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2025年2月28日金曜日

あまり語られないコロナ前後の社会の変化

 漫画「銀魂」の読み方は言うまでもなく「ぎんたま」ですが、これ見た後で「鎮魂」という漢字を見るとなんか微妙な気分にさせられます。あとここ数日キーボード打ちすぎて中指痛い。

 話は本題ですが書こうと思いつつ結構日が経ってしまったと思うことして、日本滞在中のある出来事があります。もったいぶらずに語ると大阪で電車に乗っている最中にふと気づいたのですが、電車の中で誰一人として会話する人がいませんでした。東京周辺ではかねてから電車内で会話する人はほとんどいませんが、関西地方では割とみんな騒音に負けずに大声で関西弁を話し続ける人が以前は多かったと思うのに、少なくとも私が訪れていた間に乗った電車ではそういう人は見受けられませんでした。
 しゃべっているとしたら、自分か旅行中と思しき中国人くらいでした。

 何故関西人は電車内で会話しなくなったのか。たまたまだったかもしれませんがやはりコロナの影響が大きいのではないかと思います。この電車内の会話に限らず、2022年ごろから始まったコロナ規制の緩和から既に数年たっていることもあり、コロナ前と後の変化について語る人も減りつつありますが、改めて社会を見直してみるとほかにもまだ語られていない変化がたくさんあるように思います。

 私自身で語ると、コロナ以前はそんなに手を洗う回数は多くなかったのに、今では寿司職人のごとく帰宅するたびにきちんと手洗いする習慣ができました。あと上海ロックダウン中に死ぬほどチンゲン菜食べさせられたので、もう食べたくないと思い、あれ以降は口にしなくなりました。まぁあれはコロナというかロックダウンの影響だけど。

 改めて社会全般に話を戻すと、先日このブログで日本人があまりおしゃれに気を配らなくなった点に触れましたが、これについても「コロナの影響ではないか?」と指摘する人がいました。というのもコロナ期間中に外出する機会や習慣が減り、服装についても前ほど意識しなくなったという見方で、この意見に自分も同感しています。
 この外出機会の減少は明らかにあるように思え、実際日本にいたころ、滞在地では夕方ごろから急に人通りが減り、まるで吸血鬼が来襲するかの如く街が極端に静かになっていました。かつてであれば夕方くらいなら予備校とかに自転車で向かう中高生らの姿が見られたように思うのですが、それすらも見なくなりました。

 その中高生ですが、恐らくはリモートで予備校の授業や指導を受けるようになっているのではないかと思います。コロナで一番大きく変わったのはこうしたリモート学習やリモートワークの普及で、プラスの面も多いと思う一方で対面コミュニケーションを苦手とする人も増えたと聞きます。今のところはまだそれほど強い影響が出ていないですが、今後2、3年経ったあたりでそのような苦手とする世代が社会に出るようになり、いろいろ問題も顕在化してくるような気がします。

 以上を改めて踏まえると、本当にあのコロナ流行というのは世界史に残る歴史的大事件だったんだなと感じます。それ以前は9.11、東日本大震災が私が体験した中でも大きな事件だと思っていましたが、コロナの方が世界規模なだけにこっちの方が体感としては大きかった気がします。そういう意味では貴重な経験ができたと、前向きにとることもできるでしょう。

2025年2月24日月曜日

無法化状態のウェブ広告に対する規制が必要か

 昨夜作り置きした野菜スープを一気飲みしたらめちゃおなか痛くなりました(´;ω;`)ウッ…

「SNS偽広告」メタ社を全国5地裁に提訴、請求総額4億円超(日経新聞)

 話は本題ですが、かねてから問題性が指摘されてた旧フェイスブックことメタの偽広告について全国で一斉提訴が起こったそうです。簡単に内容を説明すると、無許可で著名人の画像を使った高校国で投資を募集し、集めた資金をそのまま持ち逃げするという詐欺行為がフェイスブックで相次ぎながら、踏めた側はこうした詐欺広告を規制、防止するなどの措置を一切取らず、被害を拡大させ続けているそうです。
 ぶっちゃけフェイスブックとは自分も過去にトラブルがあり、運営に対応を求めたもののちょっと前のメルカリみたく何の対応を取ることもなく無視されました。それだけに今回の騒動も、ここならやりかねないし消費者庁ももっと仕事しろよと言いたくなります。
 ただこうした露骨な詐欺広告に限らず、近年のウェブ広告の無法ぶりはやや目が余ります。

 同じ広告でもテレビCMでは、消費者金融のCMには現金を見せてはならない、特定の思想信条を県転してはならないなど、あまり知られていないものの意外と規制が多かったりします。それ以前に広告出稿料がそこそこ高く、また放送局側も過度な特定団体への支持などの嫌疑を受けないよう審査するため、全くないわけではないものの不快感を覚えさせる広告はウェブに比べれば明らかに少ないです。

 それに対しウェブ広告については、はっきり言って今無法状態に近い気がします。出稿単価が低いため変な団体や前述のように犯罪組織もどんどん出してくるし、広告掲載側も仲介のGoogleをはじめとするウェブ広告業者などに出稿する広告を一任しているため、広告内容について審査など一切行われていない状態です。
 実際自分のこのブログでも、「なんでこんなもの載せるんだ?」と思う広告がたまに入れられることがあり、今でもGoogleアドセンスを続けるべきか悩んでたりします。

 またそうしたウェブ広告の中には、目立ちさえすればいいとばかりに悪目立ちを図るというか人へ一方的に不快感を感じさせる広告を平気で出す輩も少なくありません。自分が見た中だと疲労回復薬品として披露した中年男性の気持ち悪い画像をでかでかと出すものや、実際に含まれていない内容を見せるゲームの広告、過払い金を回収するという詐欺みたいな弁護士の広告などがカチンとくる内容で、仮にこれらがテレビ広告を出していたら流し放送局が処分食らいかねないような内容です。
 またYoutubeの動画広告なども見るに堪えないものが少なくなく、特にあべりょうに関しては誇張など一切なくはっきりいって早く死んでほしいです。

 こうした状況、少なくとも詐欺広告が大手を振って広告を出し続けて被害者を増やしている現状を考えると、あまり望ましくはないもののウェブ広告に対しても法規制が必要なのではないかと思う節があります。具体的には詐欺広告を出稿した者だけでなく、配信、掲載に係わった人物にも罰金などを科すといった規制があった方がいいかと思います。
 もちろん法規制にまで発展させないことが一番望ましく、具体的にはウェブ広告関連企業の業界団体がガイドラインや基準を作り、これらに違反した企業は公表したり処分したりするなど、民間の中で自主規制をかけていく方がいいでしょう。まずはともかく、無法化しているウェブ広告について何らかの対策を持つべきという議論を発展させることが先でしょうが。

