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2024年12月12日木曜日

攻撃性の源泉は大体が被害者意識

 昨日中国人の同僚とランチの最中、最近の不況からくる社会のギスギス感について話をしていたら、「今の中国人は失業者が多く、自分が被害者だと思っている人が多い。だから攻撃的になる」という話をされ、至極その通りだと感じました。

 被害者意識とは読んで字のごとく自分を被害者だと考える意識ですが、あまりこのように言う人は見ないものの、私は人間が攻撃性を持つ端緒の多く、9割方はこの被害者意識に端を発すると考えています。具体的には、「自分はこれだけひどい目にあったんだから、お返しにこれくらいしてもいい」というような心理の運びです。

 仮にこれが自分に直接被害を及ぼした相手、例えば詐欺の犯人だったり直接暴行してきた相手なら全くわからないわけではないものの、相手を「社会」などと捉えて第三者に向かうとしたら、その当人はもはや被害者ではなく加害者となります。しかし現実にはこのように八つ当たり気味に第三者へ被害者意識をばねにした鬱憤を晴らそうとする者は多く、私自身も最近は減ったけど物に当たることがあり、むしろ直接的な加害者へ向かうことの方が少ない気がします。

 それどころか、ほとんどすべての攻撃的行動というか攻撃性は被害者意識から始まるように思います。昨今の戦争も「向こうから攻撃してきた」、「弾圧してきた」というものを口実に行われており、被害者意識を募らせるか否かがその人の攻撃性すら左右するのではないかとも思います。
 しかし先述の通り、たとえその被った被害の直接原因者が相手だとしても、やり返した時点でその人は加害者となります。しかし被害者意識があると自分が加害者とはあまり感じなくなり、それ故に暴力というものがエスカレートしていくようにも見えます。総じていうと、被害者意識は人を暴力に掻き立てるうえでかなり直接的な役割を果たすだけに、むしろあまり持たない方がいいようにすら思うわけです。

 反対に、「自分は加害者である」といった意識を持ち、それが自分は悪い側にいると思うことは攻撃性を抑える効果があるように思います。キリスト教の贖罪意識などもこれに当たるように思え、あまりにも持ちすぎるとかつての日本の自虐史観につながりかねないのでよくないのですが、少々の加害者だと自認する意識は持っといた方が当人にとってもいい気がします。
 たとえ実際に周りに加害行為を行っていないとしても、知らないところで迷惑をかけている、行動を常に慎まなければならないという心持ちは重要でしょう。逆にくどいですが、自分は常に被害者だという被害者意識はどんどんと行動を先鋭化させる可能性があるだけに、可能ならば持たない、損をしても「なんぼのもんじゃい」とあまり気にしない人間であった方が得でしょう。

2024年12月10日火曜日

老人に席を譲らなくなってきた中国

目立った材料はないのにこの1年で「劇的悪化」した中国人の対日感情、背後にあるものの“正体”(JBpress)

 自分の古巣のJBpressの記事ですが、毎度ながら近藤さんの意見は自分も同感です。

 先日の国際調査によると、中国人の対日感情は何故かこの1年で劇的に悪化しています。しかし福島原発処理水の海洋放水直後ならまだしも、この1年間はむしろ目立った日本関連イシューがなかったにもかかわらず去年より悪感情を持つ中国人が劇的に増えました。
 この点についてこの記事のヤフコメを見ると、「調査がおかしい」、「元から日本嫌いの中国人が多かったのだろう」などという意見をよく見ましたが、私としては前述の通り近藤さんの意見と同じくし、「特に根拠はないけど、社会不安からくるイライラを日本批判にぶつけている」というのが真相だと考えています。なんか自分で言ってて後だし孔明っぽいけど

 この辺、今の中国を実際に見ているかどうかでその実感は変わってくるのではないかと思います。度々このブログでも書いていますが中国の現在の不況ぶりは日本の報道では全く伝えきれておらず、また去年の今頃と比べても暗い雰囲気が一層増してきているという感じがします。マジで生活しているだけでもストレスを感じるくらいで、あの開放的だった空気はどこへ行ったのやらと思うほどなんか社会がギスギスしています。

