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2020年10月7日水曜日

リアルタイムで見たFF7

 先日友人とFF7ことファイナルファンタジー7の話題になった際、「未だにFFヒロインでティファとエアリスのどっちが上かいっつも槍玉に上がってくる辺り、FFシリーズ史上最高傑作と言われるだけの影響力を持ってるよね」という話をしました。知っての通りこのFF7は先にPS4でリメイク版が出され、好評だったうえにセールス的にも上々だったと聞きます。20年以上前の作品のリメイクでこれほど話題になるというのも、恐らく過去になかったことでしょう。

 このFF7ですが、初代の発売日は小学生の頃にリアルタイムで私は見ていますが、確かに当時はインパクトが絶大でした。それまでの3Dというと初代バーチャファイターの様にカクカクしたものという印象でしたが、FF7ではムービーシーンが非常に滑らかなテクスチャで描かれており、また装備する武器によって画面に映る武器も変わるなど、今となっては当たり前ですが当時としてはあり得ない表現が多彩に詰め込まれていました。

 ただそうした映像表現方面より私個人としては、単純にゲームとしての面白さ、完成度が高かったからこそ現在に続くほどの高い評価を得たのだと考えています。普通にゲームとして遊んでいて楽しく、またストーリーも当時はエヴァンゲリオンの影響で「自己とは何か?」的な内容がやたら流行っていましたが、FF7もこの手のビッグウェーブに上手く乗り切ったストーリーで、時代に歓迎されていました。
 またキャラクターデザインも今から見ても古臭くなく、実際にリメイク版でも衣装などは特に変更されなかったことからも完成度の高さが見て取れます。まぁバレットは蝶野みたくグラサンかけられてましたが。

 ゲームシステム的な面で言えば、マテリアを付けたり外したりすることでまほうやアビリティを変更するというのは単純でよくできたものでした。つくづく思いますが複雑すぎるシステムはゲームにとって基本負荷となり、実際に次作のFF8は「ためなきゃいけないのに使う必要もある」という二律背反で複雑なジャンクションシステムにより、私も含め理解し切れなかったプレイヤーから顰蹙を買いました。あれは絶対小学生とかには理解できないだろうし。
 その顰蹙を買ったFF8の影響により、それまで右肩上がりだった販売本数がFF9では初めて減少に転じたと言われています。実際私もFF9以降はPSPのFF零式を除いて一切遊んだことがなく、私の周りでもFF8でシリーズに見切りをつけた人は少なくありませんでした。

 そうしたFF8との比較もあって、「あの路線を続ければよかった」的にFF7の評価が逆に高まっていったというような感じすらします。実際FF8が出た後も、「エアガイツ」などFF7のキャラクターは他のゲームにもゲスト参加することが多く、キャラクターに対する評価はFF10が出るまでは無双状態でした。まぁ現代ではライトニングさんがいるけど。

 このほか思うことを書くと、まだFF7まではそれ以前のシリーズとつながりがあった気がします。クリスタルこそ出てこないものの、FFらしさというかストーリーや戦闘、遊び方はまだ継続していましたが、それがFF8でぷつんと途切れた感じを当時遊んでて感じました。やや懐古主義的ですが、そういったところが今でもFF7の評価を高めているのだと思います。

2020年10月5日月曜日

F-14のプラモ( ´Д`)=3 フゥ


 というわけでF-14ことトムキャットのプラモを作りました。キットはF-4ファントムの出来が良かったのでまた韓国のアカデミーの物を使いましたが、今回もパーツの整合性が高く、満足できる仕様でした。

全景

羽開き状態

羽閉じ状態

 知ってる人には早いですが、このF-14は状況に合わせて羽が閉じたり開いたりする可変翼機構、要するに変形することで有名です。このキットもその点がきちんと反映されています。