 なお最近性的だという批判が起きたカップうどんの赤いきつねのCMに関しては、自分も動画を見ましたが性的だとは感じませんでした。しかしキャラクターの動きがやや不自然で、恐らく意図的でしょうが悪い意味で気になるように作られた動画であるように見え、アニメ動画としてみた場合はあんまいいCMではないように思えました。

2025年2月22日土曜日

中国における謎のちいかわ、クロミ人気

 職業柄かお店とかで店員と対峙する際に、何かの足しにとばかりによく質問する癖があります。もちろんほかにお客が待ってたり忙しそうなときはしませんが、先月訪れた有馬温泉のお土産屋でも、「外国人がよく買っていくお土産ってあります?」と聞きました。
 そしたらお店のおばちゃんは真っ先に、「なんか台湾人がやたらとこれ買っていく」と、にんにくの漬物を示してくれました。私の予想ですが恐らく、精力剤かなんかだと考えて買っているような気がします台湾人は。

 そのうえで、「あと、これがやたらと売れる」と言って、ちいかわのぬいぐるみを指し示していました。

 ここだけの話っていうわけじゃないですが、実際に中国におけるちいかわの人気はかなりの水準があります。街中歩いていてもミニソウを中心にちいかわグッズを目立つ場所で売るホビーショップが多いだけでなく、カバンなどにちいかわの小さなぬいぐるみ状のキーホルダーなりを付けた女性をよく見かけます。その率たるや日本の比ではない気がするほどです。
 そうしたこともあり中国の同僚の女性にも東京限定で雷門を抱えたちいかわのぬいぐるみをお土産に買っていったところ、案の定喜ばれました。彼女によると、SNSにアップするや東京限定でうらやましいとあちこちから言われたそうです。

 そんなちいかわに負けず劣らずの人気を誇るのが、サンリオのクロミでしょう。このクロミも中国でやたらと人気があり、日本でも人気の高いキャラクターだと思いますが中国での人気は日本を上回る気すらします。こっちも町中でアクセサリーを付けた女性がたくさんおり、同僚に話を聞くと親戚の子供の間でもめちゃくちゃな人気を誇るそうです。

 一体何故ちいかわとクロミがこれほどまでの人気を誇るのか。中国人女性に話を聞いてみたところちいかわはともかくクロミは「クールな感じがいい」そうで、これには自分も納得します。
 割と中国人はクールな人間を男女ともに好む傾向があります。逆に熱血キャラは「暑苦しい」とばかりに敬遠する傾向があり、ジョジョで言うとジョルノみたいなクール系なキャラクターの方が人気が出やすいような気がします。

 一方、ちいかわについてはいまだに何故これほど中国で人気が高いのかその背景は掴めていません。もっとも日本でも異常な人気を誇っているのだから単純にいいデザインのキャラだといえばそれまでなのですが、先ほどのクール系が人気が出やすい中国でこんな風に人気が出ていることが前から不思議に思っており、いいヒントがあればだれかください。

 そういえば、すみっこぐらしは急に見なくなったな。自分は前からスミスキーの方が好きだけど。

2025年2月20日木曜日

つば九郎につき喪中


 すでに各所で報じられている通り、ヤクルトスワローズのマスコットキャラであるつば九郎の担当者が亡くなられたそうです。昨夜この報道を見たときは驚くとともに、先に体調不良の報道も出ていたのでそこまで深刻であったのかとも思いましたが、そもそも長年活躍し、そこに存在するのが当たり前のような存在にもなっていたことから、こうして亡くなられたという事実が今でも信じられないような気持がします。

 一夜明けたきょうには各方面からその逝去を悼む声が報じられていますが、中でも何故だか自分のパソコンの中にあった上の写真のように、スワローズに在籍し活躍されたバレンティン氏も「Rest in peace」という言葉を送ったという報道には自分も目頭を熱くしました。
 これまでつば九郎が公でコンビ組んできた選手は外国人選手が多く、特にコンビ芸まで発展させたラミレス氏と、上の写真のようにバレンティン氏とは傍目にも仲がいいと感じていました。実際にバレンティン氏もつば九郎に対する思い入れが深かったのかこうしてメッセージを送られており、改めて故人の人柄が偲ばれます。

 そんなわけで今日は自分も喪に服そうと午後から会社を半休していました。実際はただ単に仕事少なくて有休消化しただけですが、周りの同僚も「喪に服すのなら仕方ない」と快く見送ってくれました。

 ただつば九郎は間違いなく日本プロ野球史において過去最高の人気と知名度を誇るマスコットキャラクターと言え、その逝去は文字通り歴史に残る出来事だと思います。余人をもって代えがたいキャラだっただけに担当者の変更は恐らくないと思われ、スワローズはつば九郎とはまた別のマスコットキャラを今後出していくのではないかと推測しますが、私自身も変にキャラを引き継がず、新たなキャラに切り替えたほうがいいのではないかという風に考えています。それほどまでにつば九郎の存在は偉大でした。

 改めまして、故人のご冥福をここにお祈りします。

2025年2月19日水曜日

「令和ロマン」髙比良くるま氏のオンカジ自粛をみて

・ 【速報】「令和ロマン」髙比良くるま、芸能活動自粛発表

 上のリンク先のまとめ記事にあるように、過去にオンラインカジノに手を出していたことを理由に、お笑いコンビ令和ロマンの髙比良くるま氏が芸能活動を一時自粛すると発表したとのことです。結論から言えば、なかなか殊勝な対応であるように見え非常に好感が持てます。

 報道を読む限りですが、髙比良氏がオンラインカジノをやっていた時期は結構前で、すでに刑事での時効は経過しているとのことです。一部の人が指摘されているように、今回彼のカジノ履歴が報じられるようになったのは警察の見せしめ的な意味合いが強いように思われ、倫理的にはともかくとして刑事的には罪を問われる理由はないように感じます。
 とはいえ会社に言われたからかもしれませんが、こうして活動を自粛することでオンラインカジノはやってはならないものであり、手を出したら一定の制裁を受けることになるという啓発活動の一助となっているように見えます。違法ギャンブルに手を出しているので悪いっちゃ悪いですが、松本人志氏とは違って自分の非をすぐに認めて謝罪したうえ、こうしてきちんと自ら制裁を受け入れるという態度を示すのは模範的だと思えるし、反省を示している人間には社会も寛大な姿勢を持つことが後に続く人間を増やす上で価値を持つでしょう。

 以上のような考えから、私個人としては今回初めて彼の名前を知りましたが、復帰した後は陰ながら応援したいという気持ちを持ちました。さすがに人殺したり怪我させたりしたという前科ならともかく、違法賭博くらいなら反省した人間を許してやるくらいの寛容さが社会にあった方がいいでしょう。


