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2022年3月26日土曜日

やっと解放( ´Д`)=3 フゥ

 このところ散々文句言い続けている上海市の隔離・封鎖措置ですが、ようやく自分の住んでるエリアで封鎖が解除されて、今日慌てて食料の買い出しに行きました。

 もっとも解除といっても未だに新規感染者が発見されており、外出に当たっては団地内で「今後も言われたら検査をきちんと受けること」的な承諾書にサインさせられ、外出パスみたいなものを毎回出すという条件付きとなっています。とはいえ、先々週の日曜から約2週間ぶりとなる外出で、意気込んで買い物に出かけてはみたものの、ずっと体動かしてなかったせいもあって自転車漕ぐと上がった血圧に体が耐えられないのか妙な吐き気がして仕方ありませんでした。
 明日当たり、思いきり自転車で遠出にでも行きたいところですが、今日買い物に行っただけで露骨に体力減らして疲労感を覚えたのと、明日も休日作業しなきゃいけないため、この辺は自重しないと駄目そうです。

 今回解放となったのは、やはりこの前に個人を識別しPCR検査をしたのがでかいのではないかと思います。あれでかなり特定できた、というかそれまで潜在的に感染者は多くいることが分かっていながら特定できなかったために封鎖範囲を限定できなかったと推測しており、ようやく常識的な対応に移ったのではないかという気がします。
 ただ前述の通り検査はこれで終わらず、今日午後には抗原検査キットが配られ、自分で検査を行っておくよう言われました。今朝の時点でこの自己検査を行うよう行政が通達していたのは見ていたので心構えはできており、さっそく受け取って検査キット使ってやってみたところ見事陰性でガッツポーズ取りました。

 とはいえ、また近くで感染者出たらすぐまた封鎖に戻るわけで、今のうちにとばかりに食料を今回買い込んでおきました。地味に2週間ぶりにこれから飲むコーラが楽しみです。
 今日自分が言った日系スーパーでは同じ穴の狢なのか、買い出しに来ている人は非常に多く、レジ前は文字通りの長蛇の列ができてました。また街中を歩いている人は少なかったものの、車の交通量は比較的多く、恐らく解放されたエリアの人たちが一気に買い出しに動いているのではないかと思います。

 また団地内でも、外で談笑したりする人が多く、子供の遊ぶ声も前より大きくなった気がします。やはり運動不足対策なのか、このところ団地内でバトミントンやってる人が増えているのですが、朝6時台からやるのはちょっと勘弁してほしい気がします(´ぅω・`)ネムイ

2022年3月25日金曜日

不作為を隠蔽するための無意味な検査繰り返し


 左上に見える車のプラモは前の記事で組み立てたことを書いたセリカXXですが、非常にその造形が気に入っていてこうして目に入りやすいところに置いてよく眺めています。何気に驚いたのですが相互リンク結んでる潮風太子さんの以前の愛車だったとのことです。
 なおソ連人民の敵であるうちの親父も知り合いに借りて乗ったことがあったそうですが、ストレートは確かに早かったけど足回りが弱くカーブに弱いという直線番長だったと言ってました。


 さてまた隔離話ですが、現況に関して上の王青さんの記事が割とよくかけてます。中でも、

「正直、感染者が出て自分がクビになるのが怖い役人が、いたずらに時間を引き延ばして意味のないPCR検査を繰り返している感じがする」

 という証言は正鵠を射ているでしょう。

 さて昨日書いた記事で自分は、上海市はいい加減な検査をやってたせいでコロナ感染者がいることは分かったが具体的に誰なのかまでは特定できず、その不作為をごまかすために封鎖期間の延長や追加でいい加減なままの検査実施を繰り返しているのではと書きましたが、この見立てでほぼ間違いないと今日確信しました。

