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2022年1月6日木曜日

GoToトラベル再開見送り報道について

 東京は今日雪らしいですが最近の上海は比較的暖かく、多分来週には日本もまた暖かくなってるんじゃないかと思います。ただ扁桃腺でやられている間はホッカペ敷いた布団でずっと動けなかったため、寒さ耐性が落ちてるため、体完全に治したら自分はどっかで耐寒訓練しないといけない状態です。

GoToトラベル再開、当面見送り(共同通信)

 話は本題ですがこのところのオミクロン株流行を受けて1月下旬にも再開予定だったGoToトラベルを調整するよう動きに入ったそうです。結論から言うと当然で、政府の対応を自分は支持します。

 それこそ去年の今頃なんかは感染者数が急拡大していたのにGoToはやめないとか、絶対再開するとかで菅政権は延々と流行を軽視し、いざ実際に再開時期が迫ってきたら「やっぱやばいからやめる」みたいにドタキャンを繰り返してました。岸田首相は首相になっても方針や発言をすぐ翻す癖が未だに見られますが、ことこのGoToトラベルに関しては菅政権の方が危機管理が甘く、且つ方針転換の頻度が激しかったように見えます。
 なお最近菅政権についてはなんだかんだ言ってコロナをいったん沈静させたなどと評価する声が出ていますが、沈静化させるまでに拡大させたのは菅政権で、またオリンピック前後に接種体制強化して接種数を高めたことは認めますが、それ以前の接種スケジュールは遅れまくりであり、コロナ対応で誉めるべきかどうかといったらむしろ逆だろうと自分は考えています。そういう意味では早く辞めて正解でしたでしょう。

 話を戻すと、まだ検討段階とはいえこういうのは事前アナウンスも同様なのでGoToの再開は延期でほぼ確実だとみています。延期後の再開実施時期については2月以降と記事には書かれていますが、判断の決め手となるのは三回目のブースター接種が一定度行き渡る頃だと思え、その上で行楽シーズンにぶつけるなら5月の連休頃がいいんじゃないかなと個人的に思います。むしろ2月から3月は人流を動かしている場合じゃなく、この辺の判断を今の政府ができるかどうか見物です。

 このほか紙幅が余ったので少し書くと、午前中は通院して午後は自宅勤務を今は続けているのですが、自宅にいると団地内に向かって昼間、

「団地の皆さん、来週にこの近くで特設接種会場が開かれます。1回目、2回目、3回目を問わず接種出来るので、ぜひご利用ください。来てくれたら牛乳あげるよ」

 という放送が延々と繰り返され、なんかやたら牛乳が飲みたくなってきています。でも何故牛乳?

 中国でも3回目接種は既に行われており、一部地域では外国人にも接種が行われていますが、今のところ上海市内では外国人は除外されています。もっとも12月は浙江省を中心に、上海市内でも感染者が相次いでいたのと比べると、年明けからは新規感染者の発表も減り、西安の方では大変そうですがこっちは落ち着いてきました。

 日本の報道見ていると中国は感染者の発表を隠しているとよく言われますが、武漢での最初の大流行時はともかく、現在においてはそれはもうないんじゃないかと自分は見ています。理由は中国当局としても情報を隠して感染の疑いがある市民を野放しにするメリットがないことと、発表方法がかなりマメで、具体的にどこそこの住所の住人が感染してどのエリアが高リスクエリアに指定されたか、その後リスクレベルがいつ引き下げられたか密に発表しています。この辺、むしろ日本にいる人が見たら逆に驚くのではないかと自分は思います。

2022年1月4日火曜日

中国の柴犬ブームについて

 これまで扁桃腺周囲炎のせいで全く眠れていませんでしたが、昨夜は抗生剤治療が聞いて今年初めて熟睡出来ました。夜眠れるって素晴らしい。
 代わりにこれまで痛みとだるさでずっと電気カーペットの入ったベッドで唸っていたせいか、なんかやたらと寒さへの耐性が落ちてて、シャワー浴びたらやばいくらい震えが止まらず自分でびっくりしました。それでも暖房はつけないけど。


