・会社同僚を瓶やくわで殴り、蹴ったりした4人(読売新聞)
ほんとどうでもいいですが上記リンク先のニュース見出しを見た際に何故か、「瓶とちくわで殴った!?」と見間違えました。でもって中身を見てみると、「ほかに逮捕されたのは、同じ会社に勤務する25歳から25歳の3容疑者」と書いてあって、25歳以外の何物でもないじゃんと心の中でツッコみました。ってか、記者も編集も妙な表現だと思わないのか?
話は本題に入りますが自分が学生だった頃は竹中平蔵大臣(当時)の政策が是か非か、盛り上がる新古典派に対してマルクス経済を見直すべきだなどという経済学の議論がそこそこ盛り上がりましたが、あまり勉強していないのでただ単に知らないだけかもしれませんが、近年はこういう世界を大きく俯瞰するような経済議論がやや物足りないように思います。なもんだから一人で練り上げるしかなく、今日は20分程度考えて自分なりに分析した現代世界の見方こと、ポストリーマンショックというような見方を勝手に書いて行こうと思います。
2008年に起こったリーマンショックは文字通りそれ以前の世界を大きく一変し、特に欧米を中心に大規模な金融危機が襲ったことからそれ以前とそれ以後を分断する大きなターニングポイントになったと事件と言えるでしょう。ちなみにこの一つ前を上げるとしたらやっぱり2001年の9.11かな。
このリーマンショックによって世界中で経済活動が停滞して日本でも失業率の上昇や税収、給与の現象が起こりましたが、歴史的に語ればこのリーマンショックの余波からいち早く抜け出したのはほかでもない中国で、確か50兆円だったかあんまはっきり覚えてないけど、途方もない額の政府投資を行うことによって自国のみならず世界の経済を引っ張り、別の見方もあるでしょうがリーマンショックからの立ち直りという面で大きな役割を演じたと私は見ています。仮にこの時の中国の躍進というか投資が無ければ世界はどうなっていたか、20世紀の大恐慌ほどではなかったでしょうがその影響が下手したら未だに続いていたかもしれません。
ただそのリーマンショックから既に四年が経過しており、「リーマンショック後の世界」というにはもはやその直接的な影響は残っているようには思えず、敢えて言うなら「ポストリーマンショック」という、リーマンショックからひとまず立ち直った状態が現代世界ではないかと思います。となるとリーマンショックが終わったのはいつなのかですが、これは国によって多少異なり中国に関して言うと完全なV字回復を遂げた2010年、経済が割と絶好調な米国は2012年くらいなんて思えてきますが、一つの区切りとしてはリーマンショックを起因として起こった欧州の金融問題が先送りによってひとまず沈静化した去年こと2013年が終了年としてみています。なお日本はリーマンショック以上に2011年の3.11の方がダメージが大きく未だに引き摺ってる気がします。
ではそのポストリーマンショックの世界とはどんな世界なのか。始まったばっかなのでまだ何とも言えないところがありますが、いくつか要素を箇条書きで挙げると以下のような変化の兆しがあるように見えます。
・中国が「世界の工場」から「世界の市場」に
・東南アジアを中心とした新興国市場における日本ブランドの失墜
・欧州の未だくすぶる不安定な金融爆弾
・米露間の軍事的緊張の高まり
・地域、民族による独立・分離意識の拡大
・イスラム過激派の世界的拡張・分散化
いくつか説明のいるのだけ追記すると、二番目の新興国市場における日本ブランドの失墜は意識的に見ていないと案外気づいてない人が多いと思います。たとえば中国一つとってもソニー、パナソニックといった家電ブランドはおろか自動車のブランド価値も急減しており、伝え聞く話ではシンガポールやインドネシアといったほかの国々でも同じような経過を辿っていると聞きます。なんでこうなったのかいろいろ理由は考えられますがここではひとまずその議論を省きます。
我ながらいい着眼点をしていると思うのは下から二番目の独立・分離意識の拡大で、一例をあげるとこの前投票があったスコットランドといい、軍事的な影響も大きいですがクリミア地域のロシア帰属など実際に国境線が変わる例も出てきています。以前から取り沙汰されているスペインのカタルーニャ地方もスコットランドの余波を受けて独立を意識する層が増えていると聞き、かつては妄想での話でしかなかった沖縄独立論も公に主張する人まで出てきて、こういうのって世界的な動きなのかなと密かに見ています。最後のイスラム過激派にも通じる気がするし。
ここだけの話、私はリーマンショック後は世界的に保護主義が高まるのではないかなと思っていましたが現実はそうならず、TPPを含むFTAなど部分的に目指そうとする動きはあったものの各国の利害意識が鋭く対立して案外今まで通りに回ってきています。その一方で妙なところがグローバル化したというか、この前も日系のハーネスメーカーたちがしょっ引かれたように国境を越えた企業同士の国際カルテルが明らかに増えており、攻殻機動隊の世界みたいに企業の方が国家を部分的に超越している面も見えます。
おかしな話をしますが、異常のような世界が広がりつつあるため個人としての価値を求め、イスラム国が拡大しているのではなんて思う時があります。日本人はそんなに個人というものを意識しないですが、埋没していく懸念に対して強大な権力に反抗するというのは、それ自体が過激派組織に取り込まれることでありながら非常に「魅力的な餌」であるように思います。そうした懸念に対してどうするべきか、話しを発展させすぎかもしれませんが日本も外交を真剣に考え、イスラム国に対する姿勢をもっと示した方が良いのではというのが密かな意見です。
2 件のコメント:
二回目のリーマンショックが起きる確率がどのぐらいと思いますか?
そればっかは予想のしようがないよ。まぁ定期的に来るもんだが、自由主義が以上に強まった頃かな。
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