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2018年11月30日金曜日

日本の三大謎死

 今日有休とったのにパスポートを会社に届けなくてはならずさっき自転車で行ったら、入館証忘れて入れずマジ焦りました。結局、普通に出勤している同僚を電話で呼び出して、パスポート届けてもらって事なきを得ましたが。

 話は本題に入りますが、日本人はよく「三大○○」と表現するのが好きで何かこのネタで歴史記事書こうかなと考えた際、真っ先に浮かんだのは見出しに書かげた「謎死」でした。そういうわけでちゃっちゃと書いてきます。

1、源頼朝
 言わずと知れた鎌倉幕府初代将軍ですが、彼の死は一切が謎に包まれています。鎌倉幕府史書の「吾妻鑑」においては死亡日時しか書かれておらず、その前後に病気となったかどうかについても書かれず一体どのようにして亡くなったのか、死因については何も書かれていません。
 急死だったのは間違いないようですが、死因が書かれていないことから落馬死、暗殺、果てには夜這いをかけに行ったところで殺されたなどどれも根拠に乏しい説が挙げられていますが、現状から言えば「急死」以外言いようがなく、今後の研究が待たれます。

 なお敢えて動機から攻めるならば、頼朝が急死して得したのは天皇家、そして北条家でしょう。もし暗殺説で行くならこのどちらか、若しくは両方という可能性を頭に入れておく必要があるでしょう。


2、千利休
 言わずと知れた日本茶道の祖ですが、それまで昵懇の仲であり政権内でも中枢を務めていたにも関わらず、主である豊臣秀吉にある日突然切腹を命じられています。ただ両者の関係が徐々に悪くなってきていたという痕跡はあり、具体的には利休の弟子である山上宗二を秀吉が処刑した、両者の仲を取り持っていた秀吉の弟の秀長が亡くなった、秀吉が息子・鶴松を生んでいた(後に夭逝)などといった要素はあるにはありますが、あれほどの影響力を持っていた利休を切腹にせしめるほどの理由は何なのかとなると具体的なものはやや出てきません。
 一応出ているものとしては、茶道の路線の違い、その影響力拡大を秀吉が懸念した、秀吉に対して利休が距離を置きだしたなどあるものの、逆に多すぎてどれが本当の動機かとなると見えてきません。こちらも今後、何が決め手になったのかについて今後の研究が待たれます。

3、孝明天皇
 言わずと知れた江戸時代最後の天皇ですが、公武合体派の首魁にして江戸幕府存続を願っていたことから、大久保利通をはじめとする討幕派は手紙などではっきり「天皇が邪魔」と書かれていました。また討幕の機運が最大限に高まっていたこれ以上ないタイミングで崩御したこともあって、公式には病死と発表されているものの、近臣、具体的には岩倉具視らによる毒殺説がかねてから絶えません。
 毒殺説は同時代からも噂されており、明治政府も死因に関する研究や議論を封じたことからますます盛んになりました。一方で現代では毒殺説に対する反論も出ており、崩御直前に普段と変わらず健康そうな発表は天皇という立場から病状が隠されていたとする指摘も出ており、この主張には私も納得できるところがあります。

 とはいえ、本当に毒殺だったかどうかについては、現状まだ判断材料となる資料が不足している感があり、判断するにはまだ早いでしょう。ただ孝明天皇に関しては人物が人物なだけに、中国の「千戴不決の義」のように永遠の謎として語り継がれるかもしれません。

2018年11月27日火曜日

上海で始まったゴミの分別

 日本も今年は暖冬傾向なのかあったかいと聞きますが、上海も全然気温差がらず、むしろ湿度が高く蒸し暑さすらこのところ感じます。寒い方が基本有利な自分にとってはこの上なく鬱陶しい限りです。

 話は変わりますが、このところ上海市内の各団地でゴミの分別回収が始まってきました。私の住んでいる団地でも生ごみ、普通ゴミ、資源ゴミ、有害ゴミの四種類で分別回収するようになり、特に生ごみに関してはポリ袋すら排除して直接大型のバケツに生ごみを放り込むという真新しいシステムを取っています。
 なお粗大ごみに関してですが、中国だと「早い者勝ち!」と書いた貼り紙とともにそこら辺に置いとけば数時間でなくなっています。変なところで妙にエコな社会だとよく思います。

 話は戻りますがこれまでの中国のゴミ捨ては種類に関係なく、大型のポリバケツに放り込んでおけばそれでよく、正直に言って非常に楽でした。なので分別が始まった当初も面倒くささを感じていたのですが、回収自体は毎日やってくれるので曜日を決めて出す必要がないだけまだマシです。
 個人的に注目したのは、この新しい分別制度の周知徹底活動です。恐らく団地自治会の中で当番を決めているのだと思いますが、毎日早朝と夕方に集積所に立って、分別を呼び掛けるとともにごみの種類の確認などが行われています。

 正直、中国でごみの分別をやるにしたってこれまでやってこなかった中国人が適応できるのかなと疑問でしたが、やるとなったら徹底して無理くり実行しようとするこういう熱意というか対応には少々驚きました。現実に毎朝集積所の前で番人が立っているので、以前と比べればどのゴミがどの種類に当てはまるのかで迷う人は減ってきているように思え、またポリバケツの中身を見ても派手に中身を間違えてあるというのは見られなくなりました。
 もちろん、こういうことが出来るのはまだマナーがしっかりしている上海だからで、恐らくほかの都市ではどれだけ指導しても言うこと聞かない人間の方が多いだろうと私も思います。とはいえこれまで全く行われてこなかったゴミの分別が始まったこと、そして短期間でそれを周知徹底させる手段という点についてはやはり中国は大したものだなという風に感じます。案だけ周知徹底しておきながら全く普及しないプレミアムフライデーと比較するにつけ。

2018年11月26日月曜日

いじめの認知件数から伺うその実態

【悲報】イジメの件数、やっぱりあの県がぶっちぎり(アルファルファモザイク)

 やや興味深いデータが乗っていたので紹介したいと思ったのがこちらのデータですが、数年前にも私は同じデータを見ています。その時も記事を書いていますが、当時の時点で既に、認知件数の多い都道府県の方がいじめ対策をしっかりやっているとみなせるのではと言及しています。

 上記リンク先のデータではいじめの平均認知件数では京都がぶっちぎりトップですが、この結果に対するコメントでも私と同じように、「ちゃんと認知して対策を取っているからではないのか?」、「むしろ認知件数の低い都道府県の方が怪しいのでは」という意見が散見され、私自身も同感です。もっとも香川県が最低だという結果については、実際に付き合ったことのある香川県民の性格や、本当にうどんのことしか考えていないのではと思える点から妙に納得感があります。

 この都道府県データで個人的に着目したのは、はっきり言えば滋賀県と神奈川県です。前者は普段の教育行政見ていてもはっきり言って異常だと感じる県の上に、かつては大津市で大きく話題となったいじめ自殺事件の処理など、教育面で最も信用できない件だからです。後者の神奈川県は今回のデータでも全国平均を下回っていますが、以前データを見た際もなんかやたらと認知件数が低く、人口が多いとはいえしょっちゅう神奈川でいじめ事件が報じられているのにこのデータはなんかしっくりこないと感じていた県だからです。
 どちらも上記感想の通り、果たして実態はこのデータの通りなのか疑わしく覚える県です。

 話は戻りますが、これまでに取りざたされてきた未遂を含む自殺にまで発展した多くのいじめ事件ではそのほぼすべてで当初は「いじめはなかった」と認定されています。だからこそ事件となって報じられるわけなのですが、自殺という大きなベンチマークがありながらもいじめ認定しないということは決して珍しくないように思え、そういう点でこの都道府県別認知件数データは鵜呑みにはできないものがあります。
 もっともコメントとかにも書かれている通り、「陰湿な京都ならさもありなん」というのも私自身よくわかります。ただその点についてのコメントで、「あいつら人付き合いが薄っぺらいから裏で何言われても気にならない」というのもまた至極理解できます。

 私としては冒頭でも述べた通り、いじめは「隠蔽」されるのが常であることを考慮すると、認知件数の高い都道府県の方がむしろ対策をしっかりしているのではという点で信頼がおけます。その上で、どういった地方や学級でいじめが多いのかとか、地域ごとにどんな特徴があるのかなどもっと統計にして出すべきでしょう。前からも述べている通り、問題を認知したらまずはとにかく観察し、その上で対策を練らなければ意味がなく、印象で対策を議論している限りいじめ問題は日本で全く減ることはないでしょう。

2018年11月25日日曜日

流した量は裏切らない?