 折角の中国ネタなので言及すると、上のニュースは事実です。実際、明らかに柴犬は中国でブームになっており、日系雑貨店、っていうか普通に中華系雑貨店でも柴犬カレンダーとかのグッズが大量に並んでいるし、街中を歩いてても柴犬を散歩させている人によく会います。
 逆にというか、以前に多かったハスキーとかチワワは激減しています。彼らはどこに行ったのだろうか気になりますが、あまり考えちゃいけない気もします。

 なんで柴犬がブームになったのかというと、単純にかわいいからといえば聞こえはいいですが、私の見解を述べると他の犬種に懲りたからというのが実情じゃないかと見ています。というのも自分が中国を放浪し始めた10年くらい前は圧倒的に大型犬とチワワなどの小型犬が人気で、特に大型犬は自分が成功者である証であるかのようにチベタンマスティフなどがよく取引されていました。
 しかしいくら日本より家のサイズが大きい中国とはいえ、これらの大型犬を室内で飼育し続けるのはかなり困難です。そもそも中国の住宅は基本高層住宅で庭なんかないし、部屋でトイレさせるには大型犬だときついのでトイレの度に外に散歩させなければならないし(そして糞は放置)、成長して大型化するとスペース取られるしで、扱いに困って捨ててしまう人が増加してやや社会問題となりました。日本も同じようなことありましたが。

 じゃあ小型犬のチワワに関してはどうか。こっちは知ってる人には早いですがチワワをはじめとする小型犬結構気性が荒い種類が多く、やはりブーム当初は見た目の良さと手軽さから飼う人多かったけど、「早まった……」的にその扱いに困る人も同時に増えていきました。

 感覚的に述べると、ちょうどこの大型犬と小型犬の長所と短所を上手く補う存在として、中型サイズで比較的言うこと聞く、でもってまぁまぁ可愛いという溢れだすバランス感覚で柴犬が人気出て来たんだと思います。飼ったことはないですが、私の感覚だと柴犬ならまだ室内飼いが許容できるサイズで、またチワワとかよりは人懐こいので選択肢としてはありじゃないかと思います。
 ただ柴犬はやや皮膚が弱くその辺のケアが重要だと聞きますが、この辺中国人もわかっているのかやや不安です(;´・ω・)

 実際に私の中国人の友人も飼ってはいないけど柴犬が大好きで、自分が日本に行くたびに柴犬カレンダーなどのグッズを買ってくるよう求めてきます。なので自分もたまにその友人へのプレゼントに柴犬の箸置きなどを高島屋とかで買って行きますが、割と受けがいいです。

 最後にまとめると、やはり大型犬から柴犬に落ち着いた当たり、見え優先から実利優先へと中国人もシフトしてきたなという思いがあります。あと地味に猫人気も上がっており、手軽な飼いやすさが今後さらに重要視されていくとも見ています。まぁ猫も種類によって懐きやすいのとそうでないのが分かれるけど、なんとなく中国の猫の方が日本の猫より高飛車な感じがする(´・ω・)

 最後、チベタンマスティフのその後について調べたらやっぱこうなってました。

2022年1月3日月曜日

西南戦争キーマン記事の裏側

 さっきインスタントの味噌汁飲んだらなんか味が薄いように感じられ、この二日間、病院内をうろうろしていたらもしやコロナとよぎりましたが、そこみると溶けてない味噌が沈殿してました。かき混ぜたらやばいくらい味濃くなりました。


 もう今日は病院に斬られる覚悟で行ったからこの記事の書評は書けないだろうと思ってましたが、生憎とばかりに切除手術という話にならなかったので書けます。この記事も以前にこのブログで書いた歴史記事の焼き直しで、年末なのでのんびりしたいという思いからさっと仕上げた記事でした。記事内容はそんな悪くないとは思うけど生憎とアクセスはあまり良くなく、この辺、戦国時代と幕末明治でかなりアクセス量が変わってくるなとこのところ思います。

