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2024年5月10日金曜日

戦争で稼ぐ日本の武器商人……っぽいの

 武器商人と言うと、戦争を商売にして戦火拡大の要因となったり、時には争いあう双方に供給して同時に利益をむさぼるなど、ダーティな存在として聞こえます。そのため日本国内では実際に自衛隊に重火器を供与していてもそうした事実をあまり表に出さず、隠したりする企業が多いです。
 まぁ中には、「言うこと機関銃」、「無い方がマシンガン」で有名になった住友重機みたいな会社もありますが。

 そんな日本において戦車、軍艦、戦闘機とオールラインナップを揃え、海外にも輸出しまくっている武器商人が存在します。そう、みんな大好きプラモデルのタミヤで、プラモデルとはいえ日本の武器のラインナップではナンバーワンというか、恐らく世界レベルでもナンバーワンでしょう。

 もちろんこれは冗談的な言い方ですが、タミヤが戦争で儲けているというのはあながち嘘ではないかとも思っています。というのもウクライナ戦争でドイツがレオパルト2という戦車を供与するや、付属のシールをドイツ国旗からウクライナ国旗に変えただけで新発売するなど、うまいこと時流に乗っかって商売しています。まぁ欲しがるユーザーは確実にいるんだけど。
 もっともこうした動きはタミヤに限るわけじゃなりません。ほかのプラモメーカーでも戦闘機のミグ29をウクライナマークで再発売したり、ロシアの戦車にZマークを付けて売ったりなどと、それぞれかつて起こした金型を活用しながらあの手この手で売り込んでいます。でもって今回の戦争で注目を浴びたことをきっかけに、これら兵器のプラモに手を出す人も多いでしょう。

 実際、うちのソ連人民の敵である親父も触発されて、レオパルト2のプラモを買ってたりしました。また私も「博物館に置かれていたT-62が引っ張り出された」と聞いて、安かったのもありT-62のプラモを買って組んでたりしました。
 ただ言い訳をすると、こうした流行に乗っかって兵器のプラモを買って組んだりするのは決して悪いことじゃない、むしろいいことだと思います。仮にウクライナ戦争が起こらなかったらこうした兵器のプラモには一生係わることはなかったかもしれず、そう考えるときっかけ自体はウクライナの国民にとって大きな不幸ではあるものの、知らずに人生を終えるよりかは触れておいたほうがどう考えてもプラスです。むしろこういうちょっとしたきっかけを普段から大事にすることで、知識や体験というのは深まるものだと思います。

 なので、今日またゲパルトのプラモを買ったのも何も悪くないはずです。


 知ってる人には早いですが、このゲパルトというのはラインオフから50年と半世紀以上も過ぎて初めて実戦に投入された対空戦車です。古いこともさることながら、現代の早いミサイルには一切対応できないとしてこのまま歴史の闇にうずもれるかと思いきや、対ドローン対策兵器としてウクライナが供与を要望してドイツから譲られるや、見込み通りにドローンをバンバン撃ち落として半世紀を経て初めて評価されたという、数奇な運命をリアルタイムで辿っている兵器です。
 晩年になって評価されたという意味では黄忠とか伊能忠敬っぽい。

 前からその特異な形状が気になっていたのですが今日タオパオ開いたらお勧めに出てきやがって、どうしようかと迷ったら購入ボタン押してて、しかもタオパオがパスワードなしで注文受け付けるようになっていたせいで、そのまま注文してしまいました。
 注文した際、部屋に組み上げたゲパルトを置いて「すぐそこにゲパルトがある空間なんてすごくいいかも」とか想像しましたが、そんな空間普通ねぇだろとすぐ自分で突っ込み入れました。

 このゲパルトも、ウクライナ戦争がなければきっとその存在を知ることなく自分は人生を終えていたであろうことを考えると、この数奇な出会いに対しいくらか運命めいたものを感じます。ただマジな話、対ドローン対策としてはまさしくもってこいの兵器であり、今後ドローンの活用が増えることを考えると、このゲパルト的な対空戦車の価値もどんどん高まる気がします。そういう意味では今のうちに構造を把握しておくのは無駄ではない、はずです。

