大分体調戻ってきてもう大丈夫かなと思ってたら、昨夜また虫に夜中刺されて寝不足となり、週末を前にしてまたものすごく気だるく吐き気がする状態となっています。そもそも先々週の日本帰国で負ったダメージがひどすぎたのが未だ後を引いており、なんでずっと疲れているって言ってるそばからあちこち連れまわされたのか今思い出しても腹立ってきます。
昨夜もこの件で、後輩を相手にもつ鍋喰いながらずっと愚痴ってました。話しながら自分でも頭の回転鈍いなとは感じており、それがやっぱ今日来たなと思えます。っていうかブログ書きたくねぇ。
・ファミマ社長「コンビニは間違いなく飽和状態」(日経BP)
話は本題に入りますが、結論から言うともしかしたらコンビニ業界で順位の入れ替えが起こるのでは、具体的にはユニー・ファミマートHDが絶対王者のセブンイレブンにそのうち逆転するのではないかとこのところ思えてきました。
私がファミマに興味を持ったきっかけは以前の「恐れ入ったファミマの応答」という記事でも取り上げた、取材でのファミマ広報の対応からでした。基本的に私は広報担当社員の実力は会社全体の実力に比例するとみており、広報が優秀な会社は基本的に優れ、逆であればやはり逆である(電通のように)という具合で評価しているのですが、この時の取材で対応してもらったファミマ広報の方は非常に話しやすく、応答も慎重でありながら正確で、はっきりとただ者ではないと感じるほどの実力者でありました。
また広報社員の実力もさることながら、この時取材した職場受け取り制度について一社員のボトムアップ意見を社長が見て採用を決めたという話を聞き、口先では末端の意見に耳を傾けると言いながら基本無視する会社(三菱自動車)しかいない世の中、きちんと取り上げる会社、もとい社長がいるのかと驚きを覚えるとともに興味を持ちました。
そこへ出てきたのが一番上のリンク先にある、現社長の沢田貴司氏のインタビューです。このインタビュー記事によるとどうも社長自らコンビニの現場に一スタッフとして出て、明らかに無駄だと思うから客年齢層を確認するボタンを廃止することを決めたそうです。また24時間営業についても、「果たして利益につながっているのか疑問」とのことで、今後の検証にもよりますが利益が変わらないのであればコスト削減につながるとして店舗ごとに廃止を検討すると述べています。
単純に社長自らが率先して労働現場体験に出ることもさることながら、話を聞いている限りだと随分と開けた考えを持っている人だという印象を覚えます。経歴も伊藤忠⇒ユニクロ⇒ファミマと変わった来歴で、ユニクロでは会長の柳井氏から社長就任を打診されながらも断っていたとのことで、一言で言えば非常に面白そうな人だと思います。
最初の職場受け取りでもそうですが実際に有益だと思う意見には末端からでも救い上げる点といい、きちんと有言実行を果たしている上に主張も合理的であることからこの人の下でファミマは今後成長していくのではないかと、今漠然と感じています。それと同時に、コンビニ業界は今後激変する要素は他にもあり、業界首位のセブンイレブンについては一つの大きなマイナス要因が昨年に起こっています。
察しのいい人なら言わなくてもわかるでしょうが、そのマイナス要因とはこれまでセブンを引っ張ってきた、もとい日本のコンビニ業界を作り上げ主導してきた鈴木敏文氏が2016年に経営から引いたという事実です。なお他では誰も言っていませんが、「コーヒー戦争」、「ドーナツ戦争」を引き起こしたと言われていることから私は陰で鈴木氏のことを「戦争屋」、「コンビニ武器商人」とか呼んでました。
鈴木氏が抜けたからってあんな大きな会社がすぐ落ちるものかと思いつつも、鈴木氏レベルの人間ともなるとよもやありうるのではないかというのが正直な私の見方です。それほどまでに鈴木氏の流通における改革や経営の辣腕ぶりは凄まじく、日本のコンビニ産業が実質世界のコンビニ市場ルールを決めるという立場に至ったのも鈴木氏がいたからこそだったでしょう。それほどまでの人物が去ったことでセブンイレブンがこれまでのようにやっていけるかと言えば、そうはいかないのではという感覚の方が強いです。
そこへ来てファミマの沢田社長の登場で、これまでのようにセブンイレブンの絶対的王者の地位も安泰なのかと聞かれてすぐそのまま首肯することは私にはできませんし、特に労働力不足の問題の面から言って「24時間営業は死守する」と言っているセブンと比べると心情的にはファミマを応援したい気持ちの方が強いです。他の人がどう思うかはさておき、意外とこの差は今後でかくなっていくのではと思え、今後コンビニ業界がどう変動していくのかが個人的には非常に楽しみです。
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