上の写真は先週末に上海の街中に設けられた臨時ワクチン接種場です。写真の中のバスで実際にワクチン打つようですが、こうした場所はこのところ毎週末に各地で設けられており、あらかじめ現地に貼り紙されている予約用QRコードなどで予約しておけば、中国人なら誰でも、接種が一回目でも二回目でも受けられます。ただ外国人は受けられないようで、外国人専用のサイト経由で指定診療場などで接種する必要があります。
なおこの臨時接種場ですが家の近くでも開かれてて、ちょうど昨日に家出たところ廊下であった同じアパートのおっさんに「おいお前もう接種したか?近くで接種会開くから行って来いよ」とか言われました。前述の通り自分は外国人で臨時接種場では無理と伝え、一回目は既に受けてると話したら、「最近インドとかやべーだろ。ちゃんと打っといた方がいいぞ」と言われました。こういう中国人のお節介なところは大好きです。
話を戻すと、コメント欄で質問が来たのでその辺について答えると、少なくとも私の周りで感染したという人は全くいません。流行の激しかった頃もいませんでしたが、知人の知人範囲であっても観戦した人はおらず、重症患者なども未だ見たことがありません。ただ緊張感は抜けてないというか、今年3月あたりに上海市内で感染者が出た際にはすぐマスクの着用が促され、ショッピングモールなどでの検温も再開されました。この辺は当局がかなり真剣に動いている印象があります。
また最近だと広東省などでインド株と見られる感染者が出て、再び警戒が強まってきています。なお去年の今頃はタイなど東南アジアではそれほど流行は広まらなかったのに対し、今年は広がりを見せているのはインド株や英国株の感染力が当初より強い証拠である気がします。逆を言えば、東京五輪は去年よりも開催リスクが高くなっていると見えますが。
次に話題を変えると、中国でのワクチン接種状況については、希望者であれば割とすんなり受けられます。上の臨時接種場が飛び入りもありなのかはわかりませんが(多分あり)、予約すれば1ヶ月内にはほぼ確実に接種が受けられる状況にはなっています。実際、私の周りでも中国人の同僚はほぼみんな2回目の接種を終えており、3月くらいに済ませたという人も珍しくありません。
なお一人の同僚は接種後三日間ほど下痢したと言いますが、ワクチンのせいなのかはわかりません。ついでに書くとその同僚は風呂場で転んで頭打って、会社休んで病院行って検査受けて来たけど「なんでもないと医者に言われた(´・ω・`)」という具合で帰ってきたこともあります。この同僚に限るわけじゃないですが、中国人はちょっとしたことで病院行き過ぎな気がする。
ただ希望者はすぐに接種が受けられる状況とは言うものの、こうした臨時接種場が設けられるなど、大半の人が接種済みというわけじゃありません。私が思うに恐らく中国はまず主にスマホの健康管理アプリを通して予約を受け付け、そうしたスマホ経由の予約者に一通りワクチン打った後、残敵掃討とばかりにこうした現地での接種の呼びかけ&実施を投入してきたのではないかと思います。まぁこの方が効率良いし。
また未だにワクチンの副作用を怖がる中国人も少なからずいます。友人の上海人もそうなのですが、私に向かって「健康のためにも早くワクチンを打った方がいい」などとしつこく勧めてくるのですが自分はどうなんだと聞いたら「まだ打ってない。副作用が怖いから君が先に試して(*‘ω‘ *)」などと言って、未だに予約すらしていません。
今後の問題としては、この中国製ワクチンがインド株の抑制にも効果があるかになってくるでしょう。前述の通り当初のコロナウイルスとは本当に桁違いの感染力のようなので、これに抗するかが大きな試金石になってくると思います。接種自体は今のペースなら秋口くらいには中国は全国民に打ち終えるのではないかと思いますが、その時期の他国との感染者数比較が重要になってくる気がします。