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2022年6月7日火曜日

物資が戻ってきた上海

 上海市の全面封鎖が終わって約1週間経ちますが、ここにきてようやく生活物資が元の様に戻ってきたなという感じを受けます。

 飲食店に関しては未だに店内での飲食ができず、持ち帰りかデリバリーしかできないものの、スーパーにおいては前と同じように品物が充実化してきました。というのも先週の封鎖明け、どうしてもカレー食べたくて日系スーパー行ったら甘口のカレールーしか置いてなかったのですが、今日夕方に同じスーパー行ったらちゃんと辛口のルーも置いてあり、もう少し待てばよかったなと反省しました。
 結局先週はその甘口のルーを買ったのですが、なんていうか久々に食べてみて、甘口のカレーって酸っぱいんだなと凄く思いました。

 カレーに限らず野菜とか果物も段々充実化して、一昨日に自分は実に2ヶ月ぶりにバナナを購入して食べることが出来ました。ちょうど今中国はライチの季節だから、今度果物や言ったら大量にライチ買おうかと考えています。

 一方で、ちょっとニッチな商品はまだ並んでおらず、例えば洗剤は自分は液体のトップを使ってますが、日系ブランド品とあってか未だにスーパーには陳列されていません。仕方ないので中国ブランドの洗剤を買ってきましたが、やっぱこういうところは大口なブランドの方が強いなって感じします。

 以上の様に物資的には生活は満ち足りてきてますが、上述の通りに飲食店はまだ完全には立ち直っておらず、食事は結局自宅で食べることが多いため、なんとなく封鎖中と変わりないなって感じしていまいち気分が晴れません。会社は一応オフィスへの出勤は認められていますが可能な限りは自宅出勤が推奨されているため、こちら方面でも封鎖中と変わりありません。

 もっとも自分なんかは自宅勤務でも十二分に働ける立場だからいいものの、現業の方などは封鎖中は勤務することができず、経営者も賃金や賃料の負担が大きいだけに、自分はまだ恵まれている方だとつくづく思います。封鎖に関しては文句ばかり書いていますが、本来ならそういう文句をあまり言うべき立場ではないという自覚はあり、あんまりこういう後ろ向きなことを言うのはそろそろよそうかと考えています。

 そういいながらもう少し書くと、本当に体力の落ち込みがやばいです。さっきもスーパーの往復で自転車乗っただけで意識飛びかけるくらい疲労し、今もなんかぼーっとしているためか文章のノリが悪いです。まぁ文章が悪いのは今日は五月晴れな天気なためかやや頭痛がするってのが大きいのですが。
 気分が載らないので、今日はJBpressの記事作成はなしにしてゲームで遊ぶことにします。ゲームと言えば今度発売する「AIソムニウムファイル ニルヴァーナイニシアチブ」が待ち遠しいです。主役を演じる黒沢ともよ氏は前作でもぶっちぎりの演技力を発揮してだけに、マジでこの人の声聞くだけでも楽しみです。

2022年6月6日月曜日

粉もん記事の裏側

たこ焼き「大好き!」と女性が即答、中国で日本の「粉もん」が愛される理由(JBpress)

 というわけで今日配信の自分の記事ですが、個人的にはたこ焼きを食べる中国人を粉もんというカテゴリーにくくったのは我ながら目の付け所がシャープでしょと言いたいところ、あんまりアクセスが伸びず、若干の力不足を感じています。

 記事でも指摘していますが、実際かなり中国人は粉もん好き、というより小麦中毒のきらいすらあるくらい粉食を好みます。でもってうまく調理してくる。
 あんま意識されませんが肉まんとかも十分粉もんに入ってくると思うだけに、日本人の目から見ても中華は粉もんより沢山みたいな印象を持たせようとして今回記事を書きました。もっとも、粉もんという単語聞いても関西の人ならともかく関東の人はちょっとピンとき辛かったかもしれませんが。

 このほか裏話をすると、冒頭に使っている上海市内のたこ焼き屋の写真は実はちょうど2年くらい前に撮影したものです。コロナワクチンを打ちに行く道すがら、たまたま目に入ってどっかで記事に仕えるかもと思って撮影しておきましたが、きっかり2年の時を経て記事化することが出来ました。同日に撮ったワクチン接種所の写真はすぐ使ったのに。