 理由はいくつかあり、一つは今日になって発表される新規感染者の人数が突然激増したためです。すでに先週から各地で封鎖措置が行われ、検査も並行して行われているのに何故昨日になって一気に増えたのか。日程などから推算するに、先週に行われていた検査は感染者の特定においてほぼ全く無意味でないと、昨日に一気に増えることはまずあり得ないと思います。
 補足すると先週からほとんど封鎖していて人の出歩きがないんだし、同じ団地内に集中して感染者が激増ならまだわかりますが、今日の発表だと新規感染者は実際地域ばらけてます。

 次に、自分が昨日の記事で書いた、未だ検査結果が表示されない3/19の2回目のPCR検査について、今朝もアプリで確認したところ、なんかちょっと妙でした。相変わらず状態は「検査中」のままでしたが、妙だったのはその前日に受けた3/18のPCR検査の結果で、何故かこの日の検査だけ検査履歴自体が表示されなくなっていました。更新ボタンも何度も押したのに。
 この状態はほんの数時間で、時間経過後に試したら今度は表示されましたが、また性懲りもなく疑うと、不都合な記録(3/19分)をさりげなく時系列に合わせて消そうとしてたんじゃないのかなという風に思えます。まぁさすがに考え過ぎな気がするけど、想定外のことをしてくる国だというのはよくわかっているつもりです。

 一方、ようやく個人ごとに検体を識別するようになった昨日3/24に受けた5回目の検査ですが、こちらは今日きちんと検査結果が出て、自分は無事陰性でした。こんな具合に、翌日には出る結果が3/19の分だけ1週間経っても出てこない奇妙さなどから、自分の見立てはある程度当たってるんじゃないかなと思うに至ったわけです。

 ぶっちゃけ行政がこんな体たらくで、感染拡大防止に対し全然やる気がないのなら、今後も同じような感染流行は中国各地で相次ぐと自分は予想します。その度にこれだけの不必要且つ大規模な封鎖措置繰り返すってんなら、社会と経済は早晩持たなくなるでしょう。
 まぁ本音を言うと、この混乱のせいか自分に回ってくる仕事のペースが今顕著に減っており、ちょうど繁忙期であったためめちゃ助かってたりします。同僚にも、「今のゆったりしたペースで仕事続けてくれ(・ω・)ノ」と言っています。

 内心、近くに感染者が出たというのなら封鎖や隔離措置を受けることは仕方ないと思いますが、上述の通り、いい加減な検査で特定できないから手あたり次第に封鎖し続けるという、行政の不作為に巻き込まれているのであれば、誰かがちゃんと言うべきなのではと思ってこうして書き残しています。
 上の王青さんの記事でも書かれていますが、2年前の流行時はまだあくまで「自粛」ということで、感染者は上海市内のあちこちで出ていましたが、買い物などに出かける行動の自由は許されていました。今回はそういうのも一切なく、非科学的な判断で無意味に行動を制限され、経済活動もこれだけ止まっているのだから下手したら当時よりも打撃がでかくなるのではという気すらします。当時とは違って、社会保障策も何も用意してないんだし。

2022年3月24日木曜日

隔離現況に対する推察

 昨日の記事書いた後友人から、「(隔離延長になって)周りで騒いでる人いる?」と聞かれ、「一番大きな声出してんのはσ(゚∀゚ )オレ」と返事してました。我ながらほんと近所迷惑だと反省し得ます。

 話は本題ですが先週火曜からずっと缶詰にされて、戦時中の如く大家からジャガイモ分けてもらってたまたま半分残ってたカレールーと一緒に煮込んでさっき肉なしカレー食べました。ココイチでもいつも野菜だけのカレー食べてるけど、自宅で食うとなんかいろいろ思うところあります。
 たまにカレーの肉が豚肉の家は貧乏だと馬鹿にする人もいますが、自分はビーフカレーより実はポークカレーのが好きです。でもって豚肉でも、肉入ってるだけマシじゃんと今日強く感じます。

