久々に中国のホットな話です。毎日こうやって寸評だけでもいいから取り上げた方がいいのかもという気もしますが、長文が売りなんだしそこまで気にしなくてもいいと自分に言い聞かせてます。
・消える川・干上がる湖…旱魃ますます深刻に=湖北・安徽・湖南(サーチナ)
上記リンク先のサーチナの記事では現在中国では雨が全く降らないことによる旱魃が深刻化していることが報じられていますが、こっちの報道でも今一番主要な話題と言ったらこれです。具体的にどれくらいの規模かと言うと上海市に限って言えば今日の朝刊だと、降雨推量はここ138年(そんな昔の記録がどこにあるのか疑問だけど)で最も低く、なおかつ気温も先々週に最高で38度まで上昇するなど例年にない異常気象だと報じられております。実際に先々週は暑くて溶けそうで、雨も先週にちょこっとふっただけです。
ただ上海市は他のところから水を引いてこれますし、またここより南部であればまだ状況はマシです。一番深刻なのはサーチなの記事にもある通りに湖北、安徽、湖南省といった中部地域以北の地域で、農村では農繁期にもかかわらず全く雨が降らないことから早くも食糧難を懸念する声が出ております。
それでこの旱魃についての現地新聞報道ですが、原因は三峡ダムではないかと複数紙が連日取り上げています。
・三峡ダム(Wikipedia)
三峡ダムとは中国が誇る世界最大級のダムで、90年代に建設が決まるや文字通り国の威信をかけて作られ2009年に完成しました。しかしこの三峡ダム、建設前からそのあまりの巨大な規模から周辺環境に多大な負荷を与えるとの予測が中国内でも出ており、また建設に伴い移転する住民の桁違いの多さ(140万人)などから議論は紛糾し、1992年の全国人民代表大会での建設決議でも「出席者2633名中、賛成1767名、反対177名、棄権664名、無投票25名」という、全会一致で当たり前の中国の議会としては異例とも言えるほど反対者がでたほどいわくつきのダムでした。
そんな過程を経て建設には至ったものの、中国に限らず日本でも大体そうですが完成までに当初予定していた予算は数倍にまで膨れ上がり、また建設途中であれこれ問題が出てきたことから水位も最大にまで高めることが出来なくなって予定発電量に達せず、なおかつダムが出来たにもかかわらず周辺地域では水害の被害が年々増加しており、「治水にも発電にも役に立たない」と現地報道でもかなり厳しく批判され続けております。
というのもこの三峡ダムは表向きは膨大な電力需要を賄うためとして建設されましたが、実際には最初に計画したのが孫文であり、どちらかと言えば「あの孫文が抱いた遠大な計画を今ここに実現する」という国威発揚的な目的の方が強かったと言われます。実際にこの三峡ダムがどれほどの性能を持っているかは生憎専門家ではないのでわかりませんが、日本での報道やコメントを見る限りだと誉めている人は確かにいません。
それでこの三峡ダムがどうして旱魃に関係するのかですが、三峡ダムに限らず巨大なダムはその建設によって周辺の気候を変えてしまいます。あのエジプトのアスワン・ハイ・ダムも建設の前後でその地域の気候が変化したそうですが、因果関係ははっきりと証明することは出来ないまでも現地報道では三峡ダムが出来たことで降雨量が激減したと指摘されております。
またそれと合わせて三峡ダムで致命的だったのは、当初農業用水の確保も計画に入れられていたものの、その巨大さゆえか水をうまく利水することが出来ずにいることです。
現実に本当に三峡ダムが原因かどうかは断定することは出来ませんが、あれほどの大きなダムであれば自然への影響も多く、多少は関係しているのではというのが私の考えです。ただ旱魃に関してはこれ以外にもたくさん原因は考えられ、なんでもかんでもダムのせいにするべきではないと思います。
しかし中国国内でこれほどまで三峡ダムに批判的な声が上がっているとは日本にいた頃は全く知らず、今回の旱魃で拍車がかかっていることを一応紹介しておこうと思って筆を取った次第です。
ここは日々のニュースや事件に対して、解説なり私の意見を紹介するブログです。主に扱うのは政治ニュースや社会問題などで、私の意見に対して思うことがあれば、コメント欄にそれを残していただければ幸いです。
2011年5月31日火曜日
経産省の一般家庭への節電促進策について
・節電目標達成の家庭に景品 15%削減でLEDや映画鑑賞券(産経新聞)
今日たまたま見つけたニュースですが、勘に触る内容なので取り上げます。
上記リンク先のニュース内容を簡単に説明すると、電力不足が懸念される今年の猛暑期の対策として経産省はこのほど、前年比15%削減の節電を達成した一般家庭に対して景品を進呈する促進策を計画しているそうです。具体的にどこが癇に障るかというと、前年比で節電の指標を作るのであれば去年まで電気を浪費していたほど15%削減することは容易く、逆に去年以前から積極的に節電を実施していた人は達成が困難になるからです。勘のいい人ならわかるでしょうがこの構図は京都議定書におけるCO2削減目標と一緒で、主導するのが経産省なだけにいろいろと腹が立ちます。
それであるのであれば二番煎じと言われようとも、冷蔵庫やエアコンといった消費電力の大きい白物家電に対して家電エコポイントなどと言わず、直接国が購入額を補助する政策を実施することの方が個人的にお勧めです。この二つの家電における技術の進歩は凄まじく、十年前と最新のとでは消費電力は数十%変わると聞きますし、また家庭で使用する電力の半分程度が冷蔵庫に使われることも考慮すると再実施する価値はあると思います。
ちなみに私が日本で一人暮らししていた頃は冷房、暖房なんて使わないのでエアコンはコンセントごと外していました。実家ではうちのお袋が気を利かして私の部屋に窓付けのエアコンをつけてくれましたが、元々エアコンなんて使わないし窓が開閉できなくなったと愚痴を言ったことからかなり激しいケンカとなりました。その後私はその部屋から移り、現在は客室として使われているので結果オーライとはなりましたが。
・国初、薬ネット通販立件=対面販売命令を無視―業者を書類送検・大阪府警(時事通信)
もう一件気になったニュースとして、ネットでの医薬品販売で摘発があったというこの報道を取り上げます。
内容については詳しく語りませんがこれだけネットが発達しているのだし、離村離島の状況を考えるととっとと薬事法を改正してネット販売を認めるべきだと思います。どうもこの辺はいろいろと権益が絡んでそうで、きな臭い話です。
今日たまたま見つけたニュースですが、勘に触る内容なので取り上げます。
上記リンク先のニュース内容を簡単に説明すると、電力不足が懸念される今年の猛暑期の対策として経産省はこのほど、前年比15%削減の節電を達成した一般家庭に対して景品を進呈する促進策を計画しているそうです。具体的にどこが癇に障るかというと、前年比で節電の指標を作るのであれば去年まで電気を浪費していたほど15%削減することは容易く、逆に去年以前から積極的に節電を実施していた人は達成が困難になるからです。勘のいい人ならわかるでしょうがこの構図は京都議定書におけるCO2削減目標と一緒で、主導するのが経産省なだけにいろいろと腹が立ちます。