 それ以外であんま話す話題もないですが、なんか今年は出す記事でヒットするものが少ない気がします。単純に自分の記事の質が悪いだけと言えばそれまでですが、自分自身でもちょっと不思議に感じるというか、やはり社会に求められるニュースの話題が前と比べて変わってきている気がします。
 中国ネタ一つとっても、前と比べると他の人が書いた中国を舐める系の記事の反応が前と比べてマイルドになっているほか、経済ネタに関してもコロナで内向きになっているのか、なんか海外市場に関する話題への食いつきが悪いです。

 となると安定して稼げるのは歴史記事になってくるのですが、この歴史記事は逆に以前より注目を集めやすくなっているようにも感じます。言い方悪いけど内容がともかくひどい歴史記事でもYahooとかでアクセスランキングに上がってきてたりするのを見ることが増えており、何が日本で起きているのかいろいろ不思議がって観察しています。
 そういうわけで次からはまた歴史記事ラッシュになってくるのですが、もう少し読まれないかなぁ。

2022年6月5日日曜日

ネットがなかった頃の歴史のWikipedia

【速報】プーチン大統領、松戸市の人間に呪われてしまう・・・(暇人速報)

 上のニュース、現場が松戸じゃなかったらニュースにならなかったんだろうなぁって気が少しします。でもって松戸出身の友人にリンク送ったら「もう見てる」とのことで、やっぱみんな見るし。


 話は本題ですが、上の対談記事でかつて出版業界において一カテゴリーをなしたゲームの攻略本についていろいろ語られています。ネットの発達した現代においてはかつての勢いはほとんどないですが、時期にして大体1990年から2000年代前半まで、ゲームの攻略本というのはやばいくらい売れていました。どの本屋に行っても攻略本専用コーナーが設けられており、一つのゲームに複数の出版社が攻略本を出すのも当たり前で、NTTとかソフトバンクなども何故かスパロボの攻略本出してました。
 またスクウェアに至っては、やはり儲かると思ったのか自社制作ゲームの攻略本を自社で編集、出版するに至りました。いわゆるアルティマニアシリーズですが、元となるゲームが大量に売られるだけに攻略本購入者も桁外れに多かったと推察されるだけに、全盛期の発行部数とか内心教えてほしい気がします。

 このネタに乗っかると、自分にとって思い出深い攻略本と言ったらPSの「パラサイトイブ」の攻略本です。サスペンス色の強いストーリーなだけに各キャラの背景や、FF7に続いてキャラデザを行ったノムリッシュこと野村哲也氏の秘蔵イラストも収録されていて、購入満足度が非常に高い一冊でした。

 ただ仮に一番読み込んだ攻略本というかゲーム関連書籍となると、恐らく「三国志Ⅲ 武将FILE」だと思います。この本は文字通り、三国志Ⅲに出てくる全武将を概説している本で、自分はこの本で三国志のマイナー武将をとかく覚えました。
 ネットのなかった当時、言うまでもなく現代のWikipediaみたいなものもなく、特定分野の人物集となるとこうした書籍に頼る必要がありました。その点で言えばこうした光栄が出していた武将ファイルなどの本や三国志や戦国カテゴリーにおいては格好ともいうべき本で、自分以外にもかなり多くの歴史マニアを育成していたのではないかと思います。

 もっとも逆に言えば、今時分にこの手の本を出してもネットに勝てないでしょう。設定資料集的な秘蔵イラストとかパラメータを公開するゲーム攻略本ならまだ需要あるでしょうが、それ以外の単純なゲームの攻略法の解説だけだと、もはや商売にならないでしょう。
 アクションゲームなどの攻略法を教えるような内容もネット動画の方が優れてるし、昔みたいな攻略本はもはや出てこないでしょう。まぁ昔の時点で、設定資料的な価値が高かったのですが。

2022年6月3日金曜日

報復による牽制が働かない社会



 エゴサーチかけて出てくるのが上の画像ですが、なんかこれだと自分が犬みたいに見えます。何故よりによってこの画像が表示されるのだろうか……。

 話は本題ですがその後の続報を期待して待てどもずっと来ない秀岳館高校サッカー部の暴行事件ですが、見事に世の中からの注目がなくなりました。その後に社会的に注目される話題が連続して出てきたこともありますが、最重要人物のサッカー部元監督が退職となったことで一区切りついたのか、メディアもこの話題を追わなくなりました。

 では肝心の学校はどうしてるのだろうかとホームページに行ったところ、「秀岳館高校」という文字だけ表示されるブラクラみたいなサイトになっていました。何がしたいんだろうか。

 自分の感覚では、あれだけの事件を起こしたのだからホームページ上で「生徒に対する配慮をよろしくお願いします」などの一言くらいはリリースで出しておけばいいと思うのですが、事件発覚当初よりそうしたリリースは一切出さず、その挙句がこれですから、まぁ元からまともな学校じゃなかったということでしょう。

