今回の日本一時帰国の際、あらかじめAmazonでいろいろ買いましたがその中には高電圧対応の電源ケーブルが入っておりました。これは新しくエプソンのパソコンを買ったからで日本よ電圧の高い中国で使うため、わざわざ別売りのケーブルを買わざるを得なかったからです。
少し前のノートパソコンは規格電圧が240Vまであって外国で使用するに当たっても問題なかったのですが、近年は日本の100Vにしか対応していないものしか売らなくなりました。ノートパソコンときたら海外でも使用する頻度の高い製品なだけに、こういうところくらいはパソコンメーカーも気を聞かせてもらいたいものです。ちなみにPSVitaは海外の高い電圧にも始めから対応しています。
話は本題に入りますが、今回の帰国中にやたらと周りから「爆買い」という言葉について質問を受けました。具体的には同僚、カレー屋の店主(ラリースト)、友人の母親などで、自分の知らないところで日本のメディアが如何に大きく取り上げていたのかが少なからず伺えました。その言葉の意味するところは言うまでもありませんが、旧正月の長期連休中日本へやってきた中国人が日本のあちこちで異常なほど消費していたことから一種のマーケティング用語として定着していったようです。
この中国人の爆買いについて意見を求められるとしたら、私の第一声としては「そんなにめずらしいことではないよ」といったところです。中国国内においても金のある中国人の消費意欲は桁違いに高く、たとえば自動車であれば日本円で1000万円超えるクラスじゃないと「高い車」とは言われませんし、またここまで極端でなくてもショッピングセンターに行けばカートにびっくりする位の商品を抱えてレジに突っこむ親子連れなども珍しくありません。そのほか街中でも買ったばかりと思われる布団を抱えながら地下鉄に乗り込んだり、重そうな家電を抱えながら移動する人の姿はそれほど珍しくなく、総じて言えば買い物の感覚が日本と比べて大きく、どっちかといえばアメリカ人の方が近いのではという印象を覚えます。
そんな中国人からしたら日本へ訪れるともなると、それこそ数ヶ月分の貯金を全部はたいてでも買い物しようというのも理解できなくはありません。この辺はちょっと説明が必要でしょうが、中国人にとって海外旅行というのは今でこそ多少は融通聞きますが、昔はそれこそ一生に一回できるかできないかというもので、現代においても日本人ほど気軽にできるものではありません。一生に何回行けるかわからないものなだけに、また日本の商品はこれだけ流通が発達した世の中にあっても中国国内では容易に買えないものも数多くあります。そうした点などを敢えて表現するならば、パチスロで言えば一生に一度あるかないかのフィーバータイムといってもよく、ここぞとばかりに消費しようというのも私からすればある程度納得できる行為で、民族とか人種に関係なくみられるところじゃないかと考えています。
ただ中国人の場合は一味違って、一言で言えば一人あたりの金額どうこうではなく、世界最多の人口抱えるだけあってやってくる人数が桁違いなだけに耳目を集めるというか周囲に様々な影響を与えてしまいます。全人口の上位1%の金持ちといっても日本人であればその人数は100万人程度ですが、これが中国であれば1000万人を優に超えます。なもんだから「買う量」よりも「買う人数」の方が桁違いなため、一種のブームのような現象に見えるし、また彼ら全員が買ってく量が桁違いな量になため、彼らの通った後には何も残らなくなるということになっているようです。
何気に自分も今回驚いたのですが小さい子供のいる同僚が最近、近所で幼児用おむつの「メリーズ」が店頭に並ばなくなったということを話していました。一部の粉ミルクが出回らなくなったのは以前からでしたが最近はおむつ製品もその傾向があり、子供を持つ親としては非常に不便だと話す始末。
この品不足の背景は言うまでもなく中国人にあると見られ、幼児用製品は自国の製品を中国人は全く信用していないためどんなに高くても外国製を競って買う傾向が以前からあります。この傾向はどうやら年々高まっているようで、日本国内の市場で粉ミルクに続きおむつまで影響が起きていることは私も今まで知りませんでした。
ちょっと話が外れますが中国人の人口ははっきりいってエグイまでに巨大すぎるところがあります。仮に中国人全員がトイレで紙を使えば世界中から紙資源はなくなりますし、また牛肉を日常的に食べ始めたら世界中から牛が消え去るなど、中国が先進国になろうとすれば地球の資源は持たなくなるので、今後永遠にわたって中国が先進国になることはないとここで断言します。わかっている国なんかはこうした点を踏まえて、自国で使う資源を確保するため中国やインドを貧困に追い込む戦略を持っていますが。
話しは戻りますが爆買い現象の裏には中国人一人一人が持つ旺盛な消費意欲はもとより、大挙してやってくるという人数の多さが実は大きな要因ではないかと私は見ています。日本の小売業界としてはこうした中国人客は非常に大助かりな存在で各店ともに中国語での応対に力を入れて、特に百貨店などはもう中国人抜きでは経営成り立たないところまで来ているようにも見えます。
しかし、私はこの現象は持って数年じゃないかとも考えています。その理由というのも日本が香港のように、中国人抜きでは経済が成り立たなくなるものの、中国人の消費行動やマナーなどに反感を持って、来日を妨げるようなキャンペーンを起こすのではと予想するからです。見方によれば人種差別的な行動かもしれませんが、誇張ではなくこうでもしないと自国民向けも市場が保てなくなる可能性もあるだけに、評価するならばどっちが一方的には悪いとまでは言えないのではと思います。
なお、知ってる人には早いですがこうした現象は既に香港では日常茶飯事です。中国本土の人間が休日の度に大挙してやってきて、やたら日用品を買い占めたり、マナーの悪い振る舞いをしたりするもんだから香港人は中国本土の人への反感を年々高めています。先程の紙おむつにしても、香港だったら地元で買おうと思ってもなかなか買えないというのがここ数年続いていることでしょうし。なんかこう書いているとまるでいなごのようだなぁ。