それであるのであれば二番煎じと言われようとも、冷蔵庫やエアコンといった消費電力の大きい白物家電に対して家電エコポイントなどと言わず、直接国が購入額を補助する政策を実施することの方が個人的にお勧めです。この二つの家電における技術の進歩は凄まじく、十年前と最新のとでは消費電力は数十%変わると聞きますし、また家庭で使用する電力の半分程度が冷蔵庫に使われることも考慮すると再実施する価値はあると思います。
ちなみに私が日本で一人暮らししていた頃は冷房、暖房なんて使わないのでエアコンはコンセントごと外していました。実家ではうちのお袋が気を利かして私の部屋に窓付けのエアコンをつけてくれましたが、元々エアコンなんて使わないし窓が開閉できなくなったと愚痴を言ったことからかなり激しいケンカとなりました。その後私はその部屋から移り、現在は客室として使われているので結果オーライとはなりましたが。
・国初、薬ネット通販立件=対面販売命令を無視―業者を書類送検・大阪府警(時事通信)
もう一件気になったニュースとして、ネットでの医薬品販売で摘発があったというこの報道を取り上げます。
内容については詳しく語りませんがこれだけネットが発達しているのだし、離村離島の状況を考えるととっとと薬事法を改正してネット販売を認めるべきだと思います。どうもこの辺はいろいろと権益が絡んでそうで、きな臭い話です。
2011年5月30日月曜日
山幸彦と日本人のアイデンティティ
古代史シリーズ第三弾です。何も反響がありませんが気にせず書いてきます。ぶっちゃけ書きながら勉強することが多いです。
さて山幸彦と海幸彦の話ときたら、名前くらいなら知っている方も多いと思います。実はこの二人は前回の天孫降臨のところで紹介したニニギノミコトの子供で、名目上は天皇家の先祖です。
それでこの兄弟の物語ですが、ほかの世界の神話同様に兄弟同士で何やかんやとやりあう話です。旧約聖書で言えばアベルとカインの話に似ており、兄より優れた弟はいないと北斗の拳でジャギは言ってましたが神話では割かし弟のほうが優秀性を披露することが多いです。
この二人はその名前同様にそれぞれ山と海とで獲物を狩って暮らしていましたが、ある日お互いの得物を交換しようじゃないかといって弓矢と釣り針を交換してそれぞれ出かけましたが、海に出かけた山幸彦ことホオリノミコトは兄から受け取った釣り針をなくしてしまいます。山幸彦は兄に素直に詫びて自分の剣を鋳潰して千個もの釣り針を代わりに差し出しましたが、兄の海幸彦ことホデリノミコトは「元の釣り針じゃなきゃ駄目だ(#゚Д゚) プンスコ!」と言って機嫌を直すことはありませんでした。嫌な兄ちゃんだ。
困った山幸彦が海で途方にくれていると海から潮の神様が現れ、海神の宮殿に行けば何とかなるよと教えてくれます。その助言に従って山幸彦は海神の宮殿に赴くとそこで出会った海神の娘の豊玉毘売命と互いに一目ぼれし、海神の許可を得て結婚すると兄の釣り針のことなんか忘れて三年間楽しく暮らしていました。こっちはこっちで調子のいい弟だ。
しかし海で暮らして三年後、何故だか突然釣り針のことを思い出した山幸彦は海神にわけを話して釣り針をのどに引っ掛けていた鯛から回収すると陸地に戻ろうとしました。山幸彦が戻る間際、何を思ったのか海神は兄の海幸彦への呪いを伝授し、山幸彦も何故だか言われた通りに釣り針を返す際に兄を呪い、そのせいで兄ちゃんの海幸彦はやることなすこと全部が空回りするようになってしまいました。怒った海幸彦(当然だ)は弟の山幸彦に襲い掛かろうとしましたがあらかじめ海神が山幸彦に持たせていた宝玉で見事に返り討ちに遭い、それからは完全に弟の家来のような身分になってしまいます。
そうやって兄弟の争いに一件落着(?)した頃、海から豊玉毘売命が山幸彦の子供が出来たと陸に上がってきます。正直なところ山幸彦の子供かどうか怪しいものですが山幸彦はそんなの気にせずに出産の準備として小屋を建てたところ、豊玉毘売命は出産時は決して覗かないようにと言って出産に入ったのですが、覗くなと言われて覗かなかったら神話にならないだけあって山幸彦は言いつけを破って覗いてしまいます。ひい婆ちゃんの天照大神も覗き癖あったしなぁ。
すると小屋の中ではさっきまでの豊玉毘売命の姿はなく、因幡の白兎以来の再登場となるワニがのたうっていて山幸彦は腰を抜かします。言うまでもありませんがそのワニこそ豊玉毘売命の真の姿で、見られた恥ずかしさから豊玉毘売命は生んだ子供を置いて海に出帰りしてしまいました。その時残された子供はウガヤフキアエズノミコト(鵜草葺不合命・盧茲草葺不合尊)といって、初代天皇である神武天皇の父となります。
ざっとこんなところが山幸彦と海幸彦の話ですが、読んでてわかると思いますが恐らくこの話をベースに御伽噺の「浦島太郎」と「鶴の恩返し」が生まれたと言われております。成立年代からしてもそう考えるのが普通ですが、何故古事記の話を作った人はこうもワニが好きなんだろうというところがちょっと気になるところです。
それでこの神話の意義ですが、婉曲に天皇家は山側の民ということが強く訴えられているように思えます。もちろん途中で海神の娘と結婚こそするものの、山側の民が海側の民を圧倒するということが全体を通して語られているように思われ、日本の山岳信仰などとも比較すると面白いかもしれません。
ただここで話を現代人に戻すと、少なくとも今の世代の日本人は山国の人には悪いですが私は明らかに海洋民族的性質が強いと考えております。食生活では魚介類が当たり前のように存在しており、日本人のアイデンティティも地域にも寄りますが富士山以上に海への意識の方が強いと思います。
特にそれをはっきりと認識するのはサッカーの国際試合で、全日本のユニフォームはヒロシゲブルーこと鮮やかな藍色がトレードカラーとして使用されており、日本の色はと聞かれるならやはりこういった海の色を私は連想します。
おまけ
うちのお袋に聞くと女性の出産シーンは何もワニに変身しなくとも相当すごい光景らしく、見る人によっては大きなショックを受けるそうです。何でも私の出産時にお袋が病院に入院した際、近くの病室で顔を合わせていた方が分娩に入ったそうなのですが、
「殺せー、早く殺せー!!。゚(゚´Д`゚)゚。」
という戦争映画も真っ青なダミ声の恐ろしい叫び声が病院中に響いたらしく、後日その方と顔を合わせ辛くなったと話してました。
さて山幸彦と海幸彦の話ときたら、名前くらいなら知っている方も多いと思います。実はこの二人は前回の天孫降臨のところで紹介したニニギノミコトの子供で、名目上は天皇家の先祖です。
それでこの兄弟の物語ですが、ほかの世界の神話同様に兄弟同士で何やかんやとやりあう話です。旧約聖書で言えばアベルとカインの話に似ており、兄より優れた弟はいないと北斗の拳でジャギは言ってましたが神話では割かし弟のほうが優秀性を披露することが多いです。
この二人はその名前同様にそれぞれ山と海とで獲物を狩って暮らしていましたが、ある日お互いの得物を交換しようじゃないかといって弓矢と釣り針を交換してそれぞれ出かけましたが、海に出かけた山幸彦ことホオリノミコトは兄から受け取った釣り針をなくしてしまいます。山幸彦は兄に素直に詫びて自分の剣を鋳潰して千個もの釣り針を代わりに差し出しましたが、兄の海幸彦ことホデリノミコトは「元の釣り針じゃなきゃ駄目だ(#゚Д゚) プンスコ!」と言って機嫌を直すことはありませんでした。嫌な兄ちゃんだ。
