりみたいな決済ができる気がします。そうなった場合、先程のSteamのように、どの通貨で決済するとお得なのかという論点も生まれる可能性があるでしょう。仮にそうなった場合、世界で新たな通貨競争が始まるかもしれません。

 たかがSteamの決済方法ですが、今回実際にやってみていろいろ思うところが多いです。日本人でありながら中国で決済するという特殊な立場だからこそでしょうが、あながち通貨を考える上ではいい材料である気がします。

2019年7月14日日曜日

中国でSteamを試してみた

 日本には日曜夜にアニメの「サザエさん」を見終わると翌日月曜からの仕事を連想して軽いうつ症状を引き起こす「サザエさんシンドローム」という風土病がありますが、最近の私は毎週土日もずっと仕事していて、ちょうど日本でサザエさんが終わる頃にその週のタスクが終わり、ホッとすると言うか一息つく状態が毎週続いています。
 あとさっき計算したら今月は今日までの残業時間が約41時間で、ちょうど月の半ばだから今のペースを維持できれば月80時間の過労死ラインを無事突破できそうです。ただこの時間に関しては今やっている業務は作業中の神経の消耗が桁違いに激しいだけに、仮に他の仕事だったら今のペースの1.5倍でも余裕で絶えきれる気がします。そう考えると過労死ラインの突破は案外難しくないなと思えます。
 なお先週はキーボードを叩きすぎているせいか、右手を広げるだけでも痛くて、移動中とかずっと手を握ってました。

 話は本題に入りますが先月、ゲームの「Gジェネレーションジェネシス」がUIがクソなことで有名なプレイステーションネットワークでセールされていたので、仕事はクソ忙しいけど安いのだから買っちゃおうと買ってしまいました。買ってしばらくしてから他のゲームをクリアし終えたのでそろそろVitaでダウンロードしようと思ったら、何故かダウンロードリストに入っておらず、「是は如何に?」と漢文調で訝しみながら調べてみたところ、なんと私が購入したのはVita版ではなくPS4版で、PS4を持っていない身からすると無意味な購入だと初めて気が付きました。
 っていうかバージョンを間違えるくらいこの時疲れてたんだと初めて気が付きました。

 一応気づいた時点でまだセールは続いていたものの、信じてないけど神からの「買うな!」という指令と受け取りそのまま再購入は見送りました。とはいえ、なんかゲーム買って遊びたいという気持ちは失せませんでした。
 他に遊んでみたいものとしてはスパイク・チュンソフトの「ザンキゼロ」というゲームがあるのですがこれだとUIがクソなことで有名なプレイステーションネットワークで買うと約7000円もすることから、買うのにはちょっと迷うと言うか、安くなるかセールになるかしないと購入には踏み切れない金額です。そんなことでさてどうしたものかと仕事しながら考えていたところ、「そうだ、Steamを試してみよう!」と京都に行くようなノリで思いつきました。

Steam(ウィキペディア)

 Steamとは知ってる人には早いですが、ネットでの国際PCゲーム配信サイトとそのサービスの名称です。世界各国のゲームメーカーがこのSteamで自社のゲームを売り出しており、それこそPS4とかで販売されているエースコンバットやファイナルファンタジーといった大作ゲームもこのSteamを通して購入、ダウンロードすることでPC上で遊ぶことが出来ます。もっともさっきの二つを遊ぶとなるとPCの3D描画性能も結構要求されますが。
 このSteamは米国法人によって運営されていますが、中国でもサービスが展開されていることは、元同僚でガチなゲーム業界関係者から聞いていました。Vitaがもう生産中止となりこれからリリースされるゲーム本数も少なくなるという目測もあり、前から使ってみようかと考えていたところでした。

 早速、自宅のパソコンからSteamサイトにアクセスして、アカウント作って、ソフト販売ページを見てみたところ、「¥100」などといった値段表記がズラッと並んでて一瞬ポカンとしました。
 実はこれ、「100円」ではなく「100元(約1600円)」という意味です。日本円も人民元も通貨省略記号は同じ「¥」、ついでに書くと元々使用していた漢字も「圓」で共通しています。