雲隠れ!教師がボイコットした和歌山南陵高校・理事長を直撃!(フライデー)

 ただこうしたまともじゃない学校は世の中たくさんあるものだと、上のニュースを見ていてつくづく思います。詳細は省きますが、和歌山南陵高校では教師に給与も払わず、寮のインフラ代も払わず、就学支援金すらネコババする有様で、よくこの理事長がこれまで刺されたりせずに生きてこれたものだと感心すらします。
 既に同校の教師は給与支払いを求めて先月ストライキを起こしていますが、多分自分が当事者だったら理事長宅に直接殴り込みかけている気がします。法には触れるけど、そういう行為を実行する人がいても自分はきっとその人に同感すると思います。

 世の中悪い奴のが多いに決まっていますが、最近の日本で驚くのは、その手の人間が大手を振って偉そうに振舞っているという点です。昔のヤクザとかならともかく、こうした公的な地位にもある人間で無茶苦茶やらかしているのに、なんで誰も刺したりしないのかが本当に不思議で、毛沢東じゃないけど造反有理を掛け声にもっと反抗しろよと言いたくなってきています。
 ガチな話をすると、日本の場合はこの手の社会的牽制がほとんど効いていません。中国だと下手すればガチで従業員やその家族などから襲撃を受けることがあるため、よほど弱みを握っていなければおいそれと無茶な行為はできません。然るに日本の場合は弱みが握られているわけでもないのに、あり得ないほど無茶な要求に従い、さらには抵抗もしないケースが多い気がします。

 やり過ぎたら報復されるという牽制は、自分は社会の運営においてかえって重要だと思います。無論、報復のやり過ぎはまた問題ですが、一切報復しないというのはもっと問題でしょう。地味に日本の問題の根幹はこの辺にあるかもしれません。

2022年6月2日木曜日

歴代オペレーティング・ソフト最強ロボット

 昨夜床に入ったところ、何故か急にOSが史上最高のロボットは鉄人28号ではないかと閃きました。

 鉄人28号とは言うまでもなく横山光輝の漫画作品で、それまで人型アンドロイドなどは既に搭乗していたものの、人間が直接操作して操る巨大ロボットとしては先駆的な作品で、この鉄人28号を以って日本のロボット作品の元祖という見方もされています。
 なお人間が登場するロボットとしてはマジンガーZが初めてで、この辺りで現代のロボット作品は下地が固まったとされます。

 話を元に戻しますが、直接乗り込んでコックピットで操作するマジンガーZと違い、鉄人28号は機体に乗り込みません。じゃあどうやって動かすのかというと、なんとリモコン操作であの複雑な動きを実現しています。
 それこそテレビで使うような小さいリモコンで空まで飛んだりする当たり、AIによる半自律制御なのかもしれませんが、ロボットのOSとしては史上最強格ではないかと思います。実際その辺は主題歌でも「いいも悪いもリモコン次第」と歌われており、リモコンで動かすことの危険性をほのめかしています。

 なおPS2で出た鉄人28号のゲームでは、そこら辺にあるビルとか住宅も引っこ抜いて敵に投げつけられるばかりか、味方の博士たちですら手に取って投げつけられたそうです。まさに「いいも悪いもリモコン次第」とレビューされていましたが、最近こういうフリーダムなゲームが少ない気がする。

 ここからちょっと真面目な話になりますが、今少し出てきた「半自律」という言葉ですが、これは実際にロボット工学でも使われている言葉で、回答や反応を独自に編み出す自律型とは違い、規定範囲内で独自判断するAI機能を指します。
 恐らく今後AI技術が発達するにつれ、戦闘機などの機体制御は半自律型AIによって制御されるのではないかと思います。というのも目で見るより早く敵弾とかミサイルが飛んでくる中、目で見て回避行動なんてできっこないので、そうした敵弾を電波などで認知次第にAIが自動判断して回避行動を採るようになってくと思います。じゃあパイロットはどうするのかって、ロックオンした敵機に最終的に発射ボタンを押したりなど、そこら辺の責任感を伴う行為を担当するようになってくと思います。

