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2021年1月2日土曜日

ワンピースの実売部数に関する疑問

 一生のうちに使ってみたいセリフに「新手のスタンド使いか!?」というセリフがありますが、なかなか使用機会がないので念願を果たせずにいます。
 なお最近日本では「鬼滅の刃ごっこ」が流行っていると聞きますが、自分が子供時代は「ジョジョごっこ」はありませんでした。あったとしたらスタンド役と本体役をどう分けるかで揉めそうな気がします。友人は「北斗の拳ごっこ」でよく五車星を組んでいたと言ってましたが。

 さて話はその「鬼滅の刃」に関連しますが、私がいちいち言うまでもなくこの作品は昨年に驚異的なセールスを記録しただけでなく、つい先日にも映画版が「千と千尋の神隠し」を追い抜いて日本映画史上最大の興行収入を記録するなど未だに快進撃を続けています。ただその快進撃が思わぬ余波を生んだというか、このところ少年ジャンプの看板作品である「ワンピース」について、いろいろと批判めいた疑義が呈されるのを見ることが増えています。

 まず単純にコミックスの販売数で言えば、オリコンの年間実売部数ランキングで「鬼滅の刃」は「ワンピース」を抜いていることは間違いない事実です。しかもその差ですが、「鬼滅の刃」が約8234万部に対し、「ワンピース」は約770万部で、最初は桁が異なっていることに気が付かす、「ほうほう、その差は50万部……いや500万部?いやいやいやいや、7500万部やんけ」と自分でツッコミを入れるくらいの差でした。
 まぁこれは「鬼滅の刃」がとんでもなく恐ろしいモンスターコンテンツである故なのですが、2020年のこの結果が出る以前にも、「ワンピースは本当に言われているほど売れているのか?」という見方が出ていました。というのもこの作品、連載期間は既に20年を超えており、連載の長期化により新規読者がすでに入りづらくなっている上、「前の方が面白かった」などと古参読者からも過去と比べての評価がなされるなど、いろいろと弊害が出てきています。

 その上で、出版社の集英社としてはやはり看板作品ということもあって、この作品が「売れている」ということを数字として大々的にアピールするため、必要以上に発行することで発行部数を釣り上げているという噂が以前から出ていました。そのため「ワンピース」の実売部数はどの程度なのか、実際は大量に発行された後で大量に返本されているのではという意見もしばしばみられました。

 ただ先ほど挙げたオリコンの書籍ランキングですが、あちらは実態書籍店舗を対象にした「実売部数」のランキングで、実際に発行されて消費者に売れた部数という意味では出版社発表の発行部数以上に信用のおけるデータです。さすがに「鬼滅の刃」には劣るもののそれでも年間で770万部というのは立派な数字であり十分に誇れる数字ですが、それでもこのデータにも抜け穴があります。具体的に言うと、電子書籍の販売部数は含まれていないように見えるからです。

 オリコンのサイト上では「WEB通販含む」とは書いていますが、電子書籍のカウントについては明言されておらず、きちんと確認しない限りは何とも言えませんが、現状みる限りでは電子書籍の販売部数に関しては除外されている可能性が高いように見えます。
 すでに電子書籍はスマホの普及とともに広く普及していることを考えると、電子書籍販売部数をカウントしないデータは書籍販売においてあまり意味がないと正直思うのですが、日本の出版業界は以前からかなりクローズドで陰気な業界であり、情報公開にも非常に不熱心この上ありません。なので本当の作品全体の売上げというのも、かなり見えづらいところがあります。

