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2020年2月29日土曜日

デマの拡散者への効果的対策

新型肺炎 首相、トイレットペーパー「十分在庫ある(産経新聞)

 例の休校要請について後から休業中の補償金を出すと発表したそうですが、なもん、企業に払わせた方が効率的にもいいのにという気がしてなりません。っていうか自営業者じゃないとこれもらえないんじゃないの?

 ついでとばかりに最近でデマが流布されて欠品が相次いでいるらしいトイレットペーパーについても言及したそうですが、正直こんな発言する必要あるかなと疑問です。そんなことする暇あったら、根拠のないデマを流布した目立つ奴2、3人を問答無用で逮捕する方がずっと早くて安くて簡単で、効果ある気がします。真面目にこういう流行病や地震といった災害の際、デマ対策は非常に重要であり、またインターネットの発達したこの時代だからこそそういった直接的対策が求められていると自分は思います。
 なお中国なら、いちいち逮捕したかなんて発表しません。「みんなデマを流さないよう気を付けてね(^ω^)」というメールはたまに配信されますが、「実際流したらどうなるかわかってるよな(´・ω・`)」という風なメッセージに見えてなりません。

2020年2月28日金曜日

中国の日本人、韓国人に対する拡大防止措置

義家副法相をレバノンに派遣へ ゴーン被告逃亡で協力求める(毎日新聞)

 本題とは関係ないですが内心、この時期に送る必要あるのかと疑問です。なんとなく別の疑惑をかわすために海外に逃がしたようにも見えますし。

 さて昨日も書いた内閣府からの公立小中学校への来週からの休校要請について、朝令暮改と言っては何ですが、「あくまで要請」といって、政府は曖昧な態度をとっています。コロナウイルス拡散を防ぐつもりなのか、批判回避のためなのか、責任回避のためなのか、この三つのどれにも当てはまらないようなふらふらした態度です。まぁ恐らく、何も対策を実行していないと言われるのが嫌だから、その場の思い付きとかで後先考えず決められたんじゃないかって気がしてなりませんが。

 この件について昨夜友人からも問い合わせがありその際に書いた話をここで書くと、中国でも学校は現在どこも休校中ですが、一部自治体ではこの際、両親のうちどちらか一人は子供の面倒を見るため仕事を休んだとしても、企業はその間の給与を支払わなければならないという条例を出しています。
 企業側への負担はありますが、私個人としてはなかなか理に適った政策であるように思えます。こういう政策を日本もセットで出しておけば、子育て支援策と相まってもっと評価も違ったのではないかと思います。

 上記の話のほか、友人へのメールではこの政策の効果に対する疑問も書きました。昨日の記事でも書いていますが小中学校が休校となったところで年少者への感染リスクを下げるだけで、社会全体の流行リスクはむしろ大半の大人たちが関与することを考えると、果たしてやる価値あるのかと思うくらい疑問です。それこそ生徒に感染者が出た学校とかなら一週間程度でもいいから自宅待機にするのはまだわかるけど(その間に学校を消毒)、なんとなくこの政策は効果以前に、日本はこうしたウイルス対策を取っているという実績作りのために用意された政策にしか見えません。

 ここで話を変えますが今日、大家から電話がかかってきたので少し話をしましたが、大家は今回のウイルス禍で自分が中国から引き揚げて日本に帰るのではと少し心配していたそうです。「日本帰ったって仕事ないから帰れないよ(´;ω;`)ウッ…」などと安心させるように言ったら、

大家「そもそも、今日本の方が危なくね(。´・ω・)?」

 という風に言われました。
 中国でも日本や韓国での感染拡大が広がっていることが報じられ、だんだんと危機感を覚えてきているということは知ってましたが、中国人の感覚でも最近は、少なくとも上海市内の方が日本国内より安全だという風な意識になっているのかもしれない。

 実際に行政はそういった意識ですでに動いており、私のところにも先日、上海市衛生局(番号登録してないのに連絡先名がスマホに表示された)から電話があり、ちゃんと当局の指示に従って謹慎しているか確認してきました。また私の住む団地内にいつもある四季折々のスローガン書いた横断幕にはいつの間にか日本語と韓国語で、「ウイルス対策に協力を!」って書かれていました。