 ただ、ヤフコメを見るとそこそこのコメント数はついており、歴史マニアの方々に議論の種は提供できたのかなと思います。そのコメントで、「乃木より奥だろ」というコメントが多いので何のことかと調べてみたら、奥保鞏(おくやすたか)という人物のことのようで、情けないながらこの人物については今まで知りませんでした。まぁこれも、歴史記事を書いたからこそ分かったわけだから、無駄ではないはず、きっと。

 この記事について補足すると、ひとつ前の「神風連の乱」までは「~の乱」扱い、つまり武力放棄であるけれども内戦という扱いはされていません。なお現代における最後の「~の乱」は、読売新聞の絶対的権力者に一記者が歯向かった「清武の乱」であり、なんとなくこの事件を見るにつけ勝てるわけないだろって巨大な相手に歯向かうことを「~の乱」っていう気がします。
 話を戻すとそれに対しては「西南戦争」とはっきり書いており、実際日本歴史史上における最後の内戦、米国で言う「南北戦争」みたいな言われ方がなされています。一体何故内戦扱いされているのかというと、単純にぶつかり合った双方の兵力規模もさることながら、明確な思想の対立、具体的には保守と革新のぶつかり合い的な要素も含まれているからじゃないかと思います。

 実際この西南戦争以降、日本国内で明治政府に対する武力闘争の芽は完全に摘まれ、この後は言論闘争が主となっていきます。そういう意味も考慮すると、密かに私は真の意味での明治真の達成はこの西南戦争の終戦時じゃないかと考えています。
 天皇を中心とした国家体制という目標に関しては、幕末の大政奉還時に一応達成はされています。そしてその徳川幕府を支持する佐幕派との戦いは、五稜郭の戦い決着時に達成されています。これらに対し西南戦争は、旧武士団の一掃と徴兵軍の優位を決する意味合いの強い戦いで、「武士の時代」の終焉という意味では、この西南戦争がまさにその瞬間であり、且つ社会体制の転換という意味合いで明治維新の達成期でもあるのではと考えています。故にこの後の言論闘争は、社会体制の転換を終えた後の、新たな体制のプラン、構築プロセスともいえるでしょう。

 何気にこの西南戦争に関する評価は非常にややこしいところがあり、その大半は総大将となった西郷が本当は何を考えていたのかが全く読めないからです。単純に時代に取り残された武士たちに死に場所を与えようとしたと言われることもあれば、京都までは進軍するつもりだったとか、今も評価が定まっていません。
 ただ、結果的には次の時代に至る大きな契機となっており、そういう意味で「日本最後の内戦」という呼び方はこれ以上ない呼び方だと自分は考えています。

扁桃腺周囲炎になった(´;ω;`)ウッ…

 昨日の記事で入院、手術するからしばらくブログ休むと書いておきながらの更新ですが、通院で今のところ済んでいるので症状について書きます。中国語の診断名だと「扁桃体周围蜂窝组炎」ですが、日本語だときっと「扁桃周囲膿瘍」でしょう。

 この症状が出たのはまさに1月1日元旦で、朝から片側の喉がやけに腫れているという感覚がはっきりありました。それ以前からも咳とかは出ないもののやや喉がいがらっぽい感覚があったので軽い腫れなどを起こしてたのだと思いますが、膿瘍化したのは間違いなく、1月1日でしょう。
 午前中までは痛みなどもなくのどかな正月とばかりにスタバでコーヒー飲みに行っていましたが、お昼ごろに軽い痛みを覚え、また耳にも痛みを感じたのでこりゃ早いうちに何とかしないとと思い、薬局に扁桃腺の腫れに効く薬を買いに行きました。何気に中国で病気すること今までなかったから、薬局に行くのはこれが初めてでした。