 ただ「鬼滅の刃」に関して言うと、電子書籍の発行部数をカウントした場合、さらにとんでもない数字を叩き出す可能性が高いです。というのも最近はあまり見なくなったものの、以前はAmazonの電子書籍(Kindle)販売ランキングをほぼ毎日チェックしており、「鬼滅の刃」は一時期、最新刊のみならず既刊単行本も上位を独占し続けていました、かなり長期にわたって。
 その逆にというか、過去数年間ランキングを見ていて思ったのですが、「ワンピース」はあまりそのランキングで上位に出てこない、出てきてもそこまで長期的に上位に入り続けていないように感じました。無論、「ワンピース」の読者層は小学生らがメインだということを考えるとハードコピー本の販売比重が高いと推測されますが、それを推しても電子書籍の売り上げランキングで「キングダム」など他の人気作品と比べるとやや順位の動き方がそこまで好調そうに見えない気がしていました。

 はっきりとしたデータがないので何とも断言することはできないのですが、私個人としては出版社が発行部数を大々的に喧伝するほど、実際の販売数で「ワンピース」は振るっていないのではという疑念がやはりもたげます。ハードコピー本を含めて。もちろん「ワンピース」が毎回とんでもなく売れるモンスターコンテンツであることに間違いはないものの、実態以上にその売り上げは誇張気味に伝えられている感じは以前からしており、図らずも、どれだけ売れまくっているのかかえってその実態がみれない「鬼滅の刃」というコンテンツが生まれた結果、「ワンピース」の売上げ実態についてはっきりその差が出てきてしまったようにも思えます。

 自動車業界などは業界団体が車種別の販売台数を毎月細かく発表するなどしてデータの透明化に務めています。然るに出版業界は、「返本」という特殊な販売制度があるにもかかわらず、未だに出版社は発行部数でしかデータを出しません。また前述の通り電子書籍という販売方法も普及しているにもかかわらず、こちらもきちんとしたデータを出しません。このままでいるよりかは、もっときちんとデータを出し合った方が業界の発展につながると思うのですが、あと20年は化石みたいな頭して、多分変わることはないでしょう。
 でもってこうした不徹底な情報公開を利用して今後悪さする出版社も出てくるかもしれません。まぁその時くらいに、改革を手掛ければいいのかもしれませんが。

2020年12月31日木曜日

今年書いた記事

 今室温10.1度ですが、外でひとっ走りしてきた後だと妙に暖かく感じます。まぁ13度切った辺りからぼーっとしていると辛いと感じますが。

 さて大晦日ですが年末なのに、というかだからか駆け込みの仕事が多く、今日も午前中まで忙しかったせいであまり年末気分じゃありません。っていうか真面目に休ませろと最近思います。それくらい年末気分がないせいか、なんかこのブログの記事もあまり時期的なものはなく、季節外れな内容がこのところ多かった気がしますが、一応歳末なんで今年書いた記事の寸評みたいなのをまとめます。

 JBpressで書いた記事で言えば、比較的最近の「中国人から見ると日本は時間が止まっているらしい」が一番アクセスが良かったと思います。配信当時にも書いていますが、実験的な意味合いで敢えて手を抜き、マクロな内容をまとめた記事がこれほどまで受けるとはという具合になんか驚きがありました。
 夏の恒例の歴史記事では明末の動乱をまとめましたが、この時代はいつか記事に書いて自分の頭の中をまとめたかったこともあり、その甲斐あって現時点においても歴史の流れと重要人物とかがしっかり入ってて、きちんと記憶化することができた気がします。何気に昨日、かなりの歴史マニアな中国人と会って、「王猛は諸葛亮より上だ」などとかなりディープな話を聞けました。

 個人的に気に入っている記事では「中国で実感、日本の調味料の独自進化は“異常」が挙がってきます。知人にも話しましたがこの内容を記事化するのは恐らく自分だけだと言え、またそこそこアクセスも稼いでおり、技ありな記事であったと自負します。ただ毎度ながら思うこととして、比較的専門とする経済系の記事よりも、こうしたグルメ関連の記事の方がやたら受けることに我ながら戸惑いを覚えます。

