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2019年7月31日水曜日

ニトリ・インチャイナ

ニトリが中国で苦戦する理由(日本経済新聞)

 残業から帰ってきたら友人がこの記事提示してきたので解説を含め紹介します。記事に書かれている内容は見てもらえばわかりやすいですが、ニトリが中国で苦戦しているということについて書かれてあり、友人は、「これってマジ卍?」という具合で自分に聞いてみたようです。私が読んだ印象としては、ある程度事実だと思うものの必ずしもこの通りではないという気がします。

 まず第一に伝えるべきこととしては、中国でニトリは家具屋か雑貨屋かで言えば、雑貨屋としての側面が強いように思えます。というのも休日暇な時(この一ヶ月はほぼずっと仕事で冷静に計算したら40連勤くらいしてたので行けなかったが)は自転車を走らせるのにいい距離ということもあってよく上海市内のニトリに通っていますが、家具コーナーと比べると雑貨コーナーのほうが明らかに人が多く、購入する客層もやはりこっちをメインに訪ねてきている気がします。
 でもって家具コーナーに居る人達を見ると、割とみんな思い思いに椅子やソフアに寝っ転がって、楽しげな感じしてあまりショッピングに来ているように見えない、っていうかどう見てもただ休んでいるようにしか見えません。おまけに定期的に観察していると、「在庫処分」という札の書かれた値札を見ることが多く、なんとなく商品の回転が悪いように見えます。

 一方、雑貨コーナーの方はというと割と盛況というか、寝具なんかだと実際に手にとってレジに持っていく人の姿をよく見ます。またオーダーメードカーテンのコーナーも人が多く、私も規格品のカーテンを買いましたが他の店のカーテンと比べても遮光性などが優れていて割といい感じで商品に競争力を感じます。
 上記記事では、同じく中国展開している「無印商品」と比べブランドイメージが固定されていないと指摘していますが、たしかにブランドイメージは主力が家具なのか雑貨なのかはっきりしないところはあるものの、この所上海の無印見ていると以前と比べて客が減ってきているように思え、こと雑貨に限ればニトリのほうが勢いを感じます。無印に関してはやはり値段が高すぎるように思え、それに比べるとニトリはまだ手頃感もあり、中国人消費者もそういったものを感じ取っているのかもしれません。

 あと記事で気になったのは、ニトリは中国進出に向け長く準備してきたと書いていますが、だからなんだと内心思います。というのも以前このブログでも書きましたが、商品の組立指示書などが日本語でしか書かれていない物が多く、本気で中国で商売する気あるのかよと見ていて疑問に感じます。雑貨に関しても同様で、パッケージが完全日本語だけというのも珍しくありません。
 また家具に関しては非常に致命的と思えるくらい日本人仕様です。これも前に書きましたが、やはり文化圏によって椅子やテーブルの高さは変わってきて、床文化の日本と違って椅子文化の中国だと椅子やテーブルの高さが日本よりやや高くなります。にもかかわらず日本の仕様としか思えない椅子やテーブルが堂々と並んでたりして、市場調査以前の問題じゃないかと見ていて思えます。

 もし仮に私がニトリにアドバイスするなら、家具に関してはもっと真剣にやれと言って、雑貨に関しては記事に書かれている通りややブランドイメージがはっきりしないところがあるので、主力商品をもっと強く打ち出してイメージを植え付けろと言いたいです。目下のところ主力となっているのはやはり寝具で、実際に店舗でもNクールなどを前面に打ち出しているのでニトリもその点はしっかりわかっているようには見えます。
 ちなみに今年、ダニ対策としてベッドでは寝ず、床で寝られるようにニトリでフロア畳買うことを検討していましたが、同僚のアドバイスでベッドにシーツは敷かず、マットレスの上に敷くクッションの上で直接寝て、そのクッションを定期的に洗濯機で丸洗いするという荒業でダニの被害を極端に減らすことに成功しました。そのせいでフロア畳の購入は流れ、代わりにアピタでゴザ買ってきて床に敷いて、たまにこの上でゴロゴロしています。

 でもって自覚しましたが、やはり日本人は床の上で生活すべきです。パソコンデスクも座卓仕様にしようかとまた検討しています。

2019年7月30日火曜日

不発

 本題と関係ありませんがダルビッシュが某テレビ番組の一コーナーが終わるよう神龍(シェンロン)に頼みたいと発言しましたが、もし間違って青龍(アサショウリュウ)が来ちゃったらどうなるのかと想像して一人で笑ってました。まぁ朝青龍に頼んだら案外願い叶えてくれると言うか番組ボロボロにしてくれるんじゃないかという気がしますが。

陸軍を身内で固めた親玉、長州閥は「山縣」閥だった(JBpress)

 それで本題ですが、昨日に出した先週に続く歴史記事二本目ですが、あまりアクセスはよくないようです。長州閥というテーマ自体は悪くなかったと思うのですが、やはり間口の狭さは否めず、いまいち貢献できなかったのは残念です。
 気に入っているポイントとしては、前にこのブログでも書いたように伊藤博文は大久保利通を、山縣有朋は西郷隆盛をそれぞれ師事していたことをはっきり書いたという点です。長州閥のツートップの二人の源流は、実は薩摩閥の大物にあるとはっきり指摘したのは他にはあまりないと思います。

 あと長州閥をテーマにしていますが、横糸としては実は陸軍の系譜をこの連載では追っています。日本陸軍というか国民皆兵の概念を最初に構想したのは大村益次郎とされ、彼の死の後で山縣を始めとする奇兵隊出身者はその構想の実現を図ろうとしたものの士族の抵抗から果たせず、最終的に西郷に出馬してもらって徴兵令を実現したという経緯となっています。
 そしてその徴兵した兵士を大規模な実践に初投入し、完成させたのがあの西南戦争と言われ、皮肉なことですが徴兵制の完成にも西郷は関わっていると言えます。

 こうして完成した国民皆兵制を引っさげその後も活動したのが山県有朋とその取り巻きである長州閥となるのですが、皮肉にもその長州閥が滅ぶこととなったのも陸軍の動きからでした。というわけでこの続きは来週月曜の三回目を読んでください。

2019年7月28日日曜日

変化そのものを敵視する日本人

 先日、知人の中国人と日韓関係の悪化について話題が及んだ際、「根本的に韓国人はプライドが高いから格下に見られることが我慢できないのだろう」と私が話し、そのまま続けて、「一方、日本人は平穏を至上とするため、変革を起こそうとしたりする相手に対して強烈な敵意を抱くことが多い」となんの気もなく述べた所、案外いいところを突いているような気がしました。

