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2025年11月20日木曜日

国語教育にミステリーを導入する価値

 また別に紹介する予定ですが在日ネパール人事情について書かれたある本において、今後在日ネパール人2世、3世がマフィア化する未来はほぼ確実だと東大のネパール人研究者が語っていました。これは何故かというと親に帯同する形で日本に来たものの日本語がわからず、日本国内の教育機関もこうした子供たちの受け入れ態勢がなくて言語が未発達となり、そのまま学習障害に陥り、社会への適合がうまく行かなる現状が既にあるからだそうです。
 たまたまですがこの前読んだ「ありす、宇宙までも」という漫画でまさにこうした二つ以上の言語教育が中途半端になって学習障害となるセミリンガルという症状について知ったばかりですが、実際にそういう状況が起きているだろうと私も思います。よく海外で暮らせば自然と言語が身に着くと勘違いする人がいますが実際はさにあらず、まだ幼い時分に来るのならともかく、ある程度年齢が過ぎた状態とか教育機関に受け入れ態勢がないと現地の言語なんて覚えません。

 実際にというか私自身も既に10年以上も上海に住んでいますが、中国語の読み書きはぶっちゃけかなり得意というか読解に関してはマジ専門家の領域に入っているものの、会話は依然として下手で、まだ野良猫相手の方がコミュニケーション取れるのではと思う時があります🐱

 話は戻しますが、こうした在日外国人もさることながら日本人の子供の間でも近年、言語能力の低下というか国語力の減退が問題化してきています。原因は非常にはっきりしていてこの10年くらいで他の科目に授業時間を減らされて国語の学習時間が減っているためで、実際に塾講師をしている友人に訪ねたところ、確かにここ数年で国語力が低下し、まともな会話が成り立たない子供が増えているという話も聞いています。
 実際にその影響というかこのところ、どうしてそんなことで言い合いになるのと思うような発端から暴行にまで発展する事件のニュースをよく見ます。冷静に会話していれば争い合う理由なぞ生まれてこないのに、ちょっとした言い方が気に食わないなどとしてケンカに発展するなど、世の中国語力があればもっと平和になるのではと思うことが増えてきています。先のネパール人の話もそうですが、地味に国語教育が充実しているかはその後の犯罪発生、治安維持に直結すると言えるでしょう。

 そんなわけで今朝も通勤途中に国語力を高めるいい取り組みなんてないのかなと思いながら通勤中、何故昭和の頃は今より国語力高かったのかに着目しました。もちろん義務教育の授業時間が今より多かったこともそうでしょうがそれ以上に、当時の人は大人も子供もよく本を読んでいました。本を読めば単純に国語力が上がるのは当然ですが、昭和の人はどんな本を読んでたのだろうかと思った際、ミステリー小説が頭をよぎりました。

 今でもそこそこ日本は勢いありますが、昭和後期の頃は地味にミステリー小説文化が非常に花開いた時代でした。松本清張に西村京太郎や赤川次郎氏をはじめ、人気ミステリー作家が毎年たくさんの作品を発表しては話題となり、あまり本を読まない層もこうした人気のミステリー作品をよく読んでいたような気がします。
 でもって改めて考えてみると、ロジックを鍛えるという意味ではミステリー小説というのは格好の材料であるように思えてきました。書かれている内容を丹念に読まなきゃいけないし、また各条件の背反関係なども考えることとなるので、変に情操にいいとされる作品よりもこうしたミステリー作品を教育現場でも読ませて、「じゃあ、みんな犯人は誰だと思う?(*^▽^*)」みたいに生徒たちに推理させてみる方が、国語力の向上にとっていい取組になるのではと思えてきました。


 では実際にどうなのかと軽く調べたところ、実際にこうした取り組みをやっている例がありました。その現場と教材が実際に紹介されていますが、こうやって子供たちにグループ内で犯人は誰かと議論させ合うのは非常に効果があると思うし、また単純に面白そうな気がします。それだけに自分の見立て通りというか、ミステリー要素を国語教育に導入するのは非常にプラスではないかと思えてきました。
 何もミステリーは犯人当てに限るわけではなく、「機械が故障した原因は何か?」など別の話に置き換えても問題ありません。また犯人当てなら上のリンク先の例でもあるように、犯人の動機を推理するのも教育にすごくいいのではないかと思います。それこそ「犯人は阪神ファンだから、昨日中日に阪神が負けてイライラしたから」なんていう理由とかいろいろ考えたりするのも面白いでしょう。

