さて本題ですが先日友人と懐かしいもの選手権をしていた際、私の方から「3Dプリンタ(^ω^)」と挙げたら、友人もいたく反応を示しました。中国だと3Dプリンタは2013年ごろにやたら政府がもうプッシュして、「3Dプリンタ元年である」、「中国を世界の3Dプリンタ強国に」などとやたら大言壮語なことばかり主張してきましたが、それから数年経った今や3Dプリンタという単語を日常で聞くことも見ることもありません。ちょうど先週にも全人代が始まってあれこれ今後の政策や目標が語られていますが、3Dプリンタに関する言及は出てきてないようです。
っていうか余りにも流行んな過ぎて、以前に3Dプリンタで銃とか作って捕まった人がバカみたいじゃんと言いたくなる状況です。
では一体何故3Dプリンタは流行んなかったのか。結論から言えば全く応用先が出てこなかったことでしょう。当初は少量しか生産されない試作品やデータ配信してのフィギュアなどの作成が挙げられていましたが、結局どれも損益分岐点を突破できない、っていうか試作品とかフィギュアなら専門業者に作らせた方が早くて質もいいって結論になり、誰も使わなかったことでしょう。
また大元の3Dプリンタ自体も普及しませんでした。価格は数十万円クラスと個人でも手の届く範囲の商品もありますが、結局買っても使わないというか、やはり操作面のハードルが大きかったんじゃないかと思います。当時購入した人も恐らくパン焼き機みたく家の中で埃被ってるんじゃないでしょうか。
話を中国に戻すと、中国政府があれだけ猛プッシュしたのに全く流行らなかった、伸びなかった産業としてこの3Dプリンタはかなり珍しい部類だと思います。それこそ電通案件みたく力業でなんでも流行らせ市場を作ることの多い中国政府ですが、彼らの力を以ってしても3Dプリンタは中国で普及することはなく、このままいけばニッチ市場のままで終わりそうです。また中国でも流行らなかった点を見ると、いわんや日本もといったところでしょう。
もっとも、このあと中国ではドローンの産業化、市場化発展には成功しており、3Dプリンタの失敗は取り戻せています。日本もこうした新分野の開発を応援しないから国全体で保守的というか、新規開発とかに二の足を踏むようになっている気がします。
仮にどんな新規製品を推すのかと聞かれるなら、一つはワイヤレス給電を挙げます。なお昔同僚がこれを「ワイヤレス給食って面白そうですね」と言ったことがあり、「ワイヤーあっても多分面白いよ」と返事しました。その次だとファンネル、ビットことサイコミュ装置でしょう。脳波でカーソルを動かせるマウスとかマジ欲しいし、他にも脳波で温度設定できるお風呂が出来たら「ブラウ・風呂」って名前にした方がいいでしょう。
もっともワイヤレス給電にしても脳波制御装置にしろ増幅器的な役割する部品の方が重要になるかもしれません。だとしたら最初に作るべきはサイコフレーム、と言いたいけど技術的に高そうだからEXAMの方が差し当たっていいかもしれません。ニュータイプ、死すべし。