そういうわけで次回の記事では、案外日本人が知らない中国人が日本で求める商品群について私の知ってることを書いていきます。割と真面目に最近は記事を書くなぁ自分も。
ここは日々のニュースや事件に対して、解説なり私の意見を紹介するブログです。主に扱うのは政治ニュースや社会問題などで、私の意見に対して思うことがあれば、コメント欄にそれを残していただければ幸いです。
2015年3月12日木曜日
2015年3月11日水曜日
成田空港で君もタイガーだ
またしばらく更新が空きましたが、前回記事に書いているように先週金曜から今朝まで日本に一時帰国していました。でもって今日の夕方には中国に戻り、このブログもいつもの部屋の中で書いております。滞在日数は金曜から水曜の計五日間で、月曜には仕事で大阪へ行っていることもあって周囲からはハードスケジュールだとか忙しそうだねなどと言われてはおりますが、以前の記者時代はどうあがいても有給が一日しか取れなかったので土日を加えて三日以上は帰国出来なかったことを考えるとかなりのんびりできるようになったななどと自分では考えております。
とはいえ、あちらこちらでいろんな人間と会っていたのと同僚などから頼まれたお土産買うのはやや忙しかった。おまけに今回はEPSONのパソコン買ってそのセットアップも地味に大変だったし。
そんなわけで今日の午前中、帰国便に乗るため成田空港へ向かったわけでしたが、実はここでちょっと一悶着ありました。チェックインをしようとチェックインカウンターへ向かったところ長蛇の列が既にできており、嫌だなぁとか思いながら並んでは見たものの何故かほとんど進みません。カウンターの数はそこそこ多いのに一体なんでだろうと思って眺めてみると、どうも乗客とカウンターの人間であれこれやり取りしているようにみられ、その原因も荷物にあるようでした。
長時間待ってようやくカウンターに着いた私は本部からの座席確認の返答を待っている職員に少し話を振ってみました。
「なんや忙しそうやね」
「ええ、やってこられる中国人の多くの方々が預け荷物の重量が超過しておりまして」
「みんなタイガー持っとるしね」
「そうなんですよ。家電を必ず持っておられて……」
そう、中国上海行きの飛行機なだけに乗客の多くは日本旅行帰りの中国人が占めており、その手には「みんなタイガーだ」と言わんばかりにタイガー魔法瓶のロゴが付いている段ボール箱(恐らく炊飯器)が握られていました。ただでさえ重たそうなスーツケースも抱えているというのに、家電を丸ごと持って帰ろうとするあたりは中国人らしいです。
結局、私は問題なくチェックインを終えて時間通りに飛行機に乗りましたが、後続のチェックインがどうも遅れたようでフライトは30分ほどディレイして上海の到着時刻も遅れました。深夜のフライトではなかったので家路に着くには問題ありませんでしたが、自分も自分で従業員のお土産に加えノートパソコン2台などそこそこ荷物を抱えていただけに、最後らへんは左肩が無性に痛かったです。
ついでに書くと日本帰国中にやたらと「爆買い」という単語について質問を受けました。言葉の意味は説明するまでもなく、というより普段日本にいない自分よりも読者の方々のが詳しいでしょうがこの辺りについてそこそこいいネタを持っているので明日こそはきっちりしっかり書こうと思います。
とはいえ、あちらこちらでいろんな人間と会っていたのと同僚などから頼まれたお土産買うのはやや忙しかった。おまけに今回はEPSONのパソコン買ってそのセットアップも地味に大変だったし。
そんなわけで今日の午前中、帰国便に乗るため成田空港へ向かったわけでしたが、実はここでちょっと一悶着ありました。チェックインをしようとチェックインカウンターへ向かったところ長蛇の列が既にできており、嫌だなぁとか思いながら並んでは見たものの何故かほとんど進みません。カウンターの数はそこそこ多いのに一体なんでだろうと思って眺めてみると、どうも乗客とカウンターの人間であれこれやり取りしているようにみられ、その原因も荷物にあるようでした。
長時間待ってようやくカウンターに着いた私は本部からの座席確認の返答を待っている職員に少し話を振ってみました。
「なんや忙しそうやね」
「ええ、やってこられる中国人の多くの方々が預け荷物の重量が超過しておりまして」
「みんなタイガー持っとるしね」
「そうなんですよ。家電を必ず持っておられて……」
そう、中国上海行きの飛行機なだけに乗客の多くは日本旅行帰りの中国人が占めており、その手には「みんなタイガーだ」と言わんばかりにタイガー魔法瓶のロゴが付いている段ボール箱(恐らく炊飯器)が握られていました。ただでさえ重たそうなスーツケースも抱えているというのに、家電を丸ごと持って帰ろうとするあたりは中国人らしいです。
結局、私は問題なくチェックインを終えて時間通りに飛行機に乗りましたが、後続のチェックインがどうも遅れたようでフライトは30分ほどディレイして上海の到着時刻も遅れました。深夜のフライトではなかったので家路に着くには問題ありませんでしたが、自分も自分で従業員のお土産に加えノートパソコン2台などそこそこ荷物を抱えていただけに、最後らへんは左肩が無性に痛かったです。
ついでに書くと日本帰国中にやたらと「爆買い」という単語について質問を受けました。言葉の意味は説明するまでもなく、というより普段日本にいない自分よりも読者の方々のが詳しいでしょうがこの辺りについてそこそこいいネタを持っているので明日こそはきっちりしっかり書こうと思います。
2015年3月8日日曜日
美濃加茂市長の無罪判決について
先週金曜から日本に一時帰国しており、微妙に忙しいこともあって更新が滞っておりました。ちなみに今回、新規に購入したEPSONのノートパソコンでこの記事を書いておりますがパソコンの性能や外観は高く評価しているものの、キーボードの配列というかボタンのデザインがかなり独特でちょっと難儀してます。また中国に戻り次第にもレビュー記事を書こうっと。
話は本題に入りますがちょうど自分が移動を開始した三月五日、昨年十二月に私もこのブログで取り上げた美濃加茂市長に対する収賄容疑での裁判で判決が下りました。既にニュースを見ている方も多いでしょうが、美濃加茂市長である藤井浩人氏の主張が認められたというよりは検察側の主張に疑いのある点が数多くあるという理由から無罪判決となりました。