 学校に限らずとも、家庭内でもやっぱりミステリー小説は子供に読ませるのにいいように思えます。自分の時代なんかは金田一少年やコナンなどミステリー漫画が絶頂期にありましたが、やっぱりああいうもの読んで思考が鍛えられたという感覚は確かにあり、コナンなんかは今でも人気ですが金田一とかも敢えて今の時代の子供に読ませるべきでしょう。
 なお同じミステリー系で言うなら、ジャンプで唯一成功した「デスノート」もあります。今回の内容と関係ないけど、人狼ゲームで最初にやられた人は「シブタク」と呼ばれたりしないのだろうか。

2025年11月18日火曜日

ブルネイと木村強

 つい最近Youtubeの動画で、東南アジアのブルネイでとある日本人がその発展に大きく貢献していたという話を知りました。その人物の名は見出しに挙げてるように木村強という人で、二次大戦の最中、英国の植民地だったブルネイを日本が占領した際に知事として派遣されてきた人でした。

 木村は現地に着くとブルネイ国王に通訳兼秘書として現地人を一人つけてもらうと、自ら精力的に動いてブルネイを観察したそうです。観察を終えた木村は、ブルネイにはゴムなどの多くの天然資源がありこれらを現地で採集、加工することによって大きな利益が得られると見込み、さっそく現地で工場を作りました。工場で作った製品は木村の予想通りに輸出競争力を持ち外貨が得られるようになったのですが、木村はこの外貨を惜しみなく工場従業員に給料として分け与え、それまで英国に酷使されるだけだった現地民からは驚きとともに受け止められたそうです。

 また木村は指定された物資を最低量で日本に送り、残りの物資はそのまま輸出して利益を得ると、その利益をブルネイ国内の道路をはじめとするインフラへと使いました。また王室とは距離があり関係が険悪だった少数民族の居住地にも自ら赴いて開発への協力を訴えたりもしていました。当初は相手にされなかったものの、彼らの居住地近くにもインフラを整備していったことから信頼を得て、最終的には協力を勝ち取ることに成功しています。

 このような活動でブルネイ国民から大きな支持を得た木村でしたが、物資を最低限しか日本に送らず、ブルネイ国内の開発を優先する態度が本国に嫌われ、その在任期間はわずか1年で本国引き戻されることとなりました。木村本人もブルネイでて手がけた事業は印象深く、戦後も折に触れて思い出していたそうですが、ある日ブルネイで勤務していた日本の商社員がブルネイ国王から木村を招待したいという伝言を持ってきました。
 この招待を受けて木村が20数年ぶりにブルネイを訪れたところ、出迎えたブルネイ国王はなんとかつて自分の通訳兼秘書をしていた人物で、そばで見ていた木村のやり方を手本に国内の開発に取り組んできたなどと話してその再会を喜び合ったそうです。ちなみに現国王はこの時木村と再会した国王のお子さんだそうです。

 私は以上の話を知った時、まず思ったのは「ブルネイにも今村均はいたのか……」という感想でした。今村均については何度もこのブログで触れていますが、水木しげると並んで自分が最も尊敬する人物であり、彼もまた占領地のインドネシアで日本本国の要求を突っぱねながら現地に仁政を敷いて高い支持を得るとともに、その後のインドネシアの独立に大きく貢献したと言われる人物です。彼自身、本国の物資上納要求を突っぱねる際に「現地を無視することは大東亜共栄圏の方針に背く」などと主張したとされています。

 この大東亜共栄圏のヴィジョンですが、言うまでもなく日本がアジア方面に戦線を拡大するための方便にしか過ぎず、提唱した軍本部はもとより日本国民も誰もが植民地解放など本気で実行に移すつもりはないものだったでしょう。ただ今村均にしろ今回取り上げた木村強にしろ、本気であの理想をやろうと思って実際に実行し、しかも成果を上げていた人物がいたということには驚きを感じるとともに、きちんとやっていたら本当に素晴らしい理想だったんだなという気持ちにさせられました。

