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2024年6月27日木曜日

黒川元検事長の定年延長に関する情報開示について

黒川氏定年延長巡る文書開示 「個人のため法解釈変更」―大阪地裁(時事通信)

 安倍政権の後半では森友問題をはじめ強引な政権運営が目立ち、特に法律や規定を無視した行為が非常に目立ちました。仮に安倍晋三が今も生きていたら場合によっては激しく糾弾される立場になっていたように思え、そういう意味では彼はいい時期に死んだなと思う節があります。皮肉なことですが、彼の死によって統一教会問題もメスが入ったわけですし。

 そんな安倍政権の独断専行に関して自分が一番眉を潜めていたのは、今回裁判所が情報開示を命じた黒川元検事長の定年延長問題です。この問題については詳細は省きますが、簡単に言えば安倍政権寄りの黒川氏を検事長に据え、森友問題の捜査を妨害することを期し、本来なら定年で退職することが規定されているにもかかわらず、その規定を無視する形で彼を検事長に任じたといったところです。
 なお法規を捻じ曲げてまで検事長に据えてもらった黒川氏ですが、その後記者らと賭けマージャンをやっていることが報じられ、法治国家の根底を揺るがす人事でありながら結末はあっけなく、この件ですぐ辞任となりました。その数ヶ月後には安倍政権も退陣していますが、ぶっちゃけ政権を守る検事がいなくなったこの件が影響したのではないかとも見ています。

 今回はこの黒川氏の検事総長就任を巡る不可解な判断について関連文書を開示せよとの報道ですが、これに限らずこのところ検察の問題がよく取りざたされています。大川原化工機の冤罪事件はもとより、プレサンス事件の責任裁判も進行中、そこへきて大阪地検元検事正が何と5年前の性的暴行事件で今になって逮捕されるなど、かつてないほどのバーゲンセールぶりです。
 特に最後の事件に関しては何故これほどの月日を経て急に捜査が動き出したのか、背景理由が何かあるとみてほぼ間違いないでしょう。考えられるのは大阪地検内部での内部派閥抗争、次に政権側、つまり官邸の方針変更に伴うGOサイン、最後にいまだ明らかになっていない大型不正または冤罪事件といったところかとにらんでいます。

 それにしても大阪地検はプレサンス事件といい、問題ばかり起こす機関だなという気がします。まぁ大阪に限るわけではないですが、このところの一連の不祥事を受けて真面目に検察に対する信頼は大きく揺らいでいるように見え、ちょっとやそっとの対応じゃ信頼は取り戻せないという気がします。
 私自身、もし日本にいて同じ考えを持つものと一緒に行動できるのなら、大阪地検の前を大挙して押し寄せて「容疑者には正直に言えと言いながらお前らは正直に言わないのか!」などとシュプレヒコールをしたいとすら思います。もしこれで捕まったら「記憶にございません」と言えば問題ないようですし。

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