この裁判のおかしな点については過去記事を見てもらいたいのですが、今回の判決を見てすぐに思ったこととしては個人的に藤井市長を応援していた手前からほっとしたというのと、果たして第二ラウンドはどうなるのかという点でした。今回の判決は一審のもので、メンツにこだわる検察としては何が何でも有罪に持ち込もうと控訴して第二審に引っ張り込むのではないかと思えます。仮にそうなった場合は藤井市長にとってはいい迷惑でしょうし県政にとっても公務に支障を及ぼす可能性もあり、そもそも容疑自体が検察が主張するには無理のある内容なだっただけにこの一審の判決を素直に受け入れ、検察も少しは頭を冷やしたほうがいいのではと老婆心ながら思います。
ただそれで完結すればいいというわけではもちろんありません。前回の記事でも書いたようにこの事件は一種の疑獄事件、つまり存在しない収賄が捏造されて藤井市長は犯罪者に仕立て上げられそうになったものとみて間違いありません。では何故そんな疑獄事件が仕立て上げられたのかというと ドラマみたいですが黒幕がいることは想像につき、その黒幕によって検察、愛知県警、岐阜県警が言われるがままに無実の人間を追い落とそうとしたということになります。
かなり断定的な書き方で先ほどから書いておりますが、こうとしか思えないほどこの事件にはおかしな点があまりにも多過ぎ、実際に前回記事のコメント欄では黒幕と思しき人物名が既に地元で名前が挙がっている模様です。黒幕が本当にいるのか、誰なのかを探すことはもちろん重要ですが、それ以上にどうして検察や警察がこれほどまでに杜撰な捜査で立件に持って行ったのか、そして何故そこまでして藤井市長を追い落とそうとしたのかを究明することは真剣に大事なことに思えます。それこそ他人事にしてはいけないくらいに。
冤罪、疑獄事件は決して昭和の名残ではなく今現在の日本においても頻繁に起こっている事件です。著名なものだと障碍者団体割引事件での村木厚子氏の例もあり、鈴木宗男氏に連座することとなった佐藤優氏などもこの問題について活発に活動を続けております。
何が悪いかと突き詰めれば検察です。見込み捜査、作文調書、動き出したら必ず立件という三コンボによって長期間拘留されるなど法治国家であってはならず、他人事にはせずこの問題には多くの方に興味を持ってもらいたいというのが私の本音です。
あぁ、キーボードが打ちづらかった……。
話は本題に入りますがちょうど自分が移動を開始した三月五日、昨年十二月に私もこのブログで取り上げた美濃加茂市長に対する収賄容疑での裁判で判決が下りました。既にニュースを見ている方も多いでしょうが、美濃加茂市長である藤井浩人氏の主張が認められたというよりは検察側の主張に疑いのある点が数多くあるという理由から無罪判決となりました。
この裁判のおかしな点については過去記事を見てもらいたいのですが、今回の判決を見てすぐに思ったこととしては個人的に藤井市長を応援していた手前からほっとしたというのと、果たして第二ラウンドはどうなるのかという点でした。今回の判決は一審のもので、メンツにこだわる検察としては何が何でも有罪に持ち込もうと控訴して第二審に引っ張り込むのではないかと思えます。仮にそうなった場合は藤井市長にとってはいい迷惑でしょうし県政にとっても公務に支障を及ぼす可能性もあり、そもそも容疑自体が検察が主張するには無理のある内容なだっただけにこの一審の判決を素直に受け入れ、検察も少しは頭を冷やしたほうがいいのではと老婆心ながら思います。
ただそれで完結すればいいというわけではもちろんありません。前回の記事でも書いたようにこの事件は一種の疑獄事件、つまり存在しない収賄が捏造されて藤井市長は犯罪者に仕立て上げられそうになったものとみて間違いありません。では何故そんな疑獄事件が仕立て上げられたのかというと ドラマみたいですが黒幕がいることは想像につき、その黒幕によって検察、愛知県警、岐阜県警が言われるがままに無実の人間を追い落とそうとしたということになります。
かなり断定的な書き方で先ほどから書いておりますが、こうとしか思えないほどこの事件にはおかしな点があまりにも多過ぎ、実際に前回記事のコメント欄では黒幕と思しき人物名が既に地元で名前が挙がっている模様です。黒幕が本当にいるのか、誰なのかを探すことはもちろん重要ですが、それ以上にどうして検察や警察がこれほどまでに杜撰な捜査で立件に持って行ったのか、そして何故そこまでして藤井市長を追い落とそうとしたのかを究明することは真剣に大事なことに思えます。それこそ他人事にしてはいけないくらいに。
冤罪、疑獄事件は決して昭和の名残ではなく今現在の日本においても頻繁に起こっている事件です。著名なものだと障碍者団体割引事件での村木厚子氏の例もあり、鈴木宗男氏に連座することとなった佐藤優氏などもこの問題について活発に活動を続けております。
何が悪いかと突き詰めれば検察です。見込み捜査、作文調書、動き出したら必ず立件という三コンボによって長期間拘留されるなど法治国家であってはならず、他人事にはせずこの問題には多くの方に興味を持ってもらいたいというのが私の本音です。
あぁ、キーボードが打ちづらかった……。
2015年3月4日水曜日
中国の小学校教育(ヽ´ω`)
なんかリンクを結んでいるすいかさんも潮風大使さん(あいうえお順)も受験ネタを取り扱っているので、自分も何かこのネタで書かないといけないのかなと思うので一本書きます。まぁ本当言えば以前から準備していただけのネタで、しかも完全な受験ネタで無かったりします。ちなみに受験ネタで自分が知ってる話だと、「床の上に直接寝ればちょうど10分くらいで目が覚めるので受験勉強の合間に良かったです」とわけわかんないこと言い放った後輩が一番おもしろかったです。
春節前の2月初頭、既に中国の学校は学期を終えており毎朝自宅近くから出ていたスクールバスも見えなくなっていたある日、通勤途中にある小学校の前で人だかりが出来ているのを目撃しました。授業自体もうないというのに一体なんで人が来るのかなと不思議に思って同僚に聞いてみると、「ああ、今日はテスト結果の発表日ですよ」と教えてくれ、「ふーん、そうなんだ……って、小学校で期末テストあんの!?」とリアルにこんな反応をして見せてやりました。