 よく「マネーロンダリング」のことを日本語では「資金洗浄」と訳されますが、この論で行くなら「禿頭洗浄」は「ハゲーロンダリング」、略して「ハゲロン」というのか最近気になっています。

 話は本題に移りますが、マネーロンダリング同様に「流した汗の量は裏切らない」、略して「流汗」とは言いませんが、さっきの言葉はよく出てきます。言うまでもなく努力は人を裏切らないという比喩に使われるのですが、たまに運動部とかでは比喩ではなくどれだけ運動量が多いかで決まるみたいに使う人もいるもの、こっちの意味だとこの言葉はウソになると私は考えています。
 何故かというとタダ運動量が多ければ運動能力が上がるとは限らず、きちんと科学的なトレーニング方法を踏んでいなければ徒労に終わり、下手すりゃ怪我のリスクも増します。なので汗をどれだけ流してきたかは、そのスポーツのためにどれだけ努力してきたかは、内実が伴っていなければ実質無意味だと感じるので「だから何?」と内心考えています。

 一方で、流した量を裏切らないものとして、密かに血の量ではないかと私は考えています。もちろんこれはこれまで何十リットル献血してきたかなど実際の流血量ではなく、修羅場をどれだけ経験してきたかという意味の比喩です。それこそ殺るか殺られるかといった命の駆引きとか、どっちを選んでも絶望的な救いのない選択を迫られた、危機を脱するために誰を犠牲にするかとか、こういった修羅場を経験しているか否かは非常に大きいし、この経験は絶対にその人を裏切らず、強くさせると信じています。

 私自身、大した修羅場を経験したと言えるような人間ではないものの、それでも先日たまたまアジア各国に散らばっているのにうまく上海で一堂に会せた友人らを前にして、「よくそんな波乱万丈な人生送ってきたね……(゚Д゚;)」と唖然とさせただけあり、平均的な日本人に比べればまだ経験した修羅場多いのではないかと思っています。
 そんな自分に言わせると、修羅場を経験していると何が強いのかというと、単純に決断の場面でブレないし動じないし冷静に判断できるようになります。例えば時間が限られている中、修羅場経験者とそうでない人間とを比べると決断時の落ち着き様に物凄い差があり、またややレベルの大きな決断、具体的には大金が動くような場面においても修羅場経験者は大根を買うのと同じように冷静に判断を下してきます。実際に自分から見て大方の日本人は、「何故この程度の決断に迷うんだ?」と思うことが多いです。

 そういう意味で修羅場を経験したか否か、いわばこれまでの人生でどれだけ血を流してきたかという経験はその人を決して裏切らず、確実に強くさせると考えるわけです。企業の就活でも恐らく本音ではこういうことを確認するためによく、「これまでに苦しかった体験は何でしょうか?」という質問をよくしてきますが、期待する応えとしては、「困難な課題に対して前向きに解決策を導き出した」というような答えとなるため、修羅場というよりかはやったぜ!体験であって、本筋からぶれていると私は考えています。
 それこそ例えば、「両親が離婚することとなったので父と母、どちらについていくか」とか、「友人がいじめられてて自分もターゲットになりかけ、保身のために友人を切るか否か」、「彼氏(彼女)が浮気をしていて、本人と浮気相手のどっちを殺るか」などという決断を話してくれる人間の方が自分としては将来性があるとみます。突き詰めるとこうした修羅場において何が求められるのかというと、自分がギリギリの状況で何を優先とするかという優先概念です。単純に保身なのか、自らの犠牲を問わないプライドなのか、全体の調和を取るバランスなのか、こうしたものが見えてきます。その上で、「どんな犠牲であれば負うことが出来るのか」というのもはっきりします。

2018年11月24日土曜日

何故朝日はゴーン逮捕を抜いたのか?

ゴーン逮捕で"富裕層の闇"にメスは入るか(プレジデント)

 いつも馬鹿にしているプレジデントの記事ですが、他の大手紙が指摘しないというか指摘できない、朝日新聞のみがゴーン逮捕を抜いたという点について上記記事では指摘してあり、なかなか興味深い内容となっています。
 この記事で述べられている通り今週世界を驚かせたゴーン逮捕ですが、朝日新聞のみが空港での任意同行の時点でこの情報を掴み、他社に先駆けてスクープを出すことに成功しています。当日は私もネットニュースをリアルタイムで追いましたが、速さ、質ともに朝日が抜きんでており、このたも含む「スクープの朝日」と呼んでもいいくらい近年の朝日新聞の取材力には舌を巻かされます。

 ただそんな朝日礼賛はどうでもいいとして、焦点は何故朝日はこの情報を抜いたのでしょうか。私の方で考えられる情報ソースとしてはやはり特捜で、何故なら逮捕の瞬間を報じているからです。報道内容から見て羽田空港にゴーン氏が到着するのを明らかに待っていたと見える節があり、ここで任意同行、そして逮捕に至るのを知っていたのではと思います。だとすればこの情報はどこから手に入れたのかですが、状況から考えて特捜から「これから逮捕」ということを聞いていたと考えるべきで、そして何故この情報をガードの固い特捜から得られたのかと言えば、プレジデントの記事に書かれている通りに相当程度の内容を既に得ており、特捜から情報のキックバックをもらう代わりに逮捕までは黙っておくという取引めいたものがあったのだと考えられます。

 別の見方では、この逮捕劇の情報は特捜からではなく日産の内部通報者から得られたのではないかという人もいるのではないかと思いますが、私はこれはあり得ないとみています。何故ならいついつに逮捕するというのは非常に重要な情報で、洩れさえすれば海外に逃げられる恐れもある情報なだけに当事者でもある日産関係者に特捜が洩らすとは思えないからです。一部報道で日産関係者が内部通報したとかゴーンをはめたとか報じていますが、先日私が指摘したように、日産側から特捜へアプローチすることは正直考えられず、特捜側が情報の末端を掴んで日産関係者に協力を要請、もとい脅しをかけてげろったという順番を辿っているとみています。この場合、内部通報と言えるのか、先ほどのような報道をしているメディア関係者にはちょっと聞いてみたいです。

 その上で改めて今回のゴーン氏の容疑についてですが、結論から言えば完全にクロで逮捕は当然であり、米国なら下手すりゃもう二度と娑婆に出られないくらいの懲役も食らっていた可能性もあるでしょう。金額もさることながら実態ない取引によって自分や親族と利益を得ていた行為などは十分有罪となる要件を重ねています。
 ただ個人的に気になるのは、私はとしては三菱自動車買収時のインサイダー容疑です。当時の記事にも書いていますが三菱が不祥事を発表し、株価が大きく落ちた段階の株価を基準にしてTOBを行っており、そもそもの不祥事発覚が日産側からの指摘だったことを考えるともろインサイダー取引だったのではないかと見ていましたが、この辺は立証が難しく、また三菱自動車の救済という意味では必要悪なのかなという面もあり、特捜が見逃すのもまだ理解できます。

 今回、この件がもう一度火を噴くか否かに個人的に注目しています。自分の見立てだと3対7くらいじゃないかと見ていますが、仮に立件して有罪となれば、えらいことになるんじゃないかな。

2018年11月22日木曜日

三菱デリカD:5のデザイン

 正直日産より、この車の月産販売台数がどうなるのかが気になっています。

12年守ったデザインにメス! 三菱 新型「デリカD:5」の狙いとは 新型は日産「エルグランド」と共通化ある?(くるまのニュース)

 なんかネットの掲示板でも騒がれていましたが私も一目見て、「これはない」と思いました。何とも形容しがたいフロントデザインですが、掲示板に書かれてあった「おろし金」というのが一番ピンときます。
 何気にこれまでのデリカ:D5はそんな嫌いじゃなく、名古屋に左遷された(今まで冗談で言ってたがマジだったらしい)うちの親父も「戦車っぽくて悪くない」とべた褒めしていましたが、このデザインには多分親父も閉口すると思います。真面目にこれで売り上げ悪かったら、デザイン決めた奴を二度とこの世界に関わらせないくらいした方がいいとすら見ています。

2018年11月21日水曜日

ゴーン氏の逮捕の背景

 昨日二本も記事書いたから今日は何も書かずにおこうと思っていたものの、ゲームの「バレットガールズ2」をほぼクリアしてしまい暇なのと、意外とどのメディアも分析足りないのではと思うのでゴーン氏の逮捕の背景について自分の見解を紹介します。
 ちなみに昔香港の日産グローバル本部に取材した時、中国事業の先行きについて、「うちのゴーンも言ってましたが……」と、なんか自宅で飼ってる犬みたいに呼んでたのが凄く印象に残っています。

 あまり長く書いてもしょうがないので簡潔にまとめますが、一部メディアでは日産の内部告発やクーデターが逮捕につながったと報じていますが、私個人としてはこれはあり得ないと思います。理由は非常に簡単で、その後の特捜が逮捕に至るプロセスがあり得ないからです。
 仮に日産内部の社員又は役員が告発する場合、告発先がどこになるか想像してみましょう。普通に考えて、証券取引委員会とか特捜へいきなり垂れ込む奴なんてまずおらず、普通は社内、つまり日産内部でしょう。