2024年5月8日水曜日

千葉のマッドシティ~ダイエー松戸駅西口店(Dマート)

【これは衝撃!】ダイエー松戸西口店内のテナント閉店が相次いでいると思ったら「ダイエー松戸西口店」そのものが閉店する事が判明!!(松戸つうしん)

 先日の記事にも書いた「パノラマサイト」というゲームを松戸のソウルメイトに勧めてみたら何も反応しなかった癖に、こっちのダイエーの記事を送ったら即返信してきました。っていうかお互いもう松戸に住んでない、自分に至っては日本にすらいないのに夜な夜な松戸について語り合い続けることにいくばくかの疑問を感じたりします。

ダイエー松戸西口店(Wikipedia)

 それで話は本題ですが、上の記事の通りに松戸駅西口にある、っていうか結構歩いた距離にあるダイエーがどうやら閉店するとのことです。ダイエーとは言いますが、自分にとってはここは2006年までの屋号である「Dマート」の方がなじみ深いです。自分にとって松戸のダイエーと言ったら新松戸店の方がイメージとして強いし。

 それでこの元Dマートですが、ダイエーが全盛期だった頃の1990年代においては松戸駅近くの商業施設としては一番流行っていたお店であった気がします。近隣の大型商業施設としては、松戸駅東口にヨーカドー、そしてより西口に近いところには伊勢丹(現キテミテマツド)がそれぞれありましたが、客の入りようとしてはこのDマートが一時期一番多かったように見え、一階の生鮮品売り場なんてよく繁盛していました。
 このDマートの特徴としては、ダイエー社のディスカウントショップブランドということもあってとにもかくにも値段が安かったです。基本的に希望小売価格より下げられており、ガンダムのプラモとかもほかの店が定価の500円で売るとしたら470円程度に下げられており、特にこだわりがなければ自分も子供の頃はこのDマートで買ってました。

 ただ00年代に入ってからというものの、自分が当時住んでた流山市にもこの手の商業施設が増えていき、Dマートに行くことも減っていきました。私の足が遠のいていただけかもしれませんが、何となく同時期あたりからDマートにいる人の数が減っていったようにも見えましたが、一番の凋落の理由として思い当たるのは、真向かいにあった松戸シネマサンシャインの閉館だと思います。

松戸サンリオ劇場(Wikipedia)

 何度か名前が変わっているので最後に呼ばれたシネマサンシャインで表記を統一しますが、この映画館はDマートと公園を挟んで真向かいにあり、基本的にここで映画を見た後はDマートで買い物して帰るというのがお決まりでした。ちなみにシネマサンシャインで見た映画としてパッと思い浮かんだのは、

・クリフハンガー
・ロードオブザリング

 今ウィキペディア見て知ったけど、ヤマトタケルの主役は高嶋雅宏氏で、阿部寛氏に藤岡弘氏も出演してたんだな……。

 話を戻すとそのシネマサンシャインは2013年に閉館されました。集客力の高い施設だっただけに、地味にDマートにとってもこの閉館は打撃になったんじゃないかと思います。もっとも先に挙げた商業施設のうち松戸伊勢丹の方が先に2018年に撤退しているので、むしろDマートはよくぞここまで持ちこたえたというべきかもしれません。

 それにしてもこのDマートの跡地ですが、旧わらそう跡地などのほかの土地みたくまた高層マンションが建つのだろうか。ほかの街でも同じことが言えますが、商業施設や店舗がどんどん減っていくのに対し住宅ばかり増えることで、街としてなんか活気を失っていくような気がします。ただでさえ松戸駅周辺はマンションばかり増えているので、敢えてDマート跡地はこの際公園でもいいから住宅以外の用地にした方がいいような気がします。プラモ屋にしてくれたら日本行くたびに通うんだけどな。

