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2017年4月10日月曜日

出身地方で異なるメンタルの強さ

 先日高校の同級生を上海市内の自宅に招いてしばらく観光案内した際、友人から私の口調が随分と怖くなったと何度も言われました。まるで今にも殴り掛かってきそうな口調だとのことですが、私からすればかつての職場で怒鳴られまくった文言と比べれば丁寧にも程があるほど優しく語りかけているつもりだっただけに逆に「お前の方が甘い」と言い返しましたが、「花園君が前にいた職場(新聞社)が異常なんだよ」と逆に言い返され、「それは間違いないな」と私も認めました。
 ただ、この友人に限らないというか私の高校の同級生はほぼ例外なく私の口調やこのブログでの記述について過激だとか、怖いとよく言ってきます。確かにたまに恫喝目的で喋ることはあるもののまさか同級生を恫喝することなんていうことは滅多になく、こちらとしては普通に話しているつもりなのにどうしてこうもまぁ怖い怖いと言われたい放題なんだと思っていた所、最近になってようやくヒントが得られました。

 結論から言うと私が関西に行ったからで、関東の人間は関西の人間と比べると強い言葉や口調に対して免疫がないように思われます。

 このように考えるのも関西出身の友人らの反応で、「高校の同級生からはブログでの主張が過激だとよく言われるのだが……」と話したところ、「え、そうなん?あれで?」という感じで確実に不思議がられます。もっともたまに、「まぁ八つ当たり的なことを書き殴ることはあるけど」という痛い所も突かれますが。
 私自身は自分の口調について確かに口が悪い所はあるもののそこまで極端に過激なレベルではなく、怒鳴る際も対人で喉を潰すほどの声を出すことはまず有りません。逆を言えば元いた職場や大学時代を過ごした関西地方では確実に私より怖いおっさんや大学の同窓生が溢れんばかりにおり、「ぶっ殺す」とか「轢くぞコラ」とかは軽いあいさつ程度の会話でしょっちゅう出てきました。ついでにいうと顔つきも、関西の人は私からすればみんな怖かった……。

 かくいう私も大学進学で関西地方に来た当初は、「西の人はマジこえぇなぁ」と結構ガクブルでしたが、大体一年過ぎたあたりからは自分も慣れてきて、「関東の連中はみんなベビーフェイスで、怒ってる時の口調もむしろかわいいレベルだよな」と上から目線で見るようになってきました。
 こんな風に書いてると関西をなんだと思ってるんだとか関西地方の人たちから言われそうですが、関東来れば如何にナイーブな人間が多いかって理解してもらえます。私流に言えば、関東の人たちは単純に怒鳴られ慣れておらず、ちょっとしたことで怖がるなどややメンタル面が平均的に関西地方と比べて弱いように感じます。だからこそちょっと棘のある、関西人からしたらちょうどいいくらいの刺激の言葉が関東人にはブスリと刺さってしまうというか、「なんでそんなひどいこと言うの?」ってマジ顔で非難される羽目となるわけです。

 実際、関西出身や私の様に大学時代を関西で過ごした人間からすれば普段のこのブログの主張などは至って平穏なもので、「花園さん、ブログだとよく抑えてますね」とほんとに言われたりします。しかし関東の人からすれば、「ちょっとまた言い過ぎでは」、「確実にあれ読んで引く人多いよ」などと、心配してくれるのはありがたいのですが「これ以上気を使わないといけないの?」という具合で少し困るような感じとなってしまいます。

 で、話をここで海外生活に移すと、やはり大阪を筆頭に関西出身者の方が海外の現場では東京の人間より圧倒的に強く、その理由は海外嗜好とか地政学とかではなく単純にメンタルの強さにあって、いざとなったら殴り合いも辞さない覚悟の差なのかなとこの頃思えてきました。
 実を言えは大分前の時点である程度推測してはいたものの、私の関東出身の知り合いのほとんどは中学・高校の同級生とかその辺の関係が多いため、出身地域というよりかはまだ成人していない子供だったという年齢的な要因の方が大きいのではないかと思って結論を出してませんでした。しかし立派に成人した高校の同級生らとこの年齢になって話しててもやたら怖い怖い言われる辺り、ああこりゃやっぱ地域的な育ちの差だったんだなとはっきりと自覚するようになりました。