 その上で日産内部の不正通報窓口なり役員連中に話が行った場合、次は何が起こりどうするかです。普通に考えて、ゴーン氏を特捜に突き出すという選択は最初には起こりません。突き出す場合、然るべき措置というかステップを普通踏むというか、踏まないとしたらただの馬鹿でしょう。
 具体的には役員会を開いて役員権限の解任、ソフトに軟着陸させるなら引退、本人が嫌がる場合は以前の富士通みたく急病とか反社会的団体とのつながりということにして無理やり下ろして、会社との関係を断った上で特捜に突きだします。そうしたある意味の企業防衛ステップが今回は一切踏まれていない時点で、内部通報からの逮捕なんてシナリオは自分としては考えられません。

 これを裏付けるように、今回の逮捕を日産内部であらかじめ知っていた人間はいなかったとみるべきでしょう。誰も記者会見などの準備もしておらず、会見した西川社長の発言や表情を見ても想定外の事態だったようにしか見えませんでした。むしろ特捜は日産側に不意打ちくらわすように、こうした情報が漏れないように実行に移したのでしょう。

 これと、個人的に気になっているのはゴーン氏の罪状認否について特捜側が一切発表していない点です。早い人にはわかりますがこれは囚人のジレンマだと考えられ、今後逮捕者はまだ増えるかもしれません。このアプローチは明確に日産関係者に投げかけられており、実際に西川社長はこの前聴取を受けたとのことで、助かりたくば情報を提供するようにというメッセージを特捜側が出しているのだと考えられます。

 最後に、では何故逮捕に結びついたのかですが、まぁ今後の発表を待たないと何とも言えませんが私の推測で言えばわかりやすかったからじゃないでしょうかね。数年前のパナマ文書以来、富裕層の租税回避に対する国際租税枠組みは強化されており、最近だと高額資産者の銀行口座情報は加盟国間で共有されています。そういうところからいろいろと見えてきたのと、あとホリエモンが言っているように別件逮捕の可能性もあるとは思います。まぁここら辺はエビデンスがないのでやはり今後の続報を待つ必要がありますが。
 個人的に今後気になるのは監査法人の変更はありうるかということです。今回もやはりというかここだから見逃したんだなと思う新日本監査ことEYが日産の監査法人だったようで、これを機に東芝みたく切り替えが起こるかもしれません。切り替えるとしたら残りのビッグ4のうち3つでしょうが、どれになることやら。

2018年11月20日火曜日

統一、区別すべき単語

 仕事でもプライベートでも副業でもずっとキーボード叩いていますが、作業中に文字変換をしていて「もうこれどっちかに感じ統一した方がいいのでは?」と強く思う単語がいくつかあります。

 最もこれを感じるのは「遵守」と「順守」です。どちらも決まり事、ルールをしっかり守る様子や動作を示す単語ですが、どちらも音は「じゅんしゅ」で、意味も音も同じなのに何故か漢字だけは異なっているという妙な組み合わせです。
 読む方としては別にどっちでもいいのですが、長い文章になって複数使うことになるとやはりどちらか一つの表記に統一しなければなりません。その際にいつも、もうこの際だからどちらか一つに統一してもう片方は変換できないようにしてほしいとか結構切に感じたりしています。
 個人的にどっちを選ぶかと言ったら「遵守」の方です。中国語でも同じ感じで同じ意味となることに加え、やはりこっちの方が漢字として重みを感じるのがその理由です。

 この次に、こっちは統一というかもっとはっきり区別して欲しいと思うのが「せいさん」です。言うまでもないですが、「青酸」は含まれません。
 この「せいさん」という言葉で厄介なのは「生産」、「精算」、「清算」の三つの単語がビジネスシーンでは頻繁に使われる単語でありながら、同じ発音のためしょっちゅう誤変換を起こすことです。私に多いのは「せいさんかつどう」と入力して「清算活動」とかになってしまうケースです。また「精算」と「清算」に至っては、漢字が近いだけでなく意味も近いものの微妙に違うため、区別がややこしくなってしまいます。

 具体的にはこの三つの単語についてはこの際、音を変えるか単語自体を変えてほしいとこちらも本気で願っています。「生産」はさすがに弄れないので弄るとしたら残り二つですが、経費を処理する際なんかは「解消」とか「消化」、「決済」でもいいんじゃないかと思います。
 なお自分も気を付けていますが、保険掛金などを処理する際は「清算」になります。ああもうほんとうにややこしい。

夜年前



 四年前に十巻を購入、紹介した「ブラック・ラグーン」という漫画の十一巻が発売され先ほど読みましたが、四年という長期にわたり間隔が空いたもののやはり面白かったです。特に主人公(ヒロイン?)のボンテージファッションがめちゃくちゃ似合っており、206ページのあの冷たい視線で一瞥くれる絵だけでもこの単行本を買う価値あります。
 なおこの漫画が何故これほどまでに刊行ペースが空いたかというと主に作者側の問題で、最近はもうほとんど描かなくなっているそうです。この漫画読んでればわかりますが、実際この前の九巻である程度完結した面があり、作者が燃え尽きたというのも理解できなくもありません。

 以上のように漫画紹介だけで終わらせてもいいのですが、たまたまというか上のリンク先にある四年前の2014年5月24日は自分が再び中国に足を踏み入れる直前だったりします。私は2005年に初めて北京へ一年間の留学に行ったことをファースト・ツアー、2010年に中国へ現地採用で乗り込んだのをセカンド・ツアー、そして2013年に一旦日本へ戻り2014年5月に今度は日系企業の駐在として派遣されてきたのをサード・ツアーといって区別しており、上記日付はまさにサード・ツアーの直前、ある意味自分が日本に常住していた最後の時期に当たります。

 サード・ツアーに入って以降も紆余曲折があり、2016年からは中国で別の会社に移り、奇跡的に現在もその会社で勤務を続けています。今の会社は現時点で一つの組織に所属した期間でも過去最高を更新中で、来年1月には勤続満三年も達成する見込みなのですが、これを達成してしまうと、「二年ごとに会社を変える」、「一つの会社に三年もいない」といった自分の妙な偉業がなくなってしまうかと思うと寂しさも少し感じてたりします。
 なお現在の会社は今まで所属したどの組織よりもお堅い組織で、友人や後輩からは「君には向かない」、「もって半年でしょう」と余命宣告すらされていましたが、あにはからんや本人も思ってた以上に長持ちしました。逆を言えば、今まで所属していた会社はどれもすぐ辞めざるを得ないほど異常過ぎたということを間接的に証明しているようにも覚えます。現実に今の自分のパフォーマンスは普通の日本人社員を軽く凌駕しているという自信が自分にはあります

 話は戻しますが四年前のサード・ツアー直前、今思うとまだ見切りが出来ていなかったなと思います。2013年に日本に戻った後、日本の状況というか現状を見て、「これは早く中国に戻らないとまずい」と強く感じました。具体的に何がまずいと思ったのかというと会う日本人がどれもこれも魂が入っていないように感じたというか、まるで機械のようにその場の状況に合わせ決まった言葉しか口にせず、本音というか自分の頭で作った言葉を口にしていないと感じました。
 具体的に言うと、誰もが無駄だと思うルールを社内で作って導入し、誰も従わないけどルールを作ったので対策は済んでいるということにすることに誰も異議を唱えないというような、誰もがおかしいと思うことを誰もおかしいとは言わず、果たさず、それでもやったというような空気が蔓延していると感じました。彼らは自分が生きているということすらも認識していないのではと、内心思ったくらいです。

 何も中国がその辺はできているというつもりはありませんが、今現在の日本を見ていてもここで生活するだけならまだしも、働いていたらただただ腐るだけで自分の才能も発揮できないと感じ、どんな手段を使ってでも中国に戻らなければと思って、中国駐在を前提として再就職を行いました。ただその再就職先も中国事業について、中国に派遣する私にすら詳細を一切明かさなかったところを見て、きっとおかしくなっているのだろうけど誰もおかしいとは言えない状態なんだろうと認識していました。実際に派遣先の中国工場は完全操業停止状態で、仮に私がその会社に昔からいたら、進出前にその見通しのまずさを指摘して全力で止めたであろうくらい杜撰な計画ぶりでした。

 そんな状況であった2014年5月、もしかしたらこれから長い間、日本に常住することはもうないかもという予感はあり、現実に今そうなりつつあります。周りからは将来、いつ日本に帰るつもりなのかとよく聞かれますが、来年以降はオリンピック景気の息切れで日本は深刻な不況に陥ることが予告デッドボールなくらいはっきりしており、いま日本に戻っても実力はあっても仕事はない、むしろ自分の経験から言って実力があるからこそ仕事は得られないでしょう。また真面目に今後10年くらいの間に、中国の賃金は日本を逆転するのではとこのところ思えてきました。
 なお参考までに言うと、部長クラス以上のマネージャーに関しては既に中国の賃金は日本を逆転しています。そういう国際統計とか出ていますが、こういった国際統計ほど日本じゃ報じられないなよく思います。

