先週末、日本語を教えている中国人労働者を連れて上海に行っていました。なんでこんなことをしたのかというとその中国人労働者が一度も上海に行ったことがないマジモンの田舎者だったので、一つ都会を見せてやる方が良いと思ったからです。
もっともこの中国人労働者、あらかじめ高速鉄道のチケットを買って駅で待ち合わせだったのに見事に寝坊してきやがって、土曜日は電話口で激しく怒鳴り続けたので非常に疲れました。なんかこう書くと自分が如何にもな性格をしているように見えますが、そいつはその前週に昆山市内の観光地に行く際も寝坊で遅刻しており、またこっちの指示を待たずに長距離バスに乗ったり降りたりを繰り返したりもしたのでかなり全力で怒鳴り続けました。ちなみに私は駅のど真ん中で怒鳴り続けましたが、中国ではよくある風景なのか周りの人は自分に対して全く無関心でした。日本じゃこうもいかんな。
話は戻りますが日曜日にそいつを連れて市内をぶらぶら歩いていると日本の模型メーカー大手のタミヤの看板を掲げたプラモ屋が見つかり、折角だからと入ってみたらこっちの想像以上の品々を集めていてびっくりしました。一番最初に目に入ったのはミニ四駆で、「ダッシュ!四駆郎」に出てきた「エンペラー」というミニ四駆が置いてあり、そのほか大和とか武蔵といった戦艦はないのになぜか空母の瑞鶴、翔鶴のプラモは置いてあって、瑞鶴は日本の軍艦の中で私が一番好きな船なだけに買って帰るか非常に悩みました。なお中国人労働者は以前に私も作ったことのある「インプレッサWRX STI 99ver」を買って帰りました。
そのような豊富な品々の中でふと隅っこに目を遣ると、なんかやたらと大きなサイズの箱がありました。見てみると「遼寧」と書かれてあり、知る人ぞ知る2012年に就航した中国初の空母のプラモでした。
ちゃんと自国の艦船のプラモもあるんだなーという具合で感心するとともに、こんだけ大きなサイズ(箱の横幅が1mくらいあった)のプラモしか置いていないってことはもしかしたら小型サイズで作れないってことではとも思え、またそもそも寸法とかちゃんとあってるのかと本体もプラモもどちらもメイドインチャイナなだけに疑いを覚えてきました。もっともこれは中国の模型メーカーがどうこうというよりも、日本の模型メーカーが異常なまでに精密に作ってしまっていると考えるべきなのかもしれません。
ここでその日本の模型メーカーについて話が移りますが、王者なのは言うまでもなくミニ四駆も作っているタミヤです。私も自動車プラモをいくつか作りましたがほかの日系メーカーと比べてもここは作りや構造がしっかりしていて、よくもこれだけ精密に金型作れるなと感心させられます。軍艦に関しても旧日本軍は本気でアホだから、アメリカは同じ設計の艦船を次々と量産していったのに対し日本は一艦一艦別々に設計をして無駄に多種多様な艦船を造り、あらゆる方面で効率を悪くさせましたが、そうした土壌の下でタミヤは多数ある艦船を次々と模型化していきました。真面目に誇張ではなく、日系模型メーカーの隆盛の陰には旧日本軍の無駄遣いが背景にある気がします。
そのタミヤですが、知ってる人には有名ですがその製品の正確さ、精密さについて気違いじみたエピソードが多数あります。開発中の車をチラ見しただけで外観から内部構造まできっかり再現してみせたなんて序の口で、海外自動車メーカーがどうしても内部構造を見せてくれないから推定で作って売り出したところそのメーカーから、「お前ら、技術情報を盗んだな」などと言われ、ほぼ実物そのものに作ってしまっていたことからあらぬ誤解を受けたなんて話も多々あります。
話しを再び中国の初代空母、遼寧に戻しますが、この艦船は元々旧ソ連で建造が始まったものの予算不足で中断され、その建造途中の船を回り回って中国が購入して空母に仕上げたという経緯があります。実に建造開始から二十年近く経っての就航したという曰くつきなのですが、建造に関わった中国人民解放軍関係者は、建造開始当初の設計図は既に紛失されていたことから設計が近いほかのソ連の艦船を元に見よう見真似で作ったことを明かしています。恐らくそれでもきちんと作れたということを自慢しているのだと思いますがこれを聞いて、「中国人の言う見よう見真似ほど恐ろしいものはない」という言葉を私以外、下手すりゃ中国人ですら頭に思い浮かべるのではないかと思います。
日本のネット上の掲示板でもこの話題が持ち上がり、中国に軍艦の設計なんて危なっかしい、むしろタミヤの方がまともな設計をするのではなんていう意見があって見ていてなかなか楽しめました。ただ「タミヤの方がまともな設計をする」という意見ですが、これはあながち冗談っぽい意見ではなく、本気でそうなのではないかとちょっと思っています。というのもタミヤは旧日本軍の軍艦はもとより世界各国の戦闘機から戦車、銃火器まで模型化しており、下手な軍事専門家よりこの手の構造に詳しいのではないかと思えるからです。
さすがに主機などの設備を含めた設計となると話は別ですが、アウトラインだけの設計であればタミヤの設計部なら本気でいいの作ってくれるんじゃないかと思います。折角だから日本政府も今後自衛隊で新しいイージス艦とか掃海艇作るんだったらタミヤに外注した方が安くていいのが出来上がるのではなんていう風にも思え、このところ周りの人間にも話しています。タミヤも自社の設計を元にプラモも作れるんだから一石二鳥じゃないかな。
おまけ
中国に出稼ぎに来る前、何故かスポーツカーのプラモにはまって何体か作っていました。けど部屋に一台だけ作って置いておくとなかなか洒落ててインテリア的にグッドでしたが、二体、三体と増えていくにつれてなんかよくなくなるというか、部屋がマニアっぽくなって失敗したと思いました(´・ω・`)ガッカリ…
ここは日々のニュースや事件に対して、解説なり私の意見を紹介するブログです。主に扱うのは政治ニュースや社会問題などで、私の意見に対して思うことがあれば、コメント欄にそれを残していただければ幸いです。
2015年2月13日金曜日
2015年2月12日木曜日
千葉のマッドシティ~映画館編
昨日の記事でも触れていますが、私の日本潜伏地ことリアル隠れ家的賃貸住宅(マジ冗談になってなくて笑えない)は千葉県の松戸市にあります。知ってる人には早いですがこの街は最近、「千葉のマッドシティ」と呼ばれており、その理由はアニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の中でこの松戸市のことを「マッドシティ」と呼んだことがきっかけだったそうです。恐らくこの作品の制作者は「マツドシティ」と「マッドシティ」の音と文字が近いことからこう呼んだのでしょうが、なかなか語呂がいいのと、どうもいくつか全国区で報じられたことのある殺害事件があった街という印象がぴったりはまり、如何にも犯罪都市っぽい雰囲気を持つこの「マッドシティ」というあだ名が定着したのだと思います。
