ページ

2019年10月11日金曜日

バイオハザードな日本の企業環境

 本題と関係ないけど、漫画の現代作家で最高峰の実力者と言えるのは間違いなく「進撃の巨人」の諫山創氏だと思え、構成力や完成度のどれをとっても他を圧倒する屈指の実力者だと感じます。それだけに彼に匹敵する人物は現状実質ほぼいませんが、唯一対抗しうえる人物を挙げるとしたら、藤本タツキ氏以外にはいないだろうとみています。
 にしてもやっぱりニビンベンの影響受けてたか。でなきゃあのベタの塗り方は無理だろうけど。

 話は本題に入りますが、中国ではよく政府もメディアもこぞって「ゾンビ企業を駆逐してやる、この世から、一匹残らず!」という進撃っぽい発言が繰り返されています。ゾンビ企業とはバイオハザードに出てくるアンブレラ社のようにゾンビを増やす研究をしている企業で……というわけではなく、実質的に経営が破綻しているのに銀行やファンドなどの融資によって生きながらえている、古い言葉で言うなら不良債権企業のことです。
 本来なら説明するまでもないのですが、こうした企業が存在し続けることでどうなるかというと、賃金や材料といった原価水準に合致しない価格(大抵は適正価格未満)で商品やサービスが販売され、真面目に賃金を払ったりしている優良企業に比べ価格優位性をもってしまい、これら企業の売上や利益を奪ったりすることで市場を歪ませます。それにしても価格優位性なんて言葉、今の仕事始めなければ一生使わなかったろうな。

 話は戻りますがはっきり言えばこうしたゾンビ企業は存在するだけでもマイナスで、市場原理を破壊し、経済を衰退させる可能性すらあります。それ故、こうした実質的に経営の破綻したゾンビ企業は市場から排除することが経済学上では正しいとされ、そういう意味では中国が現在採っている製作は理に適っています。
 また言っているだけでなく、着実に成果も出していたりします。日本じゃまず報じられないでしょうが、数年前までは大赤字を連発して、「国営企業の負の遺産」などと中国の鉄鋼業企業は言われていましたが、宝鋼と武鋼の鉄鋼超大手同士の合併を始め、ここ数年の政府による整理淘汰の甲斐あって、中国の鉄鋼業は近年劇的に利益水準を回復させてきています。自分なんか数年前の業界全体を覆ってた大赤字状況を見聞きしていただけに、現状を見るだに「諦めずに、やり続ければ叶うんだ」などと心底感心しました。にしても本当にこの辺の事情を日系メディアは語らねぇな、今度自分が記事出そうかな。

 さてここまで言えばわかるでしょうが、日本の平成以降の最大の経済失策はゾンビ企業を殺そうとするどころか、延命させようとし続けたことでしょう。バイオハザード的に言えばゾンビ共をマグナムで撃ち殺そうとしたら、「彼らは人間なのよ!まだ生きてるのよ!」などと庇って、余計に感染を広げてしまったと言ったところでしょうか。唯一、「いいや、奴らはもう死んでいる」と平気で機関銃ぶっ放して駆逐したのは竹中平蔵氏といえるでしょう。
 はっきり言えば経済原理上、明らかに存在してはならない不良債権企業どもを延命し続けた、具体的には中小企業を支援、保護し続けたことで、日本はもうにとど得られないものの多くを失ってしまったと私は考えています。では何故理論的にも明らかに間違っているのに中小企業を保護し続けたのか、理由は政治家の票田などもありますがそれ以上に失業者を増やしてはならないという恐怖感が先行していた事が大きいでしょう。私だけかもしれませんが、失業率という数字は90年代において今以上に大きな重みを持って語られていた気がします。っていうか最近はニュースであまり見ないし、出てきても政府が操作処理疑惑が指摘されるし。