 このような状況であることから先ほどの問いについては、「日本に帰る理由はない」といつも返答しています。そこそこライターとしても名前を上げているので日本でやってやれないわけでもありませんが、文筆活動をする上でも中国にいながらこっちの事情を見ている方がずっと有利です。
 その上で何が言いたいのかというと、中国が好きで骨をうずめたいとかこちらの生活が気に入っているとかそういうものではなく、日本で暮らす肯定的理由が全くないから必然的に私は中国にいるというわけです。真面目な話、自分の給与額で今のパフォーマンスであれば相当お釣りがもらえることとなるのですが、ライターを含め、多分自分以下の能力の人間に自分以上の給与を日系企業は払っている現状を見ていて、こんな状況が長く持つはずがないと見切っています。

 サード・ツアーの直前の2014年5月はこの辺の見切りがおぼろげに見えていながらも、確信するにはまだ至っていませんでした。ただあの時は、中国にいた方が自分にとって絶対的に有利というくらいにしか見えておらず、やはり夜明け前ともいうべき状況だったと思い起こしています。

2018年11月18日日曜日

お米で返品

 今日米が切れたので近くのシティスーパーに行ったところ、5㎏のコシヒカリが128元といい値段で売っていたので買ったところ、レシートには218元と表示されていました。支払いの際にも金額がなんかおかしいと思っていたのでそのレシートを持ってもう一回売り場へ行ったところ、やはり表示価格は128元と書かれており、店員を呼んでどないなっとんねんと文句言ったら、「これはこの前までやってたセール時の価格だ。218元で正しい」と言って、128元と表示されていたタグをその場で抜き取ってしまいました

 間違った価格を見て買ってしまったので返品したいと願い出たところ、売り場の店員はレジに行けとしか言わないのでレジに行って会計を済ませた店員に事情を話したところ、「ちょっと待って」と近くの別の店員に相談しました。その相談された店員は確認のためか一旦売り場へ行くとしばらくして戻ってくるや、「こっちなら88元だけどこちらと交換しないか?」と、何故か2kgのコシヒカリの袋を持ってきました。「いやそれ数量違うじゃないか」と突っ込んだ上で改めて返品返金を申し出ると、「代金は明日返す」というまた想定外の答えが返ってきたので改めて何故かと問うと、「財務とかの手続きがあるからだ」と言われました。もうその場でレジの一台でも蹴飛ばしてやりたかったですが、そこはぐっとこらえて了承した上で帰りました。

 なおその後、別の新鮮館というスーパーで同じコシヒカリ5㎏を198元で購入して帰りました。さっき炊いてカレー食べたけど、ぶっちゃけおいしかったです。

 何が何でも128元で売れというつもりは初めからなかったものの、一連の交渉の中で一度も「すいません」という一言もなく終始横柄な態度と2kgの袋持ってくるなどの斜め上の対応されて非常に腹が立ちました。返金に関しても何もそこまで変な取引ではないというのにわざわざ翌日に延ばされるのも納得いかず、そこそこの規模を持つシティスーパー(香港系)だというのにこんな塩な対応されるとは思いませんでした。家の近くにありますが、もう二度と行くつもりはないし他の系列スーパーにも行く気しません。

2018年11月17日土曜日

消費税10%の軽減税率について

 来年に10%への引き上げが予定されている消費税ですが、この引き上げとともに一部の食料品への課税率は現状の8%を維持するという軽減税率制度も導入される予定です。結論から言うと私は引き上げには賛成で軽減税率には反対という立場で、この件に関する世間の報道も生ぬるいとみています。

 そもそもなぜ軽減税率が導入されるのかというと、食料品などは生きてく上で必須であるため所得の低い層がそうした面で困らないためとされています。しかし8%と10%との差はわずか2ポイントしかなく、はっきり言うがこの程度の差だったら同じく現代社会で必携ともいうべき携帯電話料金を引き下げた方が低所得層にとっても実入りは大きいと断言できます。
 一方、この2段階の消費税率は処理場で多大な手間を要求されます。先日勉強がてら読んでみた日本の税制度解説本で、日本の税制度で最も優れているのは消費税が一律課税である点だと指摘しており、税率がこれまで8%で一律であったことから処理方法はどの事業所でも共通しており、社会における認知も非常に浸透していたと書かれていました。逆を言えば、社会認知が非常に高いこともあって消費税は日本で最も課税されている感(≒嫌悪感)の強い税金となっているのですが。

 こちらも断言しますが、恐らくこの2段階の税率を用いることによる事務処理コストは増税収入を大きく浸食し、不正に適用する事例なども出てくるでしょう。一律10%にするのに対し、事務処理コストは下手すりゃ数百億円単位で差が出る気がします。

 なのに何故軽減税率を導入するのかと言ったら、恐らくは公明党の差し金でしょう。内容といいやり方といい、これまで公明党の主導でやらかしてきた地域振興券やポイント制度と酷似しており、低所得者層への配慮とは名ばかりで自分の支持層への成果アピールとして無理やりねじ込んだものと思われます。しかし上記の多大な事務処理コストは社会が負担することとなり、回り回って納税者が負担することとなります。そのように考えると余計な手間を作ることは国全体でマイナスであり、ほんの2%の差であれば無視して一律10%にすることのほうが長い目で見ればお得です。

 何もこの軽減税率に限らずとも、今審議されている入管法なども合わせて、一体誰がこんな杜撰な法案を出してきたのか、そこら辺があまり報じられないのが最近不思議です。やはり法案を推すというにはそれなりの責任が伴うわけで、前提となるデータ自体が間違っているのに法案を起草した官僚政治家の責任者はきちんと名乗り出て、自分が無能であることを世に晒すべきでしょう。こういう過程がないから政治家の選別淘汰が起こらないわけで、その辺の背景を報じない政治記者についてもいろいろと不満を覚えます。

2018年11月15日木曜日

堕ちた天才

 日本最高の軍指揮官となればほぼ上杉謙信が不動の地位を占めますが、世界レベルとなるとハンニバル、アレクサンダー大王、エドワード黒太子、孫子、韓信などいくつか私も挙げられますが、おそらくもっともこの評価を受けているのはナポレオンだと思います。ただこの場合は彼の若年期にのみ適用されるというか、後年のナポレオンに関しては同時代においてナポレオンを破ったウェリントンに劣るでしょう。それほどまでにナポレオンの軍事的才能は前半期と後半期で落差があります。

 ちょうど、現在連載が続けられている長谷川哲也氏の漫画「ナポレオン 覇道進撃」では彼自身、というより世界戦史史上でもこの上ない敗北とまで言われるロシア遠征、それも撤退期に入っています。このロシア遠征でナポレオンはかつてなら考えられないくらいの判断ミスを繰り返しており、それこそ初期のイタリア遠征の頃と見比べると本当に同一人物かと思うくらいの落差を覚えます。
 現実にこの頃のナポレオンは確実にピークを過ぎており、本人も薄々それを勘づいていながらも認めたくない一心なのか、部下の進言を敢えて無視して真逆の決断を下してしまっている面が見られます。三国志の曹操においてもそうした面が見られ、かえって実績を残した指揮官はそのメンツを守ろうとするために「智者はかえって智に溺れる」決断を取ってしまいがちです。

 ナポレオンのロシア遠征におけるミスで最も甚大なものは、私から見てやはり決断の遅さです。特にモスクワの占領から進軍も撤退もせず無為に一ヶ月間を過ごしており、この一ヶ月の時間が後の撤退で致命的なタイムロスにつながっています。
 逆にと言っては何ですが、若年期のナポレオンはほんの一日たりとも無為に過ごすことはなかったというか、たとえ敵がいなくても部隊を動かし続けて敵軍を翻弄し続けています。こうした戦略は現代でも生きているというか、むしろ「機先」という概念となって非常に重視されています。

 米軍戦闘機のF-16やF-18が開発されるきっかけとなったLWF計画の発案者がまさにこの機先概念を前面に打ち出したパイロットだったらしく、「戦闘機同士の空中戦においてはたとえ無駄な動きだとしても相手より早く仕掛け、相手がこちらの動きに追随、対応しなければならない状況を作るべき」という戦闘法を編み出し、実際にどんな模擬戦でも負けなしだったそうです。この概念は空中戦のみならず戦略レベルの戦争においても重要視されるようになり、現在の戦闘においてスタンダードともいえる概念となっていますが、かつてのナポレオンにはそれがありました。

 将棋などでは相手の出方に応じた動きで戦うという攻略法もありますが、やはり戦闘でもビジネスでも機先を取った方が有利である私には思えます。この機先概念を使わなくなった、というか時間を無為に消費するようになった時点でナポレオンの軍事的才能はかつてと比べ激減しており、現実にロシア遠征より後のワーテルローでも無意味なタイムロスが大きな敗北要因になっています。
 ではナポレオンは何をすればよかったのか。かつての若い頃のように機先を重要視すればよかったのかですが、私の結論としては自らのピークアウトを自覚し、軍事から手を引いて部下に任せるべきだったと考えます。これは自分に対する戒めとしてもよく言い聞かせており、自分の能力のピークアウトは自分自身がしっかり自覚して、もはや自分の能力が及ばなくなったら過去の実績とか経験などかなぐり捨ててでも引退すべきだと戒めています。

2018年11月14日水曜日

ゴミ問題への関心アップ=景気がいい?