 また北京市内ではちょっと前、外国人に対する一斉検査が行われたようで、同僚のところにも衛生局や団地自治会関係者らが質問票などを持ってきて状況を確認しに来たそうです。質問票の写真を私も見ましたが、日本人向けとして日本語が書かれてあり、「よくできた日本語だね(´・ω・)(・ω・`)ネー」と同僚らとちょっと盛り上がりました。なお北京市でそうした検査を受けた同僚は複数いたのですが、

同僚A「協力ありがとうって、無料でウイルス対策マニュアルとマスクくれた(∩´∀`)∩」
同僚B「俺そんなのもらってないんだけど……(゚Д゚;)」

 などと妙な風に明暗が分かれてました。まぁでも無料でマスクくれるのは割と親切だなって気はします。日本政府はこうした、外国人へのウイルス対策の周知方針とか持ってるのだろうか。

2020年2月27日木曜日

強制ではなく要請する日本

全国すべての公立小中高休校へ 首相表明、新型肺炎で3月2日から(産経新聞)

 上の記事見て最初に思ったのが、「強制じゃなくて要請なんだな。妖精ときたらチャム・ファウだな」ってことでした。
 このままチャム・ファウの話を続けてもいいですが真面目に本線に戻すと、中国だったらこんなの問答無用に強制休校を命令し、公立でなくても私立に対しても有無を言わさずストップ欠けるでしょう。この辺、民主主義と独裁主義(中国を「社会主義」というのは無理があると思う)の差なのかという人もいるでしょうが、内心それも違うような気がします。

 というのも、国家思想における自由主義の定義としては、拘束のない自由な選択を誰もが行える社会でありますが、この自由は「他社の自由を侵害しない範囲」であることが最低条件として存在します。それこそ例を挙げると、例えば恋愛で片方が求愛したところ相手が拒否した場合、相手の意思を無視してストーカー行為を行うのは「自由」ではなく犯罪です。自由主義だからって何でもかんでも自由に行えるというわけではなく、むしろ完全自由なのは自らの身の回りの範囲内に限り、それ以外だと相手の合意があるという前提でしか自由は保障されません。

 そうした建前を置いた上で述べると、今回のコロナウイルスの流行は社会全体の防疫に係る内容です。それこそ直接的に晴明、じゃなくて生命に直結する事態であることから、如何に自由主義の国とは言えその国権の範囲内であれば強制的に集会をはじめ学校活動などの一時停止を強制することは間違っていないと思うし、むしろ本気でウイルス対策をやろうってんならそれくらいやるべきだと思います。
 もっとも受験シーズン真っ盛りということもあり(私立大学などは大分終わってるだろうが)、授業以外の学校活動とかはどうするのかという疑問がすでに出ています。ただ小中学校で授業を停止したところで年少者の感染防止にしかつながらず、またそのほかの活動についてまとめて方針を出さないのは内心詰めが甘いように思え、そこらへんは極端ではあるけど中国の方が動きは早かったなという風に見ています。

 あとついでなので書いてしまうと、電通で社員を出社させないという方針が出たと報じられていますが、こうしたリモート勤務について検討する企業が増えていると報じられています。ただこの件について言うと、本来なら3.11の時点でもっと進展させておくべき内容だったと思います
 あの時もおんなじような内容で散々騒ぎましたが、その後実際にリモートオフィスや自宅勤務の選択肢を作った企業は1割にも満たないでしょう。自分が知っている限りだと味の素はそこらへん、きっちり改革を成し遂げていたようですが、2011年に果たしておくべき課題を果たさず先送りにしてきたツケが、まさにこのコロナウイルス流行で払わされることになったようにも見えます。

 ちなみに今いる会社はその辺のリモートオフィスの整備が進んだ会社、っていうか社内で仕事している人の方がむしろ少ない会社なので、そういう意味では無駄に上から目線で物が言えます。ぶっちゃけサーバーとネット環境、後最低限のウイルス対策ソフトさえあれば、実務で使うのはメールばかりなのでそんな難しいものでもないという風に思いますが。