なおこのマッドシティという言葉ですが、元々はコナミのアクションゲームのタイトルだそうです。それと松戸市の犯罪率ですが、ネット上では冗談めかして若者の9割超が暴走族だとか内戦状態だとかいろいろ書かれてますが、さすがに毎日死人が出るほどはヤバくはないです。過激派みたいな内容を毎日書いてる私が住んでてていうのもなんですが。
そんな松戸市ですが私自身が住んでいたのは2013~2014年の一年足らずではあるものの、実家が隣の市にあって実は子供の頃から買い物なり遊びなりサイクリングなりでしょっちゅう訪れてて非常に慣れ親しんだ街だったりします。微妙な裏道とかも大体把握しているし、街がどのように変化していったかも持ち前の記憶力で案外覚えてます。
特に際立って印象に残っている松戸市の変化として、私の中ではかつて存在した二つの映画館が挙がってきます。どちらも松戸駅近くにあった映画館で、一つは松戸輝竜会館、もう一つは松戸サンリオシアターで、どちらも既に閉館しております。
輝竜会館の方は1959年に建設されてその後幾度か改装をされた映画館でしたがはっきり言って非常に狭く、ガラガラの時ならともかく人気作なら入り口が人でごった返し、正直言って今思い返すとかなり危険なレベルだったのではと思います。しかし東映アニメフェアなど子供の時分に見たい映画は何故か近くの映画館ではこの輝竜会館でしか公開されず、内心行きたくないと思いつつ小学生だった私は友達とこづかいを片手に見に行き、上映終了後にこれでもかというくらいの子供にもみくちゃにされながら脱出していたことをよく覚えてます。パンフレットを買おうものなら争奪戦みたいになってたし。
なお松戸市出身の友人にこの映画館のことを話すと、「俺はあの輝竜会館って名前を聞いただけで映画を見に行くのをやめてた」と話しており、友人もあの人でごった返す異常な構造を嫌ってたようです。
対する松戸サンリオシアターは1980年、当初は「松戸サンリオ劇場」という名前でオープン。1993年になってビルが移り「松戸サンリオシアター」と名前を変えたのですが、私が高校生までの間は映画を見に行くとしたらいつも決まってここに見に行っていました。特に小学校低学年の頃はやたらよく映画を見に行っており、うちの姉貴と二人でこづかいもらって見に行き、帰ろうと松戸駅で切符を買ったら姉貴が間違えてJRではなく京成の切符を買ったりして子供心に「頼りにならねぇなぁ」と思ったりしました。
このサンリオシアターは周辺の店舗との提携活動をよくしていて、たとえば近くの本屋なら映画料金を割り引いたチケットが買え、近くのマクドナルドの二階店舗内にはよく公開中の映画のポスターが貼られていました。貼られていたのだと「ネバーエンディングストーリ―2」のポスターが何故かよく記憶に残ってる、アトレイユ……。
私は高校生になった頃からあんま映画見なくなってここに通うこともほとんどなくなってしまったのですが、2006年にはスクリーン数を拡大して「松戸シネマサンシャイン」と再び名前を変えていたようですが、他の全国の映画館同様に客足が伸び悩んだことと、周辺の他の街でもシネマコンプレックスが出来ていったことなどからか羽振りが悪かったようで、2013年1月末にはここも閉館してしまいました。
多分、私が最後にこの映画館で見たのは2003年の「ロードオブザリング 王の帰還」で、友人と二人で見に行ったのを覚えています。なお「ロードオブザリング 旅の仲間」もこの映画館で見ており、その時は家族と見に行っています。私が2013年に日本へ帰国し、たまたまこの映画館跡の前を通った際に初めて閉館したという事実を知りましたが、子供時代から自分の中の風景に存在していた映画館だっただけに軽いショックを当時受けました。
ちなみに「松戸シネマサンシャイン」の閉館に伴い、松戸市には現在もなお映画館が一つもない状態が続いています。これだけの人口規模を持ちながら映画館が一つもないというのは全国的にも珍しいのではないかと思いますが、この辺りの人からすると小さい映画館に行くくらいなら都内や幕張に出て行くのであろうと思え、今のところあまり需要がないような気がします。とはいえいくらなんでも寂しくはないかという気がするので、どっかが新しい映画館を松戸市内に作ってくれることを陰ながら期待しております。
それにしても見出しをそのまま「千葉のマッドシティ~」としちゃったけど、こういった松戸の思い出話をシリーズ化する気か?映画館同様需要があるのかどうかも分からんし、自分で書いておきながらなんかよくわからない状態です。
2015年2月11日水曜日
時計を置きまくる友人
何度かこのブログで書いていますが私が現在日本で隠れ家に使っている部屋は「千葉のマッドシティ」こと松戸市にあります。隠れ家といいましたがこれは決して誇張な表現ではなく、松戸駅に歩いて10分程度で行ける便のいい場所にありますが行き方を知らないとまず見つからないような変な場所にあり、多分住所とか渡してもGPSとか使わない限りは普通はたどり着けないだろうと言えるようなところにあります。
現在の私は中国滞在中ということもありこの部屋にいることはほぼないのですが、日本にもある程度私物を置いておきたいのと、ちょうど部屋を借りたがっていた友人がいたので私が中国に行くのと入れ替わりにその友人が住んで現在使用しています。私物の管理はおろか郵便物、電気代諸々の諸費を友人が払ってくれるので私としても大助かりなのですが、去年の9月に一時帰国した際にちょっと驚く光景が広がっていました。
単刀直入に述べると、部屋中いたるところにこれでもかというくらい無数のアナログ時計が置いてありました。なお私が部屋を出て行く際にはデジタルの置時計が一つだけしかありませんでした。
実際にどれくらいの時計があるか正確には数えてませんが、友人曰く部屋の中にいてどの方向を向いても時間がわかるような配置にしてあるということで、感覚的には居間内の八方向すべてに何かしらの時計が置いてあり、台所にも複数、そして何故か風呂の中にもハンガーの針金使って無理矢理吊るす形で配置されていました。