結論から言うと、中国では小学生の一年生から期末テストがあります。しかもそのテスト結果は進学にももちろん影響し、高学年でのテスト結果によっては進学できる中学校が左右されます。更に言うと小学校の帰宅時間ははっきり把握していないものの、中学校からは授業は朝8時半くらいから夕方5時までみっちりあって、放課後に友達と遊ぶとかそういうのはそもそも選択肢に挙がらないそうです。
中国は最も熾烈な競争が繰り広げられる社会主義国家だということはかねてより知っておりましたが、子供たちが受ける学校教育がここまで激しいものだとはそこそこ長い年月住んでてつい最近知りました。もっとも昔はテストがあると言っても今ほど厳しいものではなく、あったけどあんまり気にされてなかったというくらいの存在だったそうですが、やはり近年の教育熱の高まりから受験戦争が年々激しくなってきたため文字通りにテストの重みが随分と変わってきている模様です。このような状況は当事者である中国人の親たちもいいものだとは考えておらず、もうすこし子供たちにもゆとりを持たせたいと願うもののそんなの持たせたら途端に学力が追い付かなくなくこともわかっているだけに勉強を強要するとも聞きます。
ついでに書くと中国の親はたまに、学校の先生から怒られることがあります。というのも小学校からほぼ毎日膨大な量の宿題が出されてその答え合わせ、反省などを親がきっちりと見てやらないと授業に追いつかなくなるため、親にも子供の勉強に付き合うよう学校側から求められます。ここまで書いてて思ったけど、グレようったってグレる隙間もないほど忙しそうだなぁ中国の子供は。
このように近年の中国の教育は日本人の想像を遥かに超えるほどに厳しく、また負担も大きいものとなっております。自分も今回調べてていろんなことを初めて知りましたが、こんだけやれば国際学力テスト(PISA)で高得点をマークするのも無理ないでしょう。
最後に学校でつけられる子供の成績ですが、どうやら賄賂がかなり効く模様です。以前にも中国の先生に対する付け届けについて記事を書きましたが、先日の期末テストにうちの同僚の子供が熱を出して入院し、受けることが出来なかったそうです。そこで同僚は先生に相談へ行ったところ、「テストが受けられなかったのは仕方ないので、普段の授業態度などで成績を判定します」と対応してくれたそうです。そうして出てきた評価は如何ほどだったのかというと、なんとその科目は100点満点を取ったこととして扱ってくれてたそうです。
なんでも以前に私が日本へ一時帰国した際、その同僚に買ってきてあげたインスタント味噌汁の詰め合わせを付け届けとして先生にあげてたそうなのですが、それ以来恐ろしいくらいに態度が良くなり、今回の評価につながったのではと同僚は分析しています。もっともその同僚も、「あまりの対応の違いに逆に引く」と話しており、付け届けが途切れたらどうなるのかと早くも戦々恐々としています。
にしても、味噌汁一つで買収が効くなんてリーズナブルな先生だな……。
春節前の2月初頭、既に中国の学校は学期を終えており毎朝自宅近くから出ていたスクールバスも見えなくなっていたある日、通勤途中にある小学校の前で人だかりが出来ているのを目撃しました。授業自体もうないというのに一体なんで人が来るのかなと不思議に思って同僚に聞いてみると、「ああ、今日はテスト結果の発表日ですよ」と教えてくれ、「ふーん、そうなんだ……って、小学校で期末テストあんの!?」とリアルにこんな反応をして見せてやりました。
結論から言うと、中国では小学生の一年生から期末テストがあります。しかもそのテスト結果は進学にももちろん影響し、高学年でのテスト結果によっては進学できる中学校が左右されます。更に言うと小学校の帰宅時間ははっきり把握していないものの、中学校からは授業は朝8時半くらいから夕方5時までみっちりあって、放課後に友達と遊ぶとかそういうのはそもそも選択肢に挙がらないそうです。
中国は最も熾烈な競争が繰り広げられる社会主義国家だということはかねてより知っておりましたが、子供たちが受ける学校教育がここまで激しいものだとはそこそこ長い年月住んでてつい最近知りました。もっとも昔はテストがあると言っても今ほど厳しいものではなく、あったけどあんまり気にされてなかったというくらいの存在だったそうですが、やはり近年の教育熱の高まりから受験戦争が年々激しくなってきたため文字通りにテストの重みが随分と変わってきている模様です。このような状況は当事者である中国人の親たちもいいものだとは考えておらず、もうすこし子供たちにもゆとりを持たせたいと願うもののそんなの持たせたら途端に学力が追い付かなくなくこともわかっているだけに勉強を強要するとも聞きます。
ついでに書くと中国の親はたまに、学校の先生から怒られることがあります。というのも小学校からほぼ毎日膨大な量の宿題が出されてその答え合わせ、反省などを親がきっちりと見てやらないと授業に追いつかなくなるため、親にも子供の勉強に付き合うよう学校側から求められます。ここまで書いてて思ったけど、グレようったってグレる隙間もないほど忙しそうだなぁ中国の子供は。
このように近年の中国の教育は日本人の想像を遥かに超えるほどに厳しく、また負担も大きいものとなっております。自分も今回調べてていろんなことを初めて知りましたが、こんだけやれば国際学力テスト(PISA)で高得点をマークするのも無理ないでしょう。
最後に学校でつけられる子供の成績ですが、どうやら賄賂がかなり効く模様です。以前にも中国の先生に対する付け届けについて記事を書きましたが、先日の期末テストにうちの同僚の子供が熱を出して入院し、受けることが出来なかったそうです。そこで同僚は先生に相談へ行ったところ、「テストが受けられなかったのは仕方ないので、普段の授業態度などで成績を判定します」と対応してくれたそうです。そうして出てきた評価は如何ほどだったのかというと、なんとその科目は100点満点を取ったこととして扱ってくれてたそうです。
