本題を話す前にちょっとした中国におけるネットテクニックを紹介します。中国では現在、数多くのサイトが検閲対象となって閲覧することが出来ず、その対象にはこのブログのサービス元となっているGoogle社のBlogger、そして日本のFC2、ライブドア、アメブロなど主要なブログサイトが含まれております(何故かgooブログだけは普通に使えるし見れる)。ただブログの文章を見るだけであればFeedspotを始めとしたRSSリーダーソフトに登録すればこれらRSSリーダーを通してみることができるので、定期的に閲覧するブログがある方などにはお勧めです。まぁこれ以外にも裏ワザはありますがそれはまた今度に。
話は本題に入りますがリンクを結んでいる潮風大使さんのブログで、小学生の父兄にタトゥーをしている人が増えてきたということについて書かれた記事が載せられていました。ちなみに潮風大使さんのブログもFC2なのでRSSリーダーを通して読んでます。
もちろんタトゥーといっても見るからにヤクザな方というわけではないものの、果たしてこういう風潮はどんなものかと潮風大使さんは問題提起をされておられるのですが、その問題提起に対してなるほどと思うと同時になんか日本のタトゥーに対する言い方というか言い訳について以前から奇異なものを感じていました。もったいぶらずに述べると、「日本ではタトゥーに対する偏見は強いが欧米ではごくごく一般的なファッションとして捉えられている」といった主張で、要するに日本人はややタトゥーに対して厳しすぎるという反論です。
私自身は決して欧米事情に詳しい人間ではないため断言することはできないのですが、欧米ではタトゥーが一般的なファッションとして捉えられているというのは果たして本当なのか、強い疑問に感じます。というのも、プロ野球選手など一種の自営業の人たちは確かにタトゥーをしていることが多いですが、社会的に地位の高いとされるホワイトカラーの欧米人でタトゥーをしている人はほとんどというか全く見ないからです。
その理由について以前、父親が外資系の企業で働いていた友人によると、「欧米では社会的地位の低い人間であればタトゥーだろうとマリファナだろうとやるのは勝手だが、一般的なホワイトカラーの世界ではむしろ日本以上に厳しい風土にあり、どんだけ小さかろうとタトゥーをしていたらまず大企業では働けない」と話していました。
私自身の見方もこの友人の意見と同じで、確かに欧米ではタトゥーをしている人が多いですがそれは日本人から見た「一般的」な分類とは異なる人たちで、タトゥーに対する社会の厳しい見方は決して日本が特別なわけではないように思います。一言で言えば、半端もんが刺青なんて彫るなよといったところです。
私自身としてはタトゥーを掘っていようがいまいが賢い人は賢いし小賢しい人は小賢しいと、人間やっぱり中身だと考えるのであんま気にしません。ただ「欧米では誰でもやってるもんだ」と誤っているかもしれない認識を唱えて掘る人は間違いなく後者だと思うので出来ることなら時間の無駄なので関りたくはありません。また何かしら信念(どんな信念だろう?)なりもって彫っている人についても、タトゥーを入れることによって社会的な偏見を浴びることは不可避であるということを覚悟せずに彫るのであれば正直に言って軽蔑します。
漫画のジョジョっぽいセリフを敢えてここで言いますが、覚悟を持たずに行為を行う人間ほど意地汚いものありません。逆を言えば相応の覚悟と信念があるのであれば法を逸脱することも場合によってはありかと思うあたり、つくづく自分の思想はテロリストっぽいと思う次第です。