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2019年8月20日火曜日

マリオカートでの壮絶な死に方

 なんかいつも暗いことばっか書いているような気がするので、たまには明るい内容を書こうかと思います。

 それは私が中学生だった頃の話です。友人の家に遊びに行って、既にプレイステーションの時代が来ているにも関わらずスーパーファミコンのゲームで遊び倒し、サッカーゲームの「エキサイトステージ95」で「鶴翼の陣」とか言ってゴール前のスイーパーを除き中央がぽっかり空いて、両サイドに選手を並び立てた陣形とか作ってよく遊んでました(全然使えないフォーメーションだったが)。
 このときよく遊んだゲームにマリオカートがあったのですが、その日は何気なくレインボーステージを選んで、私が負けることが多かったもののその日は割と競った展開になって、近距離で私が追いかけ続ける86モードが展開されてました。

 周回もある程度回ったところ、アイテムパネルからたまたまキノコダッシュを得ることが出来ました。レインボーステージはフェンスのないステージであることから、うまく相手の背後についてキノコダッシュで体当たりをかければ、一気に相手を奈落の底に落とせて逆転できるだろうという算段がすぐに立ちました。
 こうした魂胆を抱えながら友人のカートを追いかけ続け、もうこれ以上ないくらいいい感じに張り付けることに成功しました。後は外さないよう軸をしっかり合わせるだけで、こちらの意図を探られないよう直線のコースで慎重に相手の背後に寄せ、「曲がってくれ、俺のハチロク!」と、別に曲がるわけでもないけど心境的にはこんな藤原拓海な感じでアイテムボタンを押しました。押した瞬間、「勝った!」と思うくらいベストなタイミングでした。が、

「えっ?なに?(゜o゜;」

 友人は驚きのあまりに声を挙げたのですが、驚きつつもきちんとカートを操作し続け、コースを走り続けていました。一方、私は声を上げることも出来ず、手に持ったコントローラーがやけに重たいと感じていました。

「今の何?なんか後ろから飛んでってそのまま消えてったんだけど?

 友人の問いに対し、私は重い口を開いて説明しました。

「うんあのさ、後ろからキノコダッシュで君にぶつけて穴に落とそうとしたんだけど、ぶつかる直前にジャンプ板に当たってさ、そのまま君のカートの上を飛び越して奈落へ落ちる羽目となったんだ……」

 そう、私的にはタイミングも軸もバッチリのタイミングでキノコダッシュを仕掛けたのですが、ガチで友人のカートにぶつかる直前、その手前にあったジャンプ板に触れてしまったことでそのままハイジャンプへと突入し、何も知らずに走り続ける友人の真上を私が操作するカートが飛び越してそのまま暗闇の中へ消えていく羽目となりました。
 友人の画面から見れば、突然キノコダッシュの効果音とともに私のカートが猛烈な速度で後ろから頭上を飛び越し、そのまま消えていくというわけのわからない光景が展開されていたことになります。常人には理解出来ない世界、それがアンビリーバボーという展開でしょう。

 正直言って、自分も最初何が起きたのかわかりませんでした。それくらいジャンプ板にぶつかるのがギリギリでもわからないくらいで且つ友人のカートにぶつかる直前というタイミングであり、ハチロクの幻でも見ているような気分でした。っていうか穴に消えてった時点で、完全に戦意喪失しました。
 自分が知る限り、マリオカートで一番意味のわからない展開になったのはこのときのバトルです。

2019年8月19日月曜日

活字と現実のギャップ

 DMMの電子書籍が半額ポイントキャンペーンやってるので、本誌掲載時に既に読んでますが、十年以上前の文藝春秋で行われた半藤一利氏らの二次大戦時の反省対談本のリニュアール版「あの戦争になぜ負けたのか」を買って読み直してました。改めて思ったこととしては、大西瀧治郎の評価はなんか対談時と今とで少し揺れているようなということと、呉市海軍歴史科学館館長の戸高一成氏の増補コメントがやや気になりました。

 戸高氏が若かった頃、周りには海軍参謀本部に出勤していたというガチな上司に囲まれてれて戦時中のかなりディープな話とかもよく聞かされていたそうです。そんなある日、自分の上司(中島親孝)が本を出したので読んでみると、普段ボロクソに貶している元上官に対して軟らかく書かれており、「いつもと違うじゃん」と突っ込んだら、「そりゃ本には書けないよ」とニヤリと返事されたそうです。
 言われることごもっともというか、普段激しく罵倒する人間であっても公共の出版物ともなるとそこまで直接的には書けないものです。ただこの点について戸高氏は、他の軍関係者による戦争体験記などの本も同じ印象というか、現実とのズレを感じていたと言及しています。やはりどの人間も実際に体験した内容を活字に起こす際、ありのままに書くよりかは現実とのズレが微妙に生まれる傾向があると捉え、それ以降は活字と現実のギャップを意識してそういった書籍を読むように心がけるようになったそうです。

