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2024年5月30日木曜日

やりとりにつかれた(ヽ''ω`)


 先日、タオパオで上の天目茶碗を見て、この金色というか黄色を出すのはすごいなと思って注文してみました。そしたら、




 来たのはマジでこれでした。黄色が全く見られないどころか驚くほどの黒一色で、開けた瞬間にこのところ仕事で疲れていることもあってか一瞬思考が止まりました。マジでこれ開けてどんなお茶飲もうかとウキウキしてた矢先だっただけに。

 正直、最初疑ったのは誤配こと出荷する商品を間違えたのではないかと思いました。それでさっそくタオパオ経由で業者に「これ本当に俺が頼んだ商品なの?色が違いすぎるんだけど」と聞いたら、「光に当てれば金色が出る」と返事きました。




 なのでわざわざトイレの蓋の上に立って照明の近くにもってきて光当てましたが、見ての通りやはり黒一色。縁のあたりは確かに金色っぽく見えなくもないですが、少なくとも碗全体では商品紹介ページのような全身金色とはかけ離れており、すぐその場でタオパオの評価欄に「写真と全く異なる商品が送りつけられた」と書き込みました。

 その後、業者の方から「気に入らなかったのなら謝るからマイナス評価を取り消してほしい」と連絡が入ってきました。なので、なんでこんなに写真と商品現物が違うのかと詳しく聞くと、商品ページの写真は光源に当てたもので、ああして当てないと窯変天目茶碗特有の模様はでないと、自分がやり玉にしている色のことはそっちのけで「そもそも、窯変の模様は碗ごとに異なるもので……」などと、延々と模様について語りだしてきました。
 埒が明かないので返品返金を一旦申し出た後、少しかわいそうな気もしたので、「ちゃんと商品紹介通りの交換品を送ってきたらマイナス評価を取り消すので、送る前に現物の写真を見せてほしい」と伝えたところ、光源バリバリというかきっついライトに当てた状態の茶碗の写真を送ってきました。ライト消してもっかい送れと言ったら、案の定また黒一色な小汚い茶碗の写真が送られてきました。

 改めてなんでこんなに商品紹介と現物が異なるのかと聞いたら、また同じように模様の話と窯変の製作がいかに難しいかを延々とチャットで語られ、なんかもうこっちも疲れてきたので、「もう返金も交換も要求しない。なのでマイナス評価も取り下げない(ヽ''ω`)」という投げた回答しました。

 先にも書いた通り、先週から今週にかけてはずっと仕事がつらく、土日も半日くらい自宅で作業して気を抜くとマジで数秒意識が飛ぶくらい疲れていた矢先でこれがあったため、いろいろと人生思い悩むに至っています。挙句に、「同じ系統や色でなくても、光源なしではっきり色が見て取れる代替品はあるか?」と聞いたら、「アップルのスマホ使ってる?動画とか送るから」と、いまいちかみ合わない会話をまたされました。
 若干、この手の茶碗に知識のない自分にも責があるとは思うものの、それでも商品ページ写真と現物のこれほどの見た目の差は看過できないし、あれだけ激しい光当てないと色が出てこないなんてはっきり説明しなければ絶対誤認するでしょう。っていうかあんな黒一色の茶碗が出てくるとはまず思わない。

 変にカスタマー対応の人が丁寧でいちいち的外れな答えをしてくるので長々付き合わされましたが、ところどころ色については話をごまかされている感があり、多分確信犯だと思います。一応まだ代替品がないかについてやり取り続けていますが、これ以上やり取りするのは無駄かもしれません。返金も返品もしないので手元に残るこの黒茶碗ですが、若干怒りもあるので八つ当たりは良くないと思いつつも、もうしばらく様子見てから叩き割ろうと思います。

2024年5月27日月曜日

百合子VS蓮舫

 各所で報じられていますが、来る都知事選に何かとお騒がせな蓮舫氏が出馬することを表明したそうです。このニュースを見て私が真っ先に思い浮かべたのは、映画の「エイリアンVSプレデター」と、そのキャッチコピーであった「どっちが勝っても、人類に未来はない」でした。
 ちなみにパロディB級映画の「エイリアンVSアバター」のキャッチコピーは「勝手に戦え」で、これもあてはめられる気がします。

