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2022年6月30日木曜日

失業状態を気にする日本人、気にしない欧州人

 日本は熱波で大変らしいですが上海もそこそこ暑いです。最高気温こそ行っても35度程度だからまだ日本よりマシかもしれませんが、今年は明らかに上海でも梅雨の雨が少なく、降っても夕立程度で終わってしまうことが多かったです。
 ちなみに中国南部は大雨、北部は干ばつで、気候的にはあんまよろしくないです。なおこの前、豪雨災害が増えてきているから中国の各自治体の救助艇市場需要に関するプロジェクトとか関わっただけに、またボートとか売れんのかなという気持ちの方が先に走ります。

【悲報】日本人「失業した...死のう...」欧米人「www」(暇人速報)

 そんで本題ですが、上のまとめ記事で日本人は失業状態をやたら気にするのに、欧米人は日本以上に失業率が桁違いに高くてもあんま気にしないということが紹介されています。実際に自分がヨーロッパを見に行ったわけじゃないですが、少なくとも聞いている限りだと実際こんな感じのようです。
 実際に大分前ですがスペインに行った友人によると、無職らしき若者がほんと楽しそうに公園に繰り出して、持ってきたサンドイッチを食べたりしてるそうです。でもって無職で親の家にいながら楽しく恋愛したりしてたりするそうなのですが、案外この辺は日本の少子化の話にもつながってくるかもしれません。

 逆を言えば、日本は失業状態に対する社会の目が明らかに強い気がします。私自身も中国のセカンドツアーから帰った辺りに一時失職しましたが、のんきにサイクリングに出かけたりという気分に離れなかった、っていうか周りの目がやっぱ気になりました。特に実家周辺だと近所に知り合いもいるだけに、いろいろ噂されるのは気にならないものの、得てして噂のネタを広めるような行為はあんましたくないなという気にはなりました。

 じゃあなんで失職状態がこんな日本だといろいろ差しさわりあるのかですが、一つは社会保障がやはり不十分で、失職状態だからと確実に生活保護を受けられるわけでもなく、将来生活というか生きてけるかでかなりプレッシャーがかかるせいだと思います。なお極端な話を言うと、失職状態でも結婚して平気で子供作れるくらい保障のある社会じゃないと、今の少子化問題も解決しないのではないかという気もします。

 次に、逆説的ですが失業率がヨーロッパ諸国に比べ低いがゆえに、日本だと失業者が悪目立ちしていろいろ視線が刺さりやすくなっているのではとも思います。そういう意味ではこの際、日本でもっと失業者を大量に増やした方が、こうした偏見を取り除く上では有効となってくるかもしれません。

 あまり日本人は意識してないかもしれませんが、私自身はこうした失業者に対する日本人の偏見はもっと真面目に払拭するよう努力すべき課題だと思っています。というのもこの偏見も引きこもりやニートを増やす一因になっているようにみえてならないからです。
 ぶっちゃけ日本だと無職が特に理由なく外を出歩いていたら、警察に職務質問されても仕方のないような空気を感じます。こんな空気だとやはり家に閉じこもりやすくなり、その延長で引きこもりが量産されているのではという見方を前から持っていました。今や貧困とも結びつきますがかなり大きくなっている引きこもり問題的にも、「無職であってもガンガン外行こうぜ!」的なノリでもっと外出を促した方がいいのではないかと思っています。

2022年6月28日火曜日

河南省の村鎮銀行の預金封鎖事件について

 なんか友人と今度中国のゲームカフェで懐ゲー語るイベントやろうって話になり、何語ろうかで一人盛り上がってます。友人には簡単なコンセプトとして、最近のゲームは操作が複雑になり過ぎてて、殴るか蹴るかしかできないくらいシンプルな昔のゲームが復刻しつつある、特に同人ゲームとかでその動きが活発だという見立てを伝えました。
 何気に、以前大ヒットした「天穂のサクナヒメ」も、この前リメイクが出た「アクトレイザー」のオマージュだったそうで、上の見立ては自分の適当な憶測じゃない気がします。


 上の記事は福島さんの記事ですが、なんか得意分野なのかネタ的に好きなのか読んでて筆がノリノリな感じします。にしても「習近平も驚く」って、なんか「インド人もびっくり」みたいな見出しだな。