キットだとここまで開く

デカール多くて貼るの辛かった

尾翼部分はとにかくごつい

上からみるとこんなん

左からF-16、F-4、F-14

 作ってみて初めて気が付いたというか、F-14はめちゃめちゃでかいです。上に引かクズから見てもわかるでしょうが、全長もさることながら胴体部とコックピット部の分厚さが桁違いで、ごん太って感じがしました。胴体なんかエアインテークの関係もあり、なんていうか肩幅が分厚い感じがします。

遠近感が崩れる構図

上がSu-35、下がF-14

 これまで散々でかいでかいと思っていたSu-35ことフランカーですが、トムキャットと並べるとそれほどでかさを感じません。むしろ胴体部分の分厚さから、トムキャットの方がごつく感じます。

正面から比較

どっちも凛々しさはすごい

 かねてからトムキャットはその変形構造からプラモキットとしては人気だけれど作るのは難しいと聞いていましたが、実際にそう感じました。変形機構に加えがたいがでかいことから重量面で明らかに他の戦闘機より重く、組立て時やデカール貼り付け時にこの重みで難儀しました。このアカデミーのキットはパーツの整合性が高いことからまだよかったものの、これで整合性も悪かったらきっとかなり苦戦していたと思います。

 っていうか製作している期間、恐らく連休前の仕事の集中で異常に緊張し、連休はいって緊張がほどけたことから風邪をひいて、昨日までの記憶がやや曖昧です。簡単に10月以降の動きをまとめると、

10/1:1日中プラモを組み立てる
10/2:昆山まで合計100㎞を自転車で走り、帰りにまた車に自転車をぶつけられる(無傷)
10/3:風邪と疲労でフラフラなのに友人の段取りが悪くグダグダな昼食、その後記憶がない
10/4:風邪なのに午前中JBpress記事の取材して、午後にプラモのデカール貼る
10/5:午前に友人の買い物に付き合い、午後はずっと寝ていて6時半に目が覚める

 なんか連休だけどあんまりのんびりできていないような気がして、連休のイメージないです。っていうかこのトムキャットを組むのに約1.5日消費しており、他のキットと比べてもやはり段違いな作業量です。あと2日に車にぶつけられた際はぶつけられる箇所を後輪車軸に調整して車体、身体共に無傷だったけど、自分が直進するところを向こうがカーブで衝突までノーブレーキで突っ込んできやがったからやっぱ警察呼んでおけばよかったと後悔しています。

2020年10月3日土曜日

学術会議に関する報道について

 昨日久々に100㎞走ってきて、かつてないくらい濃い色のおしっこが出てくるなど疲労が半端ないです。またそんなときに無駄な騒動持ち込むのもいるし(;´・ω・)


 話は本題に移り、ある意味菅政権にとって判子禁止を除けば初の政治トピックかもしれませんが、上記の学術会議委員の任命問題が大きな話題になっています。例によって他のメディアがきちんとこの問題について論点をまとめ切れていないので私の方からまとめますが、私の結論を先に述べると、「わかって聞いてんのかてめぇら?」といったところです。

 騒動の発端は既に報じられている通り、学術会議が新規会員候補として名簿を出したところ、官邸側では6名の人物に対し任命を拒否しました。この官邸の行為に対し学術会議側は、学問の自由を脅かす行為だと批判した上で、改めてこの6名の人物を任命するよう現在求めています。この6名についてはこれまでに、安保法制や共謀罪に反対する姿勢を示していたと報じられ、こうした過去の行為や思想が煙たがられて任命が拒否されたのではないかと伝えられています。

 ここでまずどこもまだ報じていない最初の疑問点を述べると、今回推薦された前105名中残り99名のうち、安保法制や共謀罪に反対した人間は他にいなかったのかという点です。どちらもアカデミックな連中はほぼ全員、審議中に反対しか口にせず、あの安保法制の具体的な中身についてはビックリするくらい誰も言及していませんでしたが、99人もいりゃ二桁は反対表明や署名に加わった奴がいたんじゃないかなと勘繰っています。
 無論それは個人思想に基づく行動なので別に行為自体を否定するつもりはありませんが、仮に他にもいたとした場合、任命拒否された6人と何が違うのかという話になってきます。この点を考慮すると、やや極論かもしれませんが安保法制や共謀罪は今回あんま関係ないんじゃないかと報道を見た当初に感じました。