 以前このブログで、日本と米国の創作ヒーローの大きな違いとして、米国のヒーローは理想の実現を目指して行動するのに対し日本のヒーローは特に理想は持たず、平和な日常を守ることを第一に行動する。そのため、日本のヒーローが相対するのは基本、日常を乱そうとする連中となり、見方によっては敵側の方が理想というか次の新たなビジョンを持っていることが多いということを書いたことがあります。上記のような背景から、日本のヒーローと同じように基本巻き込まれ型の主人公であるスパイダーマンは日本でも人気を得やすいのかと考えています。

 話は戻りますが、やはり先程の私の見方といい日本のヒーロー像といい、日本人は根本的に平穏を守ることを第一の目的として持っていると思う節があり、今現在よりもいいライフスタイルが得られるかもしれないけど、それが何がしかの変化を伴うものであれば拒絶するようなところもあるのかもしれません。いわば変革そのもの自体を嫌っており、変革しなければ死ぬことがわかっているのしても、場合によってはそれでも変革を拒否する可能性すらあります。
 また企業活動などを見ていても、どうしても変革に迫られる場合は、その変化の速度をなるべく落とそうと、段階的にだったりスピードダウンさせようとする動きもあるように見えます。少なくとも、「やること決まってるんだしテンポアップしよう!」というセリフは、普段日本人から聞くことは私はありません。旅行の日程でも、9月に行くか10月に行くか二つの選択肢を用意したら私と違って十中八九10月を選ぶと思います。
 なお何故私は9月を選ぶのかと言うと、なにかトラブルがあって行けなくなった場合、9月だったら10月に変更可能なのに対して当初10月を選択すると逆はないからです。

 では、そもそも何故日本人は変化を嫌うのか。一つは変化そのものへの対応が鈍く、できることなら今現在の状態を維持したいという意思が強いことと、もう一つとしては変化しないことが正しいという概念があるように見えます。いわば、いい大学(高校)を出て、大企業に就職し、終身雇用で働き、マイホームを買ってという、完了がよく作る人生すごろくのようなレールに乗った人生こそが至上の人生で、一つでもレールを外れたら全否定するように、定まった生き方を幸福モデルとして持っていることも大きい気がします。
 何も日本人でなくても、変化の激しい人生は誰もが嫌がるでしょう。ただ日本の場合は先程の人生すごろくモデルを、実際には現在もはや達成困難だし完全に崩れたモデルであるにも関わらず、未だ捨てきれずに幸福モデルとして持ち続けて自縄自縛に陥っているようにすら見えます。まぁある意味それが理想だというのなら、理想を必死で追いかけているというふうにも見えなくもありませんが。

2019年7月27日土曜日

キーボードと爪切り

 先週末は一ヶ月ぶりくらいに何も仕事しないで住む週末となりようやく山を越したと思っていたら、金曜の昨夜に緊急対応案件がいきなり持ってこられ、今日も朝からずっと自宅で仕事していました。明日も今日ほどじゃないけど仕事する必要あるし゚(´・ω:;.:...

 あんまり元気もないので楽な内容を書きますが、仕事でもプライベートでもほぼ常に四六時中キーボードを叩いています。一日の打鍵数が一万回を超えることも珍しくなく、先月なんかはそのせいで手を開くだけでも痛くなる事態に陥りましたが、先週は右腕全体が痛いというか肩が上がらなくなりました。
 そうしたことはさておき、地味に中国で暮らしてて面倒だと思うのがキーボードです。というのも、日本と中国ではキーボードの規格が異なっており、一部キーの配置が異なっているからです。

 当初は日本から持ってきたキーボードを自宅で使っていましたが、打ちすぎたのか壊れたので中国で現地調達した所、告辞されているキーと表示される記号が一部異なっていて、最初慣れるまでは結構大変でした。OSの方の設定を中国規格キーボードに変えれば済む話なのですが、やはりなれたキー配置ということもあって日本語キーボード配列のままで今も自宅で打っています。
 問題なのは会社で、こちらは完全中国式のキー配列で、設定のそのままです。そのため自宅と会社でキー配置が違うので、結構頻繁に打ち間違えたりします。具体的にはコロンとカギカッコの位置が少しずれているのと、アットマークの位置が大きく異なっていますが、今ではある程度違いを覚えて対応できています。

 あと記者時代はそうでもなかったのですが、今の仕事に入ってからは頻繁に爪を切るようになりました。理由はなぜかというとキーボードに爪が引っかかるからで、自宅などは爪でこするように叩く「K」のキーの刻印はほぼ完全に摩耗して消えています。刻印が消えるだけでなく実際に打っていて違和感があるのと、平常時ならまだしも今のように消耗した状態で爪がキーボードに当たると結構しびれると言うか、素直に痛いです。
 そのため少しでも爪が伸びるとこのところはすぐに切っています。あまりにも切る回数が増えたもんだから、これまで100円ショップの爪切りしか使っていませんでしたがいいもの買おうと前回の日本旅行時に薬局でやや高いやつ(千円くらいだったような)を買ってみました。高いだけあって実際に使い心地がよく、切れ味がシャープなのとヤスリ部分が削りやすくて割と気に行っています。

 さて明日、髪を切りに行く時間はあるかな(ヽ´ω`)

2019年7月24日水曜日

千葉のマッドシティ「新松戸まつり」

 すでに途絶えたと思われていたこのマッドシティこと松戸ネタですが、探せばまだまだあるもんです。なおたまに思い出したかのように「松戸」でニュース検索しては、夜な夜な松戸出身の友人と、「今日のネタはこれだ!」みたいに共有しあっています。だいたいどれもマイナーなニュースだけど、同郷同士だからいやに盛り上がります。

今年も「新松戸まつり」開催へ グルメとライブパフォーマンス /千葉(みんなの経済新聞)

 そんなわけで今回のネタですが、新松戸まつりです。なお上の記事は先々週の記事ですが、記事が配信される段階ですでに祭りが開催されるのに見出しに「開催」と書くこのライターは未熟以前だなと思います。

 そんなダメなライターは置いといてこの新松戸まつりですが、はっきり言えば子供の頃は毎年行っていました。この辺のエリアでは規模の大きな祭りで、通りに出店がずらりと並ぶもんだから子どもにとっては楽しいことこの上ない祭りで、割と毎年楽しみにして通ってました。
 あと確かあれは小6の頃でしたが、当時この新松戸駅近くの塾に通ってたのですが、地元故か祭りの出店に同じ塾の友達がいて、なんか盛り上がったのを覚えています。