 私の場合は大学進学で関西へ行ったことが大きいですがそれ以上にやはり新聞社で毎日怒鳴られたり物投げつけられたりした経験があったのと、あともう一つ海外でそこそこ長く暮らしていることもあって、「日本人なんて中国人やインド人に比べればね……」という、またもやや上から目線の感覚で相手できるようになったことが、今のメンタルを支えていると思われます。大体物事を考える際も、「少なくとも死ぬことはないな」で判断することも増えてますし。

 なお個人的意見ですが、人種や民族という単位で見るならばアジア最強は上にも挙げている通りにインド人だと思います。インド人は何か揉め事になると時間と共にどんどん仲間が集まって増えてくるなどお前らマドハンドかと言いたくなる傾向に加え、なんか妙にガタイよくじっとこっちを睨みながらわけのわからない英語で一方的に話してくるので物凄い手強いです。中国人も似た傾向があり、こっちの都合お構いなしに一方的に中国語でまくし立ててきますが、割とこっちも強い態度に出ると少し冷静になって、普通の言い合いにもつれ込ませられます。
 一方、日本人はやはりビビる人が多く、特に関東だったら「なんなら表に出るか?」と言えば大抵捨て台詞と共に去っていきます。なお関東の人の殺し文句は、「みんな~と思ってるだろ」という他の人も迷惑してるだろ的な切り口で攻めてきますが、これもちょっと切り崩してやれば同じことを壊れた機械みたく延々と繰り返すので、変なおっさんとか怒鳴ってても毅然として、場合によっては凶器となるようなものを見せつけるなどすればすぐに撃退できるので、まともな神経を持ってる人はもっと毅然と生きていった方がいいかと思います。

2017年4月9日日曜日

米軍のシリア攻撃に対する見方

今日昼に友人と食べた飲茶

 既に報じられている通り先日、化学兵器を使用したことによる報復として米軍が突如シリアのアサド政権軍基地にミサイルを撃ち込みました。この件について知人などから私もいろいろ聞かれる機会が多いのですが生憎中東事情は専門外もいい所で、生半可な知識であれこれ答えるのは自分の分をわきまえて差し控えており、当たり障りのない米露首脳の関係性や米中首脳会談のタイミングについて解説するにとどまっています。
 それもこれも、このシリア問題についてきちんとその背景やバランスを開設するような報道が内製です。私は基本的に日系メディアの海外報道はあまり信用していませんがこのシリア問題では特にそれがひどく、現地の様子や主要国の思惑などについてこれという解説を見たことがなく、痛い大手メディアや専門家はどうしているのかと他力本願な愚痴をよく呟いています。

 ただ、他のメディアが使わない言葉で敢えてシリア戦争を表現するならば、もはやかつての朝鮮半島やベトナムの様に米露の代理戦争と化して生きているのではないかと思います。陸上線こそないものの実質的に米露がそれぞれを支持する側に立って武器供給や空爆を行い、シリア人同士の戦闘というには海外からの干渉が要素としては大きく、またISISを始めとする第三勢力のテロ組織も活動していると言いますが面白い点は米露双方が一緒になって、「イスラムテロリスト撲滅活動のため」という口実に使っている点で、可能性レベルとして好き勝手に述べるなら自作自演も一つの可能性としてみておくべきかもしれません。

 どちらにしろ今回のミサイル攻撃によって、トランプ政権はオバマ政権ほど甘くはないことははっきりしました。今回の攻撃は北朝鮮に対する脅しも兼ねていると言われていますが果たしてそのメッセージを北朝鮮が受け取るかはまだわからないものの、北朝鮮も金正男の暗殺によって国際世論が一挙に動いたことで案外その滅亡を早めたかもしれません。
 やや気の早い話ですが、仮に北朝鮮が滅んだとしたら日本が次に目を向けるのは中国かもしれません。これまでは軍事上の最大の脅威は間違いなく北朝鮮でしたがそれが滅ぶとなると既に脅威意識が高まっている中国への懸念がさらに高まり、国も中国に対するシフトをより強めることでしょう。そうなったら日中関係は多分あまりよろしくなくなる可能性があるだけに、事日中関係を維持する上では北朝鮮にはもうちょっと頑張ってもらった方がいいという見方もあるかもなと思います。