困った山幸彦が海で途方にくれていると海から潮の神様が現れ、海神の宮殿に行けば何とかなるよと教えてくれます。その助言に従って山幸彦は海神の宮殿に赴くとそこで出会った海神の娘の豊玉毘売命と互いに一目ぼれし、海神の許可を得て結婚すると兄の釣り針のことなんか忘れて三年間楽しく暮らしていました。こっちはこっちで調子のいい弟だ。
しかし海で暮らして三年後、何故だか突然釣り針のことを思い出した山幸彦は海神にわけを話して釣り針をのどに引っ掛けていた鯛から回収すると陸地に戻ろうとしました。山幸彦が戻る間際、何を思ったのか海神は兄の海幸彦への呪いを伝授し、山幸彦も何故だか言われた通りに釣り針を返す際に兄を呪い、そのせいで兄ちゃんの海幸彦はやることなすこと全部が空回りするようになってしまいました。怒った海幸彦(当然だ)は弟の山幸彦に襲い掛かろうとしましたがあらかじめ海神が山幸彦に持たせていた宝玉で見事に返り討ちに遭い、それからは完全に弟の家来のような身分になってしまいます。
そうやって兄弟の争いに一件落着(?)した頃、海から豊玉毘売命が山幸彦の子供が出来たと陸に上がってきます。正直なところ山幸彦の子供かどうか怪しいものですが山幸彦はそんなの気にせずに出産の準備として小屋を建てたところ、豊玉毘売命は出産時は決して覗かないようにと言って出産に入ったのですが、覗くなと言われて覗かなかったら神話にならないだけあって山幸彦は言いつけを破って覗いてしまいます。ひい婆ちゃんの天照大神も覗き癖あったしなぁ。
すると小屋の中ではさっきまでの豊玉毘売命の姿はなく、因幡の白兎以来の再登場となるワニがのたうっていて山幸彦は腰を抜かします。言うまでもありませんがそのワニこそ豊玉毘売命の真の姿で、見られた恥ずかしさから豊玉毘売命は生んだ子供を置いて海に出帰りしてしまいました。その時残された子供はウガヤフキアエズノミコト(鵜草葺不合命・盧茲草葺不合尊)といって、初代天皇である神武天皇の父となります。
ざっとこんなところが山幸彦と海幸彦の話ですが、読んでてわかると思いますが恐らくこの話をベースに御伽噺の「浦島太郎」と「鶴の恩返し」が生まれたと言われております。成立年代からしてもそう考えるのが普通ですが、何故古事記の話を作った人はこうもワニが好きなんだろうというところがちょっと気になるところです。
それでこの神話の意義ですが、婉曲に天皇家は山側の民ということが強く訴えられているように思えます。もちろん途中で海神の娘と結婚こそするものの、山側の民が海側の民を圧倒するということが全体を通して語られているように思われ、日本の山岳信仰などとも比較すると面白いかもしれません。
ただここで話を現代人に戻すと、少なくとも今の世代の日本人は山国の人には悪いですが私は明らかに海洋民族的性質が強いと考えております。食生活では魚介類が当たり前のように存在しており、日本人のアイデンティティも地域にも寄りますが富士山以上に海への意識の方が強いと思います。
特にそれをはっきりと認識するのはサッカーの国際試合で、全日本のユニフォームはヒロシゲブルーこと鮮やかな藍色がトレードカラーとして使用されており、日本の色はと聞かれるならやはりこういった海の色を私は連想します。
おまけ
うちのお袋に聞くと女性の出産シーンは何もワニに変身しなくとも相当すごい光景らしく、見る人によっては大きなショックを受けるそうです。何でも私の出産時にお袋が病院に入院した際、近くの病室で顔を合わせていた方が分娩に入ったそうなのですが、
「殺せー、早く殺せー!!。゚(゚´Д`゚)゚。」
という戦争映画も真っ青なダミ声の恐ろしい叫び声が病院中に響いたらしく、後日その方と顔を合わせ辛くなったと話してました。
2011年5月29日日曜日
福島原発の海水注入中断報道について
・首相の意向で海水注入中断…震災翌日に55分間(読売新聞)
ほぼ先週いっぱい、上記20日のニュースが発端となった一連の報道が政界を大きく騒がせていたかと思います。このニュースは私が確認する限りでは読売が最初に報じたように思えますが、なんかいろいろネットを見ているとTBSが最初にやったともいう話もあるようで、さすがに細かい確認まで出来ないのでひとまず読売が活字メディアで第一報を告げたという前提で話を進めさせていただきます。
ニュース内容を簡単に説明すると東日本大震災翌日の3月12日、事故を起こした福島原発への海水注入作業中に管首相が再臨界の可能性を懸念したことから55分間、注入が中断されたと報じられました。このニュースが発端となって本来適切な作業であった海水注入を中断して事態を余計に悪化させたとして自民党を始めとした野党は政府の糾弾を始めたのですが、率直に言って私はこのニュースを見た時に「火中の栗」と考え、多分自民は余計に騒いで罰が悪くなるのではと考えました。
私がこのニュースを見て最初に疑ったのは、本当に海水注入中断があったのかということです。そりゃ確かにあの状況で中断していれば大きく叩かれることは目に見えているために中断してれば政府や東電は隠そうとするでしょうが、仮に隠そうとしても実際に隠し切れるかという点で疑問を感じました。仮に中断されていればそれこそ実際に注入作業をした人たちはそれを目にするわけですから下手すりゃ当日、遅くとも数日間内にこの中断の事実は報じられているはずで、どうして二ヶ月以上もたった今になってこの事実が突然出てきたのかという点で怪しいと感じました
その上で真偽を強く疑わせたもう一点は、管首相が再臨界を懸念して中断を指示したという点です。こういっては何ですが私には管首相が状況に応じて即断できるほど決断力があるようには思えず、すでに実施されている作業を途中で止めるなんてことはまずしない、というかできないだろうと思いました。仮にそうだとしても東電側からの強烈なミスリードを受けてでしか考えられませんし、そもそも当時は政府側が早期の海水注入を東電に要請したところ東電側が渋っていたという報道を以前に聞いているだけにつじつまが合わないように思いました。
その上でこの記事の信憑性を強く疑ったのか、どうも全体的に根拠がかけている点です。先ほど書いたように本当に中断がされていたのであれば現場の作業員らからの証言があると思うのに記事中にはこれが全く触れられておらず、また情報ソースも「政府関係者から」とだけしか書かれておらず、どうも出処が怪しいように感じました。注入中断だけの事実だけであれば「政府関係者」でもわかるでしょうがそれが管首相の意向によるものかどうかとなるとそれこそ大臣クラスや東電の幹部でなければわからないように思え、そのような人間がわざわざ自分たちに不利となるような情報を明かすとは思えません。
極め付けが、この記事を書いたのが読売新聞だからです。読売新聞は自民党寄りのスタンスを取っていることは明々白々で、なおかつ原発についても推進派の立場から震災以後も社説などで管理を強くした上で増設するべきという主張を産経とともに繰り返しております。