 この前「リバイバルレズ営業」という言葉があることを知って、日本語にはまだ未知の可能性があると感じました。

 話は本題に移りますが、今日同僚とたまたまごみ問題について話題になり、中国でもこのところ分別回収をするようになって自分の住んでいる小区も生ゴミ、普通ゴミ、資源ゴミ、有害ゴミの四区分で分けるようになったということを話しました。その際、プラスチックゴミの処理が世界的に問題化してきたなどと話が発展し、この前もストローゴミを巡って一部店舗が使用を停止するなどということがニュースになったということを思い出したのですが、この時に、「もしかして、今って世界景気が絶好調なのでは?」と急に訳の分からないことを口にしました。

 前に書いた記事で私は割と日本は景気がよさそうだという見解を示しましたが、案外今は世界的に景気が絶好調名のではないかという気がします。何故かというと、ゴミ問題への関心が急に高まってきているからです。ゴミ問題と景気が何故関係するのかですが、断言してもいいですが両者の相関性は非常に高く、景気が良ければよいほどゴミ問題は過熱化します。

 理由は表向きだと好景気によって物や人が動いて消費量の増加とともにゴミの量が増え、単純にゴミそのものの存在が目につくからです。ただこれは表向きの理由で私はあまり信じていません。
 では本当は何なのかというと、景気がいいとグローバルレベルで共通する話題が乏しくなり、当たり障りのないゴミ問題というか環境問題が急浮上してくるからです。冗談の様に聞こえますがこれはマジで、国際会議とかそういうものを開くネタに困った際はゴミ問題に焦点が集まり、みんな本気にしているわけじゃないけど世界の発展のためにゴミ問題をどうにかしなきゃと口を揃えて言います。

 直近でそれが最も顕著だったのは2006~2007年で、見ればわかりますが2008年のリーマンショック直前記です。この時期は本当に世界が平和で安定していたこともあって環境問題が大きな問題となり、それを追い風としてトヨタのプリウスは一挙に世界市場を制すようになりました。しかしこの流れが止まったのは言うまでもなく2008年のリーマンショックで、これ以降は経済がやばくてみんな環境問題どころではなく、あっという間にゴミ問題とかフェードアウトしました。
 このほかだと日本では90年代初頭のバブル期の本とか読むと環境問題への言及が明らかに大きくなり、95年辺りからなんかもうどうでもよくなったのかフェードアウトしていくのが見て取れます。

 実際問題として、ごみ問題は余裕があるときじゃないとまず問題視されません。逆を言えば余裕があるほど景気がいい時期になると環境問題は取りざたされるようになり、昨今のプラスチックごみ問題への関心が高まっている背景を見ると、世界的に今は好景気にあると認識すべきかもしれません。
 そしてそれは同時に、ある意味今が一つのピークを迎えているという兆候でもあります。バブル崩壊然りリーマンショック然り、案外あと数年で世界景気は一挙に冷え込むこととなるかもしれません。まぁ日本は時期的にはっきりわかっている、野球で例えれば3球目にカットボールが来るのが予告されているようなもんなので、タイミング的にはその辺に世界も被るかもしれません。

2018年11月12日月曜日

上海の電気街リターンズ


 一昨日、自分にとってはかなり久しぶりに宝山路という上海の電気街へ行ってきました。何しに来たのかというとこの前の記事で書いたようにWIFIルーター用のアダプタから高いパルス音がするようになったので、ルーターごと買い替えるくらいならアダプタを単体で手に入らないかと思ってきてみました。
 この宝山路近くにある一角は昔から電気街で、中古ノートパソコンを取り扱う店が集まるビルもあり、電機関連の修理業者もよく集まっています。


 結論から書けば目当てのアダプタはすぐ見つかり30元で買えましたが、家に帰って繋いでみたら通電せず、近くの雑貨屋行ったら35元で同じアダプタ有ったのでそっちも買いました。こっちはきちんと通電するし、音も小さくなり満足しています。
 このほか、日本帰国時に使うかもしれないと中国仕様のコンセントを日本のコンセントに挿せるプラグ(15元)と、何故か気になったのでジャスミンティーの茶葉を100g(20元)で購入しました。あと会社のマウスも壊れてたので、30元で大き目の有線マウスを買っています。

この日は晴れてたが翌日から曇天のち雨

 割とサプライパーツが好きなので以前はよくこの宝山路を訪れていたのですが、今回ここへ来るのは2年ぶりくらいだと思います。久しぶりに来て見て思ったこととしては、以前と違ってPSPやDSなどのゲーム機を売る店がほぼ全く見なくなったことと、3枚目の写真だとそれが顕著ですが、客層が老人に偏っていると感じました。
 以前はもっと若い人も見た気がするものの、この日は巣鴨かと思うくらい周りは老人ばかりで、そのせいか売られている中古携帯電話も老人用にボタンや画面の大きいものが多かった気がします。

 ただそれもそのはずというか、昔と違って今現在、オーディオや映像製品はスマートフォンに集約されたおかげでこの手の分野では若い人はわざわざはまらないだろうし、またパソコンについてももはや自作する方がハイコストなくらいセットアップ製品が安くなっており、うちの名古屋に左遷された親父のような自作マニアというのはもはや絶滅危惧種を通り越して絶滅種でしょう。
 ちょうど私が高校生くらいの頃がその手の自作ブームでしたが、知ったかぶりこいた奴が自分に向かって自作にチャレンジしないのは意気地がないとか抜かしてましたが、自作にかまけず当時から文章技術を磨いていた私は今現在この技術で飯を食べています。あの知ったかぶりは自作で飯を食えているのならまぁ立派なものでしょうが。

 ガチな話をすると中学生くらいの頃はほぼ毎日2時間は文章を手書きで書いていました。原稿用紙1000枚分くらいまではセンスとか技術以前に、単純に書いた分だけうまくなるとこの経験から思います。

2018年11月11日日曜日

日中の価格変更の違い

 最近自分のことばかり書いているのでたまには真面目な記事を書くことにします。

 さて先月日本に帰った際、割と楽しみにしているコンビニの巡回にてちょっと「おや?」と感じることがありました。それは何かというと紙パックの100%ジュースで、価格こそ確か税引100円と私が学生だった頃から変わりのない金額だったのですが、容量は500mlから450mlに減っていました。ずっと日本にいる人からすれば「そんなの結構前からじゃん」と思われるかもしれませんが、久々に帰ってきた私からすれば印象に残るものがありました。

 なにもこうした100%ジュースに限らなくても、食品類では同じように価格据え置きで容量を減らすという価格変更が円安に転じて原価が高騰するようになってからよく行われるようになったと聞いています。記憶にある中だとソーセージとかヨーグルトなど、恐らくほかの食品でも多かれ少なかれ同じことが行われていると思いますが、中国住まいの私からしたらやはり違和感を覚える価格変更の仕方です。

 一つ昔話をすると、中国でのコカ・コーラの値段はお店や場所によって異なりますが、ペットボトルサイズなら大体3元(約49円)です。ただ昔は2元だったのですが、そのかわり容量は500mlしかなく、3元への引き上げ時に現在の600mlに引き上げられました。そのため日本の感覚でガーっと飲むと思ってた以上に量が多くて途中でえらいことになります。

 説明するまでもなく、価格引き上げの方法が日中で真逆だったりします。日本は価格を据え置く代わりに容量を減らす、中国は価格を引き上げる代わりに容量を増やすというやり方を取っており、コカ・コーラ以外でもそうした価格変更の仕方が多い気がします。で、結論から言うと私は中国の方が本来あるべき価格変更の仕方で、日本のやり方は長期的に見て企業にも社会全体にもマイナスだと感じます。