2017年4月7日金曜日

ウェブメディア業界におけるライター、編集者不足問題

 先日、自分が寄稿しているJBpressの編集長と上海市内で会った際、現在のウェブメディア業界における課題としてライター、編集者が絶対的に不足していると指摘した所、即意見が一致しました。なんでいきなりこんなことを掘り返していうのかというと、一昨日に昼の唐揚げ弁当を食べるや猛烈に胃が痛くなり今も口内炎で苦しむような出来事に遭遇した後に読んだ記事で、「最近テレビや新聞はウェブの引用をした報道ばかりでネットメディアは既に大手を越えた」的なことが書かれていたからです。
 このように書けば私が何を言いたいのかわかるでしょうが、ネットメディアが大手メディアを凌ぐなんてちゃんちゃらおかしく、上記の記事は言い方は悪いですがメディアの世界をよく知らない小僧っ子が書いたんだなと私は見ています。もしくは、ライターと編集の役割というかその力量をきちんと把握してないかでしょう。

 私はこのブログで毎日新聞、ダイヤモンドらを筆頭に散々に大手メディアを批判する記事を書いていますが、それでもウェブメディアと比べればテレビ、新聞、雑誌メディアの方がずっとしっかりしています。その差は何かというと最初に上げた通りにライターと編集者がウェブメディアには致命的なまでに不足しており、特にライター方面では自分もえらそうなことは言えませんがほとんどカスみたいな素人に頼り切っている状態です。
 意識しないとわからないかもしれませんが、大手メディアとウェブメディアで記事文章をきちんと比較するとその差がはっきり出てきます。やはり大手メディアは見方によればやや固く読み辛い印象を覚えますが、それでも文章の根幹がしっかりしているので主題→詳細→関連話題という具合の三拍子がきちんと整っている文章が多いですが、ウェブメディアの方は同じ記事内でも表記がバラバラになったり、段落がきちんと分けられてなかったり、見出しに掲げた主題にほとんど触れないいわゆる「見出し倒れ」な記事がよく散見されます。

 一つ名指しするとこのところよくトップページのニュース欄に混ぜてくる、Yahoo編集部がまとめた記事などはまさにこの典型です。あれは恐らく始めから見出しが概ね決まってあり、その見出しに合わせて取材した内容を延々とただ書き連ねているだけなので読んでて何がいいたのか全く見えてこない記事が多く、量多くして真相なきウェブメディア記事の典型だと思います。

 ウェブメディアの悪い特徴をもう一つ上げると、やはりライターの問題からか取材が致命的に不足していることも大きいです。大体が聞きかじった内容を詳しく下調べせずに書かれているため基本的な事実誤認は当たり前な上、内容がよくわからない専門的な箇所は意図的に避けるため深みのない薄っぺらい記事になります。またインタビューとかでも結構どうでもいい感想を聞くことに終始するというか、企業取材に関しては踏み込みが明らかに足りておらず相手広報と本気でやり合ったような跡も見られません。まぁこれは最近の大手メディアにも言えますが。

 こうした問題点はすべてライター、そして編集者の不足に起因しており、まだライターの問題であればまだ後から育成したり、出来上がった原稿を手直しすることでいくらかカバーはできますが、そうした育成、手直しを行う編集者の不足だけは本当にどうにもなりません。編集の役割としてはこのほかにも取材企画の立案、組織、指揮も含まれるため、大掛かりな取材や、私の様に外国語を用いて取材できるような人間の活用面でも手腕が問われます。
 特にこのところのウェブメディアの記事を追っていると、刺激的な話題にすぐ飛びつくというか内容の検証すら済ませずに流してしまう傾向があり、一例を挙げると中国でVPNが禁止されると一時期大手メディアも含めて一斉に報じていましたが、あれは中国語の法律文書をきちんと読めずに本来は規制の意味を禁止と捉えてみんなで誤報を流した例です。普通に考えればVPN禁止となれば中国進出の大手企業各社の通信、連絡業務で大打撃を受けることから実行できるわけがなく、そこに至れば必ず「これは本当に『禁止』なのか?」とブレーキがかかるはずで、その辺を判断できる編集の人間がやはりウェブメディアにはいない気がします。私の持論ですが、報道にアクセル踏む奴よりブレーキをかけられる編集の方が優秀です。

 なんだかんだ言いつつ、大手メディアはこの辺の態勢がしっかりしていて、共同通信に至ってはどんな些細な誤報一つでも流したら即その部署の編集長は更迭されるほどの厳しい姿勢で編集に臨んでいます。そのような迫力というか責任感がウェブメディアにはまるでなく、またどことは言いませんが私が記事ネタを提供したあるウェブメディアの記者に至っては一番キャッチ―な数字データを何故か使わずに自分が取材した内容をずらずら書き並べるだけで、「この原稿見た上の編集は何も言わなかったのか?」と本気で疑いました。関わっても無駄に価値下げるだけなので、真面目にそことはもう仕事をする気はもう全くありません。