なんでも以前に私が日本へ一時帰国した際、その同僚に買ってきてあげたインスタント味噌汁の詰め合わせを付け届けとして先生にあげてたそうなのですが、それ以来恐ろしいくらいに態度が良くなり、今回の評価につながったのではと同僚は分析しています。もっともその同僚も、「あまりの対応の違いに逆に引く」と話しており、付け届けが途切れたらどうなるのかと早くも戦々恐々としています。
にしても、味噌汁一つで買収が効くなんてリーズナブルな先生だな……。
2015年3月3日火曜日
日本人の同化圧力
本当は今日はやけに眠いので(この前の日曜は10時間寝ていた)ブログは休もうとも考えていましたが、ちょっとネタ拾ったので頑張って一本記事書くことにします。
・川崎市中1生殺害 リーダー格「少年Bに『お前もやれ』と指示」(FNN)
上記のリンク先は今話題の川崎での少年殺人事件のニュースです。この件に関してはほかの人がいちいち話題にしているので私の方から何か言いたいことは特にありませんが、一つだけ言及するとこの手の事件にしては珍しく被害者が通っていた学校の教師らは批判されず、むしろその親と犯人の親がよく槍玉に挙がっているなという印象を覚えます。大津のいじめ自殺事件とはこの辺りが大違いだなと思うのと同時に、神奈川県警関連のニュースでやや怪しい、はっきり言ってしまえば誤報と思われるリークが出ているのが気になります。
そんな事件の感想は置いといて今日書きたい話題に移ると、上記のリンク先見出しによるとリーダー格の犯人は一緒にいた子分こと別の犯人に対し、被害者を暴行するよう指示したそうです。こうした行為は言ってしまえばよくあることなのですが、社会学で言うとこの行為は「同化」といって、複数の人間で同じ行動を取る、または同じ経験を共有することで結びつきを強めるという一種のコミュニケーション方法だと考えます。暴行みたいに極端なものでなくても、一緒にスポーツしたりゲームしたりも同化の一種に入りますが、学術的に研究価値があるのはやっぱり極端な同化行為です。
今回のこの事件でリーダー格が子分に暴行を指示したのは色々思惑があるでしょうが、やはり同じ暴行という行為を行わせることで責任の連帯なりを無意識にでも意図したんじゃないかと思います。ちなみにこの暴行による同化行為ですが一番よく行われるのはやっぱりマフィア内部ですが、学校内でのいじめもこの類に入るとすれば広く盛んにおこなわれていると言ってもいいでしょう。
特に日本の場合は明らかにいじめ行為が多いのですが、視点を広げると一般社会上でもこの同化によるコミュニケーションが多く、というより下手したら同化以外のコミュニケーションがないのではと思うくらい日本人はこれを重視しているように見えます。一例をあげると外国人と話す際に日本人はお互いの国で知られている有名人を言い合うなど共通点を捜しはじめますが、自分やほかの外国人同士だと割と現地の生活習慣とか風習など異なる点を紹介し合います。
眠いので言いたいことをもう話すと基本的に日本人はコミュニケーションにおいて共通点、共有体験を非常に重要視する一方、思想や経験の異なる相手に対するコミュニケーションというか付き合い方が非常に下手、というよりも知らないようもに見えます。なもんだから新入りとかに対してはやたらと共有体験を創ろうと同化を迫り、その圧力はかなり異常なんじゃないかなぁと前から思ってます。
特に共有体験において私の目からすると何かしら苦痛を伴うものを強要するパターンが多い気がします。以前にも「目下に苦痛を強いる日本人、といじめの構造」で少し書いていますが、目上の人間が目下の人間に苦痛を伴う共有体験(一気飲みやハードワーク)を強いさせ、立場というか上下関係を相手に認識させようとしているのではと、さっきのニュースの見出しを一目見てピンときました。マフィアなんて明確にそういう目的で集団での暴行に参加させてるんだろうけど。
最後に学生時代にある授業で一緒に受けていた学生が、「こんだけ書店にコミュニケーションに関する本が並んでいる事実一つとっても、日本人ってコミュニケーションが極端に下手な民族なんだと思う」という一言が今でも頭に残っています。実際中国にいてもコミュニケーションがうまくいかないとかで悩む人は全くと言っていいほど見ないし、こういう事実に日本人はもっと自覚したらどうかなと眠いと思いながら感じます。
・川崎市中1生殺害 リーダー格「少年Bに『お前もやれ』と指示」(FNN)
上記のリンク先は今話題の川崎での少年殺人事件のニュースです。この件に関してはほかの人がいちいち話題にしているので私の方から何か言いたいことは特にありませんが、一つだけ言及するとこの手の事件にしては珍しく被害者が通っていた学校の教師らは批判されず、むしろその親と犯人の親がよく槍玉に挙がっているなという印象を覚えます。大津のいじめ自殺事件とはこの辺りが大違いだなと思うのと同時に、神奈川県警関連のニュースでやや怪しい、はっきり言ってしまえば誤報と思われるリークが出ているのが気になります。
そんな事件の感想は置いといて今日書きたい話題に移ると、上記のリンク先見出しによるとリーダー格の犯人は一緒にいた子分こと別の犯人に対し、被害者を暴行するよう指示したそうです。こうした行為は言ってしまえばよくあることなのですが、社会学で言うとこの行為は「同化」といって、複数の人間で同じ行動を取る、または同じ経験を共有することで結びつきを強めるという一種のコミュニケーション方法だと考えます。暴行みたいに極端なものでなくても、一緒にスポーツしたりゲームしたりも同化の一種に入りますが、学術的に研究価値があるのはやっぱり極端な同化行為です。
今回のこの事件でリーダー格が子分に暴行を指示したのは色々思惑があるでしょうが、やはり同じ暴行という行為を行わせることで責任の連帯なりを無意識にでも意図したんじゃないかと思います。ちなみにこの暴行による同化行為ですが一番よく行われるのはやっぱりマフィア内部ですが、学校内でのいじめもこの類に入るとすれば広く盛んにおこなわれていると言ってもいいでしょう。
特に日本の場合は明らかにいじめ行為が多いのですが、視点を広げると一般社会上でもこの同化によるコミュニケーションが多く、というより下手したら同化以外のコミュニケーションがないのではと思うくらい日本人はこれを重視しているように見えます。一例をあげると外国人と話す際に日本人はお互いの国で知られている有名人を言い合うなど共通点を捜しはじめますが、自分やほかの外国人同士だと割と現地の生活習慣とか風習など異なる点を紹介し合います。