一体なんでこんな時計置くのかついさっき聞いてみたところ、なんでも友人の実家では当たり前の光景だったそうで、風呂の中で読書したりするので長湯となるため時間を把握するのに風呂内に置くのも特別不思議に感じてないそうです。
また時計の種類も基本はアナログで、正確に何分何秒かを知ることよりも一目で大まかな時間がわかる方が大事とのことで、割とデジタル時計を使う傾向のある自分と対照的な答えをしてきました。
しかし友人の言うことの中でもどの方向を向いても時計が視界が入るようにするというのはまだ理解でき、先日にふとこの時の友人の話を思い出し、私も文具屋で小さいアナログの置時計を買ってパソコンの隣に置くようにしてみました。パソコンの画面内にも時計表示がもちろんありますがやっぱり置いてみると違うもので、作業中に今何時なのかパッと見る際はついついアナログの方を向いてしまいます。
それと私のパソコンは設定変えればそれまでですが、現在のところ日本標準時に設定していて中国の時間とは一時間の時差があります。なんでこんな風にしているのかというと作業中とかに日本は今何時当たりなのかと意識させるためなのですが、ぶっちゃけそうした意識よりも現在こっちで何時かを把握する面倒さの方が大きい気がします。
なお私と友人の二人で以前にインテリア関連に詳しい方と話をする機会がありましたが、その時の会話をきっかけに私もインテリアというか室内の空間をどのようにみせるのか、家具などの配置をどうするのかということに興味を持つようになり、先日にこのブログでも紹介した革椅子の購入など以前に比べこだわりを持つようになってきました。この友人のやたら時計を置く、それもアナログでというスタンスも一つのセンスで、そう考えると部屋には何かしらのコンセプトというかこだわりがあった方が面白いのかなと思えてきます。
現在の私は中国滞在中ということもありこの部屋にいることはほぼないのですが、日本にもある程度私物を置いておきたいのと、ちょうど部屋を借りたがっていた友人がいたので私が中国に行くのと入れ替わりにその友人が住んで現在使用しています。私物の管理はおろか郵便物、電気代諸々の諸費を友人が払ってくれるので私としても大助かりなのですが、去年の9月に一時帰国した際にちょっと驚く光景が広がっていました。
単刀直入に述べると、部屋中いたるところにこれでもかというくらい無数のアナログ時計が置いてありました。なお私が部屋を出て行く際にはデジタルの置時計が一つだけしかありませんでした。
実際にどれくらいの時計があるか正確には数えてませんが、友人曰く部屋の中にいてどの方向を向いても時間がわかるような配置にしてあるということで、感覚的には居間内の八方向すべてに何かしらの時計が置いてあり、台所にも複数、そして何故か風呂の中にもハンガーの針金使って無理矢理吊るす形で配置されていました。
一体なんでこんな時計置くのかついさっき聞いてみたところ、なんでも友人の実家では当たり前の光景だったそうで、風呂の中で読書したりするので長湯となるため時間を把握するのに風呂内に置くのも特別不思議に感じてないそうです。
また時計の種類も基本はアナログで、正確に何分何秒かを知ることよりも一目で大まかな時間がわかる方が大事とのことで、割とデジタル時計を使う傾向のある自分と対照的な答えをしてきました。
しかし友人の言うことの中でもどの方向を向いても時計が視界が入るようにするというのはまだ理解でき、先日にふとこの時の友人の話を思い出し、私も文具屋で小さいアナログの置時計を買ってパソコンの隣に置くようにしてみました。パソコンの画面内にも時計表示がもちろんありますがやっぱり置いてみると違うもので、作業中に今何時なのかパッと見る際はついついアナログの方を向いてしまいます。
それと私のパソコンは設定変えればそれまでですが、現在のところ日本標準時に設定していて中国の時間とは一時間の時差があります。なんでこんな風にしているのかというと作業中とかに日本は今何時当たりなのかと意識させるためなのですが、ぶっちゃけそうした意識よりも現在こっちで何時かを把握する面倒さの方が大きい気がします。
なお私と友人の二人で以前にインテリア関連に詳しい方と話をする機会がありましたが、その時の会話をきっかけに私もインテリアというか室内の空間をどのようにみせるのか、家具などの配置をどうするのかということに興味を持つようになり、先日にこのブログでも紹介した革椅子の購入など以前に比べこだわりを持つようになってきました。この友人のやたら時計を置く、それもアナログでというスタンスも一つのセンスで、そう考えると部屋には何かしらのコンセプトというかこだわりがあった方が面白いのかなと思えてきます。
2015年2月10日火曜日
シチズンの広州工場閉鎖について
経済記者でもないんだしニュース自体は取り上げなくてもいいんですが、このニュースの扱いについてちょっと思うところがあるので執筆します。
・シチズン系の中国工場が閉鎖 突然の通知、従業員ら抗議(朝日新聞)
・西铁城在中国销售边缘化或成公司清算主因(中国広播網、中国語)
多分このブログを訪れる人も上記のニュースは知らなかった方が多いのではないかと思います。ニュース概要を簡単に説明すると、日本の腕時計メーカー大手、シチズンの子会社、西鉄城精密(広州)有限公司(広東省広州市)は先週の2月5日午後、全従業員に対して突然、翌6日付で解雇するとの通知を出しました。もちろんこの通知は従業員らにとって寝耳に水でしたが、工場はその日の就業を終えると翌日には既に閉鎖され、事の説明を求める従業員らが入り口前に集まるなど大きな騒ぎとなりました。
シチズン側は今回の突然の解雇、閉鎖について会社自体の清算に伴うもので、従業員らに対しては契約終了(=解雇)に同意すれば一ヶ月分の給与に当たる補償金に加え勤務年数に応じた一時金を支払う方針であると発表しています。こうした通知に対して従業員の中にはやむなく同意する方も出ているようですが、大半の方は事前通知もない度の過ぎた解雇行為であるとしてシチズンと地元当局などに抗議を続けているとの報道も出ています。
論点を整理すると、今回シチズンはこの子会社の従業員に対して文字通り、「明日から来なくていいよ」と突然発表したということです。この事前通告なしの解雇が問題であるか否かですが、結論から言うとクロで、明らかに法律に違反した行為と言わざるを得ません。中国の労働法では会社が従業員に対して解雇を行う場合、最低でも一ヶ月前には通知しなくてはならないと明記されています。しかも不渡りを出しての突発的な倒産でもなく自主的な清算であればなおさらでしょう。