 知ってる人には早いですが、この新松戸というエリアは松戸市中心部からやや離れて昭和後期に作られた新興ベッドタウンです。特筆すべきは宇宙開発団体など国の研究機関の社宅が数多く立てられたことで、住人の中には結構ハイレベルな人が多くいたりします。
 そうしたバックグラウンドもあってかこの新松戸祭りは今年で33回目とのことで、ここまで長く続いたのと、割と昔から盛り上がっていたのにも影響しているのではないかと見ています。

 ちなみに余談ですが、今ちょうど吉本興業のお家騒動で盛り上がっていますが、その余波から昔関係出演者に無断、ノーギャラで発売された「さんまの名探偵」というファミコンゲームがにわかに脚光を浴びてて、まとめ掲示板でよく名が上がってきています。このゲームですが確か自分が小1だったころ、この新松戸まつりにて中古ゲーム屋の「わんぱくこぞう」が出店を出し、というかワゴンセールをやってて、「さんまの名探偵」もワゴンの中で確か500円位で売られていました。
 このゲームをうちの姉貴はかねてから欲しがってたのですが、すでに一通り祭りを回ってたせいでもらってた小遣い、確か当初千円だったと思いますがそれをすでに使ってて、300円位しか姉の手元に残っていませんでした。なので自分からも集金しようと残額を確かめてきましたが、自分はもう100円しか残っておらず、僅差で買えなかったことから「お前の金遣いが荒いせいだ」と何故か自分が姉に責められました。今更ですが身勝手な言い分です。

 なおそのわんぱくこぞうはそれから数年を経て潰れましたが(場所はダイエー脇のテナントビル)、多分最後にそこで買ったのは「ブレスオブファイア2」で、正月のお年玉で買ってたから1995年1月までは経営していたはずです。

2019年7月21日日曜日

上海の伊藤潤二風お化け屋敷



 昨日は吉本芸人の会見について記事を書きましたが、その裏では上海市内のショッピングモールで開催中の、伊藤潤二風お化け屋敷に行ってきました。なお伊藤潤二風とは書きますが、別に勝手にやっているわけではなくちゃんと関連方面から許可を得たイベントです。

お土産屋。富江グッズがいっぱいだった。 

 入場料金は140元(約2200円)で入れるお化け屋敷で、一回に付き五人くらいが入り、いろんな演出のある迷路のような構造のルートを進むというアトラクションです。入場に際しては荷物のほか、撮影、というよりかは明かりとして使われるのを避けるためか携帯電話も預けさせられました。

意外と並んだ行列

 こんな間口の狭いアトラクションにどれだけ人が来るのかと思いきや、開催から一ヶ月近く経っているのに結構お客が来ていて素直に驚きでした。なお一回につき五人ずつ入り、その五人が出てくるまでは新しい入場客は入れないため、回転がやや悪いところはありました。

 私は女性二人組、男女のカップルとともに入場となりましたが、全体的な構成で言えば伊藤潤二作品、もとい日本ホラー漫画史上に冠する名ヒロインこと富江と、カルト的な人気を誇る「双一シリーズ」の双一が強くフィーチャーされて、アトラクションともども土産物屋でもこの二人のグッズが特に多かったです。
 ちなみに首吊り気球のキーホルダーはちょっと欲しかった。

 中のアトラクション内容を簡単に説明すると、マジびっくりするくらい真っ暗な部屋と廊下で組まれており、冒頭の箇所なんてルート沿いにある縄を頼りにしないと一歩も進めないくらいの暗さでした。案内人役は双一で、演者が漫画さながらの嫌味ったらしい喋り方(中国語)で次にどうすればいいかとか、この先何がまっているのかを教えてくれます。
 うまい演出だと思ったのは、途中で一人ずつ学校のロッカーに入るよう強制されます。そのロッカーには覗き穴があり、そこで富江の初出作品のある名場面が繰り広げられるのを見ることが出来ます。
 なおその演出は見終わった後で次の部屋に進めるようになってますが、ロッカーに閉じこもっていたら危うく他のメンバーに置いてきぼりくらいそうになりました。

 個人的には非常に良い演出と舞台で、各部屋に置かれているオブジェなども良く出来ており、伊藤潤二ワールドをよく再現されている用に思えます。それ以上に収穫だったのは、一緒だった女の子がある所で悲鳴を上げたのですが、「ああ、中国人も悲鳴をあげるときは『キャー』って言うんだな」と、一人で納得感を覚えていました。

 なお前日にこのアトラクションのPRサイトを送ったらマジビビってた同僚に上の写真の一部を送った所、「もう何も送ってくんな」と言われました(´;ω;`)
 個人的な見方ですが、やはり日本人と比べると中国人の方が怖がりな気がします。もっともそれはこうした怪奇漫画を始め、ホラー系文化が日本で異常発達したという背景からではないかと思いますが。

2019年7月20日土曜日

闇営業問題の会見について

 既にあちこちでビッグニュースとして報じられていますが、既に闇営業に絡んだとして批判されていた雨上がり決死隊の宮迫氏と、ロンドンブーツ1号2号の亮氏が吉本興業の静止を振り切って両者単独で謝罪会見を開きました。各反応を見ると両者に対する世間の見方は非常に好意的であり、またこれまでの報道内容や吉本興業の発表内容と齟齬のある内容も語られており、非常に大きく盛り上がっています。
 発言内容や齟齬内容の詳細については割愛しますが、世間の見方をひっくり返したという意味では近年稀に見るほど成功した会見ではないかと思います。

 個人的に気になった点としてはやはり、吉本興業の対応ぶりに関する発言です。口裏合わせなや圧力を匂わす内容が明かされており、これらの点について状況から、あと普段の行いから言ってほぼクロだとは思いますが、敢えて確認するとしたら既に契約解除こと追放されたカラテカの入江氏に聴取を取るのが一番ベターな気がします。人任せで申し訳ないけどどこか取材してくれないかな。
 かつて「たかじんのそこまで言って委員会」で、ゲストが公明党の母体は創価学会と断言したり、ジャニーズ事務所の名を挙げて批判したりと、東京と比べると大阪のテレビ局はタブーが緩いところがありますが、それでも吉本興業の黒い面については誰も発言することはありません。

 大分前にそのへんを文藝春秋が取り上げていますが、吉本興業は一時上場していたものの2009年にMBOを行って非上場企業に戻り、これにより業績などは現在公開されていません。では現在の財務実態はどうなのかと言うと、実際は非常に厳しい状態だと案に言われています。稼ぎ頭は公然ながら明石家さんま氏ですが、そのさんま氏はかつて「沖縄で映画祭やってる場合か?」という発言をしたことがあるそうです。
 これは、会社自体が火の車だと言うのにこんなイベントで無駄金を使ってどうするという、いわゆる「どん判金ドブ」のような指摘とされており、実際にテレビで見ていてもかつて島田紳助氏に次ぐような存在は今の所属タレントにはなく、収益が非常に悪化しているのではと思う節があります。