 なぜ日本が価格を据え置くのかというと単純に、単価が上がると客離れが起こることを懸念しているからでしょう。しかし原価が高騰しているのであれば経営的に価格引き上げは行わなければならず、またそのようにして価格が高騰しなければ経済というものは成長せず、デフレからの脱却も見込めません。いくら容量を減らして単位当たり単価は向上させたとしても、「値上げは悪だ」という感覚がはびこる社会は経済成長的には絶対的にマイナスです。
 また単価に含まれるコスト、具体的には運送費の面を考えると、やはり容量据え置きで単価を引き上げた方が利幅的には拡大が見込め、経済効率も上昇するのではないかという気がします。それでも客離れが嫌だというのなら、中国のように容量増やして単価を上げる方がまだ規模効果的にもいい気がします。とにもかくにも「値上げは悪」という空気自体が経済的には最も邪悪でしょう。

 なお先ほど私も、価格引き上げを実施してきました。大家がうちに来てこの1年間の水道・電気・ガス料金(600元=約9800円)とともに2ヶ月分の家賃を支払ったのですがこの際、「中国の物価はどれも上がっているから、来月から家賃をこれまでの月4300元から4500元に引き上げないか」と自分から提案しました。
 なぜ自らそんな真似をと思われるかもしれませんが、これまでの2年間は4300元で維持してきましたが、もし相場通りに引き上げるとしたら5000元になっていてもおかしくないくらい上海の物価は上昇しています。実際に先日も同僚から、引っ越しを検討しているがどこも月8000元以上しかないという愚痴を聞きました。

 こうした相場状況を鑑みた上で、敢えてこちらから引き上げを提案して恩を売っておいた方がいいという判断から今回自ら提案しました。それにしても、日本だと家賃は下がる一方だからこんな感覚を味わうこともないんだろうな。

2018年11月9日金曜日

What's my Katagaki?

 本題と関係ありませんが「’」の記号が何故日本語キーボードだと「Shift+7」の位置にあるのかわかりません。中国語キーボードだとEnterのすぐ近くで、なおかつShift入力なしで打ち込めるというのに。

貿易戦争の波紋、中国で米系自動車メーカーが涙目に(JBpress)

 上の記事は昨日出した私の記事のYahoo配信版ですが、このひとつ前の記事から本文テキストの頭に「(花園 佑:中国在住ジャーナリスト)」という肩書が付けられるようになっています。これはJBpressの本サイト上では記事ヘッダー部分に著者名が書かれているものの、Yahooなどの配信先サイトではそれが表示されず、末尾には書いてあるものの著者名が浸透しにくいとの配慮から、先月辺りから行われるようになりました。
 私としても著者名が出るか出ないかで言えば出た方がマシで、また他のライターの書く記事についても最初にだれが書いているかでどんな記事内容を期待できるかが読めるため、率直に言ってプラスに取っています。

 ただ、問題なのはここで使われる肩書です。編集部の出してきた案の通りに「中国在住ジャーナリスト」という肩書にしていますが、以前ならともかく今の本業は記者ではなく、この仕事もアルバイトというかボランティアみたいな感覚でやってるところがあります。確かにジャーナリストという職業はライセンスが必要なく、自分で名乗ればその通り名乗れてしまうところがありますが、毎朝普通に会社勤めしながら書いている自分の場合はそれでいいのかという懸念が少しありました。

 ではどんな肩書が私にふさわしいのか。率直に浮かんできたのは「相撲愛好家」でしたが、奈良なんで相撲記事書いてねーんだよというツッコミが来そうなのでやはり不適当です。次に浮かんだのは良くゲームとかのニックネームに使う「名ばかり~」という肩書で、以前使っていたものだと「名ばかり松戸市民(住民票は移していなかったから)」というのがあります。なお「名ばかり工場長」は実際に数ヶ月間経験しました。
 ただこの名ばかりシリーズも上記のはここでの肩書には不適当だと思え、奈良なんだといろいろ考えた末に浮かんできたのは「名ばかり過激派」でしたが、自分で出してて意味が分からず、そろそろこの名ばかりから出ようと決意するに至りました。

 このほかだと真面目な案だと普通に「ブロガー」ですが、このブロガーという言葉自体が死語になっていますし、「アルファブロガー」と名乗る時点で加齢臭がします。かといってまさか本業の職業を書くわけにもいかないし、「チャイナウォッチャー」と名乗るのもあながち間違えではないですけどなんとなく面白みがないです。他には「親愛なる隣人」だとスパイダーマンになるしで、結局のところ最初の「中国在住ジャーナリスト」というのが無難だという気がします。

 最後に真面目にいくつか案を出すとしたら、やはり出身の「社会学士」と名乗るのが一番合っている気がするのと、このほか経歴に即すなら「元経済ジャーナリスト」、「仮面ライター」辺りがベターかもしれません。ちなみにたまにマジで「仮面ライター元居た会社はブラックRX」と名乗ることがたまにあります。

2018年11月7日水曜日

違法サイトのアクセス制限はどうすべきか

 ようやく体力的にもまともな状態となったのでまた監視社会ネタです。

 さて先日、かねてからその違法性が指摘されてきた漫画村という、漫画データを違法に配布するサイトについて政府が「望ましくない」との見解を出し、これを受けたNTTを含む大手サーバー会社があくまで自社判断としてアクセス制限を実施し、結果的に壊滅したようです。この一件に関しては私は政府、サーバー会社の行動を支持しており、普段から漫画は電子書籍でちゃんとお金払って買っているということもあるでしょうが、ここまで大ぴらにやっている違法なサイトについてはやはり望ましくないと思え規制されたことを歓迎しています。

 ただこの件については「通信の秘密」との折り合いをどうつけるかについて議論があり、またサイトを規制するに当たって「望ましくない」という判断はどこでつけるのか、そして誰が判断するのかなどといった点が槍玉に挙げられました。そして何よりも、国家たる政府が望ましくないサイトを指定して規制することは情報統制につながらないかという懸念も出ており、今回はあくまで政府見解に対してサーバー会社が自主判断して行動したという形式をとったものの、今後このようなサイトの規制手法はどうするのかという点で現在も検討が進められています。

 まず政府によるサイトアクセス遮断を論点としますが、これは中国では当たり前で、「何がいけないの?(´・ω・`)」というくらいに浸透しています。現在も中国では去年の今頃まで使えたYahoo検索が使えない状態となっており、最後のお情けとばかりにニュースとYahooメールだけは使えますが、真面目にこちらで調べ物とかする際に日本サイトを検索する上で非常に手間なだけにマジでどうにかしてもらいたいです。あ、あとWikipediaも使えない。Googleは来年か再来年あたりに解禁になるだろうけど。
 こうした国家によるアクセス遮断については、中国はもう議論するのもばかばかしいのでほっときますが、はっきり言えば完全な情報統制に当たりファシズム化を招く恐れがあります。そうした観点に立つならば有害サイトの一掃に効果が期待できるものの、やはり許容するべきものではないでしょう。

 かといって漫画村のような違法サイトを野放しにするわけにもいきません。また3Dプリンタで発砲できる拳銃を作ったという事件も過去に起こりましたが、爆弾製造法の解説といったテロ活動につながる恐れのある情報サイト、犯罪者同士が仕事仲間を探すようなサイトもパブリックエネミーとしてやはり遮断することが望ましいという立場を私は取ります。

 ならどうするべきかですが、政府に規制の判断をさせられないとしたらどこがするべきかと言ったら真っ先に浮かんできたのは業界団体です。大手サーバー会社やこの方面につよい法曹関係者による委員会組織を立ち上げ、企業や団体からの通報を受けてサイト内容を精査し、社団の実行有無を判断して各サーバー会社に勧告するという流れなら、あくまで業界の自主規制ということで私は妥協できるラインです。
 ただ、上記勧告が強制力を持たない場合、こうした違法サイトともつながることで契約者を増やそうとするアンコクなサーバー会社とかも出てくることが予想され、こうした勧告がどこまで力を持つのが疑問です。また真っ当に活動している業界団体も少なくないものの、英検協会や漢検協会、あとジャスラックなどその影響力を行使して好き放題やる業界団体も存在しており、アクセス遮断の判断という強力な権限を持つ業界団体が暴走しない恐れもないとは言い切れず、この案を全体的にプッシュする気にはどうもなれません。

 もう一つ浮かんだ手法としては、司法に一任するというやり方です。具体的には特定の裁判所内にアクセス遮断を専門的に扱う審理室を設け、そこへ訴えられたサイトの違法性が裁判家らにも認められた場合にはサーバー会社へ強制力を持ったアクセス遮断勧告をするという流れとなります。これなら裁判所への提訴という手続きを取るので雑多な遮断の訴えは少なくなり、尚且つ各サイトの違法性を法の専門家が判断するということからもやや安心して任せられるところがあります。
 問題なのは、そもそも司法がこうした審理を実行してくれるかという点と、審査に時間と費用が掛かってしまうとなると遮断の訴えを出せるのは企業などに限られてくるという点です。まぁ先ほどの犯罪につながるサイトに関しては、政府が司法に訴えるというのもアリという気はしますが。