 本題に話を戻すと、今回の団地(小区)封鎖隔離はそもそも、PCR検査を2回受けるまでの措置と当初説明されていました。ところが隔離開始からしばらくは、いつPCR検査するのか全く発表もありませんでした。その後、3/18金曜になってようやく団地内で行われ、翌日3/19にも行われて、次の日の3/20にはようやく買い物行けるかと思ったら「まだ封鎖するよ」とアナウンスされ、この時点で半ギレ気味でした。
 半ギレ気味に明けた3/21月曜には何故かまたPCR検査をやるとアナウンスされて3回目を受けると、次の3/22にも二日連続となるPCR検査が実施されて、さすがにもうこうれで気は済んだだろうとか思ってたら昨日の更なる隔離延長発表で、半ギレからガチギレへと至ったわけです。

 時系列で縦に並べると以下の通りです。

3/15(火):団地封鎖開始
3/18(金):1回目PCR検査 
3/19(土):2回目PCR検査
3/21(月):3回目PCR検査
3/22(火):4回目PCR検査
3/24(木):5回目PCR検査

 上の通り、今日3/24には5回目のPCR検査が行われたのですが、これがこれまでとは明らかに違っていました。
 まず組合の人や派遣された医療スタッフたちでしょうが係員が完全防護服姿で、ゴム手袋にフルフェイスガードまでしてました。次に、これまでと違って検査で採取した検体を、一つ一つ個別に容器に分けていました。

 実は4回目までのPCR検査では、事前にアプリ(健康雲)で検査申請をしてコードを作ると、コードを読み取るところまでは同じですが、その後検体を採取した綿棒は複数人分をまとめて同じ容器に放り込まれていました。
 内心これどうなんだろうとか思ってましたが、どうも一人一人に確定診断を下すのではなく、団地住人丸ごとで陰性か陽性かだけ見ていたようです。つまり、数百人単位の検体をまとめて検査して、全員分が陰性だったら陰性と判断するみたいに。

 この検査方法については上海市政府も認めており、緊急対応で人手が足りないためこうしたと言っていますが、前述の通り今日の検査では検体は個別管理に切り替えられていました。

 この切替えを見て自分の頭によぎったのは、3/19の2回目のPCR検査です。というのも、検査したら先ほどの検査登録に使うアプリを通して、検査終了後(翌日)に検査結果が表示されるようになるのですが、この2回目のPCR検査結果のみ表示が「検査中」のまま全く変更されません。この2回目と、今日受けたばかりの5回目以外の検査結果はすべて「陰性」と結果が出ているのに、2回目だけは未だ何も結果が出てきません。

 以上の経過を見て自分の推察を述べると、2回目のPCR検査でうちの団地で変な結果が出たのではないかと疑っています。もっともうちの団地以外の周辺の団地もまとめて封鎖が続いているようなので、この一帯の複数の団地ひっくるめで検査が行われている可能性もあるので、変な結果が出たのはうちの団地以外の可能性も十分ありうると思います。てかそうであってほしい。

 恐らく、自分が住んでいるエリアを管轄する行政は、2回のPCR検査で全員陰性が出たら問題なしという風にしようと当初考えていたところ、3/19の2回目の検査で変な結果が出てしまい、慌てて追加のPCR検査を手配するとともに、封鎖措置を逐次延長することを決めたのではないかと思います。
 そうして始まった3回目、4回目のPCRでもまたどっかで変な結果が出たため、もう埒があかないとようやくここで気づき、今日行われた5回目のPCR検査から個人を識別した検査にやっと切り替えたとみています。仮に初回からきちんと個人を識別してやってたら、封鎖範囲とかももっと限定できていただろうし、何度も検査を繰り返す手間もなかったろうと思うと、無為無策によりやらなくていい面倒を抱えさせられたという気がしてなりません。

 前述の通り、自分を含む自分がいる団地内の2回目のPCR検査結果は未だ公開されていません。3回目、4回目の結果は出ていることを考えると明らかに不自然な状態であり、ここで何かあったと自分は疑っています。
 ならうちの団地に感染者がいるのかって話になってきそうですが、こちらも前述の通り、検査対象を団地レベルでひっくるめた3回目、4回目の検査は陰性と出ており、何より既に1週間以上封鎖されてること考えると、感染者がいたとしても来週月曜の時点で丸2週間経過していることになるんだから、今更なんだって話でしょう。(# ゚Д゚)<今更なんだ!