 そんな髙比良氏とは正反対だと思うのが、上のニッポン放送の態度です。あくまでニッポン放送は「オンラインカジノのCMは流していない」と主張していますが、ベラジョンという同じブランド名で無料版と有料版で異なる業者だというのは無理があるでしょう。
 第一、これまでオンラインカジノのCMを流したことがないというのなら、広告の考査基準を変える必要もなければ、過去のポストも削除する必要なんてありません。明らかに言動が一致しておらず、こんな無能な広報を抱えてて見ていてむしろかわいそうに思えてくるほどです。

 そんなニッポン放送は言うまでもなくフジテレビと同じフジサンケイグループですが、やはり同じ穴の貉というべきか、誰に向かって言ってるんだといいたくなるようなしょうもない言い訳をする点で共通しているように感じます。何ならフジテレビも、「テレビに出ている中居正広と、報道に出ている中居正広が同一人物だとは思わなかった」と言い訳したらどうかと勧めたくなってきます。

2025年2月17日月曜日

ジーパンを履かなくなった日本人

 昨日の「すもうレンタル」の記事は頭痛に苦しみながら書いたので我ながら荒れた文章となっていますが、ああいう逆境でもきちんと記事書けるのが一流の証なのでまだ自分も精進が足りないと感じています(;´・ω・)

 話は本題ですが先週まで日本にいたときにやや目についたというか気が付いた点として、見出しにも掲げている通りジーパンを履く日本人が減っているように感じました。かくいう私も学生時代は「ダブルデニムの花園」と陰で呼ばれ(マジで)、上着はジージャン1枚で真冬の京都を走り回る寒さ的に攻めたファッションをしていましたが、現在は1枚もジーパンを持っておらず、ジージャンも棚の奥深くに封印したままです。
 なんでジーパンを履かなくなったのかというと、私の場合はロードバイクに乗るようになったからです。乗り出してから身長や体型に比べて太ももが大きくなり、ジーパンのように固い生地だとマジで太もも圧迫して苦しさを感じるようになり、太ももが楽になるよう綿パンを好むようになったのが最大の理由です。もっともそれだとジージャンを着なくなった理由にはならないので、やっぱ私の中でもデニム離れみたいな現象は起きていたのでしょう。


 コロナ前の6年前という古い記事ですが、上の記事によると実際に2019年の段階でジーンズ離れは起きていたようです。どうもこれ以降、ジーンズの販売統計はあまりとられなくなったとのことですが、私が見る限り6年前よりもさらに日本国内でジーパンを履く人は減ってきているように思え、ジーパン業界にとっては事態はより深刻化してきているように思います。

 では何故日本人はジーパンを履かなくなったのか。上の記事では価格破壊を行ったユニクロジーンズを主犯と名指ししていますが、確かにあれは一つの転機だったように思うもののジーパン以前に、日本人がファッションに金をかけなくなってきていることこそが主原因だと思います。

 本当は見出しもこっちにすべきだったと思いますが、ジーパン以上にもっと気になったのは日本人のファッションの地味化です。10年代中盤までは既に地味化は始まっていたもののトップスはチェック柄がやたら多かったですがまだファッション性がありました。しかし最近の日本で電車とかに乗っていると、どっちを向いても無地の上下を着ている人が多く、女性もスカートやワンピースを着ている人はかなりのレアキャラでした。
 ある意味、一番攻めたファッションしているといえるのは、相も変わらず真冬にもかかわらず根性で短いスカートを履いている女子高校生だったかもしれません。

 あくまで私が観察する限りですが、2、3年前と比べても日本人のファッションが地味化しているというか御金をかけないファッションになっているような気がします。そう思って改めて振り返ってみると、ここ数年でファッションの流行やブランドに関する報道なり解説も全く見なかったような気がします。なんか日本全体で、ファッションに対する関心が落ちているというか話題にも上がってこないといった感じです。

 私自身、昔からあまりファッションにお金をかけるタイプではなく先日も洋服の青山で、「一番耐久性のいいスーツをくれ給え('ω')」と変な要望を出して店員を困らせるほどでしたが、そんな私ですら現在の日本におけるファッションへの無関心ぶりには驚くというか呆れるほどです。決しておかしなファッションをしているように感じるわけではないものの、ここまで関心を持たないのかと不思議に感じます。

 もちろん、お金さえあればこだわりたいという人も多いのかもしれません。とはいえほとんどユニクロかしまむらで統一されている今の日本の現状はやや行き過ぎているように思え、安くてもいいからもう少しほかの人と差別化したファッションを目指す人はいないのかとも思え、ファッションに対する関心度の低下は間違いない気がします。
 仮にそうだとしたら、やはり影響があるのはアパレル業界でしょう。関心の低下は市場縮小に直結するだけに、早く今のうちに関心を呼び起こすような手立てをもっと採るべきです。もっともそんなのあったらとっくに採られているだろうから、関心の低下に歯止めがかからない状況なんだろうな今が。

 最後に最近の私のファッションですが、2013年末に真冬の万里の長城(気温-15℃)へジージャン1枚で乗り込んだ際に自分のファッションに限界を感じたというか、これ以上抵抗するのはやめようと思い、翌年から冬場は薄手でダークブルーのウインドブレーカーを着るようにしています。中国人の友人からこのウインドブレーカーを着てると「地方視察に来ている共産党幹部みたい」と言われ、実際自分もそう見えるので、共産党幹部スタイルをこれ以降ずっと貫いています。
 っていうか、今気づいたけどそのウインドブレーカーをもう10年も着続けているのか。いまだにへこたれず着続けられる当たり、さすがヨーカドーブランド(´・ω・)

2025年2月16日日曜日

すもうレンタル

 今日はキャプテンアメリカ4を見てきましたが言われているほどひどい作品ではないと感じたものの、確かに見せ場やテーマ性は少ないと感じました。比較的よかったのは戦闘機の空戦シーンだけど、日本がF35飛ばしているのに対し米軍がF18っていうのはなんだかなぁとは思いました。

 話は本題ですが日本はそろそろ引っ越しシーズンに入り引っ越し屋が忙しくなるころだと思いますが、先日引っ越しやと思われるトラックを見ながら「力士レンタルできないのかな」と思いました。というのも単純な力仕事なだけに力士の方がいるとめちゃ助かるのと、こういう日常作業に力士が派遣されることで世の中に力士がどんだけすごいんだということを知らしめるのに一役買うのではと思ったからです。

 いうまでもなく力士というか角界はかなり閉鎖的な世界で、一般社会がどのように成り立っているのかを知らないまま引退を迎える力士も少なくないと聞きます。また一般社会の方も関係者を除くとなかなか力士と触れ合う機会がなく、お互いに隔絶された状況にあるのではないかと思え、そうした隔たりを解消するためにも力士専門の労働派遣を角界の広報活動の一環として置いてみるのもアリではないでしょうか。

