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2022年4月30日土曜日

世界の合言葉は「焼売」( ;∀;)

 連休に入っても相変わらず封鎖が続く上海ですが、今日は待ちに待った、団体購入で申請していた冷凍焼売セットが届きました。6種の焼売(あとマントウ)が届けられ、これにより夕食だけ使うとした場合は1週間程度はかなり楽しみな内容になります。

 早速今日、エビ焼売の袋を開けて、電子レンジがないためさらに載せた上で中華鍋で蒸しましたが、うまいこと過熱出来てかなり満足げな夕食が取れました。これでインスタントの味噌汁もあればさらに良かったですが。

 このところの夕食は本当に野菜を塩コショウで炒めるだけの毎日だったので、こういうちょっとした加工品のおかずが来るとかなりうれしく感じます。っていうか行政も、無駄に野菜ばかり配ってないでこういう加工食品こそ配れよと言いたいです。

 なお細かく見ているわけじゃないのですが、グループチャットによると各地から大量の支援物資が上海に届けられていることもあり、野菜などの生鮮品の価格は普段と比べてもかなり下がっているそうです。一方で、配達の運賃は10倍くらいに跳ね上がっており、「個人配達人はこの封鎖明け後に家を買うだろう」という冗談も飛び交っています。だからこそ偽造外出許可証も出回るわけだ。

2022年4月29日金曜日

まだ息してる?

 相変わらず封鎖中ですがお昼ご飯は毎回お粥でもストレス感じなくなる当たり人間っていいなとか思えてきます。ちなみに仕事中に同僚とインスタントメッセージ交わす時、「まだ生きていたんですね( ;∀;)」などと無駄に戦場っぽくやり取りしてます。

 それで話は本題ですが、団体購入、物々交換ができるよう、封鎖が始まってしばらくした頃にボランティアから団地内住民が参加するグループチャットに入れてもらいました。このグループチャットでいろいろ情報取り交わしますが、どちらかというと若者が中心で、スマホの操作に慣れない老人はあんま使ってないように見えます。
 そのせいか、「ジジイやババアどもは外ででかい声で話し過ぎなんだよ。感染広がったらどうなる」などという苦言もたまに見られます。まぁ言ってることには間違いないけど。

 書かれている内容は結構深刻なものもあり、現場業の若者などは封鎖によって収入が一切立たれて、「解雇補償金(日本にはないが中国には法律で義務付けられてある)でここの家賃払ったら、故郷に帰るしかない( ;∀;)」という、可能ならばなんとかしてやりたくなるような嘆きもみられたりします。真面目に1ヶ月間、ほぼすべての経済が止まっており、再稼働に当たっても起ち上げに時間もかかるだけに、この後のことを考えるといろいろ複雑です。
 なおこのまえ、「放置されたケンタッキー店舗」の画像なども回ってきて、バイオハザードな光景になってました。

 そんなグループチャットですが、団地外に知り合いなどがいる人などからは別の団地の状況や動画などが回ってきます。そんな外の団地という動画でこの前回ってきたものに、見出しに掲げた「まだ息してる?」という問いかけで終わる動画がありました。どんな動画かというと、団地内で首吊った中年女性らしき人を木から下ろす動画でした。なのでさっきのセリフは、「まだ生きてるか?」と意訳することも可能です。

 ぱっと見、比較的綺麗な状態で排泄物とかも見られませんでしたが、動画は下ろしたところで終わってたので実際どうだかはわかりません。もしかしたらフェイクの動画の可能性もあるものの、周辺には同じ団地の住人がたくさん集まっており、首吊った木から降ろす作業もノンストップで撮影されており、何より素人臭い撮り方だったため、あんまフェイクだとは思っていません。
 もっとも首吊なんてどこの世界でも日常茶飯事な行為なだけに別段珍しがる必要はないのですが、少なくともこうした動画がそうしたアングラ系サイトとかではなく、不特定多数が見られるグループチャットとかで平気で流れているのを見るのは、自分はこれが初めてでした。

 正直に言って、現況の封鎖下に鑑みるに首吊る人が出てもおかしくないと思うし、首吊る人を動画で見ても、激しく腐乱しているわけでもないから見てもなんとも感じませんが(飛び降り直後の動画とかならさすがに驚くかも)、こういう動画が当たり前のようにグループチャット程度で共有されるということに、改めて自分は今、非日常にいるんだなと思いました。
 でもって、さっきも書いたように封鎖下でストレスが凄いから自殺する人が出てもおかしくないと思うように、知らず知らずのうちに認識が歪んできている可能性もあります。まぁ前から人の死に対する意識が低いとかよく言われますし、嫌いな人間死んだときに平気で関係者にざまぁとか言ったこともあるので、元からだと思いますが。

 ただ現状の本音で言えば、今の上海での封鎖に関しては自殺者がいくら出てきてもおかしくない状況だと思います。外に出られず、補給が得られず、手元の物資が徐々に減っていくというのはかなりストレスの感じる環境で、その上で外部に懸念(家族が取り残されているなど)があったりすれば、本当に思い悩むことになると思います。
 自分の場合はリモートワークでなんとかなる仕事で雇用の不安がないし、一人暮らしなため物資の減少量は小さく、比較的まだ封鎖下ではストレスの小さい環境にあります。逆にそうでなかったら、正常な意識を保てるか若干自信がありません。

 なお外部の懸念と言っては何ですが、グループチャット内ではこのところ、「株価やべぇ(´・ω・`)」といった声がよく見られます。株式保有者はこのところの元安や株価下落に打撃を受けており、みんなして、

「俺はこんだけ負けたぜ!」
「甘いな、俺の損失はその倍だ……」

 などとお互いを慰め合っているのか損失を競い合うかのようなやり取りが見られます。またさりげなく、「小区の外で喫茶店開いているから封鎖明けたら来てね♪」と宣伝を盛り込む人もいて、こうしたユーモアある人は本当に強いなって感じします。

2022年4月28日木曜日

詐欺師に騙され続ける老人(鈴木宗男)

一にも二にも対話をすべし…鈴木宗男「私がガルージン駐日ロシア大使に話したこと」(プレジデント)

 かねてからウクライナ戦争を引き起こしたのはウクライナ側に非があると主張しては顰蹙を買い続けている鈴木宗男議員ですが、やはり彼の言動を見ていると、既に戦火が起きているにもかかわらずプーチンなどに話せばわかる(でも話に行かない)と主張するなど、何か信念があってロシア外交を担当していたわけじゃないんだなということがよくわかりました。
 率直に言って、詐欺師に騙された後も自分が騙されたという事実を認めたくない一心で、詐欺師を庇い続ける老人にしか見えず、ただただ無様としか思えません。

 そもそも彼の言う通りウクライナがNATO加盟に動いたことが戦争のきっかけだとするならば、今加盟に動いているフィンランドやスウェーデンに対してはどう思うのかなど、いろいろ聞きたいものです。このような意見を述べる人はいますが、実際にこうして戦火が起きたことを考えると、ウクライナがもっと早くNATO加盟に成功していたら戦火は起きなかったのではないかと私自身は思えるし、このところ工作が繰り広げられているモルドバの件を見ても、ロシアは自国の安全保障ではなく、単純な領土拡大野心にのみ動いていると考えて間違いないでしょう。
 まぁその範囲に関しては、私が前主張した旧東ドイツも含まれるかまでは議論の余地がありますが。

 改めて鈴木議員とその取り巻きの発言を見ていると、やはりなんというか未だに冷戦構造の概念で外交を語っているようにしか見えません。具体的には米露対立を軸にして何でもかんでも話すのが特徴で、中国の台頭やブレクジットを経た英国や欧州は完全度外視する話し方で、特に欧州に関しては米露の陣取りゲームのフィールドにしか見ていない話し方をします。
 まぁ他のメディアに関しても、エネルギー価格高騰における中東諸国の動き方とかあんま報じてくれないのが不満ですが。

 元傭兵の高部正樹氏がそのインタビュー漫画にて、「国同士の外交や話し合いも非常に重要だと思いますが、今戦火に晒されている地域の人々には、明日を生き抜く力(軍事)が必要なんです」といったことを口にしていました。平時なら確かに話し合いは何より重要だと私も思いますが、上記の高部氏の話の様に、今現在既に戦火に晒されているウクライナに関してはそのロシアによる軍事的脅威に対抗する力が何よりも求められており、プレッシャーを弱めかねないロシアに対する話し合いは最低限、ウクライナとの停戦が実現してから考えるべきでしょう。
 今第一なのは、日本の反戦の理念的にも国益的にもウクライナを支えることだと思え、やはり私は鈴木議員の考えには同調できません。

 ちょっと汚い言葉を吐けば、こんな人間に外交を任せてたんじゃ、上手くいく交渉も上手くいかないでしょう。

2022年4月27日水曜日

秀岳館が一番気になる

 恐らくほかの人もそうではないかと思いますが、この1週間は気になるニュースがやたら盛沢山な気がします。主だったものを挙げると、

・知床半島観光船沈没事故
・秀岳館高校サッカー部暴行事件
・新潟県道志村人骨発見
・白井球審の詰め寄り事件

 これらのニュースの影響か、先週と比べるとウクライナ関連ニュースの報道割合が目に見えて少なくなってきているようにも見えます。もちろんそれが悪いことではないし、私自身も実際に上記4つのニュース関連報道を見るとついつい見てしまいます。

 ただこの中でも群を抜いて注目しているのは、見出しにも掲げた秀岳館高校の暴行事件です。

 経緯については詳述しませんが、学校側の対応はまるで絵にかいたようなクズっぷりで呆れます。この前話題になってるからと「アラサーOLハマーン様」という漫画を買いましたが、あの漫画的に言えば「オールドタイプの俗物」ばかりな学校に見え、おおよそまともな教育現場とは思えない体たらくです。