 この活字と現実のギャップですが、私自身も思い当たることがあります。よくこのブログについて主張が過激だとたまに指摘を受けますが、ブログには書かないもののプライベートでは、「視界入ったら必ず殺すと伝えておけ」とか、元同僚に対し「あの元上司に機会あったら必ず襲うからクビ洗って待っとけと花園が言ってたと伝えておいてください」などという発言をよくします。
 もっとも実際に襲撃かけることはほとんどないのですが、少し不思議なのは、誰も「口先ばっかじゃん(*´∀`)」っていうフォローを入れてくれません。友人の上海人も物騒な発言ばかりしているせいか、「いつかキミに殺されるような気がする(´・ω:;.:...」と最近言うようになりました。

 話は戻りますが、現実として上記のような傾向、具体的には現実よりも表現はソフトになる傾向というものは確実に存在すると思います。そういう意味で戸高氏の姿勢は理に適っていると思うのですが、恐らく意図してのことだと思いますが、上記の言及の後で戸高氏は特攻についても触れています。具体的には特攻を命じた人間はほぼみんな自分も後を追うと言いながらも、実際にそれを果たしたと言えるのは大西瀧治郎と宇垣纏くらいで、「戦後の復興に力を尽くすべきだった」と言ってのうのうと生きながらえた矛盾を指摘しています。
 この箇所と前半部の活字と現実のギャップを見比べていてふと感じたこととしては、特攻は皆志願して行われていたという戦後の言及は、どう取るべきかと感じました。

 これまでの研究から現実には特攻命令を拒否することは出来ず、意思確認書で拒否を付けながらも同意に書き換えられたなどと言った事例が確認されています。無論、実際に志願者もいたことは事実でしょうが、私が子供だった頃は特攻はほぼ志願者によって行われていたという説明が支配的なくらい強かった気がします。それは何故かと言うと、先程の活字フィルターによるギャップではないかという気がします。
 具体的には、有無を言わさず特攻を命じた人間たちが戦後になって、自らを擁護する目的で「強制ではなかった」、「皆立派に志願してくれた」というように書き残したせいではないかという考えがもたげました。自分が強制したという事実は隠した上で。立場や動機を考えると、むしろこのように事実を捻じ曲げた主張をすることのほうがむしろ自然であるでしょう。

 そう考えると、回顧録や随想録というのはやはり注意して読むべき資料と言えそうです。以前にも書きましたが、戦争リアルタイムの手記と戦後の手記では同一人物が書いたものでも内容が大きく異ることも珍しくはなく、やはり多かれ少なかれ時が経つに連れ自らを美化する傾向は必ずあります。そこをどう峻別するかが、学者としての力量は問われることでしょう。

 なおこのブログもそうした点を考慮して、敢えて昔の記事とかをそのまま残しています。将来的に使う人がいるかわかりませんが、事件発生当時に同時代の人間がどのように感じて見ていたのかを残す記録資料になればいいなとかたまに思ってます。


2019年8月18日日曜日

日韓外交の落とし所


 このところずっと悪化し続けている日韓外交関係ですが、一部の人間から安倍首相の外交方針について、「悪化させるだけ悪化させて、落とし所を用意していない」という批判が見られます。これは具体的にどういうことかと言うと、圧力をかけて相手に譲歩を促すとしたら、相手が受け入れられやすいポイント(落とし所)を用意して置かなければならないのに、そうした余地が全く見られずこのまま行ってもずっと悪化するだけで何の進展もない、というような見解だと思われます。ただ一方的に譲歩などを要求するだけでなく、こちらも「こうしてくれたらこうしてあげるよ」的な態度や提案が必要と言いたいのでしょう。
 私個人の見解では、もうそういう段階ではなく、このまま距離を置くのが何よりです。

 色々意見はあるでしょうが、昨年からの韓国の対日外交は日韓基本条約を根底から否定する行為以外の何物でもなく、慰安婦財団の一方的解散を含め、条約など外交的約束の拘束力はもはや期待できません。先日にも書きましたが、何故国家間で約束を結ぶのかと言うと、約束事を互いにきちんと履行することが前提になります。しかしあらゆる、それも根底的な約束事を果たさない相手に対しては約束を結ぶという行為自体が不毛であり、はっきり言えば結ばないほうがずっとマシでしょう。

