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2025年11月24日月曜日

中国でビジネスホテルの閉館相次ぐ?

 去年はパソコン周りは座卓にしてましたが、足は楽だけど腰の負担が大きいと感じたので今年はそれ以前のように椅子机形式にしたものの、なんか足元がめっちゃ寒くてビビりました。電気毛布あるけど座卓と違ってひざ掛けや肩掛けとして使うとめっちゃコードが絡むため、足元あっためるヒーター買おうか悩みまくってます。

 話は本題ですが、なんかこの数ヶ月くらいで私の自宅近くにあるビジネスホテルが2軒も閉館していました。このうち1軒は通勤途中にあって、急にトイレ行きたくなったらここに駆け込もうと前から目をつけていたものの、いざ実際にその時が訪れたら1階フロントにはトイレがないホテルだったため、「ケチなホテルめ( ゚д゚)、ペッ」などと逆恨みしていたホテルでした。
 そんな個人的なうらみはらさでおくべきかは置いといて、基本的にホテルは飲食店や小売店と比べると私の中では潰れにくいというイメージがあり、実際に中国でホテルが営業を停止する場面はこれまでほとんど、多分ゼロに近いほど見たことがありません。それだけに立て続けに2軒も閉館する場面を見て、これが偶然なのかどうかが非常に気になったわけです。

经济型酒店大败退(读懂财经)

 上二つのリンクは中国語の経済記事ですが、どちらもこのところのビジネスホテル業界の不振ぶりについて詳しく書いています。特に象徴的な事件として、中国ビジネスホテルチェーンとしては非常に名の通った布丁酒店(プリンホテル)が3期連続の債務超過によって今年に上場が取り消されていたそうです。経営状況は改善を見せておらず、またここに限らずほかのビジネスホテルチェーンも苦戦が続いているといった内容が記事で解説されています。
 もう少し深堀すると、ビジネスホテルの空き室率がこのところ高まっており、各チェーンホテル会社はビジネスタイプのホテルの新規建設を抑制するとともに、既存ホテルの改装を行ってミドルハイタイプへの転向を図っているそうです。この背景としてはビジネスタイプでは価格しか強みがなく値上げ余地が低いのに対し、ミドルハイタイプなら値上げ余地もある上に独自性も持たせられるためと説明されています。また値上げはホテル運営会社にも、旅行代理店にも収益アップにつながるため、双方から歓迎されるそうです。

 その上でビジネスホテル業界の苦境に関して上の方の記事では、家電製品などと比べるとホテル業界への国の補助金はほとんどない上、価格を下げたところで宿泊需要が増えるわけでもない点を指摘しています。実際、「普段より値段が安いから……」という理由でホテルに泊まろうとする人はいるわけではなく、単純にこの業界の需要は出張や旅行といった人の移動がなければ生まれません。そのため記事では、全体景気の不況により人の移動そのものが低下していることも背景にあるのではと示唆しています。

 かねてから私は中国の不況は日系メディアが報じるどころのレベルではないと指摘し続けていましたが、個人消費に関しては日本の90年代同様に意外と下がらず、全体景気は後退しても消費拡大はしばらく続くと予想しており、実際中国もそうなっています。ただ本当に不況であればB2B方面で明確な影響が出ると思っていたのと、商業不動産も早くに影響が出るのではと考えていました。
 その商業不動産の代表と言えば商業ビルとホテル業で、つい2週間前にも同僚とホテル業界どうなんだろうという話を持ち掛けたばかりでした。その時に「そういえばうちの近くのホテルも閉まってた」と思い出し、そしたらそのあとすぐにもう1軒のホテル閉館が起きたので、ますます怪しむようになったわけです。

 コロナ流行が終わったとは言え中国国内の景気後退が激しいのと、日本と比べて以前より外国人観光客が中国では増えていないように見え、自分の想像以上に中国のホテル業界はダメージを受けているかもしれません。そもそも中国大都市部はホテルの乱立が激しく、今回はビジネスホテル事情のみを軽く調べてこの記事書いていますが高級ホテルも案外似たような状況にあるのではないかと危惧しています。逆にこの機に中国でチェーンホテルビジネスをやりたいと思っている企業や経営者にとっては、買収進出の絶好のチャンスとなるかもしれません。

 っていうか閉館したホテルの跡地がまた問題になって来るかもなぁ。それにしてもこのネタは我ながらよく気が付いたし、日本人でこうして記事化しているのも自分くらいでしょう。

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