 私はかつて、米国のヒーローと比べて日本のヒーローは理想を持たず、日常を守ることを最優先に戦うと指摘しました。ヒーローに限らず、日本人は概して理想というかヴィジョンを持つ人がおらず、それこそ1960年頃に池田隼人が提唱した経済優先の理想像に未だにしがみついている感すらあります。
 何でもかんでも理想を持てばいいものではないですが、目指すべき価値観や状況をもっと視野に入れ、それに向かって努力する姿勢こそがずっと日本にかけているものじゃないかと木村強の話を見ていて思います。

2025年11月16日日曜日

台湾統合を自ら遠のかせている中国


 昨日買ってきて早速作ったMig-27です。知らない人に説明するとこの機体、米国のF-14などをまねてロシアが作った可変翼機で、機体はすごいコンパクトなのはいいけど逆を言えばコンパクトだから可変翼にする必要性があまり感じられない機体です。

 話は本題ですが若干クマニュースに負けている感がある例の中国との存立事態発言問題ですが、そもそもの話というか発端はやはり台湾有事です。この台湾有事ですが、中国が習近平政権に入ってから周りを気にせず台湾に対する軍事統一を主張するようになってきたことから、徐々に米国や日本で警戒されるようになってきました。中国側は米国や日本が台湾に対する危機を煽っていると主張していますが、少なくとも私の目から見て一番危機を煽って台湾周辺を賑やかしているのは中国自身にほかなりません。
 そんな現在と比べると、習近平政権の前の胡錦涛政権の頃はまだ穏やかなものであったとともに、ある意味で台湾統合の可能性が最も高い時期であったように思えます。具体的な時期で言えば、2010年前後です。

 2010年頃、既に大陸と台湾の経済関係は非常に色濃く、互いになくてはならない経済パートナー関係になっていました。そのため以前は大陸との直行便がなく、ビジネス関係者が台湾と行き来するにはわざわざ香港を経由するしかなかったのですが、2003年からは台湾と中国本土の間で直行便も飛び交うようになり、人的交流もどんどん盛んとなっていきました。
 当時のある台湾人の話を引用すると、旅行で外国に行って入国審査でパスポートを見せると中国本土のパスポート違うことから、担当官によっては「これは偽造だろう!」と言われることも多いだけに、この際早く中国本土と統合してほしいという意見を述べていた人もいました。台湾人の側でも、もう一緒の中国になってもいいのではと思っている人が、全員とは言わずともかなり多くなってきていたじきだったという気がします。

 そのように和やかなムードが醸成されていたのが一変したのは2014年に起きた、香港での反政府デモ事件です。この事件で香港の民主派主義者が弾圧され、保護するとしていた自治権もほぼ骨抜き化され、自分の知る限り「一国二制度」という単語はこれ以降、日系メディアから見ることがなくなった気がします。
 一応、インターネットの自由など大陸本土と比べ香港にはまだ自由の幅が広いものの、2014年以前と比べると締め付け、特にメディアへの規制は明らかに強くなっており、また経済力の低下もあって香港のフェードアウトはこの10年でかなり進んだ気がします。

 2010年くらいまでは台湾に対して中国も、香港のような一国二制度方式での統合を内々で示唆していたような気もしました。そして台湾人も、一国二制度方式ならもう一緒になってもいいやという雰囲気だったように見えます。
 しかし前述の香港の事件を受け、台湾の人たちも考え方を一変させたというか風向きが変わった気がします。そこへきて習近平が軍事的制圧も辞さないことを公に発言するようになり、台湾人の独立意識を強めるとともに米国も台湾への支援をそれ以前よりも強化していくようになってきています。