 ネットのニュースではこのほかにも「学歴詐称VS国籍詐称」などと言われたりして、なんていうか政治家としての能力以前にバックグランドを争っているかのような見方が広がっています。ただその見方はあながちはずれじゃないというか、この都知事選についてはそもそも中身が全くない完全なイメージ争いになり下がっている印象があります。

 本来、政治家というのは社会における問題解決のために存在しうる職業です。もちろん問題がない状態を維持するのも立派な務めですが、地方首長ともなればその地域における問題をどのように解決するかがまず真っ先に求められる能力となります。
 然るに現在の東京都に関しては具体的に何か、解決すべき様な問題は見当たりません。オリンピックもすでに終わったし、公害問題もなければ渋滞問題も前ほど激化しているように見えません。強いて挙げれば、ふるさと納税制度による税源流出をどうするかっていうくらいでしょう。

 本当ならメディアの側もこうした問題提起を行い、各候補にその対策、重視を急ぐ問題分野などを聞かなきゃいけないのですが、メディアにもそのような力はありません。なのでこの選挙は、都知事としての資質を問う以前に、「どっちがイメージ的にいいか」というイメージバトルでしか成立しないでしょう。


 実際上の記事での発言を見る限り、具体的な政策とか、解決すべき問題というのは蓮舫氏において何もないことは明白です。ただ単に都知事になりたいから、オシャレ魔女ラブ&ベリーみたく何となく小池都知事よりましっていうイメージしか売っているように見えません。

 ある意味、争点となるような問題が東京都にないってのはいい状態にあることの裏返しとも言え、そんな状態を本人の努力によるものかは別として維持しているのなら、小池都知事は現職の正当性を訴えるのも別に悪いことではないと思います。ただ現職だからこそ、次の期では具体的にどのような問題に対処するのかなどをはっきり示してもらいたいし、示せないならもっとやる気のある人に変わった方がいいのではというのが私の見方です。

 なお解決すべき問題がなければ、意図的に敵を作って対立構図を作るってのは石原都政でした。ディーゼルエンジンをはじめやたらあちこちに喧嘩売ってはそいつらを退治する自分の正当性を主張し続け、確かに都庁職員のリストラをはじめ見るべき功績もありますが、今思い返すとかなり無茶苦茶な人だったし、現代だとかえって支持を得られなかったかもなという気がします。

2024年5月26日日曜日

国松長官狙撃事件の自称犯人の逝去

警察庁長官銃撃「自白」の男死亡 中村泰受刑者、別事件で服役中(時事ドットコム)

 前略、1995年に起きた国松長官の狙撃事件だと自称していた中村泰が獄中で病死したそうです。この人物については以前、事件を捜査していた元警察の方の手記を読んだことがあり、その内容から判断するに私もこの事件の新犯人は彼だったと思います。

 当時、オウム事件で世の中が大騒ぎとなった中で起きたこの事件ですが、警察は捜査かく乱を狙ったオウムによる犯行だとにらみ、またオウム真理教信者である警官から自白を得たとして彼を逮捕するもまともな証拠は出ず、結局その自白した警官も嫌疑なしで放して時効を迎えています。
 その時効時に警察は、やはり犯人はオウム関係者であると思っていると記者会見で述べましたが、確たる証拠もないのに憶測をあのような形で述べるのは、オウムに肩入れするつもりこそないものの、公平性に明らかに欠けた発言であり現在においても強く疑問視しています。

 話を中村泰に戻すと、彼の場合は米国で射撃訓練を受け、また極端な国粋主義者で警察関係者をつけ狙う動機もさることながら、彼の逃走時にいた協力者がほぼはっきり割れている点から言っても、彼が犯人であると私には思います。その逃走ルートも犯人のみにしか知れない情報が多く、ややうのみにし過ぎとも思いますが十分立証の根拠足るのではないかと思っていました。
 しかし自白さえとれば何でも立件して冤罪を何度も引き起こす日本警察のくせして、何故かこの事件は犯人が自白しているにもかかわらず立件が見送られています。そのりゆつ押しては時効以前に、一度オウムだと見立てた筋から外れる、要するにあてずっぽうな捜査を当初していたことを認めたくないが故の結果じゃないかと考えています。だとすれば呆れるばかりで、こうした体質についてはもっと警察を担当する国務大臣とかがもう少し手を入れてもいいじゃないかと思います。