 ここまできて、反自律型のスーパーロボットとしてはエヴァンゲリオンがあるなぁと思うに至りました。知ってる人には早いですがエヴァは機体そのものに魂というか人格があり、それをパイロットの思考にシンクロさせることでパイロットが操る操作系統になっています。ただ元から人格があるっちゃなんですが、時たまパイロットなしで動いたりすることもあり、その点で半自律型なロボットかもという気がします。
 そうした半自律型ロボットは他にもないかと考えたところ、エヴァの後にすぐ出たブレンパワードという作品に出てくるロボットも、人間を収納できるけど基本有機生物で、敵にビビったりと感情を示すロボットだったりしました。今思えばあの作品、若干エヴァを意識して作られてたのかもしれません。

 AIというと完全自律型なイメージが持たれやすいですが、実際の応用となると半自律型の割合のが今後多くなる気がします。それこそ鉄人28号みたく破壊活動には用いられないような半自律性などがあったりすれば便利で、この辺で研究とか今どうなってるのかがちょっと気になります。

 最後に、この前リメイクが出た太閤立志伝5というゲームで新武将を作る際、何故か「殺人28号」とかいう辻斬りキャラ作ってました。あのゲームでは他にも作った刀に「ビームサーベル」とか名付けたりいろいろ遊びましたが、後半はルーチン作業ゲーになるのが唯一の惜しいところだった気がする。

2022年6月1日水曜日

嬉しさよりも虚しさ( ´Д`)=3

 既に各所で報じられている通り、今日上海市は宣言通りに封鎖から解放されました。商業地に入るには72時間以内のPCR検査が必要ですが(受けとけば勝手にアプリに反映される)、このほかには感染者が出て封鎖エリアとなっているところ以外は自由に出入りできるようになっています。

 早速朝、団地内の臨時PCR検査場で検査を受けるついでに団地の外のコンビニ行って朝からコーラ買ったりしてましたが、おおよそ発表通りに自由に出入りできました。このブログでも書いていますが、これまで何度も宣言内容が反故にされてきただけに自分もなかなか信じることができませんでしたが、今回に限ってはきちんと事前発表通りの内容でした。

 また解放を受けて、娘夫婦のところに行っていた大家も帰ってきて、さっそく冷凍庫の奥底に眠っていた丸ごとバナナではなく丸ごと鶏をまとめてプレゼントしました。素直に喜んで受け取るあたり、昔からの上海人はワイルドだろぉ。

 その後、いつものように自宅勤務して仕事して、夕方の勤務明けにまた外に出てみましたが、なんかみんなのあいさつが「ニイハオ」じゃなくて「解放了!」になってんのがいつもと違う光景でした。解放初日とあって夕方における人通りは普段よりも多いと思うほど多く、また通りを走る車も日常の帰宅ラッシュほどではないものの、急に動き出せるようになったこともあって割と多かった気がします。
 商店などはどこも再開に向け忙しそうに見え、八百屋では店によって置いてある果物が変わるなど、まだラインナップを揃えきれてない印象を受けました。まぁ季節柄、スイカはどこにもあるけど。

 自分が今日行ったのは上記のコンビニと、顔なじみのクリーニング屋で、後者には夏用掛け布団のクリーニングをお願いしました。何気に寝具関連では、ベッド用マットを今年から防ダニを謳うニトリのマットに変えるつもりだったものの、購入する前に封鎖されてしまったので未だに冬用のマットを使用しています。日中は30度近くまで気温上がりますが夜は割と冷えるため冬用布団でもまぁ寝れますが、いつもはこうした夏物への切替えは5月初めの連休にやっていることを考えると、無為な時間がただ過ぎたという感覚を覚えます。

 物資に関しては前にも書いている通り、1週間に一度の一時外出で劇的に改善しており、解放されたところで最初の一時外出ほどの喜びはもはや覚えません。逆を言えば、封鎖開始の段階で週一で外出が認められていれば、この2ヶ月の封鎖の中身は大きく変わっていたのではないかと思います。
 それこそ4月後半に発表された三区制がきちんと発表通りに施行されていれば、誰も何も困らなかったことでしょう。あの三区制は5月にはいれば完全に有名無実化しており、無駄に期待を抱かせ多くの人間を裏切るだけの政策発表だったように思います。

 それにしても今日は夕方に40分くらい歩いてましたが、ついさっき夕飯食べてパソコン向かっていたところ猛烈に眠くなり、横になったらそのまま40分くらい( ˘ω˘)スヤァしてしまいました。本当に体力が劇的に落ちてます。
 あと今日は湿気がひどく、それだけでテンションもがた落ちです。昨日なんかは秋みたいなすがすがしい空気だったので、昨日に解放されていたらもっとテンション高かったことでしょう。