 店員に見繕ってもらった薬を飲んでこの日は正月だけど1日捨てる気持ちで午後からずっと寝ていましたが、症状はどんどん悪化していき、伊丹も激しくなっていきました。何が一番つらいかというと、口内にたまったつばを飲み込む瞬間で、嚥下する瞬間にやばいくらい痛みが走るので夜はほとんどまともに寝られませんでした。おまけに喉を塞ぐ形で扁桃腺が腫れているので食事もまともに喉を通らず、この三日間はガチでカップ麺とバナナしか食べてません。あ、みかんもあった。

 こんな感じでめっちゃテンション下がる1月2日を迎え、改めて症状について調べてみたところ扁桃周囲膿瘍が引っかかり、特に声がくぐもるという点がドンピシャであったことから、正直あまり行きたくないけど病院に行くことを決めました。
 症状的に耳鼻科だから近くの耳鼻科病院まで歩いて30分くらいしていったところ、「この症状だとうちは対応できない」と言われたので、別の大きな病院を指定されました。次にその病院に行くまで50分くらい歩き、あとで調べたらこの日10キロくらい、まともに寝てないし食べてないのに歩いていたことがわかりました。

 大病院について早速耳鼻科に問診をお願いすることとしましたが、この過程で何度もコロナ感染確認アプリの提示を求められました。病院だから仕方ないと思って何度も提示してましたが、ただでさえ弱った体で長距離歩いていたこともあって1回床に携帯落としました。
 そんな長い道のりを経てようやく医師に合うと、「自分はこの症状じゃないかと思うんだが」と中国語で「扁桃周囲膿瘍」を文字で見せると話が早く、発病時期などを尋ねられた上で、処方した薬を直ちに飲み、明日もう一度来るようにと伝えられました。

 実はこの時、治療法としては切除しかないだろうと思って既にお泊りできるよう入院グッズを揃えて持って行っていたのですが、ひとまず投薬治療をすることとなりました。あとからわかりましたが、発病からすぐに抗生剤を投与すればすぐ治るそうでしたが、生憎自分の場合は間に合わなかったようです。

 こうして薬を持ち帰って昨夜もつばを飲み込むたびに走る痛みに涙しながら夜を過ごし、明けた今日は朝早くから今度はバスで病院近くまで行って病院まで行きました。
 ちなみにさらっと書いていますが、そもそも中国の病院に来るのはこれが初めてだし、慣れない単語ばかりで聞き取れない会話が多い中、周りの人に「次どこへ行けばいい?」などと何度も聞きながら進めています。

 本日午前、病院に言って昨日の医師とは別の医師にかくかくしかじかと話したところ、急診外来へいけと言われ、急診外来で問診予約を取ったら元の耳鼻科の〇号室に行けと言われ、そこであった三人目の医師に「点滴治療を数日続けてみよう」と言われ、点滴を受ける羽目となりました。
 そのまままた慣れない中国語で様々な葛藤を経て急診病棟で抗生剤の点滴を受けてきて今に至ります。明日からも点滴をしばらく毎朝受けに行く予定ですが、少なくともこれまでよりかは中国の病院の利用の仕方は学んだので、ハードルは低いでしょう。外国で病院行くのはほんと大変な気がする。

 それにしてもよくいく占いサイトで1月の運勢見たら「弱運 病」と書かれてあって、なんかいろいろ不安にさせられます。

 最後に感染経路については不明ですが、感染したきっかけは緊張感が抜けたからではないかと思っています。今回に限らず、山場ほど健康に影響は出ず、山場が終わった瞬間に大病をすることがこれまでも多かったです。恐らく緊張感が続いている間は体もそれまで蓄積した疲労やストレスを顕現させないのでしょうが、肩を抜いて言い状態となると途端にそうしたものを表に出す傾向があり、先月12月も仕事が忙しく正月を迎える際にやたらホッとしていたの自覚あります。

