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2022年5月25日水曜日

みんな苦しめ(・∀・)ハハハ

 「アストリブラ」をほぼ完全に遊びつくしたためこのところ夜暇となり、なんかよくわからないフリーゲームとかを拾っては遊んでたりします。多分今の状態だったら、「アトランチスの謎」ですらやり込みそう。

 さて本題ですが、今日天津の同僚から「うちのある区が封鎖された(´;ω;`)ウッ…」と連絡が来ました。結構中心部のエリアで大々的な封鎖がほぼ予告なしに突然封鎖されたとのことですが、上海の惨状を聞いていただけに備蓄はしっかり持っていたようでまずは安心しました。
 ただこの同僚の連絡を受けた私は、「内心、上海以外の人も封鎖にあって『みんな苦しめ(・∀・)ハハハ』という気持ちをいくらか持っています」という風に返事しました。不謹慎な内容だとは自覚しつつも、特に北京の政策決定者らは真面目に一回封鎖に遭ってみろという気は本気でします。

 2020年2月に武漢が街ごと封鎖されていましたが、やはり当時は他人事だったなという風に今は思います。実際封鎖されてみると不便この上なく、慣れてしまったら平気ですが、最初の方はガチで気分が落ち込み、寝ててもなんかあまりいい気分しませんでした。
 またこの封鎖ですが、コロナで死ぬ人間より通常の治療が受けられなかったり、働くことが出来なくて収入的に死ぬ人間の方が確実に多い気がします。欧州などは既にこうした見方からコロナ対策の規制を撤廃しており、日本ですら遅ればせながら隔離措置などを現在緩和しようと動いているものの、中国は反対に規制を強めている有様で、1周遅れならぬ逆走しているような状態です。

 特に経済方面の打撃は凄まじく、トヨタもまた上海封鎖の影響で工場の稼働を停止するとのことです。まぁ円安で半端なく利益あげているから、余裕の工場停止にも見えなくもないですが。ランクル購入者はさらに納期が遅延するだろうけど。

 話を戻すと、実際巻き込まれてみると本当にこの封鎖の意味は何なのかと疑問が湧き出てなりません。そうした疑問をぜひ北京の政策決定者らも体感して、如何に無駄なことをやって死ななくていい人間を無駄に死なせているかを理解するためにも、お前らも封鎖されて苦しんでみろと前から思ってました。
 実際、このところ毎日上海や北京の感染者数をグラフで見ていますが、北京のここ数日の感染者数はピークの数からは落ち込んでいるものの、相変わらず振幅激しく揺れ動き、感染者数が二桁超で出続けています。この辺は上海も前こんな感じだったけに、既にかなり見えないところで市中感染者が出ているのではないかという気がします。実際に封鎖に踏み込むかはわかりかねますが、まぁ一回体験してみろやと言いたいです。

 それにしてもこの前一時外出があったせいなのか、このところは団体購入の募集が減ってきています。前と比べると物資が入りやすくなっているためでしょうが、これはこれで団体購入に応募する機会が減ってちょっと寂しさとかもあります。
 あと周りから本当に笑い声を聞くことが増えました。マジでみんな明るい顔するようになってて、環境がよくなってきていることが大きいでしょうが、人の慣れってすごいなと本当に思います。

2022年5月23日月曜日

NHKの取材の裏側

やたらと「弱者」を作り出して共感を集めたがるマスコミのうんざりな風潮(JBpress)

 さて今回の自分の配信記事ですが、かなりガチな実体験に基づいた記事を書きました。詳細は上のリンク先を読んでもらえばわかりやすいですが、今から約10年前にNHKの取材をテンプスタッフ経由で受け、撮影日まで決まった後で反故にされました。当時の自分の心境としては、海外就職する若者より、NHKの報道姿勢の方がニュースなのではというもので、折角だからニュースにしました。

 ヤフコメを見ると自分の記事にしては珍しく賛同意見に溢れており、そこまでヒットした記事ではなく見る人が限られていることもあってか、かなり落ち着いた意見が溢れています。まぁこれを見て変だと思わない方が変だと私も思いますが。