 そんな中国の変化というか気になる点として、あくまで個人の見解ですが、なんか依然と比べて電車やバスの中で老人に席を譲る人が減ったというかいなくなったような感じがします。かつてはそれこそ一番槍を争う猛将らのように、老人が乗り込むや我先に「お席をどうぞ!」と席を譲る人で溢れかえっていましたが、なんかこの1年を振り返るとたまたまその場面に出くわさないだけかもしれませんが、そうした席を譲る行為を全く見た覚えがありません。
 また少子高齢化のせいか、席を譲る若者の数自体も減ってきている様にすら感じます。

 無論私の勘違いかもしれませんが、なんか中国は依然と比べて互助の精神が急速に消失しつつある気がします。なんか電車とか乗っていても周りを気にせず一人で座席スペースを大きく占領する人も増えているし、やたら近くの人と服とかが擦れ合うのを極端に避けようとするなど、対人接触を変な風に避ける人が増えてきたとも感じます。当然、見ていてあまり気分はよくなく自分もストレスがもりもり溜まってきてます。

 もっとも中国のことを日本が言える立場でもなく、何か事件報道が出ると「実名や住所、会社名を出せ!」と、お前が知ったところでどうなるんだよと言いたくなるようなコメントをまき散らす人が依然多いです。なんか自分とは無関係だけど社会的に制裁しないと気が済まない、というより自分のストレスの捌け口に叩いても許されそうな人間を制裁しようとする人が多く、集団メンタルヘルスを日本ももうちょっと強化した方がいいと常に感じています。

 ただ中国に戻すと、現在楚の捌け口に日本が使われ中国政府もそうしたヘイトが向かうことについて何も対策採っていないわけですが、多分このまま放っておけばどんどんヘイトがたまり、ある一点に達したところで中国共産党批判に転換すると確信しています。何故なら失業がなく安定した地位と報酬を得続けているからです。
 それを踏まえて言うと日本にヘイトを向けさせるよりそのヘイトを解消する方向に中国政府も努力すべきでしょうが、なんかその辺の自覚がなく無駄にヘイトを高め続けているように見えます。ただ早けりゃ来年くらいにも大きな事件とか頻発しそうで、あんまり与したくはないけど中国への渡航は危険だと叫ぶ一部日本人の意見には若干同感だったりします。

2024年12月8日日曜日

シリアのアサド政権崩壊の衝撃(;゚Д゚)

 今日は司馬遼太郎になった気分でモンゴルについてモリモリ書こうと思っていた矢先、昨日にも取り上げたシリアで大きな動きがありました。いや大きな動きと言っていいのか、これまで長年独裁を続けてきたアサド政権が一気に崩壊してしまったようです。

 現在出ている情報によるとアサド大統領はすでに首都を脱出しており、その行方は現在わからないとのことです。その首都ダマスカスにも破竹の勢いを続ける反乱軍が押し寄せており、現時点で既存政権崩壊と言ってもいい状態です。今後はどうなるかはまだまだ分かりませんが、ロシアやヒズボラの状態を見る限り短期間でのアサド大統領の復権は絶望的でしょう。
 ちなみに昔のペルソナ2では「騙す粕ソード」って武器がありました。

 シリアの情勢は今後反乱勢力同士で権力争いが起こりまだまだ安定への道は遠いとみられますが、それ以上に今回の政権崩壊の影響を直撃するのはロシアでしょう。ネットでも言っている人がいましたが、ウクライナにこれほど長く時間をかけなければシリアでの影響力をロシアは失わずに済んだと断言でき、プーチン政権への打撃は小さくないと言えます。と言ってもロシアで政権が変わる可能性はないのですが、この結果を見て次期トランプ政権がどう判断するのかが一つの見物です。