 とにもかくにも、ウェブメディアにはライターと編集者がまだまだ不足しており、ほかの国ではどうかは知りませんが大手メディアと肩を並べるなんて私からすれば考えられない夢想話です。もちろん大手メディアも以前と比べると編集力などの点で年々実力を落としてきていますが、それ以上にウェブメディアがあまりにお粗末なので当然抜かれることはないでしょう。
 ではウェブメディアは今後どうすればいいのか。やはり新聞や雑誌出身のまともな編集者を高い金出してでも雇って切り盛りさせる以外ないと思います。ここで重要なのは新聞や雑誌出身であればいいということではなく、「まともな」編集者であることです。やはり自分の経験からしてもいい編集者が上にいるかいないかでライターも変わってくるし、下のライターを上手く引っ張ってくれる人間をどれだけ集め、ライターを育成できるかが今後のウェブメディアを左右するでしょう。

2017年4月6日木曜日

日本のお粗末な契約対応サービス

 先日、日本に一時帰国していた同僚がドコモショップで携帯電話の契約を更新した際の事を話してくれました。同僚がまず感じたのはアンテナショップで非常に長く待たされること、次に用意されている契約プランやオプションが非常に難解且つ複雑で、店員はやたら妙なオプションを進めてくるがどれも消費者からしたらほとんど得しない内容ばかりで呆れたそうです。挙句の果てには、隣のカウンターではおじいさんが来ていて、横で聞く限りだとどうも高額で意味のないオプションを契約させられているようだったとのことで、こうした携帯電話会社の契約は非効率この上ないと批判していました。
 それならばむしろ、契約プランやオプションをシンプルに絞れば余計なオプションによる稼ぎは減るものの、一人当たりの対応時間が減ることによって店員や店舗の数も減るので経費も縮小するだろうから、経営的に効率は増すだろうにとも指摘していました。

 こうした指摘はかつて日本のマッドシティに潜伏していた私も感じるところがあり、なんであんな非効率な体制で、なおかつ対応悪いのだろうかと通信キャリアに関しては非常に腹立たしく感じていました。同僚が言うように契約プランを絞れば経営効率は段違いに上がるだろうと私も予想しますが、今の所通信キャリアは三社とも桁違いな利益を出し続けているので、敢えてそういった改革にはまだしばらくは取り組まないでしょう。
 しかし現状のその横暴さには私も見ていて呆れるところがあり、特にあれだけ叩かれたにもかかわらず携帯電話本体を実質0円で乗り換えユーザーに配る行為は一部でまだ続いていると聞くだけに、もう少し消費者は通信キャリアを叩いた方がいいでしょう。っていうか2年縛りとかまだやってるのかな。

 ここで少し話は変わりますが、上記の同僚の話を聞きながら私が思い出していたのは去年初夏に話題となった、PCデポの高額契約問題です。覚えている人には話は早いでしょうが、年寄り相手に明らかに不要と思われるサポートやリース契約を結ばせ、内容に気が付いた親類がキャンセルを申し込むやキャンセル料として20万円という法外な金額を請求した事件のことです。
 この事件も喉元過ぎれば何とやら立ったのかなと思いますが、恐らく今現在でこうして内容をしっかり覚えていて話題にするのは私位なものでしょう。恐らく現場でもそうで、事件が盛り上がっていた際のPCデポ幹部らの態度というか反応を見ていた限りではあまり反省とかしてなさそうだったので、根拠なく言うのもなんですが再び同じような高額契約を結ばせるという行為が行われているのではないかと私個人としては強く疑っています。ホームページも見たけど、この件についてもう何も触れてなかったし。