 こう言っては何ですが、習近平は何がしたいのか見ていてわかりません。占領を目論む地域には普通、硬軟合わせた手法を用いるのが当然で、ロシアもウクライナに対しては長年そのような工作を続けてきました。飴と鞭のように軍事的な恫喝をする傍らで「素直に従ったらいいことあるかもよ」と、甘い顔を同時にするのが常套です。具体的には先の一国二制度や自治権などが台湾にあってもいいなどと匂わせたり、少なくとも台湾統合を果たすまでは香港には手を出さないなど、やっと伽良かったと思う手法はいくらでもあったのに、今の台湾の指導者を指名手配するなど、恫喝だけを強めています。これで従おうとする人間がいるとしたら、プライドも根性もない犬のような人間だけでしょう。

 前述の通り、2010年ごろは台湾にも統合の機運が確かに高まっていました。あのまま経済交流を強化し続け自治権の確約などを打ち出していれば、もしかしたら今頃は統合もなっていたのではないかと思う節すらあります。
 しかし習近平政権以後の恫喝によって、実際に台湾に行ったこともなければ詳しく調査していませんが、少なくとも2010年と比べると今は大陸への統合機運はかなりしぼんでいるように見えます。そのため、今中国が台湾を統合しようなら本当に軍事制圧しか手段がなくなってきているように見えます。

 しかしこの10年で見ても、ドローンの活用も含め軍事上では防御側がそれ以前よりますます有利になってきている気がします。また米国もF-16を台湾に供与するなど台湾側装備もどんどん良くなってきており、中国も兵器開発を強めているものの、私の見立てではロシアみたく市街地にバンバンミサイルを飛ばすことはできない気がします。
 以上を踏まえると、平和的な統合の可能性をかなぐり捨てた上に、軍事的イニシアチブもどんどん弱める中で台湾有事を叫び、日本や米国を批判する中国は一周回って滑稽であるように見えます。前述の通りきちんと硬軟織り交ぜる工作を取るならともかく無意味に危機感だけ煽って対策準備する時間を相手に与えるなど、何考えてるのか意味わかりません。やるんだったら何も言わず、むしろ「台湾有事なんて起きるわけないじゃん(*^▽^*)」なんて言いながら不意打ち的に行動を開始すべきであり、中途半端な手法を取って自ら台湾統合を遠のかせているのが今の中国である気がします。

2025年11月15日土曜日

中国式戦車茶道

 今朝は8時半に起きて顔を洗い、朝食食べてニュース見て洗濯物干した後、プラモ屋まで自転車で行こうと計画していました。ところがそのファーストステップの顔を洗うところでつまづいたというか、蛇口から水が出てきませんでした
 何が起きたのかというとちょうど自分の住んでる団地で今、老朽化したガス管の交換工事が行われており、数日前より団地敷地内を業者の皆さんが掘り返して工事をやってくれていました。恐らくその工事の関係で水も一時止められているのだとすぐ合点がいったのですが、顔自体はウェットティッシュが自宅にあるからそれで拭けばいいものの、朝からお茶飲めないとなると水分的に良くないなと思い、せっかくだからとそのまま外に出て近くのマクドで朝マクドすることとしました。

 そうしてマクドで朝食を食べている最中、いつものように心身の健康を維持するため敢えて物欲を刺激するよう淘宝のおすすめ商品一覧をざっと眺めていたところ、目を引く商品がプッシュされてきました。

 
 百聞は一見に如かずですがこの商品が何なのかというと、戦車の形をした急須です。言われてみて初めて自分も気づきましたが、戦車と急須は形状が似通っており、確かにそのままの形で急須にすることができそうです。最もその点に気づいたからと言って、実際に急須にして作る奴なんているわけねーだろと誰もが思うところ、マジで作ってしまうのが中国人というべきなのかもしれません。マジリスペクト。

 個人的にはめちゃ心を打つ商品で実際に手に取ってみたいものの、仕方ないとはいえ値段がやや高め(通常の急須なら400~600円くらいのところ、上の写真のは6000円&3200円)なのと、中国式な急須なせいか一回で入れられるお湯の量が少ないサイズとなっており、多分普段使いだとあんまり活躍しなさそうなので、多分今後も購入しないと思います。
 誰かにプレゼントとして使うならありかもしれませんが。