 ちょっといやらしく突っ込むと、それに拍車をかけたのはダウンタウンの松本氏の映画製作ともいわれ、最近映画を作らなくなったのも本人がやる気なくしたのか、実力を自覚したのか、よしもとが金出せなくなったのかのどれかでしょう。

 話は戻りますが、タブーの薄い関西テレビ業界においてもよしもとの暗黒面を突くのはタブーとされ、これまで批判されることはありませんでした。しかし先日、まるでジャニー喜多川の死を待っていたかのように公正取引委員会が、特定事務所がテレビ局に圧力をかけてはならないとの理由でジャニーズ事務所に勧告を行うなど、この辺のルールが今変わりつつあります。
 そこへ来て今回の会見騒動ときたもんです。案外、これを気にいろいろと業界の勢力図が変わってくるのかもと思え、長い目で見たら歴史の転換点になるかもと少し期待してみています。

 真面目によしもとに関しては、明石家さんま氏が引退したら恐らく経営が成り立たなくなると思います。そう考えると、いい時期にある意味改革が迫られているのかもしれません。

 最後にこの騒動で誰が一番得したのかと言うと、地味に参院選を控えた自民党と公明党ではないかと思います。先日の京アニの放火騒動といい、選挙終盤にかけて連続して大きなニュースが出たことで政治関連報道が一気に減少しています。ただでさえ論点がなくポジションすらはっきりさせられない野党でしたが、他のニュースに関心を取られて自民・公明がこのまま圧勝することになると予想しています。

2019年7月19日金曜日

春の妖精

 本題とは関係ありませんが例の京アニ放火事件は中国でも大きく報じられており、今朝同僚からも話を振られました。自分も昨日の昼からずっとネットでこのニュースの続報を見ていたと話した上で、「ところで今度これ見に行こうと思っている」といって、いま上海で開かれている伊藤潤二展のPRサイトを送りつけたところ、

「なんてもの見せやがるこの野郎!めちゃ怖えじゃねぇか゚(((;゚Д゚))))ガクガクブルブル」

 と言われました。その後で、「京アニとなにか関係あるの?」と聞かれ、「いや特にない」と答えました。

 話は本題ですが、「春の妖精」と聞いて皆さんは何を想像されるでしょうか。おそらく大半の人は普通の妖精を、ドラクエマニアはベラというキャラを、そしてロッテファンは荻野貴司選手を想像するでしょう。

荻野貴司(ニコニコ大百科)

 荻野選手とは千葉ロッテマリーンズに在籍するプロ野球選手で、何故春の妖精などと呼ばれるのかと言うと、夏を迎える前に大抵離脱するからです。非常に高いポテンシャルを持ち、特に盗塁技術に関しては年間を通して出場すればほぼ確実に盗塁王は取れると断言できるほどの逸材なのですが、何故かほぼ毎年5月後半あたりで大きな怪我をして、9月頃になってやっと帰ってくるという、かつてベイスターズにいたスペランカーこと多村仁元選手くらいに実力に比例して怪我の多い選手です。

 あまりにも毎年春先に離脱する事が多いせいで、「我々が見ていたのは春が終わることを告げる妖精だったのだろうか」と言われるようになって付いたのがこのあだ名ですが、今年の荻野選手に限っては何かがおかしいです。というのも例年のような離脱はなく、西武の森選手、秋山選手、日ハムの近藤選手を抑え、なんと現時点で首位打者となっています
 改めて、シーズンを通して活動すれば成績を残せるだけの抜きん出た実力の持ち主であることを証明してみせましたが、こうした事例を見るたびに、やはり野球にしろなんにしろ怪我や病気をせずに皆勤し続けることがどれだけ重要なのかが窺えます。

 私事ですが現在業務が異常な繁忙期を迎えており、他に担当者がいないってことで仕事の割り振りとかを自分がしていますが、普通に毎日出勤して、好不調関係なく仕事を処理してくれる人が一番ありがたい存在だと思います。なんでかっていうとその人が特定期間内にどれだけ業務を処理してくれるかが計算できるからで、あとは時間の読めないイレギュラーな案件を自分が力技で処理し、多少足が出ても問題のない案件を業務に慣れていない人に振ることで割と今シーズンはうまく回せました。
 おかげでこのところ毎週土日もずっと仕事してましたが、今週末は何もせず眠り続けらそうです。それにしても今週は手の平だけじゃなく、肘まで痛みだしたからビビった。

2019年7月17日水曜日

かんぽの契約不正事件について

 さっき上海高島屋のとんかつ屋(かつくら)に久々に行ってきたけど、閉店決まっているからか転院のモチベーションが半端なく落ちててびっくりしました。客が多い時間帯というのもありますが、何も言わず後ろから料理とか運んできたり、会計の際に一切無言で、「ありがとうございました(谢谢再次光临)」を言われなかったのは多分初めてです。

 それで話は本題ですが時間経ってほとんど報じられなくなりましたが、例のかんぽの契約不正事件には見ていて呆れる点が非常に多かったです。報道の口火を切った西日本新聞はこの件で非常に見直したのですが、新規契約ボーナスのために無意味に保険を切り替えたり、契約前の保険をしばらく維持して二重払にさせていたりなど、逮捕者出てもおかしくない詐欺事件としか正直思えません。
 上記の点以上に疑問だったのが、これだけの問題が起きているにもかかわらず、謝罪会見で経営陣が内部告発について一切触れなかった点です。はっきり言ってこの問題、上海にいながら言うのもなんですが私もかねてからかんぽは高齢者を食い物にしているという噂を聞いており、現場の人間からの一部漏れ出た声を見ていました。仮にかんぽの内部告発チャネルがきちんと機能してそうした声を拾えあげていれば内々に処理することも可能だったはずで、これから実態把握や対策を取るにあたっては今いる職員が通報しやすいように、内部告発制度について表で説明する必要があるでしょう。

日本郵便“内部告発”締めつけか、社員に「SNS制限」通知(TBS)

 それなのに上記で報じられているように、社員に対して内部告発を抑えるような動きを見せています。はっきりいいますが経営陣は何も反省しておらず、ほとぼりが冷めたらまた同じことをやり始めるでしょう。

 そもそも何故こうした問題が発生したのか。私が考える一番の理由は国営郵政時代から何故かこの組織、びっくりするくらいノルマにこだわる組織で、そうした風土が一番大きく作用したからではないかと思います。
 逆を言えばほかの旧郵政系企業も同様のリスクがあるように見え、JPに関しても表では年賀状のノルマや自爆営業の強要はもうやめたと言っていますが、漏れ出る声を聞くと実際には現場レベルで強要が続いているとも言われており、私も恐らく続いていると睨んでいます。

