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2022年4月14日木曜日

意外と効いてる

ロシア軍が日本海でミサイル発射(痛いニュース)

 上のまとめ記事にある日本海へのロシア軍のミサイル発射ですが、まとめ記事のコメントにある通り、あんま期待してなかったけど日本の経済制裁がロシアに対して効いているのかもしれません。単純に日本に対しドイツやフランスと違って舐めた態度を取っているだけとも取れますが、ミサイルをわざわざウクライナで使わずにこっちで消費する辺り、案外まともな思考はもうできないのかもしれません。
 あとこれもコメントにあるけど、ほんと北朝鮮レベルに成り下がってきたな。

 それこそ3月の間は日本の経済制裁を批判こそすれども、こうした妙な威嚇行為とかはしてきませんでした。報道によると、フィンランドに対しても妙な威嚇行為をやり始めたとのことで、こういう行動を採らないと国内をまとめられない、または前述の通り合理的に思考できないのどっちかじゃないかと疑っています。全く意味のない威嚇行為だし。
 あとこのミサイル発射について、某弁護士は「日本は降伏すべきだ」とかいうのかな。


 弁護士関連と言えばこちらのニュースも気になっています。こんなに他人の合否についてワクワクするのは恐らく今後一生ないでしょう。

2022年4月13日水曜日

江戸末期の豪商が消えたわけ

 次回の特集用にいろいろ調べていますが、江戸時代においては既に中期頃より、支配階級である武士よりも商人の方が地味に強い力を持つに至っていました。江戸の徳川家を含め各藩はどこも商人に多額の借金を抱え、彼らなしには参勤交代はおろか、領国経営すらままならない状態でした。シムシティで言えば、常に借金を抱えながらプレイする状態といったところでしょう。
 それゆえ、マジで商人に頭が上がらなかった藩主もいたとされ、商人の嫌がらせ喰らって自分の藩になかなか変えることができなかった藩主も結構ざらだったと言います。

 ただ、創業100年以上がざらにある和菓子屋や大工(工務店)と比べ、江戸時代から脈々と続く商家というのは実は少なかったりします。明治以降も生き残った豪商といったら三井、住友、鴻池くらいしか私も浮かばず、少なくとも各藩の地元でブイブイ言わせていた豪商となるとほぼ壊滅状態です。それこそ鴻池みたく令和のこの時代において存在しないならまだしも、明治の前半には江戸時代の豪商の大半は消え去っていたとされています。では何故、江戸時代の豪商は維新後に消えたのでしょうか。
 答えは非常に簡単で、旧大名こと華族に悉く借金を踏み倒されたからです。

 維新後の廃藩置県を経ていわゆる旧大名家は日本から消失しましたが、旧大名家が抱えていた借金も一瞬で消えたわけではありません。ではそれら負債は最後どこが負担したのかというとどうも大半が大名家に金を貸していた豪商たちで、廃藩置県の後に「もう藩がないから知らないもん」とばかりに、みんな揃って地元や江戸、大阪の有力豪商達の借金を踏み倒したと言われています。
 豪商たちもいちおう明治政府に補償を求めたそうですが、「うち関係ないから(^ω^)」といってにべもなく断られ、これによって維新後に悉く潰れていったそうです。

 逆に生き残った上記の三井、住友、鴻池は、まだ幕府が生きていた幕末の段階で薩長(維新政府)寄りの立場を明確に打ち出し、薩長側に資金や運送面で便宜を図ったことにより維新後、論考として両替商(金融業)の営業許可がもらえたりして上手いこと生き延びました。恐らく明治政府としても、各地の豪商をそのまま生かすのではなく、息のかかった政商たちに糾合させる方が全国統一ネットワークの形成面でも有利と踏んで、豪商を意図的に破綻に追い込んでいたのではないかと思います。

 その他にはさっき調べて知りましたが、安田財閥も江戸末期に両替商としてスタートして、うまいこと維新の動乱を乗り切ってその後の財閥化を果たしていたようです。江戸末期の豪商ではないけど、如何に明治政府のパイプを持つかが当時の財界において重要だったかを示す一例だと思います。

 江戸期の豪商というと紀伊国屋文左衛門とかしかあんま出てこないですが、実際に当時、どれだけ力を持っていたのか、どんな影響力があったのかなどはもうちょっと研究される価値があるのではないかと思います。まぁその辺を含めて今いろいろ調べている最中ですが。

2022年4月11日月曜日

モノーヒト感染が主犯?