もっともシチズン側がこうした強引な手段を取った気持ちも、経営社側からの視点であれば理解できなくもありません。しかし理解できるのは「こうしたいと思う気持ち」だけであって実際にやるとなると話は別で、ストレートに言えばひどいことをやる会社だと私も思います。
特に中国は2月18日から旧正月(春節)の長期休暇に入り、故郷へ里帰りするためにもただでさえお金が入用なこの時期に解雇を迫るというのは、こう言ってはなんですが確信犯でしょう。また長期間勤務していた人からすればいきなり定職を失うようなもので、ろくな再就職支援も受けられないまま放りだされるなんて家族持ちの方々には心の底から同情心を覚えます。
なお引用した中国語の記事には業界関係者のコメントとして、シチズンは確かに世界七大腕時計ブランドに入っているが近年は他の日系ブランド共にフェードアウトしつつあり、中国市場でもスイス製やドイツ製の腕時計の方へ人気が高まってきていると述べ、経営環境が悪くなっているというような見方を示しています。
以上が事件の事実解説ですがこの件についてもう少し触れると、こう言ってはなんですがやや日系メディアの取り扱いは小さすぎやしないかという気がします。私自身も友人から昨日に教えてもらってこの事件を知りましたが、日系メディアで大きく取り扱っている所は、見落としているだけかもしれませんが今の所見当たりません。
仮にこのような行為を、それこそシチズンほどの規模を持つ会社が実行したら少なくとも三日くらいは大きくニュースに取り上げられ、企業の倫理観を問う記事も出てくるでしょう。しかし中国の工場だったら、中国人を解雇するのであればそこまでしないのか……となっていいものでしょうか。そりゃ外国の工場なのだから国内より注目が小さくなるのは仕方ないとしても、それを考慮に入れてもこの件の日本の報道はやや小さすぎる気がしてなりません。
最後にシチズンについて個人的な思い出を述べると、今をさかのぼること約3年前、香港でこのシチズンの時計を巡り多大な苦労をかけさせられました。
・シチズンの呪い
詳細は上記の記事を是非読んでもらいたいのですが、結局この時にしていたシチズンの時計は日本に送り修理しました。修理から戻ってきた後はしばらくつけていましたが自分の中の愛着はとうに薄れており、また別の理由でこの時計が憎くてたまらなくなったため、「ファッキンシチズン!」と吐き捨てて実家で投げ捨ててしまいました。
そんなこんだで今はイトーヨーカドーで買った1000円の女性ものっぽい腕時計をしています。この時計1000円やったと周囲に話すと、「中国でもそんなに安くで腕時計買えないって」と反応されてしまいます。
・シチズン系の中国工場が閉鎖 突然の通知、従業員ら抗議(朝日新聞)
・西铁城在中国销售边缘化或成公司清算主因(中国広播網、中国語)
多分このブログを訪れる人も上記のニュースは知らなかった方が多いのではないかと思います。ニュース概要を簡単に説明すると、日本の腕時計メーカー大手、シチズンの子会社、西鉄城精密(広州)有限公司(広東省広州市)は先週の2月5日午後、全従業員に対して突然、翌6日付で解雇するとの通知を出しました。もちろんこの通知は従業員らにとって寝耳に水でしたが、工場はその日の就業を終えると翌日には既に閉鎖され、事の説明を求める従業員らが入り口前に集まるなど大きな騒ぎとなりました。
シチズン側は今回の突然の解雇、閉鎖について会社自体の清算に伴うもので、従業員らに対しては契約終了(=解雇)に同意すれば一ヶ月分の給与に当たる補償金に加え勤務年数に応じた一時金を支払う方針であると発表しています。こうした通知に対して従業員の中にはやむなく同意する方も出ているようですが、大半の方は事前通知もない度の過ぎた解雇行為であるとしてシチズンと地元当局などに抗議を続けているとの報道も出ています。
論点を整理すると、今回シチズンはこの子会社の従業員に対して文字通り、「明日から来なくていいよ」と突然発表したということです。この事前通告なしの解雇が問題であるか否かですが、結論から言うとクロで、明らかに法律に違反した行為と言わざるを得ません。中国の労働法では会社が従業員に対して解雇を行う場合、最低でも一ヶ月前には通知しなくてはならないと明記されています。しかも不渡りを出しての突発的な倒産でもなく自主的な清算であればなおさらでしょう。
もっともシチズン側がこうした強引な手段を取った気持ちも、経営社側からの視点であれば理解できなくもありません。しかし理解できるのは「こうしたいと思う気持ち」だけであって実際にやるとなると話は別で、ストレートに言えばひどいことをやる会社だと私も思います。
特に中国は2月18日から旧正月(春節)の長期休暇に入り、故郷へ里帰りするためにもただでさえお金が入用なこの時期に解雇を迫るというのは、こう言ってはなんですが確信犯でしょう。また長期間勤務していた人からすればいきなり定職を失うようなもので、ろくな再就職支援も受けられないまま放りだされるなんて家族持ちの方々には心の底から同情心を覚えます。
なお引用した中国語の記事には業界関係者のコメントとして、シチズンは確かに世界七大腕時計ブランドに入っているが近年は他の日系ブランド共にフェードアウトしつつあり、中国市場でもスイス製やドイツ製の腕時計の方へ人気が高まってきていると述べ、経営環境が悪くなっているというような見方を示しています。
以上が事件の事実解説ですがこの件についてもう少し触れると、こう言ってはなんですがやや日系メディアの取り扱いは小さすぎやしないかという気がします。私自身も友人から昨日に教えてもらってこの事件を知りましたが、日系メディアで大きく取り扱っている所は、見落としているだけかもしれませんが今の所見当たりません。
仮にこのような行為を、それこそシチズンほどの規模を持つ会社が実行したら少なくとも三日くらいは大きくニュースに取り上げられ、企業の倫理観を問う記事も出てくるでしょう。しかし中国の工場だったら、中国人を解雇するのであればそこまでしないのか……となっていいものでしょうか。そりゃ外国の工場なのだから国内より注目が小さくなるのは仕方ないとしても、それを考慮に入れてもこの件の日本の報道はやや小さすぎる気がしてなりません。
最後にシチズンについて個人的な思い出を述べると、今をさかのぼること約3年前、香港でこのシチズンの時計を巡り多大な苦労をかけさせられました。
・シチズンの呪い
