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2022年4月24日日曜日

会話で声のトーンが上がる意味

 なんか今日急に「欲しがりません、勝つまでは」という戦時中のキャッチコピーが浮かんできました。このキャッチコピーも電通(の前身)当たりが考えたのかな。
 こちらの記事にも書かれてありますが、今回の封鎖を経てお金で買える物質的豊かさに疑問を持つようになった上海人は多いかと思います。いくらお金があっても使えないし、良いものを持っていても束縛があると使えないし自慢できないみたいな感じで、本気で価値観そのものが変わる体験を今自分もしている気がします。

 もっともこう言いながら、止まらぬ円安に自分の人民元預金を日々換算しては眺めているのですが。

 それで本題ですがふざけたことばかり書いているのでたまには生活で役に立つことでも書こうかと思いますが、あくまで自分の所見でしかないですが、会話中の相手の声のトーンの上がり下がりには注意してみる、というか聞いておくと有利だと思います。特に声のトーンが上がる、その前後に比べてやや声色が高くなった場合、なるべく相手にしゃべらせた方がいいと考えています。というのも、大抵その時に話している話題というのは相手がしゃべりたくてたまらない話題であると思えるからです。

 そもそも何故会話の中で声のトーンが上がるかですが、単純に言って早口になるからです。早く発音するのとゆっくり発音するのとでは声の音程に物凄く影響し、基本的に早く値になればなるほど声のトーンは上がります。
 この辺、発声が基本的に早口な中国人とか想像するとわかりやすいかもしれません。

 では何故声のトーンが上がる→早口になる話題は相手が話したがっているのかというと、かねてから言いたいという内容が頭にしっかり刻み込まれているからです。
 基本的人間は会話中に頭を回転させて、いうなれば考えながら会話するのですが、次に話す言葉を決める前の段階で決まっている、つまりあらかじめ誰かに言いたくて仕方ない内容というのは得てして頭の中にあらかじめ入っているものです。そうした話題ほど、話すきっかけが得られるとどばーっと出てくるもので、元より思考する必要もなく会話内容が出来ており、尚且つ早く相手に伝えたいという気持ちが先走ってか早口になりやすい傾向があると思います。

 例として挙げると、相槌になりますが女子高生とかOLが「でしょでしょー」っていう時は、通常より早口なのではないかと思います。むしろ沈鬱想にスローペースで「でしょでしょー」という場面は思い浮かばない。

 元より早口の人ならともかく、その前後と比べて明らかに声のトーンが上がって発声のテンポが早くなった場合(早口)、十中八九相手がしゃべりたがっている内容だと思ってよく、その際は気持ちよく相手に会話させるため「うん、そだねー」的に相槌を打ち続けるのがベターかと思います。逆に変に話題を変えようとすると相手の不興を買う恐れすらあります。

 反対に、声のトーンが急に落ちた場合、例としては、「ああ、あれね……」みたいなことを口にした場合は、話題を早く変えてあげるといいでしょう。まぁ中には、話辛いけど誰かに打ち明けたい的な話題であることもあるので、そうした場合はしっかり耳を傾けるべきでしょうが。

 要注意なのは、極端に声のトーンが大きく跳ね上がった場合です。自分の経験的に、こうした場合は何かしらの悪口、陰口を言う場合が多い気がします。このようなときは適当なところで早めに話題を切った方がいいこともあります。
 その上で、会話で相手に自分の意図を探られないためには声のトーンをしっかり調整することが肝要です。つまらないと感じる話題でも「えっ、そうなの?」的にわざと早口で言えば喜んで聞いていると誤解させられ、逆に低いトーンだとつまらなそうに聞いていると思われる可能性もあります。交渉事だったら基本的に声のトーンは変えない方が、何考えているかが読ませられない分、相手への揺さぶり的には有利でしょう。

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