 ブログ記事に関しては、世を忍ぶ仮の仕事がリアルにやばくて毎日残業、というか土日も普通に作業して40連勤くらいになってた6月、7月は見事に投稿本数が激減しており、年間投稿本数も最低を更新しました。もっとも、それでもかなり多い気がしますが。
 改めて過去記事の見出し見てると、定期的にプラモ作ったことをアピってて、なんか妙にうざいなとか自分で思いました。あと見出し見て、「ねじピッチ違うじゃねーか( ゚Д゚)ゴルァ!!」の記事は見出しに妙なパワーを感じられ、記事内容も読んでて変な迫真さがあります。なおこの記事で出ている椅子は今も使っていますが、ちょっと選択をミスったと思うのは椅子のカラーで、黒色を選んだのですがこれだと日向に置いとくと夏場は日光をガンガンに吸収してメチャ熱になります。ほっとけば冷めるのですが革にはあまり熱を与えない方がいいということを考えると、この手の椅子、特に窓際に置く場合は白色の方がよさそうです。

 そういうわけで来年へと続きますが、明日はまた朝から自転車で往復100㎞してくる予定です。もう少し時期ズレていれば外気温も上がるのにと少し思います。

2020年12月29日火曜日

石破か河野か

 年末寒波が日本のニュースで話題になっていますが、今上海がちょうど寒波が来つつある頃です。昨日から今日の昼にかけてはこの時期にしては非常に暖かいと感じる天気でしたが、風がものすごい湿気を含んでいて生暖かく、且つ風向きが非常に不安定であったことから、「ああこれヤバイ天気になる」感じがプンプンしていました。案の定というか今日昼過ぎから急激に気温冷え込みだして、この後は布団に潜り込みながらネット見る予定です。
 なお暖房はつけません。それ言ったら上海人の友人に、「中国の石炭節約に協力ありがとう」という妙な皮肉を言われました。

 さてちょっと気が早いかもしれませんが、そろそろ菅総理の次は誰かを検討する頃じゃないかという気がします。はっきり言いますがもはやレームダックもいいところで、本人も何やったところで裏目裏目に出ていることからかなり自信なくしているように見え、むしろ職を投げたしたいとすら思ってんじゃないかと勘繰っています。
 それで次は誰かとなると、意外にここにきて石破茂氏の株が上がってきています。菅総理はそもそも安倍政権でずっと官房長官を務めてきて、現政権は安倍政権の延長だと誰も疑いません。その政権が失敗しているのと、安倍政権に距離を置いてきた石破氏が野党なんかより対立相手として存在感があり、ここにきて反対の立場故に期待感が高まってきている気がします。

 ただ石破氏自身がそもそも自民党内で地盤が弱いのと、本人も年齢からか最近やる気がやや弱まってきているのと、支持がこの後広がり続けるかで確定的とは言えません。ではそのほかの候補となると、比較的年齢が若く、近年は閣僚として存在感を見せるようになった河野太郎氏が対抗馬となるように見えます。本人も総理には恐らくかねてから狙っている節があるのと、石破氏に比べれば前に出ようという気概があるため、恐らく来年の総裁選には確実に出馬してくると見込んでいます。

 一応、前回総裁選に出た岸田文雄氏も候補と言えば候補で、党内からも無難と見られていることから、案外次の総理になる可能性で言えば一番高いかもしれません。ただ宏池会の伝統というべきか、ここぞというところで踏ん張りがきかずガタガタっと崩れやすく、勝負所でミスる癖があるのが目に見えるくらいで、総理になるとしたら自民党内からの妥協としてなるでしょう。逆を言えば、世論の風が大きかった場合は、石破氏が河野氏が来るのではと思います。

2020年12月28日月曜日

非正規雇用限定の解雇一時金案

 自分で書くことをすっかり忘れていましたが、先週にJBpressで出した日本の解雇規制が緩いという話に付随する話ですが、この時の取材、執筆過程で地味におかしくね的に思ったのは、日本だと非正規雇用は解雇されやすい立場なのに対し、解雇時の処遇においても正社員と比べ格段に低い、っていかそんな処遇なんて全くないという事実です。敢えて例えるなら、敵の矢玉の一番前に立たされて戦闘時には真っ先に死ぬ立場であるのに対し、後ろで控えている連中は死んだら戦士手当が出るのに、彼らはそうしたものは一切出ないといった感じです。