タイムワープ

 突然ですがついさっきタイムワープを経験しました。

 昨日は定時で仕事を切り上げたけど、今日はまた厄介な案件(わざと余裕のある時まで放置していたが)を手掛けることとなり、定時過ぎても全く終わる見込みがありませんでした。なので自宅勤務ということもあり七時に30分で夕食作って食べてまた仕事に戻ったのですが、しばらく作業してふと時計を見ると、八時を回っていました。

「もう八時か」

 という風に思った後でよく見直したら、

「あれ、八時じゃなくて九時?」

 という風に、休憩から30分仕事したと思っていたら実際には1時間半も作業していて、「え、嘘マジで?」みたいな感じになってちょっと焦りました。
 本当に感覚では30分くらいしか作業していない気分だったのですが、自分の想像以上に集中力がやけに持続していたため、時間の経過に気付かずマジでタイムワープしたかのような感覚に襲われました。少なくともこの1.5時間の間、一度も時計を確認せず作業を続けていたことは間違いないでしょう。

 一体なんでこんなセルフタイムワープをしてのけたのかというと、前述の通り昨日は定時で上がって体力をセーブしていたのと、夕食休憩で割としっかり野菜炒め作って食べてたのが功を奏したのだと思います。
 あと自分の場合に限ってですが、実は個人用PCでタイムラインを日本標準時に合わせていて、中国の標準時から常に1時間ずらしているということも地味に影響している気がします。なんでこんなことしているのかというと、タイムラインを日本標準時からずらすと、いくつかのアプリが不具合を起こすからです。

 なのでPCで時計を見ると自然と1時間ずらす癖があり、それでもって今日も、もしかしたらもっと早い段階で時間を読み違えていたのかもしれません。まぁ実際の作業量は、1.5時間分くらいで間違いないのだけれど。
 なおその後作業を終えて風呂入る前に洗い物してたら、変に手元狂って包丁で人差し指切って流血してました。グロテスクな画像は見るの慣れてるけど、未だに血を見るのだけは慣れず、切った後よりも血を見た後の方が貧血で倒れそうでした。

2020年2月25日火曜日

イランがどうでもよくなった件について

 今日は久々に残業せずとも仕事を終えられたので気分よくラーメン屋行って、帰りは好きなポテトチップスを買って帰ろうとしたものの、恐らく工場が止まっているのか自分の好きな味はここ数日、どこ行っても置いてありません。代わりにザリガニ味のポテトチップスがやたら並んでます。
 なお今日夕方から外に出ましたが、先週と比べると劇的なほど人通り、車通りが増えています。今日は春めいて気温も25度くらいに達したこともあるでしょうが、なんとなく極端な封じ込めから営業再開へどこも舵を切ってきた感じがします。

 さてそんな冠状ウイルスですが、これのおかげというか今年に入って以降、イランの話が全く聞かれません。昨年末においてはすわ戦争かというくらい緊張も高まり、世界の終末時計もなんかゴールデンタイムに突入したとか報じられていましたが、この数週間はイランのイの字すら見ないくらい誰もがその存在を忘れ切っています。
 原因はまず間違いなく前述の通りコロナウイルスで、みんな戦争と化してる場合じゃなくなったのか、すっかりおとなしくなってしまいました。北朝鮮に至ってはウイルスが流行する前、イランと米国の緊張が高まったころから急におとなしくなったので無関係でしょう。っていうかあの国は医療水準が非常に低いから、報道されないだけで国内はかなり悲惨な状況になっているように思いますが。

 歴史を紐解くと一次大戦もスペイン風邪(米国発祥なのに)の流行によって終戦が早まったと指摘されており、意外と戦争を終えるにはウイルスを流行させるのが一番なのかもしれません。謎の組織が戦争を防止するため、こうした謎のウイルスをばらまいていると言っても、なんとなく今の状況だったら信じちゃいそうです。
 でも考えようによってはこれ、人は余裕がある時に戦争を起こすとも言え、余裕がなくなったら意外と争いは無意味的に冷静になるんだなとも思います。そう考えると人って業が深いです。

2020年2月24日月曜日

(ノ`Д´)ノ彡┻━┻

 前略、忙しくて気が狂いそうです。
 割と人通りは増えてきてはいるけどいまだに上海は絶賛外出制限中のため、先週からずっと自宅勤務で仕事しています。どうせよそも動いてないんだろうから仕事少ないだろうと思ってたら、「今こそ普段やらないことやろう!」という上司の掛け声の元、やたら忙しい業務状況が続いています。

