そのシーンに限らず自ら進んで体を売ろうとする女性の描写も、いわゆる人権派弁護士が活躍していた頃には「そんな女性なんていない!女性はみんな性搾取の被害者だ!(# ゚Д゚)」と吠えて、攻撃していたことでしょう。しかし現代においてこのような主張をする弁護士はまだ一部存在するものの、その発言力は既に地に堕ち、誰も相手にすることもありません。
このように人権派弁護士が転落していった背景については触れませんが、そもそも論として弁護士という職業が尊敬や憧れを持たれなくなったというか、平成初期と後期で比較するとその権威は丸ごとなくなっています。現代でも弁護士と言えば「賢い人」と思われるでしょうが、尊敬される対象には必ずしもならないでしょう。
一方、平成初期なら弁護士と言えばまだ周囲から敬意を持たれ、各地で名士として扱われるなど権威があった気がします。しかし弁護士による詐欺事件や、ロースクール構想をはじめとする司法制度改革の失敗のあおりを受け、その権威は前述のようにかつてと比べ大きく落ちており、ただ弁護士というだけで尊敬される対象ではなくなっています。ただこれは弁護士に限ることじゃありません。大半の職業で、その権威は平成期にかけて大きく低下しています。
主だったものを挙げるとまず警察で、これなんか大半が神奈川県警と交通取り締まりのせいだと思いますが、お巡りさんのことをすごく頑張っている人と思う人は本当に減った気がします。次にマスコミ、特に新聞記者に至っては昔はかなり権威持っていてその発言も重く扱われていた気がしますが、現代のいては週刊誌記者とそんなに大差ないくらい権威が落ちているように見えます。いや、週刊誌記者を馬鹿にするわけではなく、相対的にかつては上だったのに同列まで落ちたという意味で……。
これら職業の権威が何故これほど落ちたのかというと、第一義的には各職業従事者の犯罪や不正事件が社会に伝わったことが理由ですが、何故それらが表に出てきたのかというというまでもなくインターネットの発達で、ネットによりそれまで出てこなかった権威ある職業者の事件が表に出るようになり、彼らは権威を落としたと言って間違いないでしょう。実際、私自身も新聞社の関係者が事件起こしたのを、所属する新聞社が全力でもみ消して報道を防いだという例をいくつか見ています。
しかしインターネットの発達以降、それこそ人権派を名乗る弁護士のあくどい所業などかつて覆い隠されてきた事案も掘り当てられ、丸裸にされる形でこれら職業の社会における権威はみるみる落ちていきました。教師とかもそうですが、その職業にあることから「あの人が言うんだから間違いない」とされることは現代においてもうないでしょう。
そんな現代においてまだ権威を持つ職業があるのか考えてみましたが、私の中では航空機のパイロットと消防士なんかはまだ権威を保っているというか、自分自身がその職業者に対し敬意を覚えます。逆を言えばそれ以外は敬意なんて覚えず、議員に関してもまだある程度権威を保っているものの、それでもかつてに比べれば大きく落ち、各地の地方議員の不正も相次いでいるから今後さらに落ちると予想しています。
その逆にというか、かつてはやや蔑視されていた風俗関係者などに対する偏見は逆になくなってきている気がします。AV女優とかでも公共放送に出演したり過去を隠さなくなってくるなど、かつてと比べると後ろめたさはかなりなくなっているように見えます。それこそ平成初期なんかはキャバクラで働いていた前歴すら隠す人が多かった気すらするのに。
以上を踏まえると、平成期は職業における貴賤観が上下で縮小した期間だったように思えます。これがいいことか悪いことかはちょっと判断し辛いのですが。
最後にもう一つ付け加えると、この流れは何も日本だけじゃない気がします。欧米でも「そんなことするはずない」とみられもみ消されていた聖職者の性的虐待事件が相次いで明るみになり、遠目で見る限りだとこうした宗教関係者の権威も大きく低下しているように見えます。それもやはりインターネットによる告発が大きな主原因であるように見え、ネット自体が社会的影響力のフラット化で大きな役割を果たしていると言え、そう考えると旧メディアは逆方向にベクトル動かしてたのかなと今更ながら思えてきます。
以前は権威ある人がその権威に見合う責任を果たしていたのが、徐々に権威だけを振りかざして責任を十分に果たさなくなってきたなという印象があります。
返信削除要は自分に甘い人が増えているな…という印象です。社会が成熟すると、必然的に甘やかされて育つ人が増えるからなのかなぁと思ったりはします。
自分の命がかかっている仕事をしている人は、甘えようがない側面があるのでしょうし、水商売にしても誇りを持って必要だからやっている人は敬意を集めやすいのだろうなと。
パワハラとかもそうですけど、昔は他者のためを思ってやっていたことも、今は自分がマウントを取るためにやっているからより悪印象を与えるんだろうなと思うことが多く、結局は利己的な人間が増えすぎたのだろうなと思うところです。
まだ20年くらい前は各職業人にプロフェッショナル意識みたいなものを感じましたが、近年は責任負担が重たくなっているのと、役職と責任が一致しないこともあってかそうした責任意識は年々薄れてきているように自分も感じますね。それこそ福島原発の事故時の作業員らはまだ責任を果たしましたが、彼らを糾弾していたテレビ局員なんかはその真逆だったし。
削除個人的にマスコミ関係者は自分も見ていてほんとこいつら責任感ねぇなぁとか感じました。何でもかんでも自分の都合のいいように世の中回らないと不平不満を口にする連中だったし。