昨夜に初報が出た時点で「これはえらいことになるな」と、今話題のニデック以上の波乱を予想していましたが、実施にかなり荒れに荒れています。この事件に関するメディアの報道では問題の原作者がやったことは児童ポルノ所持などという言及にとどまっていますが、実際のところ被害者がPTSDで刑事捜査に耐えられない状態なため刑事告訴できないだけで、その受けた被害はこんなものにとどまりません。っていうか米国とかだったら終身刑食らってもおかしくない罪業を犯しており、マジでこんな人間を使用し続けた小学館編集部の人間の神経を疑います。
そんな小学館ですがことが明るみに出てからようやく事実を一部公表し謝罪した振りをしていますが、その態度からみるに全く反省しておらず、早くほとぼり冷めないのかなとしか考えていないなと感じます。
理由はいくつかあり、まず記者会見をしないと明言していることです。ただでさえ先の「セクシー田中さん」の事件の時もどこか他人事、というより日テレとの関係を崩したくないのか日テレをややかばうかのような態度も取っていただけに、続く今回の事件では最低限記者会見は必要になるだろうと思っていたらあっさり拒否してきました。
もう一つの理由は、今回の事件で当事者となる担当編集者は自社の社員であるにもかかわらず、何の聞き取りも発表しないどころか処分も発表しない点です。こちらも少なくとも直ちに業務停止か謹慎くらいの処分が必要なレベルと思うのですが、実際にやっているかは別として何も発表しないのははっきり言えば頭おかしい水準です。また今回の事件に関して調査委員会を立てて報告を受けてから対策とか練ると言ってますが、当事者の編集者に電話かけてすぐ聞けば10分で終わる話だというのに、明らかに時間稼ぎのための調査委員会でしょう。
まぁ問題の原作者を復帰させた編集長は独立済みらしいですが。もっとも独立済みと言えども、拉致って話聞きだせば、事件の背景くらい一瞬でわかると思うのですが
この事件に関しては現状、漫画家であり議員でもある赤松健氏の見解が一番すんなりと受け入れられるのですが、恐らく今後もどんどん影響は広がり、場合によっては大物作家の移籍も起こってくるのではないかという気がします。それだけのヤバいことをやってしまったというのに、小学館の危機意識の低さには呆れ、フリーレンが当たるなど新人発掘に成功してきた最中だっただけに、この一件でカーブアウトしてくることになる気もします。
そんな小学館と比べるに、改めて集英社のこの手の事件への危機対応は見事だったなと思い起こします。集英社でも作家が過去に何度か事件を起こしており、比較的記憶に新しい「アクタージュ」の原作者が強制わいせつで捕まるや直ちに連載を中止し、予定していた舞台演劇も全部中止にしたうえで発行済み単行本も廃刊、配信停止にするなど果断な措置を採りました。
またこの時の発表された経緯を説明する謝罪公告も非常にしっかりした文章で、被害者への意識や社会的責任がしっかりと盛り込まれており、なんちゃってライターである自分の目から見てもしっかりした文章に見えました。記者会見こそ行いませんでしたが、集英社の事件は連載後に原作者が事件を起こしていることからもその必要はなく、事後的な対応としてはほぼ満点というか、他の日系企業全体と比べても模範とすべき事例だった気がします。
反対にというか、今回の小学館の件は犯罪者と分かっていたうえ、しかも事件起こしてすぐにペンネーム変えて連載させるなんて理解のしようがありません。こういうことやっているあたり、ほかにも後ろめたい人間が中にいるんじゃないのと勘繰りたくなりますし、上記の会社としての対応を見ても非常に疑わしいです。
実際、もっとヤバい事実が隠されていると言及する人がおり、及び腰で時間稼ぎしようとする態度から私もその確率は高いと考えています。逆を言えば他の出版社はこれを機に、小学館から作家を引き抜きチャンスでもあると思うので、これからリクルート活動が活発化するかもしれません。