詳細は上記の記事を是非読んでもらいたいのですが、結局この時にしていたシチズンの時計は日本に送り修理しました。修理から戻ってきた後はしばらくつけていましたが自分の中の愛着はとうに薄れており、また別の理由でこの時計が憎くてたまらなくなったため、「ファッキンシチズン!」と吐き捨てて実家で投げ捨ててしまいました。
そんなこんだで今はイトーヨーカドーで買った1000円の女性ものっぽい腕時計をしています。この時計1000円やったと周囲に話すと、「中国でもそんなに安くで腕時計買えないって」と反応されてしまいます。
2015年2月9日月曜日
鎌倉仏教が成立した背景
上記の画像はまたネットで拾ってきたものですが、鎌倉時代に新たに成立した六宗派の仏教、いわゆる鎌倉仏教の特徴と関連性が非常にわかりやすく図示されており、初め見た際には「こんなものあったのか」と思わず唸りました。真面目な話、これ中学や高校での歴史の教科書や資料集に載せた方が良いんじゃないかと本気で思います。なお一番ツボだったのは時宗です。
さてこの鎌倉仏教ですが、現代で最大勢力を誇るのは浄土真宗ですが他の五宗派も現代において一勢力を張るだけの勢力はしっかり保っており、これは逆に考えるならば現代にも続くくらいスタンダードとなる宗派がすべてこの鎌倉時代に成立したということになります。何故成立したのがすべて鎌倉時代なのか、これは一つのキーワードになるように思え今日はその辺について自分なりの意見をスパッと書くことにします。
結論からとっとと書くと鎌倉仏教が成立した当時、日本人にとってまさに世界観が一変する出来事があったためではないかと思います。その出来事というのも天皇制の立ち位置の変化こと、1221年の承久の乱で、この事件による思想、社会的価値観の大きな変化が新仏教の成立に寄与したと素人ながら考えています。
承久の乱については説明するまでもないでしょうが、天皇家の権威と権力の回復を図った後鳥羽上皇らの一派が鎌倉幕府と対立したところ鎌倉幕府側が圧勝し、それによってそれ以前はやや拮抗していた両者の関係が幕府側が皇位継承権に干渉できるようになるなど優位に立つようになった事件です。承久の乱については以前にも一度取り上げていますが、日本というのは良くも悪くも天皇を中心とした国家で、その天皇制の立ち位置が大きく変化するということは文字通り国体が変わると言ってもいいほどのインパクトを持ち、それだけにこの事件も日本史上でも稀に見るくらいの大事件であったと考えてもいいくらいです。それこそ承久の乱以外で天皇制の立ち位置が明確に変わった例を挙げるとすれば明治維新と二次大戦の敗戦しか例はなく、いわば承久の乱は日本史上の事件としてはトップスリーに入るくらいのインパクトを持っていると私は考えています。
ちょっと脱線しますが、トップスリーというには承久の乱はほかの二つと比べて現代日本ではやや取り扱いが小さいようにも感じます。恐らくそれは戦前の皇国史観が影響していて、天皇家側が敗戦したという事実にあまり触れたくなかったのではないかと推測しています。ただ事件のインパクトを考えると明らかに扱いが小さすぎて評価を誤る恐れがあり、もうちょっと大きく取り扱うべきではないかと日頃から私は主張しています。
話は戻りますが、事件当時に当たる鎌倉時代初期は武士の地位が確実に向上しつつも日本の統治主は天皇家でまだ変わりないというのが常識だったと思います。それがこの事件によって一気にひっくり返るというか天皇家の上に幕府が明確に立ち、また土地の支配に関しても公家より武士が勝るようになったことは本気で世界そのものが変わるくらいのインパクトだったのではないかとも思えます。勝手な推測が続きますがそれは一種の社会的不安を起こしたでしょうし、また権威の崩壊というかそれ以前まで尊敬を集めていた組織や人物が一気に軽蔑されるようになるなど、ヨーロッパのルネサンスのような大きな思想の変化があったのではないかという気がします。
そのような世界観の中で求められたのはやはり新しい価値観であったように思え、そうした背景もあって鎌倉仏教は当時の新興宗教として設立に至っていったのではないかというのが私の意見です。最近この言い回しが多くて自分でも嫌な気もしますが、逆を言えばこうした社会不安がなければ鎌倉仏教は成立していなかったのではとも言いたいわけです。
最後におまけというか自分の実体験を話すと、この六宗派の中で明確に帰依している人物と会ったことがあるのは曹洞宗の人です。その人は自分の大学の先輩にあたる人物で、なんでも在学中に出家して一旦は大学を退学したもののもう一度学問に目覚めて復学し、自分と同じ講義を受けていたことから知り合いました。
やっぱりユニークな人で話してて面白かったのですが、ある日に曹洞宗なら座禅の時間が長いのかと聞いてみたところ、こんな答えが返ってきました。
「いや、ほかの寺は違うかもしれないがうちは座禅というよりもとにもかくにも掃除に力をかける。もう何も考えず永遠に掃除をしてろっていう具合に。なもんだから静かな所で瞑想に耽りたいと思ってうちに来る人なんかは違和感を感じることが多いよ」
こういう話はなかなか外では聞こえないだけに、聞いた当時は非常になるほどと思って感心しました。やっぱり仏教解説本を読むよりも、実際に修行している人の話を聞く方がずっと早そうです。
2015年2月7日土曜日
山本議員のISIL非難決議棄権について
・山本太郎氏のテロ非難決議棄権 民主・榛葉氏「決議の意味、分かっているのか?」 連携見直しも…(産経新聞)
詳しい説明は無用でしょうが、本日参議院で行われたISILのテロ行為を非難する決議の採択の際、山本太郎議員が投票を棄権する行動を取りました。この山本議員の行動に対して私の感想を述べると、どうあっても理解できない上に望ましいとは思えない行動で、なんでこんな人が議員やっているんだろうという強い不信感を覚えました。
山本議員がどういう思惑で棄権したのかまではわかりませんが、私の勝手な推量で話させてもらうとこの決議が政府の主導で進められたからだという理由でしかないのではないかと思います。山本議員は反原発を掲げて政界へ進出しましたが、当初でこそ具体的な政策案も出さなかったもののまだ原発反対という基本的な政治姿勢を持っているように見えてました。ただ年を経るにつれて次第に原発問題以外の面でも様々に意見するようになり、政治家なのだからそれ自体は問題ではないものの、発信する意見はどれも時の政府の方針に反対するというものしかなく、国家や政治ををどう持っていきたいのかというイメージは全く見えないままただ逆らうことにだけに意義を持って活動してるように私の目には見えました。