 この記事で取り上げられている中国河南省鄭州市の事件ですが、自分の方から簡単に解説すると、鄭州市にある4つの村鎮銀行、日本風に言えば県民共済的な地方銀行が高利率(年利9%)な定期預金商品を中国全土で販売していたのですが、今年4月から預けた預金が引き出せなくなりました。普通、中国のこの手の金融商品はスマホで申し込み(預入)、リアルタイムで利ざや収益など運用情報が見られるはずなのですが、預金封鎖とほぼ同時期にそうした運用情報もみられなくなるという、怪しさ満点な状態となったそうです。

 これはおかしいし金返せ的に地元の人が銀行に押し寄せたところ、預金者の健康コードが外出禁止の赤となり、警察らもこれを盾にして預金者を追い返したそうです。
 健康コードについては福島さんの記事にも詳しく説明されていますが、これはコロナ対策用のアプリで、なにもなければアプリコードが緑に表示されますが、PCR検査で引っかかったり、濃厚接触者となったりするとコードが赤く表示され、公共交通機関の利用はおろか、自宅や隔離施設からの外出も基本禁止となります。

 上記の鄭州市の一件では、そもそも鄭州市では新規感染者が全く出ていなかったにもかかわらず、市内から出ずにすっといた預金者が突然赤になったり、鄭州市外から文句言いに鄭州市に来た人も、鄭州市内に入るや赤になったそうです。誰がどう見たってこんなこと起こるわけない出来事だっただけに、この不可解なアプリ騒動からこの預金封鎖事件に対する全国的注目度が一気に高まった気がします。ぶっちゃけ自分も知ったの、6月入ってからだし。

 さすがに大事となったこともあり、中国国家政府もこの事件に対する捜査を始め、アプリの不正利用、つまり被害に遭った預金者を追い返すために恣意的に使われたことを認め、関係者を処分すると発表しています。ただ断言しますが、現時点ではトカゲのしっぽきりに過ぎないでしょう。

 この健康アプリはまさしく中国のコロナ対策の要中の要となる手段で、その開発や管理は国が深く係っています。普段の管理は各地方自治体が行っていますが、文字通りに中国在住者のほぼすべての行動記録とプライバシーを監視しているものです。それだけに取り扱いは非常に機微なものに当たるのですが、よりによって特定の集団を排除するためだけに、感染とは関係なしに恣意的にステータスを弄るという行為は言語道断ところではありません。
 先ほども書いた通り、国家の威信をかけたアプリであるだけに、もし本当に恣意的な使われ方がされたのならば、中国なら即刻死刑にしてもおかしくない犯罪だと自分は思います。しかし現時点の発表だとそれほど重い処分内容は発表されておらず、それどころか、処分の事実自体をどこか隠したがっているような報道の仕方です。

 それ以前に、この健康アプリを恣意的に操作できる人間となると、かなり限られた行政側の人間しかいません。アプリが銀行に押し寄せた預金者集団に限定して不正操作されたことを考えると、その行政側の人間は確実に預金詐欺を起こした銀行側と人間と見て間違いないでしょう。
 その上で、4月に騒動が発生していながらなかなか対応が遅かったこと、アプリ不正発覚後もなんか態度が曖昧というか及び腰な姿勢から見て、中国共産党のかなり中枢にいる幹部がこの事件に絡んでいるのではないかと私は見ています。でなきゃこの状況は説明できません。

 あとこの事件、これからかなり後を引くと思います。というの健康アプリに対する信頼が、明確に地に堕ちたからです。

 これまで中国人は健康アプリについて、公共衛生のためだから仕方ないとして、商業施設に出入りするたびに提示したり、PCR検査受けるのにも提示したりと、利用に対して一切抵抗しませんでした。まぁ抵抗したらどこにも入れないってのもありますが。
 それが今回、恣意的に特定集団を排除するためだけに使用されたわけです。それこそ気に入らない人間、政府に逆らう人間なんかをこのアプリを恣意的に操作して、片っ端から社会から排除できるっていうのを、みんな痛感したと思います。
 まぁぶっちゃけ、見えないだけでこれまでにもそういう使われ方はとっくにされてたかもしれませんが。