 かんぽはこの問題の実態調査を行って(まだ終わっていないという時点で問題だが)、被害者には補償をすると行っていますが、果たしてこれもどの程度の保証になるのかやや曖昧です。無駄に負担した費用分だけなのか、それとも結ばされた不利な保険の全料金なのか、この辺を早くはっきりさせるべきでしょう。無論、筋から言えば後者を取るべきでしょうが。
 それと、こうした不正な契約行為を行っていた職員に対する処分もまだ見えてきません。文句なしで解雇してもいいと思いますし、経営陣もこれだけの問題を放置、むしろ隠蔽してきたのだから一日も早くやめるべきなのに、そうした話は出てきません。

 あとこれは推測でしかないですが、以上のような体質を見ていると案外、以前に問題となった保険料の不払いもたくさんあるのではないかと疑っています。例によって、「支払いが申請されなかったから」という言い訳とともに。

 政府はかんぽの初期調査報告を受け次第に行政処分を決める模様ですが、はっきりいって一日も早く業務停止させるべきだと私は考えています。経営陣の体質からいって自浄は期待できず、区がバックという他の民間保険会社に対して強力なアドバンテージを持ちながらこれだけの不正をやらかしたのだから、この際解体して他の民間保険会社が吸収するほうが長い目で見ていい気がします。

 更に言うと、かんぽと並んでもう一つ、高齢者を食い物にして金融商品を売り稼いでいる半公営団体が存在するという噂を聞きます。伏せ字で書くとNoで始まりKyoで終わる、とある全国組織団体ですが、本業の農業事業は赤字で副業であるはずの金融事業で生存しているというおかしな団体となっており、こちらも農政事業にも関わることから早くメスをいれるべきなのではと思います。
 ただ、今回のかんぽの一件は旧郵政のままだったら多分報じられなかったろうなと思うところがあります。そう考えると、もう一つの方もこのまんま放置され続けるだろうと予想しています。

2019年7月15日月曜日

中国の外国人に対する一部電子決済機能規制について

 昨日の記事の続きですが、「ザンキゼロ」のSteam版を買う場合、中国だと約2000円(約120元)で買えるのに対し、調べてみたら日本だと約6000円するようです。所得格差や為替格差を考慮してもこの三倍の開きはとても納得できるレベルではなく、いわゆる「おま国」案件こと、特定国の消費者に限って値段を釣り上げる行為に見えてなりません。
 なおこうした行為については既にヨーロッパなどで問題視されており、将来的には規制されるかもしれません。為替変動もあるから数パーセントの誤差ならともかく、この金額差はなぁ。

 話は本題に入りますが、前回記事でも書いた通り中国からSteamでゲームを購入したところ、表示言語は日本語ながら、人民元価格で購入することとなりました。またこの決済時、サイトに用意されているWeChatやアリペイといった電子決済を試したところ、恐らく「外国人+外資運営業者」という組み合わせから決済を行うことが出来ませんでした。
 この点について私の率直な感想を述べると、「非常にもったいない」といったところです。というのも、既に中国国内の支払いやネットでのサービス決済で私もほぼ全てWeChatで決済しており、お札に触ることは本気で数ヶ月に一回あるかないかくらいです。特にネットでの決済は航空券などが主ですが、その場で即支払いができて、またスマホのアプリ上で決済証拠も確認できることから非常に重宝しています。特に一番大きい点としては、クレジットカードと違って細かい本人認証などが不要ですぐ決済できる点です。

 ただこの機能、前述の通り「外国人+外資運営業者」の決済には規制があるのかうまく決済できません。中国人の友人も上記のSteamの一件を話したところ驚かれ、中国人なら問題無く決済できるのに外国人はこのようにいろいろ規制されています。この規制の最大の目的は、中国の外貨及び人民元通過資産の流出を回避するためと言われており、これらに限らずとも個人の国外送金や企業の外貨決済も様々な規制が設けられています。

 その一方と言ってはなんですが、中国は日本を追い抜き現在既に世界最大の外貨準備高を有しています。その上で、人民元を米ドル、ユーロ、ポンド、日本円などのような国際通貨にしようと躍起でAIIBなんかもそういう目的で作られたところがあるでしょう。
 そうした目的に立つならば、人民元を敢えて海外へ配るということも国際通貨化を果たす上では重要です。しかし上記のように中国は未だ個人決済においても外貨取引を厳しく制限しており、本気でやる気あるのかと正直疑問に思います。

 それと同時に、Steamのように世界各地で現地通貨で決済できるグローバルネットサービスはこの他にもAmazonを筆頭に増え続けています。今後こうしたサービスが広がるに連れて、米ドルが基軸となるものの、複数通貨による決済もできてくるのではないかと思います。
 具体的には、決済時に現金とポイント併用、現金/ポイントのみ、みたいに複数の通貨を織り交ぜたり、それぞれ単独で使用したりみたいな決済ができる気がします。そうなった場合、先程のSteamのように、どの通貨で決済するとお得なのかという論点も生まれる可能性があるでしょう。仮にそうなった場合、世界で新たな通貨競争が始まるかもしれません。

 たかがSteamの決済方法ですが、今回実際にやってみていろいろ思うところが多いです。日本人でありながら中国で決済するという特殊な立場だからこそでしょうが、あながち通貨を考える上ではいい材料である気がします。

2019年7月14日日曜日

中国でSteamを試してみた

 日本には日曜夜にアニメの「サザエさん」を見終わると翌日月曜からの仕事を連想して軽いうつ症状を引き起こす「サザエさんシンドローム」という風土病がありますが、最近の私は毎週土日もずっと仕事していて、ちょうど日本でサザエさんが終わる頃にその週のタスクが終わり、ホッとすると言うか一息つく状態が毎週続いています。
 あとさっき計算したら今月は今日までの残業時間が約41時間で、ちょうど月の半ばだから今のペースを維持できれば月80時間の過労死ラインを無事突破できそうです。ただこの時間に関しては今やっている業務は作業中の神経の消耗が桁違いに激しいだけに、仮に他の仕事だったら今のペースの1.5倍でも余裕で絶えきれる気がします。そう考えると過労死ラインの突破は案外難しくないなと思えます。
 なお先週はキーボードを叩きすぎているせいか、右手を広げるだけでも痛くて、移動中とかずっと手を握ってました。