 なおNHKの取材記者は二人おり、最初の人が途中で別プロジェクトに移ったため後任の人が件の騒動の張本人となりました。もっとも後任の人も上司の指示に従っただけなのでこの人が悪いわけではないですが、やはり印象としてはどうしても悪くなります。
 ちなみに最初の人とは若者の就職事情についてもちょっと話し込んだのですが、「ここだけの話」として、NHK取材班のキャップはよく、「就職難というが、若者が甘えてるだけじゃねぇの?」と言ってたそうで、就職氷河期出身のその記者としては口には出さないけど本当に現状を理解していないおっさんが多いと洩らしてました。

 このほか最初に挙げた貧乏アピールした人はこの人ですが、意識的にはどっちかというとビリギャルの方が強かったです。本当に重要な点は実はこの二人のある共通点で、具体的には指摘しませんがその特徴が弱者アピールにものすごい親近性が強いというかほぼ兼ね備えている点だと密かに思います。

2022年5月22日日曜日

約1ヶ月半ぶりの外出

 出オチですが、本日約1ヶ月半ぶりに団地の外に出ました。昨日に急に今日4時間の外出を認めるとお触れが出て、他には配られたけど自分が散歩中だったためか受け取れなかったの1日外出券を団地組合に言って改めて発行してもらい、外出してきました。

 外出と言ってもお店はごく一部のスーパーと薬局を除いて全部閉まっており、片道2キロかけてスーパーに行って買い物してきただけでした。その買い物も、店内は客でごった返しており、買い物かごすらなくなくなる有様だったためあまり手に取って物を買うことができず、結局切れかかっているシャンプーと肉まん、清涼飲料とリプトンのティーパック、ポテトチップスを買うだけで終わりました。
 自分の目測では4つのレジに50人くらい並んでおり、それぞれ買う商品量も桁違いに多いため、レジがなかなか進まず、シャンプーとか持っている手が疲れました。でもってまた2キロ歩いて帰るのも、このところほとんど動いてなかったためこれまた疲れました。チャリ使えばよかった。

 帰宅後、約1ヶ月半ぶりにコーラとか飲みましたが、なんか思ったより感動はありませんでした。ちょうど一昨日に大量に荷物が届き、ロールケーキやらピザとか食ってそこそこ食欲が充足された後だったことが原因なのかもしれませんが、それ以上に幸福という感覚が前と比べて鈍くなっているというか変わってきていることの方が大きいかもしれません。
 マジでこの監獄生活で「幸せって何だろう?」的な疑問を持つに至った人はかなり多いと思います。報道とか見ていても、車や豪華な家を持ったところで意味なんてないとか言い出す中国人も出てきているようで、物質的な豊かさよりも旅行や習い事、飲食などの体感的な豊かさが今後上海では重視されるかもしれません。

 なおさっき出てきた車ですが、中国は路中の車も多く、今日の外出中もあちらこちらで道路に置きっぱなしの車を目にしました。何気に気になっているのが、長い間動かさないことによるバッテリー切れで、実際に団地内ではバッテリーが切れて他の車から融通してもらう人もいれば、エンジンだけかけてバッテリーを補充する人もいます。
 まだこれらは団地内にある車だからできることですが、路中の車となるとそういうことは一切できないだけに、封鎖明けにはバッテリー切れで動かない車が大量発生しているかもしれません。

 それにしても、ゲームの「アストリブラ」2週目終わってから急に暇になりました。マジで時間忘れるくらい楽しかった分、終わってしまうと途端にやることなくて困ってしまいます。

2022年5月21日土曜日

静岡県三島市のマンホール聖戦

【マンホール聖戦】三島市水道課「マンホール13000個チェックとか人員不足で終わらん…」→撮影イベントにしたら2日で終了wwwwwwww(ハムスター速報)

 いきなり聖戦とかいう見出しで何のことかと思った人も多いのではないですが、これはマジ凄いです。

 詳細はリンク先にあるテレビ静岡のニュース記事にも書かれていますが自分から簡単に説明すると、静岡県三島市で老朽化したマンホールの調査点検をすることになったものの、その対象数は約1.3万個にも上り、これを全部一々調査するとなると大変となことでした。そこで、マンホールを撮影してアップロードしたらポイントがもらえ、ポイントは賞品に変えられるというゲームアプリを配信したところ、わずか2日間ですべてのマンホールの写真が出そろったとのことです。