眠いので言いたいことをもう話すと基本的に日本人はコミュニケーションにおいて共通点、共有体験を非常に重要視する一方、思想や経験の異なる相手に対するコミュニケーションというか付き合い方が非常に下手、というよりも知らないようもに見えます。なもんだから新入りとかに対してはやたらと共有体験を創ろうと同化を迫り、その圧力はかなり異常なんじゃないかなぁと前から思ってます。
特に共有体験において私の目からすると何かしら苦痛を伴うものを強要するパターンが多い気がします。以前にも「目下に苦痛を強いる日本人、といじめの構造」で少し書いていますが、目上の人間が目下の人間に苦痛を伴う共有体験(一気飲みやハードワーク)を強いさせ、立場というか上下関係を相手に認識させようとしているのではと、さっきのニュースの見出しを一目見てピンときました。マフィアなんて明確にそういう目的で集団での暴行に参加させてるんだろうけど。
最後に学生時代にある授業で一緒に受けていた学生が、「こんだけ書店にコミュニケーションに関する本が並んでいる事実一つとっても、日本人ってコミュニケーションが極端に下手な民族なんだと思う」という一言が今でも頭に残っています。実際中国にいてもコミュニケーションがうまくいかないとかで悩む人は全くと言っていいほど見ないし、こういう事実に日本人はもっと自覚したらどうかなと眠いと思いながら感じます。
2015年3月2日月曜日
フリーフォール
昨夜、何故か右足の裏の土踏まずのあたりが突然痛みだし、夜中にもかかわらず起きて軽く指圧しました。前夜に「エリーのアトリエ」というゲームをやり過ぎたせいなのかと疑いつつまた布団に入ったもののこの時からなんか不吉な予感がしており、今日はいつも通りのハッピーデーだと自分に言い聞かせながら出社したものの、やっぱ良い予感は当たらなくても不吉な予感って当たるもんですね。
ちょうど春節が空けてから私の仕事は忙しさを増してきたというかあれこれ気を配らないといけない内容が増えているにもかかわらず、外注の製品で不良が出たり、何故か東京の方から「これ英語に翻訳して返事しといて」とか投げられたりしてます。そんな忙しい中で今日やろうと思っていたことは避難訓練で、次回の下請け同士の部会での活動報告に載せようと前から準備していました。
避難訓練と一言で言ってもたくさんありますが、今回私がやろうとしたのはロープを使った高層からの脱出訓練で、要するにロープ使って高い所から降りるという訓練です。なんでこんなのやろうとしたのかというとこの前中国の消防署職員が工場団地に来て防災の講義をした際、同僚がその時に売られた避難用ロープを購入したのでいい機会だからやってみたいと無鉄砲に考えたからです。
その同僚が買った避難用ロープはもちろんメイドインチャイナで、腰に巻くベルトのほか金具が両端についていて、あと真ん中にスライダー付き金具が取り付けられています。使い方としては端にある金具を柱や手摺に固定し、ベルトを腰に身に着けそのベルトにスライダー付き金具をつけ飛び降りると言ったところです。スライダーにはクランクがついており、きつく締めることでロープが滑らないようになり固定できるようになっています。
問題があったのはやっぱ、このスライダーだったんでしょうね。あんまりきつく締めすぎると今度は全くロープが流れず降りられないのではないかと思って加減しましたが、緩め過ぎたのでしょう私の場合は。
同僚らが「危ないって」とガチで止める中、「大丈夫だって」と言いながら階段の手すりに金具を固定し、ロープを握って工場の二階の窓から飛び降りてみましたが、飛び降りるというよりはしがみついていた窓の桟から手を放す形で見事なまでのフリーフォールとなりました。空中で制止するどころか手を放した瞬間に一気にズザザーってロープが流れだし、慌てて軍手つけた両手でロープを握りましたがえらい勢いで落ちるもんだから握った手が摩擦ですぐ熱くなり、全力ではとてもじゃありませんが握れませんでした。この時落ちながら思い浮かべた言葉は、「(; ゚Д゚)<話し違うじゃん!」でした。
幸い、降下地点が花壇にも使えそうな位に軟らかい地面だったこともあり、臀部、背中、後頭部の三点着地を決めてどこも怪我なくSWATも真っ青なくらいの速度で降下をしてのけてやりました。マジな話、スライダーをロープが通っていたから落下速度は抑えられなかったもののまだ空中で姿勢を制御で来て狙った地面に落ちることが出来たのは本気で良かった。そのすぐ手前はコンクリだったし。
落下した高さは目測で約7m位でしたが、我ながらよくもまぁあんな所からピョンと飛び降りたもんだと後で外から窓の位置を見てたら笑いがこみあげてきました。あとはめてた軍手は手の平にゴムの吸盤がついてましたが摩擦で吸盤の一部は溶けてて、私も左手人差し指第二関節のあたりに火傷の痕でしょうけど水膨れになってたのですが、正直に言って着地時にぶつけた後頭部より左手のがヒリヒリして痛かった(´;ω;`)
避難訓練というよりは飛び降り自殺の練習みたいな感じとなった今回の試みですが、先ほどにも述べた通りに部会での発表にしようと考えており、同僚にカメラ持たせて、「落ちるところを撮っておいてね」頼んでおりました。同僚に確認すると一応撮影してくれていましたが、1枚目は情けない形で窓の桟にしがみつく自分が写っており、二枚目は完全に落下してたため自分の姿が見切れてしまっており、この二枚を連続してみるとかなり笑えます。
教訓としては素人だとロープでは絶対に高い所から降りられないという事が今回よくわかりました。避難用の防災用品は多少高くても、縄梯子辺りにしないと意味がないということを皆さんも理解してくれれば幸いです。それにしても、自分ってやっぱタフだけど馬鹿だなぁ……。
ちょうど春節が空けてから私の仕事は忙しさを増してきたというかあれこれ気を配らないといけない内容が増えているにもかかわらず、外注の製品で不良が出たり、何故か東京の方から「これ英語に翻訳して返事しといて」とか投げられたりしてます。そんな忙しい中で今日やろうと思っていたことは避難訓練で、次回の下請け同士の部会での活動報告に載せようと前から準備していました。