 私が今でも不思議なのは、どうして失われた十年の90年代に中国みたくただ倒産に追い込むのではなく、M&Aこと合併買収を推進しなかったのかという点です。デービット・アトキンソン氏が指摘しているように、日本は中小企業、並びにダメ経営者があからさまに偉そうにしすぎてている上、市場がきちんと淘汰しないせいで産業効率化が進まず不況を加速させていると私も感じます。
 要するにダメな中小の経営者だけを排除すれば丸く収まるところもあり、そういう意味でも企業の集約化をすすめる、さらには失業者を増やさない上でもM&Aこそが最も適切な手段だと思うのですが、現在においても政府、民間ともにこうしたM&Aは大企業の世界だけの話のように語っているのが不思議でなりません。本当に必要な、中小企業のM&Aだというのに。

 はっきり言えば、現時点でこうした見方がアトキンソン氏くらいしか持っていないとすれば、日本は今後もゼロ成長が続くと断言します。バイオハザード的に言えば、ゾンビになりかけのやつを囮にしてしまうような大胆さがない限り、脱出の手はありません。その上で、ゾンビを駆逐するための武器が必要ですが、90年代はまだ機関銃とかあったろうけど、今じゃもうハンドガンくらいしかないように思います。まぁ現実のバイオハザードでは、ナイフクリアする輩もいますが。

2019年10月10日木曜日

終わらなかった聖戦

 先月、この夏にかけて繰り広げられた私とゴキブリとの戦いの歴史を紹介し、なにはともあれようやく平和が訪れそうだとまとめましたが、平和は訪れませんでした。

 あらすじを簡単にまとめると、これまで共通玄関付近でゴキブリが大量に発生して、駆除もできずこの夏ずっと苦しめられてたものの、隣の一家が引っ越したのでようやく駆除に動けるようになったというのが前回までです。結論から言うと、駆除しきれませんでした。
 共通玄関でゴキブリの糞を掃除して、コンバット置いてこれで一安心と思ったのもつかの間、2日くらいしたらまたたくさん出てくるようになりました。特に連休初め、上海に台風が近づいて大雨となった日なんか、雨のせいなのか湿気のせいかわからないけどやけに大量に発生して、マジ朝から晩までゴキブリを殺し続ける一日となりました。その日はどれくらいひどかったのかと言うと、体感で言えば1日で70匹くらい、少なくとも50匹以上は確実に殺しており、もしかしたら100匹超えてた可能性すらあります。これがゲームの世界なら、「そなたの働き、見事である!」とファンファーレが鳴っていたでしょうが、ここは現実世界のためそんな幻聴は聞こえてきません。

 しかも殺したゴキブリのほとんどが、体調が比較的大きい中型種だったのが個人的に嫌でした。それこそ蟻くらいの小型種なんかだったらブラシで擦るだけでサクッと殺せるのですが、中型種だといちいち風呂用洗剤かけて射殺する必要があり、動きも早く、何より見た目にも気分良くありません。それでも殺すけど。
 その台風の日以降、駆除した直後は一時的に減っていたにもかかわらず、以前よりもなんか余計に多く発生して来るようになり、マジ数日間は狂ったように殺し続けました。しかも台所だけでなく寝室にまで侵食してきて、前線を進めたつもりが逆に内部にまで攻め込まれるというダメダメな戦争指揮の典型みたいな事態を招き、真面目にこの時期は家にいるのも嫌でした。

 前に女性の同僚にゴキブリが多いということを話したら、「私ならその理由だけで引っ越す」と言われたことをこの時思い出し、本気で自分も引っ越そうかなと考えるほどヤバい状態でした。ただ、「逃げ出した先にはなにもない」という、「逃げ恥」とは真逆の謎の声に突き動かされ、負けてられるかとばかりに自分を叱咤して再び対策に取り組みました。