 しかも自分の場合、なまじっか器用でメイン業務以外にも複数の業務経験があることことから、新規業務のフリッジ的な役割をまかされる羽目となり、そのせいで先週から毎日残業が続いています。それでも業務終わらないから土日もやんなきゃとか思ったら、平日のあまりの負荷に体がついていかず、土日ともに半日以上寝たきり雀となっていました。それでも土曜にはJBpressの原稿書き上げ、日曜には3時間くらいだけど会社の仕事して、ゼノブレイド2をその倍以上遊んでいました。
 今これ書いている最中も頭の中がくらくらしたような感じで、全然内容がまとまりません。「鬼太郎VS島耕作2」でも書こうとしましたが、今の状況ではどう頑張ったところで何も書けないでしょう。頑張るような内容なのか疑問ですが。

 それにしても自宅勤務だから、業務の合間に部屋の掃除とか、お昼寝しようとか思ってたのに、全くそういう隙が得られません。今まであまりなかったけど、マジで仕事から逃げ出したいと最近思うようになりました(゚Д゚;)

2020年2月22日土曜日

鬼太郎VS島耕作

 一昨日の朝、あまりの仕事の忙しさに出勤したくないとベッドの中で悶々とするも、今自宅勤務だからそもそも出勤する必要ないじゃんとセルフツッコミをしていた時、現実逃避のため「鬼太郎VS島耕作」のプロットを考えていました。

 具体的な内容はこうです。初芝電産の新たなショールームオープンを間近に控えていた島耕作(課長)でしたが、そのショールームでは何故か従業員が怪我したり、物が壊れるという怪奇現象が相次ぎ、一体どうしたものかと困っていたところ、

「そうだ、だったら島さん、鬼太郎に相談してみてはどうですか?」
「なんだい、その鬼太郎というのは?」

 部下の提案を受けて妖怪ポストに便りを送ったところ、翌日には早速鬼太郎がショールームに来ます。ショールームに入るなりピンと妖怪アンテナが立ったものの、怪奇の原因ははっきりとは見えず、明日以降にまた調べるといって鬼太郎が帰ろうとしたら、

「待ってください、このショールームは明日オープンなので今日中に何とかできませんか?」
「原因がはっきりわからない状態では、どうしようもない」

 と、島耕作が懇願するも目玉おやじが袖にし、鬼太郎ともども帰った後、

「島のダンナ、アタシが何とかしてあげましょうかね?」

 といってねずみ男が現れ、「その代わり手付金として30万、いや50万円でいいですよ」とまた金をせびるという展開を考えたところで現実に戻り、食事して、着替えて、仕事のスタンバイに入りました。

 ほんの短いプロットですが考えてみて、ここに出てくるキャラクターはどれも使い勝手が非常にいいということに気が付きました。
 島耕作の場合、基本トラブルに巻き込まれてそれを周りの支援で解決するというのが必勝パターンで、逆を言えばトラブルを彼の周りで作るだけでそれなりに話が回っていってくれます。そのトラブルを解決するのがお決まりの鬼太郎ですが、普通に解決するのではなく、間にねずみ男を挟んで事態を炎上させることで話をいくらでも膨らませることができます。またねずみ男を、トラブルの火付け役にもすることは可能で、水木しげるがこのキャラを贔屓にしたというのがよくわかるくらいの万能ぶりです。

 やはり名作には名キャラクターがいるものだと思ったわけですが、なんでこんなことを急に思いついたのかというと、先日和歌山県で南方熊楠の記念館行ったときに、水木しげるが「猫楠」という漫画を描いてて、同作品の連載時に講談社の企画で同社漫画家の連載中キャラクターが一堂に揃ってラインダンスみたいなのをおどるというイラストが出た際、「猫楠」の南方熊楠と島耕作が並ぶ夢の競演があったという話を最近思い出したせいだと思います。水木作品の短編だと、地味にこの「猫楠」がお気に入りなのと、南方熊楠自体も自分と同じ癲癇で親近感があるのも大きいでしょう。