 もっとも現役の力士ともなると稽古もあれば取組にも出なければならず、稼働可能な日は非常に限られるでしょう。ただこの力士派遣ことすもうレンタルの場合、無理して現役力士を出す必要はなく、引退した元力士でも十分価値があります。前述の引っ越し作業はもとより、建設現場、災害復興、自治体のイベントなど力士に来てもらう需要がありそうな現場はたくさんあるだけに、元力士の方で集まってフィジカル系に特化した派遣業者とか誰か作ってほしいものです。

 まじめな話、以前にマッチョ限定の介護業者があるというニュースを見ました。社内ではトレーニング時間も設けられておりマッチョたちも自分のトレーニングを維持しながら働けるというのが売りでしたが、こうした単純に腕力が求められる業界や現場は必ずあるだけに、日本の力士普及のためにもすもうレンタルは考慮すべき話でしょう。

2025年2月14日金曜日

うなぎマスコット一族

 すでに上海に戻ってこの記事を書いていますが、日本と違ってVPNを介した回線の遅さに辟易しています。日本だと回線速度が速いからネットで調べものするときもめっちゃ短時間で終わるため効率もいいのですが、こっちだとともかくだれて気が散ります。

 そんな悪環境にもめげずに話を続けると、日本滞在中には九州地方も周り、その中には立花宗茂が治めていた福岡県柳川市も入っていました。今回ここへ行ったのは近くを通ったことと、近年彼の人気が高まっており自分自身も興味を持ったからです。
 そもそも何故立花宗茂の人気が高まっているかについて、恐らくきっかけはゲームの「戦国無双」からだったんじゃないかと睨んでいます。もともと、立花とくれば彼の養父で信長の野望で鬼つよな立花道雪の方が通りがよくこっちの方が人気も高かった気がしますが、戦国無双が女性キャラを増やすため宗茂の嫁で道雪の娘である立花誾千代(ぎんちよ)を登場させたことで宗茂の露出も増え、もともと評価の高かった武将でもあったことからいつしか誾千代を追い越す人気を得るに至っていったように思います。

 話を戻すとそんな宗茂が関ヶ原前に治め、関ヶ原後に没収され、そのあと再び支配するようになったのが柳川市です。立花家は明治維新に至るまでこの地を治め、また明治維新後も藩主別宅をホテル兼レストラン(御花)に変えて運営するなどこの地に根差しており、地元の人も立花家に対する関心は明らかに現代でも強く残っています。
 実際、柳川市を歩いていると「立花夫妻を大河ドラマに!」と書かれたのぼりをあちこちで見かけました。私自身も立花宗茂主人公なら普段あまり取り上げられない九州の戦国時代後期が舞台となるので、大河ドラマにするのにいい題材だと考えていますが。

 なおお土産屋の人に大河について話を振ったら、さも当然かのように「もちろん目指しています!」と力強く肯定されました。

 そんな具合で柳川市を巡っていたところ、お土産屋さんに奇妙なおみやげというかマスコットキャラがいるのに気が付きました。そのマスコットキャラというのも、これです。


 キャラクター名は「うなしげくん&うなちよちゃん」とのことで、柳川市にある伝習館高校のマスコットキャラだそうです。「何故うなぎに?」と誰もが思うことでしょうが、実は柳川市は「柳川鍋」という名物料理があるくらいだからドジョウばかり食べているかと思いきや、うなぎ屋が非常に多い街でした
 マジで街全体がうなぎの匂いに包まれてるんじゃないかってくらいうなぎのたれ臭く、実際どこ歩いても隙間なくうなぎ屋があり、歩いててめっちゃ腹減りました。

 そんな土地柄ゆえにこのようなうなぎとフュージョンさせたキャラクターも飛び出してくるのでしょうが、実はこのキャラを見たときに自分は別のマスコットキャラを連想していました。そのマスコットキャラというのも、これです。


 多分知る人ぞ知る、っていうか普通の人はまず知らないであろう空港のある千葉県成田市のマスコットキャラこと「うなりくん」です。

 私自身、うなりくんを初めて知ったのは去年のことで、成田市内の土産屋で最初見たときはSUICAのマスコットキャラのペンギンの派生グッズだと最初思いました、マジで。またその時になって初めて成田市もうなぎ屋が多く、JALやANA関係者は成田のうまいうなぎ屋に詳しいという事実をうちのソ連人民の敵である親父から聞きました。

 柳川市も成田市も、その市内にうなぎ屋が多いという共通点からマスコットキャラもうなぎで共通していたというわけですが、私が声を大にして言いたいこととしては「こいつら絶対親戚だろ!」という一点に尽きます。同じうなぎ同士ということもさることながらビジュアルも結構似ており、土地は違えどきっと遠縁の親戚同士に違いないと睨んでいます。
 なおその親戚には例のSUICAのペンギンも含まれているだろうともみています。あっちはうなぎじゃなくてペンギンだけど、親戚じゃないと説明できないほどにビジュアルが似通ってるし。

 ただマジな話、柳川市も成田市もともにうなぎが盛んでマスコットもこれだけ似てるんだから、姉妹都市提携などしてもっと揃ってうなぎをプッシュしたら面白いんじゃないかと思います。東西うなぎ対決しても楽しそうだし、うなぎ消費量とかで競ってみるのもありかもしれません。
 なお柳川市では朝早くに訪れすぐ次の目的地に移動したためここのうなぎ屋を試すことはできませんでしたが、次行く機会があれば柳川のうなぎを堪能してみたいと思っています。にしてもドジョウといい、柳川の人はぬるぬるしたものが好きなのだろうか(。´・ω・)?

2025年2月13日木曜日

日産、ホンダの統合破談について

 特に書くこともないのでこちらの話題に触れますが、まぁ結果的に良かったかと思いますホンダにとって。末期症状を呈している日産に比べ、経営がやや迷走気味ではあるもののホンダはまだ売れる車もあれば経営も維持しており、溺れる日産を拾う理由はほとんどありません。

 そもそも今回の統合話はホンダも嫌がっていれば日産も「対等なら考えてやる( ・´ー・`)」などと無駄に上から目線で、双方ともに率先してという態度はありませんでした。一部でも言われている通り、苦境にあえぐ日産を救済してやれと経産省あたりがホンダに働きかけたのが背景だと私も思います。

 今現在で問題なのはやはり今後の日産でしょう。日本国内はもとよりこれまでの収益の柱だった中国市場も、EV普及によって日産のシェアはこのところ激落ちくんとなっています。またEVや水素自動車などの次世代車はもとより、ハイブリッド車や従来燃料車ですらさしたる技術力がなく、むしろ子会社同然な三菱の方が軽自動車の開発力に分があるような状態です。こんな自動車会社ともなると買おうとするところがあるのかと言いたくなる状態です。

 実際に先日うちの親父とも仮に車種単位で切り売りできる分野があるか話したのですが、現行のR35GTRですら陳腐化が激しく、フェアレディZに至っては詐欺的な売り方をしており、敢えて言えば20年以上前に発売したR34GTRの意匠権とかならまだ買いたいというありさまでした。一部でも言われていますがかつてはキューブのような、それこそ今のN-BOXがコンセプトを受け継いでいるようないい車もありましたが、この10年くらいで日産でほしい車はマジで見当たりません。