 一言で言えば、市民の力を使って非常に効率的に業務をさばいているという点に感服します。実際に市役所の人間が一つ一つマンホールを調べようと思ったら相当な工数がかかると予想されますが、ゲームアプリを配信するだけで1.3万個の調査写真が何もせずに集まるなんて、賞品代を考慮してもコスパ最高もいいところです。
 まとめ記事でも指摘されていますが、無人の船に敵軍から矢を射かけさせて、大量の矢を奪い取ったエピソードから「諸葛孔明かよ」というコメントは至極的を得ています。

 このニュースを友人に話したところ、企画した三島市のみならず、このゲームアプリを開発した業者の方に注目していました。


 友人によるとこのアプリ開発業者の創業者は元々はロボット工学畑の人で、過去に設立したロボット会社をGoogleに売却するという実績を持っているとのことです。それだけに友人は、ハードウェアのみならずソフトウェアでもこうした面白い発想をしてくるのかと感嘆していました。
 私自身も、このところ日本の人材不足を馬鹿にすることばかり口にしていましたが、このような凄い人材が日本にいたのかという事実にかなりビビるとともに、行政の新たなアプローチにもつながるこうした企画に期待を寄せています。

 それこそ熱海の土石流で話題になった不法な盛土や、不法投棄地などについてもこうしたアプリ―を介して、各市民が行政側にアップロードすることで各地の危険個所把握や防災予防につながっていくとも思います。今現在、日本はどこもかしこも労力にも資金力にも欠く有様なだけに、こうした市民と行政の連携は、これだけ情報化された時代なんだからもっと深めていくべきでしょう。

2022年5月19日木曜日

一時外出許可→やっぱりなし

 このところの上海は物流インフラが少し回復してきたのか、一昨日に団体購入で頼んだ塩パンとエッグタルトが早くも今日届けられました。なおエッグタルトを運んでくれたボランティアの女性から受け取る際、車の物陰でうんこしてる猫を見ました。受け取った後に物影に寄ったら既に去ってましたが、多分団地内で誰かが飼っている猫だと思います。
 このエッグタルトですが、先月にハイチュウが切れてから実に約1ヶ月ぶりの甘い味なため、4個入りだから今日と明日で2個ずつ食べようと思っていたものの、我慢できずもう4個食べてしまいました。最初食べた瞬間、あまりの甘さから頭くらくらしました。

 話は本題ですが今日の日系メディアの報道では、上海市は平常化に向けて動き出し、一部地域で外出が許可されたとやたらめったら報じていました。ただこれ、はっきり言うけど額面通りに報じているメディアの記者はレベルが低いと言わざるを得ません。というのもこの一時外出許可は、公式発表通りに実施されていないからです。

 この一時外出許可は新規感染者の少ない地域や団地が対象とされ、外出時間は一律4時間で、薬局を除き一つの商店にのみ訪問できるという形式でした。何気に用意がいいというか、「1日外出券(4時間)」という、どっかのサラ金会社の地下強制収容所で配られてそうなチケットも配られました。
 実は自分の団地も今日この外出が認められる団地に入っていたのですが、つい昨日に外出券が配られながら実際には実施されませんでした。昨日夕方の時点で、「外出やっぱなしね」とは言わず、「防疫徹底のため~」という言い草で、各団地からはしばらく一切外に出られませんという、ほんの数時間前とは全く逆の政府公式発表が出され、あとからの発表の通りにうちの団地では外出が一切行われませんでした。

 なお私自身は外出可能時間は勤務時間中で、また多くの人が商店になだれ込み商品もすぐ売り切れるだろうから、危ないだけなので外出するつもりは当初からありませんでした。そのため外出できなくなったとしてもあまり気にならない立場だったのですが、一時とは言え外出できると期待していた人たちからしたら、今回のこの措置によるショックはでかいのではないかと思います。
 っていうか残った1日外出券(日付入り)とかどうしろというのだろうか。記念に取っとけ的なのか。

 では何故外出が直前でなしになったのか。いろいろ推論が出ていますが、一番可能性が高いのは先に外出された地区での混乱ぶりがあまりにも大きかったことが原因だと思われます。
 この一時外出は昨日から地域を分けて行われるという形式で、実際に昨日は外出が許可されたエリアがあったそうです。しかし出回ってきた映像を見ると、多くの人が物を置いてある商店になだれ込む有様で、何もナレーションとかつけなければ本当に暴動にも見えなくもない状態でした。恐らく店にある商品も、一瞬で消え失せてたのではないかと思います。