 封鎖のことばかり書いてないで島耕作について書こうかとも思いましたが、状況が動くとしたら今日4/11だと当初から見ていたところ、一応地域を3種類に分けて行動の自由も3種類に分けることを発表しました。ただ目下、新規感染者がうなぎのぼり中なので、多分あとからこの施策はなかったことになるんじゃないかと思います。

 それで話は本題ですが、今日公開された感染情報確認用サイトで眺めたところ、うちのエリア(同じ団地内かは不明)からも昨日まで4日連続で新規感染者が出ていました。しかしこれがまた不思議で、というのもその1週間前からずっと封鎖が行われており、一体どこから感染源となるウイルスが入ってきたのか普通に考えて説明がつきません。当初から自分が主張しているように、これまでやっていた検査方法や検査キットに欠陥があって見逃し続けた可能性もないですが、それにしたって封鎖から1週間経ってから陽性が出るものかという話です。

 結論から書くと、モノーヒト感染、つまり物資にウイルスが付着していてそこから感染広がってんじゃないかって可能性を疑っています。封鎖中の出入りと言ったら実質的にごみ収集車と医療関係者、そして外からやってくる宅配物しかなく、うちのエリアだけじゃなく他のエリアでもほぼすべて、封鎖から日にちが経過してから感染者数が激増していることとか見ると、宅配物付着のウイルスじゃないと説明付かないような気がします。そこから、PCR検査で並んでいる最中に感染が団地内で広がったならまだわかります。
 仮にそうだとしたら、封鎖によって感染が広がっている面もあるんじゃないかなぁ。

 仮にこのモノーヒト感染がこれだけ猛威を振るっているとなると、中国の他の都市にも飛び火するのも時間の問題じゃないかと思います。広東省でもなんかぽつぽつ出始めているようで、恐らく潜在的にこれ以外の都市でも検査していないだけで結構広がっているのではないかという気がしてきました。

 ただ、これだけ上海で怨嗟の声が溢れるまで封鎖をし続けている手前、今更失敗でしたと政策転換するのは中国政府としては認めないでしょう。かえって封鎖による弊害が広がれば広がるほど立ち戻り辛くなってきており、このまま4月いっぱいは上海は完全封鎖が継続される可能性が高いとみています。5月以降も十分な可能性があるでしょう。
 仮にそうなれば中国経済への打撃はかなり計り知れないものになります。株価も今後さらに世界中で下がりそうだし、物価上昇も続くでしょう。まぁ状況の変化は見ている限りなら楽しいし、それをどう生かすかが重要ですが。

 にしても腹減った(ヽ''ω`)

2022年4月10日日曜日

封鎖により市場の崩壊した上海

 絶賛封鎖中の上海よりお届けしますが、物資が細ってきて、尚且つ封鎖解除の見込みが全く立たないことから食事を制限するようになったため、現在マジで餓えと戦っています。朝食は食パン(生)1枚、昼はうどんかそば(うどんは今日絶滅)、夕はごはんと炒め物食べてますが、補給ないと水曜あたりにお米きれそうです。一応、会社がなんか手配してくれていますが。

 周りに話を聞くと、中国の水道水をこれまで飲んでこなかった人は飲料水にすら事欠く有様のようです。また食料だけじゃなく、トイレットペーパーやシャンプーなどの日用品も不足する家庭がたくさん出ており、WeChatでは物々交換専用のグループチャットができるなど、市場が崩壊した呈を見せています。2020年の武漢と比較するに、当時は物流インフラの維持が非常に重視されていて、実際はどうだったかわかりませんが少なくとも今に見えるほどの混乱は見えなかったことから、既に今の上海は重症患者が少ないことを除き、2年前の武漢を上回る状態となっているのではないかと見ています。
 地味にいろいろ感じるところが多い点として、政府の物資配給が一部の地域には来ているものの、自分のところには封鎖開始以降は一切来ていないという点です。浦東など封鎖が先に始められた箇所なんかは大変だとは思うものの、やはり人間故に、届けられている地域があるのを見ると納得いかない感情が出てきます。