 何が一番すごいかって、録画されて暴行が発覚したのに、サッカー部監督はその当事者に対し脅迫をかけ、案の定録音されてるっていう点です。オールドタイプもここに極まるのかと思うと同時に、少なくともあの監督は自宅謹慎になったと発表されていない点からして、生徒と監督がまだ接触できる環境を学校側が放置しているという事実に戦慄を感じます。
 言っては何ですが、被害に遭った子供の親御さんたちがこの学校の責任者をどこかに拉致しても自分はなにも驚かないし、悪いことだとも思えません。

 それでこの問題、一応文部科学大臣も教育者の暴力はダメ、絶対とか言っていますが、そういうこと言う暇あったらすぐに関係者を派遣して、これ以上生徒が暴行や脅迫を受けないよう保護するべきじゃないかと思います。それこそサッカー部の寮に誰か常駐させたり、生徒らに直接ヒアリングしたりするなど、学校側に期待できないだけに文部科学省側が率先して行わないといけないと思うのですが、あんまそうした動きがみられないのが逆に不思議です。対応がいくらなんでも鈍すぎる。

 この辺今度記事にしようか考えていますがなんかこういう教育問題って発生した時にみんなしてけしからんと大騒ぎして、ああした方がいいとかこうした方がいいとあれこれ対策を口にしますが、のど元過ぎればまたすぐに忘れ、「人は、過ちを繰り返す、全く……」になることが多いです。白井球審といい、昭和なオールドタイプをすべて排除すればいいかというとそうでもないし、もうちょっと腰を据えた対策でも取ったらどうかなどとよく思います。

2022年4月26日火曜日

簡単お手軽でおいしい節約レシピの矛盾

 前回の配給時に何故か山芋(あとにんにく)が大量に入ってて、一体これをどうしろと正直扱いに困っていたところ、今日ふと摩り下ろしてとろろにし、醤油と混ぜてごはんにかけるとろろ丼にすればいいじゃんと閃き、実行してみたところ非常においしかったです。しかし、これがまずかった。
 変においしかったせいか無駄に食欲を刺激してしまい、この1週間にかつてないほどの飢餓感に襲われる羽目となりました。あと摩り下ろした際にちょっと手の甲にとろろかかってかゆい。

 結局、このままじゃ夜も眠れないくらい飢餓感に悩まされるので、虎の子のサツマイモを蒸して今食べていますが、世に言う簡単お手軽でおいしい節約レシピっていうのは、改めて考えると矛盾があるなって気がします。「簡単お手軽」のところはともかく、「おいしくて節約」という風にはやっぱならないと思います。だっておいしいと、結局食欲刺激されて余計に食う羽目になるんだし。
 むしろ単純に食費節約したいなら、まずいものをひたすら食い続けるに限ると思います。そうすれば自然と食欲も減っていって、結果的に食費は節約されます。これはダイエットにも同じことが言え、食事量制限してるからと言って食べるものは好きなものを食べるという人は、脂肪フラグを立てているも同然でしょう。

 それで困っているのは山芋です。まだ結構あってとろろ丼は何回か作れます。さっきは0.5合のごはんで食べたのが失敗だったかもしれず、次は1.5合くらいでとろろ丼作ろうかと思います。

2022年4月25日月曜日

羊に戻った!?

部品不足で生産停止の工場も、ロックダウンの影響広がる中国自動車市場(JBpress)

 恒例の中国自動車業界記事ですが時期的なものもあるのか全く読まれてないです。個人的にはテスラの損失シミュレーションを引用したあたりは良かったと思うんですが。

 それで本題ですが、今日団地内のグループチャットで「羊に変わった!」というメッセージが発信されました。

 これはどういうことかというと、なんでもコロナ陽性判定を受けて隔離施設に入っていた人がコロナが落ち着いたので3日前に自宅に戻ってきたところ、なんと昨日にまた陽性に戻ったそうです。これには団地内の人も「抗体できてないのかよ」、「っていうか再発するってありなの?」などといろいろ言うわけですが(感染者が出ると封鎖が伸びるため)、その中の誰かがこの事情を説明する際、「復羊(羊に戻った)」というメッセージを出してました。
 恐らく「復陽(陽性に戻った)」という風に打とうとしたところ、「羊」と「陽」の発音が中国語だと同じなため、変換ミスで突然陽性判定者を羊に変えてしまったのだと思います。ただれこれを見て面白いと自分は思い、すぐさま「復羊🐏」と絵文字付きでメッセージを打ったところ、何人かは面白がってその後も「復🐏」、「変🐏(羊に変わった→陽性に変わった)」という感じで羊の絵文字で何度もメッセージ出してました。見ていてかなり和む。

 ただ自体は割と深刻で、本来なら今日にうちの団地はリスク判定が下がって団地外の外出も認められるようになるはずだったのですが、上の出戻り感染者、あとそれとは別に新規感染者がもう一人出たことで、団地外外出はまた延期となりました。あまりのタイミングの良さから、封鎖を伸ばしたい共産党の差し金かとすら思います。出戻りという点と言い。

 ただ、再発したというケースについては密かに着目しています。可能性としては隔離施設での陰性判定が間違っていた可能性もありますが、14日以上の隔離を経て戻ってきてまた陽性判定が出るというのは、検査そのものの前提が崩れるケースにも思えます。
 同時に、出戻りとは別の感染者のケースは配達物付着のモノーヒト感染が疑われていますが、だとしたら配達物に誰が付着させたのかって話だし、この時点で封鎖はもはや意味ないと自分は前から思っています。

 自分はこの封鎖が始められる当初から4月いっぱいの封鎖は覚悟してましたが、状況的に5月いっぱいも封鎖が続けられる可能性が高いと今は見ています。恐らくそろそろガチで封鎖から1ヶ月断つこととなり、5月の連休も迎えることから、精神病者がガッと増えるころじゃないかと思います。全面再封鎖もありうるし。
 自分自身も今現在においても正常な精神状態を保てているのか自分でも自信がなく、今後やられたりしたら嫌だなと感じる状態です。ましてや家族などを抱えている人なんか自分よりもストレスはもっと高いと思えるだけに、自殺者もハイペースで増えていくんじゃないかなと予想しています。

 このほか地味に腹立つ点として、配給が地区によってかなりばらついています。ある区なんかもう10回以上配給来てるそうですが、うちは5回も来ていません。団体購入とかも外国人だといろいろやり辛いところがあり、マジで日本政府が帰国便出してくれないかとか思うようになってきました。
 っていうか1ヶ月監禁って、普通あり得ねぇだろ。そう思うと電波少年のなすびとかよく気が狂わなかったなぁ。

2022年4月24日日曜日

会話で声のトーンが上がる意味

 なんか今日急に「欲しがりません、勝つまでは」という戦時中のキャッチコピーが浮かんできました。このキャッチコピーも電通(の前身)当たりが考えたのかな。
 こちらの記事にも書かれてありますが、今回の封鎖を経てお金で買える物質的豊かさに疑問を持つようになった上海人は多いかと思います。いくらお金があっても使えないし、良いものを持っていても束縛があると使えないし自慢できないみたいな感じで、本気で価値観そのものが変わる体験を今自分もしている気がします。

 もっともこう言いながら、止まらぬ円安に自分の人民元預金を日々換算しては眺めているのですが。

 それで本題ですがふざけたことばかり書いているのでたまには生活で役に立つことでも書こうかと思いますが、あくまで自分の所見でしかないですが、会話中の相手の声のトーンの上がり下がりには注意してみる、というか聞いておくと有利だと思います。特に声のトーンが上がる、その前後に比べてやや声色が高くなった場合、なるべく相手にしゃべらせた方がいいと考えています。というのも、大抵その時に話している話題というのは相手がしゃべりたくてたまらない話題であると思えるからです。

 そもそも何故会話の中で声のトーンが上がるかですが、単純に言って早口になるからです。早く発音するのとゆっくり発音するのとでは声の音程に物凄く影響し、基本的に早く値になればなるほど声のトーンは上がります。
 この辺、発声が基本的に早口な中国人とか想像するとわかりやすいかもしれません。

 では何故声のトーンが上がる→早口になる話題は相手が話したがっているのかというと、かねてから言いたいという内容が頭にしっかり刻み込まれているからです。
 基本的人間は会話中に頭を回転させて、いうなれば考えながら会話するのですが、次に話す言葉を決める前の段階で決まっている、つまりあらかじめ誰かに言いたくて仕方ない内容というのは得てして頭の中にあらかじめ入っているものです。そうした話題ほど、話すきっかけが得られるとどばーっと出てくるもので、元より思考する必要もなく会話内容が出来ており、尚且つ早く相手に伝えたいという気持ちが先走ってか早口になりやすい傾向があると思います。

 例として挙げると、相槌になりますが女子高生とかOLが「でしょでしょー」っていう時は、通常より早口なのではないかと思います。むしろ沈鬱想にスローペースで「でしょでしょー」という場面は思い浮かばない。

 元より早口の人ならともかく、その前後と比べて明らかに声のトーンが上がって発声のテンポが早くなった場合(早口)、十中八九相手がしゃべりたがっている内容だと思ってよく、その際は気持ちよく相手に会話させるため「うん、そだねー」的に相槌を打ち続けるのがベターかと思います。逆に変に話題を変えようとすると相手の不興を買う恐れすらあります。

 反対に、声のトーンが急に落ちた場合、例としては、「ああ、あれね……」みたいなことを口にした場合は、話題を早く変えてあげるといいでしょう。まぁ中には、話辛いけど誰かに打ち明けたい的な話題であることもあるので、そうした場合はしっかり耳を傾けるべきでしょうが。

 要注意なのは、極端に声のトーンが大きく跳ね上がった場合です。自分の経験的に、こうした場合は何かしらの悪口、陰口を言う場合が多い気がします。このようなときは適当なところで早めに話題を切った方がいいこともあります。
 その上で、会話で相手に自分の意図を探られないためには声のトーンをしっかり調整することが肝要です。つまらないと感じる話題でも「えっ、そうなの?」的にわざと早口で言えば喜んで聞いていると誤解させられ、逆に低いトーンだとつまらなそうに聞いていると思われる可能性もあります。交渉事だったら基本的に声のトーンは変えない方が、何考えているかが読ませられない分、相手への揺さぶり的には有利でしょう。