 ただ真面目に、日本の茶道教室とかでいきなりこれ出されたら生徒やお客はマジビビるとともに凄い感銘受けること間違いないでしょう。中国には茶道はないものの茶芸といって、体系化されてはいないもののお茶でのもてなしマナーというのはあります。そういうところでさりげなくこんな一品だしたら誰もが人気者になれるでしょう。
 あとアニメのガルパンことガールズパンツァーでは茶道や華道っぽく女性のたしなむ稽古事に「戦車道」ってのがある世界ですが、こんな茶道具あれば戦車茶道としては成立するかもと思います。

久々に運動したら……

1泊20万円はざら 京都から日本人が消える…受け皿は高市首相の地元、奈良 でも夜7時には人がいない...「夜早すぎ問題」克服がカギ(関テレ)

 奈良について報道していて関テレはえらいと思うものの、ホテル事情に関する報道なのに奈良最強(当社調べ)のホテルである奈良ロイヤルホテルについて触れてないのが不満です。
 ちなみにこの「最強」という表現ですが、元々は「日本最強」の銭湯と呼ばれている京都の船岡温泉の通称からインスピレーションを受けたものです。具体的には、「何が最強やねん(。´・ω・)?」というツッコミどころです。

 話は本題ですがここだけの話、10月以降はずっと体調が悪くありました。原因は非常にはっきりしているというか夏で猛暑が続いた7、8、9月にずっと野外活動ができず、運動不足になっていたからだと自覚しています。運動しようにも少し外出ただけで簡単に熱中症になる毎日が続き、10月ですら上海は前半はずっと最高気温が30度越えで、しかも8月にはエアコンも壊れるし……。

 それでも11月に入ってようやく気温が下がり(例年より高いが)運動ができる環境となったのですが、先々週末は野暮用があり、先週末は雨で活動できず、ようやく今日晴れたので自宅から約10キロくらい離れたプラモ屋まで自転車飛ばしてきました。運動不足を解消するためやや負荷を高く、気持ちスピードを高めにしつつ安全運転で走っていたのですが、運がいいのか悪いのか、信号でちょっとありました。
 何があったのかというと3回くらい連続で信号が「加速すればギリ突破できる」くらいなタイミングで次々と点滅するもんだから、この3つともフル加速で連続して走り続ける羽目となりました。どの信号も右折用の信号がついてるもんだから目の前で替わられるとかなり待つ仕様だったため、多少無理してでも通り抜けたいと思って走ったらまさか三回連続で続くとは思いませんでした。

 幸いにして4つ目の信号はしっかり赤をともしていたのでようやくここで止まれたのですが、止まった瞬間にものすごい気だるさが遅い、視界も真っ白になって立ち眩みのような状態になりました。頭の感覚も鈍くて気絶しかけたのではと思うくらいだったのですが、それ以上にびっくりしたのは首から耳の後ろをかけて血流が頭まで激しく上るのをはっきりと体感できたことでした。
 このため、信号が青に代わって動き出すも自転車をまともに走らせることもできず、動き始めは見事に左右に振れるなどめちゃ不安定でした。さすがに少し時間が経ってスピードも乗ってくると調子を取り戻し、その後は無理しないスピードで走行し続けたら特に何も起こらなくなりました。でもあの耳の後ろを血流流れた時は寄生獣でミギーが言ってた「これが死か……」というセリフがマジ浮かんできました。

 冒頭に書いたようにこのところずっと体調悪く、しょっちゅうお腹は下すわ、肌に黄疸が出るわ、右ひざが数日間にわたり痛み続けるなど、ウイルスに感染していたのかもしれませんが元気のない日々が続いていました。ただ今日運動したところ若干調子の良さを取り戻した感はあり、修理を頼んでいたスーツケースを取りに行って家に帰宅した後も、なんか妙にやる気に満ちて洗濯物たたみ、掃除、調理、荷物整理など5時くらいまで動きに動き回り続けていました。やっぱり体調悪かったのは運動不足だったんだろうな(´・ω・)

