ページ

2025年7月23日水曜日

選挙報道の距離感を失ったメディア


 この前の記事でミッフィーの謎の加湿器を紹介しましたが、同じウェブ店舗でこちらのミッフィーを水に沈めるハンドソープポンプも売っていることに気が付きました。何故この店は悉くミッフィーを水攻めにした商品を作ろうとするのだろうか。

 話は本題ですが先週末に行われた参院選で、一つ気になったのがマスコミというかメディアの選挙報道です。端的に言えば仕事を放棄したかのように各政党や候補者の主張や論点を報じず(争点自体あまりなかったが)、全体として選挙戦がどうなっているのかかつてないほど読み取ることができませんでした。
 主に報じられていたのは有権者の支持、投票先政党の調査結果ばかりで、この報道で参政党が伸びていると報じられていたのを見たのですが、その参政党がどういう政党で党首や候補のパーソナリティについてはどこも何一つ一切報じていませんでした。なので選挙戦序盤、この参政党が一体どういう存在なのか全く分からず、友人にも聞いたりしたほどです。

 前からそうだったという人もいるかもしれませんが、私の目からすれば今回ほど選挙の内容をメディアが報じない選挙はかつてなかった気がします。山本太郎のコスプレ問題も選挙中は一切報じられていなかったように思え、私がこれを知ったのも、エマさんの声優が出馬していたのを知ったのもすべて選挙後でした。

 では一体何故メディアは選挙の中身についてこれほど報じなかったのか。断言できますが先の兵庫県知事選の影響でしょう。あの選挙でSNSなどと比較してオールドメディアと叩かれた上、あれだけ知事選前に批判していた斎藤知事が民意を得て当選してしまったことから若干自信というか本質を見失い、それを変に解釈して「民意を扇動してはならないし誘導してはならない」という方針になったのか、今回の選挙では必要以上に偏らないよう中立を意識していたように見えます。ただ若干報道をはき違えている節もあり、ネットでしか日本のニュースを見ないという特殊な立場にあるものの、私からすれば本当に必要な選挙の中身すら報じなかったのはサボタージュもいいところな気がします。

 結果的にこうしたメディアの消極的な政治報道姿勢もあって選挙論点が発展せず、また若干異常な候補者の異常行動が取り上げられずに無視され、変に盛り上がってしまってたような節も感じます。っていうか候補者の明らかに矛盾した発言や提言、社会的に見て異常極まりない行動に対してはメディアも堂々と批判していいと私は思うのですが、なんか今回はそうした異常行動についても「敢えて報じない」という素振りが見えました。小泉議員もあちこち応援演説に行っていたと思うのですが、彼の名前はこの選挙中にほぼ全く見ることなかったです。

 私の予測では恐らくこうした選挙報道に消極的となるのはこれから1~2年くらいは続く気がします。その後、やっぱりおかしいと気が付いて戻ると思いますが、今のメディアは選挙報道に対する距離感を完全に見失っており、それこそ公平で中立的に候補者の主張などを解説するしっかりした政治系SNSなどができたら、一気にそっちが注目されるかもしれません。

0 件のコメント:

コメントを投稿

コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

注:ブラウザが「Safari」ですとコメントを投稿してもエラーが起こり反映されない例が報告されています。コメントを残される際はなるべく別のブラウザを使うなどご注意ください。