 しかし改めて考えてみると、こうした老人や子供といった情報弱者を相手に不要且つ高額な契約を結ばせる、敢えて単語にして表現するなら「不効率契約問題」はPCデポに限らず上記の通り携帯電話契約でもある、っていうかむしろこっちの方がもっと深刻なのではないかという気もします。更に言えばこうした不効率契約は日本のいたるところで見られ、自動車保険一つとっても然り、クレジットカード契約でも然りと、明らかに余計なオプションが存在するだけならまだしも世間からほとんど批判されずに温存され続けるというのは如何なものかという気がします。
 何も今に始まるわけじゃないですが私はかねがね日本人自らが「おもてなし」と称してやたら自慢するサービス姿勢は、外から見たらそんな大したレベルではなく、むしろモノによってはお話にもならないレベルの物も少なくありません。この点に関しては中国も決して誉められたものではないものの、今回取り上げた契約関連サービスにおいては日本人はもっと自国の状況を見直して、どれだけ不当に稼いでる奴らを叩きつぶすかをもっと真剣に考え、消費者保護意識を持つべきだというのが私の意見です。

 なおこの記事を書く前にPCデポのホームページへ行こうと検索した際、何故だか「PCゲボ」と検索して以下の商品が存在することを初めて知りました。

嘔吐物凝固剤 オウトロック(Amazon)

 この商品は嘔吐物の上に振りかけるとあっという間に嘔吐物がパッサパサになって簡単にふき取れるようになるという化学品のようです。ネーミングが「オートロック」とかけていて面白いと思うと同時に、地味にすごい商品がこの世に存在したんだなと変に感動してしまいました。
 レビュー欄も好意的な評価が多く、特にタクシー運転手という方の以下のコメントが面白いです。

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事前申告で気分が悪いと訴える方、又は挙動から明らかな方には、「エチケット袋ゲロゲロ ユリアパック」をお渡しし、なんとかそれで防ごうと努力しますが、無言でゲロリストになられる方もいらっしゃいますので、備えとして購入。
残念なことに、一度だけ使う機会がありましたが、車内の徹底清掃前の応急処置用としては、十分に役に立ってくれました。
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 確かにタクシー運転手からしたら乗客の嘔吐は日常的な問題というか課題で、「ゲロリスト」なる面白い単語があるのかと変に感心するとともに、こうした職種の人たちにうってつけの商品だろうと感心しました。世の中はまだまだ私の知らない世界で溢れていると思うと同時に、どうしてPCデポの話題からこんな話題に繋がってしまうのだろうかと我ながら変な風に呆れます。

2017年4月4日火曜日

中国の韓国いじめ、特に観光方面


 夜中にこんなおっさんっぽい顔して寝てる猫に突然遭遇したら多分化け猫だと思う気がします。しかもこの猫、よく二本足で立って歩くし。

 話は本題ですが、また4月中に一本JBpress用に記事を書かなければならないことからこの三連休中に書こうといろいろネタを探した結果、ある程度既出ですけど小中学校の教育の現状について記事を書こうと思い、先程書き終えて提出しました。少し楽し過ぎな気もしますが、その分次回はまた気合入れた取材するしまいっかってところです。
 ただ、この教育に関する記事を書く前に少し考えていたネタとしては、例のTHAAD導入に対する中国の韓国への報復、っていうかむしろいじめについて書こうかなとも思ってそこそこ下調べも済ませていました。それなのになぜ書かなかったのかというと多分教育ネタよりインパクトが小さいと考え、普通に「中国で中学生が過労死?」という見出しの方に魅力を感じたため見送りました。

 なので代わりに今日のネタとして書くのですが、まぁほんとここまでいじめるかっていうくらいいろいろやらかしています。私の下調べによると近年の韓国への旅行者は中国人がダントツトップで多く、また国際便数も二位の日本の約900便を上回る1200便も飛んでいて、GDP換算でも中国人からの観光収入は数パーセントを占めるほどだったそうです。
 それを今回のTHAAD問題で全部止めてしまったのですが、中国政府が各旅行会社に圧力をかけているとは知ってはいたものの、中国の旅行・ホテル・航空券予約サイトのCtripでも韓国ツアーを選択したらさりげなく関係ないページに飛ばすなど、一切の販売を停止しているということをつい最近知りました。ちなみに日本観光ツアーとかはきちんと表示され、また韓国行きの航空券であればさすがに予約できます。

 ここまでやるのかと見ているこっちがびっくりするくらいですが、こうした中国の反応について根拠のない個人的意見を述べると、かねてから中国人が韓国人に対して持っていた反感がここで一気に出たのかなという風にも覚えます。あまり日本では報じられませんが、中国人に嫌いな外国人を尋ねたら大体ほとんどの調査で韓国人がトップ(二位は日本人)に来ます。嫌いな理由を聞くと、よくビジネス上で騙されるとか、お店とかで暴れるとかが挙げられ、特に後者に関しては飲食店従業員に聞くと酒飲んで暴れたり支払いを渋ったりするなど散々な評価です。逆に飲食店関係者から日本人は高く評価され、支払いはきちんとしているし態度も丁寧で、「こんなお客がこの世にいるんだ」と言う中国人調理師の感想を私も直接聞いたことがあります。