 こうした解放による人の殺到と混乱、そしてこの集中ぶりが感染を引き起こすという懸念から、一時外出は結局なしになったのではないかと思います。自分が住んでいる区だけの措置という可能性もありますが、これまでの政府発表の反故とか見てると、大半の区で同じようなことになっているのではないかと推測しています。

 あともう一つ考えられる可能性として、国外脱出ならぬ上海脱出が相次いだという噂も出ています。一時外出が実際に行われた昨日の時点で他の都市行きの列車やバスのチケットが異常に売られ、中には数倍の値段もつけたというニュースもあり、封鎖下の上海から何としてでも脱出しようとする人が実際殺到したのではないかと思います。ただタクシーとか公共交通機関は動いていないため、徒歩で駅まで数時間歩いた人とかもいたそうです。

 実際にというか私のいる団地のグループでも、「脱出する。ついては残った家具は欲しい人にあげる」というメッセージを出している人もいました。まぁ結局今日に団地から出られなかったから、実際に脱出したかはわからないけど。もしかしたら通行許可証持ちの人経由なのかもしれませんが。

 前にも書きましたが、今回の上海封鎖では政府発表が額面通りに実行されないというケースが非常に多いです。先月あたりは感染者の有無でリスクレベルを3段階に分けて管理するとも言ってましたが、この三区制もその基準通りなら私の団地は団地の外にも行けるはずなのに実際はそんなことは許されておらず、今やこの制度もあってないような感じです。
 ロイターなんかはこの辺よくわかってるので今日の記事で「外出許可は出されたけど、実際には外出が認められていない団地も多いのでは」という風に書いていましたが、こういう風に政府発表を鵜呑みにしない報道は日系メディアではあまりなく、みんな額面通りに「平常化に一歩前進、一時外出が可能に」などと馬鹿みたいに報じています。ちょっとは疑え。

 少なくとも、昨夜の時点で一回認めた一時外出がやっぱりなしになることを示唆する発表や噂が出ていたのだから、今朝出る報道ではそれを反映できたはずです。これまでも何度もこういうことあったのに何でそのまま発表通りに報じるのか、ほんとこの辺は理解しがたいです。

2022年5月18日水曜日

戦後ロシアに対する処遇

 実質的に勝敗がつきつつあるウクライナ戦争ですが、そろそろ戦後のロシアに対する処遇について議論する時期に入ってきているのではないかと密かに見ています。
 楽観視し過ぎているかもしれないものの、私はこの戦争はウクライナがクリミア半島を含めウクライナ領土から全ロシア軍を国境まで押し返すとみています。仮にこの条件で決着がついた場合、戦後のロシアに対して国際社会はどのように後始末をつけるのかが重要になってくるでしょう。

 まず第一のトピックとして、いつまでロシアに対する経済制裁を続けるのかです。戦争が終了して停戦または平和条約が結ばれた段階もありますが、自分の見立てでは最低でも、プーチン政権が崩壊するまでは経済制裁が続けられるとみています。
 ロシア軍の戦争犯罪、そして今後のプーチンの暴走抑止を大義名分とすれば十分で、恐らく食料などごく一部の取引を除けばプーチンが居座る限り欧米は経済制裁を続け、ロシアを弱めようとするでしょう。それこそ戦後すぐにプーチンがクーデターにあったりしていなくなった場合は、新政権との講和の餌として制裁解除が使われるかもしれません。

 第二のトピックとしては、核兵器です。恐らく史上初めてプーチンは核を防衛ではなく攻撃の交渉材料として使っており、核戦争リスクを抑えるためにも、戦後のロシアに対しては何らかの核兵器に対する制限を付ける必要があると自分は考えています。一番理想的なのは核兵器全放棄ですが、この条件を突きつけた場合は反プーチン派も抵抗し、再び過激な行動を採る可能性があります。
 落としどころとしては、米国も含めて核兵器の削減を一緒に進める、またはIAEAの監視や査察をより強化し、使用や保有に対して制限を強めるといったあたりに落ち着くと思います。っていうかそうしないと駄目だと思うけど。