 もう話題にすらならない日本のCOCOAもいろいろ不具合が多い代物でしたが、中国の健康アプリは行動の自由に直結するものなだけに、その判定は重たいものがあります。自分の予測ですが今後、「いわれもないのに突然赤になったりした」という声が徐々に出てくる気がします。いわば、これまで見えなかったものがこの事件をきっかけに見えてくるかもしれません。
 そういう意味では社会の疑念を晴らすためにも、中国政府はガチでこの事件の関係者を見せしめ的に取り締まって処分する必要があるでしょう。冗談抜きで不正に関わった人間みんな死刑にでもしないと、ただでさえ上海封鎖で高まっている中国のコロナ対策への不満が全国規模でさらに強大化すると思います。それだけに今後のこの事件の発展、そして中国政府の対応は注目です。

2022年6月26日日曜日

ゲームレビュー:新説魔法少女

 このところ毎日キーボードの打鍵数が確実に1万回以上、下手すりゃ2万回以上にいっているためか手が痛いです。あとミスタイプも多いです。ぶっちゃけよく外付けキーボード壊してしょっちゅう買い換えてますが、改めて考えるとこんだけ打ってればそりゃ壊れるな、悪いのはロジクールじゃないなと納得です。

新説魔法少女(信じた俺が馬鹿だった)

 なんかこのブログ見ると年中ゲームばかりしているように見えますがちゃんと普段は休日出勤に追い込まれるほど働いています。そんな偏見をよそにまたゲームについて紹介すると、上の「新説魔法少女」はかつて無料で配信された「魔法少女」という同人シミュレーションRPGゲームのリメイクとのことで、ともかくストーリーがハードと批評されていたことから、興味を持ってダウンロードしたゲームです。
 このゲーム、同人ゲームにしては異例なほどビッグボリュームで、なんとステージ数がスパロボ並というか50話もあります。なら1話当たりのテキストはそんな多くないかと思いきや、確実にスパロボより多いです。でもって15話くらいから極端にハードになると言われてましたが、実際そうでした

 現在自分は20話くらいまで話を進めましたが、序盤は謎の怪人が突然現れてこの危機を救うのは君しかいないとしゃべる猫に言われるがままに魔法少女となった主人公たちが、新たな仲間たちと出会いつつ街の平和を守っていく王道なストーリーでした。それが15話超えたあたりから「ベルセルク」みたいなハードな展開になって、後半はさらに輪をかけていくと言われるので今から楽しみです。

 肝心のゲーム部分に関しても、制作ツールの由来故に全体としてファイアーエンブレムに近い形態ですが、非常に難易度が良く整っています。序盤はそれこそ適当にやっても余裕でクリアできますが、中盤からはガチで各キャラの特性を理解した上で敵を逐次殺してかないとすぐ全滅するほどで、普通にゲームとしてみても十分楽しめます。

 またストーリー部分、ゲーム部分両方に言えることですが、各キャラの個性づけが際立って優れています。このゲーム、キャラクターが十数人超と非常に多く登場するのですが性格的に被っているキャラは皆無と言ってよく、またみんな個性が強くて集団に埋もれるキャラが見当たりません。
 ゲームパートでもその個性づけはきちんと分かれており、それぞれ得手不得手があり、且つ攻撃手段もそれぞれ個別に分かれていて、見事なくらいバラバラです。ぶっちゃけこれだけ個性を分けられたゲーム、ストーリーは稀でしょう。

 前の「アストリブラ」といい、これほどクオリティの高い同人ゲームがまだあったのかと正直驚いています。きちんとプログラム見直してSteamとかで売れば評判になりそうだと思うだけに、もっとこのゲームは世の中に知られてほしいと思います。

 それにしても「魔法少女」と言えば昔はメルヘンな響きでしたが、例のまどマギ以降はなんか虐げられる者の呼称になってきている気がします。あと「魔法少年」はいないのだろうか。「魔法中年」でもいいけど。

2022年6月23日木曜日

メンタルを強くするには(。´・ω・)?