 それにしてもこの病気のせいで正月用に買っていたステーキ肉が食べられず、冷凍庫に放ることになったのが返す返すも悔しいです。また喉の異物感もすさまじく、声も本来の声とは違った音になっていろいろ厄介で、ほんと厄介なもの拾った気がします。
 幸いというか今日点滴した抗生剤が少し効いたのか、痛みに関してはややマシになっています。今夜はこれできちんと眠れるといいけど。

2022年1月2日日曜日

ブログ更新のお休み

 これから病院に行き、下手すりゃ手術、入院もあるのでしばらくブログの更新はお休みします。何もなければまたすぐ再開します。

2021年12月31日金曜日

今年書いた記事

 気が付いたら大晦日でした、というのがリアルで怖いです(;´・ω・)
 というのも先週まで割と仕事が忙しく、12月に入って以降の記憶がやや曖昧です。毎年一番忙しい時期の7月はいつも苦しんでいる記憶以外は全部らすっ飛ぶのですが、12月の記憶がこれだけ薄いのは過去初めてです。
 なおコロナが流行してから毎週の週報に体調を書いて報告するよう求められているのですが、ある時を境に、

体調:★★★☆☆

 な感じでゲームのライフ(アクトレイザー)風に表現するようになったら、「めっちゃわかりやすい(´・ω・`)」などとやたら上司から誉められるようになりました。ちなみに夏場はリアルで「☆☆☆☆☆」で提出したことがあります👻

 話は本題ですが毎年年末恒例ですが今年書いた記事について思い返すと、やはり夏場に書いた元寇の記事が一番思い出深いです。毎年の夏の歴史特集向けに比較的早いうちから用意してた記事ですが、以前に書いた一向宗の記事同様、出す前から確実にヒットすると予想していました。野球で言えば投手の球種、コースをあらかじめ分かった上で打席に立つような感覚で、狙ったところにきちんとホームラン打てたという意味で気持ち位のいい記事でした。


 このほか印象深い記事として上の二つの記事はどちらも、環球時報など中国メディアにも翻訳されて掲載されたという意味で印象深いです。周りの中国人の友人らの反応もそこそこよかったものの、下の技術逆転記事については「それでも日本はまだまだ優れた技術が多い」と言われ、ああこんな風に相手を見下さず、リスペクトし続ける連中に勝てるわけないなとも思わされました。

 あと悪い意味で印象に残っているのたタミヤのミニ四駆記事で、時間に余裕があったからタミヤ広報に取材をかけて中国におけるミニ四駆事情や景況について尋ねたところ、回答まで数日待ってくれというのでリアルに数日待ったところ、「売れてます」という一言しか回答なくてびっくりさせられました。
 自分としてもちょっと驚いたのが、中国にある日本の領事館でミニ四駆大会なども開かれているのに、タミヤの広報はそうした事実にも一切触れなかった点です。また売上げについてもきちんと根拠のある数字を出してくると思っていたもののそうしたものは一切なく、コンシューマー品取り扱っているくせにしっかりしていない広報だなと正直思いました。

 逆を言えばもっとちゃんとした広報雇ってマーケティング展開したら、多分この会社はもっと良くなると思います。若干、自社の熱狂的ファンに甘えていると思う節があり、スキャンダルとかは商品的にも発生する可能性は低いものの、広報的にはいろいろもったいないと思いました。


 一方、このブログの中の記事で見返してみたところ、なんかやたらゴルゴについて記事を書いているなという気がしてきました。上記の記事を出した後ですが作者のさいとうたかをは今年亡くなられており、改めて偉大な漫画業界の先駆者、特に分業制の確立という偉大な功績を残した人物を失ってしまったということを思い起こされます。

 最後に来年について少し触れると、最速で来年2022年に比較的自由な国境移動が開放されると去年予測していましたが、やはり最速予測なため外れました。それどころか、2023年になっても海外旅行はコロナで依然規制されたままという可能性も出てきています。去年も今年もそうですが、基本コロナを中心に世界が回っており、コロナ以外で何か中心にならないかなという妙な期待がもたげます。

2021年12月29日水曜日

今日本で一番の家電メーカーは?