 なお一部報道では、規制緩和として「上海市は14日間感染者が確認されなかった団地で外出を認める方針を示しましたが」と報じていますが、ぶっちゃけこれ全く無意味です。団地内を動けると言ったって買い物ができるわけじゃないし、せいぜい外で散歩や軽い運動ができる程度です。まぁ物々交換はしやすくなるかもしれませんが。
 逆を言えば、こうした無意味ともいえる緩和策をいちいち打ち出してきたあたり、中国政府は今後も長く隔離を継続するつもりなのかもしれません。先週の段階で4/5には封鎖は終わらず、明日の4/11まで封鎖は継続されるとの噂は出ており、私自身も封鎖開始前からきっとそうなると見込んだうえ、仮に長期化するとしても封鎖開始より2週間経過する4/15付近で無感染なら一旦解除され、でもってしばらくしたらまた封鎖に入ると読んでいました。

 しかし、封鎖開始日から検査がほぼ毎日行われているものの、1週間超の日にちが経った現在においても未だに感染者数が増加し続けています。一部の区(黄浦区など)に至ってはこの3日間くらいで急激に増加しており、統計的に見てやや奇妙に感じる経過を辿っています。考えられる原因としたら検査方法や検査キットに不備があるくらいしか浮かびませんが、だったらもう検査なんてやめちまえとか言いたいです。

 本来なら封鎖開始直後に新規感染者数(発見数)がピークに達し、そっからは減らなくてはならないのですが、現状は全くそうはなっていません。そうした点と先に挙げた無意味な規制緩和条件を出してきた辺り、本気でこのままの状態で1ヶ月くらい完全ロックダウンを続けるつもりなのかもしれません。場合によっては、それ以上もありうるかもしれません。

 仮にそうなった場合、中国全体の経済への影響は想像するだけでも恐ろしくなります。またちょこちょこ書いているように、団地内で聞こえてくる奇声が日に日に増えており、精神的におかしくなる人も増えてきているように思います。食料もリアルに足りておらず、もうしばらくしたら餓死者も出てくるんじゃないかと思え、場合によっては大規模な人的災害事件として歴史に名を刻むかもしれません。


 上のCNN記事に書かれているように、この封鎖は社会対策としてというより、政治的メンツのために行われている面が強いです。こっちとしてはいい迷惑で、だったらせめて物流くらいどうにかしろよと言いたいです。あと配給もよそに届いたのを見ると相変わらず野菜ばっかですが、こんなの送るなら即席麺を定期的に送ってくれる方がよっぽどありがたいのに、なんかこの辺も政策判断がおかしいのではと思うところがあります。

 今後の予想を立てると、4月中は持続的か断続的かに係らず、このまま封鎖が続けられることでしょう。そして5月に入った段階でいくつかシナリオが分かれ、他の都市でも同じように感染が拡大した場合に、もしかしたら政策が切り替わるかもしれません。そうじゃなければ、5月になっても上海では封鎖が続くかもしれません。
 そうの上で、4月下旬あたりから米国などがかつての武漢脱出便のように、在住米国人の特別帰国便を用意するかもしれません。

 すでに上海は3月中旬からずっと封鎖が続いており、逆にこれだけ封鎖を続けているせいでいまさら封じ込めに失敗したとは言えない空気となりつつあるだけに、割と状況は悪い方向に向かってきているかもしれません。仮に自分も日本便に乗れるなら、この際だから乗り込みたいという願望があります。

2022年4月8日金曜日

ロシアの行動を読めなかった人々


 上の記事見てまず思ったのは、「出たな偽物め、志位がそんなこと言うはずなかろう!」でした。いやマジでこの人、ニセ志位なんじゃないの?


 さて上の記事では今回のウクライナ戦争前に開戦なしと予想していたロシア政治専門家と名乗る慶応の教授が自戒を込めて反省の辞を述べたとする記事です。何も予想していなかったのならともかく、開戦なしと言っていた上でこの結果であれば確かに批判されるのも仕方ないと思いますが、こうしてきちんと自らの判断に誤りがあったと認める姿勢は好感が持てますし、廣瀬教授には今後もその言葉通りに頑張って活動してもらいたいと思います。

