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2024年5月27日月曜日

百合子VS蓮舫

 各所で報じられていますが、来る都知事選に何かとお騒がせな蓮舫氏が出馬することを表明したそうです。このニュースを見て私が真っ先に思い浮かべたのは、映画の「エイリアンVSプレデター」と、そのキャッチコピーであった「どっちが勝っても、人類に未来はない」でした。
 ちなみにパロディB級映画の「エイリアンVSアバター」のキャッチコピーは「勝手に戦え」で、これもあてはめられる気がします。

 ネットのニュースではこのほかにも「学歴詐称VS国籍詐称」などと言われたりして、なんていうか政治家としての能力以前にバックグランドを争っているかのような見方が広がっています。ただその見方はあながちはずれじゃないというか、この都知事選についてはそもそも中身が全くない完全なイメージ争いになり下がっている印象があります。

 本来、政治家というのは社会における問題解決のために存在しうる職業です。もちろん問題がない状態を維持するのも立派な務めですが、地方首長ともなればその地域における問題をどのように解決するかがまず真っ先に求められる能力となります。
 然るに現在の東京都に関しては具体的に何か、解決すべき様な問題は見当たりません。オリンピックもすでに終わったし、公害問題もなければ渋滞問題も前ほど激化しているように見えません。強いて挙げれば、ふるさと納税制度による税源流出をどうするかっていうくらいでしょう。

 本当ならメディアの側もこうした問題提起を行い、各候補にその対策、重視を急ぐ問題分野などを聞かなきゃいけないのですが、メディアにもそのような力はありません。なのでこの選挙は、都知事としての資質を問う以前に、「どっちがイメージ的にいいか」というイメージバトルでしか成立しないでしょう。


 実際上の記事での発言を見る限り、具体的な政策とか、解決すべき問題というのは蓮舫氏において何もないことは明白です。ただ単に都知事になりたいから、オシャレ魔女ラブ&ベリーみたく何となく小池都知事よりましっていうイメージしか売っているように見えません。

 ある意味、争点となるような問題が東京都にないってのはいい状態にあることの裏返しとも言え、そんな状態を本人の努力によるものかは別として維持しているのなら、小池都知事は現職の正当性を訴えるのも別に悪いことではないと思います。ただ現職だからこそ、次の期では具体的にどのような問題に対処するのかなどをはっきり示してもらいたいし、示せないならもっとやる気のある人に変わった方がいいのではというのが私の見方です。

 なお解決すべき問題がなければ、意図的に敵を作って対立構図を作るってのは石原都政でした。ディーゼルエンジンをはじめやたらあちこちに喧嘩売ってはそいつらを退治する自分の正当性を主張し続け、確かに都庁職員のリストラをはじめ見るべき功績もありますが、今思い返すとかなり無茶苦茶な人だったし、現代だとかえって支持を得られなかったかもなという気がします。

3 件のコメント:

片倉(焼くとタイプ さんのコメント...

広島県安芸高田市の石丸伸二市長も都知事選に立候補するようです。一部の識者は
安芸高田市と東京都では都市の規模が違い過ぎる。安芸高田市(のような小規模の
田舎町)での首長の経験は 東京都政を運営するには役に立たないという ひどい
批判をしています。
その東京都知事に就任した人物を見てみますと学者(舛添要一 政治経験あり)、
作家(石原 慎太郎 政治経験あり 猪瀬直樹)、タレント(青島幸男、政治
経験あり)等の色物がいます。
政治経験があるとはいえ作家やタレントが都知事になっているのだから、小さい
都市の首長という理由だけで石丸伸二氏を批判するのはおかしいよなと思います

上海熊 さんのコメント...

番狂わせで田母神が当選したら面白いですね

花園祐 さんのコメント...

>片倉(焼くとタイプさん
 石丸氏は実績がしっかりあって候補として決して不十分ではないと私も思いますが、小池氏も同じく数年間都知事を務めた経験もあるだけに、小池氏と何が違うのかを主張する必要があるでしょうね、良い感じで論争を盛り上げてくれるといいのですが。
 東京都の場合は今回の記事でも書いたように、地方として切迫したような問題があまりなく人口も多いため、やはりイメージ選挙になりがちな気がします。無論、タレント出身者でもやる気と能力あれば大歓迎なのですが。

>上海熊さん
 今日の田母神氏の出馬表明を見て「お前は呼んでねーよ」と思いました。この人の目立ちたがり屋もどうかと思うレベルで、自衛隊もこんな奴幹部にすんなよと思います。自衛隊としては一番上に立たせちゃダメな奴だと思うのに。