2022年4月23日土曜日

幸せで残酷な夢

 昨日にお金が使えないと書きましたが、DMMの電子書籍でGWの30%セールが始まったのでここで一気に消費欲を満たすようあれやれこれや買いました。と言ってもセール待ちで買い控えていた購読漫画が多く、「モンキーピーク ザ・ロック」などを完結分までまとめて買ったりしました。あんま思路なかったが。

 関係ないですが今外で夫婦喧嘩と思しきおばちゃんの叫び声が響いています。周りもみんな耳を傾けているのか、叫び声以外の音が逆に小さくなっています。

 話を元に戻すと、今回買った漫画の中に前から興味を持っていた「死刑囚042」という漫画も入っています。作者は小手川ゆあで、「おっとり捜査」などサスペンス系漫画をかなり古くから書いている人で、自分は高校時代にこの人の「アンネフリークス」をよく読んでました。基本的に他のサスペンス漫画と一線を画す残虐描写のほか、作品全体に「なんで人を殺しちゃいけないの?」的な破綻した倫理観に溢れ、この人の漫画読んでる人間はちょっとおかしいとマジで当時周りから言われていました。
 まぁ「アンネフリークス」は締めの部分がちょっと物足りなかったけど。

 そんな小手川ゆあ作品で毛色が違うと言われていたのがこの「死刑囚042」です。
 日本国内の死刑廃止を見据え、確定死刑囚の社会復帰テストプログラムとして過去に7人を殺害して死刑が確定している主人公が、感情が極度に高ぶると爆発するチップを頭に植え込まれた上で、ある高校に用務員として派遣されるというお話です。

 設定自体がファンタジックなものですが、主人公を囲むカウンセラーや法務省の役人などの描写は、実際にはその通りなのかわからないものの、かなり綿密に描写していて、描き方にはかなり強いリアリティを感じました。まぁこの辺、「おっとり捜査」時代から法務関係は勉強されてたのかもしれませんが。

 こうして高校に派遣された主人公ですが、死刑囚ということで周りから危険視されるし、頭に爆弾が植え込まれていることを良いことにわざと主人公を怒らせようとする人間もいるなど、最初はぞんざいな扱いを受けます。しかし本人の素直な性格や周りに芽生えた理解者の存在もあって徐々に受け入れられ、その度にトラブル起きて、というパターンで話が進んでいきます。
 前述の通り、死刑囚が高校の用務員になるという点はファンタジックであるものの、周りの現実の動き、具体的には主人公を快く思わない者たちの行為や、主人公の経歴に伴うトラブルなどはリアリティの感じる描写があり、非常に読み応えがありました。

 まぁ、主人公の理解者となる女子高生については完全ファンタジーですが、誇張ではなくバラバラ死体ばっか描いている漫画家なのに、透明感ある美少女描くのは本当にこの人無駄にうまいな

 ただ、この作品はハッピーエンドでは終わりません。これは物語冒頭でも書かれてあり、作者本人も作中でこの記事見出しにある通り「幸せで残酷な夢」と表現しています。

 全5巻とそこまで長編ではないので結末に関しては触れませんが、非常に琴線の触れる筋書きでした。その上で私の感想を述べると、他人の生殺与奪権、作中で言えば死刑囚である主人公を生かすも殺すも自分次第というカウンセラーの立場というものが非常に重たく描かれてあり、考えさせられる話でした。情が移る話と言えばそれまでですが、人が人の命をどうこう決めるということがどれだけ重たいことなのか、その点を強く意識されました。

 かねてから自分は、頭の飛んでいる漫画家として「エルフェンリート」の岡本倫氏を挙げており、未だにこの人の飛び具合が頭抜けていると思いますが、改めて今回、小手川ゆあ作品を読んで、この人の飛び具合もぶっ飛んでいると再確認されました。倫理観がおかしいのではなく、まともな世界観の中で倫理的なタブーを当たり前のようにポンと突っ込んでくる見せ方で言えばやっぱこの人凄いなと思います。
 サスペンチックな話となると、大抵が「どうだ、グロテスクだろう!」的にわざと見せびらかすような描き方になるのですが、小手川氏の場合はそうしたわざとらしさが本当に見えず、「話的にもこんな感じでしょ」的に自然に盛り込んでくるのが一線を画しています。

 それがこの「死刑囚042」では、「どうあがいても幸せにはなれない」という残酷な現実を、またそこに存在することがごく自然であるように描かれています。自分が知る限り、これは他の作家には見られません。それだけにかなり自分もこの作品にえぐられた思いがします。作者本人は実際にはどういう思いで描いたのかまでは図りかねますが。

 作中のカウンセラー同様、自分も死刑存立には賛成の立場です。だからこそ、何をもって更生となるのかについてはやはり考えなければならないかもしれません。


2022年4月22日金曜日

金が使えねぇ(/ω\)

 今も変わらず封鎖が続いていますが、この1ヶ月間、マジでほぼ全くお金使っていません。使ったのは団体購入で買ったパン(600円)くらいで、それ以外の出費は毎月の電話代や家賃を除くと一切なく、10日ほど隔離されてた先月同様お金が溜まってきています。もっとも使えないのですが。

 散髪にも行けないので自分で髪切っていますが、本当にこんな消費しない生活は成人以降としては初でしょう。もちろん、使えないから消費意欲は落ちるわけではなく、むしろ使えるようになったらあれ買いたい、これ買いたいみたいに高まってきています。ダイエットの後に食欲が増すように、消費は一旦抑え込んだ後の方が高まる気がします。

 そうした環境もあって、自分のストレス管理を目的に最近よく、買いたい物をひたすらネットで探し回ってたりします。封鎖が解除されたらあれ買おう、これ買おうと思うことで結構ストレスは減るもので、探している商品種類としては、自転車、プラモ、スマホなどがあります。

 ただそれ以上に探してて楽しいのは家です。無駄に将来移住しようとしている奈良県の物件(賃貸)を見ては、間取りなどを比較しつつ、この部屋にはこういうインテリアにしようなどと空想をめぐらしています。その甲斐あって、奈良市内の家賃相場とかもうかなり熟知してきた気がします。
 ちなみに奈良市以外では松戸市をよく攻めています。もっとも松戸だと40㎡以上の部屋だとちょっと割高な感じになってきます、北松戸駅周辺ならまだありですが。


 その松戸とくればですが、百度でふざけて松戸を検索して出てきたのが上のサイトです。なんでも、お子さん夫婦が松戸市内に住んでいるので尋ねに行った中国人女性の松戸滞在記のようですが、時分から見てもかなりローカルな松戸の風景ばかり撮影していて、松戸中心部のみならず馬橋や上本郷まで細かく撮影して載せており、「なんなんだこれは(;´・ω・)」と見ていてかなりびっくりしました。
 地味に笑えるのは、「中国ではもう見ないカセットプレーヤーが松戸には売ってる(´・ω・`)」とも書かれています。やっぱ外国人の目から見ると意外なところが見えてきます。

2022年4月21日木曜日

嫌われた野菜たち


 ついに封鎖が始まってから3週間経ちました。漫画の「ナポレオン」で「監獄は人を変える」というセリフがありますが、めちゃ実感します。

 それで本題ですが上の画像は団地内の交流用(=物々交換、団体購入用)グループチャットで流れてきたものです。書かれている中国語を翻訳すると、「ウイルス流行が過ぎた後、もう見たくない野菜5兄弟」と書かれてあります。内容は、

長男:白菜(と書かれているがキャベツだろう)
次男:玉ねぎ
三男:ジャガイモ
四男:にんじん
五男:ズッキーニ

 このうちズッキーニに関しては、昨日腐っているのが分かり自分も廃棄しました。っていうかどう料理すればいいのか全く分からなかったし。

 マジで本当にこの封鎖中は野菜ばかり食わされているので、自分も若干野菜が煙たく感じるようになってきました。それこそワンタンとか冷凍餃子をくれたら助かるのに、無駄に大量に野菜ばかり送ってくる行政に軽く怒りを感じますが、中国人の間でも同じような感情が持たれているようです。

 あと日系メディアでも報じられていますが、上のグループチャットでも偽造された外出許可証が話題になっていました。もっとも上海市の外に行く鉄道やバスには一切乗れないため、外出したところで脱出できないのですが。

2022年4月20日水曜日

個人的に見てみたいガンダムの新機軸

 配給が野菜ばっかで「ウサギに餌やってんじゃねぇぞ!」という声が中国人から上がっていますが全くもって同感です。なるべく頑張って消費しようとしているものの本当に野菜だけが大量に送られてくるため、一部は食べきれずに腐らせてしまうこともあります。
 あと調味料があんまりストックなかったため、塩や醤油で味付けすることが多いため食後にやたら喉が渇くのも地味に辛いです。飲み物も、お茶しか飲めないし。

 話は本題ですが、やや古い話題であるものの今度の新しいガンダムでは初めて主人公が女性になるとのことです。恐らくメインターゲットの少年や男性が以前ほど男性主人公にこだわらないこと、あと女性ファンの獲得などを狙ってというのがあると思いますが、それ以上に昨今のアニメ作品は男性よりも女性ヒロインのキャラクターが受けるかどうかが重要になってきているのも影響していると分析しています。マクロスシリーズなんて完全にそうなってるし。

 ただ、個人的にはこの女性主人公について、攻め切れていないなという印象を覚えます。せっかくだからもっと思いきり、昨今のLGBT運動の流れに乗る形で主人公をこの際ハードゲイにしたガンダム作品だったらかなり興味惹かれた気がします。
 それこそ敵味方問わず男性パイロットに対し欲情しては恐れられるようなキャラクターにする一方、メインの女性キャラは反対にガチレズにして、恋愛的に「すれちがい宇宙」な関係になるかと思いきや、両刀使いの艦長が間に入って歪な三角関係を築いたりしたら、ガンダムの歴史がかなり変わるでしょう。