 実際にじゃないですが、近くの別の団地で新規感染者が出たという噂を人伝手に聞きます。なんかこの辺、検査確認で手抜きした結果、感染が疑われる人間がいるっぽいんだけど、具体的に特定できないから周辺丸ごとすべて封鎖してしまえ的な手抜き対応されている気がしてなりません。

 その上で、仮に本当に実際に感染者がどっかの団地にいる可能性があるからこんな措置を取っているのだとしたら、特定できていないとはいえ、感染者の隠滅に当たるのではないかという気もします。というより、本当はかなり疑いが濃厚な感染者がいるものの、所轄するエリア内に感染者をこれ以上出したくないからあれこれ適当な理由つけて封鎖期間を伸ばし、なし崩し的に2週間封鎖して、感染者なんて初めからいなかったことに行政はしようとしているのではという疑いも持っています。
 ジャーナリストは疑うのが仕事とはいえ、自分は本当に猜疑心の深い人間になったなという気がします。

 なお「積み木崩し」といえば家庭崩壊本の代表格ですが、「梨崩し🍐」というタイトルで本出したら売れないかなと前料理中に考えたことがあります。家庭でも戦線でも崩壊していいから。

 以上はすべて3/19のPCR検査結果のみいつまで経っても出てこないことを理由にした私の疑いですが、もしこの通りだとしたら完全に行政の不作為によって不要な隔離を強いられていることになり、肉抜きカレーの分だけ恨みが増してなりません。この辺の過程全部JBpressにあげてもいいけど、知り合いが今回の上海の隔離を次で書くと言っているから、ネタうばっちゃまずいよなぁ。

2022年3月23日水曜日

嘘ばっか言いやがってクソが!

 先週から団地封鎖措置を受けてすでに1週間超経ちますが、なんか今日になってさらに12日間封鎖を続けるとかわけのわからない連絡が回ってきました。っていうか来週初めに既に封鎖開始から2週間経つし、団地内で新規感染者出ていないのに何だこの措置はと怒り心頭に来て大声出し過ぎて、周りから「落ち着け(;´・ω・)」とマジで言われました。

 そもそも、先週の封鎖開始時に2回のPCR検査受けたら開放するというアナウンスでしたがこの約束は守られず、検査終えたらまた更に追加で2回PCR検査を受けるようにとアナウンス出されました。こうした謎の追加&封鎖延長措置はどうも自分の住んでいるエリアのみ行われているようで、他の地域では新規感染者が直接出たマンション、またはそこに含まれる団地を除いてこれほどの封鎖は行われていません。

 第一、最初の発表で2回のPCRで陰性結果出ているのならそこで封鎖開放されるべきだったのに、後付けでどんどん延長させられているのに腹が立って仕方ありません。感染者が出ているのならまだ理解できますが、周辺の連絡でも上海市の公式発表でもそのような発表は見かけません。恐らく、エリアの自治体関係者が無理やり2週間の隔離にするため、当初から封鎖はすぐ終わると嘘ぶいて隔離延長を繰り返しているようにしか思えません。っていうかさっき友人に、「意思決定者見つけたら殺す」というメールを送りました。

 いくら何でもこの措置は納得いかず腹立って仕方なく、マジでこのパソコンとかも投げ飛ばしたいくらいです。検査も素直に受けてやってるというのに、なんだこの扱いは。

2022年3月20日日曜日

世の中に何も貢献しない就活面接記事

就活面接で「世の中に良いことをしたい」と語る学生を必ず落とす役員の"納得の言い分"(プレジデント)