 先週土日は無理しなくてもいい案件で1日3hずつ働きましたが、次の土日からはほぼフルに働かなければならず、やすんどきゃ良かったと思えてなりません。60連勤とかまた行くのかなぁ(ヽ´ω`)

 話は本題ですが昨日電子書籍版が配信された漫画「ハコヅメ」の最新刊をまた通勤途中に読んで消化しましたが、個人的には「幽遊白書」と「サザエさん」をネタに出したところが一番面白かったです。特に前者は、なんかすごいわかるとか思いました。
 さてこの漫画、ドラマ化してうちのあだ名がビン・ラディンだった親父も知って誉めてましたが、実際よくできた作品です。この漫画の主人公は婦警(看護婦みたく将来この呼称もなくなるのかな?)の川合ですが、作中で周囲から「強メンタル」だとよく言われています。実際はメンタルが強いというより空気を読まずに失礼な発言を繰り返しているだけですが、へこたれない(=反省しない)辺りは確かに強メンタルと言えます。

 それでこの強メンタルという言葉ですが、日本国内だったらまず誉め言葉になるし、実際その辺で定評ある人は頼りにされるでしょう。なもんだから「メンタルを強くするには」と検索ワード入れたらたくさん候補がヒットして、実際これで検索して、メンタル強くしようと思っている人は多いんじゃないかと覆います。
 関係ないですが、カモメのような心情のことを「カモメンタル」と言うのかと一時期悩みました。

 その検索に乗っかろうというわけじゃないですが、実際にメンタルを強くするにはどうしたらいいのかとちょっと自分も考えました。そもそも私自身がメンタル強いのかって話ですが、自分のことなので評価し辛い面があるものの、少なくとも修羅場で逃げ出さずに踏みとどまるという方面は確かに強いなと思います。
 自転車で100㎞走ってゲロ吐きそうな暗い頭痛起こす、っていうか明らかに熱中症起こしてる状態ながら「家に帰るんだ」的に無心で自転車漕ぎ続けたり、味方ゼロの状態ながら一人延々と残業しながら数人分の業務を数ヶ月にわたり処理するところは、責任感が強いだけかもしれませんが踏みとどまり方はそこそこ強いと感じます。っていうか同僚はもっと周り見ろとか思いますが。

 あと周囲からの評価としてはやはり、海外に単身で転職に乗り込む当たりメンタルが強いと言われることがあります。自分に言わせれば今や海外転職サイトもいくらでもあるのでそんな大変なことじゃないと思いますが、まぁ日本には転職したことがない人もいるというので、そういう人よりかは一から仕切りなおすのにためらいがない分、思い切りの良さはあると思います。

 そんな自分からして、メンタルを強くするにはどうすればいいか。検索したサイトとかだと「考え方をポジティブにする」、「自分をもっと客観的に見る」とかいろいろ思考を切り替えることを勧めていますが、こんなのはっきり言って無駄だと思います。単純にメンタルを強くしようってんなら、修羅場の場数を踏む以外何もないと思います。
 基本的に厄介事を処理する際に一瞬ためらった後、「あの時に比べりゃまぁ何とかなる」という風に、過去のきつかった体験と比較することが背中を押すことが自分には多いです。やはり人間の感覚は相対的というべきか、以前に体験した一番激しい体験が物事の上限となり、それ以下となると「なんとかなる」、それ以上になりそうだと「やばいかも」的に二の足を踏む、場合によっては撤退を決断することになります。

 そうした自分の経験から言うと、1回でもいいから激烈な体験をしのぐ、垣間見さえすれば、それより軽度なトラブルなんてノーストレスで処理できるようになります。さっき触れた転職を例にしても、最初の時は確かに上手くいくか不安とかありましたが、3回目くらいになると「ダメならまたやり直せばいい」的な割り切り方になっていきます。これはこれでよくない気も若干しますが。

 話を戻すとやはりメンタルというのは徐々に鍛えられるというよりも、どれだけでかいのを一発当てるか否かであるように思え、恐怖を乗り越えるような肝試しとかバンジージャンプなんか単純にメンタルを強くするうえでは即効性があるように思えます。実際、怪我も過去に大きいのをやってると、流血したくらいではなにもビビんなくなるし、骨折しても落ち着いて対処できるようになります。まぁ痛いのは変わんないけど。
 となるとメンタル最強と言えるのは、ほぼ毎日投身自殺めいたことをしているスキージャンパーとか水泳の飛び込み選手なのかなとも思えてきます。どっかの心理学者あたりがこれらのスポーツ選手のメンタルというか度胸を一回比較してみてくんないかな。