 具体的な対策の中身とは、やはり発生源である共通玄関の天井付近にある棚の中のゴキブリの糞をこまめに掃除し、出てきたゴキブリは必ず殺すというルーチンワークでした。特に後者に関しては以前よりも感覚がやけに鋭敏となっており、この頃歩き方変えて視力も良くなっていることもあってか、視界の隅で少し動いただけでもすぐに反応できるようになり、スナイパーとしての実力が高まってマジ殺す量が増えました。何ていうか黒くて動く影に対し、自然と目で追うクセがついてます。
 次に、共通玄関が発生源なのだからともかく玄関ドアから入って来られないようにしようと、元々ゴムパッキンで比較的密封されているものの、四隅の角にあるほんの小さな隙間にもティッシュを無理やり詰め込んで、密封性をより高めました。

 ただ、これだけやってもしばらくは劇的な減少は起こらず、その後も毎日10匹以上は殺し続ける血塗られた毎日を過ごす羽目となりました。それでもこのところ気温が下がってきたこともあってか、9月と比べると射殺数というか目撃数はだいぶ減ってきてようやく一安心かと思ってたら、一昨日朝起きて何気なく枕を持ち上げたら、枕の下に1匹潰れて死んでました。前の自分だったら気持ち悪くて吐き気とか覚えてたろうけど、「何もせず寝ながら1匹殺せたな」と、乾いた心のまま死骸を処理できるほど強くなりました。

 このように今週に入ってからだいぶ減ってきて入るものの、それでも寝室とかでたまに見るし(その度に絶対殺す)、今日も帰宅して玄関開けて5分で3匹射殺するなど、戦いの日々はまだ続いています。先程も述べたように玄関ドアの隙間はほぼ完璧に塞いでいるので小型種以外は入ってこれないと思うものの、未だに中型種を殺し続けていることから、以前から部屋に入ってきていたのか、それとも他に侵入口があるのかとすこし思案にくれました。
 この際、前から怪しいと思っていた天井と壁の接触面付近の隙間が気になったわけです。中国の建築らしく天井のタイル状の屋根はピッタリハマっているわけではなく、壁との区切り付近でほんの少し隙間がのぞいている箇所があり、主要発生源が共通玄関の天井付近の棚であったことからも、天井から来ているのかなと漠然と思いました。そして埋めることにしました。

 流石にコンクリとかで勝手に埋めるわけにも行かないので、幅広のテープを持ち出して隙間の空いている箇所をベタッと貼り付けることで埋めました。壁に沿った一部分のみに隙間があることから全面を覆う必要はなく、また天井付近で透明のテープだから貼った箇所は下から見上げても注意してみなければ気づかないくらいで、見栄え的にはほとんど悪化しなかったのが良かったです。
 それでも冷静に考えて、天井の隙間全てにテープを貼り付けるなんて、なんか精神病んだ人の部屋っぽくも見えなくもありません。だから薄々天井の隙間が気になっていてもこれまで手を付けなかったのですが、流石にもう限界というかこういう事してでもゴキブリ減らしたいと思いました。

 こうして現況、先程も述べた通り気温低下が一番大きいと思うものの、この二日間は比較的マシになったように感じます。ただそれでも安心することはできず、四日前もこうしてパソコンで作業していたらすぐ近くにある折りたたみできる畳マットの上を割とでかい大型種が動いてて、手元に風呂用洗剤がなかったことから窓開けて、畳マットを持ち上げて半分外に出し、揺さぶって外に追い出した事がありました。
 なおこの際、割と自分も動揺しながら畳マットを力強く振ったもんだから、振った際に肘の近くを窓の桟に強打し、割と激しく擦りむきました。っていうかかなり久しぶりに、痛みでしばらく動けなくる経験しました。

 昔、自分ではそうでもないと思っていたものの実際はかなり我慢強い性格していることもあって、痛みそれ自体はしびれで動けなくなることはあっても、そんな辛いとか苦しいとか思うことは私にはありません。けどこの時、擦りむいた後がかなり痛々しく流血もしていて、痛み以上に傷跡を見るほうがハートに来ることもあって絆創膏を貼りました。絆創膏貼るのも、ほんと何年ぶりだったんだろうか。