 とは言え、貿易取引や人的交流を始め近距離にあることからこういった関わりを完全に排除することは出来ないし、そのような行為もするべきではありません。となればどうするかと言ったら、こうした最低限の交流に関しては向こうの出方に気をつけつつも最低限の範囲で付き合い、それ以外に関してはなるべく関わらないようにすることが無難です。三菱重工などへの徴用工賠償判決を考慮するとこうした経済交流も十分危ういこともあり、最低限の部分だけ付き合い、必要以上の部分に関しては徐々に距離をおいて、関わらないようにするほうが日韓にとってはいいのではないかとすら私には思います。

 特に距離を置くべき部分としては、やはり軍事協力面でしょう。レーザー照射問題とその後の韓国の対応を考えると、韓国との軍事協力はむしろ自衛隊や日本の国防を危険に晒す可能性があり、内心、機密情報遅漏にもつながるのではないかという懸念すらあります。米国の手前、勝手に日本で話をすすめるわけにも行きませんが、GSOMIAも韓国が破棄するならもうそれでいいんじゃないかという気がします。ミサイル情報の分析も、日本側の分析のほうがしっかりしていると聞きますし。

 その上で最初の日本外交への批判に戻すと、落とし所なんて最初から探していないのではないかというのが私の見方です。日本政府も基本的な外交条件の履行を韓国に求めていると言うよりかはもはや諦めに近いような感情を持っているように見え、国交断絶するわけには行かないまでもともかく韓国とは距離を置く、少なくともムンジェイン政権が終わるまではもうなるべく関わらないようにするような方針を取っているように見えます。そういう意味では落とし所云々言ってる時点でお門違いな気がして、こうした批判をする人に対しては何を持って交渉して落とそうとして言う構想があるのか、逆に聞きたいです。

奈良南部の闇


 山本昌と書かれていましたが山本昌以外の何物でもありませんでした。

彡(゚)(゚)「奈良県南部は現代の秘境?言い過ぎやろ」(´・ω・`)「これを見なさい」(ガハろぐ)

 以前にもこのブログで取り上げましたが、奈良南部の秘境ぶりについて議論がかわされている記事を見かけたので紹介しておきます。決して洒落や冗談ではなく、奈良南部はハンターハンターに出てくる暗黒大陸に負けないくらいの秘境が存在しており、上の記事では写真付きでそれがよく紹介されています。
 私も奈良市には住みたいけど、奈良南部に住めと言われたらちょっとどうしようか悩みます。なんか修行するのとかならいいのかもしれないけど。

2019年8月15日木曜日

ドラッグストアはどうしてこんなに?


マツキヨと統合協議のココカラ、なぜ「特別委」で決めたのか(日経ビジネス)

 先日出たのが上のニュースですが、これと前後してドラッグストア業界の動向に関する解説記事も続出していましたが、かつて不動の一位だったマツキヨがいつの間にか業界五位にまで順位を落としていたというのはなかなか興味深かったです。そんな薬局チェーンで統合再編の動きが始まったことを伝えるのが上のニュースです。

 ちょっと記憶が曖昧ですが、今回のもうひとりの主役であるココカラファインは確か中国での進出(正確には再進出)を発表した際の上海での記者会見には自分も取材に行ったような気がして、調べてみたら時期的にもピッタリだったので、やはり間違っていないでしょう。もっとも現在に至るまでココカラファイン系列と思しきお店は上海で見かけませんが、今どうなってるんだろう。取材対応は割と丁寧だったのは覚えていますが。

 話は戻りますが地味に私が疑問なのは、ドラッグストアって一体どういう客層が訪れているのかが全くもってわかりません。というのも私自身が極端に怪我とか病気もせず(保険入ってんのに)薬を買うことなんてほぼ皆無ということもあると思いますが、日本にいた頃からドラッグストアに行くことなんてほぼありませんでした。唯一あるとしたら、処方箋もらった癲癇の薬を受け取りに行くときくらいでしたが、中国来てからは癲癇の発作自体ほぼなくなり、気絶に至っては完全皆無のため、いまやこの薬すら必要としません。
 むしろ中国に来てからドラッグストアに行くことが増えたと言うべきか、中国人の知り合いなどに、「日本でこれ買ってきて!」と頼まれるお土産を調達するために使うことが増えました。それまでにあまり訪れなかったせいもあるでしょうが、指定された栄養剤などのお土産を探すためあちこち回ってて、「ドラッグストアってこんなに多いんだ」と思うことが多いです。