2022年6月20日月曜日

やっぱつれぇわ( ;∀;)

52歳の創業で大繁盛、三井創業者の非凡な商才とは(JBpress)

 今日から3週連続で配信される夏の歴史特集ですが、1発目の上の記事はぶっちゃけほとんど読まれてません。内容は見ての通り三井財閥の歴史を追う内容なのですが、テーマがやや地味なのか、目に見えてアクセスが悪いです。個人的には楽しんで書いた記事なんですが。

 裏話的にすると、この連載を書こうと思ったきっかけは漫画の「AZUMI」です。同じ作者で且つ主人公がほぼ同じキャラな江戸時代が舞台の「あずみ」と違って、こちらの「AZUMI」は幕末を舞台にした女暗殺者の話ですが、冒頭から井伊直弼を刺したり、徳川斉昭を殺したりとビッグネームをざくざく殺してく点で「あずみ」より面白かったです。
 また主人公の「あずみ」自身も、江戸時代編では言われるがままに何の疑問も持たずに対象を殺していく殺人マシーンに対し、明治時代編では時代ゆえか任務の意味を考えたり、作者も描き慣れているであろう坂本龍馬との邂逅から時代の行く末を案じたりするので、ずっと人間味があってこっちのが良かったです。

 そんな明治時代のあずみですが、ネタバレになりますが所属は何と大阪の豪商ギルドだったりします。開国を機に時代がどう動くのか、またその政策面で邪魔になりそうな要人がいたら暗殺に仕向けたりするなど、時代の転換期における生き残りをかけて手塩に育てた暗殺者のあずみを使い裏から政治に干渉していたというのが舞台裏だったりします。
 もちろん漫画の話はフィクションで井伊直弼もあずみに殺されてるわけじゃないですが、ここまで大っぴらじゃなくても、実際に江戸時代の豪商たちは間者などを用いて、あれこれ幕府や薩長に工作を仕掛けていただろうなとは私も思います。その際、どういった思惑だったのか、また旗印をどのように見せていたのかが気になり、幕末の豪商たちについてかれこれ10年近く前に興味を持つようになりました。

 そうした背景から今回、江戸時代の代表的豪商として三井組を選び、その明治における産業革命期の動きと合わせて財閥としての歴史を追おうと今回書いてみたわけですが、見出しに掲げた通り「やっぱつれぇわ( ;∀;)」な結果となりました。単純に私の力不足によるものです。
 去年の元寇と比べるとやっぱ地味なのと、このところヒットする記事が出せず自分の実力が落ちてきているのかもしれません。どちらにしても辛いですが、三井グループ関係者の方々にはせめて読んでもらいたい、っていうかこの人らが読むだけでPV数は跳ね上がるんだからもっと読めと、内心思っています。

 っていうか記事読まれないことより仕事が辛い。遅ればせながらようやく今年のピークシーズン入って、マジで10分単位で自分の作業量を常に測りつつ状況呼んで仕事割り振らないといけないから、MPを激しく消費させられている感じがします。イメージ的には、隣で「ふしぎなおどり」を延々と踊られ続けてるような感じです。

2022年6月19日日曜日

90年代日系スポーツカーで人気のない奴

 このところ日本にいるビン・ラディン似の親父や友人と野球の話題でたまに話しますが、今年セリーグはヤクルトが反則なくらい強く、今日もアラフォーの青木・石川コンビで連勝決めました。マジでどこを見ても穴がなく、本当にここぞというところでホームラン打つ村上選手に、やばい満塁を悉く0封する田口選手といい、近年稀に見る完成度なチームに見えます。
 やっぱ見ていてすごいと思うのは、点差がほとんどない接戦にもつれ込むとほぼ確実に勝利を拾っている点で、勝負強さというか高津監督の指揮が単純に優れているのかと思わせられます。ヤクルトは野村監督門下では古田氏や宮本氏が監督候補と長らく言われてきましたが、まさか高津監督がこれほどの指揮力を持つとは誰も思わなかったでしょう。