 別に今に始まるわけではないですが、上のような就活面接について上から目線でアドバイスする記事を見ていると本当に辟易します。見出しにも掲げている通り、こういう記事は世の中に何も貢献しない、っていうか見方によってはむしろ、社会の効率を貶めているところすらあると思います。

 基本的のこの手の記事は、「こうすれば面接受けがいい」、「面接官はこういうところを見る」、「こういうことを言う学生を企業は採用する」といった内容に終始しているのですが、結論から書くと、どんな出自や価値観、スキルを持つ候補者が入社後に活躍するのかという、企業の優秀な人材獲得という目的や観点がまるきり眼中にありません。
 いちおう、上の記事には「志望動機にビジネス視点を盛り込め」と書いていますが、ビジネス視点を盛り込んだ候補者がその後、企業で活躍するかどうかには一切触れていません。私の経験に立つならば、この手の就活テクを聞きかじり真に受ける人間は基本的にあまり自分で考える人が多くなく、中には使える人もいるでしょうが、恐らく記述とその後活躍には優位な相関はないでしょう。

 企業が面接など採用候補者を選抜するのは、言うまでもなく優秀な人材を採り、無能な人材は採らないためです。その観点で言えば、どんな候補者が優秀であるのか見分けるポイントが重要であり、また候補者の側も、その企業が見るポイントに応える形で自らをアピールすることこそ、人材の優劣がはっきり出るところであるように思えます。
 しかし上記の記事の様に、この手の終活アドバイス記事ではそうした「将来活躍の見込み」という観点は完全にそぎ落とされ、「如何に面接受けするか」という、目立ち方のアドバイスしかほぼ見受けられません。自分に言わせれば本当に中身のない内容で、このように実質を全く問わず、そとっつらだけしかお互い見せない、見ない社会になったから日本はどんどん悪くなっているとすら思っています。

 じゃあ優秀な人材を見分けるポイントは何なのかって聞きたいでしょうが、汎用的なものは恐らくほとんどないと思います。その企業がどんな業種で、募集している職種は何なのかによって人材の適性は変わってくるだけに、各企業の担当がそのような見分けるポイントをしっかり考えるべきだと思います。
 なお記者に関しては、「ジャーナリズム」という概念に強いこだわりがある人ほど信用できません。むしろ記事で如何にお金を稼ぐか、記事そのものより見せ方や拡散の仕方を意識する人間の方がこれからの時代は向いているかもしれません。

 ある意味就活が最たるものなのかもしれませんが、本当に今の日本は中身のない議論が多すぎます。上の記事書いた人もわざわざ電通マンと名乗るあたり、中抜きは得意だけど中身が全くない電通らしい雰囲気を覚える記事を書くなと内心思います。上の記事読んだ後、本気で「で、何?」と思ったし。

 なお聞くところによると某キー○○という会社は、候補者の面接を常に録画しており、入社後の活躍と合わせて比較するそうです。こうした科学的な検証こそ必要で、優秀な人材の見分け方だったら下手な人材サイトとかよりキーエンスに聞いた方がずっといいかもしれません。

2022年3月18日金曜日

プーチンが本当に取り返したいもの

 昨日の記事で私は、プーチンが本当に狙っている、目的としている領土範囲に旧東ドイツの領土が含まれていると書きました。この理由について書きますが、あくまで素人の妄想じみた意見として取り扱いください。

 なんでこんな風に思うのかというと、プーチンの経歴と性格、そして態度などを見てそう感じるからです。まず経歴ですが言わずと知れたKGB出身で、なんでも子供のころからKGB入りを夢見ていたそうです。念願かなってスカウトを受けてKGBとなったわけですが、ソ連崩壊のきっかけにもなったベルリンの壁崩壊時、ちょうど東ドイツのその現場にプーチンはいたそうです。
 割とこの時の体験はかなりのトラウマだったらしく、本国に何度も軍隊を送り込め、暴徒を鎮圧しろと言っていたにもかかわらず黙殺され、いろんな人間が彼のターニングポイントになった事件だったと指摘しており、私自身もそう思います。