 個人的に、ロシアは預金金利が20%を超えているなどとされ、時間はかかったものの経済封鎖の影響がかなり来ているように見えます。またトランプ再選、その停戦仲介を期待してロシアは今年夏から犠牲をいとわぬ攻勢をかけており、これらは「来年早くには戦争が終わる」という前提での行動です。
 これは逆を言えば、「来年以降もまだまだ戦争が続く」ということをロシアはもはや想定していない行動の表れとも言え、その予測を裏切ることは言うまでもなくロシアにとって大きな打撃になり得ます。

 無論、早く停戦すればするほど戦死者は少なくなるので悪いことばかりじゃないですが、仮にロシア有利で停戦した場合は今後も不安の種を残すこととなります。であれば少なくともあともう一年、ロシアをもっと追い込むために米国がウクライナ支援を継続することは価値を持つのではないかと私自身は考えています。
 これをトランプがどう判断するかですが、今回のシリアでの政権崩壊があるかないかはある程度は判断に影響するのではないかと思います。日本国内でも日本政府のウクライナ支援について批判する声も多いですが、ロシアという共通敵を抱えているだけに、日本もある程度の犠牲を覚悟で支援する価値は私は絶対あると思います。それ以上に一方的に攻められているウクライナに対して強く応援したいとともに、耐えて戦い続けるその行動に敬意を覚えます。

2024年12月7日土曜日

ウクライナ戦争が終われば、パレスチナとシリアの紛争は止まるか?

 核ニュースでも報じられていますが、沈静化していたかに見えたシリアで急遽反乱軍が活動を開始し、主要都市を陥落させるなど快進撃を続けています。今後の行く末は読みづらいところですが、アサド政権の後ろ盾であったロシア軍がウクライナ戦争でそれどころでなく、同様にイランもイスラエルの動きから軍を動かし辛いこともあり、政権が崩壊するかまでは分からないですが今しばらくは反政府軍の攻勢が続くのではないかと思います。

 そのシリア同様に予断が許さないというかどうなるのかが全く読めないのがイスラエルの周辺です。すでにパレスチナだけでなくレバノンやイラン国境でもミサイルが飛び交い、ハマスの主要幹部を殺害したことで一時期ほどの活発さは鳴りを潜めたものの、まだまだ次どんな動きになるのかは読めない状態です。

 このシリアとパレスチナの紛争ですが、仮にウクライナ戦争が起きていなければここまでは発展しなかった、それどころか発生もしなかったのではと思うところがあります。特にシリアについては。
 ロシアがウクライナ戦争によって中東方面の影響力を落としたことでこれら地域のパワーバランスは明らかに崩れ、それによって紛争が紛争を呼ぶじゃないですが、あちらこちらで影響が続いています。

 東欧においてもジョージアやハンガリーが親ロシアの動きを見せる一方、アゼルバイジャンにやられっぱなしなのに一切仲介に動かないロシアに業を煮やしたアルメニアは距離感を置き始めており、ウクライナ戦争開始前と後では全く様相が異なっています。

 そこで仮にウクライナ戦争が何らかの形で停戦した場合、これら地域の紛争などは治まるのかが論点となってきます。結論から言えばノーで、この戦争でロシアの軍事力は大幅に落ち、またロシアに対する見かけの強さというか権威も大きく低下しており、前ほどの発言力はもはや得られないでしょう。現実にスウェーデン、フィンランドがNATO加盟入りを決めており、特にフィンランドはロシアと国境を接することから刺激しないよう中立外交を取り続けていましたが、ここにきて明確に反ロシアの姿勢を強めています。

 こうした状況から、中東においてはウクライナ戦争の停戦後もロシアの影響力は弱いままとなり、米国の支援を受けるイスラエルがより活発な動きを見せる可能性の方が高いような気がします。こうした状況下でイランがどう動くのかが結構大きな論点になってくる気がしますが、生憎イランには詳しくないためこの方面は自分には分析できません。

 一方、アジアに関してはロシアが弱まる代わりに中国がプレゼンスを高めそうであるものの、折からの不景気により中国自身がそうも言ってられない状態に確率が高いとみています。この辺で変数となるのはインドと北朝鮮であるように思えますが、地味に地政学的に見ると重要度が高いと思うのはモンゴルだったりします。その辺はまた別の記事で解説します。