 日本円で考えるとべらぼうに安い金額になるので最初見た時は驚きましたが、落ち着いて見直してみると、人民元単位で値段を換算したとしても非常に安い金額でゲームソフトが販売されていることに気が付きました。
 例えばさっきの「ザンキゼロ」、Steamの中国販売サイト金額は確か約120元(約1900円)、しかも私が買った時はセール中だったので約90元(約1400円)でした。さっき書いた通り、UIがマジクソなプレイステーションネットワークで購入すると約7000円という定価をすると考えると、Vitaで遊ぶことが馬鹿みたいに思えてくる値段です。

 恐らくですが、Steamの日本円価格であれば中国での人民元価格よりはもう少しすると思います。ただそれでも、わざわざVitaとかで買うのと比べると価格面でのメリットは非常に大きく、他のゲームを見ていてもこのまま人民元で書い続けたほうが絶対に有利と思える価格ラインナップとなっています。

 そんなわけで「ザンキゼロ」を含めいくつかのゲームを購入し、ダウンロードして試してみましたが、ダウンロード速度も問題無く、またゲームのPC上の動作も特に問題ありませんでした。まぁ何よりといったところなのですが、唯一不満ではないものの、ちょっと惜しいと感じたのが決済です。
 購入時の決済方法はいくつか提示されたので、普段の生活でも一番頻繁に使うWeChat決済ことスマホの電子決済を選んでみたところ、「個人認証が出来ていないので決済出来ません」と拒否されてしまいました。

 実際にはWeChatでの電子決済において私の個人認証は済んでおり、また店頭でのレジ決済や、中国の旅行予約サイト「C-trip」でのネット決済はこれまで何度も滞りなく実行できていますが、Steamではきちんと決済されませんでした。
 恐らくですが原因は私が外人(日本人)であることと、Steamの運営が米国法人であることであることが原因でしょう。似たような減少として、WeChat決済に対応している日本国内のコンビニでは中国人は問題無く決済できるのに、日本人だと決済できないよう制限されています。これは外貨流出を防ぐための措置と言われており、中国国内とは言えネット決済で「外国人+外国法人」の決済はやはり出来ないようになってるようです。

 仕方ないので結局クレジットカードで決済しましたが、このSteamの決済は二重の意味で惜しいと感じます。既に長くなっているので、明日以降右手(左手も)が痛くない時にまた続きを書きます。

2019年7月11日木曜日

韓国の態度について

 また疲れ切っているので書きたいことだけ書くと、徴用工問題について企業と政府で基金を作って救済する案を韓国政府が持ち出してきましたが、正直バカ喰らえといったところでしょう。不思議と誰も指摘しませんが韓国政府はつい先日、同じような形で作られた慰安婦財団を日本との合意なしに勝手に解散させました。こんなことをする連中とどうして基金を作れるのか、作ったところで無効の都合で勝手に解散される可能性があるだけに、少なくとも慰安婦合意を果たさない限りはこの案を飲む必要はなく、またその理由の正当性も十分にあると私には思えます。

 またフッ化材料の輸入規制については、日本を非難するだけで何も建設的な意見や、日本との合意に向けた話し合いを一切向けてこないあたり、おそらく来月には規制拡大、具体的には輸出許可製品の幅が広げられることになるのではないかと思います。具体的にはフォトマスクとかの半導体製造装置とかで、これによって台湾系のファウンダリー、あと中国が漁夫の利を得ることになるだけに、なんか中国側にも陰で動いてもらうように要請しても良いんじゃないかと思います。
 なお友人の中国人は、「前から韓国製品は不買運動している」といってました。っていうか中国人の方が日本人より明らかに韓国人嫌ってますし。

 韓国世論に関する報道は日本でも最近は多く見られるようになっていますが、都合のいい報道や意見ばかり載せるマスコミのレベルは低いように思え、見ていて安心できます。気にしなくていいから今後も日本は韓国と距離をおいたほうが良いのではないかと、私も心底思うようになってきました。

2019年7月9日火曜日

中国と韓国のエリートの差

 今日久々に空がまだ明るい内に会社を出ることが出来たので真面目な記事を書きますが、中国と韓国を比べて何が最も違うかと言えば、突き詰めればエリートの実力差ではないのかなと言う気がします。