 なお以前にもネタにしていますが、狙撃された国松長官はコルトパイソンの弾を数発受けながらも無事生還しており、バイオハザードのタイラントよりも強いのではないかと騒がれました。まだご存命とのことで、生命力に関してはマジビビるくらいすごいと私も思います(;´・ω・)

2024年5月25日土曜日

ベジータ症候群

 前回記事で私は、なんか日本人が自国の衰退を認め始めてから幸せそうに見えるようになったことを書きました。要するに高すぎるプライドが邪魔となって現状を受け入れようとせず、そのせいで逆にストレスをためて幸福感を下げていたのではないかというのが私の見立てなのですが、こんな感じでプライドが高すぎて自縄自縛となり幸福感を下げている人物ってほかにいるかと考えた際、真っ先に浮かんできたのがそう、ベジータでした。

 ベジータとは言うまでもなくドラゴンボールのキャラクターですが、彼は作中で主人公の悟空に執着し、事あるごとに「おまえを倒すのはこの俺だからな」というツンデレ的セリフを繰り返すほどでした。何故そこまで悟空に執着したのかというと、単に彼に一度負けたというだけでなく、同じサイヤ人、それも承久戦士であるベジータと違って下級戦士であったということから、自らをエリートと自負するプライドからして許せなかった点もあるでしょう。
 とはいえ長い付き合いを経て、魔人ブウ編ではその悟空に対し気を許す態度も持つようになるのですが、そうした自らの変化に対して逆に許せないという気持ちも覚えてたりします。具体的にはバビディの洗脳を自ら受けて悟空と戦い始めた際、地球でブルマと結婚し、トランクスという息子も生まれてこうした生活もいいと幸福感を感じていたものの、かつての自分に合った闘争心が薄れていくということもはっきり感じたがゆえに、バビディのいいなりとなってでも悟空と戦う道を選んだと吐露します。

 この時のベジータの状況ですが、前述のように家族もできて、しかも逆玉で生活に何不自由もないというのに、彼自身は何が何でも悟空を倒すという気持ちが薄れていることに不安を感じるとともに、「このままじゃいけない」とばかりにストレスをためまくっているのがわかります。別に悟空もバトル好きなんだから、死んであの世にいるとはいえ頼めば戦ってくれるというのに、何が何でも悟空に喧嘩を吹っ掛けなければならない、でもって絶対に打倒さなければならないと自らに対し脅迫的な感情も覚えてたりします。そのせいか、セルゲーム以降の彼は悟空への執着を忘れて幸せに生きようかなと思うこともありながら、それを拒否し続けることとなったわけです。
 最終的には魔人ブウとの決戦であの有名な「お前がナンバーワンだ」という名言とともに悟空のことを認めるに至るのですが、これによって険が取れたというか、アニメ版が主となりますがベジータも表情にも少し余裕を見せるようになります。でもって、ギャグマンガへの出演も増えていくことに……。

 以上の下りはまさに自分がこのところの日本人の変化について言いたいことを全部体現しており、もういっそこうした心理的兆候、具体的には高すぎる自尊心、プライドによって自らを縛り、周囲や特定の対象に対し自らが劣るという現状が認められずに幸福感を下げていたところ、現状をありのままに受け容れることでかえって幸せになるような心理を、この際ベジータ症候群(シンドローム)と呼んでいいんじゃないかとすら思えてきました。
 何もプライドをすべて否定するわけじゃないですが、現状とマッチしていない理想を自らに当てはめ続けるのは絶対的に負担だと思え、「ベジータを見てみなさい」とばかりに彼を手本に現状を否定する結果、受け入れる結果を教訓として扱うべきなきがします。

 にしてもやっぱベジータってすごいキャラだったという気がする。先ほどのツンデレっぷりと言い、ギャグキャラっぽいネタになるような負け方を何度もしながらも最後までああして活躍するんだし。