 第三のトピックは、戦争犯罪者の処分です。プーチン政権が崩壊すること前提ですが、今回のウクライナ戦争で虐殺を含め戦争犯罪を犯したロシア軍将兵をどう処分するのかは、かなりハードな交渉になると思います。
 ロシア側としては、敗北を受け入れる代わりにこれらの戦争犯罪処罰の見送りなどを求めてくる可能性が高いでしょう。ただ仮にここで見逃すと、後々のロシアの禍根を残すことにもなるだろうし、またウクライナ側の犠牲者を思うと承服できない気持ちを覚えます。理想はウクライナ側に引き渡し、ウクライナ政府によって裁判を行わせるという形だと思いますが、実現はかなり難しいでしょう。

 そして最後の第四のトピックとしては、今後のロシアの天然ガスの取り扱いです。今回、天然ガスがヨーロッパ諸国に対する最大の脅し材料となり、開戦後もエネルギー価格の高騰はじめ世界経済の混乱の元となりました。逆を言えば、ヨーロッパのエネルギーの大動脈を握っていたことが今回のロシアの暴動を招く大きな要素になったと私は見ています。
 この見方からか、今後のロシアの暴走を防ぐ意味でも、ロシアの天然ガスの管理は極めて重要になると考えています。ではどうすべきかですが、一番欧米側に有利な案としては、ロシアの天然ガス及びパイプラインをロシア以外のヨーロッパ諸国に権益を持たせ、管理させるという案です。

 ぶっちゃけ賠償金代わりにロシアの天然ガスの利権すべてを奪いたいというのが本音ですが、さすがにこれやったらロシア国民も大きく反発するので無理でしょう。ただロシア一国に握らせることは、世界の経済及び安全の秩序を守る上では非常に危険だと思えるだけに、ドイツやフランスなどを資本参画させ、ロシアの好き勝手に供給をいじらせないようにする工夫が必要だと思います。
 この条件を認めさせる代わりにある程度の譲歩は必要になるでしょうが、それでもプーチンの退陣と並んで最優先で要求する事項だと自分は思います。

2022年5月17日火曜日

命の水

 既に封鎖されてから約50日を経過しています。2020年の武漢の閉鎖期間は76日間だったとのことで、「もう少しで新記録!」「そんな記録いらない!」的なやり取りがグループチャット内でも交わされていました。
 冷静に考えるとこの50日間、ガチで半径50メートルの範囲でしか活動していないことを考えるとかなりおかしな環境にいるという気がします。最初は10日間でも気が狂いそうでしたが、人間ここまで持ちこたえられるのかと思うと同時に、江戸時代とかの「謹慎」ってかなりつらい処分だったんだななどということが分かってきました。

 さて本題ですが昨日まで宅配による感染を防ぐという名目、本音では無理やりにでも新規感染者1日1000人以下を達成するため、区外からの宅配の受け入れが禁止されていました。今日になってこれが解除となったこともあり、まとまって宅配物が団地内へと入れられたのですが、この中に自分が頼んでいた商品も一つ混ざっていました。それは何かというと、調味料セットです。

 実は先々週辺りの時点で、野菜炒めばかり作っていたこともあって醤油が切れていました。正確にはあと1回分は残していたものの、何かあった時に備えて一切使わずにいました。さすがにこの状態は我慢しがたく何とかならないかと思っていた矢先、団体購入でお酢や料理酒などとのセットの申し込みがあり、藁をもつかむ思いで自分も参加しました。
 同じように調味料切れに悩んでいた人は多かったのか、この団体購入は規定人数を無事クリアし、実際車で時間食いましたが今日になってようやく醤油が届けられました。

 そして今日、醤油を使って餃子を食べたのですが、本当にごはんがよく進む味でした。実はこれまで醤油が切れたことから折角の冷凍餃子を醤油をつけずに食べていました。味濃いから何もつけなくてもおいしいと信じ込ませていたものの、やはり醤油がついてくると段違いで、改めて醤油こそ命の水だと気づかされました。

 かねてから私は、日本人は石油がなくても戦えるが、醤油が尽きたら死ぬしかないと思い、醤油を戦略物資として扱い大豆の1000%国産化を目指すべきだと主張してきました。この考えは今回一層強くなり、他の国は知らんが日本にとっては醤油こそ愛媛県民にとってのポンジュースのような必要不可欠な液体だと感じ入りました。

 なお醤油が量産化されるようになったのは江戸時代ですが、当時はまだ高級品扱いだったそうです。明治に入って更なる量産手法が確立されたことで一般家庭にも届くようになったそうですが、それまでの人々の味付けは本当に塩くらいしかなかったと思いますが、よくそれでやってけたものだと思います。