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2023年10月29日日曜日

とみ川との再会

 別に隠す必要は全くないのですが、先日まで北海道をソ連人民の敵であるうちの親父と旅行していました。何故北海道を訪れていたのかというと単純に休暇中に旅行しようって話になったのと、「もしかしたらまた会えるかも」というある期待があったためです。


 上記リンク先はJBpressで連載を始めた初期に自分が書いた記事ですが、この記事では上海でオープンしたラーメンアリーナに出店していた、北海道富良野市に本店のある「とみ川」というラーメン屋とその社長を紹介しました。
 何故数ある店舗の中でこの店を取材したのかというと、社長自ら店頭に立って客寄せしていたのが非常に印象的であったためでしたが、話を聞いたところ急な取材にも快く応じてもらい、またその回答もこっちにとって記事が書きやすい回答で、おかげさまでこの記事は配信当日にアクセストップを取っていました。

 この取材以降もとみ川の社長こと富川哲人氏とは上海で幾度か会い、出店から1年後も「あの店は今」的な記事をJBpressで執筆、配信しています。ただ2020年のコロナ流行以降、飲食店への打撃が非常に大きかっただけにその後中国事業がどうなったか気がかりであったものの、あまりにも不景気な状況であったことから直接尋ねることにためらいがあり、連絡は途絶えていました。

 そうしたこともあり、この際本店にアポなしで行ってみたらまた富川社長に会えるかも、でもって相手を驚かせられるかもという妙ないたずら心が湧き、旅行先として北海道を選び、富良野市にある本店へ直撃しました。
 最初訪れた日はたまたま都内の北海道物産展に参加していたため休業していましたが、二度目に訪れた日はちゃんと営業しており、富川社長も店に出ていました。最初はキッチン奥にいたのですが来店してしばらくしたところ奥から出てきたため、自分のほうから「久しぶり(=゚ω゚)ノ」と声かけたところ案の定というか非常に驚かれたものの、富川社長も自分のことを覚えていてくれており、久々の再会を互いに喜びました。

 改めて話を聞いたところ、2020年のコロナ流行を受けて同年3月に中国で育てた弟子に中国事業とその店舗権利を譲り、撤退をしていたそうです。コロナ流行期間中は隔離期間が設けられるなど国境移動が非常に困難だったこと、そして2022年の2ヶ月に渡り上海で行われたロックダウンを考慮すると、流行初期に撤退を決断したことは間違いなく正解だったでしょう。

 中国から撤退はしたものの、日本国内でのとみ川の事業は順調とのことで、新千歳空港店をはじめアンテナショップも拡大を続けており、また各地の物産展出張も好評を得ているとのことでした。また訪問当日は本店で直にとみ川のラーメンを自分も食べてきましたが、素材はさすが本店仕様というべきか、チャーシューをはじめ中国で食べた時よりも明確においしいと感じました。

 自分はこれまで取材相手と取材後に会うことはあっても、これほど長く交流を続けるということはそれほどありませんでした。とみ川に関しては普段あまりかかわりが多くない飲食事業から交流が続いたのと、その後の上海のコロナ流行に伴う混乱への心配もあって、今回再会できて向こうも覚えていてくれていたことは極めてうれしく思います。
 なお富川社長は、「中国で味わった苦労を思えば今の経営で怖いものはない」と語っており、その表情も非常に明るかったです。まぁその気持ちはよくわかる(´・ω・)

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