避難訓練と一言で言ってもたくさんありますが、今回私がやろうとしたのはロープを使った高層からの脱出訓練で、要するにロープ使って高い所から降りるという訓練です。なんでこんなのやろうとしたのかというとこの前中国の消防署職員が工場団地に来て防災の講義をした際、同僚がその時に売られた避難用ロープを購入したのでいい機会だからやってみたいと無鉄砲に考えたからです。
その同僚が買った避難用ロープはもちろんメイドインチャイナで、腰に巻くベルトのほか金具が両端についていて、あと真ん中にスライダー付き金具が取り付けられています。使い方としては端にある金具を柱や手摺に固定し、ベルトを腰に身に着けそのベルトにスライダー付き金具をつけ飛び降りると言ったところです。スライダーにはクランクがついており、きつく締めることでロープが滑らないようになり固定できるようになっています。
問題があったのはやっぱ、このスライダーだったんでしょうね。あんまりきつく締めすぎると今度は全くロープが流れず降りられないのではないかと思って加減しましたが、緩め過ぎたのでしょう私の場合は。
同僚らが「危ないって」とガチで止める中、「大丈夫だって」と言いながら階段の手すりに金具を固定し、ロープを握って工場の二階の窓から飛び降りてみましたが、飛び降りるというよりはしがみついていた窓の桟から手を放す形で見事なまでのフリーフォールとなりました。空中で制止するどころか手を放した瞬間に一気にズザザーってロープが流れだし、慌てて軍手つけた両手でロープを握りましたがえらい勢いで落ちるもんだから握った手が摩擦ですぐ熱くなり、全力ではとてもじゃありませんが握れませんでした。この時落ちながら思い浮かべた言葉は、「(; ゚Д゚)<話し違うじゃん!」でした。
幸い、降下地点が花壇にも使えそうな位に軟らかい地面だったこともあり、臀部、背中、後頭部の三点着地を決めてどこも怪我なくSWATも真っ青なくらいの速度で降下をしてのけてやりました。マジな話、スライダーをロープが通っていたから落下速度は抑えられなかったもののまだ空中で姿勢を制御で来て狙った地面に落ちることが出来たのは本気で良かった。そのすぐ手前はコンクリだったし。
落下した高さは目測で約7m位でしたが、我ながらよくもまぁあんな所からピョンと飛び降りたもんだと後で外から窓の位置を見てたら笑いがこみあげてきました。あとはめてた軍手は手の平にゴムの吸盤がついてましたが摩擦で吸盤の一部は溶けてて、私も左手人差し指第二関節のあたりに火傷の痕でしょうけど水膨れになってたのですが、正直に言って着地時にぶつけた後頭部より左手のがヒリヒリして痛かった(´;ω;`)
避難訓練というよりは飛び降り自殺の練習みたいな感じとなった今回の試みですが、先ほどにも述べた通りに部会での発表にしようと考えており、同僚にカメラ持たせて、「落ちるところを撮っておいてね」頼んでおりました。同僚に確認すると一応撮影してくれていましたが、1枚目は情けない形で窓の桟にしがみつく自分が写っており、二枚目は完全に落下してたため自分の姿が見切れてしまっており、この二枚を連続してみるとかなり笑えます。
教訓としては素人だとロープでは絶対に高い所から降りられないという事が今回よくわかりました。避難用の防災用品は多少高くても、縄梯子辺りにしないと意味がないということを皆さんも理解してくれれば幸いです。それにしても、自分ってやっぱタフだけど馬鹿だなぁ……。
2015年3月1日日曜日
また毎日新聞のシチズン撤退に関する腹立つ記事
先月初めに秋葉原通り魔事件について書いた毎日記者の記事が読んでて非常にムカつくと書きましたが、また今日も毎日の記事で読むからに腹が立つ記事があったのでここで取り上げます。
・<中国撤退>日本企業に「進出時以上の労力」(毎日新聞)
上記の記事は中国から日系企業が撤退する際に従業員の補償などで様々なトラブルが起こるなど多大な苦労が強いられるということを報じる記事です。記事の趣旨自体は真っ当で特に言うこともないのですが、先に一つだけ苦言を呈すと別にこれは中国に限った話じゃないのにさも中国のカントリーリスクみたいに書くのはどうかという気がします。
そういうことは置いといて私がこの記事のどこに怒りを覚えるのかというと、シチズンの広州工場こと「西鉄城精密(広州)有限公司」の清算に関して触れたところで、そのまま該当箇所を下記に抜き出します。
<引用開始>
中国・広州にあるシチズンホールディングスの現地子会社が2月5日、翌日の会社解散と従業員の全員解雇を通告し、約1000人の従業員が抗議する騒ぎが起きた。1997年から腕時計の部品などを製造してきたが、国際的な事業再編の一環で閉鎖を決めた。
中国では通常の解雇は1カ月前の通知が義務付けられているが、会社解散の場合は通知義務がない。同社は「地元当局と協議したうえでの措置で、手続きに違法性はない」としているが、中国国内では「法的に問題なくても従業員に重要な情報を隠していた」(新華社通信)などと批判的な報道が相次いだ。シチズンは最終的に、解雇時に支払う補償金を上積みして、事態を収束させた。
<引用終了>
このニュースについては私も既に過去記事にて取り上げていますが、工場閉鎖のわずか1日前に全従業員に対して突然解雇を通知するなど、はっきり言えば常識外の処理を進めてシチズンは無理矢理閉鎖しています。詳細は過去記事を見てもらいたいのですが、何故このような行為をシチズンほども大きな会社が平然と行ったのか理解に苦しみます。
そんなシチズンの電撃的解雇について上記の毎日の記事では、あくまで私の主観では「法律上は問題ないのに中国メディアは不当にシチズンを批判するので、やむなく補償金を上積みして解決した」かのようなニュアンスで書かれているように見えます。実際に中国の労働法を細かくは見ていませんが解散時には解雇通知義務がないとはいっても、何も閉鎖1日前まで黙っている必要が本当にあったのかとなると非常に疑問です。それこそ夜逃げ当然に会社が倒産したりするならまだ理解できますがシチズンほど大きな会社で、手持ち資金とかもまだいくらかある規模の会社がこういうことをしていいのかといえばそりゃおかしいに決まっています。