今回の棄権も、個人的な推測ですがどうせ政府が定義した内容だからとか、他者の存在を否定するためだけの内容だからとかそういう考えからやっただけで、ISILがどんな組織であるのかなんていうのは度外視しているのではないかと思います。それこそ、ISIL自体が自分たちの価値観以外を全く認めない組織であることなんて度外視で。
私はこのブログでISILを初めて取り上げた際、日本は国家としてこの組織に対しどのような姿勢を持つのかしっかり考えるべきではないかと言うようなことを書いたと思います。これははっきりとは書きませんでしたが、ISILを潰そうとする米国を初めとした国家連合を政府として本腰入れ、資金援助なり後方支援なりで応援するべきか否かを考えなければならないし示さなければならないと暗に述べていました。私の意見は言うまでもなく実際に自衛隊を派遣するかどうかは別問題として置き、やれるのであれば全力でもってISILを潰すよう日本は支援なりで動くべきだと当時考え、現時点でもそのように考えています。
一体何故そのように考えるのか。色々記事を読んでいると識者などはISILは国家システムを否定する存在だから危険などというようなことを書いていますが私の意見は少し違い、単純に彼らの暴力性や破壊行動に対し歯止めをかけるべきであることと、現代の倫理的価値観を守るため彼らの存在は許されないと考えたからです。
その上で仮に日本がISIL潰しのために動いたら日本でテロを起こされたり、日本人が捕縛されたり殺害されたりするリスクが生まれると考えられますが、私は今のISILの行動を見ている限りだと支援をしようがしまいが何らかの形で危害を加えてくると踏んでいました。なんでかっていうと彼らは他者に対して服従するか破壊するかの二択しか選択肢を持っていないように見えるからです。
どう解釈されるかは任せますが、今回の日本人人質事件でもって私の考えは大筋で正しかったと証明できたのではないかと思います。仮に日本が人道支援も含めて中東事情に関わらないようにしても、今回の様に日本人が人質になることもあれば日本のどっかでテロ事件が起こる可能性はなくならないと思います。それこそ、「日本人はアメリカ産牛肉を牛丼にして食べている」とか、「日本はイスラム教の教えに染まっていない」なんてふざけた攻撃理由を挙げられて。
私にしては丁寧な言葉で書き綴っていますがちょっとだけ本音を出すと、何したって突っかかってくるんだったら二度と立ち上がれないよう確実に仕留める以外にリスクをなくす方法なんてありません。折角米国とかが潰そうと動いているのだし日本は直接手を下さずに済むのなら、資金を回したり後方支援するなどして彼らが一刻も早く潰れてしまうよう動くべきなのが今求められている外交じゃないかと思いますし、これを対岸の火事と思っててはいけない気がします。自衛隊を派遣せずに済むのならそれに越したことはありません。
ここで話を戻しますが、このように考えるにつけ今回の山本議員の行動は一有権者としては不愉快極まりありません。恐らくこの一件は海外にも報じられ、「日本はISILに対して一枚岩ではない」なんて報じられ方もするかもしれません。この非難決議はただ決議するだけで意味がないという方もいますが、国内以上に国外へメッセージを発信するという意味ではやらないよりやった方が価値があるし、今後何かしらの行動を日本が取っていくというのであれば必要な決議だと思います。
それだけに山本議員は、重ねて言いますがどうでもいい理由で今回の行動を取ったというのであれば正直議員を辞めてもらいたいのが本音です。そもそも何故彼のような人間が議員になるのか、小沢が当選することといい日本の民主主義にはまだまだ課題が多いように感じたのが今日一日です。
詳しい説明は無用でしょうが、本日参議院で行われたISILのテロ行為を非難する決議の採択の際、山本太郎議員が投票を棄権する行動を取りました。この山本議員の行動に対して私の感想を述べると、どうあっても理解できない上に望ましいとは思えない行動で、なんでこんな人が議員やっているんだろうという強い不信感を覚えました。
山本議員がどういう思惑で棄権したのかまではわかりませんが、私の勝手な推量で話させてもらうとこの決議が政府の主導で進められたからだという理由でしかないのではないかと思います。山本議員は反原発を掲げて政界へ進出しましたが、当初でこそ具体的な政策案も出さなかったもののまだ原発反対という基本的な政治姿勢を持っているように見えてました。ただ年を経るにつれて次第に原発問題以外の面でも様々に意見するようになり、政治家なのだからそれ自体は問題ではないものの、発信する意見はどれも時の政府の方針に反対するというものしかなく、国家や政治ををどう持っていきたいのかというイメージは全く見えないままただ逆らうことにだけに意義を持って活動してるように私の目には見えました。
今回の棄権も、個人的な推測ですがどうせ政府が定義した内容だからとか、他者の存在を否定するためだけの内容だからとかそういう考えからやっただけで、ISILがどんな組織であるのかなんていうのは度外視しているのではないかと思います。それこそ、ISIL自体が自分たちの価値観以外を全く認めない組織であることなんて度外視で。
私はこのブログでISILを初めて取り上げた際、日本は国家としてこの組織に対しどのような姿勢を持つのかしっかり考えるべきではないかと言うようなことを書いたと思います。これははっきりとは書きませんでしたが、ISILを潰そうとする米国を初めとした国家連合を政府として本腰入れ、資金援助なり後方支援なりで応援するべきか否かを考えなければならないし示さなければならないと暗に述べていました。私の意見は言うまでもなく実際に自衛隊を派遣するかどうかは別問題として置き、やれるのであれば全力でもってISILを潰すよう日本は支援なりで動くべきだと当時考え、現時点でもそのように考えています。
一体何故そのように考えるのか。色々記事を読んでいると識者などはISILは国家システムを否定する存在だから危険などというようなことを書いていますが私の意見は少し違い、単純に彼らの暴力性や破壊行動に対し歯止めをかけるべきであることと、現代の倫理的価値観を守るため彼らの存在は許されないと考えたからです。