その読売が原発行政において不利となるようなこのようなニュースをどうして流すのかと考えると、やはり主目的は民主党の管政権を叩くためにあることは間違いありません。逆を言えば管政権を叩くためになりふり構わない報道をしてくると言われていただけに、この記事を見た時にはこれもその一種かと私は思ったわけです。現実にこれまで妙な批判の仕方をしていましたし。
そんなわけで、ただでさえネタに困っていただけに普通であればこのようなニュースはこのブログで取り上げるのですが、この記事については信憑性が怪しいことから敢えて静観する立場をとりました。すると予想通りというかこの記事が出た翌日には管首相に再臨界の懸念を主張したとされる原子力安全委員会の斑目委員長が「そのような意味で言ったのではないし、中断を進言したつもりはない」と反応したのを皮切りに、管首相周辺もそのような指示はしていないと言った、言わないで事実関係が紛糾しました。その後も当時の状況についても報道が二転三転するようになり、細かく書いても仕方ありませんが大まかな流れで書くと、
1、政府の了承の元で海水注入が始まったのを政府が途中で止めた
2、実は東電側が政府に何も伝えないまま海水注入を始めており、管首相が懸念したのを見て東電側が中断させた
3、実は中断の指示が来てたけど、現場の吉田所長の判断で続けられていた
という具合で、結局のところ最初の発端となった海水注入中断という事実自体がなかったというのが真相でした。自分は最初からこの一連の報道は怪しいとは思ってはいたもののここまでどんでん返しが起こるとまでは予想せず、自民党の大島幹事長なんか、「止めたのは菅直人首相だ。その結果、こんな大きな災害になったならば辞任するのが当然だ」とまで言い切っちゃってて、なんていうかもう少し事実関係確かめようとはしなかったのかと思います。読売だけに。
結果的にこの報道のおかげで政界は約一週間にもわたって無用な議論を繰り返したことになります。ただ一つ、本当に海水注入中断があったかどうかを確認しさえすればよかったと考えると、実に余計な騒動を引き起こしてくれたものだなと感じます。
最後にこの記事について、自分がデスクなら絶対にこんな根拠のはっきりしない記事は載せません。ただでさえ近頃の読売は原発や大連立関係になると妙な記事やはっきりしない報道を繰り返しており、管政権をよく批判していますが読売の方こそ私は近頃ガバナンス能力が欠けているのではないかと疑っています。私は何も読売が嫌いと言うわけじゃありませんしそのスタンスは悪くはないと思いますが、最近の記事はちょっと目に余るものが多いのでこうしてわざわざ記事にまとめました。
蛇足ですが、多分来週以降は読売はこの件についてわざと触れないようにするのではないでしょうか。
ほぼ先週いっぱい、上記20日のニュースが発端となった一連の報道が政界を大きく騒がせていたかと思います。このニュースは私が確認する限りでは読売が最初に報じたように思えますが、なんかいろいろネットを見ているとTBSが最初にやったともいう話もあるようで、さすがに細かい確認まで出来ないのでひとまず読売が活字メディアで第一報を告げたという前提で話を進めさせていただきます。
ニュース内容を簡単に説明すると東日本大震災翌日の3月12日、事故を起こした福島原発への海水注入作業中に管首相が再臨界の可能性を懸念したことから55分間、注入が中断されたと報じられました。このニュースが発端となって本来適切な作業であった海水注入を中断して事態を余計に悪化させたとして自民党を始めとした野党は政府の糾弾を始めたのですが、率直に言って私はこのニュースを見た時に「火中の栗」と考え、多分自民は余計に騒いで罰が悪くなるのではと考えました。
私がこのニュースを見て最初に疑ったのは、本当に海水注入中断があったのかということです。そりゃ確かにあの状況で中断していれば大きく叩かれることは目に見えているために中断してれば政府や東電は隠そうとするでしょうが、仮に隠そうとしても実際に隠し切れるかという点で疑問を感じました。仮に中断されていればそれこそ実際に注入作業をした人たちはそれを目にするわけですから下手すりゃ当日、遅くとも数日間内にこの中断の事実は報じられているはずで、どうして二ヶ月以上もたった今になってこの事実が突然出てきたのかという点で怪しいと感じました
その上で真偽を強く疑わせたもう一点は、管首相が再臨界を懸念して中断を指示したという点です。こういっては何ですが私には管首相が状況に応じて即断できるほど決断力があるようには思えず、すでに実施されている作業を途中で止めるなんてことはまずしない、というかできないだろうと思いました。仮にそうだとしても東電側からの強烈なミスリードを受けてでしか考えられませんし、そもそも当時は政府側が早期の海水注入を東電に要請したところ東電側が渋っていたという報道を以前に聞いているだけにつじつまが合わないように思いました。
その上でこの記事の信憑性を強く疑ったのか、どうも全体的に根拠がかけている点です。先ほど書いたように本当に中断がされていたのであれば現場の作業員らからの証言があると思うのに記事中にはこれが全く触れられておらず、また情報ソースも「政府関係者から」とだけしか書かれておらず、どうも出処が怪しいように感じました。注入中断だけの事実だけであれば「政府関係者」でもわかるでしょうがそれが管首相の意向によるものかどうかとなるとそれこそ大臣クラスや東電の幹部でなければわからないように思え、そのような人間がわざわざ自分たちに不利となるような情報を明かすとは思えません。
極め付けが、この記事を書いたのが読売新聞だからです。読売新聞は自民党寄りのスタンスを取っていることは明々白々で、なおかつ原発についても推進派の立場から震災以後も社説などで管理を強くした上で増設するべきという主張を産経とともに繰り返しております。
その読売が原発行政において不利となるようなこのようなニュースをどうして流すのかと考えると、やはり主目的は民主党の管政権を叩くためにあることは間違いありません。逆を言えば管政権を叩くためになりふり構わない報道をしてくると言われていただけに、この記事を見た時にはこれもその一種かと私は思ったわけです。現実にこれまで妙な批判の仕方をしていましたし。
そんなわけで、ただでさえネタに困っていただけに普通であればこのようなニュースはこのブログで取り上げるのですが、この記事については信憑性が怪しいことから敢えて静観する立場をとりました。すると予想通りというかこの記事が出た翌日には管首相に再臨界の懸念を主張したとされる原子力安全委員会の斑目委員長が「そのような意味で言ったのではないし、中断を進言したつもりはない」と反応したのを皮切りに、管首相周辺もそのような指示はしていないと言った、言わないで事実関係が紛糾しました。その後も当時の状況についても報道が二転三転するようになり、細かく書いても仕方ありませんが大まかな流れで書くと、
1、政府の了承の元で海水注入が始まったのを政府が途中で止めた
2、実は東電側が政府に何も伝えないまま海水注入を始めており、管首相が懸念したのを見て東電側が中断させた
3、実は中断の指示が来てたけど、現場の吉田所長の判断で続けられていた