 体感的には都市部においてはコンビニにも勝るとも劣らない密度であり、松戸駅周辺でも何軒もあって、よく競合して潰れないなと内心で思っています。売っている商品ラインナップなんてほとんど同じだと思うのに、何を基準に客層はお店を選ぶのか、ポイントなのかセールなのかいつも疑問です。あと運営会社によって、何が違うのかも全くわかりません。
 ただこれだけ店舗密度が高い、それも東京や大阪の一等地であっても近年は中国人観光客が大量に来のもあって大規模な店舗が立ち並んでいるのを見ると、それなりに稼いでいるようには見えます。売れているのは化粧品なのかもしれませんが、それにしたってここまで店の数が多いのはい不思議です。メインターゲットは女性だとは思いますが。

2019年8月14日水曜日

なぜ強い(;´Д`)

DeNA4連敗 浜口が初回KO 4戦トータル38失点と投手陣が崩壊(デイリースポーツ)

 昨日に引き続きDeNAは大量失点の投壊で連敗中ですが、他の人がコメントしているように、投手というよりは「ヒカル」こと伊藤光捕手が怪我で出場できなくなったことが最大の要因だと思います。球団首脳陣からもファンからも信頼が厚く、何より「ヒカルの抱擁」とまで言われたボディランゲージで投手陣から絶大な信頼を得ていた彼だけに、DeNAにとってはこれ以上ない打撃だったでしょう。
 伊藤捕手に限らず宮崎選手に冷蔵庫キラーのパットン選手などここに来てDeNAはけが人が続出し、一時期待された単独首位からこのところどんどん遠ざかっています。

 一方、不思議なのはソフトバンクです。今季、ギータこと柳田選手、サファテことサファテ選手という、シーズンMVP級の野手と投手を欠きながら首位をひた走っています。サファテ選手については去年もいなかったとは言え、柳田選手の代わりは誰もいないとか思っていましたが、それでもきちんと勝ち進めるあたりこの球団の恐ろしさがわかります。っていうか反則級に強すぎるだろう。
 個人的には長身恵体アンダースローの高橋礼選手が新人王となるのかが気になっていますが、今年はヤクルトの村上選手を始め有力候補が非常に多いだけにまだまだわかりません。

 それにしてもパリーグは相変わらずソフトバンク一強はいいとして、セリーグはせっかく巨人、DeNA、カープでもつれるかと思いきや、DeNAがこのまま脱落していきそうで残念です。その分カープには頑張ってもらいたいですが、やはり現状だと巨人のほうが選手層的にも有利に見えます。
 あと中日はもっと阪神に抗議すべきでしょう。なんで一軍でも二軍でも藤浪選手の先発試合にぶつけられるのか、なにか阪神の恨みでも買っているのかとしか思えません。

2019年8月13日火曜日

約束を破り続けた国の末路


     (  ´・ω) 
    γ/  γ⌒ヽ   (´;ω;`)  ウッ…
    / |   、  イ(⌒    ⌒ヽ
    .l |    l   } )ヽ 、_、_, \ \
    {  |    l、 ´⌒ヽ-'巛(  / /
    .\ |    T ''' ――‐‐'^ (、_ノ
        |    |   / //  /
      パットン   冷蔵庫

 DeNAのパットン選手の冷蔵庫殴打事件の報道を見るたびに上のAAを連想しています。っていうかパットンは球団やファンだけじゃなく冷蔵庫にも謝るべきでは。

 話は本題に入りますが、中国の春秋時代は今の日本の皇室に当たる周王室は既に権威も権力を失い、各地域を収める王がそれぞれ独自に勢力争いとかしていました。ただ全く秩序がなかったわけではなく、何年かに一度は猫の集会みたくみんなで集まって、リーダーこと覇者を決め、その覇者の裁定などを受けるなどして利害を調整しあっていました。
 この春秋時代の主だった覇者のことを「春秋五覇」と呼びますが、五人のうち斉の桓公、晋の文公については異論はないものの、残り三人には誰を加えるかは人によってバラバラで、私自身は無理して五覇としなくてもいいのにとか思っています。

 なお春秋時代の最強国については諸説ありますが、後の時代を考慮すると地味に晋だったのではないかと私は考えています。というのも晋は当時の中華世界のほぼ中心に位置し、異民族との防衛も担っており、また戦国時代には韓・魏・趙の三ヶ国に分裂するものの魏と趙は有力国として残り続けています。
 そんな晋から飛び出てきた覇者というのが先程の文公ですが、知ってる人には早いですが彼は放浪の覇者として有名です。というのも彼の父親の代、父親の寵姫であった驪姫が自分の息子を後継者にしようと讒言活動を行った結果、英邁と誉れ高かった文公の兄に当たる長男は処刑されることとなりました。