 大分以前、ある中国人コラムニストの記事を私に紹介しながら友人が、「中国人はこの人のように、発言やコラムを見ていてすごい賢いと感じる人が多くいるが、韓国人に関しては一人もいない」と言い切ったことがあります。私個人としては同じJBpressで書いているアン・ヨンヒ氏のコラムは非常に筋道立てがうまく陰ながら尊敬していますが、友人の言うことも同意する面も少なくありません。
 具体的に述べると、大学教授の発言や行動、研究において、中国と韓国は雲泥の差があるように前から感じていました。最近は特許出願数でも世界トップになってきた中国ですが、日本語や中国語で報じられている中国の大学教授らの話や研究内容はなかなかおもしろく、知見に飛んでいます。無論、中には日本の大学教授同様にセクハラアカハラをやってる人もいるだろうとは思いますが、少なくとも報道に出てくる中国の大学教授はしっかりした印象を覚えることが多いです。

 いくつか例を挙げると、史跡の研究に関する報道では具体的な発掘手順や過去の研究との比較をわかりやすく説明されたりしています。また新説に対して自説が否定されたある大学教授が、自らの誤りを認めた上で新説の合理性を解説し直す記事も以前に見たことがあり、少数であろうとはいえこういう人が表に出てくるだけでも十分に中国はすごいなと当時思いました。
 その逆というか、韓国の大学教授の暴論は枚挙に暇がありません。中国でも韓国の大学教授が「孔子は中国人」と発言した内容がよく知られていますが、これに限らずとも日本絡みでわけのわからない遺伝子論とか祖先論はよく報じられています。どれを見ても確実に検証を済ませていないような暴論ばかりですが、そうした暴論が普通に海外報道で表に出てくる、っというかそんなトンデモ説を主張するようなのが大学教授になっているという時点でどうなのかなと思うわけです。

 アカデミックに限らず、政治界でも韓国の政治家の発言は疑問に感じるものが少なくありません。まぁそれは日本もですが。
 逆に中国は、やることがいちいち極端ではあるものの、各経済振興策とかを見ると実に理に適った手段を打ち出し、政治エリートの優秀さにはよく目を見張ります。もっとも、IT振興とかはうまいけど、金融政策はお粗末で、得意不得意ははっきり分かれますが。

 翻って今回の韓国に対するフッ化材料の輸出規制ですが、やはり韓国の対応振りを見ているとお粗末としか言いようがありません。これが中国だったら、ファーウェイじゃないけど「代わりのOSはすでに準備中だ」と言えるほどまでとは行かずとも、すぐさま日本への対抗措置を出すとか、特使を派遣するなどしていたと思います。このように見る限り、やはり中国と韓国を比べると、トップに差があるというかエリート層の実力で大きく開きがあるように見えます。

 もうワンステップ話を進めると、何故エリート層で中国と韓国に差があるのかとも考えられます。どちらも日本と比べると受験戦争の激しさで上をいっていることは間違いありませんが、やはり中国のほうが人口が多いからその分競争が激しく、厳選もされると見ることは出来ます。
 しかし私見で言えば、それ以前に問題があるのではないかと思います。日本もややそういうところがありますが、韓国は大衆教育は強くともエリート教育に弱い、もしくは実力エリートが実社会ではあまり伸びないと言うかきちんと出世できる環境がないのかもしれません。中国も今後はそうなっていくのかもしれませんが。

2019年7月8日月曜日

大津の欠陥マンション生地の裏側

決着はいつ? あのトンデモ欠陥マンション事件の今(JBpress)

 というわけで今日出た記事ですが、例の大津の欠陥マンションに関するものです。なお先に読ませた友人からは、「相変わらずうまく書けてるけど、この記事読んだ後で上海在住というプロフィール見ると謎すぎる」と言われました。これまでも上海で一向一揆とかについて語ってきましたが、今回のこの記事ほどの違和感は確かになかった気がします。

 このネタは4月にマンション販売会社の大覚の裁判で二審判決が出た時点で書こうと考えていました。取材を頼んだところ数日立って許諾の返事が来て、すぐ質問一覧をまとめたメールを送ったところ一ヶ月間音沙汰なかったので内心もうだめかなと思いつつ、皮肉を兼ねてリマインドを送ったら、おそらくただ忘れていただけだったのかすぐに返事が来ました。返事は遅かったものの内容はしっかりしていたので、じゃあとりあえず書くかと動いたのが先月の話です。

