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2023年8月25日金曜日

中国の日本料理店への風評被害について思うこと

 ようやく仕事がひと段落したというか、比較的正気を保った状態で家にいられます。なんかこう書くと昨日の記事は正気じゃない状態で書いたように聞こえますが、昨日も正気で書いてます、マジで。

 で、昨日から始まった福島原発処理水の放出、特に中国の反応が今日ずっと日本で報じられていますが、日本の報道に関しては若干大袈裟が過ぎるような気がします。確かにこのニュース亜h中国でも報じられているし前にも書いた通り官製ネガティブキャンペーンも行われていますが、実際には多少不安がる中国人もいますが、それほど気にしていない中国人も少なくありません。
 少なくとも、今日自分が同僚といった日本料理のチェーン店は昼時にすぐ満席となるほど繁盛しており、天津にいる同僚も「なんだ普通に日本料理店でも客来てるじゃん(´・ω・)」と連絡してきました。もちろん風評被害を受けている店も少なくないでしょうが、いわゆる打ちこわしにあったりとか客が全く来なくなるというような状況にはまずなっていません。

 そういう意味では、かつての尖閣諸島問題で揺れた2012年の方が日本料理店へのボイコット、影響はデカかった気がします。いやそれ以前に上海限定ではあるものの、去年4月から2ヶ月間行われたロックダウンの方が、飲食店にとっての負担は確実にでかかったと断言できます。マジであれ、飲食店などに対する補償は完全ゼロでしたし。
 また前回にも書いた通り、この騒ぎはそんなに長くは続かないと思います。中国人にも聡い人間はいるのか、この問題に対する反応をグラフ化して「今がピーク!」と書いている人もいましたが、まさにその通りでしょう。

 以上を踏まえると、この程度の反応くらいで日本のメディアはちょっと大騒ぎし過ぎです。騒ぐならもっとあの非人道的なロックダウンの時にもっと騒げよと言いたいです。実際体験した身からすると、本当にあれはきつかった。
 なお小話として話すと、中国のほかの地域で働いている自分の同僚はたまたまビザ更新のためにロックダウン直前に上海を訪れて、そのまま2ヶ月間の隔離に巻き込まれてました。しかもその間、別の同僚の部屋に滞在していたので、2ヶ月間も男同士の同棲生活を繰り広げることとなり、職場でアンラッキー賞を与えるとしたら去年は彼しかいませんでした。

2 件のコメント:

ルロイ さんのコメント...

今回の日本国内での中国の反応の報道は、意図的に強めにやってる感がありますね。
誰の意図かはわかりませんが、国内での処理水放出反対派な人々の主張を弱める(騒いでるのは中国であって国内ではない)印象を持たせようとしているように感じます。
そう考えるとバックにいるのは政府与党のような気がしますが、そこまで日本のマスコミが政府与党に都合のいいように従うかというのもよく分からず、国内の反原発な人たちの主張にマスコミが使われるのを嫌ってるのかもしれないなとも思っています。

花園祐 さんのコメント...

 自分も同感です。それとなく今後の規制強化を想定して、日本政府も日本企業の中国とのデカップリングをこの騒動に乗じて進めているような気がします。それだけに中国が今回の放出で騒ぐメリットがほとんど見られないのですが、こうして挑発に乗る辺り、前から主張しているように中国の官僚も質が落ちているのかもしれません。