2024年5月7日火曜日

一番気になるのはミャンマー情勢

 先日の記事で自分は、これまでアジア情勢は中国が中心だったため中国さえ見ていればある程度全容が見えたが、中国はこのところ不景気で明らかに影響力が落ちる一方、インドネシアなどが飛躍的に伸びてきており状況が変わってきたと述べました。その上で今後アジアはむしろ、中国以外の国がどのように転換していくかを見定めないと情勢がわからなくなるという風に言いましたが、地味に自分が一番気になっているのはインドネシアでもなく、ベトナムでもなく、ミャンマーだったりします。

 ミャンマーについて決して詳しいわけではないのですが、同僚でミャンマーに留学経験ある人がいたり、また傭兵でミャンマーのカレン族側で戦っていた高部正樹氏の本などを読んでかじった程度ですが、内戦というか紛争の多さと長さで言えばアジアでミャンマーがナンバーワンではないかという風に思っています。アフガニスタンを除いて。
 そのミャンマーですが、日本とはあまり関係が深くないこともあって報道されることもあまり多くないと思います。それだけに先の留学経験のある同僚などからも話を聞いたりしていますが、ミャンマーの代名詞ともいうべきスーチーさんについて、

「あの人は反軍事政権を掲げた民主主義者ではあるが、ミャンマーの国粋主義者でもあり、カレン族などの少数民族に対する同情とかは一切なくむしろ叩き潰そうとする側だ」

 という風に語っていました。何となく自分も報道を見る限りだとそういう価値観の人であるように見えるとともに、ミャンマーというのは民族勢力同士の争いが激しく、今後統一国家としてやっていくべきなのだろうか、むしろばらけたままの方がいいのではないかなどとも考えたりします。

 そのミャンマーが何で今気になるのかというと、このところミャンマ国軍の苦戦のニュースをよく見るからです。先日も徴兵逃れを防止しようと国外での勤務を希望する若者へのビザ発給を止めたり、路上で着の身着のまま徴兵したりするなどなりふり構わぬようになる一方、重要な拠点を他の民族勢力によって陥落させられるなど、端的に言えば政権基盤が不安定となってきているようです。
 もちろん現場ではまた違うのかもしれませんが、仮に今後戦闘が激しくなったり、ミャンマーの軍事政権が揺らいだりした場合はタイ、中国と国境を接するだけに、その影響も波及するのではないかという気がします。

 何気にこのところのミャンマー国軍の不振は、中国の不景気も影響しているという声も見ます。中国の不景気を受けこれまで中国と取引していた軍事政権の台所事情が悪くなり、治世も悪化しているという分析で真偽は確かめられませんが、こうした影響の波及というのは陸続きの国だとやはり大きくなるようにも見えます。それだけにミャンマーの戦闘が今後どうなるかはあながち対岸の火でもないように思え、こうして気になっている次第です。

 逆にというかパレスチナの戦闘には関わりたくないため、あっちはなるべく対岸の火として扱うのが日本の国益的に正解である気がします。岸田総理もその辺わかっているのか、変にしゃしゃり出ずあまり言及していないように見えますが、意図的な態度でしょう。

2024年5月6日月曜日

入社後すぐ退職する若者を見て

 発売から約1年を経たパラノマサイトというアドベンチャーゲームを昨夜クリアしましたが、前評判に違わない素晴らしいアドベンチャーゲームでした。ここ数年遊んだ中でばぶっちぎりの面白さで、ほかの人も書いているように黒鈴ミヲという如何にもエコエコアザラクとかに出てきそうな名前のキャラがぽっちゃり系でかわいく、且つここぞという場面で空条承太郎並みに頼れる存在というのがすごかったです。
 このゲームに関してはたくさんよそでもレビューされているので取り立てて書くことはないのですが、一言だけ言えば、高校生キャラがセーラー服を着ているのがかえって新鮮でした。最近はブレザー制服のところが多いのと、なんか依然と比べ薄い色の制服が増えているように見え、セーラー服の濃紺が背景の上ですごい際立っているような印象を受けました。何となく、現代日本のファッションは色が薄くなってきている気がします