2024年12月4日水曜日

昨夜の韓国の戒厳令について

 昨日また夜更かししてネット見ていたら「韓国で戒厳令が発表」という見出しが出てきて、「なんやこの嘘ニュース」とマジで当初思いました。そしたら実際に大統領が戒厳令出していて、しかもそれがわずか数時間で解除というお粗末な結果に終わったので二度びっくりでした。

 一体何故ユン大統領は戒厳令を出すに至ったのか。韓国政治をそこまで見ていないためわかりかねますが結果論的には完全な大失敗で、彼の政治生命はもはや潰えたと言っていいでしょう、韓国野党は内乱罪だと大統領を批判していますが、大衆の社会における自由を大した根拠なく発令した点を考えるとそういわれても仕方なく、また前述の通り数時間で解除された点も正当性を欠いている根拠と言わざるを得ません。

 今後に関しては騒動の余波を受けて次は左派である野党から大統領が出ることはほぼ確実で、日本との外交関係も自分がJBpress時代に散々煮え湯を飲まされてきたムンジェイン政権の再来みたく、また冷え込むかと思います。っていうかJBpressもまた韓国ネタ記事をアップしだすだろうな、めちゃアクセス稼ぐし。

 ただ外交関係が冷え込むのは、日本だけとは限らないと予想します。特にこれからトランプが大統領に再任する米国とは、前回に散々振り回されて最後には韓国と距離を置くようになった張本人がまた出てくるだけに、前以上に険悪化するのではとすら見ています。
 そのトランプですがカナダに関税が嫌なら51番目の州になれと言ったそうですが、同じことをメキシコに言わないあたりはずるいなって気がします。

 また米国に限らず、中国とも関係が悪化するのではないかと思います。悪化するというよりかは最近また中国と韓国がノービザ再開などよりを戻し始めた矢先だっただけに、反転するような感じになるでしょう。特にこのところの中国の韓国接近は北朝鮮への当てつけが主だと言われており、仮にそうだとすると次の韓国左派政権は北朝鮮にすり寄ることが確実で、それによって中国がさらに不機嫌になる可能性もあるとみています。

 どちらにしろ東アジアの状況は今回の戒厳令をきっかけに動くことは確実で、日本としては受け身にならず、前向きにとらえて外交を進めていくのがベターでしょう。具体的には韓国とはちょっと距離を置くことになるでしょうが、その間に台湾との提携をさらに深めるのが一番でしょう。特に半導体のサプライチェーン構築で、うまく中国と韓国を外して日本と台湾で回せる体制が作れたら最良です。実際は難しいけど。

 あと次の韓国政権はまた福島の処理水問題で日本を批判してくるでしょうが、すでに中国もこの批判から降りているので、こちらはさほど影響しないかという気がします。そういう意味では、ユン政権は一時的とはいえいいタイミングにいてくれたなという気がします。

2024年12月3日火曜日

エスコン7でようやくノーマルモードオールS!


 年末セールになっていたので、かねてより本体を買っていたエースコンバット7のダウンロードコンテンツを大人買いし、上の写真のようにトップガン使用のF-14とかもゲットしました。またこれでテンション上がったこともあり、ダウンロードコンテンツステージを遊んだついでに、ノーマルモードのオールSの最後の関門となっていたラストステージに当たるステージ20でSクリアを図りました。

 先週末にオールSで一番障害になると思われていたステージ16でSをゲットしており、最終面もこの調子ならいけそうと思っていたのですがこれがなかなかてこずり、あんまりやりすぎるとストレスになると思って一旦は切り上げていました。
 しかしダウンロードコンテンツを買って盛り上がっており、勢いが何でも大事と思う性分ゆえ果敢に挑戦してみたところ、最初はなかなかうまくいかずにAランククリアが何度も続きました。機体は当初買ったばかりのどっからどう見てもSu-57だけど、トップガンに倣って「5th Genelation」という表記になっている機体で何度も試しましたがあまり上手くいかず、ラスボスの高い機動に対抗するため、こう誘導ミサイルを備えたSu-30SMで挑んだところ割とうまく倒せ、最後の難関にあるトンネルくぐりもスパっとクリアでき、見事Sランクをゲットしました。