 話は本題に入りますが、例のビン・ラディン似の親父床の前電話した際、前に作ったスープラのプラモの話題に触れました。このスープラは前の記事にも書きましたが今現在中古価格がプレミアム化しており、状態が良ければ1000万円は下らず、5000万円の値がついたものすらあると言われています。この人気急騰の背景は映画「ワイルドスピード」のおかげといわれていますが、それ以前にこの映画に出るほどのポテンシャルがあったことに尽きるでしょう。

 このスープラに限らず、90年代の日系スポーツカーの多くが今プレミアかしており、ランエボ、インプレッサ、GT-Rを始め、まだ価格が高騰する前の15年くらい前に中古車かっときゃよかったと思うくらい値段が上がっています。
 この時代のスポーツカーがなんでこんな人気なのかというと、一つは年数が経って自動車関税がなくなる米国市場が先の「ワイルドスピード」で人気が高まってきているのが最大の背景ですが、このほかにも「頭文字D」の影響も間違いなく大きいでしょう。主役者の「ハチロク」ことAE86スプリンタートレノに至ってはもはや伝説めいた車となっているほか、それ以外の主役車ももれなくプレミア化しています。

 またこの時代の車の特徴として多くが90年代初頭のバブル期に開発されており、割ととんがったデザインなのと車両価格がまだ低く、当時実際に運転していたユーザーが多いことも人気の背景とみています。

 ただ、大量のプレミア車が出る一方、この時代のスポーツカーでありながら全く人気のない車も少なくありません。いくつか挙げると、「FTO」とか「GTO」など、三菱系のスポーツカーはランエボ以外はほぼ全滅みたいな感じです。何気に、当時の大学自動車部ご用達といわれた「ミラージュサイボーグ」なんか自分は好みなんだけど、この車の中古価格が高騰しているなんて噂どころか、存在自体が世の中で語られることはありません。「ギャランVR-4」に至っては言うに及ばずです。

 同じく見ていて不人気だと感じるのが、トヨタの「スターレット」です。サイボーグ同様に自分好みのハッチバック車ですが、やはりハッチバックゆえか人気が出ているとは聞きません。乗ってた人は割とみんないい車だったと好調なのですが。

 あと、人気がないわけじゃないけど一段劣ると感じるのが、「S14シルビア」です。ひとつ前のS13が爆発的に売れたのに対し、販売当時も人気がなかったこの車ですが、なんか今中古車価格見てもいまいちさえません。一方、最後のシルビアことS15はFRという駆動方式もあって、今後プレミア化するという予測も出ており、中古車価格もなんか段々上がってきているアゲアゲムードを感じます。

 このほかマツダ車で見ると、こっちも現状最後のロータリーこと「RX-8」が、神の領域にまで入りつつある「RX-7」とは対照的にそんな中古車価格は高騰していないように見えます。ぶっちゃけ「RX-8」に関してはスポーツカーとして売り出した割にはややパワーが弱いスペックに見え、レースでもそんな活躍しておらず、この辺が印象悪くしている気がします。
 またデザインも、知り合いなんか「ゴキブリみたい」と酷評してましたが、自分も当時のマツダみたく中途半端な印象があり、はっきり言って好きじゃありません。単純に車両としての魅力に欠けるていることが今の中古車価格に反映されているように見えます。まぁ今気が付いたんだけど、出たのは90年代じゃなく2003年でしたが。

 あと今回調べてちょっと意外だったのが、「シビック」のEG6とEK9がどちらも、R-32とかにまではいかないまでも結構いい中古車価格になっています。EK9の方は割と前から人気だとは聞いていましたが、さっき書いたようにハッチバックはやや人気が落ちやすい中でやはり検討しているように見えます。
 同じくそのハッチバックで尚且つ年代もかなり古くなっているEG6に至っては、弾数も減っているはいえ中古車サイトで見たら200万円以上がゴロゴロあり、正直驚きました。まぁすっきりしたデザインなのは私も前から好きだったりしますが。

 一方、自分が一番好みのダイハツ「ストーリア」に至ってはもはや市場にもあまり出てこなくなり、尚且つ価格も昔と同じく低水準です。自分と同じ感覚の持主は少ないと思うし、人気の出る車じゃないってのもわかってますが、マジで日本に残っていたらこの車買いたかった。

2022年6月18日土曜日

貨幣政策について誰も言及しない参院選

 夕食にごはんと小籠包食べたらやけに腹が張って苦しいです。今週バーガーキング食べ過ぎたせいか?