 話は本題に入りますが先月、ゲームの「Gジェネレーションジェネシス」がUIがクソなことで有名なプレイステーションネットワークでセールされていたので、仕事はクソ忙しいけど安いのだから買っちゃおうと買ってしまいました。買ってしばらくしてから他のゲームをクリアし終えたのでそろそろVitaでダウンロードしようと思ったら、何故かダウンロードリストに入っておらず、「是は如何に?」と漢文調で訝しみながら調べてみたところ、なんと私が購入したのはVita版ではなくPS4版で、PS4を持っていない身からすると無意味な購入だと初めて気が付きました。
 っていうかバージョンを間違えるくらいこの時疲れてたんだと初めて気が付きました。

 一応気づいた時点でまだセールは続いていたものの、信じてないけど神からの「買うな!」という指令と受け取りそのまま再購入は見送りました。とはいえ、なんかゲーム買って遊びたいという気持ちは失せませんでした。
 他に遊んでみたいものとしてはスパイク・チュンソフトの「ザンキゼロ」というゲームがあるのですがこれだとUIがクソなことで有名なプレイステーションネットワークで買うと約7000円もすることから、買うのにはちょっと迷うと言うか、安くなるかセールになるかしないと購入には踏み切れない金額です。そんなことでさてどうしたものかと仕事しながら考えていたところ、「そうだ、Steamを試してみよう!」と京都に行くようなノリで思いつきました。

Steam(ウィキペディア)

 Steamとは知ってる人には早いですが、ネットでの国際PCゲーム配信サイトとそのサービスの名称です。世界各国のゲームメーカーがこのSteamで自社のゲームを売り出しており、それこそPS4とかで販売されているエースコンバットやファイナルファンタジーといった大作ゲームもこのSteamを通して購入、ダウンロードすることでPC上で遊ぶことが出来ます。もっともさっきの二つを遊ぶとなるとPCの3D描画性能も結構要求されますが。
 このSteamは米国法人によって運営されていますが、中国でもサービスが展開されていることは、元同僚でガチなゲーム業界関係者から聞いていました。Vitaがもう生産中止となりこれからリリースされるゲーム本数も少なくなるという目測もあり、前から使ってみようかと考えていたところでした。

 早速、自宅のパソコンからSteamサイトにアクセスして、アカウント作って、ソフト販売ページを見てみたところ、「¥100」などといった値段表記がズラッと並んでて一瞬ポカンとしました。
 実はこれ、「100円」ではなく「100元(約1600円)」という意味です。日本円も人民元も通貨省略記号は同じ「¥」、ついでに書くと元々使用していた漢字も「圓」で共通しています。

 日本円で考えるとべらぼうに安い金額になるので最初見た時は驚きましたが、落ち着いて見直してみると、人民元単位で値段を換算したとしても非常に安い金額でゲームソフトが販売されていることに気が付きました。
 例えばさっきの「ザンキゼロ」、Steamの中国販売サイト金額は確か約120元(約1900円)、しかも私が買った時はセール中だったので約90元(約1400円)でした。さっき書いた通り、UIがマジクソなプレイステーションネットワークで購入すると約7000円という定価をすると考えると、Vitaで遊ぶことが馬鹿みたいに思えてくる値段です。

 恐らくですが、Steamの日本円価格であれば中国での人民元価格よりはもう少しすると思います。ただそれでも、わざわざVitaとかで買うのと比べると価格面でのメリットは非常に大きく、他のゲームを見ていてもこのまま人民元で書い続けたほうが絶対に有利と思える価格ラインナップとなっています。

 そんなわけで「ザンキゼロ」を含めいくつかのゲームを購入し、ダウンロードして試してみましたが、ダウンロード速度も問題無く、またゲームのPC上の動作も特に問題ありませんでした。まぁ何よりといったところなのですが、唯一不満ではないものの、ちょっと惜しいと感じたのが決済です。
 購入時の決済方法はいくつか提示されたので、普段の生活でも一番頻繁に使うWeChat決済ことスマホの電子決済を選んでみたところ、「個人認証が出来ていないので決済出来ません」と拒否されてしまいました。

 実際にはWeChatでの電子決済において私の個人認証は済んでおり、また店頭でのレジ決済や、中国の旅行予約サイト「C-trip」でのネット決済はこれまで何度も滞りなく実行できていますが、Steamではきちんと決済されませんでした。
 恐らくですが原因は私が外人(日本人)であることと、Steamの運営が米国法人であることであることが原因でしょう。似たような減少として、WeChat決済に対応している日本国内のコンビニでは中国人は問題無く決済できるのに、日本人だと決済できないよう制限されています。これは外貨流出を防ぐための措置と言われており、中国国内とは言えネット決済で「外国人+外国法人」の決済はやはり出来ないようになってるようです。

 仕方ないので結局クレジットカードで決済しましたが、このSteamの決済は二重の意味で惜しいと感じます。既に長くなっているので、明日以降右手(左手も)が痛くない時にまた続きを書きます。

2019年7月11日木曜日

韓国の態度について

 また疲れ切っているので書きたいことだけ書くと、徴用工問題について企業と政府で基金を作って救済する案を韓国政府が持ち出してきましたが、正直バカ喰らえといったところでしょう。不思議と誰も指摘しませんが韓国政府はつい先日、同じような形で作られた慰安婦財団を日本との合意なしに勝手に解散させました。こんなことをする連中とどうして基金を作れるのか、作ったところで無効の都合で勝手に解散される可能性があるだけに、少なくとも慰安婦合意を果たさない限りはこの案を飲む必要はなく、またその理由の正当性も十分にあると私には思えます。

 またフッ化材料の輸入規制については、日本を非難するだけで何も建設的な意見や、日本との合意に向けた話し合いを一切向けてこないあたり、おそらく来月には規制拡大、具体的には輸出許可製品の幅が広げられることになるのではないかと思います。具体的にはフォトマスクとかの半導体製造装置とかで、これによって台湾系のファウンダリー、あと中国が漁夫の利を得ることになるだけに、なんか中国側にも陰で動いてもらうように要請しても良いんじゃないかと思います。
 なお友人の中国人は、「前から韓国製品は不買運動している」といってました。っていうか中国人の方が日本人より明らかに韓国人嫌ってますし。

 韓国世論に関する報道は日本でも最近は多く見られるようになっていますが、都合のいい報道や意見ばかり載せるマスコミのレベルは低いように思え、見ていて安心できます。気にしなくていいから今後も日本は韓国と距離をおいたほうが良いのではないかと、私も心底思うようになってきました。

2019年7月9日火曜日

中国と韓国のエリートの差

 今日久々に空がまだ明るい内に会社を出ることが出来たので真面目な記事を書きますが、中国と韓国を比べて何が最も違うかと言えば、突き詰めればエリートの実力差ではないのかなと言う気がします。