 思えば6年ほど前、友人に「飛行機好きならエースコンバット買えばいいじゃないですか」と言われ、ずっと気になりながらもパソコンのスペック不安から今年になるまで買わず、今年になって買うやマジでやりこむくらいにはまり、やはり自分は戦闘機好きだったんだと再認識させられたゲームでした。マジで今までのシリーズを遊ばなかったことを後悔しています。

 オンライン対戦も中国にいながら遊べますが、まだ自分の腕は成長途上というか、ソロプレイで遊んでいても日々上達を感じるのであんまり参加はしていません。ただ過去に参加した際はラファールを使い、特殊兵装に超遠距離ミサイルことLAAMをいつも使ってましたが、マジでこのLAAMは凶悪というか完全なアウトレンジから不意を突くように一撃で敵機落とせるので、なんか食らわせた相手に申し訳ない気持ちにさせられます。まぁ便利だから今後も使うけど。

 いやそれにしてもいい感じの脱力感というか、一つの目標を無事達成できてほっとしています。ハードモードのオールSはさすがに狙うとストレスたまりそうなので考えていませんが、ハードモードで全ステージを一度はクリアしようと考えており、これが次の目標になりそうです。
 まぁその前に割と難しかったダウンロードコンテンツステージをクリアしないと。っていうか最初のステージだと途中でミサイル使いきるくらいの大量の空戦あってビビった(;´・ω・)

2024年12月1日日曜日

中国のお茶の温度

 先日、前に買った中国茶の茶葉が切れたので割と高い(100元=2000円/100グラム)のウーロン茶の茶葉を買って今さっき飲んでいますが、高かっただけあっておいしいです。せっかくの中国茶葉だからと同僚にもらった中国風みなマグカップを使って飲んでいますが、何が中国風味なのかというと茶こしがそのままついている点です。

 中国のマグカップにはカップの口にかぶせる茶こしが付いたものが多く、その茶こしに茶葉を入れて直接マグカップにお湯を注いで飲むというスタイルがあります。これだと急須入らなくなるのですが、急須を介さず直接お湯を注ぐため湯音はめちゃ高く、飲み始めるまでにはいったん間を置く必要があります。

 このカップに直接お湯を注ぐスタイルは最近の中国だと中高年ほど好むそうで、これより下の層になると急須を用いる、特にちゃんとしたスタイルで飲む場合は急須で茶葉につけた後、間にもう一回熱さまし用の急須を挟んでから茶碗に入れるというスタイルが好まれるそうです。このスタイルだと初めから湯音は適温となっているためすぐ飲めます。
 これよりさらに下の年齢層になると、もはや急須などを介さず、コンビニでペットボトルのお茶を買ってきて直接飲む……という風に、年代別に茶飲スタイルの違いを紹介する動画をこの前見たのですが、あながち間違っていないというか、お茶の湯音に関しては若い層ほど低くなる傾向は確かにあります。

 それこそ一昔前の中国では、そもそもお茶以外でも冷たい飲み物を飲む習慣はなく、ペットボトル飲料も冷蔵庫に入れられていないのが普通でした。ビールも今でもお店では常温の分が取り置きされています。
 そんな中国でしたが時代とともに清涼飲料を消費するようになり、以前と比べても冷たい飲み物に抵抗を示す人はほとんどいなくなりました。自分は日本で生まれ育っているだけに夏場を含め飲み物、特にコーラなどは冷たい方がもちろんいいと思っていますが、健康的には中国のオールドスタイルこと常温で液体は摂取した方がいいというのもわかります。多少感化されたのか、冬場はペットボトル飲料は冷蔵庫に入れず、開封前は常温で保存するように私もなっています。

 今後はどうなるかはまだわかりませんが、多分このままいくと常温で飲み物を飲む人自体が中国でもさらに減っていくように思います。お茶に関してもどんどん温度が下がり、最初に紹介した茶こし付きマグカップもさらに減っていくかもしれません。