 でもガチ話、主人公男でボーイズラブな作品にしたら女性ファンはかなりつくと思う。

 そうした性別関連の新機軸もさることながら、個人的に今後のガンダム作品でもうちょっと打ち出してほしい新機軸としては海こと、深海を舞台にした作品をもっと見たいと前から考えています。
 というのも密かにズゴッグやハイゴッグなどの水陸両用モビルスーツが好きなのに、近年の作品ではそもそも海戦自体発生せず、水陸両用というか潜る系のモビルスーツすら全く出てこない有様です。陸しか戦わないカプールはターンエーにはいたけど。

 具体的には母艦を宇宙戦艦ではなく潜水艦にし、戦場は基本水中、それも深海で、如何に敵に悟られずに互いに強襲し合うかというサブマリンな話を見てみたいと思います。何気に深海レベルだと宇宙での環境に近く、光は一切届かず、電波レーダーも一切効かず(音探のみ)、酸素も全くないという点で共通しており、何も宇宙にまで行かなくても深海でもSFバトルは可能です。
 ただ宇宙と深海で異なる点が一つあり、挙げてしまうと深海魚などの深海生物の存在です。現在においてもほとんど知られていませんが、知られている一部だけでもかなりグロテスクな造形していて、しかも巨大な生物もいることがほぼ確実視されています。

 なのでなまじっか高水圧にも耐えうるパイロットスーツで機体から放り出されてしまえば、最悪そうした深海生物に食われる可能性があります。この点では宇宙以上に深海の方が厳しい環境にあるでしょう。

 そうした厳しい環境、そして潜水艦という閉ざされた空間での戦闘活動など、作ろうと思えば結構見せ場は作れるような気がします。実際の深海(水深200m以下)での戦闘となると、潜水艦や機体であれば対水圧性能がかなり戦況を左右します。それこそ300m付近なら耐えられる装甲が何かをきっかけに400mまで沈んでしまうと、水圧に耐え切れずに木っ端微塵となったりします。
 また潜水艦自体もどれだけ潜れるかが戦闘能力に直結し、400mまで潜れる潜水艦なら300mまでの潜水艦に対し一方的に距離を置いて攻撃することもできます。まぁ魚雷やミサイルが、最大潜降深度の水圧に堪えられるかはまた別でしょうが。

 それら深海ならではの駆け引き以前に、まさにこの戦場こそ水陸両用モビルスーツが活躍します。空とか飛んだり宇宙に行ったりしなくていいから、深く何の救いもない水の底で戦い合うガンダム作品とかみたいです。
 なおもしやる場合、メインの機体はマリンアッシマーこと水色のアッシマーを出してほしいです。あの変形時のフォルムなんかいかにも水中用にしか見えないだけに、ここでこそアッシマーの復権を図るべきでしょう(個人的にアンクシャは好きじゃない)。

2022年4月19日火曜日

上海封鎖に関するメディア報道に関する疑問


 友人に上海ロックダウンについて記事を書け書けいわれたので、また上の記事を書きました。ちなみに先週末はこれとは別に来週出す予定の記事も書いており、色々疲れました( ´Д`)=3 フゥ

 さてその記事内容ですが、主な内容としては激烈なロックダウンが続いているにもかかわらず何故新規感染者数が減少しないのか、その感染源はどこにあるという内容が主となっています。この辺の内容はかねてからこのブログでも展開してきた内容でそんなに新たに取材したこととかはないですが、根拠データとして公式発表されている1ヶ月間の感染者数データをグラフ化して載せています。
 恐らく、日系メディアとしてはこうした上海の感染者数グラフを載せたのは私が初めてで唯一でしょう。

 何気にこの辺が非常に疑問なのですが、大手を含む他の日系メディアはこうしたグラフを一切出していません(テレビ番組では出ているかもしれませんが)。それどころか、ロックダウンに関する記事では市民の生活不安ばかり取り上げ、肝心の感染対策や経済への影響についてはほとんど触れていません。
 まぁ経済への影響は今秋から急に増えましたが。

 確かに生活不安は大きなトピックだし報じる価値のある内容ですが、その一方で実際のロックダウンの感染抑え込み効果についてはガン無視し続けるという報道姿勢は、かねてから疑問を感じていました。私が知る限り、日系メディアでこの点について触れているのはレコードチャイナだけで、日本にいる記者はともかく中国駐在記者どもは何故こうした公開データがあるにもかかわらず、この一番肝要な点を報じないのか、呆れるを通り越して内心怒りすら感じつつ今回記事を書いています。

 なお書け書け言って来た友人は、このところ日経で話題の「月曜日のたわわ」よりも「戦隊大失格」の方が胸の強調表現が激しいという私のコメントは無視して、毎週上海ロックダウン記事書けと無理難題を言ってきます。次の週末はおねむだぷーしたい、っていうかそろそろ夏の特集の準備しないといけなくなってきており、さすがにもう書かないかと思います。

2022年4月18日月曜日

野菜多過ぎ(´・ω・`)

 今日、自分の住んでる団地は最後の新規感染者発見から1週間経過したので、団地内限定の外出が許可されました。同じ条件を満たしながら外出が依然許可されない団地が周囲では多いだけにかなり幸運だと言え、久々に夕方外を散歩しましたが開放感があります。
 また今日はこのほか、1週間くらい前に団体購入していたパンがようやく届いたのと、行政から送られてきた支援物資がまた届き、なんかイベントが多い日でした。ただ支援物資に関しては見出しに掲げた通り、野菜が多すぎてもう食い切れない状態となっています。

 具体的な内容を挙げると以下の通りです。

・ほうれん草
・にんにく
・さつまいも
・はくさい
・ピーマン
・じゃがいも
・塩漬け肉
・えんどう
・きゅうり
・りんご
・マロニー

 上記内容は今回に限らず、大体こんな感じで野菜が異常なくらい盛りだくさんです。しかも基本的に線物資は1世帯に1箱的な感じで配られるため、一人暮らしの自分からしたらかなり手に余る量だったりします。
 折角の食べ物なのだからなるべくダメになる前に日持ちしない奴から食べてはいますが、運送中に傷んでいた野菜などはいくつかダメにしており、また調理方がレパートリーにない奴だとどうしても後回しになるため、試行錯誤しているもののその処理に結構困っています。ジャガイモなんてやばいくらい溜まってきたし。

 恐らく、これら支援物資は農村の所得対策として行われている面もあるかと思います。政府が一気に買い上げることで農家への所得補助とし、なおかつ一括購入による経費削減もあるのでしょうが、毎回こうも野菜だらけだと身体が無駄に健康にさせられている気がしてなりません。
 個人的には前にも書いたように、即席めんなどとかあると助かるのですが、そうした加工食品はほぼ全く回ってきません。日本なんかだと即席パスタなどが隔離中の人に届けられるそうですが、そうした映像がグループチャットに流れてきて、「日本は隔離中も豪華だ」などと中国人が言い合っているのはなかなかほほえましいです。

 ちなみにそのグループチャットで今日流れてきた者に、「感染対策赤黒リスト」というのがありました。どういう内容だったかというと、各地区の行政の感染対策評価をまとめたもので、「話にならない」、「感染を拡大させている」などと赤字地区は激しく書かれていました。もっともリスト内容の真実性を検証できないため、敢えてあまり読まずに保存もしないようにしました。第一、市民が見てもあまり意味ないと思うし。

 現在こちらは8時過ぎですが、外からはまだ子供の声が聞こえます。かなり明るい声で、普段だったら「うるせーなガキども」と思う時もありますが、今日はまだ心地よく聞こえます。

2022年4月17日日曜日

財閥が金融業を持つ意味

 財閥についてあれこれこのところ調べていますが、例えばトヨタグループ、日立グループなどは従来から存在する日系財閥グループに対し企業グループとしては引けを取らないほどの規模を有していますが、この二つの企業グループを財閥と呼ぶ人はまず多くないでしょう。では何故トヨタグループなどは財閥と呼ばれないのかというと、一番大きな点としては、小規模なのは除き、銀行こと金融業をその企業グループに有していないことが大きいでしょう。
 現在でこそ銀行は3メガバンクに集約されていますが、昭和の頃は三菱、三井、住友の財閥御三家はそれぞれ系列銀行を抱え、これ以外にも今は亡き安田グループなども保険を含む金融業を抱えていました。基本的に財閥と呼ばれるにはこうした金融業の有無が大きなベンチマークとなるのですが、その理由について個人的見解を述べると、グループ内での再投資機能が大きなポイントになるのではないかと思います。

 基本的に財閥というのは、異なる業種の企業が複数集まって初めて財閥と呼ばれ、単独の企業規模がどれだけ大きかろうとも、業種が単独であればまず財閥とは呼ばれません。では異なる業種を複数持つにはまずどうすればいいかとなると、単純に異業種参入が必要で、それにはまず投資が必要です。
 そうして複数の業種を抱えるようになった後、儲けている業種で集めた資金を使って、今度また別の業種、若しくはすでに抱えている業種に再投資する必要があります。このサイクルを繰り返すことによってどんどん取扱業種を広げていき、財閥へとなっていくのですが、この再投資という行為に当たっては言うまでもなく、金融業務が重要となってきます。

 もちろん、既存の外部取引行を利用してこうした再投資を行うことはできますが、その際に金利や手数料がとられるのはもちのろんです。ただ、これがグループ内銀行であれば話は変わってきます。
 グループ内銀行を介す場合、その際に徴収される金利や手数料は回り回ってグループの利益として留保されていきます。いわば、グループ全体で見ればほとんど経費なしで再投資できるわけで、そういう意味で財閥化への過程においてはグループ内金融機関の存在が非常に重要となってくるわけです。

 もちろん、銀行を介さない直接投資や社債などによる資金支援を行うことも可能ですが、海外投資などになってくると送金手続きなどから銀行の存在が重要となってくる、また口座管理なども含めると、やはりグループ内銀行のあるなしではかかってくる支出が変わるでしょう。
 一応、トヨタも日立もグループ内にメガバンクほどではないものの一定の金融業系企業はありますが、やはり三菱や住友グループと比べると、この辺で再投資プロセスがやや変わってくるのではないかと思います。