 では何故官邸は任命を拒否したのか、否、菅総理は任命を拒否したのか。今回の任命拒否の主導者は、自民党内の一部グループ、特に菅総理本人かそれに近い者たちだと私は見ています。根拠としては就任早々に行われたこと、インタビューに対する菅総理の反応を見ていると確信犯と思しき発言が見受けられるからです。
 無論、前々から気に食わないとみていたのだろうから今に始まるわけじゃないものの、個人的に気になったのは、何故就任早々いきなりこれを打ってきたのかという点です。

 この任命拒否ですが、十中八九アカデミックと国民の反発を食らう決断です。就任して安定軌道に乗ったり、別に大きなニュースがあって打ち消せるというタイミングでもないのにどうしてここでやってきたのか。単純に任命時期が重なっただけかもしれませんが、この点について私は、決断を急ぐ必要があったのではないかと考えています、
 ぶっちゃけて言うと最初は何か金の絡みがあるのではないかと疑いました。無論何も証拠もなく私自身も当たると思っていない憶測ですが、そこまで官邸側が急いで決断したこと、この6人に限定されたことには何かしら背景があるように思えてなりません。

 そこへ出てきたのが中国の千人計画で、学術会議がこの千人計画となにかしら関与があるのではないかという主張がネットでいくつか出ています。ただざっと見たところはっきりとした売国行為は確認されずまだ疑惑段階ですが、仮にそうだとした場合、任命拒否の理由を官邸が言えるわけがありません
 それこそ、「中国に技術を流している売国奴だから任命を拒否した」とはっきり説明してしまったら、中国側が反発することは確実です。お互い事実関係をわかってはいても、口に出してはならない内容というのは国際社会ではアリアリです。その上で、学術会議側に対しては「わかってて聞いてんのか?」と私は思ったわけです。

 ただ何度も繰り返すように、千人計画との関与で噂段階であり真偽ははっきりしません。しかし仮にこれに準じるような理由だった場合。政府がそのまま説明することは外交を始め多方面で不利になります。敢えて落とすならば、「諸事情を勘案して……」と説明した上で、どっかのマスコミに「実はこうだった!」的に情報を流すくらいが関の山でしょう。こうした理由から、恐らく今後も政府は公式に任命拒否理由を明かすことはないと思います。

 その上で、一部報道でも出ている通り「そもそも学術会議って何なの?」という問いに対し、学術会議側も説明を行う必要があると思います。政治マニアを勝手に気取っている私ですが、この団体については今回の一件で初めてその存在を知りました。少なくともこの団体がどんな提言をして、政策や方針に影響を及ぼしたかなんて話は全く見たことがありません。
 税金で運営されていることを考えると、彼ら自身も任命拒否理由を官邸に問うだけでなく、自分たちがどうして存在していて、どんな活動や提言や成果を持っているのか、その辺はっきりさせる必要があります。Wikipediaでも、

「日本学術会議には毎年約10億円の予算があてられているが、2008年(平成20年)度で日本学術会議が出した提言等の本数は69本であり、2008年は1本の提言等に当たり平均552万円かかっている計算となる。」

 と書かれています。もっとも、552万円が相場的に高いか低いかも私じゃわかんないですが(;´・ω・)

 さらにぶっちゃけた推測を述べると、今回の動きから見て、またメディアの報道を見ていて、恐らく官邸は任命拒否した6人だけでなく、学術会議自体を廃止、または縮小させたい意向にあるのではないかと見えます。まぁシンクタンクとして機能していないなら当然のことですけど。

