ちなみに中国の地方に行くとバスとかで人に寄りかかってくるのが普通です。上海に住んでから久しくこの感覚を覚えることはなかったけれども、今回久々にこういうオールド中国らしさを思い出すに至りました。
そんなお上りさんの姿ですが、なんかスーツケースを抱え、仲間数人とともに周りを眺めまわしながら横に広がって歩く、でもって通行の妨げをするという姿が多いです。何となく想像してましたが中国人の友人にも確認してみたところ、どうやら今年7月頭に高校などを卒業したばかりの地方の若者が、集団就職とばかりに大挙して上海にきているようです。時期も時期だから、何となくそんな気はしてました。
ただ以前というかここ数年において今年ほどこんなにお上りさんが目立つというか、目に入るというのは今までありませんでした。今年は明らかに多く且つ目立ち、この点についても友人に言及したところ、「どうやら不況で地方に就職先がないため、上海とか大都市にたくさん来ているようだ」と教えてもらいました。この点についても、自分の見立てと一致します。
実際にというか飲食店を訪れていると、明らかに就職したてと思える若者の姿がこの1~2週間で目立つようになりました。昨日も朝食のパンとバナナを両方とも切らしてたので近くのマクドに朝マックへ行ったところ、「こうやって拭くのよ(=゚ω゚)ノ」とおばさんの店員がテーブルの拭き方を若い男の子に指導してました。その後、昼食に今度はお好み焼き屋に行ったら、これまた若い男の子がウェイターしていて、鉄板の温める温度などをこれまたおばさんの店員に何度も聞いてたりしました。でもってどのおばさんも、「こうやるのよ(=゚ω゚)ノ」と割と世話焼きな感じで教えてました。
以前からも中国では地方の高校を卒業後に大都市へ出稼ぎに来る若者が多くいましたが、今年は上海に限ればさらに輪をかけて多いように思います。コロナ前なんかは地方でも雇用口が広がって大都市への流入が減っているなどという報道もあり、私自身も一度は出稼ぎに出たもののまた故郷へ戻って「やっぱ故郷が一番(・∀・)」という若者と会ったことがありました。
しかし前述の通り、仮に見立て通りに不景気で地方に雇用口がなくてまた出稼ぎが増えているとなると、今後中国の地方都市はますますその勢いを失い、日本の地方都市みたく寂れに拍車がかかってくるかもしれません。この辺も日本の90年代とそっくりな気がします。
逆に大都市では流入人口が増え、これまで以上に混雑化などの都市問題が激化する恐れがあります。まぁ中国なら天保の改革よろしく人返し令を実行してくるかもしれませんが、なんか以前とは異なる動きが見えたような気がしたのでこうしてまとめることとしました。
2 件のコメント:
キミもかなり目立つタイプですわ。
別に目立つ気ないけどやたら周りからは注目される。
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