 そういう意味では、現代において最も新しい財閥と呼べるのはソフトバンクグループかもしれません。ここは若干本社と距離あるけどSBI(ソフトバンクインベストメント)が存在し、異業種系企業の買収を始め、単純な企業投資も行っており、グループ内で集めた余剰資金を有効に活用しています。またこの前は新生銀行を連結子会社化しており、ますます金融機能を高めてきています。

 必ずしも金融なくして財閥なしというつもりはありませんが、やはり財閥の宿命たる再投資という行為を中心に考えるなら、金融のあるなしを財閥と数える条件とするのはやぶさかではないと思います。もっとも昔と違って、ネットバンクならともかく実態店舗のある銀行を始めようとなると許認可的に難しい時代でもあるので、旧来の「財閥」というコンセプトを未だ持ち続けること自体があながち間違っているのかもしれませんが。

2022年4月16日土曜日

約一週間ぶりのほかの飲料

 相変わらず先の見えない封鎖中ですが、さっき会社が手配した荷物が届きました。中身は正直もういっぱいいっぱいなくらい余っている野菜はともかく、冷凍肉とか冷凍エビのほか、果物などは死ぬほどありがたいです。それ以上に、1本だけですが牛乳入ってて、今飲んでますがマジで「めぐりあい宇宙」のラストシーン見たくなっています。
 確か毎夜一口だけ飲んでいたオレンジジュースが尽きたのは先週だったと思え、マジでこの牛乳はお茶、コーヒー以外で口にする飲料としては1週間ぶりです。またコーヒーも1日1杯だけ(三日後くらいに尽きるが)で、それ以外は全部お茶飲んでいるので、なんかこのところ凄い味覚が変になっていました。

 牛乳を普段からそんな飲む人間ではないですが、さっき飲み切りましたがめちゃ上手かったです。辛い体験というのは心に傷をつけますが、そのかわりに日常の幸せを強く感じさせるものだとつくづく思います。まぁ封鎖自体、もうなくったっていいけど。

 何気に今日は次回のJBpress用の記事を1日中書いてました。今回は封鎖関連と定例の中国自動車市場記事の2本を出す予定ですが、封鎖関連記事は割と書くこといっぱいあるせいで全部書き切れなかった印象があります。前回封鎖もあったから10日くらいまでは割と余裕でしたが、それ越えてからは気温変動で体調をやや崩したこともあり、なんか気分的にもかなり応えました。まぁまだ続くんだけど。

 友人とも「5月の連休までに、生きて会おうぜ」とか「俺、この封鎖終わったら、コーラ飲むんだ」みたいな戦争めいたセリフを言い合っていますが、変な話ですがこういう体験してみると本当に戦争とかしちゃいけないと思えてきます。ウクライナの場合はロシアから攻め込んできたこともあるだけに、どっかの弁護士とは違って降伏しろというつもりはありませんが、やはり物資のない生活、というより物資が今後入ってくる見込みがない中で減りゆく備蓄を見るのは、かなり神経に来ます。



 ちなみに上の動画はPS2の「機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙」というゲームのオープニングです。発売したのは2003年ともはや20年近く前のゲームですが、非常にCGというより見せ方の演出が上手く、今見ても応える映像です。
 ゲーム内容自体も面白く、宇宙空間での戦闘体験で言えば未だこれが自分の中でもトップクラスに来ます。逆を言えば、これ以降のガンダムゲーはやや劣化気味なのですが。

2022年4月14日木曜日

意外と効いてる

ロシア軍が日本海でミサイル発射(痛いニュース)

 上のまとめ記事にある日本海へのロシア軍のミサイル発射ですが、まとめ記事のコメントにある通り、あんま期待してなかったけど日本の経済制裁がロシアに対して効いているのかもしれません。単純に日本に対しドイツやフランスと違って舐めた態度を取っているだけとも取れますが、ミサイルをわざわざウクライナで使わずにこっちで消費する辺り、案外まともな思考はもうできないのかもしれません。
 あとこれもコメントにあるけど、ほんと北朝鮮レベルに成り下がってきたな。

 それこそ3月の間は日本の経済制裁を批判こそすれども、こうした妙な威嚇行為とかはしてきませんでした。報道によると、フィンランドに対しても妙な威嚇行為をやり始めたとのことで、こういう行動を採らないと国内をまとめられない、または前述の通り合理的に思考できないのどっちかじゃないかと疑っています。全く意味のない威嚇行為だし。
 あとこのミサイル発射について、某弁護士は「日本は降伏すべきだ」とかいうのかな。


 弁護士関連と言えばこちらのニュースも気になっています。こんなに他人の合否についてワクワクするのは恐らく今後一生ないでしょう。

2022年4月13日水曜日

江戸末期の豪商が消えたわけ

 次回の特集用にいろいろ調べていますが、江戸時代においては既に中期頃より、支配階級である武士よりも商人の方が地味に強い力を持つに至っていました。江戸の徳川家を含め各藩はどこも商人に多額の借金を抱え、彼らなしには参勤交代はおろか、領国経営すらままならない状態でした。シムシティで言えば、常に借金を抱えながらプレイする状態といったところでしょう。
 それゆえ、マジで商人に頭が上がらなかった藩主もいたとされ、商人の嫌がらせ喰らって自分の藩になかなか変えることができなかった藩主も結構ざらだったと言います。

 ただ、創業100年以上がざらにある和菓子屋や大工(工務店)と比べ、江戸時代から脈々と続く商家というのは実は少なかったりします。明治以降も生き残った豪商といったら三井、住友、鴻池くらいしか私も浮かばず、少なくとも各藩の地元でブイブイ言わせていた豪商となるとほぼ壊滅状態です。それこそ鴻池みたく令和のこの時代において存在しないならまだしも、明治の前半には江戸時代の豪商の大半は消え去っていたとされています。では何故、江戸時代の豪商は維新後に消えたのでしょうか。
 答えは非常に簡単で、旧大名こと華族に悉く借金を踏み倒されたからです。

 維新後の廃藩置県を経ていわゆる旧大名家は日本から消失しましたが、旧大名家が抱えていた借金も一瞬で消えたわけではありません。ではそれら負債は最後どこが負担したのかというとどうも大半が大名家に金を貸していた豪商たちで、廃藩置県の後に「もう藩がないから知らないもん」とばかりに、みんな揃って地元や江戸、大阪の有力豪商達の借金を踏み倒したと言われています。
 豪商たちもいちおう明治政府に補償を求めたそうですが、「うち関係ないから(^ω^)」といってにべもなく断られ、これによって維新後に悉く潰れていったそうです。

 逆に生き残った上記の三井、住友、鴻池は、まだ幕府が生きていた幕末の段階で薩長(維新政府)寄りの立場を明確に打ち出し、薩長側に資金や運送面で便宜を図ったことにより維新後、論考として両替商(金融業)の営業許可がもらえたりして上手いこと生き延びました。恐らく明治政府としても、各地の豪商をそのまま生かすのではなく、息のかかった政商たちに糾合させる方が全国統一ネットワークの形成面でも有利と踏んで、豪商を意図的に破綻に追い込んでいたのではないかと思います。

 その他にはさっき調べて知りましたが、安田財閥も江戸末期に両替商としてスタートして、うまいこと維新の動乱を乗り切ってその後の財閥化を果たしていたようです。江戸末期の豪商ではないけど、如何に明治政府のパイプを持つかが当時の財界において重要だったかを示す一例だと思います。

 江戸期の豪商というと紀伊国屋文左衛門とかしかあんま出てこないですが、実際に当時、どれだけ力を持っていたのか、どんな影響力があったのかなどはもうちょっと研究される価値があるのではないかと思います。まぁその辺を含めて今いろいろ調べている最中ですが。

2022年4月11日月曜日

モノーヒト感染が主犯?

 封鎖のことばかり書いてないで島耕作について書こうかとも思いましたが、状況が動くとしたら今日4/11だと当初から見ていたところ、一応地域を3種類に分けて行動の自由も3種類に分けることを発表しました。ただ目下、新規感染者がうなぎのぼり中なので、多分あとからこの施策はなかったことになるんじゃないかと思います。

 それで話は本題ですが、今日公開された感染情報確認用サイトで眺めたところ、うちのエリア(同じ団地内かは不明)からも昨日まで4日連続で新規感染者が出ていました。しかしこれがまた不思議で、というのもその1週間前からずっと封鎖が行われており、一体どこから感染源となるウイルスが入ってきたのか普通に考えて説明がつきません。当初から自分が主張しているように、これまでやっていた検査方法や検査キットに欠陥があって見逃し続けた可能性もないですが、それにしたって封鎖から1週間経ってから陽性が出るものかという話です。

 結論から書くと、モノーヒト感染、つまり物資にウイルスが付着していてそこから感染広がってんじゃないかって可能性を疑っています。封鎖中の出入りと言ったら実質的にごみ収集車と医療関係者、そして外からやってくる宅配物しかなく、うちのエリアだけじゃなく他のエリアでもほぼすべて、封鎖から日にちが経過してから感染者数が激増していることとか見ると、宅配物付着のウイルスじゃないと説明付かないような気がします。そこから、PCR検査で並んでいる最中に感染が団地内で広がったならまだわかります。
 仮にそうだとしたら、封鎖によって感染が広がっている面もあるんじゃないかなぁ。

 仮にこのモノーヒト感染がこれだけ猛威を振るっているとなると、中国の他の都市にも飛び火するのも時間の問題じゃないかと思います。広東省でもなんかぽつぽつ出始めているようで、恐らく潜在的にこれ以外の都市でも検査していないだけで結構広がっているのではないかという気がしてきました。

