多分もう忘れている人も多いのではと思いますが、今年5月に発覚した神奈川県川崎市のストーカー殺人事件について、発覚当時に捜査の不手際の検証を約束した神奈川県警ですが、発覚から3か月経過した今になっても未だ何も検証報告は出てきていません。
過去の記事でも述べていますが、検証も何も事件発生当時(去年12月)に現場検証すらせず事件性なしと判断した警官、それを諾とした上司のあまりの低い能力以外に何が原因なのかと逆に聞きたくなるレベルの低次元な問題で検証するまでもないと思うのですが、やるっつった検証についてすら報告がないというのはいかがなものかと思います。
上の動画は三週間前にフジテレビが配信した事件をめぐるドキュメンタリー番組ですが、発覚前からフジテレビはこの事件を取材していたようで、被害者家族の取材中に捜査にやってきた県警とも接触していました。
この動画を見て少し印象が変わったのは、被害者の父親です。発覚当時に警察の捜査を激しく批判する姿ばかりが映像や写真として流れていましたが、私個人としては県警のひどい捜査によって娘が殺されたこともあり怒りを覚えるのも当然だと思っていましたが、中にはこの父親の態度を「被害者だからと偉そうに」、「元々粗暴な性格だったんだろう」というネット上のコメントが当時よく見られました。
しかしフジの映像を見ると発覚前においては警察の捜査に苛立ちを覚えながらも、比較的冷静に粘り強く捜査を訴えており、娘の安否が気になる中で気丈に対応されているという印象を覚えました。前述の通り発覚後にああした批判をするのは当然だと思っていたものの、自分が思っていた以上に発覚前は重圧がかかる中で気丈に対応されていたのだと感じました。
そんなフジの捜査中の映像によると、被害者が行方不明となってから数ヶ月後に新たにやってきた担当の刑事が家族から話を聞いた後、初動の担当者に対し電話で「現場検証を何故しなかったのか」という点を何度も聞いていたそうです。それこそ自分だったらこの時点で初動の担当者に殴りかかっていたと思うくらいの呆れた対応なのですが、結局がこれがすべてというか、初動の担当者があまりに無能過ぎたがゆえに事件発覚が大いに遅れた唯一の理由でしょう。
にもかかわらずいまだに神奈川県警は検証報告をまだ出していません。はっきり言ってしまえば検証すると言いながら初めからやる気がなく、誰もがこの事件を忘れるのを待っているだけでしょう。ついでに言えば、初動の対応を誤った担当者への処分もこのまま一切しないまま放置する気だという気がします。
自分は犯罪都市と呼ばれるマッドシティこと松戸市にまた住もうかと考えることはあっても、神奈川県と兵庫県、栃木県の三県に関しては逆に何が何でも住みたくないと以前から考えています。この三県はかねてより現地県警が度々不祥事起こしていることもさることながら、不祥事発覚後も「だから何?」と言わんばかりに居直り、もみ消そうとする傾向が強く、単純に治安面でこの三県には住みたくなく、それなら松戸のがまだマシだと思っています。
まぁ松戸もそんな治安悪いわけじゃないんだけどね。一人じゃだめで二人以上じゃないとニュースにならない、バラシは月1ペースな尼崎とかには遠く及びません。
私自身はこの時の神奈川県警の対応を記事にも書いたので結構根に持つというか定期的に思い出しては報告書はまだかと追いかけていましたが、フジテレビもこうして後追い報道をやっていたのは見直しました。先にも書いた通り前述の三県警は不祥事以上に不祥事発覚後の検証や対応に問題があるから嫌いで、この辺の事後検証をもっと社会が注目することこそ治安の改善につながるものだと信じています。