という具合で、結局のところ最初の発端となった海水注入中断という事実自体がなかったというのが真相でした。自分は最初からこの一連の報道は怪しいとは思ってはいたもののここまでどんでん返しが起こるとまでは予想せず、自民党の大島幹事長なんか、「止めたのは菅直人首相だ。その結果、こんな大きな災害になったならば辞任するのが当然だ」とまで言い切っちゃってて、なんていうかもう少し事実関係確かめようとはしなかったのかと思います。読売だけに。
結果的にこの報道のおかげで政界は約一週間にもわたって無用な議論を繰り返したことになります。ただ一つ、本当に海水注入中断があったかどうかを確認しさえすればよかったと考えると、実に余計な騒動を引き起こしてくれたものだなと感じます。
最後にこの記事について、自分がデスクなら絶対にこんな根拠のはっきりしない記事は載せません。ただでさえ近頃の読売は原発や大連立関係になると妙な記事やはっきりしない報道を繰り返しており、管政権をよく批判していますが読売の方こそ私は近頃ガバナンス能力が欠けているのではないかと疑っています。私は何も読売が嫌いと言うわけじゃありませんしそのスタンスは悪くはないと思いますが、最近の記事はちょっと目に余るものが多いのでこうしてわざわざ記事にまとめました。
蛇足ですが、多分来週以降は読売はこの件についてわざと触れないようにするのではないでしょうか。
飛ばないボールと今年のプロ野球
現在中国にいるせいでなかなか一試合ごとの内容を楽しむことが出来ませんが、日本のプロ野球の話です。
現在セパ交流戦が開催されていますが例年の如くパリーグのチームがセリーグチームに圧勝している構図は変わらないまでも、どうもニュースを見ていると去年と今年で各チームの試合内容が大きく変化しているように思えます。具体的に何が変化しているのかと言うと投手と打者の成績で、投手防御率はトップは1点台がずらりと並ぶほど好調な一方で打者は打率が3割に達する選手はほとんどおらず、それどころか往年の名打者たちが不振に苦しむことが多くなっております。代表的な選手を挙げると巨人の小笠原選手、阪神の城島選手などで、まだ開幕してそれほど時間が経っていないもののホームランを量産する長距離打者ほど目に見えて成績が下降しているように思えます。
一体何故このようなことになっているのか、結論を言えば私はやはり今年から導入された統一球こと「飛ばないボール」が影響しているように思えます。日本のプロ野球界ではこれまで各球団ごとに反発係数の異なるボールをそれぞれ勝手に使っていたのですが。WBCなど国際対抗戦が増えてきたことを受けて米国でも使用されているボールの仕様に今年から統一することになりました。
その結果これまでより打っても飛ばないボールになり、長距離打者の多い巨人を筆頭に開幕したらどうなることやらとささやかれていましたが、案の定というか開幕前に有力視されていたチームほど苦しみ、逆に注目されてなかったヤクルトが現在セリーグで首位となるなど見事な番狂わせが起こっております。
・飛ばないボール「低反発球」でプロ野球はどう変わる?(週プレニュース)
リンクに貼ったニュースは3月22日のニュース記事ですが、このニュースの中で野球解説者の大塚光二氏のコメントとして以下のような内容が引用されております。
「セなら中日、パなら日本ハムが最も有利でしょうね。言うまでもなく、ともに打線のつながりで勝つスタイルが定着したチーム。また、昨年リーグ最多の148盗塁を記録したソフトバンクも力を発揮するでしょう」
またこのコメントを受けこの記事を書いた記者も、
「また、本塁打が減るということは、「投手有利」ということ。岩隈、田中将の両エースを抱える楽天や、前田健太を有する広島が浮上する一方で、巨人や西武のような大砲揃いのチームが苦戦するかもしれない。その結果、僅差の試合も増え、最終回まで緊張感が持続するだろう。」
開幕前ながら見事なまでの予想というべきか、両者が言うように打線のつながりを重視する小技が強いチームが確かに現在上位についております。ヤクルトなんか典型的ですし、日ハムやソフトバンクなんか交流戦入ってからも調子がいいままです。逆に巨人、西武、阪神などと去年まで強打で鳴らしたチームは前評判と比べて低い順位に喘いでいます。楽天については岩隈選手、田中選手という球界屈指のエースピッチャー二人がいるのに弱いのは監督のせいのように思えますが。
さらに今日ちょっと個人成績をいくつか見てましたが、やはりホームランバッターが低い打率に苦しんでいる傾向が強いです。意外と言っては可哀想ですが選手層の割には健闘している広島カープも去年の主軸を担った梵選手の打率は未だ二割台前半で、好調を保っているホームランバッターと言ったら巨人のラミレス選手くらいしかいないように思えます。逆に元から安打の多かったヤクルトの青木選手は好調を維持しており、さすがと言うところです。
またこのほかにも、どうも成績が急落する選手はパリーグよりセリーグの方が多いような気がします。パリーグは去年も打っていた選手は今年もよく打ってますし、比較的ボールへの対応を見せております。
その中でも一際目を引くのは今年横浜ベイスターズからソフトバンクホークスに移籍してきた内川選手です。目下打率はパリーグ一の三割後半という恐ろしい成績もさることながら、通常セリーグからパリーグへ移った打者は成績が下降しやすいのに(その逆は上がりやすい)、並みいるエースピッチャーを相手に変わらぬアベレージヒッターぶりを見せています。
前回WBC決勝戦ではイチロー選手の勝ち越し安打がよく取り上げられることが多いですが、私個人的にあの試合の最大の見せ場はレフトに飛んできたボールを内川選手が見事なグラブ捌きでワンバウンドキャッチして返球するシーンで、あの日から内川選手のファンとなりましたが自分が贔屓するソフトバンクで活躍していてうれしい限りです。折角だから統一球になっても比較的成績を保っている村田選手も来年来てくれればいいのに(´∀`*)ウフフ
現在セパ交流戦が開催されていますが例年の如くパリーグのチームがセリーグチームに圧勝している構図は変わらないまでも、どうもニュースを見ていると去年と今年で各チームの試合内容が大きく変化しているように思えます。具体的に何が変化しているのかと言うと投手と打者の成績で、投手防御率はトップは1点台がずらりと並ぶほど好調な一方で打者は打率が3割に達する選手はほとんどおらず、それどころか往年の名打者たちが不振に苦しむことが多くなっております。代表的な選手を挙げると巨人の小笠原選手、阪神の城島選手などで、まだ開幕してそれほど時間が経っていないもののホームランを量産する長距離打者ほど目に見えて成績が下降しているように思えます。
一体何故このようなことになっているのか、結論を言えば私はやはり今年から導入された統一球こと「飛ばないボール」が影響しているように思えます。日本のプロ野球界ではこれまで各球団ごとに反発係数の異なるボールをそれぞれ勝手に使っていたのですが。WBCなど国際対抗戦が増えてきたことを受けて米国でも使用されているボールの仕様に今年から統一することになりました。