 記事自体はずっと経過を追ってきたので書くのは楽だったものの、むしろずっと追ってきていただけに書く内容が多すぎて、文字数を抑えるための取捨選択のほうが難しかったです。細かい内容はなるべく図表にまとめて無理やり盛り込みましたが、それでもちゃんと書いたらこの記事は倍の文字数になっていたでしょう。
 なおできれば入れたかったものとして、松居一代氏はかつて、個人ながら自宅の欠陥問題について清水建設(シミケン)相手に自ら証拠集めなどに奔走して、大幅な補償を勝ち取ったということも入れようとしていました。この件について、「松居一代氏という類稀な行動力の持ち主だからこそ出来たことで、現実には個人が施工会社へ欠陥問題で訴えても万に一つ勝ち目がない」と書くつもりでした。あの騒動があるだけに、説得力をもたせられたでしょう。

 JBpressのアクセスランキングでは現在二位ですが、昼間は五位か六位の辺りをうろついていました。っていうか最近のJBpressは夏の韓国祭りとばかりに韓国政治ネタばかり放り込んでて、普通に考えて太刀打ちできるネタではなく、実際に今日のランキングを見ると私の記事以外はほぼ全て韓国ネタの記事で埋め尽くされています。そう考えると、今回の記事は割と健闘したほうでしょう。

 今回の記事で自画自賛すると、末尾にてこうした欠陥住宅問題は過去何度も起こっているけど、何も抜本的な対策が取られておらず、何度も繰り返されていると言及した点だと考えています。姉歯事件の時にもあれだけお騒ぎしたにもかかわらず、結局似たような問題というか欠陥住宅はその後も量産され続けているのが現実です。この点、大覚側が言う通り、いたちごっこになる恐れもあるものの法規制を強化する必要があると思え、その点では自分にしても割とまともな社会評論担っている気がします。

 っていうかもこのブログ記事書くだけでも死にそうなくらいへばっているので、書くのはここまでにします。昼間までは元気だったのにな(ヽ´ω`)

2019年7月6日土曜日

マツダの車種名世界統一について

 連続して車の記事となってしまいますが、個人的に気になるニュースなので書いておくことにします。

え?? このタイミングで!? アテンザ改めMAZDA6発表!!! マツダの車名戦略は成功するのか!?(ベストカー)

 上記記事にある通り、先日これまで日本で使われてきた「アクセラ」から海外での名称の「マツダ3」への改称に引き続き、「アテンザ」も「マツダ6」、果には「デミオ」すらも「マツダ2」にするとマツダが発表しました。結論から言うと、マーケティング上でマイナスにしかならないと思います。

 上の改称後の名称は以前から海外で使われていた名称で、中国でもこちらでした。なお「マツダ5」は今はなき「MPV」で、「マツダ4」は死番だからか存在しません。

 今回の改称を経て、マツダの車種は実質「マツダ#」と「CX-#」の二種類で統一されることになります。ただ、海外市場は知りませんが日本国内市場について言えば、日本人はやはりアニミズム信仰が強く、無機物や想像の産物に対してやたらと人格を持たせようとするところがあり、そうした点を考えるとやはり車には、他とはっきりした区別がつくような名称をつけるほうがマーケティング上でもいいように思えます。
 加えてですが、最近のマツダのラインナップには疑問を感じます。

 先程述べたとおりにマツダ唯一のミニバンであったMPVは既に生産を終了しており、代替車としてたくさん乗れるCX-8を今は作っていますが、こちらはカテゴリーとしてはSUVです。そのSUVですが、CX-3、5、8とこれだけで三車種もあり、それなら何故ミニバンは持たないのかと疑問です。またCX-3に関してはパット見デミオと区別がつかないくらい近く(リアしか差がない)、元アクセラと元アテンザ、以前のモデルと比べると両者の差が縮まっているように見えます。
 これが何を意味するかと言うと、車としてのバリエーションがマツダ全体で狭くなっているように私には見えます。広ければいいってもんではないですが、狭い範囲に無駄に大量の車種を並べているように見え、それこそさっきのCX-3とデミオならグレードで分けるくらいでも良かったのではと本気で思います。

 またそのCX-3ですが、評論家の意見を見ているとあまり評判が良くないと言うか、マイナーチェンジでマシにはなったもののそれ以前は非常に悪いとまで書かれていました。元アクセラこと最新のマツダ3に関しても、海外仕様車は悪くないのに日本国内仕様車はどうしてこうなったみたいな感じで書かれており、最近のマツダはどうなっているんだろうかと思うくらい不安になってきました。
 それ以外にもバリエーションが狭くなっていることに加え、アピールカラーをカープレッドで統一するのはまだいいとしても、ブランドイメージを意識してかフロントマスクまで統一してしまったのも疑問です。マツダのサイト見ても、ガチでパット見どれも同じ車に見えてしまい、幅広くユーザーを取り込むならもっと幅を広げたデザインのほうが良かったのではという気がします。