2024年5月23日木曜日

前より幸せそうに見える日本人

 先日、河北省秦皇島市にある山海関に行ったことを書きましたが、この際は上海から直接秦皇島市へ行ったのではなく、途中で天津市を経由、というかここを拠点にホテルを取ったりしていきました。何故天津市から入ったのかというと、上海から日常的に航空便が出ているのと、天津在住の同僚に「日本のファンタみたいな炭酸オレンジジュースが、天津では『山海関』という名前で売ってるよ(´・ω・)」という情報を得たからです。
 ちなみに実際に街中でこの「山海関」というジュースが売ってるのを見つけ飲んでみましたが、味はまんまファンタオレンジでした。

 この情報から天津から山海関には移動しやすいと考え、実際に地図で見たら高速鉄道で移動できる距離にあり、変に秦皇島市に直接向かうのではなく天津を拠点にすれば、天津市内も観光できるし一石二鳥だと考え、天津市を軸に動き回ることにしました。なので天津市内もそこそこ歩いたのですが、その感想を述べると天津の料理はやたら味が濃かったのと(量も多い)、なんか天津の人は表情が柔らかく、幸せそうだという風に見えた点が強く印象に残りました。
 この点について天津の同僚にも話を振ってみたところ、「北京の連中よりは幸せだよ(´・ω・)」という返事もらいました。これには私も同感で、首都ではあるものの街の区画が無駄にでかくてちょっとコンビニ行くのにも結構歩かなきゃいけなかったり、また家賃がえらい高騰していて住みづらさという点で北京は中国屈指であり、実際ほかの中国人の間でも「北京は首都だが住むところじゃない」という話をよく聞きます。

 このような内容を今日上海の同僚に話したら、「上海も同じじゃん(´・ω・)」という返事されました。実際、北京よりはマシだけど上海も家賃や物価が高いし、また仕事や競争も激しいことから、やはりどことなく上海市民は疲れた表情を見せることが多いです。少なくとも、天津の人の方が確実に表情が明るかった、でもって市内を流れる川を平気で泳ぐ人が多かったのは間違いありません。
 ってか泳ぎ過ぎだと思う。

 北京や上海と比べると、天津は確実に平均所得で劣る地域です。また姉妹都市の神戸市と同じく、異国情緒あふれる街ですが近年は衰退が激しく、中国の直轄都市4市の中でも天津のみが年々スケールダウンしており、景気は決して良くありません。
 それにも関わらず、今回歩いてみて天津市民はなんだか上海市民よりずっと幸せそうだとはっきり感じました。ここまで言えばわかるでしょうが、経済成長し続けたり、所得が高くなくても、人間って幸せになれるんだなというか、むしろ所得が高くない方がかえって幸福感があるのかもと思えたわけです。まぁ天津も中国の中では大都市っちゃ大都市だけど。

 それを踏まえて日本の様子を見てみると、何となくここ数年、日本人の表情が明るくなってきているようにも見え、ネットニュースの反応などを見ていても以前より刺々しさがなんかなくなって斬るように感じます。

 この点は以前にも、JBpressで記事を書いていた際、2017年くらいまでは中国のことを紹介する記事を書いたら「中国を持ち上げやがって!」などという批判コメントがたくさんついていたのに、2018年あたりからどんどん減っていたことも関係している気がします。
 端的に言えば、前と違って「日本は経済大国で最強、中国なんか格下」などという妙なプライドがなくなり、素直に日本の衰退を認めるようになるなど丸くなったというか変に肩肘張らなくなり、自らのプライドに急き立てられることがなくなってきているのではとみています。

 それまでは妙なプライドとそれにそぐわぬ現状に対するいら立ちのようなものを日本人からは感じましたが、特に最近は円安などもあってか「日本は別に一等国じゃないし(´・ω・)」などという割り切りができるようになり、無理して上位国民という意識を維持しなくなってきている気がします。そうしたのがあってか刺々しさがなくなり、ありのままレリゴーな感覚を持つようになって、前よりも幸福感を見せるようになっているように見えます。

 それこそ2018年あたりなんかは、芸能人の不倫とかの報道にまるで自分が不倫されたかのように当事者を激しく罵ったりするコメントがよく見られ、以上に攻撃的だった時期であった気がします。それが大体2022年あたりから「また不倫かよ、もう飽きたよ(´・ω・)」みたいに少し冷静さを取り戻したかのように見え、また中国に対しても、「中国産がそんなにトップでいたいなら勝手にやりなよ(´・ω・)」とばかりに、あんま張り合わなくなってきた気がします。韓国などに対しても同様です。