その結果これまでより打っても飛ばないボールになり、長距離打者の多い巨人を筆頭に開幕したらどうなることやらとささやかれていましたが、案の定というか開幕前に有力視されていたチームほど苦しみ、逆に注目されてなかったヤクルトが現在セリーグで首位となるなど見事な番狂わせが起こっております。
・飛ばないボール「低反発球」でプロ野球はどう変わる?(週プレニュース)
リンクに貼ったニュースは3月22日のニュース記事ですが、このニュースの中で野球解説者の大塚光二氏のコメントとして以下のような内容が引用されております。
「セなら中日、パなら日本ハムが最も有利でしょうね。言うまでもなく、ともに打線のつながりで勝つスタイルが定着したチーム。また、昨年リーグ最多の148盗塁を記録したソフトバンクも力を発揮するでしょう」
またこのコメントを受けこの記事を書いた記者も、
「また、本塁打が減るということは、「投手有利」ということ。岩隈、田中将の両エースを抱える楽天や、前田健太を有する広島が浮上する一方で、巨人や西武のような大砲揃いのチームが苦戦するかもしれない。その結果、僅差の試合も増え、最終回まで緊張感が持続するだろう。」
開幕前ながら見事なまでの予想というべきか、両者が言うように打線のつながりを重視する小技が強いチームが確かに現在上位についております。ヤクルトなんか典型的ですし、日ハムやソフトバンクなんか交流戦入ってからも調子がいいままです。逆に巨人、西武、阪神などと去年まで強打で鳴らしたチームは前評判と比べて低い順位に喘いでいます。楽天については岩隈選手、田中選手という球界屈指のエースピッチャー二人がいるのに弱いのは監督のせいのように思えますが。
さらに今日ちょっと個人成績をいくつか見てましたが、やはりホームランバッターが低い打率に苦しんでいる傾向が強いです。意外と言っては可哀想ですが選手層の割には健闘している広島カープも去年の主軸を担った梵選手の打率は未だ二割台前半で、好調を保っているホームランバッターと言ったら巨人のラミレス選手くらいしかいないように思えます。逆に元から安打の多かったヤクルトの青木選手は好調を維持しており、さすがと言うところです。
またこのほかにも、どうも成績が急落する選手はパリーグよりセリーグの方が多いような気がします。パリーグは去年も打っていた選手は今年もよく打ってますし、比較的ボールへの対応を見せております。
その中でも一際目を引くのは今年横浜ベイスターズからソフトバンクホークスに移籍してきた内川選手です。目下打率はパリーグ一の三割後半という恐ろしい成績もさることながら、通常セリーグからパリーグへ移った打者は成績が下降しやすいのに(その逆は上がりやすい)、並みいるエースピッチャーを相手に変わらぬアベレージヒッターぶりを見せています。
前回WBC決勝戦ではイチロー選手の勝ち越し安打がよく取り上げられることが多いですが、私個人的にあの試合の最大の見せ場はレフトに飛んできたボールを内川選手が見事なグラブ捌きでワンバウンドキャッチして返球するシーンで、あの日から内川選手のファンとなりましたが自分が贔屓するソフトバンクで活躍していてうれしい限りです。折角だから統一球になっても比較的成績を保っている村田選手も来年来てくれればいいのに(´∀`*)ウフフ
2011年5月28日土曜日
産業ガス販売カルテルと高圧ガス業界
・産業ガス販売でカルテル認定 4社に課徴金141億円(朝日新聞)
このニュース自体は一昨日に出ていて本当なら昨日のうちに片付けてしまいたかったのですが、昨日は私の部屋で突然ネットが仕えなくなってしまってそれも叶いませんでした。部屋の管理業者の人に見てもらって今朝修復したけど、何が理由だったんだろうか。
それでニュースの内容ですが、リンク先を見てもらえばわかるとおりに産業ガスメーカー4社が2007年頃から直接会合を以って価格を調整するカルテルを結んでたことがばれて、公正取引委員会に総額約141億円の課徴金を課されたそうです。この産業ガスメーカーのカルテル自体は実は2009年の段階で取り沙汰されており、当時はリーマンショック後の大引けによる価格下落を防ぐためあちこちの業界で結ばれたのか、景気が悪いのでカルテルを取り締まっても経済に大きく影響しないと当局が判断したのかはわかりませんが世界各国でこのような取締りが相次ぎました。
もともとこのようなカルテル系のニュースは大メディアはスポンサーの関係からあまり取り上げようとしない傾向があるので、以前の陽月秘話では縛りがないのだからと積極的に取り上げていて今でもどのようなカルテルがあったのか多少なら覚えています。ただそうして取り上げた中に、実はこの産業ガスカルテルについては私は知ってて敢えて取り上げませんでした。
理由を話すとなかなか情けない限りなのですが、実は当時日本で私が在籍していた会社というのはここで取り上げられているガスメーカー四社からガスを購入して卸すガスディーラーだったからです。人物が特定されるはずはないだろうし会社にばれてもだからなんだという風には考えていましたが、万一私の行動で当時在籍していた会社が影響を受けることとなってはよくないと考え、大人の事情でこのカルテルについては手を触れませんでした。
内心ではカルテルを結んでいたガスメーカーに対して自分らディーラーに高い値段をふっかけやがってという腹立たしい気持ちがあり取り上げたいのも山々でしたが、その勤めていた会社には本当にお世話になっており、軽はずみな行動で迷惑をかけるようなことはしてはならないと自重する気持ちが勝りました。
すでに何度も書いている通りにお世話になったといいながらも私は去年にその在籍していた会社を辞めて中国へ転職にきましたが、今でもその会社への感謝の気持ちは一日たりとも忘れてはいません。実際に辞めるかどうか当時非常に悩みましたが、こうして海外へ転職できるのも若いうちだけだという年齢の壁と、恩を返すことは未来にも出来ると踏ん切りをつけたのが決め手となりました。
奇しくも私が退職した日は新入社員の頃から、下手すれば面接の時から明らかに私を取り立ててくれた役員の方の退社日と重なりました。私が退職の意思を伝えた際にはその役員の方にもわざわざ引き止めてもらい、今でもその時のことを思うとあの時の決断は正しかったのかと悩むのと同時に非常に心が痛みます。
人間、心ならずも折角知り合った人間と別れなければならない場面が人生には数多くあると思います。その別れる理由も引越しなどの物理的な理由による別れから、喧嘩や考えの相違などといった不和による別れもあるでしょう。ただどの別れにも別れ方というような最低限の礼儀という作法が存在するように思え、過去の事例を引用すれば諸葛亮が尊敬していた楽毅の例でもあるように、別れる際には余計な怨恨などを互いに残さぬようにして別れる必要があると思います。自分はお世話になったその会社へはそのように別れられたのか、未だ納得する結論は出ません。
このニュース自体は一昨日に出ていて本当なら昨日のうちに片付けてしまいたかったのですが、昨日は私の部屋で突然ネットが仕えなくなってしまってそれも叶いませんでした。部屋の管理業者の人に見てもらって今朝修復したけど、何が理由だったんだろうか。