 話を本題にもっていきますが、GWに入る直前の先週まで退職代行屋で注文がひっきりなしに来るというニュースがよく出ていました。恐らくGW明けにはさらに増えると思いますが、最近ではこうした代行屋が「リピート割り」を設けるくらい繁盛するなど、入社してすぐに早期退職する若者が増えているようです。
 まぁここで早期退職という言葉を使うべきか、若干違和感を覚えますが。

 こうした若者の早期退職を見て私が思ったこととしては、「最近は若者も賢くなったもんだ」という感想でした。私自身も中国に流れるくらい就職に苦労したというのもありますが、基本的に日本の雇用、特に就活環境は企業側、求職者側の双方にとって誰も得しないおかしな慣習がまかり通ってて、お互い損しあっているような状況だとかねてから見ています。

 早期退職を決断した若者の動機についていくつかニュースで見ましたが、当初約束していた待遇でなかったというほか、希望する部署に配属されなかったといういわゆる「配属ガチャ」を口にする人も少なくないようです。
 好きな仕事を選べないからやめるというと若干贅沢なようにも見えますが、私自身は希望部署に配属されなかった時点ですぐやめる決断するのは正しい気がします。やはり日系企業においては部署によって仕事内容が大きく異なり、メーカーでも開発部門と品質部門では大きく違うし、同様に文系でも企画部門と営業部門では全然異なり、その後のキャリアアップも大きく変わってきます。

 そもそも入社前の面接時点で特定の職種に関して募集する、職種別採用をしていない時点でおかしいのでしょう。また先ほどの待遇にも係わってきますが、日系企業は採用において情報を出し惜しみする傾向が強く、きちんと説明しないから入社した人間が「話が違う」と感じるのも当然と言え、はっきり言えば企業側の説明努力不足がこのようなミスマッチを生んでいる主原因だと考えています。
 この点、中国の場合は職種別採用がはっきりしていてその辺のミスマッチは少ないです。

 それこそ就職氷河期であれば望まぬ部門であろうともほかに雇用先がないため我慢して働く人も多かったでしょう。またそれ以前の時代であれば、マジで不祥事とか起こしても会社は雇用者を雇い続けて社員を守る意識も高くありましたが、失われた十年でそうした社員を守ろうとする企業倫理は日系企業からはなくなり、社員が忠誠を尽くしたところで今の時代に会社から返ってくるものはありません。そんな時代背景において、会社のいいように労働者がホイホイいうことを聞くと思ったら大間違いでしょう。
 そうした視点で見ると、若年労働者側は意識を改めつつあるのに対し、日系企業側がその辺の意識を改革できずにいるのが今の状況じゃないかと思います。

 ついでに書くと、ほかに同じこと言っている人はいませんが大体2021年ごろから、ブラック企業という単語の出るニュースをほぼほぼ見なくなりました。やはりコロナの影響、特に時短営業やリモートワークの普及を受けて、勤務時間が膨大なブラック企業は営業が成り立たなくなり、この数年でかなり減ってきているのではないかと思います。
 雇用状況的にも現在人手不足な状態が続いているだけに、このままのペースが続いたらブラック企業はますます減って、日本の労働環境はどんどん良くなっていく気すらします。もっとも関係機関においては手を抜かず、ブラック企業の撲滅摘発に今後も力を入れ続けるべきでしょうが。

2024年5月4日土曜日

表具師マジリスペクト(ヽ''ω`)

 このところ中国が不景気ということからやや貯金のある自分は積極的に消費して少しでも助かる人を増やさなきゃと、この1ヶ月くらいやたら激しく消費しています。ちょうど長く使って劣化も激しかったので会社と自宅用のキーボードも新調しましたが、こちらは新たに買ってみたk-ボードが悪かったので、結局また従来と同じロジテックのキーボードを買いなおすなど、我ながら反省する消費も少なくないです。

