今日の自分の記事ですが毎年第3四半期の自動車市場は切り口が難しく、自分でもあまり面白くないと感じる更正からアクセス数も振るいません。まぁ定例記事だし、統計データ欲しい人だけ見てくれればいいのですが。
それで本題ですが、この前ふと「大企業病」という言葉をここ数年、全く耳にしなくなったなということに急に気が付きました。大企業病の定義までは一々語りませんが、かつて1社だけ、明確にこの会社は大企業病に陥っているなと感じた会社がありました。具体名を挙げるとそれは日野自動車です。
このように思うようになったのは自分が日系メーカーにいた頃、サプライヤーとしてこの会社の購買訪問に行ったからです。出てきた日野自動車の購買担当がまさに大企業病の権化みたいな人物で、無駄に偉そうで、それでいてあまり業務には熱心ではなく、自分より年上のサプライヤー担当者に対し平気でため口で話し続けており、「あまりよろしくない会社だな」とはっきり記憶に残りました。
それがため、先日の日野自動車のエンジンに係る不正事件が発覚した際も、何の驚きもありませんでした。むしろこの会社は、末端の購買の人間があんななくらいだし、組織的にかなり病巣が不快と思えるため掘ればもっと出てくると思います。
日野自動車に限らず、大企業の購買担当者はサプライヤーの生殺与奪を左右する立場であるだけに、自分のことを勘違いしてしまう人間が少なくありません。逆を言えば購買でも謙虚な人は非常に自我のしっかりした人だと言えるのですが、同じ居丈高であっても、トヨタ直系、っていうかはっきり書けばアイシンの購買担当はまだしっかりしていました。
態度こそ偉そうではあるものの、仕事に対する厳しさというのは非常に真っすぐで価格や品質に対する意識や言及が強く、まだ仕事していく上では日野と違って頼もしい相手だと思いました。
そのトヨタ系列で言えば、上記の大企業病をかつて最も口にしていた人物がいました。それはほかならぬトヨタの元トップである奥田碩氏で、彼のインタビュー記事にはほぼ確実と言っていいくらいに「大企業病になるなと社内で言っている」という文言とともに、その弊害について延々と語られていました。
当時の内容を書き起こすと、トヨタ自体は紛れもなく大企業であり責任ある立場であるが、社員らがそれに驕るのは別問題であり、常に危機感を絶やさず仕事をする重要性が語られていました。しかし奥田氏の退任以降は、あまりこうした大企業病に関する言及はトヨタに限らず見なくなり、むしろ大企業への意識の強まりもあってか、「大企業であって何が悪い」的な主張が以前より幅を利かすようになってきているとすら感じます。
常々感じますが、大企業にいるからと言ってその構成員が立派であるかと言ったらまた別問題です。大した人物もいればそうでない人物もいるのが普通であり、それ以前にその所属組織を持って自慢することはジャイアンの威を借るスネ夫も同然であるだけに、個人として何ができるのか、成したのかを自慢できない時点で人物として卑小であると自覚できない人物なぞ以ての外でしょう。
こうした実業界に限るわけではないですが、なんか昔と比べて日本は全体的に、内面よりも外面に偏った世の中になってきた気がします。こんなこと書くくらいだから私自身は圧倒的に内面を磨くことにこそ価値があると考えるタイプですが、本当に中身が重視されず、経歴やらフォロワー数などで評価される時代となってきて、ますます停滞するだろうなという予想を立てています。
まぁそういいながら、また墜落したSu-30でカナード付きの形状はかっこいいと思うから、1回はキットは組み立ててみたいなとか思ってたりします。