 結論から書くと、もうアイリスオーヤマなんじゃないかなと思います。

 自分の感覚では2008年のリーマンショックがターニングポイントで、日系家電企業はあの辺では中国企業に規模や技術力でまだ劣っていませんでしたが、その後の敗北が確定する分岐点になったかと思います。決勝要因はいくつかありますが、その一つは家電エコポイントだと考えており、あれによって市場バランスが崩れたと友人が言ってましたが自分もそう思います。

 話を戻すと、恐らく売上規模とかなら今でもパナソニックがトップでしょうが、日本国内市場の認知度や新製品の供給度とかならアイリスオーヤマの方が上回っているように見える、というよりパナソニックの家電イメージが段々と薄れてきています。なんとなくパナ自体もB2Bへの転換を図っているようにも見えますし。
 それ以外だと、シャープももう「液晶のシャープ」というイメージも薄れてますし「世界の亀山モデル」なんてのも死語でしょう。というより、昭和期の家電大手はほとんどすべて自分で家電作らずOEMブランドになってるし、新しい家電製品も出してこないしで、日本の家電は実質的に死んだ、若しくは植物状態にあると言っても過言でないでしょう。マジ元家電屋とかどうしてんだろうな今。

 一応、この前クソ高いスマホを出した、私は全然その存在を知らないバルミューダという信仰家電メーカーもいるようですが、あのスマホを見るにつけ将来性については正直疑問視しています。もっとも同じスマホならソニーのスマホにはもっと将来性がないとみていますが。

 こうした状況を反映してか、ここ数年でエレキ業界に関する経済記事は本当に見ること減ったなぁという気がします。デジカメに関しては日系御三家が未だ圧倒的に強いけど、デジカメ自体がスマホカメラにやられて市場規模が縮小している状態なだけに先行きは不透明なままです。
 パソコンに関しては地味にパナソニックがレッツノートで頑張ってますが、それ以外はほぼすべて中国メーカーに吸収されて、ブランド名のみ残す状態となっています。

 なお現在使っているマウスコンピューターのPCですが、購入当初からデザインがあまり好きになれなかったのと、時たま「rerun」という謎の無意味なプログラムが動いてCPU食うので早く買い換えたいところですが、日本帰れないため買い替えれずにいます。いい値段で手に入るなら以前も使ってたNEC(今やLenovoだが)のノーパソにしたいですが、コスパ優先ならまたマウスみたくBTOパソコンになるでしょう。
 いくつか調べたらパソコン工房のBTOパソコンが割といいと聞き、実際にサイトで見てみたらいい感じなのがあったので、ここを今度試してみたいです。ドスパラもみてみましたがややデザイン面と、スペックの選択幅で不満足なところがありました。マウスは筐体カラーが選べないのでもう論外です。

 まぁ国産メーカーにこだわる理由もないのですが、わずか十年ちょっとでこれほどまでに市場を失うとは、当時家電業界にいた人たちは想像もしなかったんだろうなと思うといろいろ思うところがあります。プリント基板など電子部品メーカーはめちゃくちゃ絶好調なので日本のエレキメーカー全部が死んだというわけじゃないですが、逆を言えば国内にこれだけ実力ある部品メーカーいるのになんで負けるんだって話になってきます。

 ついでに書くと、なんか日本政府は賃上げした企業に便宜を図ると言っているようですが、あれ見て私が思ったのは逆で、むしろ働かないおじさん問題のためにも賃下げを推奨すべきなんじゃないかってことでした。
 恐らく今回の官製賃上げ運動ですが、あまりパフォーマンスや将来性の高くない中堅、壮年層が挙げられて、末端はあまり上がらない笑える結果になる可能性があるとみています。ああいう賃上げを呼びかけるくらいだったら、20代の平均給与をここまで引き上げろなどと具体的に言うべきだったでしょう。