 最後に、この学術会議に関する報道を見ている限りだと、時事通信と毎日新聞がやたら記事本数で突出しています。この辺、どこがたくさん報じているかを見ているといろいろ背景が探れるかもしれません。

2020年10月1日木曜日

中国における日本の果物の活況

 先日近くの八百屋にバナナ買いに行ったところ、「秋月梨」と日本語のシールが貼られた梨が店頭に並んでいました。原産地ははっきりわからないものの、恐らく「あきづき」品種の日本から輸入された梨だと思われます。では何故この梨が上海の八百屋に並んでいるのかというと、恐らく中秋の名月のシーズンというのもあると考えています。
 というのもかつて香港で記者していた時に取材した大分県日田市の方が、中国では中秋節に月餅など丸いものを月に見立てて食べることから、地元原産の大きな梨をこれまた名月に見立てて台湾などで売り込みをかけ、ある程度認知されるのに成功したという話を聞きました。当時は香港で売り込んでいましたが回り回って上海でもこうしたマーケティングが功を奏したのか、こうして私の目の前に日本の梨が並んだようです。

 何気に最近、上海市内で日本語ラベルの果物を見かけることが多いです。代表格はブドウの社員マスカットで、8月ごろからどのスーパーや八百屋に行っても並んでいる有様で、中国語で評判をネットで見てみても「本当に上手い、でも値段もっとどうにかならない( ;∀;)<タカイ」みたいな感じで、意外と各地で受け入れられているようです。
 実際にと言っては何ですが、果物というのはおいしい品種を一度でも食べてしまうと、もうそれより味の落ちる別品種は食べづらくなるというえぐさがあると前から思っています。米とか肉はそうではないものの何故果物だけこうした特徴を持つのかですが、さっき1日中プラモ作ってへとへとのまま外食した帰り道で考えたところ、他の食べ物と違って調味料をほぼ全く付けずに果物は食べられることから、味が上位品種基準で固定されやすいのではないかと思います。それこそ米や肉は多少質が悪くとも、調味料でいくらでもごまかせるし。

 そうした上海の日本産果物の状況を社員マスカットを中心にJBpressでも報じようかなと前に考えたことがありましたが、社員マスカットは今品種流出問題でやや揉めており、また中国の店頭で並ぶ社員マスカットが本当に日本原産で輸入されたものか確認がし辛く、下手に書くと火傷すると思って結局は見送りました。
 たださっきにも書いた通り、果物というのは一度おいしいもの食べるともうそれ以外食べられなくなるという傾向を持つだけに、日本が売り込むチャンスはかなり大きいと前から思っています。この辺、米国産オレンジ輸入解禁後、日本国産みかんの消費量がかえって増加したという話と絡めると結構面白いのですが、ガチで書くとしたら結構慎重に取り扱うべき内容も多いだけに、こうしてブログで書くにとどめておきます。

 それにしても、真夏の激務が祟ったのか本当に体力が落ちている。これで明日また100㎞自転車で走れるのだろうか。

2020年9月29日火曜日

ドラクエ1の主人公は本当にロトの子孫だったのか?

 昨日の記事で日本の貴種流離譚好き、並びに血統主義について触れたところコメントで。

「(ドラクエ1の主人公は)彼自身はロトの子孫ではあるものの初期段階ではそれを証明するものを持っていません。そのため『ロトのしるし』という証明書がない状態では勇者として認められない事もありました。」