 もちろん、私が記事に書いた通りに日本は予告なしのいきなりの解雇時に支払われる即時解雇手当を除いた解雇一時金の支払い義務はなく、正社員であっても会社側は解雇要件さえ満たしていれば何の補償もせずに解雇することができます。ただ大企業などでは正社員の解雇に際して、退職金を余分に支払うなどの補償を行っており、他の中小企業とかでも同様の手法が「解雇時の補償方法」として、義務ではないものの一般化している節があります。

 一方、派遣などの非正規雇用は逆にこうした補償が一切ありません。補償が一切ないから解雇しやすい、そういう立場なのだからという風にも言おうと思えば言えますが、社会全体のことを考えると、契約した就労期間途中ですらスパッと切られる可能性があり、普段から正社員と比べ給与や待遇面で低くつけられていることから、解雇時に生活が不安定になりやすいのはむしろ非正規雇用です。そうした、解雇されて生活が不安定となり、社会不安を招くことを考えたら、何らかの補償を義務付けた方が案外いいんじゃないかと正直思いました。具体的には、非正規雇用に限定して解雇一時金の制度を設けるということです。

 それこそ契約期間中に切る場合は、残りの契約期間全体の給与の半額の支払を企業に義務付けるほか、契約期間が満了したものの本人が同じ職場での勤務続行を望みながら企業側がこれを拒否した場合、契約期間に応じて1~2ヶ月分(1年なら1ヶ月分など)の給与を支払うとか、そういう制度があってもいいような気がします。もちろんこんな制度を作ったら「派遣を雇うメリットがなくなる」とか言っては県雇用が減ると主張する人もいるでしょうが、一応政府も、社会も派遣の正社員化を進めるべきという方針は漠然ながら持っているのですから、それはそれでいいことだと私には思えます。

 繰り返しとなりますが、解雇された際に生活が破綻しやすいのは非正規雇用の方です。一応、非正規雇用でも解雇された場合は失業保険を受給することができますが、受給するまで解雇から1ヶ月間は確認期間があることを考えると、やっぱり1ヶ月分の解雇一時金くらいは持たせた方がいいのでは思います。
 それにしても、つくづく自分は派遣に対して甘いなという気もします。

2020年12月27日日曜日

みんな世界を滅ぼしたいの?


 上の写真は2013年の大晦日くらいに撮影した写真ですが、何故かまた意味なく引っ張り出してきました。個人的にはこのような構図を思いつき、それを実際に実行に移した自分の行動力になんか感嘆を覚えます。

 話は本題に入りますが、クリスマスだからか最近各オンラインストアでやたら割引セールをしているせいで、このところ激しく散財し続けています。もっとも今使わなければ後でもっと高い金額となるわけだから長い目で見ればお得ではあるものの、漫画、ゲームを中心に、なんか中学生っぽいお金の使い方をこのところしています。
 そんな大量購入したゲームの中には、このブログでも以前に散々誉めた「グノーシア」というゲームを作ったプチデポットが、それ以前に作った「メゾン・ド・魔王」が含まれています。先に「R-Typeディメンション」というシューティングゲー(やたらむずい)を遊んでるため「メゾン・ド・魔王」はまだ遊んでいませんが、なんかアパート経営して魔物を養いつつ魔王が世界制覇するという内容だそうです。

 先に遊んだ「グノーシア」自体は、ジナというキャラクターに「はい、喜んで」と言わせるイベント起こすなどまた遊びなおしており、その完成度の高さ故に二度目のプレイでも全く興味は失せず、相変わらず楽しんでいます。基本的にこの会社は非常に丁寧にゲームを作る会社だと思え(「エクスペリエンス」はその逆)、それだけに「メゾン・ド・魔王」も期待しているのですが、このゲームの大まかな内容を見て最初に思ったことは、「魔王となって遊ぶ経営シミュレーションってやたら多くね?」ということでした。