 では今後日産はどうなるのか。正直言って日本国内はホンダ、三菱を除けばすでにトヨタの息がかかっているというかトヨタ陣営と言ってよく、今回のホンダの破断で提携先は日本国内にはもはやありません。では海外はどうかというとまだ5年くらい前なら中国自動車メーカーも動いたかもと思う節がありますが、現状に至っては中国も大半の自動車メーカーは息切れしており、新興EVメーカーも今更日産を買おうという酔狂なところは現れないでしょう。

 欧米メーカーに至ってはさらに状況が深刻で、VWのように下手すりゃ日産以上に厳しい状態にある会社ばかりで、今更日産と手を組みたがるところは見当たりません。現提携相手のルノーですら、内心日産の株を売りたがっているのではと思う節すらあるし。
 以上を踏まえると、なんだかんだ言いつつゴーンはいいタイミングで日産を脱出したなという感すらあります。あのままCEOを続けていれば彼の経歴に傷がついたでしょうし、退職金も得られなかったかもしれません。

2025年2月11日火曜日

英語の五文型を何故教えない?

・ 【悲報】英語の主語動詞の塊には5つのパターンがあると分かりX民騒然(暇人速報)

 上のまとめ記事で中学時代に英語の基本五文型を教わらなかったと訴える人がいますが、実は私もそうだったりします。何故か私が通ってた私立中学では英語の授業で五文型を教えず、「この文章にはこういう訳」という感じで文章単位での暗記を強く矯正する授業が行われ、単語単位から考えて文章構成を読解するというやり方を教えませんでした。はっきり言えば、あまり教師が良くなかったというほかありません。

 はっきり言って中国語の翻訳に関してはガチプロだと胸張って言える私ですが、外国語の翻訳にあたっては「All you need is kill!」など頻繁に使われる文章フレーズを丸暗記するやり方も否定しませんが、最終的には文章構成を理解し、文法ルールや要素から外国語を読み解いていく方法が勝ると考えます。何故かというと外国語は日本語ではなく、その文章を完全に日本語に転換することは不可能だからです。不可能だからこそ、どのように解釈するのか理詰めで考える必要があり、こうすることによって解釈齟齬を可能な限り縮小できると思えます。

 そのうえで上記の英語五文型について話を戻すと、この五文型を学ぶことで何が一番大きいかというと英単語の属性を意識するようになるのではないかと思います。言うまでもなく単語には名詞、動詞、形容詞、副詞、連体詞があり、これらは体言と用言の二種類に分別されます。
 五文型で言えば、Vが動詞でCが形容詞、Oが目的語となりますが、この文型の配置になぞらえることで各単語が動詞なのか形容詞なのかを自然と理解し、深く意識しなくても単語の属性とその傾向、活用の変化なども覚えていくことになります。

 そのうえでさっきの「All you need is kill!」を例にもっていくと、この文章でSこと主語にあたるものは何かといえば「All you need(お前が今最も求めれるもの)」になります。主語と言っても一単語ではなく一文節となるのですが、まじめに外国語翻訳ではどこからどこまでが文節なのかを瞬時に把握することが一番重要だったりします。
 この辺、中国語が恐らく世界で最も文節の判別しづらい言語である可能性もあるのですが、どこからどこまでが名詞節なのか動詞節なのか、「烈」という単語は動詞にかかる副詞なのか名詞なのかなどの判別がくそむずいです。

 逆を言えば、この文節の範囲を適切に区切ることができれば大きな誤訳はほぼ確実に防げ、この点では英語においても同様かと思います。この辺の感覚は単語の配列順番が非常にあいまいであっても、「~は」あの後には用言が来るなど助詞を用いることで文節を明確に区切られる日本人からすれば若干未知の領域で、文型を意識しないと気づきづらい点だと思います。

 そうした自分の経験を踏まえても、英語教育においては単純な単語を100語くらいひとまず覚えさせた後、この五文型を徹底的に教え込み、実際に文型別に英文を作成させて意識させることが英語教育であるべき一歩だと私は思います。なんか日本の英語教育を見ていると学内より学外の方が重きをなしているように見えるだけに、予備校に通わずとも英語のできる生徒を生む教師の指導とかもっと共有してもらいたいものです。

2025年2月10日月曜日

江戸時代の三大改革をこのまま教えるべきか?

 先日も少し書きましたが知人に勧められ、みなもと太郎の「風雲児たち」という漫画を今読んでおり、その内容の深さというか細かさに非常に驚きつつ楽しみながら読んでいます。もともとこの作品は「明治維新を描いて」と言われて、「明治維新を描くなら関ケ原から始めないと……」といって、十年以上にわたり関ケ原からの江戸時代を描き続け、幕末にはなかなか至らなかったという数奇な経緯を辿った作品です。

 そんな「風雲児たち」において一つの重要トピックとして、「蘭学」があります。端的に言えば医学を含むあらゆる西洋知識に対する学問研究を指しますが、江戸時代において蘭学はたびたび規制され、蛮社の獄をはじめ政治的に弾圧され多くの被害者も生んでいます。「風雲児たち」ではこの蘭学を学ぶ蘭学者を非常に大きく取り上げており、解体新書の杉田玄白をはじめ、高野長英や佐久間象山にクローズアップしています。

 話を戻しますがこの「風雲児たち(さっきからやたら「不運児たち」とミスタイプする)」を読んで改めて疑問に思ったのが、「江戸の三大改革」という言葉です。これは徳川吉宗の享保の改革、松平定信の寛政の改革、水野忠邦の天保の改革を並べたもので、江戸期に行われた政治改革運動をひっくるめた呼称であり日本でも義務教育期間中には必ず教えられるしテストにも出てきます。
 しかしこれら改革の内容を見ると、実際のところは改革とは呼べない、むしろ蘭学者たちが起こした改革に対するムーブメントを抑え込む保守回帰的な反動政策だったのが実情です。

 一つ一つ順に解説していくと、享保の改革には医学をはじめとする洋書の輸入を解禁するなど確かに改革と呼べる要素も多いです。ただ幕府財政に関しては目立った成果はなく、現実には税率引き上げによる財政補填という結果しか生んでおらず、その後の社会矛盾の種もたくさんばらまいています。

 次の寛政の改革は完全な反動政策で、松平定信の前任者である田沼意次が行った政策を否定することしかやっていません。田沼が手配した蝦夷地探検隊の責任者に横領の罪を着せて切腹させたほか、田沼が行楽地にと作った埋め立て地すら掘り返しており、ぶっちゃけこの松平定信がいなければ日本は、いや徳川幕府はどんだけ良くなったんだろうと思うくらいに余計なことしかしていません。