 落ち込む事もあるけれど、私この街が好きです。

2019年10月9日水曜日

いい人材を見分けるポイント

【悲報】統計学有識者「食べログの評価点数の分布を統計的に分析したぞ」(アルファルファモザイク)

 食べログっておもしろーいって、率直に思いました。

 話は本題に入りますが、率直に言っていい人材はどうやって見分けるのかという話です。色々意見やポイントはあるでしょうが敢えてプロ野球選手について言うと、野手に関しては肩の強さと足の速さが一番見られるそうです。どちらもよければよいほどよく、また守備能力に直結する能力なだけに、極端な例で言えば足が速いだけでドラフトに引っかかり、新人王となった阪神の赤星元選手なんかもいます。
 もっとも赤星元選手については同期の藤本元選手からは、「とてもプロでやっていけるとは思えない非力さだった」そうで、初のキャンプのバッティング練習時に打球が一度も外野に行かなかったそうです。

 野手と言うとどちらかと言えば打撃力が重要視されがちですが、プロ野球の指導陣からすればバッティングは後からでも教えて上達させることができ、実際にはそこまで評価されないそうです。逆に言えば、アマチュアの技術では到底プロには通用しないという見方がされてて、実際に日ハムの清宮選手や中日の根尾選手なんかみていると、やはりプロアマの壁は高いと感じます。そういう意味でヤクルトの村上選手とか巨人の岡本選手は図抜けているとも言えますが。

 話は戻ると、突き詰めると野球の野手に関しては技術ではなく、基礎的なポテンシャルが人材を見分けるポイントとなり、投手の場合も地肩の強さがやはり見られるそうです。もっともプロ入り時に球速が140キロ前半しかなかったのに、わずか数年で150キロ台中盤をキープし、阪神史上最強のクローザーとなった人もいますが。
 なお私はリアルタイムで見ていませんが先日の横浜との第三戦の一点リードの九回、雨が降ってコンディションが最悪となる中でランナーを出すというプレッシャーの掛かる状況の中、何故かマウンドの上で笑みを浮かべたその姿に、敵味方のファンは揃って戦慄を覚えたそうですが、実際にその後抑えてみせた当たりさすがというしかありません。

 また話を戻すと、この基礎ポテンシャルに着目するのは案外、業界や分野に限らず正しいのかもなと考えています。実社会に関して言えば技術は知識とすることができ、業界や業務知識なんてものは後からいくらでも詰め込める、というか仕事しているうちに自然と覚えていくものなので、就活生にそういうの求めること自体が無意味だとはっきり言えます。たとえ学生の時点でどれだけ業界知識があったとしても、勤務開始から数ヶ月もすれば誰でもあっさりそのレベルを超えるであろうし。
 では実社会における基礎ポテンシャルはなにか。自分の中で指標としているのは会話テンポの速さで、簡単な会話の中でどれだけ早く喋ってどれだけ早く反応でき、どれだけ早く相手の言ってることを理解できるかが見る上で一番いいと考えています。何故かと言うとこれらは頭の回転の速さに直結して、この回転の速さというのは割と、ちっちゃな頃からおっきな頃まであまり変化がない、生まれついてである程度決まっている基礎的なポテンシャルだと考えるからです。実際私の周りでも、子供の頃から早口だったやつは大人になっても早口です。

 ただ、早口じゃなくても見るべき会話というものあります。具体的には、わかりやすく説明したり、見知らぬ擁護への理解が早かったりするという点で、こういうところでも基礎的な思考力が見えたりするので、早口なだけで採用するのはやっぱり私も問題だと思います。逆を言えば、早口な上に会話内容が明瞭で、なおかつ理解も早い人っていうのが一番ヤバいタイプで、こういうの見つけたら裏切られない程度にキープすることをおすすめします。

2019年10月7日月曜日

ぶれない姿勢

 連休最終日、自宅で冷や飯とラーメン食べてから午後一時より四時まで昼寝した良い日でした。何気にこのラスト三日間は自転車で70km走って、スーパー銭湯で一日過ごして、半日昼寝するフルコンボでした。あと「はんにちひるね」って打ったら「反日昼寝」って変換されてどうしようと思った。