 そんな感じで毎日タオパオを見る日々ですが、ちょうど一昨日「これええやん」と思って購入した商品が今日自宅に届きました。それは何かというと断熱材入りの壁紙で、シールで貼り付けられる代物でありながら値段は約30元(約630円)という、日本円換算していて「円安やべえじゃん(;´・ω・)」と思いつつもお手頃な価格の商品です。
 前回のキーボードの反省から購入後のレビューを見たところ、基本的に誰もが商品の質を誉めており、またダメな商品であってもそんな致命的な金額ではないことから思い切って4ロール、計120元払って注文し、今日届いたわけです

 そんなわけで今日さっそくDIYタイムに入り、これを自宅というか借家の壁に貼り付けました。借家なのにいいのという話になりそうですが、すでにこの部屋はリーフォーム後に自分が借りてから8年も経っており、大家とも関係いいしこれまでにもいろいろ家具とか自分で用意したり、大家と話して新調してたりします。カーテンはニトリの防音性の強いのに買えたし、ベッドも2年前に古くなったので自分が半額出して新調しています。
 そして今回の壁紙ですが、シールなので剥がすのに手間ですが原状復帰事態は可能であるし、今回貼り付けるところは窓枠下のコンクリがむき出しとなっている個所です。ここはタイル状の装飾が施されてはいますが完全にコンクリのままで、夏は熱気を放ち、冬は冷気を放ちで自分の部屋における最大のウィークポイントとなっており、部屋の温度管理において長年悩まされていた個所でした。

 この個所に行った過去の対策としては、余ったシーツをクリップでたらしたり、発泡スチロールのタイルマットを立てかけたりなどをしてきました。後者のタイルマットは今日まですっと使用してきており、それなりに効果も実感していました。しかし壁にピタッと貼り付けることはできずどうしても壁との間に少しの空間ができ、パソコン作業で壁の近くに座る際は直接冷気を浴びるのを防ぐ効果はあったものの、室温全体の改善にはつながっていないのではという風に思っていました。それなので今回、壁に直接貼り付けられる断熱材入りの壁紙ならさらなる効果も期待できると思ったわけです。

 そういうわけで商品が届いた6時あたりから、途中で晩飯休憩をはさんで約2時間、決して広くない窓下にある外に面したコンクリ壁に壁紙を貼り付ける作業をしましたが、最終的には一応想定していた面にすべて貼り付けられました。ただ上下の寸法は既存サイズにピタリとはまらず、変に細かく裁断して隙間できると嫌だったので、真ん中のところがやや重なる形で2枚上下に貼り付ける形としました。そんな分厚い壁紙でもないので目立つわけじゃないけど。

 ただ細かいところ、端っことか壁紙同士の接続箇所とかはさすがに完ぺきとはいかず、ちょこっと変な感じになってたりします。また一部個所では当然ながらしわも見られ、自分としては素人ながらうまく貼れたとは思いますが、それでももっとうまくやれたのでは、二人で作業出来たらどんだけ楽だったのかと思う結果となっています。
 こうした結果を受け、壁紙をきれいに貼り付ける表具師に対するリスペクトが自分の中で急激に膨らみました。でもって壁紙の小さいしわくらい、いちいちケチつけんなよ、こんなのできるのが当たり前なんだと、なんか壁紙の質について変に寛容になってきた気分がします。

 ただ真面目に話をすると、こうした作業や技術とかは実際にやってみないとその凄さや偉大さっていうのはわからないものだと思います。車の修理や菜園の管理など、普段人にやってもらっているとそのありがたさはわからないもので、自分がやってみて苦労してみて初めてこうれらの作業をする人がどれだけすごいのかってわかるもんです。
 そういう意味では今日やった2時間の壁紙作業も、長い人生において表具師の方にリスペクトするいい機会を得たものだと思えてきます。でも大変だったから、生まれ変わっても表具師はあまりやりたくないです( ´Д`)=3 フゥ