 このコメントを見て、「そもそもドラクエ1の主人公は本当にロトの子孫だったのだろうか?」という疑問がもたげました。

 上のコメントで片倉(焼くとタイプ)さんが言っている通り、この主人公はゲーム開始時に伝説の勇者であるロトの子孫を名乗ってラダトームの王様の竜王討伐に名乗りを上げています。しかし、ロ度の子孫であることを示すものは何も持っておらず、伝説の剣や鎧はおろか、その最大の証明にもなるロトのしるしすら持っていません。
 それどころか初期装備に至ってはゼロ、つまり全裸というホームレスさながらの恰好で、「龍が如く」でもこんなやばそうな格好した奴はなかなか見ません。っていうかどう見ても食い詰め者が宛てもなくやってきたようにしか見えないいでたちです。何を以って自分がロトの子孫だと主張したのか、むしろ逆に全裸だからこそ子孫であると主張してきたのかもしれず、いろいろ意味不明です。

 それでも最終的には竜王を倒すのだから腕っぷしに関しては認めざるを得ないでしょう。しかし、彼自身が本当にロトの子孫であったということを示す要素は何もなく、一応ロトの剣とかを装備出来ますが、果たしてドラクエ1のロトの剣がドラクエ2のロトの剣、ドラクエ3の王者の剣と同じものかについては実際に議論があります
 まずドラクエ2のロトの剣は攻撃力は同じ40ですが、これより強い武器が他にもたくさん出てきて、最強の武器ではありません。この点については「ロトの剣が劣化した」とか「技術が進歩したから」などと言われていますが、そもそも同一の武器でない可能性があります。
 次にドラクエ3の王者の剣ですが、この武器はどうぐとして使うとバギクロスが使えるものの、ドラクエ1と2のロトの剣にはそんな便利な機能はありません。この一点だけでもいろいろ怪しい。

 上記点を踏まえると、ドラクエ1の主人公が装備できるロトの剣というのはこれも自称しているだけではないかという可能性があります。少なくとも、彼が先祖だと主張するロトが使っていたものと同一のものである根拠は何もありません。このように考えると、「ロトの子孫と詐称したやたらケンカの強い野郎」であったのが真相のように思えてなりません。

 ついでに書くと、前述の通りドラクエシリーズは日本人の血統主義の権化のようなストーリーですが、ライバルのFFシリーズは1から3までは割とガチな庶民が主人公でした。4から月の民、5は伝説の戦士の息子、6は群像劇(雪男)となりますが、7に至って自称ソルジャーの一般兵士と突然庶民に先祖返りします。
 ただこうやってみると、ドラクエシリーズとは対極なくらい庶民キャラがFFシリーズは多いです。13も『「光速」の異名を持ち重力を自在に操る高貴なる女性騎士』と言いつつただの警備員だったし、でもって「パルスのファルシのルシがパージでコクーン」だし。真面目にドラクエもたまには、ガチな庶民を太閤秀吉みたいに活躍させる作品を1回くらい作ってみたらどうだとか思います。

2020年9月28日月曜日

半沢記事の裏側

「半沢直樹」が見事に突いた中国人の熱狂のツボ(JBpress)

 というわけで今日の半沢記事ですが、少し前の記事にも書いた通り、この記事は直前まで何を書くか全く決まっていませんでした。自分にしては珍しく書くネタがなかなか思い浮かばず、その際に半沢直樹が受けているというニュース記事見て、「あ、こんな時なら半沢ならどないすんねん。ってか半沢書きゃええやんけ」という感じで思いつくに至りました。
 記事内容自体は以前から考えており、前に中国人の知り合いに話したところ、「まさにそれ(σ・∀・)σゲッツ!!」と言われていたこともあり、そこそこ自信はありました。そのため、書いている時も特に何の障害もなくサクサクかけて、工数的には利幅の大きい記事でした。

 ただ、この記事を書くに当たって上記の半沢に対する中国人の見方では物足りないと感じていました。そこで追加したのが末尾の貴種流離譚に対する日本人の捉え方で、個人の主張的にはこっちの方が思い入れがあります。この箇所の内容に関してもそこそこ自信があり、試読させた友人からも「「至極納得(σ・∀・)σゲッツ!!」と返事がきました。
 なおその友人によると、「ハリーポッターもこんな感じで、英国といい日本といい島国は血統主義になるのかも」と言ってましたが、これには私も至極納得(σ・∀・)σゲッツ!!でした。