 ただ敢えていくつかケチ付けると、この結果について、ロシアの侵攻開始について廣瀬教授はまだ「論理的な説明はできません。全く合理性がない決断です」と語っているのは正直どうかなと感じます。何故かというと、合理的、論理的な行動を採らない権化みたいなのがロシアだと私はかねてから考えており、逆に言うと、ロシアに対して変に合理的な行動を採るという前提を持つのは危険この上ないと思っているからです。それこそ、「骨を切らせて肉を断つ」という決断や行動を平気で採るような国で、相手に嫌がらせするためには相手以上に深手を負うことも一切ためらわない節があるだけに、「想像できないおかしいことをする」という前提なくして分析なんてしてはならない相手でしょう。
 なお中国もそういう想像を超えた行動を度々採る国ですが、ロシアに比べたらまだマシです。自分はロシアに関しては一切の会話が通じない相手、通じたと思っても実際には相手は平気で無視、横紙破りする国だと思いますが、中国は自分の損得が絡むと途端にこっちの話に耳を傾ける分だけ、会話が成り立つ部分もあると考えています。

 その上で、「これまでの常識が通用しなくなる『パラダイム・シフト』が起きているとして、『新たなパラダイムの研究』の必要性を訴えた。」と言っていますが、これも内心どうかなと思います。昨日今日プーチン政権始まったわけじゃないんだし、あとそんな言うほど世界は変わっていないと自分は思います。一部で指摘されているように、2008年の南オセチア紛争からこの戦争までつながっているでしょうし。


 その点で言えば、上の橘玲氏の論評は読んでて納得感が深くあり、感じるところも多かったです。ロシアの宗教思想、国家思想、政治思想の背景と歴史、その影響をそれぞれ分析しており、やや単純めいた言い方すると、今のロシアは「ファシズム国家」であると言い切っているのには自分の中でストンときます。
 そもそも、こういう「強力な政府によって世界は一元的に管理された方がいい」という全体主義思想の持主は決まって、「その強力な政府とは自国(ロシア、中国)の政府であり、他国の政府(米国)であってはならない」という暗黙の排外主義、選民主義を兼ね備えています。全体、排外、選民主義のトリプル役満こそまさにファシズムであり、「ナチズムを批判するのは自分もナチズムだから」、という一部の指摘なんかまさにその通りでしょう。

 最後にもう一つ付け加えると、橘玲氏の論評を読み、前から思っていましたがロシア人って変に信心深いんだなという気がします。イスラム原理主義のような、神秘主義的価値観をなんか強く持っている気がします。

2022年4月7日木曜日

上海ロックダウンで深刻化する物資不足


 本当は別のことについて書こうと思っていましたが、密かに中国メディアの中でも新京報と並んで高く評価している澎湃新聞が面白い社説記事出していたので紹介します。

 
 もし通りに社説として出された記事ですが、上の画像の内容を私の方で翻訳すると公安ります。

「ウイルス流行予防は一種の持久戦であり、生活物資の供給確保が極めて重要。生活物資をあまねく世帯に届けることこそ大衆が最も期待していることで、最も必要なことはきちんと実行することである」

 簡単に補足すると、正式な発表がガチで一切ないまま、当初発表された終了日時をとっくに過ぎながらも継続延長されている上海ロックダウンですが、ここにきて、具体的には昨日あたりから中国政府のプロパガンダが目に見えて強化されてきています。その一例として、中国政府は急に「ウイルス予防は一種の闘争である」と闘争好きな社会主義者らしい標語を口にし始め、あちこちのメディアも引用してプロパガンダを煽っています。

 で、上の社説につながるわけですが、恐らく澎湃新聞(いつも適当に「パンパイシンウェン」と呼んでる)としては「闘争だっていうならもはやこれは持久戦だ。持久戦なら補給が何より大事だってのに、なんでそれが未だに疎かとなっているんだ」って、暗に政府を批判しているように自分は見えます。

 実際にというか、昨日に上海政府は肉や野菜の備蓄は十分でしっかり配布すると言っており、別地域に住んでいる知り合いもこうした報道見て、「野菜とか届けられた?」と聞いてきました。しかし、少なくとも自分のいる小区には例のワイルドな鶏が送られてきた先週の隔離直前を除き、食品などは未だ1度も配られていません。上海市内にいる友人のところも同じようです。

 にもかかわらず、各中国メディアではもっともらしく食品などの物資を配っている写真ばかり掲載されています。もしかしたら他のところでは配られているのかもしれませんが、今のところ「やっときたー」みたいな連絡は私のところには一切来ていません。少なくとも、報道されているほどには配られているようには自分には思えないです。
 この辺、澎湃新聞もリンク先の記事の中で触れており、「人員を増やして配送の困難緩和に努めており」とも書いています。まぁその後は、「みんなで頑張ってこの困難な時期を乗り越えようね」ってお決まり文句が続くのですが。