2024年5月3日金曜日

日本の労働災害死の全体概要

 今日は上海市内にある低い山(佘山)まで往復で3時間自転車に乗り、30分で登って降りてきたので今なんかだるいです。数ヶ月前に自分が血栓症になりやすいことに気が付いて対策してからはめちゃくちゃ体調良くなって、今日も比較的好調に走り続けられて筋肉痛も起こしてないけど、絶対的な運動量が足りないからか疲労がたまりやすくなってる気がします。
 っていうかあんま意識してなかったけど、この年齢に至っても高校生時代とほぼ全く変わらない体重と体型を維持してるのは自分でもびっくりです(;´・ω・)

労働災害で亡くなる人はどれくらいいる?(生命保険文化センター)

 話は本題ですが、先日のデイリー新潮が出した山崎製パンの工場で死亡事故が相次いでいるという報道について、ヤマザキ製パンの死亡事故数はそこまで多いかということを疑問視する記事を書き終えた後、果たして実際の労働災害死というのは年間でどれくらいの規模なのかが気になりました。
 なので即調べたのですが、統計が出ている直近の2022年を例にとると死亡者数は774人、また休業四日以上の死傷者数は132,355人(どちらもコロナ関連を除く)だそうです。死亡者数は2014年までは千人を超えていたのですがそれ以降は漸減していたものの、2022年は再び前年比プラスとなっています。背景としてはコロナ規制が緩和されて現場就業者数が増えたものの、経験の浅い人員が多く配置されたことにより事故も増えたのではないかという分析が出ています。

 以上の統計を踏まえると、この10年間において大体9000人が労働災害で死亡しているという計算になります。このうち4人が山崎製パンとなると、山崎製パンは日本の労働災害死亡事故の約0.04%を占めているという計算となり、これを大きいと取るか小さいと取るかで新潮は前者を取ったようです。
 ただやっぱり世間の共感は得られなかったというか、自分が見る限りこの報道に関してはその後に後追い報道は出てきませんでした。自分が感じたようにこの数字をデカいと取る人はあまりいなかったというでしょうが、記事書いた人間は工場勤務経験がないんだなということだけはよくわかる記事であったという風に思います。


 さらに気になったので新調の報道以降に見かけた労働災害死亡事故の記事を自分が見た範囲で保存していましたが、上記の通り探そうと思えばいくらでも出てきます。労働現場において死は身近なもので、発展途上国とかでしか起きないようなものではないです。多分本気で探せばもっといくらでも出てきて、毎日それだけで記事を書くこともできると思います。


 一応こちらもブックマークしてたので貼りますが、なんでITメディアの記事はどれも無駄に長いんだろう、無駄に長くて起承転結がはっきりしない記事ばかりなんだろうとか思いますが、参考までに貼っておきます。

 工場勤務経験者としてこの労働災害について少し語っておくと、現在日本のどの工場でもかなり厳しく安全については指導されます。というのも労災事故が起きた場合、取引先の大メーカーなどからも厳しく追及されるし、その大メーカーとかも下請けメーカーを招いて安全講習を度々行い、各社の取り組みを毎年報告させるくらい徹底しています。
 こうした安全意識が広まってきた時期についてはさすがに定かじゃないですが、やはり90年代くらいまでは結構いい加減で、プレス工場とかでも指1本潰してから一人前という感覚が残っていたそうです。話を聞く限りだと00年代に入ってきた辺りからこの手の安全意識が強まり、現在に至っては製造業全体でほぼ定着するに至ったのではないかとみています。