 私自身、この「メゾン・ド・魔王」以外にも魔王となって勇者や王様を打ち倒して悪の帝国を築く系のゲームを過去に何度も遊んでいます。一方、勇者や王様となって魔王の帝国を討ち果たす系のゲームとなると皆目なく、どうしてこの手の経営シミュレーションゲームはみんな魔王になってしまうのか、もしかしてみんな心の中で世界を滅ぼしたいと思ってんじゃないのかとか最近思えてきました。
 まぁこうなる理由は単純に、プレイヤー側を魔王とする方が意外性もあるし、人間側と違って略奪行為などむちゃくちゃなプレイをしやすいってのが理由だと思いますが。

 ちなみに「世界を滅ぼす」ということに関しては、「パチパラ14」というゲームの「パチプロ風雲録」モードにて、ヒロインと夏の縁日に行ってお寺にお参りした際、「ねぇ、何をお願いしたの?」と聞かれ、

→健康でいられるように
  もっとパチンコがうまくなるように
  もっと君と仲良くなるように
  この世界が滅ぶように

 という選択肢が表示され、最後のを選ぶと主人公がわざわざ声付きで、「こんな世界、滅んでしまえと祈ったのさ!」と言ってくれます。ヒロインからは「ど、どうしたの?何か嫌なことでもあったの?」と割とリアルに心配してくれます。っていうかSteamとかでパチパラは再販してほしい。作ってたグランゼーラの最近の作品はやたら評判悪いけど。

 ただまじめな話をすると、ほとんどの人は多かれ少なかれ世界の破滅願望を持っているとは私は思います。具体的には何か嫌なことがあったり、今の状況に不満があったりして、そうした状況からの脱却なり展開なりで「こんな世界、滅んでしまえばいいのに!」的な願望は日常でも頻繁に持つものでしょう。
 私個人としてはそうした破滅願望はむしろ否定するより、「そうしたダークサイドな一面も自分にはある」と素直に受け入れた方が、ストレス管理的にはすごくプラスだと思います。「嘘よそんなの。そんな感情、私にあるわけなんてない!」みたいに悲劇のヒロインっぽい否定したところで無駄に葛藤するだけだし、嫌なことあったらそうした破壊・破滅的考えがよぎるものだと割り切るべきでしょう。まぁ日常的に破滅願望を抱いて口にしてたら、さすがに変な人みたく思われるかもしれませんが。

 かくいう自分も破滅願望は自身の安全や生命を含め非常に高い方です。だから先ほどのパチパラ14のセリフもやたら記憶に乗っているし、「メゾン・ド・魔王」も買っちゃうのでしょう。ただそんな自分でも、最近やたらと周囲から「常に前向き」などと言われるようになり、少し居心地の悪さを感じます。
 敢えて言うなら、自分は前述の通り嫌なことあったら破滅的考えがよぎることを否定しない分だけ切替えが比較的早いことと、悪い状況の時ほど「これに何が加わったらもっと悪くなるのか」と最悪の状況を想定、比較して、それに比べたらまだ今の状況はマシだと自分に思わせつつ、周囲にもそう伝えて落ち着かせるようにしています。そうしたものが割と周囲に評価されているのかもしれません。

 なお1999年の正月に自分は名作RPGの「女神異聞録ペルソナ」を購入して、そこからオカルト方面の知識を得ていきましたが、当初はこのゲームに出てくる「破壊神」について、何故破壊を行う存在が神として崇められるのだろうかと疑問に感じましたが、今だったら自分もカオス勢力に属して破壊神を崇めてると思います。そうなると自分は非秩序・混沌型の人間で、真・女神転生ならガイア教徒なのかなと約22年前を思い出しつつ感じます。