 天保の改革も似たようなもので、こちらは幕府権威を高めることが重視されて蘭学者を弾圧したほか、迫りよる西欧列強に対する対策も放置し、いるかいないかでいればいないほうがいいような人間が政権主導者でした。まぁそのかいあってたった二年で終わっていますが。

 むしろ上記の三大改革と比べるならば、田沼意次が行った数々の政策の方が改革としての先進性を備えており、真に改革と呼べるのは田沼の政策だけだったようにすら私には思います。もっとも彼の行った政策は浅間山の噴火によりほとんどすべてが水泡に帰し、松代定信によってなかったことにされ、唯一残った功績としては最上徳内を後世に残したくらいですが、それ一つだけでものちの日本に大きな足跡を残したように思います。

 以上を踏まえると、享保、寛政、天保の改革を「江戸の三大改革」と呼ぶどころか、改革と呼ぶことすら憚られるような内容であるような気がしてなりません。少なくとも後ろ二つは「江戸の二大失政」と言ってもいいくらいの体たらくであり、実際に二つとも徳川幕府の権威を高めるどころか下げています。そのように考えると、これらを三大改革として義務教育で教えることは逆におかしいと私は声を大にして言いたいです。
 反対に、田沼の政策は改革と呼ぶべきないようで、子供に現物経済から資本主義への経済転換を理解させるうえでも彼の行った政策を学ばせることは意義があると思います。この辺り、マジで教科書とかも書き換えてほしいものです。

2027年が中国経済の山場

 昨日は新潟に日帰りで友人を訪ねに行ってましたが、新潟より千葉のが寒い気がします。家の中だと動かないでじっとしているから余計に寒く感じるのかもしれませんが。
 話は本題ですが結論から述べると中国経済が大きな山場というか本格的などん底に至るのは2年後の2027年ではないかと密かに予想しています。

 中国の不景気についてはこれまで何度も取り上げていますが年々厳しさを増しており、いまだ底打ちしていない状況が続いています。ではいつまでこの盛り下がり傾向が続くのかが議論の的となりますが、底打ちする時期については正直まだ見通せないものの、決定的にこの不景気が一時的でなく生半可なものじゃないと中国自身が気付き、社会の各方面に年金崩壊など目に見える大きな影響が出るのは今から約2年後の2027年くらいになるのではという風に見ています。

 このように考える根拠ははっきり言って大したものはなく、ほぼ勘です。ここで述べるまでもなくすでに中国の地方、国家財政は火の車状態で、特に地方はバス運転手などの地方公務員に対する給与すら遅配するなどまともに支払えない状態となっています。それもこれも2020年のコロナ流行開始以降にロックダウンをはじめとして異様な対策費を数年間消費し続けたことによります。

 私は当初、日本も1991年にバブル崩壊が始まって1997年まで政府が景気刺激策の名のもとにバラマキを続けたことで、企業業績はともかく個人消費は拡大し続け社会景気もある程度の安定を保っていたことから、中国も不景気に転じたとしても10年くらいはバラマキで持つとみていました。
 しかし前述のように中国の財政はすでに破綻しかかっており、だからこそ去年から明確な不景気を認識しつつも政府支出の拡大など思い切った対策を打てなかったわけですが、これらを踏まえると日本のようにバラマキで命脈を保たせる手段は限られるというか、生命維持できる期間はより短くなるのではと考えています。去年に中国政府はすでに国有銀行などへバラマキを行うことを表明していますが、恐らくこういった政策はもう何度も行うことはできないでしょう。

 そのうえで、中国は根本的な対策となる不良債権処理にはいまだ手を付けていません。もし2023年の段階で不良債権処理に手を付けていれば2026年くらいには景気の上向きを迎えられていたかもしれませんが今から手を付けるとしても最低3年はかかるでしょう。
 ちなみに日本の場合は小泉政権下の竹中財政では3年で半減という目標に対し、2年半で半減を実現しています。主導した竹中平蔵氏も相当根に持っていたのか、「野党は3年でできっこないと言ってたけどね(# ゚Д゚)」と話してますが。

 以上の要素を勘案し、2年後の2027年くらいにはバラマキに使える資力も失い、今以上に大きな不景気のインパクトが中国を襲うのではないかと予想しています。今回のトランプ政権の成立、対中関税発動によってその時期はより早まる可能性ももちろんありますが、それ以上に人民元の流動化政策によってもいろいろ混乱が起こる可能性もあるのではないかとも考えています。

 こうした予想から本音を言えば自分もそろそろ中国から引き上げたいという気持ちも既に抱いています。実際この2年間に自分の給与は一切変動がなく、かつては毎年のベースアップが当たり前だった時代はもう来ないともみており、変動があるとしても下がる一方だろうとかなり悲観的に予測しています。
 とはいえ今いる職場には恩義もあればやるべき仕事もあるため、実際にすべて放り投げてやめるようなことはさすがにできません。可能ならば自分の代わりに若い子を入れて業務が回るような体制をこしらえてから去りたいものですが、一体いつになることやら┐(´д`)┌ヤレヤレ

2025年2月8日土曜日

完全に逆転した日中のデパート人出

 前回記事で書きそびれましたが先週訪れた大阪梅田の阪急デパートですが、平日にもかかわらず大賑わいな人出で密かに驚いていました。ここに限らず大阪周辺ではドコモ人でごった返していて傍目にも景気が良く、万博準備の影響かもしれませんが東京以上に景気がいいように感じました。

 話は阪急デパートになりますが、ここに限らずこの1ヶ月デパートやショッピングモールなどの商業施設ではどこも人で溢れていて、密かに驚いていました。平日昼間でも喫茶店では主婦層らしき女性らによって満席でなかなか座れず、販売店の方でも多くの人で賑わい、一体何故これほど客が来ているのに日本人は好景気だといわないのかが余計不思議に感じました。
 それと同時に十年前と完全に逆転したというか、日中で商業施設、特にデパートの人の入りようが現在また正反対になっているということも痛感しました。具体的には、現在中国のデパートではあまりにも客が来ず、閑古鳥が鳴いて閉鎖するところも少なくありません。

 十年前であればこの状況は逆で、日本はまだ中国人の爆買いブームが起こる前でどこのデパートも売上の落ち込みが続いており、「消えゆく業界」などと語られていました。反対に中国は経済成長を追い風にデパート、ショッピングモールともにどこも大賑わいで、私も十年前に日本のデパートを訪れた際はこんなにも人がいないものかと中国とのギャップに驚いていました。

 しかし現在はその状況は完全に逆転しています。外国人観光客も多いとはいえ前述の阪急デパートでは日本人客も少なくない、というより大半を占めており、下手な観光地よりは中国語などの外国語はあまり耳にしませんでした。
 ちなみにその前々日に訪れた奈良で利用したタクシーの運転手は、「今日の奈良公園は絶対日本人より外国人のが多かった」と話していました。