その上で仮に日本がISIL潰しのために動いたら日本でテロを起こされたり、日本人が捕縛されたり殺害されたりするリスクが生まれると考えられますが、私は今のISILの行動を見ている限りだと支援をしようがしまいが何らかの形で危害を加えてくると踏んでいました。なんでかっていうと彼らは他者に対して服従するか破壊するかの二択しか選択肢を持っていないように見えるからです。
どう解釈されるかは任せますが、今回の日本人人質事件でもって私の考えは大筋で正しかったと証明できたのではないかと思います。仮に日本が人道支援も含めて中東事情に関わらないようにしても、今回の様に日本人が人質になることもあれば日本のどっかでテロ事件が起こる可能性はなくならないと思います。それこそ、「日本人はアメリカ産牛肉を牛丼にして食べている」とか、「日本はイスラム教の教えに染まっていない」なんてふざけた攻撃理由を挙げられて。
私にしては丁寧な言葉で書き綴っていますがちょっとだけ本音を出すと、何したって突っかかってくるんだったら二度と立ち上がれないよう確実に仕留める以外にリスクをなくす方法なんてありません。折角米国とかが潰そうと動いているのだし日本は直接手を下さずに済むのなら、資金を回したり後方支援するなどして彼らが一刻も早く潰れてしまうよう動くべきなのが今求められている外交じゃないかと思いますし、これを対岸の火事と思っててはいけない気がします。自衛隊を派遣せずに済むのならそれに越したことはありません。
ここで話を戻しますが、このように考えるにつけ今回の山本議員の行動は一有権者としては不愉快極まりありません。恐らくこの一件は海外にも報じられ、「日本はISILに対して一枚岩ではない」なんて報じられ方もするかもしれません。この非難決議はただ決議するだけで意味がないという方もいますが、国内以上に国外へメッセージを発信するという意味ではやらないよりやった方が価値があるし、今後何かしらの行動を日本が取っていくというのであれば必要な決議だと思います。
それだけに山本議員は、重ねて言いますがどうでもいい理由で今回の行動を取ったというのであれば正直議員を辞めてもらいたいのが本音です。そもそも何故彼のような人間が議員になるのか、小沢が当選することといい日本の民主主義にはまだまだ課題が多いように感じたのが今日一日です。
2015年2月6日金曜日
自分の食べ物の好み
特にこのブログでは書きませんでしたがスパイアクションゲームとして名高い「メタルギアソリッドシリーズ」の3のPSVita版をを昨年日本に帰国した際に購入し、昨年のうちにクリアしていました。メタルギアソリッドシリーズは何本も作品が出ていますがその中でもこの3が最高傑作とも呼ばれているだけに自分も楽しめ、そのゲーム性からストーリーまで文句なしに人に薦められる出来でした。
このゲームをやったことのある人なら話が早いのですがこの作品のテーマはサバイバルにあり、戦場で蛇やカエル、蝙蝠、果てにはツチノコまで捕まえて時に捕食し時に敵兵へ投げるなどして遊べますが、食べる際に主人公であるスネークは様々な反応を見せ、「まっずぅ……」と言うこともあれば「もっと食わせろ!」、「最高だぁ!」などと大塚明夫氏の渋い声で見事な演技ぶりを見せてくれます。
そんなこのゲームの後半には主人公に加えヒロインを同行して戦う場面が入ります。ヒロインも主人公同様に食べ物を食べないと体力が落ちていくので蛇とかカエルを食わせるのですが、この時にヒロインがみせる反応は主人公と同様というべきか、色っぽい声で「もっと食べさせてぇ」などと言うなど様々な反応を見せます。ただ食べ物の好みは主人公と同じで、主人公が絶賛した物には同じく絶賛し、嫌う食べ物は嫌う反応を見せます。
そんな反応を見ていてふと思ったのは、「食べ物の好みは案外、根源的な人間の相性にも影響するんじゃないか?」という点です。よく夫婦喧嘩の元になるのは食べ物の好みの違いだと聞くし、逆に好みが一致した相手とは意外と関係が続くということも耳にします。実際このゲームの主人公とヒロインはその後のストーリーだと一旦離れ合うものの後に盟友となり、最終的にヒロインは主人公のデザイナードベビーの代理母となります。
では男女関係なく自分と相性を図る上で自分と同じ食べ物の好みを持つ相手を捜したらどうなるのか。これはまだ実証していませんが、少なくとも自分がやたら食べるカレーが嫌いな奴とは仲良くなれそうもないと思えるだけにやっぱり食べ物の好みは相性に影響するのでは、なんて思います。
そういうわけでこの場で私の食べ物の好みについて書いていくと、まず食べられない食べ物に関してはほぼなく、出されたら一般的な範囲内で何でも食えます。辛い料理に関してもさすがに四川料理のきついのとかは無理ですが、標準的な中華料理の辛さであれば一般的な中国人同等に口にすることができ、酸味が効いたものとかでも対応できる自信があります。
ただ苦手と言うか率先して食べないものはあり、ズバリ言うと牡蠣に代表される貝類です。貝類は食べててあまりおいしいとは思えないし身も少ないので、出されても一口しか端をつけずその後は放置することが多いです。食べられないわけではないのですが、他に食うものがあればそっちの方を優先してしまいます。
シーフード系で言えばほかにもウニやいくらも全く手をつけません。これも食えないわけじゃないですが値段の割に身が少なく、なんか食べてて損した気になるのでパック寿司のネタに入っていれば大抵欲しがるほかの人にあげてしまいます。なお寿司ネタで言えばイカが一番好きで、開口一番にイカを5皿頼んで周りにドン引きされたこともありました。
反対に好きな食べ物となると、既に挙げているカレーとサンドイッチが代表格です。カレーに関しては三日連続、場合によっては一週間連続でも飽きない自信があり、自分でもしょっちゅう作ればインド料理屋などにしょっちゅう通ったり、カレー専門の小さなレストランの親父とは顔見知りになるくらいに通いました。
サンドイッチに関してはそれほど特別な感情はないものの、具材を変えれば味はいくらでも変わるので対外的に「好きな食べ物は?」と聞かれた際にこれを挙げると便利だからという理由でいつもあげています。ただこう言いながらも実生活で食べることは多く、前の会社では昼食に食べるものと言ったらコンビニで売ってるカレーかサンドイッチの二択で、周囲からもっと他のを食べたらと言われましたがコストパフォーマンス的にこれがいいと言って譲りませんでした。