 話は本題ですが公示された参院選を前に各地で選挙活動が展開されて、もうとっくに終わっているはずの猪瀬氏などが出馬するなど、つまらない話題に事欠きません。ちなみに猪瀬氏が都知事を失職するきっかけとなった融資未報告問題について猪瀬氏が釈明した際、数千万円の現金をこのカバンに入れて持ち帰ったと言いながら、数千万円の代替見本とした詰め物がカバンに入らないというコントを見せてくれてました。でもってNHKニュースでは、猪瀬氏がカバンに入れようとしてなかなか入らない映像を流しながら「終わり」という番組終了テロップを表示してたのが最高に面白かったです。

 そんな猪瀬氏の話題はおいといてですが、いま日本で最も議論すべき話題は何かといえば、自分はやはり日銀の貨幣・物価政策だと思います。現在、ウクライナ情勢などの影響もあって原油を代表に世界単位んでインフレが急加速しており、このインフレ、言い換えれば物価高の勢いを抑えるために、米国など世界各国の中央銀行は利上げこと金融引き締め政策を採っています。
 それに対し我らが日本の日銀は、もう10年近くやっていて何が異次元だよと突っ込みたくなる、公定歩合を全く上げない金融緩和政策を今後も続けるという姿勢を打ち出しています。理由としては物価は多少上がっているけど賃金はまだ上がっておらず、価格上昇が不徹底であることと、黒田目線で家計も許容しているからです。

 ただこうした日銀の姿勢について、世界各国との共同歩調を乱すとか、すでに多方面で物価が上昇しているのに何もせずに手を加えてみているのかと、批判も起きています。こうした日銀政策、要するに物価対策としての金融政策を今後どうするべきかが選挙のホットトピックになると自分は思っているのですが、ネットでニュースを見ている限りだと誰も言及しないというか話題にもしていません。調べ方が悪いのだろうか。

 私個人の意見を述べると、実は日銀の方針に賛成です。物価が上がればそりゃ誰だって消費的に厳しくなりますが、現時点においても日本の物価は世界的に見てもまだまだ低すぎる水準にあると思え、デフレを根治する上ではまだまだインフレを進めさせる必要があると思っています。
 とはいえ物価が上がりながら賃金も一緒に上がらないとという声もありますが、私に言わせれば日本は物価が安いのに対し賃金が高過ぎるという風に見えており、数ヶ国語を操って朝から晩までガチで働き続ける中国人エリートの給与などと比べると、日本のサラリーマンの給与は「正気か?」と言いたくなるくらい無駄に高いです。家計が許容何の以前に、日本の物価と賃金は他国と比べてもアンバランスであるように見えてならず、であればもっと物価が上がったとしてもそこまで問題はないと思っています。

 何気にその物価でこの前思ったこととして、ユニクロがフリースの値段を千円引き上げたそうですが、需要が高まる冬じゃなく夏に引き上げるのはイメージ的にグッドだなと思うと同時に、やっとこれで価格の逆転が解消されるのかと思いました。
 というのもユニクロ製品の大半は中国とか東南アジア諸国で作られているそうですが、何故か中国の値段の方が日本よりも高くなってました。店舗賃料はともかく人件費とか運送費などを考えると中国の方が低いと思うのになんで中国のが高いんだとか思ってましたが、日本側での値上げに対し中国側ではまだ値上げされてないため、この価格逆転は今ちょうど解消されたような感じに見えます。

 もちろん値段設定は各社が自由に決めていいものですが、日本人の自分からすると中国でユニクロの服買うとなんか納得いかない感がこれまでかなり強くありました。ただ意外とこういう風に、原価で言えば中国のが低いのに、売価は中国のが高い商品というのは他にもあるのかもしれません。そうした目線を持っていて、尚且つ日本国内で消費していないからこそ、日銀の緩和政策維持を指示しているのかもしれません。