 最後に浮かんだ方法としては、私好みの出口を叩く戦略です。具体的には違法サイトに広告を乗っけた広告主、または広告配信業者に多大な罰金を科すという手段です。犯罪サイトにはあまり適用できなくなりますが、漫画村のような著作権法を無視して関係者に経済的損失を与えるサイトなどは広告料によって負荷の高いサーバーのレンタル料を賄っているとこも少なくなく、こうしたサイトを兵糧攻めにかけるように、サイト自体を処罰するのではなくサイトに乗っかった人間を叩くというやり方であれば、割とわかりやすい上にいいんじゃないかと思います。
 この手段の何がいいのかというと、サイト自体のアクセスを規制せずに撲滅へと導けるという点です。これなら政府が情報統制するということにはならず、またこうした著作権法に違反するようなサイトではないものの反政府的な言論を取るサイトも潰されずに済みます。
 このほか海外サーバーを使っているサイト運営者とかは補足しづらいですが、広告業者であれば割と特定しやすい上に、広告主なんて一目瞭然ですから、叩きやすいところを叩けるという意味でもプラスな気がします。

 こうしていくつか規制手法を上げていきましたが、個人的な意見を述べるとやはりネット業界は野放しにされ過ぎでは、明らかに問題のあるサイトに関しては厳しい規制措置をそろそろとるべきではないかと思えます。ちょっとした画像や映像の不正や利用とかならともかく、漫画村のように多方面に経済的損失を与えるサイトや違法プログラムの配信サイトなどは規制することが公共の利益に適うと考えます。無論、中国みたく規制し過ぎるのも息が詰まりますが。

2018年11月6日火曜日

高いパルス音

 今日電気カーペット買ってきたのでさっそく電源を確保するなど設置する際、WIFI電波発信機の電源とまとめて延長コードに挿しました。するとその直後からキーンという音が割とはっきり聞こえ始め、ははーんさてはこの延長コードが不良品だったんだな、中国ならよくあることと思って別の延長コードを試したところ音はやまず、「是は如何に?」と思ってよくよく聞き耳を立ててみると、WIFI発信機の電源というかコンセントから直接音が鳴っていることに気が付きました。

 もしかしたらこれ以前からもずっと音を立てていたのかもしれませんが、近くにいればはっきりとわかるほどの高いキーンという音が鳴り続けており、コンセントを外すと途端にやんだりします。またコンセントを強く抑えたりすると音も心なしか小さくするなど、コンセント自体が音を発していることに間違いありません。
 さて困ったのはこの音。というのも寝床近くに電源を設置しており、今までも同じ場所で寝てはいたものの今後はなんとなく音が気になるというか、小さい音とはいえこんな高い音を寝ている間に聞いているというのが不快感を催すだけに、ちょっとどうにかしないととさっきから一時間以上も対策を練っています。

 単純なやり方はコンセントごと取り換えるという方法ですが、このコンセントは携帯充電器みたいに汎用コードではなくWIFI発信機の備え付けられたもので、そんじょそこらのお店では多分同じ接続端子のコードは売ってないでしょう。何気に中国は日本みたいにサプライパーツを取り扱うお店がやけに少なく、雑多な市場に行かないと買えないため今日明日に買いに行くようなことは難しいです。
 一応、宝山路駅近くに上海の秋葉原ともいうべき電子街があるのでそこに行けば見つかるかもしれませんが、どうせ高くもないんだしWIFI発信機ごと新しく買うというのもちょっと検討しています。昨日利息が4万円超も入ったためか、財布のひもも緩みがちです。

 それにしてもこれだけはっきりキーンと聞こえる音を今まで知覚していなかったのが不思議です。もしかしたらただ単に気が付かなかったのではなく、まさに今日取り外した際になり始めたのかもしれませんが、大きな音ではないとはいえ高温の音だけに対策できるものなら対策したいところです。とりあえず今晩は電源切って寝ることにします。

2018年11月5日月曜日

利息ゲット(∩´∀`)∩

 昨日バレットガールズというゲームし過ぎたからか疲れているので、また短くまとめます。それにしても尋問特訓で納豆をこすりつけられるゲームはこれだけだろう。

 今日、半年前に購入した中国の元本不保証な定期預金の一種である理財商品の払い戻しがあり、10万元の預託額に対し2600元(約42000円)、年利に換算すると5.2%の利息をゲットしました。当初の予測では払戻額は2500元でしたが、100元とはいえ少し増えていました。
 私が理財商品を買うようになったのはちょうど一年半前で、払い戻しは今回で三回目になります。元本不保証とはいえ基本的には安全な金融商品のため元本割れはほぼなく、このところネット金融に押されているもんだから各銀行も利率を高めており、4.5%以上の年利であればほぼ問題なくいつでも預託することが出来ます。

 早速友人からは飯奢れという連絡が来ていますがそういうのは無視するとして、やっぱりこういう臨時収入があると財布は緩みがちというか、ついつい受け取った利息以上にお金を使ってしまいがちです。差し当たって考えているのは3シーズン使い古してそろそろ買い替えようと考えている電気カーペットですが、これをダブルベッド用とするか、シングルベッド用とするかで悩んでます。ベッド自体はダブルなのですが、最近はカーペット敷いて床で寝ておりこの際だからシングルにして、床の上で起居しようかと検討しています。
 その延長上というか、こちらはほぼ買うこと決定していますが、ニトリで座椅子も今度買おうと考えています。先ほども言った通り最近は

ノートPC
PCテーブル
オフィスチェア






 のように縦3畳くらいのスペースで自宅を過ごしており、この3畳の空間でほぼ完結できてます。折り畳みできる座椅子だったら最悪気に入らなくても畳んで置けるし、100元(1600円)くらいで売ってるので、ゲームするときとかにいいかもと考えてます。っていうかいま室内で一番邪魔なのは寝るとダニに咬まれるベッドで、これなければ相当凝った空間とか作れるものの、大家の持ち物のためそこまでには踏み切れません。
 なお床で寝ればダニに咬まれる回数は減るものの、それでも今日みたく湿気の多い日だとどこかしら寝てる最中に咬まれるのか朝起きると腫れあがっている箇所があります。

 ただ先日、具体的には先週金曜、なんか知らないけどとんでもない虫に咬まれたのか、背中の左肩部分からどくどく血が流れるくらいの大穴を空けられました。しかも三か所も咬まれており、真面目に肌着がこすれるだけでも痛いくらい腫れ上がり、「俺は一体どんな虫と戦っているんだ?」とマジ焦り、その晩は夜眠るのが怖かったです。
 恐らく、南京虫級のとんでもないのが潜んでいたのだと思いますが、まさかこの時期にこんな大物に咬まれるとは想像しませんでした。幸いというか数日経って腫れは引いてきたものの、未だ背中にはでっかいかさぶたが残ってます。最近になって湿度計を部屋に置いて観察していますが、やはり日本と比べると上海のような中国江南地方は湿気が平均的に高いようで、そりゃ無視も元気になると一人で納得しています。

2018年11月4日日曜日

悪魔の実?


 先日、自宅でネットトラブルが起きた際に大家が来た際、お土産にと袋に入った上記写真のブツをくれました。袋の上から見て最初、チョコエッグかなと思ったのですが、実際にはリアルな果物でした。ただ果物だとしても、名前が何なのかはわからず、私自身はそれまで一度もこれを食べたことがありませんでした。写真の撮影が悪くうまく映っていませんが、妙にてかっていながら謎の青黒い模様が走っており、一見して「悪魔の実?」という単語が浮かんできました。

 正直に言えば、最初はもう丸ごと全部捨ててしまおうかとすら考えました。しかし折角の贈り物を無碍にするわけにはいかないと思い、覚悟を決めて皮ごと食べてみましたが、やはり今まで食べたことのない味というか、表現しづらい味でした。決してまずいわけではないものの、食べ慣れない味ということもあって感覚的にはいろいろな思いが去来しました。何度も言いますが決してまずいわけではないものの、一晩で6個全部食うのは無理だと判断して、1個ずつ消化して一週間で食べきるという妙なプランを立ち上げました。

 知覚した限りで話すと、真面目に味の薄いメロンにチョコレートソースをかけたような味で、瓜系の果物であることには間違いりません。真ん中のあたりにメロンっぽい種の付いたヒダヒダもあったし。甘味はわずかながらあったもののそれほど強いものではなく、ぎりぎり味の薄いメロンって具合でした。チョコレートソースの味覚は、私が感じた錯覚の可能性があります。