 話は本題に移りますが、一見すると不敬な行為でも、特定人物であれば不敬とならない行為も世の中にはあります。それは何かというと、さかなくんさんの戴帽行為です。
 知ってる人には早いですが、さかなくんさんはあのハコフグの帽子を上皇の目の前でもかぶり続けたことがあり、この時の行為についてごく一部でなおも不敬だと揶揄する声があったものの、圧倒的多数派「さすがさかなくん」、「彼であれば問題ない」という具合に称賛するような声のほうが多かったです。仮に他の人が同じ戴帽行為を取っていればこうはならなかったと考えると、どれだけさかなくんさんがすごい人物であるのかが見て取れます。
 なお水木しげるの通夜には葬祭仕様の真っ黒なハコフグ帽子を被ってきており、「バリエーションあったんだ」とばかりに、このときも称賛の声が相次ぎました。

 このさかなくんさんの戴帽行為についてどうして誰も失礼だと咎めないのか。理由はごく簡単でこのスタイルをいつでもどこでも貫いてて姿勢にブレがないからでしょう。初めてTVチャンピオンに出てきた時はまだ被ってなかったそうですが、近年においては被っていない姿なんて幻の魚に出会えるくらいほぼなく、彼本人のキャラクターもあって「あの帽子こそが本体」と一部で言われ、公式にも「皮膚の一部みたいなもの」とまで言われています。
 仮に場所によって被ったり被らなかったりといった姿があれば、やはり人によって失礼と言われるでしょうが、さかなくんさんの場合は一切そういうことがなく、被っている時こそがフォーマルなんだと逆に認められている節があります。

 なにもこのさかなくんさんの例に限らず、その姿勢や考えにブレがなければ、一見失礼な行為であっても周囲に認められて問題とはならなくなるものだと私も考えます。きちんとした根拠や価値観に基づいて決まったスタイルを維持するということは自己主張においても肝要であり、何がなんでもそれを貫くという姿勢は時間とともに周囲にも認められ、やがて称賛に至ることでしょう。
 逆を言えば、近年の日本を見ているとこうした姿勢の一貫性において色々と問題が多く見られます。次々と流行に流されるというのはただみっともなく、それであればまだオールドスタイルを固守する方が私も見ていて評価できます。

 ましてや政治家の主張や価値観においては言うに及ばずですが、近年は野党の合衆離合が激しくなってきており、以前と比べると政治的思想や主張はずいぶん軽くなったもののように見えます。もっともそれは、石破氏をはじめ与党においても同様かもしれません。

 最後に自分が一貫して維持しているスタイルを上げるとすると、真冬に絶対にコート、ダウンジャケットを着ずに、暖房もつけないということくらいです。以前は短パンにTシャツを必ずインするというサマースタイルもありましたが、最近というか今年の夏は忙しくて休日に外出することが非常に稀だったため、なんかあまりこれをやったような記憶がありません。

2019年10月6日日曜日

中国における日本式銭湯施設の現況




 連休終盤。たまには戦闘施設でも行こうかと思ってたらいつも行く極楽湯がWebクーポンを売らなくなったのでさてどうしたものかと考えていたところ、以前に取材した漣泉大江戸が近く、っていうか歩いていけるところに新しい店舗を出していることがわかりました。っていうかすぐ近くなのにどうして今まで気づかなかったのだろうかと少し悩むくらいの距離です。
 こちらはWebクーポンで98元(約1500円)で入れるので朝11時から朝風呂浴びて、50元のカツとじ定食を食べて、夕方5時まで中でゲームし続けましたが、ちょうどこの店が建っていた場所は昔蘭州ラーメン屋があり、金のなかった頃にほぼ毎日6元の蘭州ラーメンを食べてたことを昼食中に思い出し、なんか色んな思いからむせび泣きそうになりました。