それでニュースの内容ですが、リンク先を見てもらえばわかるとおりに産業ガスメーカー4社が2007年頃から直接会合を以って価格を調整するカルテルを結んでたことがばれて、公正取引委員会に総額約141億円の課徴金を課されたそうです。この産業ガスメーカーのカルテル自体は実は2009年の段階で取り沙汰されており、当時はリーマンショック後の大引けによる価格下落を防ぐためあちこちの業界で結ばれたのか、景気が悪いのでカルテルを取り締まっても経済に大きく影響しないと当局が判断したのかはわかりませんが世界各国でこのような取締りが相次ぎました。
もともとこのようなカルテル系のニュースは大メディアはスポンサーの関係からあまり取り上げようとしない傾向があるので、以前の陽月秘話では縛りがないのだからと積極的に取り上げていて今でもどのようなカルテルがあったのか多少なら覚えています。ただそうして取り上げた中に、実はこの産業ガスカルテルについては私は知ってて敢えて取り上げませんでした。
理由を話すとなかなか情けない限りなのですが、実は当時日本で私が在籍していた会社というのはここで取り上げられているガスメーカー四社からガスを購入して卸すガスディーラーだったからです。人物が特定されるはずはないだろうし会社にばれてもだからなんだという風には考えていましたが、万一私の行動で当時在籍していた会社が影響を受けることとなってはよくないと考え、大人の事情でこのカルテルについては手を触れませんでした。
内心ではカルテルを結んでいたガスメーカーに対して自分らディーラーに高い値段をふっかけやがってという腹立たしい気持ちがあり取り上げたいのも山々でしたが、その勤めていた会社には本当にお世話になっており、軽はずみな行動で迷惑をかけるようなことはしてはならないと自重する気持ちが勝りました。
すでに何度も書いている通りにお世話になったといいながらも私は去年にその在籍していた会社を辞めて中国へ転職にきましたが、今でもその会社への感謝の気持ちは一日たりとも忘れてはいません。実際に辞めるかどうか当時非常に悩みましたが、こうして海外へ転職できるのも若いうちだけだという年齢の壁と、恩を返すことは未来にも出来ると踏ん切りをつけたのが決め手となりました。
奇しくも私が退職した日は新入社員の頃から、下手すれば面接の時から明らかに私を取り立ててくれた役員の方の退社日と重なりました。私が退職の意思を伝えた際にはその役員の方にもわざわざ引き止めてもらい、今でもその時のことを思うとあの時の決断は正しかったのかと悩むのと同時に非常に心が痛みます。
人間、心ならずも折角知り合った人間と別れなければならない場面が人生には数多くあると思います。その別れる理由も引越しなどの物理的な理由による別れから、喧嘩や考えの相違などといった不和による別れもあるでしょう。ただどの別れにも別れ方というような最低限の礼儀という作法が存在するように思え、過去の事例を引用すれば諸葛亮が尊敬していた楽毅の例でもあるように、別れる際には余計な怨恨などを互いに残さぬようにして別れる必要があると思います。自分はお世話になったその会社へはそのように別れられたのか、未だ納得する結論は出ません。
2011年5月26日木曜日
今日のニュースについて
最近社会関係の記事を書こうとしても全くニュースがなくて困っていましたが、今日は気になるニュースが二つもあったので早速取り上げたいと思います。
・新潮社に賠償命令 部数水増し訴訟「真実相当性なし」(産経新聞)
以前の陽月秘話でも取り上げていた新聞社の押紙の問題です。押紙というのは新聞社が新聞を印刷、販売する新聞店に対して実際の講読者数より余計に増刷させて無理矢理買い取らせる慣習のことですが、これのどこが悪いのかと言うとまず新聞店は新聞社に対して売れるはずのない新聞を無理矢理刷らされただけ余計な費用を払わなければなりません。断ればもう印刷させてもらえないし。
これだけでも新聞点側としては小銭が入ってきますが、それ以上に大きいのは広告費の問題です。というのも広告費というのは「どれだけの人間に対して見られているか」というのが価格を決めるため、新聞や雑誌では購読者数や発行部数が大きな指標となります。そのため部数が多ければ多いほど新聞社は広告費を多く取れるため、売られることはなく刷られた後にすぐ捨てられる押紙でも環境を気にせず無駄に刷って部数を大きく見せようとするわけです。
それで今日のこのニュースですが、なんでも週刊新潮でこの押紙を取り上げて、「読売新聞の公称部数約1千万部のうち、30~40%が実際は販売店から読者に販売されず処理されていると指摘」したところ、逆に読売に訴えられて賠償金の支払い命令が新潮社に出されたそうです。実際の週刊新潮の記事を見ていないのではっきりとは言い切れず、新潮は以前にも偽の赤報隊事件犯人を仕立てたこともあるので会社としてあまり信用しておりませんが、きちんと証拠を押さえられなかったんだろうなと私は思いました。
押紙についてははっきり断言しても言いますが確実に存在します。新潮はその量は全発行部数の30~40%と言っているようですが私の感覚でもそのくらいです。というのも昔は本気で50%近くが押紙だったそうでしたが、世間の目が厳しくなったのと新聞店側から猛抗議を受けるなどして徐々に減っていたと聞いており、現状であちこちから話を聞くとやはりこの30~40%という数値を上げる人が多いからです。
何を根拠にそんなことを言い切れるんだと思われるかもしれませんが、これについては私は一切譲るつもりはありません。というのもうちのお袋が実際に新聞店で働いててこの押紙の問題を始めとして新聞拡張員、販売促進費といったブラック企業も真っ青な新聞社の実態について直接見聞きしているからです。多分この辺だったら下手な新聞社員より詳しいと思います。
そういうわけで今回新潮社に言いたいことは、去年朝日新聞が検察の証拠捏造事件を暴いたようにぐぅの音も出せないような証拠を頑張って揃えて記事にしてほしいということです。むしろ新潮にとどまらず、文春から現代まで雑誌メディアはスクラム組んでこの問題をしっかりと追及したほうがいいでしょう。新聞店取材すりゃすぐ出てきそうなんだし。
・「虚偽証言強要」選挙違反事件で有権者 埼玉県警は反論(朝日新聞)
このニュースを見た時の私の最初の感想は、「第二の志布志事件だ」ということでした。
志布志事件を説明するより今回のこの埼玉の事件を説明したほうが早いのでこっちのニュースを先に解説しますが、今年行われた埼玉県深谷市議選にて有権者を飲食にて接待したとして市議二人が公職選挙法違反で埼玉県警に逮捕されたところ、この市議二人から無料にて接待を受けたとした有権者らが「飲食費は払った」と証言して反論していると報じられています。確かに選挙期間中に候補が無料にて飲食を振舞えば公職選挙法違反になりますが、今回反論している有権者が言うようにまともな額の会費をきちんと支払っていれば何も問題ありません。
今回私が問題視しているのは事の真偽以上に警察の捜査の仕方です。志布志事件という悪例がありなおかつ去年には検察が厚生労働省の村木さんの事件で証拠を偽造するという前代未聞の不祥事を起こしていながらも、またも自白を強要する、自白を唯一の証拠として頼る捜査をしていることです。現時点でここまで書くのは急ぎ過ぎな気もしますが、警察のこのような無茶な捜査ぶりと、別の報道では当日の会費支払いを家計簿に記入している有権者もいると報じられていることから、この事件は冤罪の線が高いと見ております。鹿児島で起きた志布志事件と全く構図が似ているのもありますし。