 なおデザインについて他のメーカーについて言うと、最新のトヨタのカムリはため息が出るくらいいいデザインです。一時期ひどいもんだったトヨタのデザインですが最近はカローラですら非常によく、この前も中国でのハイブリッド仕様車のレビンに乗りましたが、乗り心地もよくまたエンジのカラーの塗りもよくて、この方面でトヨタが劇的に改善してきたと感じます。

2019年7月3日水曜日

失われつつあるサンルーフ車

 例の韓国に対するフッ化系原料の輸出規制についても書いてもいいですが、たくさん報道出ているので自分がやらなくてもいいかと思って放置しています。強いて言えば、なんとなくですが「せっかくだから」とばかりに何故か中国もこのタイミングで韓国にちょっかい出すんじゃないかという期待めいた予感がします。

国産新車のサンルーフ、絶滅寸前か 中国では「豪華さの象徴」 日本でなぜウケない?(くるまのニュース)

 というわけで本題ですが、最近気がついたというかショックだった事実なのですが、なんか最近の日本車にはサンルーフのオプションがなくなりつつあるようです。

 サンルーフとは、車の天井の一部分をガラスで透明にするオプションを指します。上の記事にあるとおりに中国では非常に人気なオプションの一つで、たまに友人と流しのタクシーとかに乗るとこのサンルーフ車に当たることがあるのですが、はっきり言って乗っててめちゃくちゃ楽しいです。視界が広がることで空間が広く感じられ、また天井を見上げてみられるその風景も割りかし楽しく、もし日本帰って(全く予定はないし仕事的に帰れないが(´;ω;`))車買うことがあれば絶対サンルーフをつけようとマルクス主義的(=無意味に、空虚な)に北斗七星に誓っていました。

 先日、仕事があまりにも辛く(キーボードの叩き過ぎで今も両手広げると痛い)現実逃避したくなったので無駄に自動車会社のサイトやカタログサイト見て、個人的に大好きなコンパクトカーをいくつか品定めした上で自動車会社サイトで購入シミュレーションをして遊んでいました、会社で。その際、「実際にサンルーフつけるとしたらどんなもんかな」と思っていろいろ弄っていたのですが、そもそも、サンルーフがオプションとして存在する車自体が見つかりませんでした。少なくとも、コンパクトカークラスでは皆無でしょう。

 一体何で、どうしてってな感じで調べたところ上記サイトの記事のように、単純に日本市場では人気がなくて、メーカーもオプションに入れなくなったのが実情のようです。ごく一部のオプション設定車を除き、もし付けるとしたら改造車として外部で取っ付けるほかないようです。
 個人的には非常に残念だし、八千代工業さんの言うとおりに最近はUVカットで夏場も室内Teriyaki状態になるわけでもないのだから、もっと日本の消費者もメーカーもサンルーフを使ってもらいたいのが本音です。まぁ中古車だったらまだ探せそうですが。

 ちなみに現行のコンパクトカーを選ぶとしたら何にするかと名古屋に左遷された親父と無駄にチャットで議論したところ、自分の中ではスズキのイグニスが1位、2位にホンダのフィットが来ます。イグニスはコンパクトで独特のデザイン、何より人気なさそうでレアリティが高いのがなんか胸に来て、フィットはデザイン最悪でホンダは嫌いだけど、圧倒的な室内容積とハイブリッド仕様による高燃費から実用性で選ぶとしたらこちらになるでしょう。
 親父からはジムニー、クロスビーが挙げられましたが、ジムニーは今納車まで半年以上かかり、買い換えようと予約したら今の車の車検が先に来てしまったという話も聞くだけに自分はやめとこうと思います。クロスビーはデザインは嫌いじゃないですが、室内容積がやや狭そうなのと、燃費が他のコンパクトカーにやや劣る点で、それならイグニスを選びます。ついでに書くと三菱のミラージュは、メーカーサイト上でも見るからに安っぽい作りしているので早々に候補から外れました。