 ビジネス上の話でよく聞くのは、韓国系企業は支払いを踏み倒すことが多いということで、あれこれ難癖をつけては代金を支払わなかったり、割引を強要するという話が多いです。もっともこれ読んでる人らは「お前ら(中国人)が言うか」という感想を持つでしょうが、中国人からしたら日本人はカモですが、韓国人からしたら日本人を騙す中国人ですらカモにしてしまうようです。
 あと韓国系企業でもう一つよく聞くのは、夜逃げが多いという話です。これも代金を踏み倒す一種の例ですが、物だけ受け取って支払いの催促を受ける間もなくある日突然消えるという話を耳にします。日本の夜逃げの場合は借金まみれでやることが多いですが、なんか韓国系企業の夜逃げはパターンが違うのかもしれません。

 こうした積もり積もった関係からか、韓国人を嫌う中国人は決して少なくありません。また中国人自身、韓国人からは「田舎者」扱いされていることを自認している節があり、それがためkン界のTHAAD問題で今までの鬱憤を晴らさんばかりに国を挙げて韓国いじめに力が入っているのではないかと思います。
 なお韓国旅行が減った分、恩恵を受けている国として現地メディアが挙げていたのは東南アジア諸国のタイやマレーシアで、安・近・短の所へ観光客が流入しているそうです。日本もいくらか恩恵が得られるのではと思っていましたが今の所それらしい報道は出ていないため思い過ごしだったのかもしれませんが、この韓国いじめをいつまで中国がやるのかは注目しておきたいポイントです。

 なお中国のメディアで、THAADへの制裁を受けてか韓国に留学している中国人が差別やいじめを受けるようになったと報じられていましたが、「お前らが言う?」と私個人は思いました。

ソーテックのパソコンの思い出


 中国は一昨日土曜日が出勤日となった代わりに、昨日から清明節という中国版お盆(墓参りに行く日)の祝日と絡んで三連休です。連休中日の今日、朝10時半に起きてから頭痛がやまなかったので1時から再び寝込み、起きたのは夕方5時でした。先週はセーブ気味に働いていたつもりでしたがやっぱり疲労が来てたようで、昨日一日挟んでから一気に疲れが今日来たような感じでした。
 昨夜からの睡眠時間は15時間となる計算ですが、なかなか16時間の壁を越えられない。っていうかさっきから眠い。

 話は本題に入りますが、以前にも少し書きましたが今使っているノートパソコンのNEC Lavieは2011年に購入したもので、既に7年目に突入することからいつクラッシュするかわからない時期に入ってきたこともあり新たに買うノートパソコンを色々物色していました。でもって昨夜、最終的にNECの最新ノートと比較した上で、デザインはどっちも正直言ってダサいと感じたことからマウスコンピューターのLuvBook Fシリーズを購入することにして注文も済ませました。
 決め手はこちらの方が価格が安いこと、またメモリ8GB以上のラインナップでNECのスタンダードノートPCはCPUがCorei5が標準ではなく、「インテル® Celeron® プロセッサー 3855U」というあまり聞いたことないCPUだったためです。性能比較サイトでクロック数見てみたところ、Corei5の半分程度だったし。

 そんなわけでマウスコンピューターにして、SSD搭載、Office付き(Home and business)にした上で、メモリに関しては+1万円弱で16GBに増設できるということだったのでこちらも増設し、さらに外付けブルーレイディスクもつけて計13万6千円(送料、税込)でハンマープライスしました。そこそこのお値段ですが、性能的にはかなりのモンスターマシンだと思います。それとこの値段を見ていて、「ソーテックの10万円パソコン懐かしいな」と急に思い出しました。

ソーテック(Wikipedia)

 ソーテックとはかつて日本に存在したパソコンブランドの名称です。元々パソコンのOEM事業を行っていましたが生産委託先の韓国・三宝コンピュータによって1997年に買収されると、ちょうどパソコンが個人へ普及していた時代でもあったことから安売り路線で個人向け販売を強化していきました。
 その最たる例といってはなんですが、1999年に新聞広告にて10万円を切るデスクトップパソコンの販売を公表した際は当時中学生であった私も大いに面喰らいました。当時、一般的なパソコンの価格は30万円前後、安くたって20万円を切るか切らないかという水準だったところを一気に10万円の壁を切る値段で売り出したため、これ以降は他社も競って価格競争に転じたためパソコン市場の価格は大きく下落することとなります。もっとも、ブロードバンド共にそれで一気に普及したのでまあありだったなという気はしますが。