 ちなみに中にある軽食屋のメニューがこれですが、下から三番目の担々麺がえらいことになっています。中国語に素養があればすぐわかりますが、本来「麻醤」(一番上の品名にある漢字)とすべきところを「麻将」と下記間違えており、どんな担々麺が来るんだろうかと思いつつ写真撮りました。

 話は本題に戻しますが、なんだかんだいいつつこうした日本式銭湯施設は中国でそれなりに受け入れられており、ビジネスとして成立しているように思えます。というのも極楽湯も年々店舗数を広げており、この前も武漢でもオープンさせたと発表していました。この漣泉大江戸もこのように荷店舗目(ある意味では三店舗目)をオープンさせている当たりは、儲かっている証拠でしょう。

 実際に今日ゲームしながら周りの様子も見ていましたが、午前中こそまだまばらで風呂内部も浴槽を独占できるくらい空いていましたが、夕方になるにつれてどんどん客は増えていき、特に子供向け設備が充実していることもあって親子連れの客が見られました。この店はまだオープンから間もないとは思うものの、それでもこれだけ客が来ることはやはり受けているのでしょう。
 ちなみに帰り際に駐車場を見ましたが、ほぼ満杯でした。

 あと付け加えると、確か漣泉大江戸の従業員に対する接客教育は東急がやっていると思いますが、格段に以前と比べて良くなっている印象を受けました。ある意味、アップデートの少ない極楽湯よりも良いんじゃないかと思うくらいです。
 内装に関しても上海郊外にある1号店と比べるとやや劣るものの、これは1号店がすごすぎるだけで今回行った2号店もなかなか見事な内装でした。もっともそれ以上に、かなり和服を着こなしている女性客に少しビビりましたが。

 それにしても歩いていける距離にこういう施設できるなんて、10年前は考えられなかったな。何気に今住んでいるところは新聞記者時代もほぼ同じ場所に住んでただけに、滞在期間だけでもかれこれ6年位住んでます。

2019年10月5日土曜日

秦が何故悪者扱いされるのか?

 先日見ていた掲示板で、中国初の統一王朝である秦はどうしてこれほどまで悪く言われるのかというコメントを見ました。というのも最初に統一した事自体が偉大な功績であり、またその諸制度は次代の漢王朝でも流用されており、非難される理由が言われているほど見当たらないとのことでした。
 その後出てきた意見としては、始皇帝陵造営をはじめとする多大な労役などで恨みを買ったのではなどとありましたが、結論から言うと焚書坑儒が最大の理由でしょう。

焚書坑儒(Wikipedia)

 焚書坑儒とは主に法家の人間によって行われた儒家への弾圧行為で。儒家を生き埋めにしてその文書を燃やしたことから文字通りとなっています。一体これが何故秦が批判される理由になったのかと言うと、後の時代の歴史は儒教を基本思想として評価が行われており、ある意味で評価裁定を下す儒家に嫌われた時点で悪く書かれてしまう傾向があります。
 同様の理由で、道教の経典なども儒家目線から批判されることも少なくありません。要するに秦王朝で儒家への弾圧が行われた一点で以って後の時代、政権からは非難されるようになったと私は見ています。

 もっともその儒家というか儒教も、共産党中国の成立時においては「古き悪習」として批判されており、魯迅や毛沢東に至っては焚書坑儒を「ええこった」と評価していたそうです。その逆に、秦王朝に関しては力こそ正義的な価値観と初の統一を行ったという点で再評価が進められたそうですが。

 なお日本においては儒教的価値観からくる批判や言論闘争は中国ほどには多くありませんが、天皇史観による足利尊氏などへの偏った批判など、天皇制フィルターが働くことのほうが多いです。以前と比べればだいぶ中立的な視点で歴史評価がなされるようになってきてはいますが、未だ古代史におけるこの手の阻害要因は少なくないだけに、早くそうしたものから脱却すべきだと個人的には思います。