 次に彼の性格についてですが、一言で言って執念深く、非常に自分の評判を気にする性格であるように見えます。過去のロシア国内におけるテロ事件などに対する発言を見ると、テロリストらに対し感情をはっきり込めてマジギレしており、やられた分は必ず報復し返さないと気が済まないような人間に見えました。過去を水に流して、なんていうとそれこそさらにヒートアップしそうな印象があり、和解するには最低でも、向こうに殺された分だけ向こうの人間を殺し返さないと絶対に応じないような人間だと私は考えています。
 それくらい過激な性格なのですが、意外とナイーブなのか自分の評判をかなり気にする素振りも見えます。この辺は大統領の座を一時下りていた頃にやや顕著だったと思うとともに、自信を批判したジャーナリストの多くが不審死、っていうかほぼ確実に暗殺されていて、国内に厳しい報道規制を敷く点などからも、このように感じます。

 上記のような要素に、やはり赴任地で思い入れもあったのか、ドイツに対する態度がなんか柔らかいと感じることも多いです。もちろん打算からそうした態度を見せていただけなのかもしれませんが、日本や米国などと比べても対ドイツとなるとなんか全然表情も変わってくるように思え、どことなくドイツに対し深いシンパシーを持っているように見えました。

 以上の要素を総括し、またロシア人全体として王権神授説のような、上に立つべきものはそのような神の決めた運命が初めからあるという神秘的価値観も匂わせることから、旧ソ連の影響範囲を取り戻すことが自分の生れて来た意味だと考えている節があります。尚且つ個人的に思い入れのある東ドイツに関しては、西側に「奪われた」と考えるならば、プーチンの性格からして取り返さない限りは絶対に納得しないように思え、今回はウクライナが狙われましたが、最終的にはポーランドも丸ごと取り込んで衛星国化し、長期的には東ドイツまで切り取ることを狙っていたのではないかと自分は考えています。
 そうした観点からすると、仮にウクライナの併合を認めたところでプーチンの野心が止まることはなく、むしろさらにエスカレートしていたと思います。恐らくこの次はグルジアやバルト三国で、その後でポーランドやルーマニア、ハンガリー、ポーランドときて東ドイツまで影響を及ぼす気満々だったと考えています。

 そういう点も踏まえて言うと、仮に今起こっているウクライナ戦争が終了したとしても、プーチンが残っている限りは火種は残り、仮にその座に残ることを米欧が認めた場合、かつての中東戦争後のフセインのような存在になるのではないかという気がします。従ってもし停戦協議をするならば、最低でもプーチンのロシア追放まで仕向けないと将来の禍根を残すことになるようにも見えます。
 とはいえ、戦果を止めることが何よりも優先されるため、実際にはこの条件を米欧やウクライナは出すことはできないでしょう。無論、出さずとも国内反発を受けてプーチン政権が崩壊する可能性も十分あり得ますが、何が起こるかわからないロシアのことだから、そういう楽観視はよした方がいいのではとも思う次第です。

2022年3月17日木曜日

プーチンが狙う領土版図

 半隔離中なので今日もずっと自宅でお仕事してたのに、やけにおなかすいて晩御飯は作り置きのシチューとごはん1合食べたけどまだ足りず、チャルメラ1杯と草団子食べたらおなかすぐ下しました。食欲にいがついていっていない。
 昔から胃が弱く占いでも胃腸の病気で死ぬとしのせんこく喰らっているので今更ですが、学生時代は結構普通にごはん3合とか食べてたこと考えると、状況次第でどうとでもなる気がします。