 ちなみにプラモ屋ではKV-2のプラモ買おうかと思ってたけど箱が思ってたよりでかくて持ち運ぶのにヤバいと思ったので、小さくて安かったのでハセガワのMig―27を買ってきました。

2025年11月13日木曜日

中国領事の斬首発言問題で無意味に拡大させる中国

 いちいちリンクはつけませんが、先日の薛剣・駐大阪総領事の高市首相に対する斬首発言について、なんか中国は今日、「そもそも高市総理が台湾をめぐる問題について言及したことが悪い」などと公式に批判しました。これ見て私が何を思ったのかというと、中国は外国に駐在する領事だけでなく国内にもまともな外交官がいないのかということと、その人材不足はかなり深刻なところまで来ているなという感想でした。

 私の主観で述べると、少なくとも高市総理の台湾有事は日本にとっての存立危機事態という発言には何も問題がないと思います。というのも台湾周辺は日本にとって石油をはじめとする重要なシーレーンであり、日本がこの紛争に対し軍事的に直接関与する、しないに係わらず、発生した場合は国家的にも何かしら対応に迫られることになるのは必定です。
 というか日本に限らなくても、周辺で戦争が起きた場合に存立危機事態に入らない国なんてほぼないでしょう。それにそもそも中国自身が台湾への軍事行動を辞さないとかねてから平気で放言していることも考えると、これに備えない周辺国はただの馬鹿以外の何物でもありません。

 その上で話を戻すと、例の斬首発言に対して日本政府は比較的大人な対応を取ったかと思います。さすがに発言を放置することはせずに公式批判をした後、一部の日本人が求めているペルソナノングラータに指定しての国外追放までの手続きは一切進めませんでした。
 私自身、あの発言は十分に国外追放処理が取られても仕方のないようなものだったと思うものの、かといって無駄にことを大きくする必要もなく、日本が大人な態度を見せた上で中国も「業務上の理由」で総領事を交代させればすべて丸く収まると思っていました。

 ところが中国はそのような阿吽の呼吸は取らず、むしろ「日本で大阪総領事が批判にさらされている」などとしたうえで、高市総理の発言をあげつらって公式に批判してくるに至りました。せっかく日本側が事態を鎮静化させようとしているにもかかわらず、空気を読まずに無駄に燃料を投じているように見え、なんていうか元々外交はうまくない国だとは思っていましたが、最近はさらに輪にかけて下手になってきていると感じた次第です。

 なお中国側では個人ブログを除いて、一般メディアは斬首発言については一切触れていません。なので一連の流れも、

高市総理の存立危機事態発言
↓↓↓
薛剣・駐大阪総領事が高市総理を批判
↓↓↓
日本側が薛剣・駐大阪総領事に逆批判
↓↓↓
中国政府も一緒になって日本政府を批判

 という風な流れだと説明していて、肝心の斬首発言については触れないというか明確に報道規制しています。

 ただあの斬首発言が出たときに自分が真っ先に思ったこととしては、「これ、中国国内で外国の領事が習近平に向かって同じこと発言したら、問答無用で中国は襲撃かけてくるだろうな」ということでした。でもって「こんな恥知らずな国の連中めが!(# ゚Д゚)」などと激しくいきり立って延々と批判を繰り返してくるのも目に見えていますが、そうした態度を取らずに毅然と批判するだけ日本はずっと大人だと思います。
 逆に中国は、自分がやられたら絶対タダでは済まさないような無礼な発言をした自国の外交官に対し、こうしてかばうような姿勢を取ってしまうあたり外交のバランス感覚を完全に失っているように見えます。まだ王毅氏が日本大使だった頃は日本のことを批判しつつもちゃんと落としどころを探るような態度も見せていて、外交の駆け引きが上手だといつも感じていましたが、今の中国の外交はただただ下手であるという印象しか覚えません。

 今回丸く収められた事件をこうして無駄に炎上させたことから、現状で落としどころも見えないし、もしかしたらこの問題はまだしばらく続くかもしれません。もっとも長引かせたところで困るのは中国自身で、日本としては中国以外からも観光客はたくさん来てるし、逆に中国から日本へ移民する人たちは増えていて、中国政府がここで日本に対するヘイトを高めたところで何も損するものはないでしょう。