 無論、ここで挙げた理由以外もあるのでしょうが、極論するとなんか国際的に貧しくなったことでかえって日本人は幸福になってきているのではないかという印象を覚えます。お金持ちは実は幸福感が低いというのは心理学でもほぼ証明されていますが、死なない程度に貧しいというのはかえって幸福感を高める効果もあるのではなんて今日思った次第です。
 少なくとも、所得的に豊か過ぎる環境はかえって幸福感を下げることは、北京や上海を見ていてつくづく感じます。そういう意味では中国も、天津や重慶とかの方が実りある生活ができるのかもしれません。

2024年5月21日火曜日

ダイエー松戸駅西口店の跡地はどうするべきか?

 自分のこのブログは固定読者が多いためどの記事もPV数は大体50前後で頭打ちするのですが、先日書いた「千葉のマッドシティ~ダイエー松戸駅西口店(Dマート)」の記事にはなんかやたらアクセスが多く、現在のPV数も460件超と、通常の記事の9倍くらいに達しています。それだけここのダイエーが気になっている人、思い出を持っている人が多いのでしょうが、それ以上にここのダイエーがなくなった後はどうなるのかを気にする人も多い気がします。

 この点はすぐ近くにある伊勢丹が撤退し、キテミテマツドができるまでの経緯に近いでしょう。あの時も何らかの運営が入ってきてほしいものの、ロケーション的にも伊勢丹でダメだったのだから新しい運営になってもうまくいかないかも、なら建物取り壊すべきなのかなどがよく議論されましたが、今回のダイエーでも友人がやたらと言及することが多く、撤退後の計画について関心を高く持っています。

 その撤退後の土地、建物の利用に関してですが、前の記事のコメントにも書いたようにまず高層マンションだけは避けた方がいいと私は考えています。何故かというとこのところ松戸駅前では高層マンションの建設ラッシュが続いており、あのわらそう跡地にも建てられて分譲もすぐ終わったと聞きます。そのためダイエー跡地にさらに高層マンションが建つとなると、駅に近い区画でもあるだけに、駅周辺の人口密集度が急激に高まって周辺の混雑だけでなく、松戸駅構内でもラッシュ時に混乱が頻発する恐れがあるとみています。
 何も高層マンションを一切建てるなとは言いませんが、自動車の往来も含めて考えると、もう少し郊外に立てた方がいいように思います。

 では何ならいいのか。ダイエーのように商業施設ならいいのかという声もあるでしょうが、すでに駅の反対側に当たる東口にはイトーヨーカドーがあり、ノジマがキテミテマツドからヨーカドーに今度移るあたり松戸のヨーカドーは閉店計画がないようなので、これ以上商業施設を作って過当競争に向かわずともいい気がします。そもそも、西口側にはキテミテマツドもあるんだし。
 そうした考えからどうせダイエーの正面には公園もあるんだし、この際更地にして公園の敷地にして大規模な公園にしてしまえば、いざという時の避難地にもなるんだしいいんじゃないかなと当初考えていました。ただ改めて考えてみたところ、もっといい用途があるのではないかと気が付き、勿体ぶらずに言うと駐車場にしてはどうかと今は考えています。

 一体何故駐車場なのかというと、松戸駅周辺は何かヤクザが土地を手放さないなどの理由であまり再開発が進んでいません。そのため小規模の建物が変に密集しており、さらに松戸駅を挟んで西側と東側できっかり分断されており、両側とも駅前の道が狭く車とかが通りづらくなっています。その上で駐車場もないことはないですが、なんか狭いところに小さい駐車場が乱立していて、停め辛いし出し辛いというやな空間になっています。
 一応、東側には複数階層もある大きな駐車場がありますが、そこの目の前には病院があり、歩行者も多いというのに道幅は異様に狭く、はっきり言って停めたくない駐車場となっています。そのため松戸駅前に用事があるとしても車ではあえて行かず、自転車か電車で行くのがマイセオリーとなっています。