 それにしても中国にいて初めてこんな果物を目的する辺り、やはりこの国は広いな改めて覚えます。

2018年11月3日土曜日

中国のバス運転手への暴行に関する事件群

 昨日の記事でバス運転手への暴行から起こった重慶のバス転落事故を取り上げましたが、今回のこの事件は中国でも大きく注目されるとともに、割と日常的に起こっているバス運転手への暴行について過去の事件の掘り下げが行われています。
 自分も結構驚いたのですが。乗客が自ら乗り過ごしたにもかかわらず運転手にここで降ろすよう強要して、暴行を行うという事件は各地で多発していたようです。こうした行為は男女問わず起こっており、また勢い余ってバスのハンドルを奪おうとする事件も一度や二度どころではなく起こっており、実際にそれによって街路樹に衝突すると言った事件もあったそうです。

 今回掘り起こされた中でも強烈だったのは、ハンドルを奪おうとしたところ別の乗客に蹴られるという事件で、写真に関してはこの記事、日本から見られるかわかりませんが動画はこちらから見れます。この狼藉者を蹴った人間に対してはあちこちから称賛される声が出ており、「彼は乗客全員の命を救った」という意見をテレビなどでも伝えています。
 また今回の転落事故を受け、各メディアや警察などはこうしたバス運転手への暴行は運転を妨げる危険行為であることを説明し、実際にこうした行為を行った人間への実刑例などを挙げるなどして注意を広めています。先ほどのキック動画もその一環と言え、こうした行為を働く人間には殴り倒してでも止めろということを暗に伝えていると思っていいでしょう。実際、その方が理に適ってるし。

 なお、今でこそ上海住まいでバスにも特定の路線以外乗らないし、また上海人は基本マナーがいいからイラつくこともありませんが、かつて杭州にいた時は平気で人に寄りかかったりする人間が多く、バスに乗ること自体がむちゃくちゃ嫌でした。しかし当時は杭州に地下鉄もなく、他の交通手段もなかったので使わざるを得なかったのですが、日本のバスと比べてとにもかくにも中国のバスは体力を消費します。まぁその分、老人とかにはすぐ席を譲る文化は中国の方が上だけど。

2018年11月2日金曜日

重慶バス転落事故について

中国バス転落、原因は運転手と乗客のけんか 幼児も犠牲(朝日新聞)

 普段あまり中国のニュースはチェックしていない私ですが、この件に関しては事故が発生した28日の段階からしつこく追っていました。

 自己の概要を簡単に説明すると、重慶市で長江に架かる橋の上で公共バスが突然ハンドルを切り、そのまま柵を突き破って橋の下の川底へと真っ逆さまに落ちました。この際、対向車線を走っていた乗用車が衝突しフロント部分が一発で潰れはしたものの、運転していた女性は大きなけがはなく軽症で済みました。
 一方、バスの方は事故発生からすぐに救助隊らが現場に集結して活動を開始しましたが、当初から生存者は絶望視されており、また落下中か水面衝突時に投げ出されたのか2体の遺体がすぐ見つかったほかは乗客が何人乗っていたのかもわからない状態だったそうです。警察は周辺を走っていた車のドライブレコーダーや監視カメラの映像などから乗客の割り出しを行っていたとも報じられていました。

 転落したバスは水深65メートルもの川底にまで沈んだと報じられていましたが、先日になって引き上げられ、今日になってブラックボックス、というか普通に車内の監視カメラに搭載されていたSDカードが復元されて事故当時の映像が公開されたのですが、その内容というのが冒頭のニュースリンクに書かれていた通りでした。



 事故原因は目的の停留所を乗り越した女性乗客がここで降ろせと女性の運転手に詰め寄り、応じなかった運転手に対し殴りかかったことで運転手の気がそらされ、ハンドル操作を誤ったという衝撃的な内容でした。日本の報道にはあんま書かれていませんが、殴りかかった女性は携帯電話を手にもって運転手に殴りかかったと中国では報道されており、この女性が経営していたとされる意匠カーテン店は現在閉められているそうです。

 この件は中国でも大きく報じられており、私も普段見ないスマホ配信ニュースを追ってて、今日昼過ぎに配信された真相報道についてもじっくり読んでしまいました。当初でこそバスが突然制御を失ったことから運転手が気を失ったのではとも思っていましたが、想像を超える真相を受けて何とも言えない気持ちとなりました。少なくとも運転手の運転ミスではないと分かっただけでも、今回監視カメラの映像が復元できてよかったのではないかと思います。

 なお今日同僚とも話しましたが、運転手と乗客が乗り降りについてもめるのは中国だとそんな珍しくありません。今回の事件を受けて中国でもコメントなどで、こうした運転手と乗客のケンカに出くわしたら何が何でも止めようという声が広がっていますが、私もこの件に関しては全く同感というか、 頭のおかしい乗客が騒ぐのを他人事だと思ってみていてはならないというのを自覚しました。
 その上で、運転手を含め犠牲になった14名の乗員乗客に対し深い哀悼の念をこの場で捧げます。なお日本の記事だとあまり写真が出ていませんが、このアドレスの記事の写真を見れば今回の事故現場となった橋がどれだけ高い橋かが見てわかります。こんなところから真っ逆さまに落ちるなんて想像するだけでも辛く、犠牲者に対してはただただ同情の念を覚えます。

2018年11月1日木曜日

国家によるメールの検閲是非

 昨日は調子よかったのにブログは書かず、今日は調子悪いのに何故か書いているのが不思議です。
 さて細々とレッツ監視社会な連載を続けていますが、最初が監視カメラ、次が盗聴・録音について書いて、今回はある意味ホットなインターネットのメールについてです。

 一応、建前上はメールも信書という扱いで通信の秘密が法律とかで保障されていますが、それらはあくまで建前で、メールの検閲を行っていない国家の方が案外珍しいんじゃないかと思います。
 私の住んでいる中国は言わずもがなというか、検閲していることを隠さないというくらいの同道ぶりで、中国人も基本、メールは見られるものという前提の上でやり取りしています。
 では対抗馬の米国はどうかというと、スノーデン氏によってNSAが大っぴらに国民のメール通信を検閲していることがばらされており、恐らくこの検閲は現在も続けられているでしょう。また欧州でも同様の行為は行われているとされており、何もこうした行為は中国に限るわけではありません。中国が隠していないだけでしょう。

 では日本はどうかと言ったところですが、過去のインターネット事件史や操作を見ている限りだと特定実ん物や団体とかならともかく、幅広い検閲まではやっていないんじゃないかという気はします。ただこれはもちろんそう見せかけているだけという可能性も十分考えられ、私に言わせるならば、国民の側がメールが検閲されるはずないと信じ込む方がむしろ問題だと感じます。中国にいる私のように、見知らぬ誰かが自分のメールを見ることもあるという覚悟というか諦観がないという方が、やや平和ボケし過ぎているとすら思います。

 こうした国家によるメール検閲の論点は、第一にそれを認めるか否か、第二に規制の必要はあるか否かです。
 監視カメラと違い、はっきり言ってメールの検閲を行ったところでどれだけ犯罪を食い止められるのかについては未知数であり、またぶっちゃけあまり効果がないようにも思うため、国家によるメール検閲を認めることによる市民のメリットは私はそれほど大きくない気がします。ただ国家としては他人のメールを見たくなるというのもわかるため、こうしたメール検閲行為をどうしてもやりたいってんならルール作りが必要となるか。それとも現在のように建前上は見てないということにして隠れて検閲させ続けるのか、どっちを是とするのかはあらかじめ議論する価値があると考えます。

 体制側としてはやはり後者で、自由と平等と通信の秘密を守るというポーズの下でせっせと検閲したいでしょうが、私個人としてはどうせ検閲するってんなら中国みたくもっと堂々とやれよと言いたいです。ただ世の中の多くの人はそもそも自分がやり取りするメールに検閲される価値がないにもかかわらず見られたくないって人が多いでしょうし、だったらそういう人たち向けに「ここまでは見ないよ」ってラインでも設けたらどうかという風に見ています。
 ではその検閲ラインですが、警察の盗聴捜査のように特定人物や団体へ令状なしでは実施できないとする案、国際通信のみを対象とする案、特定プロバイダーを対象とする案などのように、いくつかライン候補があります。ただこう言っておきながらなんですが、仮にラインを設けたところで体制は容易にそれを踏み越え、必要以上の検閲を実行することとなります。何故ならそれが国家、管理できるなら何でも管理したいという性格の持ち主だからです。

 そういう意味では私はどうしてもメールを見られたくないってんなら専用回線を持つとか、特殊な暗号を普段から用いるなどして自己防衛する方が体制を信じるよりよほどマシだと思います。何度も言いますが、メールは絶対に検閲されないと信じ込む方が逆に危険です。
 そもそもメールというのは体制側からしたら検閲しやすい形態で、手書きの文書の方が検閲の手間も食うなどコストがかかります。そんなメールが流行ってしまった時点で通信の検閲が高まるのは自明だったとしか言いようがないでしょう。