 ソーテックはデスクトップだけでなくノートパソコンでも安売り路線を展開し、当時は安価でパソコンを購入できるブランドと言ったら真っ先にここの名前が挙げられるほどでした。ただ安いからには裏があるというか、Wikipediaにも書かれている通りに品質面では当時から酷評されており、壊れやすいことを前提にして「最低限パソコンが欲しい人向け」という具合で私も中学、高校の仲間内で話していました。
 知名度は非常に高かったもののそれだけに品質面の問題はブランド力を一気に失墜させるほどの時代を引き起こし、結局経営はほとんどうまくいかずに何度かの再生ファンドを経由した後、最終的には2008年にオンキヨーに買収されて解散に至りました。

 多分今でもそうでしょうが、パソコンの値段で10万円を切るか切らないかは一つの大きなボーダーだと思います。最近だと5万円を切るようなパソコンも珍しくありませんが、ブランド価値と品質の事を考えるならやはりこの10万円がメーカーにとってもルビコンに当たり、値段設定しているような節が見られます。
 このボーダーを初めに作ったという意味では私の中ではやはり上記のソーテックが浮かんできます。高校時代、自分用のパソコンを敢えて購入するとしたらやはりソーテックしかないと思って家電屋のチラシを睨んでいたのを今でもよく覚えていましたが、結局当時には購入せず、私が初めて自分で購入したのは大学生だった2004年にソフマップで買った格安5万円のバーガーパソコンでした。

 やはり当時、買いたくても買えなかったという悔しさがあったことから、今でもパソコンを購入するのは素直に楽しいです。それ以降購入したパソコンは2010年にダイナブックのネットブック、2011年に現在使っている15.6インチノートのNEC Lavie、2012年にエプソンのネットブック、2014年にエプソンの14インチノートですが、エプソンのは人に上げたりサブ用としておいていたりであまり活用せずなんとなく申し訳ない気がします。エプソンのはデザインはいいけど、中の電池が膨らんで筐体の一部にヒビ入るのはいただけない。
 新しく購入するパソコンは来月の一時帰国時に受け取る予定ですが、果たしてどんなパソコンになるのかそこそこ楽しみです。なるべく長く使いたいけど、耐久性とかどうなんだろうな。

2017年4月2日日曜日

トランプ政権が真に相対するもの


 過去二代のブッシュ、オバマ政権が相対していた相手を挙げるとすれば、それは間違いなく中東のイスラムテロリスト達だったでしょう。ブッシュの場合はこれにフセイン政権が含まれますが、テロリストは国家の枠組みを越え、それこそジハーディジョンのように先進国からも参加者が現れるなど敢えて言うならイスラム原理主義を旗頭にした思想集団であるため、「どこにでも敵は介在する」ということもあって国家体制を揺らがす存在でありました。もっともそれ言ったら、IRAなんかは昔から活動しているので今に始まる存在というわけでもないでしょうが
 ただこうしたイスラム原理主義テロリストは多方面の努力もあって、確実にその勢力を衰退させてきています。アルカイダはビンラディンが既に死に、ISISもイラク国内の拠点をほとんど失いもはや消滅の瀬戸際に立っています。石油利権を奪われたのが効いているのか、金のない所にはあんま人も来ないというか前ほど西欧から参加者が集うというのは見なくなってきた気もします。

 こうした前提のもと、米国の新たなトランプ政権はある程度テロリストとの戦いがひと段落した状態で政権についたと言えるでしょう。そんなトランプ政権は今後どのような相手と相対するのかと言えば私個人としては中国でもメキシコでも移民でもなく、案外グローバル企業なのではないかと考えています。