 このように、地味に松戸駅前のウィークポイントとなっているのが駐車場で、停められる場所がないから一時的に路駐する人も多く、それがかえって道路の混雑を高めている要因になっています。そうした点を考慮するなら、ダイエー跡地はそこそこ広い土地で駅前もあるんだし、大量の車を収容できるタワー駐車場にしてしまうのも一考なのではないかという風に考えたわけです。でもってほかの駐車場は潰すことになるけど料金なども定期利用者には思いきり優遇して、いわゆるパーク&ライドのコンセプトで松戸駅前まで車で移動し、そこから電車で都内に通勤できるような体制を作れば、松戸の更なる発展を促せるじゃないかとも思います。
 特に北松戸、東松戸あたりに住んでいる人からすればこの通勤方法はかなり楽になる気がします。

 以上から自分は駐車場案を提唱するわけですが、果たして同感する人はどれだけいるのやら。まぁ結局は居ぬきみたくまた別の小売り商業施設が入ってくることになりそうですが。

2024年5月19日日曜日

山海関行ってきた


 この週末、前から行ってみたかった河北省秦皇島市にある山海関に行ってみました。ここがどんなところかというと、中国における関ヶ原みたいな場所です。

マジで地平線まで見えそうなくらい長い

 この山海関は万里の長城の一部で、要塞化された砦です。漢民族にとっては北方異民族に対する最前線であり、この山海関を境に東側を「関東」、西側を「関西」と呼ぶなど、異界の境界みたいな扱いされていました。


 その位置もあって歴史的な戦いの舞台に何度もなっているのですが、一番ハイライトともいえるのは明末期の1644年のことです。この時、明の首都である北京は李自成によって攻略され、皇帝も首を吊って亡くなり、まだ皇族が逃げ延びてはいたものの明朝はほぼ滅んだも同然でした。一方、この山海関には勢力を強める、後に清王朝を作る満州族が近づいてきており、守将の呉三桂は多くの兵とともにこの山海関で守りを固めていました。

城壁は全長4キロあるらしい

 仕えるべき明朝がすでに滅んだ中、呉三桂に対して李自成は自らに従うよう通告してきます。また満州軍(清軍)の側も、最高司令官のドルゴンは「俺たちと一緒に皇帝の仇である李自成を倒そう」と呼びかけられていました。

なんか妙にツボった日本語

 ちょうど南北の勢力から誘われつつ、挟まれるという立場となった呉三桂ですが、両方の軍勢が同時に近づいてくる中、悩んだ末に清軍に降伏し、山海関を開放することを決断します。こうして万里の長城における最大の難関を突破した清軍は山海関に押し寄せる李自成の軍勢を一瞬で叩き潰すと、その勢いのままに北京も攻略し、さらには中国全土も支配するに至るわけです。


 この辺の下りは以前にJBpressでも連載でまとめましたが、この時の功績で呉三桂は雲南省に半独立国(藩)を構えることを許され、裏切り者ながら厚遇されますが、晩年に領土を取り上げられることが決められるや反乱を起こします。ただ満州族を中国に引き込んだ張本人であったことから支持が得られず、反乱は失敗し、失意の中で病死する結末となっています。
 真面目に挟まれたときの呉三桂は、その後の中国の数百年にわたる歴史がどっちに転ぶかのキャスティングボートを握る立場でありました。もし李自成の軍について清軍に抵抗していたら、清朝自体成立していなかったかもしれません。それだけに関東と関西の境界であることもさるものながら、天下分け目の場となったため勝手に中国の関ヶ原と呼んでいます。


 さてそんな山海関ですが、思ってた以上にでかくて見て回るのにすごい疲れました。城壁に囲まれたエリアには土産物店や旅館などもありましたが、上から見た限りだと運動場やアパートメントもあり、多分軍や工事関係の寮じゃないかと思うのですが、街がそのまますっぽりと入っている印象があります。
 ただ歴史的にも非常に重要な場所でこれだけ立派な城壁が残っているにもかかわらず、観光地としてはやや整備が足りていない印象がありました。案内板やマップなども明らかに不足してるし、また過去にどんな歴史があったのかなどのパネル展示もあまり見られませんでした。北京や天津からなら日帰りでも行ける場所にあり、エピソードにも事欠かないというのに、なんかちょっと力が入っていない感じがして非常にもったいない気がします。まぁ自分は今回行くことができて満足してますが。