 明後日は端午の節句で中国は祝日ですが、まずスニーカー買って、夏用マットレス買ってと忙しくなりそうです。っていうか明日働きたくない(´;ω;`)ウッ…

2022年5月31日火曜日

世界を変えられると思っていた

 一応正式発表で上海は明日解放とのことですが、またいつ封鎖されるかわからないのであんま素直に喜べはしません。何人かから祝電は来たけど、「これからが、本当の地獄だ」とベジータみたいな心境にあります。

 さて話は本題ですが、見出しに掲げた「世界を変えられると思っていた」という言葉を見て何を想像するか。自分の中ではこれを見て浮かぶのは二つ、一つはゲームの幻想水滸伝2の「その力があれば、すべてを守れると思った」というジョウイのセリフ、もう一つは、今日釈放されたあの人です。


 この重信房子について、連合赤軍と比べると自分はそこまで関心がないのですが、逮捕後に自らの活動の失敗について「世界を変えるといい気になっていた」と述懐した言葉だけは長らく記憶に残っていました。
 実際その通りというべきか、極左活動に参加した人たちはみんながみんな、自分たちの活動で世の中いい方向に変わるはず、だから何人か人殺しても、他人の金奪っても問題ないという論理で犯罪行為を繰り返していました。でもって、そうした犯罪行為の積み重ねによって、マジで平和で平等な世の中が築けると信じていた節があります。

 結論をここで書くと、幼稚であることはもとより、何か一つの達成によってすべてが好転すると考える、決戦思想の権化のような価値観だと自分は見ています。
 詳述しませんが、1970年前後の極左団体は社会主義革命さえ起こればすべての不平等が解決され、戦争もなく平和な世の中になると本気で信じていた節があります。不思議なのは、何故社会主義革命一つ起こしただけで不平等がすべてなくなると考えたのか、革命後にも不平等がはびこると何故考えないのかという点と、たった一つの行為で物事すべてが良くなるという考えを、安直過ぎないかと考えなかったのが不思議です。

 基本的に政策変更はメリットとデメリットをほぼ確実に備えています。片方を立てるともう片方は立たなくなるみたいに、ないわけではないですが、誰にとってもプラスとなる政策なんてほぼありません。
 そういう意味では、政治というのは基本試行錯誤の繰り返しで、問題を一つ解決したらすぐまた別の問題が起こり、その新たな問題にもすぐまた取り組むという地道なプロセスが必要なのですが、そうした地道なプロセスを極左の場合は完全に度外視しており、それこそ野球で言えば大差付けられても「9回にみんなホームラン打てば勝てる」的に、現実不可能な手段でいくらでも逆転できると考えているようにしか見えません。

 今書いたように、こうした地道さ、ちょっとずつ世の中を良くしていこうって考えが全くなく、徹頭徹尾で大逆転しか狙わず、しかも1回逆転すればもう安心的に見ていて、その後の運営とか課題も全部無視しているのが幼稚極まりないと自分には思え、大学生にもなってこの幼稚さに気づけないものかと、当時の連中に対して思っています。
 そうした価値観で見ると、重信房子に関しては上記のセリフから、自らの幼稚性については一応認めるに至っているのだなと自分は感じました。もっとも普通の人は、20代で普通に気が付くのですが。

 かねがね自分は、日本人に限らないけど、日本人はどちらかというと何か一つが変わると全部いい方向に変わるという妙な決戦思想を持っている節があると主張していますが、この極左の価値観こそまさにその権化で、社会主義革命さえ起こせばオールOKになるという価値観の塊だと思います。塩見孝也とかもそうでしたが、労働者のためなどと言いながら一切労働とかしてこなかった(カンパで生きてた)人間ばかりだったとのことで、私に言わせると「あれおかしくね?」的に、体感で考える能力が極度に低い人間ばかりだったと見ています。

 無論、そんな積み重ねのプロセスを完全に無視して、結果と結びつかない殺人や強盗といった犯罪行為を延々繰り返しているだけだったので、その活動が失敗に終わったのは自明もいいところでしょう。その上で、世界を変えようと思うのなら一発逆転なんか狙わず、「10年のシーズンを経てパリーグで優勝を果たす」的な遠大な計画をしっかり練るべきだったでしょう。まぁ幼稚さゆえにこれができないのもわかってるんですが。
 逆に世界というか世の中変えたいっていう人は、派手で目立つパフォーマンスなんかに逃げず、じっくりと地道に賛同者を募り、ちょっとずつ理解を変えていくという気長な姿勢が大事でしょう。その辺で日ハムの新庄BBは今後どう出るかが気になってくるわけです。

 まぁ一番気になるのは、日ハムに出て行かれた後の札幌ドームの経営なんだけど。