 話を戻すと、以上のように活況を呈す日本と違って中国では、比較的建設から日が浅いショッピングモールはまだ別ながら、古くなったショッピングモールやデパートではマジで人が来なくなり、テナントが入らず空いたスペースがあちこちにあって目立ち続けています。こうした状況は中国の近年における不景気も大きいでしょうが、それ以上に要因としてでかいように思うものとして、異常に発達してしまったネット通販ことECショッピングの影響があると睨んでいます。

 日本でもECはもはや一般的で、二十年前と比べるなら利用したことない人はもはやほとんどいないといっても過言ではありません。しかし中国では日本以上にECが発達しており、送料も消費者負担はほぼゼロという手軽さもあり、マッチ一本買うのにもネットを使って自分でお店に買いに行かないという人も珍しくありません。
 ちなみに私がネットで買うのはUSBハブなどPC周辺機器が一番多いです。日本だと2000円以上はするUSBハブが中国だと500円くらいで気軽に買えるのと、あんまり場所取らず収集できることから同じ機能の周辺機器を何故かやたらと買い込んでいます。

 また話を戻すと、何となくこの以上に発達したEC社会によって、中国の実体小売はもはや成り立たないくらいにまで苦境に追いやられているのではないかというように見えます。商品だけでなく食材や調理済み料理まで中国はスマホ一本で注文でき、お店へ行って買い物するという人がマジで日本と比べると少ないです。それこそ、いろんなお店を回って商品を吟味するような人となるとレアキャラとなってくるでしょう。

 日本のデパートが現在のように今後も活況を呈するかはまだわかりませんが、中国に関しては今後もずっとデパートには人が戻ってこないような気すらします。そう考えると、中国政府は個人消費を促すため現在あれこれと手を打っていますが、それらの政策はECの異常発達によってあまり奏功しない可能性があります。それ以前に、個人消費がネットに集中し過ぎて外出→電車→商品購入→外食などといった外出によって連鎖的に生まれる消費も発生しづらくなっているかもしれません。まぁ昔の日本もデパートに人いなかったんだから、あまり人のこと言えませんが。

2025年2月6日木曜日

統計情報を報じようとしない日系メディア

名目賃金は28年ぶり高水準、所得環境の改善続き日銀正常化を後押し(ブルームバーグ)

 昨日何気なく、中国の検索エンジンの百度で「日本」というワードでニュース検索したところ出てきたのが、上の記事でした。記事内容を引用すると、2024年12月単月の名目賃金上昇率は1997年以来28年ぶりとなる4.8%増という高水準を記録したとのことで、市場予想(3.8%)を上回っただけでなく、実質上昇率も0.6%増を記録し、着実にデフレから脱却しつつある傾向が報告されています。ただこれはブルームバーグの記事であり、日系メディアはほとんど報じていません。
 近い報道としては、下の読売の記事だと思います。もっともこっちは年率データに重きを置いているけど。ちなみに賃金上昇率に関しては、年単位の前年比データより月単位の前年同月比データの方が重要であることは常識だと、私は思うのですが……。


 この賃金上昇率のデータは少なくとも、テレビメディアでは全く取り上げられていなかったような気がします。寒波のニュースがトップに来るのはまだわかりますが、それでも二番目くらいにこの賃金データも取り上げられるべき重要度だと私は思うし、中国では実際それくらいの扱いなのですが、何故だか日本では取り上げられません。
 もっともこれに限らず、統計に関するニュースは何故だかほとんど日本では報じられません。冒頭に書いているように私は今回のニュースを中国の報道で初めて目にしており、なぜこんな重要な情報を日系メディアが大きく報じようとしないのか、いろいろ暗澹たる気持ちにさせられます。


 ただ統計データの中でも、上のリンク記事のように倒産件数だけはほぼ毎月目にします。上の記事のようにこの半年くらいの倒産件数は毎月「大幅増」という見出しとともに報じられているのですが、私は逆に何故このデータしか報じないのかといつも疑問に思っています。
 それは何故かというと、企業の倒産件数は増えているのに失業者は減っているからです。


 上は統計局の雇用・失業率データですが、このところ失業率は右肩下がりに減っており、2024年12月も前月比0.1ポイント減の2.4%と好調な数字を見せています。
 当然ながら企業が倒産すれば一人社長企業を除き失業者が発生します。なので企業倒産件数が増えていれば失業者が世にあふれるはずなのにさにあらず、是は如何にという話になってくるのですが、私が見る限り日系メディアでこの両データを組み合わせて言及している人はまだ見たことがありません。

 結論から言えば、「倒産によって発生する失業者数<既存企業の新規採用数」という構図が今の状況です。言うまでもなくこれは好景気であることを示すサイクルで、効率の悪い企業が市場から淘汰され、より効率のいい企業へ労働者が移っているともいえるかと思います。このサイクルが続けば経済的にも非常にプラスであるだけに、倒産件数が増えているということは別に何の懸念でもないでしょう。

 しかし倒産件数のニュースはほぼ毎月見るものの、失業率というか雇用統計については自分がこうして統計局行かないと見ることができませんでした。以前からも同じようなことを話していますが、何故日本のメディアはこれほどまでに重要な経済統計をあまり報じようとしないのか、また複数のデータを組み合わせて分析しようとしないのか、10年前から何も変わっていません。
 経済というのは市井の声も大事ですがそれ以上に統計の方が先を見るうえでもっと重要です。にもかかわらず適当な街角の反応で「物価が高くて辛い」などと念仏のようなインタビューばかり報じ続け、今回私が日本にいる間に「日本は今好景気だ」と言っている人は誰もおらず、私一人でさながら狂人のごとく唱え続けるばかりでした。先の失業率のデータを前にして、何故日本が今好景気だと誰も言わないのかと話しててこっちが気が狂いそうです。

 愚痴っていてもしょうがないですが、もう少し日本人は科学的、客観的に世の中を見るというか考える人間が増えてほしいです。印象論だけで議論しても意味なぞないのだし。

2025年2月5日水曜日

大阪市中心の再開発主導者は誰なの?

