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2015年3月4日水曜日

中国の小学校教育(ヽ´ω`)

 なんかリンクを結んでいるすいかさん潮風大使さん(あいうえお順)も受験ネタを取り扱っているので、自分も何かこのネタで書かないといけないのかなと思うので一本書きます。まぁ本当言えば以前から準備していただけのネタで、しかも完全な受験ネタで無かったりします。ちなみに受験ネタで自分が知ってる話だと、「床の上に直接寝ればちょうど10分くらいで目が覚めるので受験勉強の合間に良かったです」とわけわかんないこと言い放った後輩が一番おもしろかったです。

 春節前の2月初頭、既に中国の学校は学期を終えており毎朝自宅近くから出ていたスクールバスも見えなくなっていたある日、通勤途中にある小学校の前で人だかりが出来ているのを目撃しました。授業自体もうないというのに一体なんで人が来るのかなと不思議に思って同僚に聞いてみると、「ああ、今日はテスト結果の発表日ですよ」と教えてくれ、「ふーん、そうなんだ……って、小学校で期末テストあんの!?」とリアルにこんな反応をして見せてやりました。

 結論から言うと、中国では小学生の一年生から期末テストがあります。しかもそのテスト結果は進学にももちろん影響し、高学年でのテスト結果によっては進学できる中学校が左右されます。更に言うと小学校の帰宅時間ははっきり把握していないものの、中学校からは授業は朝8時半くらいから夕方5時までみっちりあって、放課後に友達と遊ぶとかそういうのはそもそも選択肢に挙がらないそうです。

 中国は最も熾烈な競争が繰り広げられる社会主義国家だということはかねてより知っておりましたが、子供たちが受ける学校教育がここまで激しいものだとはそこそこ長い年月住んでてつい最近知りました。もっとも昔はテストがあると言っても今ほど厳しいものではなく、あったけどあんまり気にされてなかったというくらいの存在だったそうですが、やはり近年の教育熱の高まりから受験戦争が年々激しくなってきたため文字通りにテストの重みが随分と変わってきている模様です。このような状況は当事者である中国人の親たちもいいものだとは考えておらず、もうすこし子供たちにもゆとりを持たせたいと願うもののそんなの持たせたら途端に学力が追い付かなくなくこともわかっているだけに勉強を強要するとも聞きます。

 ついでに書くと中国の親はたまに、学校の先生から怒られることがあります。というのも小学校からほぼ毎日膨大な量の宿題が出されてその答え合わせ、反省などを親がきっちりと見てやらないと授業に追いつかなくなるため、親にも子供の勉強に付き合うよう学校側から求められます。ここまで書いてて思ったけど、グレようったってグレる隙間もないほど忙しそうだなぁ中国の子供は。

 このように近年の中国の教育は日本人の想像を遥かに超えるほどに厳しく、また負担も大きいものとなっております。自分も今回調べてていろんなことを初めて知りましたが、こんだけやれば国際学力テスト(PISA)で高得点をマークするのも無理ないでしょう。

 最後に学校でつけられる子供の成績ですが、どうやら賄賂がかなり効く模様です。以前にも中国の先生に対する付け届けについて記事を書きましたが、先日の期末テストにうちの同僚の子供が熱を出して入院し、受けることが出来なかったそうです。そこで同僚は先生に相談へ行ったところ、「テストが受けられなかったのは仕方ないので、普段の授業態度などで成績を判定します」と対応してくれたそうです。そうして出てきた評価は如何ほどだったのかというと、なんとその科目は100点満点を取ったこととして扱ってくれてたそうです。
 なんでも以前に私が日本へ一時帰国した際、その同僚に買ってきてあげたインスタント味噌汁の詰め合わせを付け届けとして先生にあげてたそうなのですが、それ以来恐ろしいくらいに態度が良くなり、今回の評価につながったのではと同僚は分析しています。もっともその同僚も、「あまりの対応の違いに逆に引く」と話しており、付け届けが途切れたらどうなるのかと早くも戦々恐々としています。

 にしても、味噌汁一つで買収が効くなんてリーズナブルな先生だな……。

6 件のコメント:

すいか さんのコメント...

娘、第一志望の公立に合格しました。
いろいろ、ありがとうございました。

公立に入ったのは、いいものの、次は大学受験なので、塾や予備校探しが大変です(全くわからない)。私立のが面倒見がいいから、私立にすればよかったかな~とか。公立+塾と、私立では、学費があまり変わらないし、時間的にも無駄がないし。受かれば受かったで、いろいろ心配するウザイ親で~す♪

中国は、すごいですね~。でも、ある意味、学校の本分は勉強する場所なのだから、よく花園さんがおっしゃるように、スポーツ(部活での厳しい練習)や、仲間作りとかはあまり気にしないで、「勉強が一番大事!」とシンプルに打ち出してくれてもいいと思うんですよね。日本のように、学校だけでは足りないから、塾に、、というのも、金銭的にも時間的にも無駄なような、、。

最近、ビートたけしさんの詩を知り、感動しました。
うん、義務教育も終わったし、あまりキリキリしないで、これからは過ごしたいと思います。
あ、あと、受験勉強の合間には床で寝るとちょうどいい、と教えてあげたいと思います(笑)。

「騙(だま)されるな」
人は何か一つくらい誇れるもの持っている

何でもいい、それを見つけなさい

勉強が駄目だったら、運動がある

両方駄目だったら、君には優しさがある

夢をもて、目的をもて、やれば出来る


こんな言葉に騙されるな

何も無くていいんだ

人は生れて、生きて、死ぬ

これだけでたいしたもんだ

花園祐 さんのコメント...

 何はともあれおめでとうございます。
 早くも次の大学受験はどうするのか色々思うところもあるでしょうが、お子さんはしっかりと今回の受験を決めれたのだし、今はまだ気にせずどんと構えていてもいいのではないかと思います。
 ビートたけしの話は私見ですが、弱者に対する思いやりが感じられますね。今の世の中レールを外れることは非常に悪いような言われ方されますが、自分みたいなのも生きてけてますし、ただ生きてけてることに良しという見方はたしかにいいですね。

上海忍者 さんのコメント...

北朝鮮の小学校教育には非常に興味を持っているので、ご紹介可能でしょうか?

潮風太子 さんのコメント...

中国の旧正月とやらの先日、
日本橋近くの某所で例の「爆買い」、
浦安エリアの「ねずみの国」で大はしゃぎな、
中国の方々をお見かけいたしましたが、
とても「中共」の反日教育を受けている方々とは、
到底思えないような立ち振る舞いを見て、
一体全体、これをどう理解したらよいのかが、
まったくわからなくなってしまいました。
彼らは本国では実はあまり良く思われていない連中なのか?
それとも、むしろ彼らが今の中国人の気質を、
象徴的かつ正直に体現しているといっていいのか?
どういう風に、そちらからは見えているのか、
機会ありましたら一筆宜しくお願い申し上げます
m(__)m

花園祐 さんのコメント...

 知らんがな(´・ω・`)

花園祐 さんのコメント...

 ちょうどいま帰国中でこの辺に関するネタというか、みんなにいろいろ質問されているので、また明日にでもこのネタで記事を書きます。それにしても、自分の知らないところで中国じんにゅ^巣が日本を席巻していたのだなと今回はまざまざと感じました。