自分の主戦場ことJBpressで、どういう伝手かわからないけど戦場カメラマンの渡部陽一氏が寄稿していました。内容は主にフィルムカメラからデジタルカメラへの移行期である2000年前後について触れており、デジカメに移行する前は常に大量のフィルムを持ち抱えて戦場に入らなければならず、時には密輸業者に間違えられたことなどが書かれています。
自分まだ子供だった頃はフィルムカメラを実際手に取っていた世代であり、またデジカメへの移行も目の当たりにしています。そんな自分からすると渡部氏の苦労話はまだ肌実感のある話なのですが、男百個ともいうフィルムを抱えて戦場を走り回っていたというのを聞くとなかなかにその苦労が偲ばれます。
実際渡部氏もデジカメが普及し始めた頃、これは便利なものだと思ってアメリカ人にならって自分もすぐ調達しようとしたそうです。しかし調達しようにも高解像度のデジカメは当時まだ高く、仕方なくフィルムカメラをしばらく使っていたということも書かれています。
そのデジカメですが、この2022年においてはとうとうレンズすらなく、全部半導体で処理するミラーレスカメラが大勢を占めるようになり、ニコンやキヤノンも確か去年は一眼レフカメラの新製品を一つも出していなかったと思います。カメラ屋の最後の牙城たる一眼レフカメラすらも今やその存在は危ういのですが、そのデジカメ自体もスマホに搭載されているカメラの性能向上に伴い、市場は長年縮小を続けています。
かくいう私も10年前に買った富士フイルムのコンデジはここ数年全く手に取っておらず、さっき久々に開けてみたらシャッター部分が多分手の脂のせいかやたらべたべたするようになっていました。洗えば何とかなりそうだけど、それ以前に電池がもうへたっててほとんど充電できない。
実際私自身も、記事に使う写真やブログに挙げるプラモの写真はこのところ全部スマホで撮影しており、あんまデジカメを使う機会がないです。ただそうは言うものの、このところプラモの写真を撮り続けてようやく気が付きましたが、やはり接写だとスマホのカメラはやや弱いというか、輪郭部などがぶれやすく、また光の加減に対する調整もデジカメと比べると顕著に弱く、拡大に至っては比較できないほどの差があります。
そういうわけでコンデジでもスマホよりはもっといい写真撮れるので買いなおして使ってみようかなと思い、さっきAmazonを除いだところ、もはやコンデジはほとんど商品が流通しておらず、品目数が極端に少なくなっていることに今更ながら気が付きました。
仕方ないので富士フイルムの交換用電池を調達するか、中古の製品で新たに仕入れなおすか、そんな好きじゃないけどソニーのカメラにするかで少しお悩み中です。さすがに一眼レフだと持ち運び大変だし。