最後に、現在ある大きなニュースが連日連夜報じられておりますが敢えて私は無視して取り上げていません。理由は発端となった記事からして背景に曖昧さを強く感じさせられる内容で、思った通りにその後の報道が二転三転していて結論や構図がはっきりしてから取り上げたほうがいいだろうと考えたからです。
なおその発端となる記事を書いたのは読売ですが、このところの読売の記事はそれに限らず怪しいものばかりです。元々怪しい産経はおいといてこの読売の迷走ぶりは目に余り、今騒がせているニュースが落ち着いたらまとめて書き上げます。
逆に、今私の中で急激に株を上げているのは朝日新聞です。今日取り上げた志布志事件も朝日が大きく取り上げたことで日の目を浴びた事件であり、系列テレビ局の朝日放送はニュース内容が一番まとまってて日本にいた頃は指定チャンネルにしていました。その上、なんといっても凄まじかったのはちょっと太鼓叩き過ぎな気もしますが、これも今日取り上げた去年の検察の証拠偽造事件で、多分裁判を追ってれば誰でも気がついた可能性のある糸口を丹念に調査して一撃で検察を降伏させたのは壮絶そのものでした。高校時代までは一番嫌いな新聞で、悪口言い過ぎて今度名古屋に栄転する親父にまで「もう許したってや」とまで言われたのに人間変わるものだ。
・新潮社に賠償命令 部数水増し訴訟「真実相当性なし」(産経新聞)
以前の陽月秘話でも取り上げていた新聞社の押紙の問題です。押紙というのは新聞社が新聞を印刷、販売する新聞店に対して実際の講読者数より余計に増刷させて無理矢理買い取らせる慣習のことですが、これのどこが悪いのかと言うとまず新聞店は新聞社に対して売れるはずのない新聞を無理矢理刷らされただけ余計な費用を払わなければなりません。断ればもう印刷させてもらえないし。
これだけでも新聞点側としては小銭が入ってきますが、それ以上に大きいのは広告費の問題です。というのも広告費というのは「どれだけの人間に対して見られているか」というのが価格を決めるため、新聞や雑誌では購読者数や発行部数が大きな指標となります。そのため部数が多ければ多いほど新聞社は広告費を多く取れるため、売られることはなく刷られた後にすぐ捨てられる押紙でも環境を気にせず無駄に刷って部数を大きく見せようとするわけです。
それで今日のこのニュースですが、なんでも週刊新潮でこの押紙を取り上げて、「読売新聞の公称部数約1千万部のうち、30~40%が実際は販売店から読者に販売されず処理されていると指摘」したところ、逆に読売に訴えられて賠償金の支払い命令が新潮社に出されたそうです。実際の週刊新潮の記事を見ていないのではっきりとは言い切れず、新潮は以前にも偽の赤報隊事件犯人を仕立てたこともあるので会社としてあまり信用しておりませんが、きちんと証拠を押さえられなかったんだろうなと私は思いました。
押紙についてははっきり断言しても言いますが確実に存在します。新潮はその量は全発行部数の30~40%と言っているようですが私の感覚でもそのくらいです。というのも昔は本気で50%近くが押紙だったそうでしたが、世間の目が厳しくなったのと新聞店側から猛抗議を受けるなどして徐々に減っていたと聞いており、現状であちこちから話を聞くとやはりこの30~40%という数値を上げる人が多いからです。
何を根拠にそんなことを言い切れるんだと思われるかもしれませんが、これについては私は一切譲るつもりはありません。というのもうちのお袋が実際に新聞店で働いててこの押紙の問題を始めとして新聞拡張員、販売促進費といったブラック企業も真っ青な新聞社の実態について直接見聞きしているからです。多分この辺だったら下手な新聞社員より詳しいと思います。
そういうわけで今回新潮社に言いたいことは、去年朝日新聞が検察の証拠捏造事件を暴いたようにぐぅの音も出せないような証拠を頑張って揃えて記事にしてほしいということです。むしろ新潮にとどまらず、文春から現代まで雑誌メディアはスクラム組んでこの問題をしっかりと追及したほうがいいでしょう。新聞店取材すりゃすぐ出てきそうなんだし。
・「虚偽証言強要」選挙違反事件で有権者 埼玉県警は反論(朝日新聞)
このニュースを見た時の私の最初の感想は、「第二の志布志事件だ」ということでした。
志布志事件を説明するより今回のこの埼玉の事件を説明したほうが早いのでこっちのニュースを先に解説しますが、今年行われた埼玉県深谷市議選にて有権者を飲食にて接待したとして市議二人が公職選挙法違反で埼玉県警に逮捕されたところ、この市議二人から無料にて接待を受けたとした有権者らが「飲食費は払った」と証言して反論していると報じられています。確かに選挙期間中に候補が無料にて飲食を振舞えば公職選挙法違反になりますが、今回反論している有権者が言うようにまともな額の会費をきちんと支払っていれば何も問題ありません。
今回私が問題視しているのは事の真偽以上に警察の捜査の仕方です。志布志事件という悪例がありなおかつ去年には検察が厚生労働省の村木さんの事件で証拠を偽造するという前代未聞の不祥事を起こしていながらも、またも自白を強要する、自白を唯一の証拠として頼る捜査をしていることです。現時点でここまで書くのは急ぎ過ぎな気もしますが、警察のこのような無茶な捜査ぶりと、別の報道では当日の会費支払いを家計簿に記入している有権者もいると報じられていることから、この事件は冤罪の線が高いと見ております。鹿児島で起きた志布志事件と全く構図が似ているのもありますし。
最後に、現在ある大きなニュースが連日連夜報じられておりますが敢えて私は無視して取り上げていません。理由は発端となった記事からして背景に曖昧さを強く感じさせられる内容で、思った通りにその後の報道が二転三転していて結論や構図がはっきりしてから取り上げたほうがいいだろうと考えたからです。
なおその発端となる記事を書いたのは読売ですが、このところの読売の記事はそれに限らず怪しいものばかりです。元々怪しい産経はおいといてこの読売の迷走ぶりは目に余り、今騒がせているニュースが落ち着いたらまとめて書き上げます。
逆に、今私の中で急激に株を上げているのは朝日新聞です。今日取り上げた志布志事件も朝日が大きく取り上げたことで日の目を浴びた事件であり、系列テレビ局の朝日放送はニュース内容が一番まとまってて日本にいた頃は指定チャンネルにしていました。その上、なんといっても凄まじかったのはちょっと太鼓叩き過ぎな気もしますが、これも今日取り上げた去年の検察の証拠偽造事件で、多分裁判を追ってれば誰でも気がついた可能性のある糸口を丹念に調査して一撃で検察を降伏させたのは壮絶そのものでした。高校時代までは一番嫌いな新聞で、悪口言い過ぎて今度名古屋に栄転する親父にまで「もう許したってや」とまで言われたのに人間変わるものだ。
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