 具体的な安全指導としては、基本的には現場猫でネタにされている事故例を見せつつこういうのはやっちゃだめだよ的な指導が主です。自分が受けた中では回転機動をする装置には用もなく近づいてはならない、装置周辺に書かれた白線の内側に入ってはならないなどということを厳しく教えられました。
 一方、さっきにも言及した大メーカーでの安全対策指導ですが、聞いてていくつかは「これお前らも実際はしっかりやってないだろう」と思うくらい効率性が悪く、無駄に大掛かりな対策を下請けに強要する大メーカーもありました。中には質問時に「こんな現場に無茶を押し付ける大メーカー側に正義はあるのか?」と質問した人もいて、その際には会場で大拍手が起こるなど、安全を題目に現実性を無視した指導も少なくないと感じました。

 無論、労働災害は少なければ少ないほどよく、その対策はいくらやってもやりきれないというのは間違いないでしょう。ただ一部の労働災害に関しては、自ら機械に飛び込むような例も聞き、電車に飛び込むじゃないですが半自殺的な労災も耳にします。そういう意味では物理的な対策はもとより、自分も前回記事で書いたように自殺対策としての精神面のケアも、労働現場だからこそ必要なんじゃないかと思います。

 などとITメディアの記事に負けないくらいの脱線記事を書いていますが、結論を述べると山崎製パンを非難するなら、もっと掘り下げて労働災害の現状や対策についてまとめた方がいい記事になったんじゃないの、というのが私の見方です。っていうか鉄工所とか探せばもっと人死んでる現場は見つかると思うだけに、変に山崎製パンを狙い撃ちにするのは失敗であったような感じもします。

2024年5月2日木曜日

上海の次郎ラーメン人気


 去年もGW中に映画を見に行ったのを思い出し、どうせ暇なんだからと思って何か見に行く映画はないかと探したところ、ちょうど「スパイファミリー」の映画が公開されていることを知って見に行きました。映画観る前にトイレに行ったら扉に上の写真のような絵が描かれていたのですが、わかる人には巣がわかる「パルプフィクション」でユマ・サーマンとジョン・トラボルタが踊るあのシーンです。
 「パルプフィクション」は暴力性からテレビ放映はまずされない作品ですが、上のダンスシーンをはじめ自分も深く印象に残った作品なのでまだ見てない人にはお勧めです。

 で以って「スパイファミリー」ですが入場前に係員から「中国語版だけど大丈夫?(;´・ω・)」と聞かれましたが「なんとかなるよ(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾」と答えてみたものの、さすがに陰謀シーンの下りは全部聞き取ることはできませんでした。それ以外は大体聞き取れたけど、中国語字幕もついている方がまだ楽です。
 朝10時からの上映でしたが大体半分弱くらい客席は埋まり、子供連れがやはり多くおっさん一人で見に来たのは自分だけでした。中国語版の声優は原作に寄せた声の人たちでしたが、さすがにアーニャのあの声だけは再現できてませんでした。こればっかりは仕方ない。


 で、話は本題ですが上の写真は上海のAPITAというショッピングモールにある次郎系ラーメンのお店です。運営主がどういう形態、直営かフランチャイズなのかは知りませんがオープン時に次郎系ラーメンのお店ができると日本人社会では噂になってました。でもって見ての通り、いつ行っても行列ができてるくらい繁盛していて、最近の日系飲食の進出ではスタートダッシュにかなり成功している方だと思います。

 元々、日本のラーメンは中国だと「うまいけど量が少ない」と量にこだわる中国人から不評が出ており、その点をカバーできる、っていうか量が多すぎる次郎系ラーメンは元から売れる要素を多分に備えており、この繁盛ぶりも納得できます。逆を言えば日系ラーメンはもっと、一杯当たりの麺の量を増やした方が中国では売れやすい気がします。
 なおその量について補足すると、多分日本ではラーメンと一緒に白米とか餃子ーを食べる習慣がありますが、中国ではこの習慣はないです。中国人からしたらこれらの組み合わせは炭水化物+炭水化物で、パンをおかずにご飯食ってるような感覚するらしく、ラーメン屋ならラーメンだけ食べに行くものと考えているそうです。それを踏まえると日本のように副食を前提とした麺の量だと中国的にはNGとなり、上の自分の理論も正しいことが証明されるでしょう。