2020年12月26日土曜日

広州の停電に関する真偽確認

 先日に日本で流布された「上海で大規模停電発生」というデマについて言及しましたが、その後も同僚などに確認しましたが、「上海で停電?どこで?」という風に、停電の事実はおろかデマが流れていたこと自体把握していませんでした。友人一人がデマの存在を知っていたのものの、「広州や浙江で電力不足というのは事実だけど、上海で不足しているなんてことは聞いたことがない」という見解でした。
 以上を総括すると、やはり停電は配線や設備の修繕などに係る、一部区画に限定した停電措置が拡大解釈された、それも意図的にというものでしょう。一方で前回では真偽確認出来なかったために敢えて言及しませんでしたが、この上海の停電デマが広がった背景としてそれ以前に、「広州で大停電が起きている」という情報が流れていたことがありました。このん天について今回確認した内容をまとめます。

 結論から言うと上記の広州大停電もデマと言っていいでしょう。今回、ゲーム業界の取材などマジでめちゃ頼りになる広州の友人に、「ヘイミスター、広州の停電について何か知ってるかい?」とストレートに尋ねたら、「停電?何それ(。´・ω・)?」とリアルにで返されました。そこで具体的に荔湾区とかで停電したと一部日本のサイトで報じられているのだけれどと伝えましたが、「あったのかもしれないけど聞いたことがない」という返事でした。
 いろいろ出ている情報を確認したところ、恐らく民間送電において広州の一部地域で停電が起きたことはほぼ間違いないと思います。ただ私が確認した停電時間は夜中の12時半からで、この時間帯からすると設備補修などの計画停電の可能性もあります。

 逆に少なくともいえることは、その停電規模は同じ広州市内の人間ですら目に耳にしない程度のもので、非常に限定的であったことでしょう。中国人は何かあったらすぐチャットで情報を共有する癖があることを考えると、ただでさえ情報の感覚に鋭い私の友人が同じ市内で大規模停電が発生していたというのに気づかないはずはありません。恐らくは上海同様、一部計画停電の通知、若しくは一部地域での停電を拡大解釈して、「広州市内で大停電が起きている」とデマをまき散らした人間がいたのでしょう。

 ただ補足すると、その広州の友人が後から送ってきた情報によると、中国各地で電力が不足し、工場を中心に行政が稼働を止めるよう要求する形での計画停電は現在も絶賛行われているようです。これは上海の友人も同じく言及しており、背景には日本で流れた上記デマ関連の報道で触れられていたように、中国政府がケンカしてオーストラリアから輸入する石炭量を制限したためと言われています。
 実際に石炭輸入制限が起きているかなどはさすがに現場にいないので確認できませんが、石炭関連の電力不足報道は確かに中国語媒体でも見られます。ただこの話、よくよく考えてみると単純に石炭がないからというわけではないという気がします。

 一体どういうことかというと、工場の稼働率が高すぎて電力が足りなくなっている節もあるということです。これこそまさに日本で報じられていない事実ですが、現在中国の製造業は絶好調もいいところで、ほぼ全業種にわたって残業お構いなしのフル稼働が続いています。好調な理由は国内消費がこのところ活発であることもさることながら、コロナによって各国で工場が稼働できなくなり、その分の製品注文が中国に回ってきていることが指摘されています。
 具体的にはインドなどは今、コロナが世界最大規模で大流行しており、生産どころじゃないでしょう。インドが生産しない場合、インドのみならずインドから製品を買っていた他の国にも製品が回らなくなることは自明で、その分の注文が中国に来ている可能性は私も高いとみています。

 実際に友人などに話を聞くと、化学品の原材料の中国国内における取引額などは上昇し続けており、在庫も払底するようになってきているそうです。少し話が脱線しましたが、恐らくオーストラリアからの石炭輸入制限はある程度中国政府も見越して行ったものの、国内製造業の想定を超える活発化により、電力不足が各地で深刻化しているのではというのが私の見方です。