 ただ、これだけ上海で怨嗟の声が溢れるまで封鎖をし続けている手前、今更失敗でしたと政策転換するのは中国政府としては認めないでしょう。かえって封鎖による弊害が広がれば広がるほど立ち戻り辛くなってきており、このまま4月いっぱいは上海は完全封鎖が継続される可能性が高いとみています。5月以降も十分な可能性があるでしょう。
 仮にそうなれば中国経済への打撃はかなり計り知れないものになります。株価も今後さらに世界中で下がりそうだし、物価上昇も続くでしょう。まぁ状況の変化は見ている限りなら楽しいし、それをどう生かすかが重要ですが。

 にしても腹減った(ヽ''ω`)

2022年4月10日日曜日

封鎖により市場の崩壊した上海

 絶賛封鎖中の上海よりお届けしますが、物資が細ってきて、尚且つ封鎖解除の見込みが全く立たないことから食事を制限するようになったため、現在マジで餓えと戦っています。朝食は食パン(生)1枚、昼はうどんかそば(うどんは今日絶滅)、夕はごはんと炒め物食べてますが、補給ないと水曜あたりにお米きれそうです。一応、会社がなんか手配してくれていますが。

 周りに話を聞くと、中国の水道水をこれまで飲んでこなかった人は飲料水にすら事欠く有様のようです。また食料だけじゃなく、トイレットペーパーやシャンプーなどの日用品も不足する家庭がたくさん出ており、WeChatでは物々交換専用のグループチャットができるなど、市場が崩壊した呈を見せています。2020年の武漢と比較するに、当時は物流インフラの維持が非常に重視されていて、実際はどうだったかわかりませんが少なくとも今に見えるほどの混乱は見えなかったことから、既に今の上海は重症患者が少ないことを除き、2年前の武漢を上回る状態となっているのではないかと見ています。
 地味にいろいろ感じるところが多い点として、政府の物資配給が一部の地域には来ているものの、自分のところには封鎖開始以降は一切来ていないという点です。浦東など封鎖が先に始められた箇所なんかは大変だとは思うものの、やはり人間故に、届けられている地域があるのを見ると納得いかない感情が出てきます。

 なお一部報道では、規制緩和として「上海市は14日間感染者が確認されなかった団地で外出を認める方針を示しましたが」と報じていますが、ぶっちゃけこれ全く無意味です。団地内を動けると言ったって買い物ができるわけじゃないし、せいぜい外で散歩や軽い運動ができる程度です。まぁ物々交換はしやすくなるかもしれませんが。
 逆を言えば、こうした無意味ともいえる緩和策をいちいち打ち出してきたあたり、中国政府は今後も長く隔離を継続するつもりなのかもしれません。先週の段階で4/5には封鎖は終わらず、明日の4/11まで封鎖は継続されるとの噂は出ており、私自身も封鎖開始前からきっとそうなると見込んだうえ、仮に長期化するとしても封鎖開始より2週間経過する4/15付近で無感染なら一旦解除され、でもってしばらくしたらまた封鎖に入ると読んでいました。

 しかし、封鎖開始日から検査がほぼ毎日行われているものの、1週間超の日にちが経った現在においても未だに感染者数が増加し続けています。一部の区(黄浦区など)に至ってはこの3日間くらいで急激に増加しており、統計的に見てやや奇妙に感じる経過を辿っています。考えられる原因としたら検査方法や検査キットに不備があるくらいしか浮かびませんが、だったらもう検査なんてやめちまえとか言いたいです。

 本来なら封鎖開始直後に新規感染者数(発見数)がピークに達し、そっからは減らなくてはならないのですが、現状は全くそうはなっていません。そうした点と先に挙げた無意味な規制緩和条件を出してきた辺り、本気でこのままの状態で1ヶ月くらい完全ロックダウンを続けるつもりなのかもしれません。場合によっては、それ以上もありうるかもしれません。

 仮にそうなった場合、中国全体の経済への影響は想像するだけでも恐ろしくなります。またちょこちょこ書いているように、団地内で聞こえてくる奇声が日に日に増えており、精神的におかしくなる人も増えてきているように思います。食料もリアルに足りておらず、もうしばらくしたら餓死者も出てくるんじゃないかと思え、場合によっては大規模な人的災害事件として歴史に名を刻むかもしれません。


 上のCNN記事に書かれているように、この封鎖は社会対策としてというより、政治的メンツのために行われている面が強いです。こっちとしてはいい迷惑で、だったらせめて物流くらいどうにかしろよと言いたいです。あと配給もよそに届いたのを見ると相変わらず野菜ばっかですが、こんなの送るなら即席麺を定期的に送ってくれる方がよっぽどありがたいのに、なんかこの辺も政策判断がおかしいのではと思うところがあります。

 今後の予想を立てると、4月中は持続的か断続的かに係らず、このまま封鎖が続けられることでしょう。そして5月に入った段階でいくつかシナリオが分かれ、他の都市でも同じように感染が拡大した場合に、もしかしたら政策が切り替わるかもしれません。そうじゃなければ、5月になっても上海では封鎖が続くかもしれません。
 そうの上で、4月下旬あたりから米国などがかつての武漢脱出便のように、在住米国人の特別帰国便を用意するかもしれません。

 すでに上海は3月中旬からずっと封鎖が続いており、逆にこれだけ封鎖を続けているせいでいまさら封じ込めに失敗したとは言えない空気となりつつあるだけに、割と状況は悪い方向に向かってきているかもしれません。仮に自分も日本便に乗れるなら、この際だから乗り込みたいという願望があります。

2022年4月8日金曜日

ロシアの行動を読めなかった人々


 上の記事見てまず思ったのは、「出たな偽物め、志位がそんなこと言うはずなかろう!」でした。いやマジでこの人、ニセ志位なんじゃないの?


 さて上の記事では今回のウクライナ戦争前に開戦なしと予想していたロシア政治専門家と名乗る慶応の教授が自戒を込めて反省の辞を述べたとする記事です。何も予想していなかったのならともかく、開戦なしと言っていた上でこの結果であれば確かに批判されるのも仕方ないと思いますが、こうしてきちんと自らの判断に誤りがあったと認める姿勢は好感が持てますし、廣瀬教授には今後もその言葉通りに頑張って活動してもらいたいと思います。

 ただ敢えていくつかケチ付けると、この結果について、ロシアの侵攻開始について廣瀬教授はまだ「論理的な説明はできません。全く合理性がない決断です」と語っているのは正直どうかなと感じます。何故かというと、合理的、論理的な行動を採らない権化みたいなのがロシアだと私はかねてから考えており、逆に言うと、ロシアに対して変に合理的な行動を採るという前提を持つのは危険この上ないと思っているからです。それこそ、「骨を切らせて肉を断つ」という決断や行動を平気で採るような国で、相手に嫌がらせするためには相手以上に深手を負うことも一切ためらわない節があるだけに、「想像できないおかしいことをする」という前提なくして分析なんてしてはならない相手でしょう。
 なお中国もそういう想像を超えた行動を度々採る国ですが、ロシアに比べたらまだマシです。自分はロシアに関しては一切の会話が通じない相手、通じたと思っても実際には相手は平気で無視、横紙破りする国だと思いますが、中国は自分の損得が絡むと途端にこっちの話に耳を傾ける分だけ、会話が成り立つ部分もあると考えています。

 その上で、「これまでの常識が通用しなくなる『パラダイム・シフト』が起きているとして、『新たなパラダイムの研究』の必要性を訴えた。」と言っていますが、これも内心どうかなと思います。昨日今日プーチン政権始まったわけじゃないんだし、あとそんな言うほど世界は変わっていないと自分は思います。一部で指摘されているように、2008年の南オセチア紛争からこの戦争までつながっているでしょうし。


 その点で言えば、上の橘玲氏の論評は読んでて納得感が深くあり、感じるところも多かったです。ロシアの宗教思想、国家思想、政治思想の背景と歴史、その影響をそれぞれ分析しており、やや単純めいた言い方すると、今のロシアは「ファシズム国家」であると言い切っているのには自分の中でストンときます。
 そもそも、こういう「強力な政府によって世界は一元的に管理された方がいい」という全体主義思想の持主は決まって、「その強力な政府とは自国(ロシア、中国)の政府であり、他国の政府(米国)であってはならない」という暗黙の排外主義、選民主義を兼ね備えています。全体、排外、選民主義のトリプル役満こそまさにファシズムであり、「ナチズムを批判するのは自分もナチズムだから」、という一部の指摘なんかまさにその通りでしょう。

 最後にもう一つ付け加えると、橘玲氏の論評を読み、前から思っていましたがロシア人って変に信心深いんだなという気がします。イスラム原理主義のような、神秘主義的価値観をなんか強く持っている気がします。

2022年4月7日木曜日

上海ロックダウンで深刻化する物資不足


 本当は別のことについて書こうと思っていましたが、密かに中国メディアの中でも新京報と並んで高く評価している澎湃新聞が面白い社説記事出していたので紹介します。

 
 もし通りに社説として出された記事ですが、上の画像の内容を私の方で翻訳すると公安ります。

「ウイルス流行予防は一種の持久戦であり、生活物資の供給確保が極めて重要。生活物資をあまねく世帯に届けることこそ大衆が最も期待していることで、最も必要なことはきちんと実行することである」

 簡単に補足すると、正式な発表がガチで一切ないまま、当初発表された終了日時をとっくに過ぎながらも継続延長されている上海ロックダウンですが、ここにきて、具体的には昨日あたりから中国政府のプロパガンダが目に見えて強化されてきています。その一例として、中国政府は急に「ウイルス予防は一種の闘争である」と闘争好きな社会主義者らしい標語を口にし始め、あちこちのメディアも引用してプロパガンダを煽っています。

 で、上の社説につながるわけですが、恐らく澎湃新聞(いつも適当に「パンパイシンウェン」と呼んでる)としては「闘争だっていうならもはやこれは持久戦だ。持久戦なら補給が何より大事だってのに、なんでそれが未だに疎かとなっているんだ」って、暗に政府を批判しているように自分は見えます。

 実際にというか、昨日に上海政府は肉や野菜の備蓄は十分でしっかり配布すると言っており、別地域に住んでいる知り合いもこうした報道見て、「野菜とか届けられた?」と聞いてきました。しかし、少なくとも自分のいる小区には例のワイルドな鶏が送られてきた先週の隔離直前を除き、食品などは未だ1度も配られていません。上海市内にいる友人のところも同じようです。