 大分以前、ある中国人コラムニストの記事を私に紹介しながら友人が、「中国人はこの人のように、発言やコラムを見ていてすごい賢いと感じる人が多くいるが、韓国人に関しては一人もいない」と言い切ったことがあります。私個人としては同じJBpressで書いているアン・ヨンヒ氏のコラムは非常に筋道立てがうまく陰ながら尊敬していますが、友人の言うことも同意する面も少なくありません。
 具体的に述べると、大学教授の発言や行動、研究において、中国と韓国は雲泥の差があるように前から感じていました。最近は特許出願数でも世界トップになってきた中国ですが、日本語や中国語で報じられている中国の大学教授らの話や研究内容はなかなかおもしろく、知見に飛んでいます。無論、中には日本の大学教授同様にセクハラアカハラをやってる人もいるだろうとは思いますが、少なくとも報道に出てくる中国の大学教授はしっかりした印象を覚えることが多いです。

 いくつか例を挙げると、史跡の研究に関する報道では具体的な発掘手順や過去の研究との比較をわかりやすく説明されたりしています。また新説に対して自説が否定されたある大学教授が、自らの誤りを認めた上で新説の合理性を解説し直す記事も以前に見たことがあり、少数であろうとはいえこういう人が表に出てくるだけでも十分に中国はすごいなと当時思いました。
 その逆というか、韓国の大学教授の暴論は枚挙に暇がありません。中国でも韓国の大学教授が「孔子は中国人」と発言した内容がよく知られていますが、これに限らずとも日本絡みでわけのわからない遺伝子論とか祖先論はよく報じられています。どれを見ても確実に検証を済ませていないような暴論ばかりですが、そうした暴論が普通に海外報道で表に出てくる、っというかそんなトンデモ説を主張するようなのが大学教授になっているという時点でどうなのかなと思うわけです。

 アカデミックに限らず、政治界でも韓国の政治家の発言は疑問に感じるものが少なくありません。まぁそれは日本もですが。
 逆に中国は、やることがいちいち極端ではあるものの、各経済振興策とかを見ると実に理に適った手段を打ち出し、政治エリートの優秀さにはよく目を見張ります。もっとも、IT振興とかはうまいけど、金融政策はお粗末で、得意不得意ははっきり分かれますが。

 翻って今回の韓国に対するフッ化材料の輸出規制ですが、やはり韓国の対応振りを見ているとお粗末としか言いようがありません。これが中国だったら、ファーウェイじゃないけど「代わりのOSはすでに準備中だ」と言えるほどまでとは行かずとも、すぐさま日本への対抗措置を出すとか、特使を派遣するなどしていたと思います。このように見る限り、やはり中国と韓国を比べると、トップに差があるというかエリート層の実力で大きく開きがあるように見えます。

 もうワンステップ話を進めると、何故エリート層で中国と韓国に差があるのかとも考えられます。どちらも日本と比べると受験戦争の激しさで上をいっていることは間違いありませんが、やはり中国のほうが人口が多いからその分競争が激しく、厳選もされると見ることは出来ます。
 しかし私見で言えば、それ以前に問題があるのではないかと思います。日本もややそういうところがありますが、韓国は大衆教育は強くともエリート教育に弱い、もしくは実力エリートが実社会ではあまり伸びないと言うかきちんと出世できる環境がないのかもしれません。中国も今後はそうなっていくのかもしれませんが。

2019年7月8日月曜日

大津の欠陥マンション生地の裏側

決着はいつ? あのトンデモ欠陥マンション事件の今(JBpress)

 というわけで今日出た記事ですが、例の大津の欠陥マンションに関するものです。なお先に読ませた友人からは、「相変わらずうまく書けてるけど、この記事読んだ後で上海在住というプロフィール見ると謎すぎる」と言われました。これまでも上海で一向一揆とかについて語ってきましたが、今回のこの記事ほどの違和感は確かになかった気がします。

 このネタは4月にマンション販売会社の大覚の裁判で二審判決が出た時点で書こうと考えていました。取材を頼んだところ数日立って許諾の返事が来て、すぐ質問一覧をまとめたメールを送ったところ一ヶ月間音沙汰なかったので内心もうだめかなと思いつつ、皮肉を兼ねてリマインドを送ったら、おそらくただ忘れていただけだったのかすぐに返事が来ました。返事は遅かったものの内容はしっかりしていたので、じゃあとりあえず書くかと動いたのが先月の話です。

 記事自体はずっと経過を追ってきたので書くのは楽だったものの、むしろずっと追ってきていただけに書く内容が多すぎて、文字数を抑えるための取捨選択のほうが難しかったです。細かい内容はなるべく図表にまとめて無理やり盛り込みましたが、それでもちゃんと書いたらこの記事は倍の文字数になっていたでしょう。
 なおできれば入れたかったものとして、松居一代氏はかつて、個人ながら自宅の欠陥問題について清水建設(シミケン)相手に自ら証拠集めなどに奔走して、大幅な補償を勝ち取ったということも入れようとしていました。この件について、「松居一代氏という類稀な行動力の持ち主だからこそ出来たことで、現実には個人が施工会社へ欠陥問題で訴えても万に一つ勝ち目がない」と書くつもりでした。あの騒動があるだけに、説得力をもたせられたでしょう。

 JBpressのアクセスランキングでは現在二位ですが、昼間は五位か六位の辺りをうろついていました。っていうか最近のJBpressは夏の韓国祭りとばかりに韓国政治ネタばかり放り込んでて、普通に考えて太刀打ちできるネタではなく、実際に今日のランキングを見ると私の記事以外はほぼ全て韓国ネタの記事で埋め尽くされています。そう考えると、今回の記事は割と健闘したほうでしょう。

 今回の記事で自画自賛すると、末尾にてこうした欠陥住宅問題は過去何度も起こっているけど、何も抜本的な対策が取られておらず、何度も繰り返されていると言及した点だと考えています。姉歯事件の時にもあれだけお騒ぎしたにもかかわらず、結局似たような問題というか欠陥住宅はその後も量産され続けているのが現実です。この点、大覚側が言う通り、いたちごっこになる恐れもあるものの法規制を強化する必要があると思え、その点では自分にしても割とまともな社会評論担っている気がします。

 っていうかもこのブログ記事書くだけでも死にそうなくらいへばっているので、書くのはここまでにします。昼間までは元気だったのにな(ヽ´ω`)

2019年7月6日土曜日

マツダの車種名世界統一について

 連続して車の記事となってしまいますが、個人的に気になるニュースなので書いておくことにします。

え?? このタイミングで!? アテンザ改めMAZDA6発表!!! マツダの車名戦略は成功するのか!?(ベストカー)