 なお広州の友人が参考にと送ってきてくれた中国語記事は、「今シーズンの電力不足は1年半前に予想されていた」として、電力受給論文の作者を「事前諸葛亮」と呼んでいる記事でした。この「事前諸葛亮」という言葉は普段は逆の「事後諸葛亮」という言葉で使われています。この言葉は日本でも一部で話題になりましたが、日本語に直すと「後出し孔明」、つまり事件が起きてから「やはり、こうなることは見えていました」的に自分はわかっていた、予想していたという人を揶揄する言葉です。

 実際に使うシーンが多く、孔明っぽい口ぶりがまさにぴったりということから中国でも流行り、日本でも一時ネットで話題になりましたが、その後は定着したようには見えません。私自身も足りない部分を埋めるいい言葉であるように思えるだけに、もっと定着してほしいです。

2020年12月25日金曜日

ガチな傭兵の凄い体験記

56歳・元日本人傭兵の何とも壮絶で快活な半生(東洋経済)

 昨夜、上の記事を見つけて読んだのですが、比較的長い内容ながら貪るように一気読みしました。その内容というのも、アフガンやミャンマー、ボスニアでリアルに傭兵していた高部正樹氏の体験についてです。

 その内容については是非直接記事を読んでもらいたいのですが、少年期から国を守る軍人にあこがれていた高部氏は難関中の難関である航空学生に受かって訓練を受けていたものの、耐G訓練で怪我を負ったことからパイロットにはなれず、それでも戦いたいからと言って海外に渡り傭兵を始めます。元傭兵と名乗る人は多いですが大体は名乗っているだけなのに対し、この高部氏は文字通り「戦うためにそこへ行く」を地で行ったガチの傭兵体験者で、記事中で語ってる内容もなんかぶっ飛びすぎてて、人の人生にここまで感動させられたのは久々でした。

 もうこの記事一本だけでも魅了されたのでさっそく高部氏の語りを漫画化した末尾リンクの本もすぐ購入してさっき読みましたが、まぁなんとも凄い内容になっています。一番笑えたのはミャンマーで、「装甲車作ってみてぇな」と思って壊れた重機に鉄板貼り合わせて作って乗り出したら、めちゃくちゃ速度遅いし、粗悪な鉄板使ったせいで銃弾に撃ち抜かれるし、「これじゃいい的だよね」と死にそうになりながら変に冷静に解説しだす仲間がいたりという内容でした。
 っていうか漫画家に、「発想が中学生」と指摘されてましたが、マジその通りです。

 ただその内容については、記事を読んでもわかりますが戦場とは思えないくらいに非常に明るく楽観的に書かれています。写真を拝見してもわかる通り高部氏は元傭兵とは思えないくらい優しそうな顔をした人で、実際に漫画家を担当した人も「なんだこの優しそうなクマは?」と初対面で思ったそうですが、実際あったらそんな印象を持ちそうです。
 逆を言えば、そういう優しい語り口だからこそ語っている内容は真実なんだろうという気がはっきりします。というのも個人的な経験から言って、自分の体験した苦労をやたら誇大に主張する人というのは信用できず、逆に「まぁ何とかなった」、「意外とどうにかなる」、「誰でもできる」とすごい体験を明るく謙虚に話す人ほど、信用できると考えています。

 これ以上はあれこれ紹介するより記事や漫画を読んでもらうのが早いのですが、敢えてもう一点加えるとしたら、傭兵というのはやはりいつどの時代でも存在し、需要があるのだなということです。今回の高部氏の漫画で自分も初めてミャンマーにおけるカレン族の独立闘争を知りましたが、表に出てこないだけでこうした紛争は今も世界各地で起きており、そこではそれこそ規模こそ違えど「エリア88」みたいな世界が確かに存在するのでしょう。そういう意味では、そこで傭兵として体験してきた高部氏の話というのは傾聴に値すると思います。

 あとこれは蛇足だろうけど、この記事の掲載媒体は見ての通り東洋経済ですが、内容は経済と全く関係がねぇ。まぁ面白いからいいけど。