 にもかかわらず、各中国メディアではもっともらしく食品などの物資を配っている写真ばかり掲載されています。もしかしたら他のところでは配られているのかもしれませんが、今のところ「やっときたー」みたいな連絡は私のところには一切来ていません。少なくとも、報道されているほどには配られているようには自分には思えないです。
 この辺、澎湃新聞もリンク先の記事の中で触れており、「人員を増やして配送の困難緩和に努めており」とも書いています。まぁその後は、「みんなで頑張ってこの困難な時期を乗り越えようね」ってお決まり文句が続くのですが。

 真面目な話、隔離中の上海市内の各世帯における物資不足はかなり深刻な水準になりつつあります。友人らの間でも本気で食料が切れかけて嘆く声が多く寄せられており、私自身も次の週末までは余裕ですが、来週いっぱいまで今の状態が続いたらまたしょうゆごはんです。
 おまけに、この封鎖中の補給を支えるはずだったデリバリー業者も、今既に営業がほぼ禁止され、配達で物を買おうにも買うことがもはやできなくなっています。元から備蓄が少なかった人や高齢者などは、今かなり危険な水準にあるのではないかという気がします。

 こうした状況は同じ中国人からも、「とても2022年の世界だとは思えない」という呆れたような感想を知り合いから聞かされました。まぁそれを言ったら今のロシアのウクライナの蛮行も同じですが。
 自分はまだ前回隔離の反省もあってまだまだ持ちこたえる備蓄がありますが、それこそ子供など家族のいる世帯なんかは冷蔵庫が2台とかあっても、今かなり厳しい状態なんじゃないかと思います。

 もひとつおまけに書くと、あまりにも政府の対応の鈍さに業を煮やしてか、大手企業などは独自に社員の各家庭に向けて物資を手配する動きが広がってきています。自助努力といえば聞こえはいいですが、自分が今回一番感じたこととして、中国の公務員人材も目に見えて能力を落としてきているという点です。

2022年4月6日水曜日

園子温監督に関して一番わからない点

 今日も相変わらず上海は正式な発表もないまま封鎖を延長し、また無駄じゃないかと思うようなPCRがまた繰り返されました。なんかこっちの報道だと「PCR検査ではきちんとコロナ感染者を識別できないのでは?」というのが出てましたが、そう思うならもう検査自体やめればいいじゃんとか思いますが、しつこく繰り返して検査するあたりは責任逃れのための主張かもしれません。

園子温監督、色んな人から告発されて終わる(ガハろぐ)

 さて日本版Me too運動ともいうべきこのところ相次いでいる芸能関係者の性被害告発ですが、今槍玉に上がっている園子温監督の件で自分が一番わからないのは、何故この人がこれまで高い評価を受けて持ち上げられてきたのかという点です。

 自分も彼が監督した作品を何本か見たことがありますが、一言で言えばエログロナンセンスで、ただ下品な場面をひたすら繰り返して映しているだけにしか見えず、そこに作品としての面白味とか映像美、注目に値する価値観などは一切見出せませんでした。どれだけひいき目に見ても面白いと感じる作品は一切ないのですが、なんか映画評論家からは彼の評価はやけに高く、「素人には難しい」、「彼らしい高尚さがあるが一般には理解されないだろう」などという評価をこれまで何度も見てきました。

 そんな評価を見て自分もとりあえず見てみようとみたわけですが、マジで評論家に「てめぇどういうつもりだ?」と追い込みかけたくなるくらいのつまらなさで、全体的にどの作品も豪華な役者に下品な行為をやらせているだけにしか見えませんでした。無論、そこに面白さはなく、「これで金もらえるの?」という疑問しか浮かびませんでした。
 しかもその下品な場面の映像がどれもチープすぎることこの上なかったりします。見ていて本当に引くくらい、なんか小学生の考えたような映像見させられてげんなりさせられました。っていうかほんとどの映画も、やばいくらいつまらなかった。

 何が言いたいのかというと、彼のセクハラ行為の真偽については当事者ではないので測りかねますが、少なくともあれだけつまらない映画ばかり連発して作る人間をどうして評論界隈の人たちは評価していたのか、それも揃って辛口な批評家ほど評価する傾向にあり、それが何でというくらい一番不思議に思います。文学界もそうですが、ダメな評論家が蔓延しているからこそ優秀な人が落ち、無能が上がるという傾向に映画界もなっているのではないかと、密かに園子温監督見てて感じてました。

 なので今回の報道を見て、やはりというか映画界で妙に人脈あるからこれまで無茶通ってきてたんじゃないのと疑ってみています。というのも、報道されているセクハラ行為があからさまに調子に乗っている人間の所業にしか見えないからです。
 ついでに書くと、報道だと「主演はみんな被害を受けている」と書かれているのを見て、「えっ、じゃあ『みんな!エスパーだよ!』で主演した染谷将太氏もその毒牙に?ウホッ」などと一瞬思ってしまいました。だから何って感じしますが自分でも。

2022年4月5日火曜日

ロックダウン記事の裏側

ワイルドだろぉ? 封鎖中の上海で役所から届けられた驚きの“ブツ”(JBpress)

 本来なら次の記事の配信予定日は来週月曜でしたが、ロックダウンネタなので繰り上げて上の記事配信してもらいました。ブログで囲繞している人が「ワイルドの意味にクスリときた」と書いてくれていたのが密かにうれしかったりします。

 記事内容については読んで字の如くですが、自分の予想通り、本日未明に解除される予定だった浦西のロックダウンは現時点で一切解除されていません。というか、解除するのか延長するのかの発表すら何もありません。
 なおANNが一昨日の段階でロックダウン延長と報じていますが、結構力入れて裏取りしましたが、根拠となる延長に関する正式な発表や報道は一切ありません。唯一、個人ブログが3日の時点で「延長を決定した」とだけ書いていましたが、もしかしたらそれ見て上の報道流したのかもしれません。ガチでそれだったらANNの報道体制に見ているこっちが不安になる。

 上述の通り、延長するのか解除するのかに関しては、いまだ正式な発表が一切ありません。私なんかは先月の封鎖で体験していることもあり、またきっとそうなると初めから予想していたのでそんなにショックはありませんが、今回が初めての封鎖となった友人なんかはかなり参ってきています。やはり食料が不足してきているのが応えているようで、メッセージの内容も日に日に弱気なものとなってきています。
 また、小さい変化ですが団地内で奇声を上げる人が増えてきているような気がします。下の階の子供なんか昼間に高い声で「アー」と何度も叫び続けており、恐らく普段と違う発声だから面白がってやっているのかもしれませんけど、これまでの日常ではこういうことをしてなかっただけに、見えないストレスがかなり溜まってきているんじゃないのかなという気がします。

 今後の展開についてもJBpressの記事に書いていますが、断続的に4月いっぱいまで封鎖措置を続けるのではないかという自分の予想は揺るぎません。一定のタイミングで買い出し猶予を与えるでしょうが、飲食店とか小売店の打撃は小さくないでしょう。
 また本日発表された上海市内の新規感染者数は13086例で、初めて1万の大台を突破しました。友人も、なんでこんだけ封鎖措置を繰り返しながら感染者が増大しているのか不思議がっていましたが、時分に言わせると、

・初動で深圳みたく全体でのロックダウンをしなかった
・PCR検査を個人識別せずいい加減にやっていた

 この二点のミスに尽きると思います。それこそ3月初めに全市ロックダウンを1週間程度行い、きちんと検査を行って感染者のあぶり出しを行っておけば、状況は現在とは大きく違ったでしょう。

 また現在の対応も不可思議としか言いようがなく、まだ浦東の方では解除予定日前に感染者が多いから封鎖を延長すると正式発表があったものの、浦西側では解除も延長も未だ発表がありません。記事にも書いている通り、こうした当局の朝令暮改な態度が余計に不安を煽っているように見えるし、いわゆる戦力の逐次導入で、余計な浪費を繰り返しているだけにしか見えません。PCR検査だって昨日もまたやらされましたが、感染者が出てないところにこんだけ繰り返すことに意味あんのかとマジで疑問に思います。

 などと書いてたら大家らから4/11まで封鎖が延長という噂が流れているという連絡が回ってきました。マジ頼りになる大家なので、隔離明けにはまた茶碗とか買って送ろうかと思います。

2022年4月4日月曜日

「新機動戦記ガンダムW ENDLESS DUEL」の思い出

 封鎖で運動不足を自覚した昨日から筋トレを開始したところ、下っ腹のあたりが筋肉痛となりました。太腿とか上腕は無事なのに。

新機動戦記ガンダムW ENDLESS DUEL(ゲームカタログ)

 さてたまには懐ゲーについて書こうかなと上のカタログで見ていた際に目についたのがこのタイトルです。仮に、これまで遊んだ格ゲーの中で一本挙げろと言われたら、多分一番プレイ時間がないのはカプコンの「ヴァンパイアハンター」(続編の「セイヴァー」はなんかコンボ決まり辛くて嫌いだった)ですが、一番楽しかったとなるとこの「新機動戦記ガンダムW ENDLESS DUEL」で間違いないです。

 このゲーム、見ての通りガンダムWの版権キャラゲーですが、キャラゲーの皮を被ったガチな格闘ゲームで、一人プレイであんなに盛り上がったのは他にないです。発売当時としては既に次世代機も出ている中でスーパーファミコンで出たゲームでしたが、グラフィックなどはそこそこきれいで、また使用するキャラの動きもよく、今思い返してもよくあのスペックであれだけ動かしたと思える出来でした。

 それ以上に特筆すべきは、ゲームのスピーディさでした。
 とにもかくにも戦闘開始から決着に至るまでのスピードが速く、戦闘中の駆け引きも文字通り一瞬の判断が大きく左右しました。その駆け引きにおいては「ガードダッシュ」というコマンドが非常に効いてて、これにより安易な飛び道具による牽制をしていたら一気に差し込まれてコンボ叩きこまれるという緊張感があり、「いかに早く相手を叩きのめすか」という戦術が重要でした。