更に言えば会社解散であれば解雇通知義務はないという主張ですが、本当にそうなのかとこれも疑問です。広州市政府と何らかのネゴがあったことは間違いないので市政府は何も言って気はしませんでしょうが、だからといって違法ではないかとなると中国なだけにまた別問題です。またこれまで私がこの問題で見てきた記事ではこのシチズンの解雇方をどこも適法とは話しておらず、さっき適当に検索かけてみたレコードチャイナの記事でも労働専門家の意見として、「当局の法解釈は誤っている。従業員の重大な利益に関わる事項に関しては労働組合または従業員の代表と協議しなければならず、20人以上の従業員削減を行う場合は1カ月前に全員に通知しなければならないはずだ」という指摘を引用しています。というより、誰がどう考えたってこれが適法と考えるバカはいないでしょう。
あと補償金を上積みしたと書かれてありますが、私が調べた限りだと通常の解雇時には一ヶ月分の給与を支払う義務があるのですが、シチズンはこれに加え解雇に同意する従業員に対しては勤続年数に応じた上積み金を出すと当初から報じられていました。これは逆に言えば、解雇のやり方が違法だと応じない従業員には余計な金は支払わないと暗に脅すようなやり方だったのではと、私には思えます。少なくとも、美談っぽく書く内容ではありません。
一応シチズンも先月24日にこの件でプレスリリースを出していますが、私から見ればよくもまぁ白々しい言い分をと読んでて呆れてきます。正直、この一件に関しては中国人に「日本人は汚い奴らだ」と言われてもしょうがない気すらします。仮に外資企業が日本でこう言うことやったら絶対日本のメディアも黙っていないと思うのですが、少なくとも毎日からすれば全く問題ないようです。シチズンともども日本からいなくなってくれればと、この一件に関しては思います。
・<中国撤退>日本企業に「進出時以上の労力」(毎日新聞)
上記の記事は中国から日系企業が撤退する際に従業員の補償などで様々なトラブルが起こるなど多大な苦労が強いられるということを報じる記事です。記事の趣旨自体は真っ当で特に言うこともないのですが、先に一つだけ苦言を呈すと別にこれは中国に限った話じゃないのにさも中国のカントリーリスクみたいに書くのはどうかという気がします。
そういうことは置いといて私がこの記事のどこに怒りを覚えるのかというと、シチズンの広州工場こと「西鉄城精密(広州)有限公司」の清算に関して触れたところで、そのまま該当箇所を下記に抜き出します。
<引用開始>
中国・広州にあるシチズンホールディングスの現地子会社が2月5日、翌日の会社解散と従業員の全員解雇を通告し、約1000人の従業員が抗議する騒ぎが起きた。1997年から腕時計の部品などを製造してきたが、国際的な事業再編の一環で閉鎖を決めた。
中国では通常の解雇は1カ月前の通知が義務付けられているが、会社解散の場合は通知義務がない。同社は「地元当局と協議したうえでの措置で、手続きに違法性はない」としているが、中国国内では「法的に問題なくても従業員に重要な情報を隠していた」(新華社通信)などと批判的な報道が相次いだ。シチズンは最終的に、解雇時に支払う補償金を上積みして、事態を収束させた。
<引用終了>
このニュースについては私も既に過去記事にて取り上げていますが、工場閉鎖のわずか1日前に全従業員に対して突然解雇を通知するなど、はっきり言えば常識外の処理を進めてシチズンは無理矢理閉鎖しています。詳細は過去記事を見てもらいたいのですが、何故このような行為をシチズンほども大きな会社が平然と行ったのか理解に苦しみます。
そんなシチズンの電撃的解雇について上記の毎日の記事では、あくまで私の主観では「法律上は問題ないのに中国メディアは不当にシチズンを批判するので、やむなく補償金を上積みして解決した」かのようなニュアンスで書かれているように見えます。実際に中国の労働法を細かくは見ていませんが解散時には解雇通知義務がないとはいっても、何も閉鎖1日前まで黙っている必要が本当にあったのかとなると非常に疑問です。それこそ夜逃げ当然に会社が倒産したりするならまだ理解できますがシチズンほど大きな会社で、手持ち資金とかもまだいくらかある規模の会社がこういうことをしていいのかといえばそりゃおかしいに決まっています。
更に言えば会社解散であれば解雇通知義務はないという主張ですが、本当にそうなのかとこれも疑問です。広州市政府と何らかのネゴがあったことは間違いないので市政府は何も言って気はしませんでしょうが、だからといって違法ではないかとなると中国なだけにまた別問題です。またこれまで私がこの問題で見てきた記事ではこのシチズンの解雇方をどこも適法とは話しておらず、さっき適当に検索かけてみたレコードチャイナの記事でも労働専門家の意見として、「当局の法解釈は誤っている。従業員の重大な利益に関わる事項に関しては労働組合または従業員の代表と協議しなければならず、20人以上の従業員削減を行う場合は1カ月前に全員に通知しなければならないはずだ」という指摘を引用しています。というより、誰がどう考えたってこれが適法と考えるバカはいないでしょう。
あと補償金を上積みしたと書かれてありますが、私が調べた限りだと通常の解雇時には一ヶ月分の給与を支払う義務があるのですが、シチズンはこれに加え解雇に同意する従業員に対しては勤続年数に応じた上積み金を出すと当初から報じられていました。これは逆に言えば、解雇のやり方が違法だと応じない従業員には余計な金は支払わないと暗に脅すようなやり方だったのではと、私には思えます。少なくとも、美談っぽく書く内容ではありません。
一応シチズンも先月24日にこの件でプレスリリースを出していますが、私から見ればよくもまぁ白々しい言い分をと読んでて呆れてきます。正直、この一件に関しては中国人に「日本人は汚い奴らだ」と言われてもしょうがない気すらします。仮に外資企業が日本でこう言うことやったら絶対日本のメディアも黙っていないと思うのですが、少なくとも毎日からすれば全く問題ないようです。シチズンともども日本からいなくなってくれればと、この一件に関しては思います。
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