 また昨日まで関西地域を旅行し、奈良では定宿としている奈良ロイヤルホテルに泊まりました。ここが安くてお得なのはせんとくんなら知っている。

 この旅行中、関西に住む友人より大阪市の中心地を南北に貫く御堂筋が再開発できれいになっていると聞き、勧められるままに本町から梅田に至るまでの道を歩いてみました。友人の言葉通りに以前来た時よりも御堂筋はすっきりとしていて歩きやすく、たまに歩道を逆走する形でしかもスピード乗せてくる電動自転車を除けば散歩していても楽しく、何故かあんま足も傷みませんでした。
 ちなみに前日はまた日本人よりも絶対中国人のが多いエリアとなっていた兵庫県の有馬温泉付近を訪れていましたが、ここのアップダウンで坂道を下るときのブレークで普段使わない筋肉を使ったのか、左ひざの部分だけ筋肉痛を起こしました。自転車に乗っているから足の筋肉痛はこれまでほぼ起こったことなかったのに……。

 話を戻すと御堂筋のビルを見ていると、上階に比べ1~2階だけ内側にえぐれたようにへこんでいるビルを多く見ました。改装中のビルもそのようにというかえぐるように改装しており、恐らくこれは意図的な処置ではないかという気がします。1~2階部分がえぐれることによって人が歩ける道路沿いの浦東スペースは広がるし、また上階との幅の違いで建物には立体感が生まれるし、歩道を右折左折する車も見通しが良くなっているのではないかと思え、誰が指示しているのわかりませんがよくこんなこと考えたものだと思います。

 この御堂筋に限らず、大阪の梅田周辺はこの十年間で大きく様変わりしたというか再開発が続けられています。でもって、その再開発の結果について誰もが「前より良くなった」と評価しており、私も同じく高く評価しています。
 それこそ私が京都で学生していたころは梅田はマッドシティほどとは言わずともごちゃごちゃしており、特にJR、阪急、阪神が乗り合う梅田駅周辺は土地感覚もないためよく迷うし、道路広いし、車多いしであんまいい印象を持っていませんでした。それが梅田駅で再開発が進む、具体的にはヨドバシカメラ梅田店ができたあたりから歩道や地下道が整備されていき、地上付近もランドマークができてわかりやすくなり、見違えるように歩きやすくなった印象があります。

 前述の御堂筋といい、恐らく大阪市役所内でこの再開発を企画から主導している人がいるのではないかと思いますが、誰かとはわからないもののマジでプロジェクトXに出てもいいんじゃないかっていうくらい有能な人である気がします。可能ならばその再開発のノウハウを広く共有するとともに、マッドシティこと松戸市の再開発にも携わり、トラムを通してもらいたいものです🚊

2025年2月3日月曜日

中津市民の黒田官兵衛に対する評価

 先週九州を旅行した際、中津唐揚げでおなじみの大分県中津市を訪れました。何故ここを訪れたのかというとこの旅行の直前に知人に勧められ漫画の「風雲児たち」を読んでおり、この漫画に出てくる解体新書の前野良沢が中津藩士であったことを知り、興味を持ったからです。
 なお中津藩士にはこのほか福沢諭吉もおり、何かと学者を輩出する藩だという印象を受けます。

 この中津で訪れたのは福沢諭吉の旧居はもとより、一番の花形でもある中津城にも行ってきました。中津城自体は創建当時のものではなくその後に再建されたものなのですが、比較的建物がコンパクトで展示内容も分かりやすく、解体新書だけでなくこの中津城の位置取り、建設を行った黒田官兵衛や、その後に明治まで中津を治めた長篠の合戦で長篠城を籠城していた奥平家の具足なども展示してあり、あまり知名度は高くないとは思うものの見ごたえのある展示でした。

 今さらりと触れましたが、この中津の支配者はそこそこの変遷を辿っています。秀吉の九州征伐の後に最初に収めたのは黒田官兵衛ですが、黒田家は関ケ原の合戦の働きにより加増の上で福岡へ転封しています。その後は細川忠興が一時治めるも彼も熊本へ転封となった後は間に小笠原家が治めた後、前述の奥平家が中津を治めそのまま明治維新まで続きます。

 そのため中津の人たちからすれば殿様とくれば奥平家とのことなのですが、最初に中津へ入り、その基盤を作った黒田官兵衛についてどう思うのかと中津城の受付の人に何となく聞いてみたのですが、

「黒田家は中津に入って地元の豪族を騙し討ちにした連中なので、あまり好きじゃなかったりします(;´・ω・)」

 という、ちょっと意外な回答が返ってきました。
 この豪族というのは城井鎮房のことで、なかなか黒田家の支配に素直に従おうとしなかったことから黒田長政が酒宴にかこつけて呼び寄せてだまし討ちにして殺しています。またその父親の城井長房も、一揆勢と戦っていた黒田官兵衛に従軍していたところ陣中で殺されており、その後怨念の噂が立つなど血なまぐさい粛清が行われています。

 言われてみると確かにそうというか、中津の人からすれば地元の人を粛清するだけしてすぐに任地を変えて出て行った存在だと黒田家を見ているようです。そのまま中津を治め続けていれば話は別だったでしょうが、以上の顛末を見るに中津の人が黒田家を好ましく見ないのも自然なことでしょう。

 なおこのほか中津市はちょうど福岡との県境にあるので帰属意識はどうかとも尋ねましたが、その辺はやっぱり大分県にあると答えられました。我ながら妙なことばかり聞いてた気がします。

2025年2月1日土曜日

すずめ増えてね?

 今週は朝早くから漫画喫茶に入り浸って関心はあるけど単行本を買うほどではない漫画を読み漁っていました。具体的には、

・推しの子
・送葬のフリーレン
・戦隊大失格
・創世のタイガ

 以上の漫画を読んできましたが、この中だと「送葬のフリーレン」が白眉でした。時間の流れを読者に感じさせるあの構成は見事な気がします。

 そんな感じの日々を送っていますが、朝早くに自転車こいでるときにふと雀が増えているような感覚を覚えました。かつて、具体的には自分が子供だった頃は朝早くからチュンチュンなく雀の声をよく聞きましたが、大体00年代の中盤あたりから急激に減り、当時の報道でも人里を好む雀が何故減っているのかわからないという学者の意見が出されていました。
 推測として考えられる理由としてはカラスやハトなどの増加によって雀が追いやられたなどがありますが未だ詳細は明らかでなく、中国と比べても日本は雀を見る機会が少ないのでこのままいくともう見られなくなるのかなとも一時期は感じていました。

 それが今回、日本にいて朝早くに自転車乗っていると道路にたむろする雀を見る機会が以前と比べ多くなりました。もっとも朝方だけで昼日中に見る機会は少ないのですが、かつては全く見られなかったのと比べると自分でも驚くくらいの変化で、実際はどうだかわかりませんが雀が増えているような気がします。
 仮に増えているとしたらその理由はなぜか。やはり一番可能性を高く感じるのはコロナ期間で、この間に外出する人が極端に減り、現在もコロナ前と比べで歩く人が少なく、この街中における人の往来の減少が影響を与えているのではないかと推測しています。この辺、鳥類学者の意見とかも聞いてみたいですが、いないよりかはいたほうが雀はいいように思うのでこのペースで増えていってくれればと密かに思います。

 その一方、以前からも書いていますが日本のカラスの多さとでかさにはこっち来るたびに驚かされます。マジな話、上海でカラスを見る機会は一切なく、鳴き声すら聞いたことがありません。なんであんなでかい鳥が人におびえることもなく闊歩している姿には恐怖を感じます(;゚Д゚)