 話は本題に入りますが、ロシアとウクライナの戦争では以前とウクライナが持ちこたえ、逆にロシア軍が明らかに進行速度を落としています。もっともこれはロシア軍が戦闘能力を失ったと即判断できず、次の攻勢に向け準備しているだけの可能性もあるだけに、依然楽観視はできないでしょう。
 とはいえ、義勇兵が続々とウクライナに入っており、恐らく米英の現役特殊部隊も身分を偽って入っているであろうことから、マジでこのままウクライナが勝つのではないかという風にも見えてきました。

 そんなウクライナ関連ニュースが今も報道の大半を占めていて、各コメンテーターもウクライナと無関係なのにあれこれコメントしています。自分が見る限りでは、東国原氏はロシアの問題と絡めて中国の動向にも言及し、尚且つひあっく的筋の通った論理を展開しているので、このところ見ている中では一番共感できるコメンテーターとなっています。
 逆に橋下氏に関しては、はっきり言って何を言っているのか理解できない水準にあり、全く共感が持てません。誰かも言ってましたが、中国や北朝鮮がいきなり日本にミサイル打ち込んできて、韓国人が「日本は早く降伏すべきだ」なんて言って納得する日本人がいるかという話でしょう。これ以外のコメントもあまり実情に即していないように感じます。

 そのウクライナ関連のコメントでは、ゼレンスキー大統領は有能か無能の議論が比較的大きいと感じます。私自身はウクライナの敢闘は彼なくしてあり得ず、また主張もロシアの脅威を訴え続けていることで一貫しており、事実そうなっているということからも有能論を推しています。
 一方、無能論を唱える人は、ロシアの今回の侵攻はゼレンスキー大統領がNATOに加盟しようとしたことが最大の原因であり、彼自身の隣国を無駄に刺激する政治センスのなさが今回の戦争を生んだという主張をよく見ます。しかしこの点について、私は異なる見方を持っています。

 そもそも、ウクライナがNATO加盟に至った経緯は、2014年のウクライナ東部への進駐に端を発していると私は見ています。この際にドネツク、ルガンスクの二つの自治州がロシアの傀儡として生まれましたが、この時点でロシア、というよりプーチンはゆくゆくはウクライナ全土の従属化、衛星国化を企図していたとみて間違いないと思います。
 むしろ、そうは考えられない根拠があるなら自分は教えてほしいものです。

 突然国境沿いの地域に攻め込んで領土を切り取るような行為をしてきたのだから、自国防衛を検討するのはむしろ当たり前で、そういう意味ではゼレンスキー大統領がNATO加盟に動いたのは将来への予防として適切な判断だったと思います。実際にロシアは今の様に攻め込んできたのだし。
 逆にNATO加盟に動かなかったらどうなったのか。恐らく攻め込むタイミングは現実より遅れたかもしれませんが、それでもいつかタイミングが来たと判断されたらロシアはウクライナに攻め込んできていたと私は思います。

 またこうしたプーチンの思考について、ウクライナやベラルーシなどスラブ系民族が多い地域はロシアの庭と考えており、他の地域はともかくこれら地域がロシアに反抗的な態度を取るのは我慢ならず、また直接的な影響力を行使したがっているという分析もよく見られます。なので、ウクライナ以外の、具体的にはポーランドやハンガリーまでの野心はないのだから、ウクライナまでならくれてやれ、その方が世界全体の安定にいいというような意見まで言う人もいます。

 この意見に関しても自分は別の見方を持っています。結論から言うと、あくまでロシアを専門的に研究していない一素人の意見であると踏まえて言うと、プーチンは旧東ドイツまでロシアの支配権を拡大しようという野心を持っていると考えています。長くなってきたので、続きは次回にて。

 なおこの前、二人の同僚がフュージョンして「佐藤、鈴木→鈴藤」みたいになる夢を見ました。あとプーチンに関しても後世、「プーチンの野望」みたいなゲーム出るのかなと空想してました。