 真面目な話、隔離中の上海市内の各世帯における物資不足はかなり深刻な水準になりつつあります。友人らの間でも本気で食料が切れかけて嘆く声が多く寄せられており、私自身も次の週末までは余裕ですが、来週いっぱいまで今の状態が続いたらまたしょうゆごはんです。
 おまけに、この封鎖中の補給を支えるはずだったデリバリー業者も、今既に営業がほぼ禁止され、配達で物を買おうにも買うことがもはやできなくなっています。元から備蓄が少なかった人や高齢者などは、今かなり危険な水準にあるのではないかという気がします。

 こうした状況は同じ中国人からも、「とても2022年の世界だとは思えない」という呆れたような感想を知り合いから聞かされました。まぁそれを言ったら今のロシアのウクライナの蛮行も同じですが。
 自分はまだ前回隔離の反省もあってまだまだ持ちこたえる備蓄がありますが、それこそ子供など家族のいる世帯なんかは冷蔵庫が2台とかあっても、今かなり厳しい状態なんじゃないかと思います。

 もひとつおまけに書くと、あまりにも政府の対応の鈍さに業を煮やしてか、大手企業などは独自に社員の各家庭に向けて物資を手配する動きが広がってきています。自助努力といえば聞こえはいいですが、自分が今回一番感じたこととして、中国の公務員人材も目に見えて能力を落としてきているという点です。

2022年4月6日水曜日

園子温監督に関して一番わからない点

 今日も相変わらず上海は正式な発表もないまま封鎖を延長し、また無駄じゃないかと思うようなPCRがまた繰り返されました。なんかこっちの報道だと「PCR検査ではきちんとコロナ感染者を識別できないのでは?」というのが出てましたが、そう思うならもう検査自体やめればいいじゃんとか思いますが、しつこく繰り返して検査するあたりは責任逃れのための主張かもしれません。

園子温監督、色んな人から告発されて終わる(ガハろぐ)

 さて日本版Me too運動ともいうべきこのところ相次いでいる芸能関係者の性被害告発ですが、今槍玉に上がっている園子温監督の件で自分が一番わからないのは、何故この人がこれまで高い評価を受けて持ち上げられてきたのかという点です。

 自分も彼が監督した作品を何本か見たことがありますが、一言で言えばエログロナンセンスで、ただ下品な場面をひたすら繰り返して映しているだけにしか見えず、そこに作品としての面白味とか映像美、注目に値する価値観などは一切見出せませんでした。どれだけひいき目に見ても面白いと感じる作品は一切ないのですが、なんか映画評論家からは彼の評価はやけに高く、「素人には難しい」、「彼らしい高尚さがあるが一般には理解されないだろう」などという評価をこれまで何度も見てきました。

 そんな評価を見て自分もとりあえず見てみようとみたわけですが、マジで評論家に「てめぇどういうつもりだ?」と追い込みかけたくなるくらいのつまらなさで、全体的にどの作品も豪華な役者に下品な行為をやらせているだけにしか見えませんでした。無論、そこに面白さはなく、「これで金もらえるの?」という疑問しか浮かびませんでした。
 しかもその下品な場面の映像がどれもチープすぎることこの上なかったりします。見ていて本当に引くくらい、なんか小学生の考えたような映像見させられてげんなりさせられました。っていうかほんとどの映画も、やばいくらいつまらなかった。

 何が言いたいのかというと、彼のセクハラ行為の真偽については当事者ではないので測りかねますが、少なくともあれだけつまらない映画ばかり連発して作る人間をどうして評論界隈の人たちは評価していたのか、それも揃って辛口な批評家ほど評価する傾向にあり、それが何でというくらい一番不思議に思います。文学界もそうですが、ダメな評論家が蔓延しているからこそ優秀な人が落ち、無能が上がるという傾向に映画界もなっているのではないかと、密かに園子温監督見てて感じてました。

 なので今回の報道を見て、やはりというか映画界で妙に人脈あるからこれまで無茶通ってきてたんじゃないのと疑ってみています。というのも、報道されているセクハラ行為があからさまに調子に乗っている人間の所業にしか見えないからです。
 ついでに書くと、報道だと「主演はみんな被害を受けている」と書かれているのを見て、「えっ、じゃあ『みんな!エスパーだよ!』で主演した染谷将太氏もその毒牙に?ウホッ」などと一瞬思ってしまいました。だから何って感じしますが自分でも。