 これに驚いた文公は晋を脱出して母の出身地に亡命したのですが、その後文公の父親が死に、驪姫の息子が跡を継いだものの、家臣の反乱にあって母親ともどもあっさり殺されてしまいます。家臣らは亡命した文公を主君に迎えようとするものの、粛清される恐れから文公はこの要請を拒否したので、家臣らはかわりに文公の弟に当たる恵公を迎え入れました。
 この晋の恵公は帰国する歳、春秋時代から強国だった後に天下統一する秦に支援を仰ぎ、秦の警護のもとで無事に帰国を果たして即位します。即位後、自らを迎え入れた家臣に対し、「先に文公に要請を出した」という理由から粛清しています。

 この恵公の帰国時、恵公は無事即位した暁には秦に一部領土を割譲することを約束していました。しかし即位したらこっちのもんとばかりに恵公はこの約束を反故にします。そしたら数年後、晋で飢饉が発生したため恵公は図々しくも秦に食糧支援を求めてきました。
 流石に秦の人たちも、「あんな野郎ほっとけ!」とその図々しさに腹を立てていましたが、後に名君と讃えられる秦の穆公は、「民に罪はない」と言って、粛々と食糧支援に応じました。

 それから数年後、今度は秦で飢饉が起こったので晋へ食糧支援を求めました。そしたら晋の恵公は、「飢饉で弱っているはず。攻めるなら今がアタックチャンス!」とばかりに、なんと秦に対して侵略してきました。この暴挙に怒った秦の人々は飢饉なんてへっちゃらさとばかりに晋軍をめっためたに叩き潰した挙げ句、恵公すらも捕虜にしてしまいました。何度も約束を破られていることもあり恵公をみんなのいけにえにしようとまでしましたが、夫人に諌められたので恵公の王太子を人質とすることで帰国させました。
 それから数年後、恵公が病気になって弱っていると知った王太子は、人質であることなんて関係ないとばかりに無断で帰国し、恵公の逝去後に跡を次いで即位しました。これには優しい穆公も激怒し、亡命で放浪していた晋の文公に連絡を取り、「あいつら叩き潰すなら何でも協力する」と約束します。

 こうして秦の支援を得た文公は弟であった恵公の息子を楽々撃破し、晋の王位を継承して文公となり、放浪生活で培ったリーダーシップを発揮してその後覇者に推戴されることとなりました。

 何がいいたいのかと言うと、隠す必要もないのでいいますがこの一年くらいの韓国を見るたびに晋の恵公をいつも連想します。
 かつて日本がソ連と日ソ不可侵条約を締結する直前にある外交官が、「近年の国際条約の反故事例の大半はソ連が当事者であり、そのような国とは条約なんて結んではならない」と反対したと聞きますが、その後の結果を見る限りこの危惧は完璧な形で的中しました。このように、普段からどれだけ国としての約束事を守っているかというのは国家としての信用に関わるのは当たり前ですが、それ以上に普段から約束を破る相手とは必ずまた破るものだと考えていいでしょう。

 ある意味中国なんかもその典型ですが、中国のいいところはやはり利に聡いと言うか、大きな損失につながったり、逆にものすごい儲けに直結する場合は比較的約束を守るところがあると思います。なんだかんだいいつつ、やはり商人の国だと私はみています。
 一方、韓国に関してはもはや対話のできる相手ではないように見えます。中国と違って利益に直結するような内容ですら平気で横紙破りをやってきて、また過去に日本側が不利を被るような約束を結んだにもかかわらず今回のように反故にしてくるあたり、信用ではなく力関係でしか相互強制性を備えた約束はもはや結べないでしょう。その上ではっきりいうと、このような国家間の約束を守らない国は古来繁栄した例はなく、晋の恵公の轍を踏むのではとまでみています。

 逆にと言うか、今回日本が一部戦略物資の輸出条件を厳格化した際、韓国にとっては寝耳に水で大慌てだったと聞きます。裏切り、騙し討ちというのは基本、普段から嘘ばっかついている人間だとそもそも周りがあまり信用しないため効果は薄くなります。逆に普段全く嘘つかずに正直に生きている人間ほど、ここぞで出してくる嘘、騙し討ちというのは多大な効果を発揮するもので、私も騙し討ちを迫られるような機会がいつか来るかもしれないと思い、普段はめっちゃ正直に生きるようにしています。
 無論、日本の今回の輸出条件厳格化は騙し討ちでもなんでもないですが、この手続変更が韓国を大慌てさせたということは、カモにみられていただけかもしれないものの無駄に信用はされていたんだなとは思います。