このカレーとサンドイッチが好きな食べ物の代表格であることは間違いないものの、この二つの陰に隠れて真に一番好きなのは厚焼き煎餅です。以前香港に滞在していた時に尋ねてきた友人にわざわざ買って持ってこさせたことがありましたが、久々の再会ということもあって友人とあれこれ話をしながら平気で袋を開け、そのままバリバリと食べ続けながら話し続け、結局中に入っていた八枚くらいの煎餅を友人には一枚もくれてやらずにそのまま全部平らげたこともありました。自分でもよくわかりませんが厚焼き煎餅が目の前にあると一心不乱に食べ続ける癖があり、その甲斐あってか歯もやたら丈夫に育ちました。胡桃の殻だって噛んで割るし。
何が言いたいのかっていうと、多分自分と同じ食べ物の好みの人間はきっと少ないだろうなってことです。食べ物の味よりも栄養価で選んじゃう癖もあるしなぁ。
おまけ
最初に取り上げた「メタルギアソリッド3」ですが、やや難しいゲームであるものの上にも書いてある通りに文句なしで人に薦められるゲームです。声優陣もほかにかわりがいないと思えるくらいに各キャラクターとマッチしていることもさることながら、ストーリーもエンディングのラストシーンは秀逸の一言に尽きます。
なおそのエンディングでヒロインが事件の真相を涙声の独白形式で語るシーンがあるのですが、このセリフは実際に声優が泣きながら収録したという噂があります。真偽はどうかわかりませんが、実際にそのシーンは自分も涙流しながら聞いてました(ノД`)
このゲームをやったことのある人なら話が早いのですがこの作品のテーマはサバイバルにあり、戦場で蛇やカエル、蝙蝠、果てにはツチノコまで捕まえて時に捕食し時に敵兵へ投げるなどして遊べますが、食べる際に主人公であるスネークは様々な反応を見せ、「まっずぅ……」と言うこともあれば「もっと食わせろ!」、「最高だぁ!」などと大塚明夫氏の渋い声で見事な演技ぶりを見せてくれます。
そんなこのゲームの後半には主人公に加えヒロインを同行して戦う場面が入ります。ヒロインも主人公同様に食べ物を食べないと体力が落ちていくので蛇とかカエルを食わせるのですが、この時にヒロインがみせる反応は主人公と同様というべきか、色っぽい声で「もっと食べさせてぇ」などと言うなど様々な反応を見せます。ただ食べ物の好みは主人公と同じで、主人公が絶賛した物には同じく絶賛し、嫌う食べ物は嫌う反応を見せます。
そんな反応を見ていてふと思ったのは、「食べ物の好みは案外、根源的な人間の相性にも影響するんじゃないか?」という点です。よく夫婦喧嘩の元になるのは食べ物の好みの違いだと聞くし、逆に好みが一致した相手とは意外と関係が続くということも耳にします。実際このゲームの主人公とヒロインはその後のストーリーだと一旦離れ合うものの後に盟友となり、最終的にヒロインは主人公のデザイナードベビーの代理母となります。
では男女関係なく自分と相性を図る上で自分と同じ食べ物の好みを持つ相手を捜したらどうなるのか。これはまだ実証していませんが、少なくとも自分がやたら食べるカレーが嫌いな奴とは仲良くなれそうもないと思えるだけにやっぱり食べ物の好みは相性に影響するのでは、なんて思います。
そういうわけでこの場で私の食べ物の好みについて書いていくと、まず食べられない食べ物に関してはほぼなく、出されたら一般的な範囲内で何でも食えます。辛い料理に関してもさすがに四川料理のきついのとかは無理ですが、標準的な中華料理の辛さであれば一般的な中国人同等に口にすることができ、酸味が効いたものとかでも対応できる自信があります。
ただ苦手と言うか率先して食べないものはあり、ズバリ言うと牡蠣に代表される貝類です。貝類は食べててあまりおいしいとは思えないし身も少ないので、出されても一口しか端をつけずその後は放置することが多いです。食べられないわけではないのですが、他に食うものがあればそっちの方を優先してしまいます。
シーフード系で言えばほかにもウニやいくらも全く手をつけません。これも食えないわけじゃないですが値段の割に身が少なく、なんか食べてて損した気になるのでパック寿司のネタに入っていれば大抵欲しがるほかの人にあげてしまいます。なお寿司ネタで言えばイカが一番好きで、開口一番にイカを5皿頼んで周りにドン引きされたこともありました。
反対に好きな食べ物となると、既に挙げているカレーとサンドイッチが代表格です。カレーに関しては三日連続、場合によっては一週間連続でも飽きない自信があり、自分でもしょっちゅう作ればインド料理屋などにしょっちゅう通ったり、カレー専門の小さなレストランの親父とは顔見知りになるくらいに通いました。
サンドイッチに関してはそれほど特別な感情はないものの、具材を変えれば味はいくらでも変わるので対外的に「好きな食べ物は?」と聞かれた際にこれを挙げると便利だからという理由でいつもあげています。ただこう言いながらも実生活で食べることは多く、前の会社では昼食に食べるものと言ったらコンビニで売ってるカレーかサンドイッチの二択で、周囲からもっと他のを食べたらと言われましたがコストパフォーマンス的にこれがいいと言って譲りませんでした。
このカレーとサンドイッチが好きな食べ物の代表格であることは間違いないものの、この二つの陰に隠れて真に一番好きなのは厚焼き煎餅です。以前香港に滞在していた時に尋ねてきた友人にわざわざ買って持ってこさせたことがありましたが、久々の再会ということもあって友人とあれこれ話をしながら平気で袋を開け、そのままバリバリと食べ続けながら話し続け、結局中に入っていた八枚くらいの煎餅を友人には一枚もくれてやらずにそのまま全部平らげたこともありました。自分でもよくわかりませんが厚焼き煎餅が目の前にあると一心不乱に食べ続ける癖があり、その甲斐あってか歯もやたら丈夫に育ちました。胡桃の殻だって噛んで割るし。
何が言いたいのかっていうと、多分自分と同じ食べ物の好みの人間はきっと少ないだろうなってことです。食べ物の味よりも栄養価で選んじゃう癖もあるしなぁ。
おまけ
最初に取り上げた「メタルギアソリッド3」ですが、やや難しいゲームであるものの上にも書いてある通りに文句なしで人に薦められるゲームです。声優陣もほかにかわりがいないと思えるくらいに各キャラクターとマッチしていることもさることながら、ストーリーもエンディングのラストシーンは秀逸の一言に尽きます。
なおそのエンディングでヒロインが事件の真相を涙声の独白形式で語るシーンがあるのですが、このセリフは実際に声優が泣きながら収録したという噂があります。真偽はどうかわかりませんが、実際にそのシーンは自分も涙流しながら聞いてました(ノД`)
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