 上記記事にある通り、先日これまで日本で使われてきた「アクセラ」から海外での名称の「マツダ3」への改称に引き続き、「アテンザ」も「マツダ6」、果には「デミオ」すらも「マツダ2」にするとマツダが発表しました。結論から言うと、マーケティング上でマイナスにしかならないと思います。

 上の改称後の名称は以前から海外で使われていた名称で、中国でもこちらでした。なお「マツダ5」は今はなき「MPV」で、「マツダ4」は死番だからか存在しません。

 今回の改称を経て、マツダの車種は実質「マツダ#」と「CX-#」の二種類で統一されることになります。ただ、海外市場は知りませんが日本国内市場について言えば、日本人はやはりアニミズム信仰が強く、無機物や想像の産物に対してやたらと人格を持たせようとするところがあり、そうした点を考えるとやはり車には、他とはっきりした区別がつくような名称をつけるほうがマーケティング上でもいいように思えます。
 加えてですが、最近のマツダのラインナップには疑問を感じます。

 先程述べたとおりにマツダ唯一のミニバンであったMPVは既に生産を終了しており、代替車としてたくさん乗れるCX-8を今は作っていますが、こちらはカテゴリーとしてはSUVです。そのSUVですが、CX-3、5、8とこれだけで三車種もあり、それなら何故ミニバンは持たないのかと疑問です。またCX-3に関してはパット見デミオと区別がつかないくらい近く(リアしか差がない)、元アクセラと元アテンザ、以前のモデルと比べると両者の差が縮まっているように見えます。
 これが何を意味するかと言うと、車としてのバリエーションがマツダ全体で狭くなっているように私には見えます。広ければいいってもんではないですが、狭い範囲に無駄に大量の車種を並べているように見え、それこそさっきのCX-3とデミオならグレードで分けるくらいでも良かったのではと本気で思います。

 またそのCX-3ですが、評論家の意見を見ているとあまり評判が良くないと言うか、マイナーチェンジでマシにはなったもののそれ以前は非常に悪いとまで書かれていました。元アクセラこと最新のマツダ3に関しても、海外仕様車は悪くないのに日本国内仕様車はどうしてこうなったみたいな感じで書かれており、最近のマツダはどうなっているんだろうかと思うくらい不安になってきました。
 それ以外にもバリエーションが狭くなっていることに加え、アピールカラーをカープレッドで統一するのはまだいいとしても、ブランドイメージを意識してかフロントマスクまで統一してしまったのも疑問です。マツダのサイト見ても、ガチでパット見どれも同じ車に見えてしまい、幅広くユーザーを取り込むならもっと幅を広げたデザインのほうが良かったのではという気がします。

 なおデザインについて他のメーカーについて言うと、最新のトヨタのカムリはため息が出るくらいいいデザインです。一時期ひどいもんだったトヨタのデザインですが最近はカローラですら非常によく、この前も中国でのハイブリッド仕様車のレビンに乗りましたが、乗り心地もよくまたエンジのカラーの塗りもよくて、この方面でトヨタが劇的に改善してきたと感じます。

2019年7月3日水曜日

失われつつあるサンルーフ車

 例の韓国に対するフッ化系原料の輸出規制についても書いてもいいですが、たくさん報道出ているので自分がやらなくてもいいかと思って放置しています。強いて言えば、なんとなくですが「せっかくだから」とばかりに何故か中国もこのタイミングで韓国にちょっかい出すんじゃないかという期待めいた予感がします。

国産新車のサンルーフ、絶滅寸前か 中国では「豪華さの象徴」 日本でなぜウケない?(くるまのニュース)

 というわけで本題ですが、最近気がついたというかショックだった事実なのですが、なんか最近の日本車にはサンルーフのオプションがなくなりつつあるようです。

 サンルーフとは、車の天井の一部分をガラスで透明にするオプションを指します。上の記事にあるとおりに中国では非常に人気なオプションの一つで、たまに友人と流しのタクシーとかに乗るとこのサンルーフ車に当たることがあるのですが、はっきり言って乗っててめちゃくちゃ楽しいです。視界が広がることで空間が広く感じられ、また天井を見上げてみられるその風景も割りかし楽しく、もし日本帰って(全く予定はないし仕事的に帰れないが(´;ω;`))車買うことがあれば絶対サンルーフをつけようとマルクス主義的(=無意味に、空虚な)に北斗七星に誓っていました。

 先日、仕事があまりにも辛く(キーボードの叩き過ぎで今も両手広げると痛い)現実逃避したくなったので無駄に自動車会社のサイトやカタログサイト見て、個人的に大好きなコンパクトカーをいくつか品定めした上で自動車会社サイトで購入シミュレーションをして遊んでいました、会社で。その際、「実際にサンルーフつけるとしたらどんなもんかな」と思っていろいろ弄っていたのですが、そもそも、サンルーフがオプションとして存在する車自体が見つかりませんでした。少なくとも、コンパクトカークラスでは皆無でしょう。

 一体何で、どうしてってな感じで調べたところ上記サイトの記事のように、単純に日本市場では人気がなくて、メーカーもオプションに入れなくなったのが実情のようです。ごく一部のオプション設定車を除き、もし付けるとしたら改造車として外部で取っ付けるほかないようです。
 個人的には非常に残念だし、八千代工業さんの言うとおりに最近はUVカットで夏場も室内Teriyaki状態になるわけでもないのだから、もっと日本の消費者もメーカーもサンルーフを使ってもらいたいのが本音です。まぁ中古車だったらまだ探せそうですが。

 ちなみに現行のコンパクトカーを選ぶとしたら何にするかと名古屋に左遷された親父と無駄にチャットで議論したところ、自分の中ではスズキのイグニスが1位、2位にホンダのフィットが来ます。イグニスはコンパクトで独特のデザイン、何より人気なさそうでレアリティが高いのがなんか胸に来て、フィットはデザイン最悪でホンダは嫌いだけど、圧倒的な室内容積とハイブリッド仕様による高燃費から実用性で選ぶとしたらこちらになるでしょう。
 親父からはジムニー、クロスビーが挙げられましたが、ジムニーは今納車まで半年以上かかり、買い換えようと予約したら今の車の車検が先に来てしまったという話も聞くだけに自分はやめとこうと思います。クロスビーはデザインは嫌いじゃないですが、室内容積がやや狭そうなのと、燃費が他のコンパクトカーにやや劣る点で、それならイグニスを選びます。ついでに書くと三菱のミラージュは、メーカーサイト上でも見るからに安っぽい作りしているので早々に候補から外れました。