 ちなみに自分はこのゲームで割と特徴のはっきりしている「ヴァイエイト」と「メリクリウス」をよく使ってました。この二つの機体のプラモは現在転売が激しく行われており、「テンヴァイエイト」、「メルカリウス」とも呼ばれているそうです。

 マジな話、このエンドレスデュエルはグラだけ差し替えて再発売されたら絶対に買います。それだけポテンシャルの高い2D格闘ゲームだったと思え、今のちびっこたちにも遊んでもらいたいとすら思います。

 なお原作の「ガンダムW」に関しては、中学生くらいの頃は機体ビジュアルなどに惹かれ一番好きなガンダムシリーズでしたが、途中でスタッフが変わったことによる前半と後半の話のちぐはぐさなどから、今はそれほど評価しなくなっています。もっとも脚本がちぐはぐなのは最初からで、この作品でヒロインを演じた野原しんのすけ役でお馴染みの矢島晶子氏は「あまりにも意味が分からなくて収録に行くのが億劫だった」と話しています。
 ついでに書くと、地味に機体ではエンドレスワルツ版ではない、テレビアニメ版のウィングガンダムゼロのが好きだったりします。ゼロカスタムまで行くとちょっとごてごてし過ぎな感じするし。

2022年4月3日日曜日

運動不足で足の裏が痛い

 相変わらず隔離中なので今日は朝からJBpress記事書いて、昼寝してたら自治会の人が抗原検査キット持ってきたため起こされました。5時に回収に来るからというので検査して(もちろん陰性)待つも来ず、This is 中国状態で記事書いています。

 それで本題ですが、このところ椅子で座っている最中に足の裏、具体的にはかかと付近が妙にかゆかったり、しびれのような痛みを感じることが多くなっていました。夜にシャワー浴びたあとなんかより顕著で、まるで虫に刺されたかのようにピリピリとしたかゆみが走り、なんやろうとこのところ思っていました。
 一時的なものだったらともかくそこそこ長く続ていることから、運動不足による血行不良ではないかとそろそろ思い始め、そういえば自演にダイソーで足踏み用のイボイボついたプラスチックの踏み板勝っていたのを思い出し、ちょうどいい機会だからと思って取り出して踏んでみました。そしたら、やばいくらい痛くて腰砕けになりました

 痛む箇所はやはりかかと付近で、見た目的には外傷はなく、やはり足裏そのものの血行不良か、内臓が弱っているのではないかと思います。思えばこの2週間くらい、通勤は全くせずに家の中で寝て起きてキーボード叩くだけの毎日であり、不健康になって当然です。ちょっとやばいと感じるくらいの痛みだったので、今日から筋トレメニューを入れて室内で運動することにしました。隔離マジやべぇ。

 やっぱマグロも人間も、常に動いていないと駄目なんだなぁ。

2022年4月2日土曜日

外出しないと暇

 今日は土曜ですが中国の清明節という祝日が火曜にあり、無理やり連休化するため今日土曜は出勤日となり、その代わり月曜が休みとなって日月火の三連休となります。といっても、この三連休は上海はほぼ全市内でロックダウンとなるから、誰が得するんだかとか思います。

 先週土曜は隔離が解禁されて外出したり出来ましたが、仕事のあった今日はともかく明日は日曜ですが上記の通り隔離中のため、一切外出はできません。前と違って、団地内を歩くことも禁止されており、ごみは玄関前に生ごみと一般ごみを分けて出すように言われています。
 元から自転車に乗る以外はそんな頻繁に外出することはなく、旅行とかもあんま行かないインドアなタイプであったことから、買い物が不便と感じる以外にはそれほどストレスは感じません。しかし、その買い物にすら外出が出来ず、その間ずっと家で過ごすようになってみると割と時間が余ってきます。

 買い物に行くスーパーが自転車で約20分の所にあり、またいつも買い物と一緒に昼食もスーパー近くで外食していたため、1回の買い物で大体2~3時間は外を出歩くというような計算になります。これにプラモ屋が加わるとさらに2時間くらい追加みたいな感じで、最大で5時間、隔離に自宅滞在時間が増えているという風に計算されます。
 5時間ともなるとぶっ続けでゲームするとさすがにふらつく時間であり、そりゃ確かにこんだけあれば自宅で暇を持て余すのも不思議じゃないです。また今手元にあんまはまっているゲームもなく、前買った「廃深」というホラーゲームも操作性悪い上に怖くないためすぐやめちゃったし、やや娯楽に欠けてきている実感があります。

 その結果というか、仕事に向かう時間が増えています。毎年この時期の繁忙期は土日もよく仕事していますが、去年と比べても今年の稼働率は高く、やっぱ人間を仕事に向かわせるには缶詰にして娯楽から断つことなんだなとつくづく感じます。一昨日に至っては、ずっとキーボード叩いていたせいか前腕が肘から上に痛みで上がらなくなりました。すぐ治ったけど。
 一応明日から3連休で、また現況は阪神とは違って比較的いい感じで推移して生きているので、明日は1日オフにしようかと思っています。とはいえ、JBpressの原稿を書くんだけどさ。でもって明後日、明明後日はまた普通に自宅で仕事しているでしょう。

 なお、自分の所属チームの中で土日も働く働きアリは自分一人です。他の同僚からしたら、休日の間に仕事を処理してくれている靴屋の妖精みたいなポジションになっているのでは俺はと思うことがあり、最近靴屋の妖精はワーカーホリックか、ブラック企業で働かされているかのどっちかだったのではないかと変な同情心を覚えるとともに、身近に感じるようになってきました。

2022年4月1日金曜日

たわわちゃん


 上の記事見て、「ロシアのエイプリルフールは気合入ってんな―」と思いました。まぁ嘘ばっかついているロシアのことだから十中八九自作自演でしょう。仮に実際にウクライナがロシア領内に攻撃ていたとしても、最初に他国の領土に攻撃仕掛けてきたのはロシアなんだから非難するいわれなんてないですし。
 見方を変えると、こんな不合理なことまで言い出すあたり、相当ロシアは追い詰められているのだとも読み取れます。戦況が余裕ならこんなこと言いだすことはまずないだけに、本気でこの後どうなるんだか。


 話は本題ですが、上の記事見て「おいおい、誰に断って京都タワーに関する記事書いてんだよ」などと妙なことを言いながら貪るように読んでました。京都タワーについてはかなり前にもこのブログで書いた気がしますが、一応京都のランドマークとして建てられたものの、京都市民からは全く人気がなく、むしろ修学旅行生向けの食堂やお土産屋として存在している妙な建物です。
 あと地味に銭湯もあったけど、こっちは去年6月末に閉鎖してしまいました(´;ω;`)ウッ…

 そんな京都タワー、上にも書いた通りに地元京都市民からは嫌われていて、というのも「京都に相応しくない」、「造形が意味不明」のほか、記事にも書かれている通り「東寺より高い」という京都の不文律を破った存在として本当に嫌われています。どれくらい嫌われているのか記事より引用すると、

「京都の街は京都タワーから見るのが良い」

 かつてはそんな物言いがあったと年長の友人に教わった。京都タワーからなら京都の街が一望できるからかと思いきや、そうではないらしい。そのココロは、「京都タワーから京都を眺めるのであれば、京都タワーが目に入らないから」だというのだ。
 
 実際これはマジで言われています。
 ただ、関西地域から京都駅降りるときはそんな感じませんが、東京など遠隔地から新幹線で京都駅におり、京都タワーを見ると「ああ、京都に帰ってきたな」という感覚が一気にします。自分が根っからの京都人じゃないせいかもしれませんが、そうした感慨があるのと、地味にお店が結構便利なのが揃っているので、昔も今も私は京都タワーが好きです。

 まぁ奈良といい松戸といい、好き勝手にディスれる対象が好きってのもあるでしょうが。好き勝手ディスれる代表格といったら埼玉県ですが、自分は千葉出身なだけあってやや埼玉に敵愾心があるため、逆に埼玉をディスることはあんましないです。

 話は京都タワーに戻りますが、京都タワーにはマスコットキャラとして「たわわちゃん」がいます。
 なお先日、最近漫画で「月曜日のたわわ」を読んでいると書きましたが、最初この漫画の存在とタイトルを知った時、「えっ、あの京都タワーのたわわちゃんがコミカライズされたの!?」とガチで間違えました。実際は全然内容違うし。

 私自身、京都タワーは割と好感を持っているものの、これまでたわわちゃんに関してはせんとくんと違って中途半端なゆるキャラだなと思い(あっちはキモキャラだが)、そんなに評価はしていませんでした。しかしかつては最低2年に1回は京都を訪れてたのに、コロナ以降は一切京都に足を踏み入れていないこともあってか、沖田艦長並に京都のすべてが懐かしい状態となっており、京都タワーの報道を見るにつけ、「たわわちゃんは元気してるだろうか。矢野みたく、戦力外追放受けないだろうか」などと心配もするようになってきていました。
 まぁ矢野も中途半端な戦力で可哀想だと思うが。今日で七連敗だし。

 やはり京都タワー自体が自分にとってどこか、京都から離れ、再びやってきた際の象徴的存在でもあることから、このところ距離が離れていることが影響してか京都タワー、もといたわわちゃんにも郷愁を感じるようになっているのかもしれません。またこれまで若干馬鹿にしてみてきていたこともあり、なんか申し訳ないという気持ちも芽生えてきました。
 そういうわけで、次に京都を訪れるとしたらいの一番に京都タワーを訪れ、たわわちゃんのぬいぐるみとか大量に買っておきたいなと何故か思うようになりました。やっぱり京都市民から嫌われてて不憫に思うところもあり、なんか無駄に倍プッシュしてあげたいです。

 このように変に同情するなど、やっぱ自分は無駄に弱者の側につこうとするところがあると感じます。まぁその分、強者の側では見れない楽しさを見れているとは思いますが。