 最後に上の方で書きそびれたけど、中国が急に総領事をかばって日本を批判し始めたのは米国のトランプ大統領がこの発言に対して不問にしたことが最大の理由でしょう。逆を言えばそれだけトランプ大統領のことを恐れているように見え、日本や韓国に対しては舐め腐っているのが本音だということでしょうが、日本からすれば中国に付け込むチャンスはかなり増えてきていると言える気がします。相手を侮る国ほど、対応しやすい相手はいません。

2025年11月12日水曜日

中国上映を控え現地で盛り上がってきた鬼滅の刃

 本題と関係ないですが刑事容疑で告発された兵庫県知事の多くの疑惑について今日まとめて起訴を見送ることが発表されました。考えすぎかもしれませんが立花孝志氏の逮捕とあまりにもタイミングが良いいように思え、何かしら関係者に思惑あってのことではとちょっと勘繰りたくなります。もっとも告発された容疑に関しては確かに証拠が多いとは言えないし、起訴しても有罪に持ち込めるかと言ったら微妙な案件であるため、起訴見送りについてはそこまで不自然だとは感じません。


 というわけで本題ですが、中国でまだ公開されていなかった鬼滅の刃の映画が明後日11/14から公開される予定となっており、既に前売券の売り上げが約1.2億元(約25億円)となっており、以前に外国映画として記録を作った「スラムダンク」の記録をすでに追い抜いていると報じられています。

 詳しく追っていたわけじゃないですが以前聞いたところによると、今回の鬼滅の刃の映画は中国では当初、公開されないという風に観測されていました。理由は内容が暴力的であることが指摘されており、実際に以前に公開された無限列車に関しても中国では映画館公開はされませんでした。そのためこの作品のファンは本土での観劇は無理と考え、わざわざ香港まで見に行ってたほどです。
 ちなみに映画館では公開されていないものの、動画配信サイトでは鬼滅の刃はちゃんと正規ライセンス版が配信されているので、中国のファンはテレビ公開シリーズを含め作品を視聴することはできました。

 話を戻すと当初は上映に乗り気じゃなかった中国が何故ここで公開にこぎつけたのか。敢えて憶測で話すと、それだけ中国映画界が困っていたからじゃないかと私は見ています。
 去年ごろから中国は映画業界が不況であることが度々報じられており、期待の反日映画も「南京照相館」はヒットしましたが、もう一つの「731」に至っては初動で大顰蹙かってそっと消える始末でした。なお「731」は既に公開終わってますが、「南京照相館」の方はまだ公開しているところがあります。

 何となく米国のマーブル作品もかつてほどの勢いがなく、また中国国産映画も全然振るわなないことから、中国の映画館はこのところどこも客が入らず、難儀しているというのを映画好きの友人などからもかねてから聞いています。またニュース報道でもそうした映画界の苦境がよく報じられており、そのような窮状だけに、かつては上映を拒否したものの中国でもファンは多く、公開しさえすれば観客を確実に大量動員できる見込みが高いことから、今回ジョーカー的に鬼滅の刃がこうして公開に至ったんじゃないかと推測しています。少なくとも前売り段階でその目論見は当たっており、私自身も実際に公開されれば大ヒットとなり、文字通り中国の各映画館を救うことになる可能性が高いとみています。

 映画館側も気合入っているというか、自分が普段通っている自宅近くの映画館では明日の24時、つまり明後日の0時きっかりから初回の上映を予定しています。座席予約も半分くらい既に埋まっており、この時間帯の上映でこれだけ来るのなら土日とかマジヤバい事態になる気がします。多分今週末辺りから日系メディアも取り上げて、「中国で鬼滅が大ヒット!」みたいな言葉を連呼するでしょう。同じく中国で今公開されている「小林さんちのメイドラゴン」はスルーして。

 なお私は鬼滅の刃は漫画は全部読んでますアニメにはそこまで興味がないため、今のところ見に行く予定はないです。先週はプレデターを見たけど、今週末は「グランドイリュージョン3」でも見に行こうかと検討中です(´・ω・)