このところあちこちで自然の猛威とも言うべき災害のニュースが入ってきております。昨日今日の二日間だけでも、アイスランドの火山噴火で出てきた噴煙によるヨーロッパ各地の空港封鎖、四月としては観測史上最も遅い関東地方での降雪があり、またもう少し範囲を広げて今年に入ってからのニュースですと、中国青海省での地震、地理での地震と日本にまで来た津波、鹿児島県桜島火山の噴火活動の活発化と、まるで世紀末を連想させるかのような自然災害がすでに何度も起こっております。
さすがにこれだけいっぺんに色々起こるとちょっと前まであれだけ騒がれていた地球温暖化もどこ吹く風か、特に今年は冬から春への季節以降が特に不気味で、昨日の関東地方の降雪に限らず三寒四温というにはあまりにも寒暖の落差が激しい初春ぶりで、傍目にも温暖化は説得力が日に日に落ちてきているように思えます。
この日本国内の異常気象は農作物にもすでに大きな影響を及ぼしており、報道されている内容ですとキャベツやレタスといった高原野菜が特にひどくやられたために国内の仕入れ価格も例年を大きく上回っており、スーパーなどの小売において価格が上昇してきております。
ただこうした農作物への影響ですが、どうも報道を見ていると日本国内だけではないようです。昨日の朝日新聞において北朝鮮の金正日総書記が当初の予定を数ヶ月繰り上げて来月に北京を訪問する事となったと報じられていましたが、その背景には昨年に実施したデノミによって北朝鮮経済が大きく混乱しているのと、このところの異常気象によって農作物の生産量が大きく減少し、大飢饉が近いうちに予想されていることが原因だそうです。
実際にこのところの天気図を見ていると寒気がいつまでも東アジアに居座り続けており、暑気との激しい攻防が繰り広げられている日本とより北にある朝鮮半島では一向に春の気配が見えてこない状態なのではないかと思います。
現在の北朝鮮はすでに述べたようにデノミによって経済が大きく混乱しており、また金正日の健康も明らかに悪化して後継者問題も控えている事から、これに飢饉が加わると考えるとこれまでにないほど不安定な状態になるのではないかと思います。もちろんこのような環境は北朝鮮を六カ国会議に復帰させるには望ましい状態で、日本としても間隙をつかず北朝鮮へ交渉を行う事が望ましいでしょう。
それにしてもアイスランドの火山噴火のニュースを見ていると、ヨーロッパへ帰る予定だった外国人の方々が不憫で仕方ありません。ヨーロッパから輸出される予定だった農作物も全部駄目になるそうで、ひょっとしたら思いもつかぬ意外なところにも更なる悪影響を及ぼすかもしれません。
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