 トランプ政権が標榜している政策はある程度皆さんもご存知でしょうし、米国だけの利益を追求する米国第一主義と呼ばれていることも知っておられるでしょう。ただ彼の主張をつぶさに見ると、米国の企業を応援や優先しているのかといったらそうでもなく米国内で雇用を生む企業の立場に立っているというか、米国以外の活動で荒稼ぎしている企業に対して厳しい態度を取っているのではと思う節があります。具体的には米自動車メーカーで、海外に工場を作らず米国内で工場を作り米国の雇用を創出するように半ば強制しています。
 このような観点からすると中国など米国にとっての貿易赤字国に対して厳しい批判を繰り返していることも、やはり雇用という観点がキーなのではないかと見えてきます。言うまでもなく中国で作られる製品が米国内で数多く消費されることからこうした貿易赤字が生まれるわけですが、恐らくトランプ大統領の考え方としては、「値段が上昇するとしても、米国人が米国で作った物を消費すべきだ」という考え方で、「値段が低いが米国の雇用につながらない消費はするべきではない」という風にも言い変えれるかもしれません。

 自分がここで強調しておきたいのは、私の考えるトランプ大統領の最大優先事項は「米国の繁栄」ではなく「米国の雇用」だということです。雇用が減少するから移民も減らすべきだし、貿易赤字国にはいくらでもいちゃもんをつける(でもって黒字国には何も言わずに輸出し続け稼ぎ続ける)。勝手な想像ですが、トランプ大統領とその周囲はもしかしたら米国内での生産を優先することによって製品価格が上昇したとしても、国内雇用が増加すれば個人所得も増加するため経済競争力は落ちず、むしろ市場規模が大きくなると考えているのかもしれません。
 こうした価値観は必ずしも的外れというわけではないと私には思います。グローバル企業の立場からすればアジアやアフリカなど労働力の安い海外で生産して市場の大きい米国や日本で販売した方が利鞘が大きくなりますが、国家単位で考えれば海外産の安い製品によって国内生産品は価格競争によって値段を落とし、また海外で生産される分だけ国内雇用も減少します。しかし、日本のように国内労働力が不足している場合は上記デメリットはなく、また企業が海外で稼いだ分だけ本国で税金を納めるのであれば、国としてもこうした海外生産を推進する立場でいられるでしょう。

 私の考えるトランプ政権の姿勢はこうしたグローバル企業の戦略と相容れません。さすがに鎖国とまではいきませんが国内生産国内消費を第一に、企業に対し米国で物を売るなら米国で物を作るように求めているように私には見えます。だからこそ私は、トランプ政権にとっての最大の敵はグローバル企業で、たとえ企業に損をおっ被せてでも米国に貢献するよう求めているのだと思います。企業側からしたら鬱陶しい意見のように感じるでしょうが、私個人としては企業側にも全く負い目がないわけではないと断言できます。
 というのもグローバル企業はあまり大きく発展しなかったパナマ文書やAmazonの様に、タックスヘイブンに拠点を置いて国家への納税義務を回避することが最近では当たり前になりつつあります。またSFの世界の様に一部グローバル企業は一面において国家を凌ぐほどの影響力を持っており、実際にサムスンなどは韓国政府以上の力を持っているのではないかと私には思います。そうした国家を凌がんばかりに増大するグローバル企業の影響力に、ある意味ではトランプ政権は歯止めをかけようとしているという風にもみえないこともありません。

 ただこの見方で何が一番面白いのかというと、それこそ最初に上げたイスラム原理主義テロリストの様に国家の枠組みを越えて拡張しつつある企業に対し歯止めを掛けようとしているのが、企業家出身のトランプ大統領だということです。もっとも彼の出身業種は不動産業(プロパティ)で、ある意味ローカル色が一番強い業種でもあることからこうした価値観や姿勢を持つに至ったのかもしれませんが。実際、プロパティは国内のインフレによって財を成すしなぁ。

 久々に真面目な記事を書いてみましたが、割と日本のトランプ政権の報道を見ていて感じるのはこうした世界経済的な観点が抜け落ちてるように見えます。トランプ政権が何をして、どのように貨幣や物品の流れを変えようとしているのか、それによって価格はどうなるのかを言及せずに「米国第一主義」とまとめるのはやや強引であるように私には思います。
 また補足的に述べるとこれまでは如何に国際分業を進めるかという経済学がブームでしたが、今後はどこまでを海外からの輸入に頼って、どこまでをデメリット覚悟で国内生産で持たせるかという塩梅議論が重要になってくると予想します。この議論で敢えて私から言うならば、日本食は9割方しょうゆなしでは成立しないことから、大豆だけはどんなに値段が高かろうと全国産化を目指すべきだと言いたいです。輸入していい大豆は節分の時に鬼に向かって投げる豆だけでいい。