 真面目な話、なんで日本人は主役を高貴な血筋にするのか最近不思議に思います。編集段階で削除されましたが、ドラフト段階では「中国の価値観に近くなっているのか、日本の文物を見ていて何故こうも血筋にこだわるのかが不思議に思う」とすら書いていました。
 その血統主義の代表格ともいえるのは、ヤフコメでも指摘されていましたがドラクエシリーズだと私も思います。特殊な血筋じゃないと主人公になれないし、ヒロインもお姫様とかそういう血筋で、ただの凡人の生まれという主人公はこのシリーズだと皆無でしょう。まぁドラクエ6の主人公はハッサンだと私は信じていますが。あとドラクエ7ならヒロインは網元の娘で、意外と稀有な庶民派だった気がします。

 ちなみに記事中で具体例として挙げられているインド映画の「バーフバリ」を私は見たことはなく、編集時に追加してもらいました。編集担当がこの映画好きだったのかもしれませんが、自分もこれで見たくなりました。友人は「あれは貴種流離譚ではなくインドらしいドタバタコメディ」と言ってましたが。

 このほかこの記事について書くことがあるとすると、実はとんでもないある秘密があります。その秘密というのも、私はこの「半沢直樹」のシーズン2の映像を1秒たりとも見たことがありません

 もともとドラマという映像をじっくり見るという習慣が一切なく、映画はまだ見るけどドラマというだけで全くその映像作品を見ることがありません。
 シーズン1に関しても、「戦車のプラモ大好き!」と言いながらドイツの戦車しか作らず、旧ソ連の名機T-34を一度も作ったことがないソ連人民の敵のようなうちの親父につき合わされ、確か6話と最終話だけ見ただけで、通しでは1度も見たことがありません。もっともストーリ概要に関してはいろいろ紹介されているからわかるので苦労はなく、記事内容も中国人のこの作品の見方だからまぁいいだろう的に書きました。人間、やろうと思えば何でもやれる。

 あと最後にヤフコメについてですが、まぁ全体として予想通りのコメントが多かったものの、自分の見方に割と賛同するような人が多い印象です。深く読んでいるなと感じるコメントは貴種流離譚に触れる者が多く、実際にこれらのコメントしている人が自分の真意を受け取っているように見えます。
 なおそのコメントですが、下記のコメントにちょっと興奮しました。

oin*****

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>貴種流離譚とは民俗学者、国語学者の折口信夫(1887~1953年)が論じた概念で、主人公が実は王子様だったり、伝説の勇者の子孫だったりと、高貴な血筋を引いていることが後からわかる、といったストーリー展開を指します。

どちらも好きだけど、日本人もそちらの方が好きなのかもですよ。
ただ、そちらの作品は小説にしてもドラマにしてもマンガにしてもアニメにしても
話が練り込まれ、深い知識がないと簡単に破たんしてしまう高尚なご作品。
その点前者であれば、困難にぶつかっても不思議な力が解放され解決したり
非常にまずい状況に追いやられても、真の立場が明かされ信用爆上げ、信頼Max、言い寄ってくる異性等々の説明までついてしまうお手軽さ。
個人的にはアブノーマルをノーマルが倒してしまうお話が好きだね。ダブリインパクト俵みたいな


 このコメントですが、「個人的にはアブノーマルをノーマルが倒してしまうお話が好きだね。ダブリインパクト俵みたいな」という文言を見て、胸が熱くなるのを感じました。

 これはわかる人にはわかるでしょうが、漫画「天上天下」に出てくる「ダブルインパクト俵」というキャラのことで間違いありません。このコメントを見てすぐに思い出すとともに、「統道学園三年、ダブルインパクト俵……推参(おしてまいる)」というセリフを発するシーンを見た時のことを、「ああ、漫画見ていて一番胸が熱くなった瞬間だったんだあれが」という風に思いを馳せました。
 実際、リアルタイムでこのシーン見ていて、このキャラのことがめちゃくちゃ格好いいと当時感じていました。シナリオセンスははっきり言って無きに等しいですが、この漫画の作者の大暮維人氏は見せ場の作り方はやはり桁違いで、自分の中で漫画最高のワンシーンと言ったら恐らくこの場面でしょう。