2019年10月3日木曜日

GDB型インプレッサ


 連休三日目。やることはないわけではなく次のJBpressの記事とか書かなきゃいけないけど、昨日から今朝にかけてはずっと上のGDB型インプレッサのプラモ作ってました。


真横

 今回作ったのは2001年WRC優勝モデル(タミヤ)で、初代のGC型から二代目にモデルチェンジしたばかりのGDB型インプレッサです。初代モデルはほとんど外見が変わらなかったのに対し(2ドアの22B型を除く)、二代目インプレッサはこのGDB型からしょっちゅう変わり、その変化の過程は「丸目→涙目→鷹目」と言われ、ヘッドライトが次々変わるなどフェイスリフトの激しいモデルでした。

真上 

 なんでそんなにフェイスリフトが激しかったのかと言うと、このGDB型の評判が悪かったからだと思います。実際に出た当初は、「出目金」とか「ボスボロット」と呼ばれ、精悍な顔つきだった初代からの変化の激しさに批判が少なくありませんでした。
 また熟成された初代と比べ、二代目にモデルチェンジしたばかりという事もあって市販版を買ったドライバーからは初代との感覚の違いもあって酷評されるなど、WRCで優勝するなど実力は十分ながら色んな要素から不遇なモデルとなりました。

 なおこのキットではフロントにアップライトと呼ばれる追加のランプがついていますが、ごてごてしたのが嫌いなので今回自分はつけませんでした。また最も特徴的な丸目ランプは本来は普通の金属色したランプですが、このキットではラリー仕様ということで黒目になってます。

リア 

 タミヤ製とあってパーツの寸法はきちんと合ってて組立自体は非常に楽でしたが、ラリー車であることからシールことデカールの量が多い上に、サイドドアのスバルの流星エンブレムに至ってはクソでかくて貼るのに非常に苦労しました。右サイドに至っては角度が少しずれたものの、修正してたら破れることが目に見えたのでそのままにしています。
 なおデカールは既にかなり派手ですが実際にはもっといっぱい用意されており、これ以上貼ると派手すぎると思って一部省略しています。ピレリのロゴは外せないと思って全部つけたけど。


 ガチでプロ入っている同僚に写真送ったら、「塗装したの?」と聞かれましたが、塗装は一切していません。他のモデルと違ってインプはベース色がメタリックブルーではっきりしており、プラ素材できちんと反映できるので、このラリー仕様キットのようにたくさんデカールあるとそれだけで見栄えがすごく良くなるのは素人に優しいです。


 私の中でスポーツカーの最高なデザインは先代のGC型インプレッサと、マッシブデザインの究極系とも言えるR34型GTR(あと三菱FTOとストーリアX4)ですが、それだけにこのGDB型については当初、先代が好きだった分その落差からなんじゃこりゃと思ったデザインでした。
 ただうちの名古屋に左遷された親父は、「戦闘機っぽい見た目で悪くない」と当初から評しており、何いってんだかと当時私は思ってましたが、なんか年取ってから改めて見直すと、「戦闘機っぽい見た目で悪くない」と私も思うようになり、数年くらい前からこのGDB型のプラモを作りたいと熱望していました。

 GC型は以前に作ったことがありましたがその頃は技術的にまだ未熟であったことからデカールが破けたり、ガラスパーツに接着剤後がついたりしてあんまいい出来ではなかったです。それだけにGDB型を作る時はもっと技術を積んでからと自分に言い聞かせており、先月に割とよく商品が入れ替えられる店頭でこれを目撃した、「時は今……」と明智光秀っぽく呟いて購入しました。ってか115元(1,725円)で、古いモデルにしては高いなと思いましたが。
 もうちょっときれいに作れたかもなと思う箇所もありましたが、先程のガチプロな同僚(サンバーを日常的に赤帽仕様に塗り上げる)からも仕上げがいいと褒められ、かなり高い満足感を今得ています。にしてもやっぱインプはいいと思う、この時期までは。