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2025年2月13日木曜日

日産、ホンダの統合破談について

 特に書くこともないのでこちらの話題に触れますが、まぁ結果的に良かったかと思いますホンダにとって。末期症状を呈している日産に比べ、経営がやや迷走気味ではあるもののホンダはまだ売れる車もあれば経営も維持しており、溺れる日産を拾う理由はほとんどありません。

 そもそも今回の統合話はホンダも嫌がっていれば日産も「対等なら考えてやる( ・´ー・`)」などと無駄に上から目線で、双方ともに率先してという態度はありませんでした。一部でも言われている通り、苦境にあえぐ日産を救済してやれと経産省あたりがホンダに働きかけたのが背景だと私も思います。

 今現在で問題なのはやはり今後の日産でしょう。日本国内はもとよりこれまでの収益の柱だった中国市場も、EV普及によって日産のシェアはこのところ激落ちくんとなっています。またEVや水素自動車などの次世代車はもとより、ハイブリッド車や従来燃料車ですらさしたる技術力がなく、むしろ子会社同然な三菱の方が軽自動車の開発力に分があるような状態です。こんな自動車会社ともなると買おうとするところがあるのかと言いたくなる状態です。

 実際に先日うちの親父とも仮に車種単位で切り売りできる分野があるか話したのですが、現行のR35GTRですら陳腐化が激しく、フェアレディZに至っては詐欺的な売り方をしており、敢えて言えば20年以上前に発売したR34GTRの意匠権とかならまだ買いたいというありさまでした。一部でも言われていますがかつてはキューブのような、それこそ今のN-BOXがコンセプトを受け継いでいるようないい車もありましたが、この10年くらいで日産でほしい車はマジで見当たりません。

 では今後日産はどうなるのか。正直言って日本国内はホンダ、三菱を除けばすでにトヨタの息がかかっているというかトヨタ陣営と言ってよく、今回のホンダの破断で提携先は日本国内にはもはやありません。では海外はどうかというとまだ5年くらい前なら中国自動車メーカーも動いたかもと思う節がありますが、現状に至っては中国も大半の自動車メーカーは息切れしており、新興EVメーカーも今更日産を買おうという酔狂なところは現れないでしょう。

 欧米メーカーに至ってはさらに状況が深刻で、VWのように下手すりゃ日産以上に厳しい状態にある会社ばかりで、今更日産と手を組みたがるところは見当たりません。現提携相手のルノーですら、内心日産の株を売りたがっているのではと思う節すらあるし。
 以上を踏まえると、なんだかんだ言いつつゴーンはいいタイミングで日産を脱出したなという感すらあります。あのままCEOを続けていれば彼の経歴に傷がついたでしょうし、退職金も得られなかったかもしれません。

4 件のコメント:

片倉(焼くとタイプ) さんのコメント...

町工場の技術屋出身のオヤジ(ホンダ)が落ちぶれた財閥令嬢(日産)と結婚させられそうになった。 財閥令嬢は昔は美人でお金持ちだったけれど、今では財産の少ないオ〇サンです。オヤジはオバ〇ンと結婚したくなかったけれど仲人(経産省)の面子を潰したくない。なのでオヤジは、結婚後の財布の管理はオヤジが行うという条件をオバサ〇に突き付けた。気位の高い〇バサンならこの条件を断るでしょうし、オバ〇ンの方から断ったのであれば、この縁談が破談になってもオヤジは仲人に対して言い訳が出来る。仮にオバ〇ンが条件をのんでもオヤジはその後の主導権を握れる。 今回の統合破談の件を私はこのように解釈しました

花園祐 さんのコメント...

 最初の記者会見の時点で、ホンダ側はこの話を破談にしたがっているように見えなくもなかったですしね。そもそも破談以前に、煮詰まってもない段階で記者会見したこと自体が間違いでしたが。

栃木県第3区 さんのコメント...

今年30歳になる私から見て、2000年代の日産車のラインナップは、デザイン性、インテリアも含めて魅力的でした。cmも作りが良かったです。
経営危機からの再建というのもドラマ性がありました。
今の日産は、ゴーンも含めて、魅力というものを徹底して削ぎ落とした存在と見ております
現行車のデザインも滑らかさがなくなりましたからね
企業体質をゴシップ的に取り上げる価値もなくなると、関心すら持たなくなるので、せめて昔作ってた日産車(セフィーロ、ダットサントラック、フィガロ、キューブ、ティーダなど)の設計図を光岡自動車あたりに売ってほしいです。

花園祐 さんのコメント...

 キューブに関しては令和の現在でも街中を走る姿が見られ、韓国でも大ヒットしたらしいし、なぜあれの後継を出さなかったのかと今でも思います。あと自分もティーダ好きです。
 このブログの過去の記事を見返すと、2015年くらいの段階で日産は新車を全く出さなくなっててどうしたのだという記事を書いてますが、今はあの頃よりさらに輪をかけて新車出さなくなり、もはや疑問感すら覚えなくなりました。