たまたまですが先月までどんな時間に寝ても何故か午前五時半にきっかり目が覚めてしまって不眠状態が続いていたため、様々な安眠グッズを試してみたところ上の記事でも言及されているアイマスクが一番効果ありました。アイマスクとプラスチックの持ち手の付いた耳栓を使い始めてからはモリモリ眠れるようになり、仕事の疲れもあるでしょうが昨日今日も3時間昼寝してなお夜もぐっすり寝られています。
なおアイマスクは種類によって相性があるため、色々試すのがおすすめです。自分としては内側に顔当てのあるものだと結構寝汗がアイマスク内にたまるのが嫌で、顔当てがなくリバーシブルで使えるメッシュ素材のアイマスクが合っています。
さて話は本題ですが数年前より戦車のプラモを作るようになって色々作るようになりましたが、作ってみて初めて自分はドイツの角ばった戦車よりもロシア製の丸っこい戦車の方が好きだという事実に気が付きました。こんな戦車の好みなんて自覚したところで実生活で役に立つことなんて一切ないですが、この時のことを思うにつけ漫画「ナポレオン」で使われた「自分の本当の気持ちなんてなかなかわからないものだ」というセリフをよく思い出します。このセリフのように、自分が本当は何を好んでいるのかという嗜好については自分で理解するのは存外難しいと日々感じます。
ほかにも具体例を出すと、例えば漫画やアニメの女性キャラだと自分はたれ目系よりツリ目系の方が好きだということにも最近気が付きました。また昔は「なんやこれ?」と思って批判していた2代目ことGB型インプレッサも今だとめちゃ好きで室内に常にディスプレイしています。後者の例だと単純に好みが年齢とともに切り替わっただけかもしれませんが、もし本当の自分の好きだという気持ちが何らかの形で気づけなかったとしたらかなり損していた気がします。
そもそも自分の好きなものを間違えるなんてことがあるのかと思う方もいるかもしれませんが、私は実際には多々あると考えます。というのも人間は周辺の環境によって思考が影響されることが多く、一例を出すと推しのアイドルとかがいいと言うから自分もいいと思ってしまったり、親や友人が熱狂しているから自分も好きだと考えてしまう傾向はどこでも確実にあります。
もちろん実際に手に取っているうちにそのまま好きになっていくことも十分あるでしょうが、もし本当は好きでもないのに付き合いとかでやってて、好きだと勘違いしてしまったら、それは本人にとってあまりいい結果とは言えないでしょう。
ただあくまで趣味嗜好の範囲で嗜好を誤解するのだったらそんな大したことないですが、これがそこそこ人生に影響する分野だったら大きく違います。具体的には学問の選考や職業で、何となくブームだから心理学とかに進んでみたものの本質的にはあっておらず、嫌いな学問を4年間するとかいいもんじゃありません。同じく仕事でも服を着るのが好きだからアパレル業界に進んでみたところ、着るのは好きでも売るのは好きじゃなかったらマジ大損です。
こんな具合に、自分の本当の嗜好を人生を左右する分野で見誤るとかなり不幸な結果になります。でもって先ほどにも書いたように、当時の流行や周囲の人の雑音によってこの辺はかなり見誤りやすい分野でもあり、だからこそ職業選択というのが常に議論されるというか回答のないトピックなのだと思います。
敢えて見誤らないための対策を挙げるとしたら、なぜ自分がそれを好きなのか論理的に問い詰めることです。ここで「周りの人がいいと言うから」などが入ってきたらその時点で疑うべきです。また考えているうちに「なんで好きなんだろう?」という感じで、疑問が深まっていった場合も要注意でしょう。
逆に、考え始めてすぐに「あの丸っこい目玉ライトがほかにない圧倒的特徴」、「フロントマスクだけならぶ格好だが全体プロポーションで見るとスマートでマッシブ」などと、ポンポンと好きである理由が挙がってくる場合は合格と言えるでしょう。また論理的な答えがないまま、「なんで好きなんだろうかわからないがそれでも何故か好き」という結論に至っても、意外とその対象は本質的な嗜好に根差していると考えていい気がします。言い換えるなら、好きなことを理由付けしなくてはならない対象は大体本当は好きじゃないことが多いように思います。
とはいえ高三の段階で学問や職業分野の本当の嗜好を把握しているのはかなり困難であり、前述の通り周囲の雑音も大きいことも事実です。その上で敢えて自分からアドバイスするなら、もし本当に自分がやりたいものや嗜好が既にはっきり定まっているのなら迷わずそちらの方向に進むべきで、逆にそうでないのなら、単純にお金の稼げる学問分野をひとまず選ぶことがベターです。具体的には文系なら会計法務、理系ならITや電気などに進んでおけばくいっぱぐれはほぼなくなります。お金さえあれば人生の大半はハッピーで過ごせます。
その上で、一定の就職につながるスキルを身に着けた上で本来の嗜好に目覚めたのなら、そこからその嗜好に沿った人生をまた目指せばいいと思います。少なくとも、間違った嗜好認識で金にならない学問分野ヘ進んだ場合よりこっちの方がずっと状況はマシです。
なお自分は高三時にどう選択したのかというと、当時の時点で記者志望でしたが新聞学やメディア学に進んだとしてもそこで学ぶ知識は記者になった後でも十分得られると思え、こうした専門過ぎる学部に進むとむしろ記者としては幅が狭くなるのではと感じました。その上で当時ははっきりとは認知していなかったものの、自分は器用で分野や対象が広ければ広いほど真価を発揮できるタイプだと考えており、学問分野が広いというかはっきりしない社会学を選んで実際に進学しました。ここまで深く考慮してはいなかったものの、自分の相性のいい学問は確かに選べたと思っており、自分の嗜好についてちゃんと方向づけられていた気がします。
最後につい最近に気が付いたこととして、「俺って、ホーネットが好きだったんだな(´・ω・)」ということに気が付きました。これまではどっちかっていうとミグ29推しでしたが、もちろんミグ29も大好きであるものの、ホーネットもなんかめっちゃ好きだったんだということがわかってきて周りにも「松戸のホーネット」などと名乗り始めています。両機に共通するポイントとしては、
・比較的コンパクト
・マルチロール
・双発
・非主役
・咬ませ犬
っていうのが自分のツボにはまるんだと思います。トップガンでも、主役期と思いきや最後あれだったしなぁ……。
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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。
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