 実際に上記コメントの通り、この漫画では異能者が多数出てくる中でこのキャラのみがほぼノーマルな人間で、単純な腕力のみで最強候補に名を連ねています。それだけに所々格好いいシーンが多く、このキャラを思い出させてくれた上記コメントにはマジで感謝したいと思いました。でもってやはり自分は中国人寄りで、貴種流離譚より庶民が活躍する方が好きなんだなと再確認しました。

2020年9月27日日曜日

菅内閣の施政方針

 先日成都に旅行していた女性の同僚にどうだったか聞いたところ、「(パンダが)ケンカしながらウンコしてた!(=゚ω゚)ノ」と、謎掛けのような回答をしてきました。マジでミステリー。

 話は本題ですが菅総理の就任について最近中国人の同僚から、「菅総理は安倍総理みたく憲法を改正しようとしているの?」と聞かれました。中国人としてはやはり改憲が気になるというのが本音らしいのですがそれはさておき、「恐らくだが、菅総理は憲法は弄らないと思うよ」と私は答えました。

 このように応えた理由はいくつかあり、まず第一の理由としてはこれまで菅総理は憲法の改正是非について発言しているのを私が聞いたことがないという点です。そもそも自民党内でも会見が必要だとずっと言ってたのは安倍総理くらいで、ほかの政治家からすれば支持率も落ちる要因になるし、外交的にも睨まれるし、触りたくとも触りたくない問題というのが憲法でしょう。
 また総理という立場の目線から見ても、憲法改正に取り組もうものならかなりのリソースをこの方面に取られてしまいます。真相は本人の腹のうちですが、私が見る限り菅総理は安倍総理と違ってそれほど長期政権に対する欲はないようにみえ、自分の在任期間を二年程度と見ているのではないかと勘繰っています。その上で、その二年の間で果たすべき政治課題をはっきり見据えていて、その実行を第一にするだろうから憲法には触れないだろうというのが私の見立てです。

 では菅総理は何に取り組もうというのか。非常に簡単な質問ですが、答えは行革こと官僚改革でしょう。この点についてはかなり昔から菅総理は改革の必要性を叫んでおり、総務大臣ではなく行革大臣に河野太郎議員を据えたのも、彼に他の一切の業務を書き捨ててでも行革を推し進めろという姿勢の表れだと思います。
 元々、官僚に対して菅総理は「騙されない」政治家だと田原総一郎氏が指摘しており、私自身も発言の端々からそのような人間だとみています。その上で菅総理は今の官僚組織についていろいろと不満があるというか納得していないような感じにも見え、電波料金引き下げ問題といい、現在の動きが生ぬるいと感じているように見えます。

 以上のような分析に立つと、菅総理は徹頭徹尾内政を重視した政策を採るように思います。逆に外交に関してはそこまで関心がないというか、こうだという方針を持っていないため、他の自民党重臣の方針を維持すると思われます。私個人としてはそうしてくれると有利になる立場でありますが。

 最後に一言付け加えると、恐らく大半の官僚は戦々恐々としているのではないかと思います。真面目に方針に逆らおうものなら菅総理なら平気でその官僚をクビとか左遷にするくらいの決意があるように思え、これまで通りとはいかないでしょう。
 また一部報道でも出ていた通り、経産省の天下はもう終わるでしょう。私個人から見ても昨今の経産省のダブルスタンダードぶりには辟易しており、いい方向に変わってくれることを期待しています。