なんかNHKがまたプロジェクトXを復活させるという報道が出ていますが、自分のプロジェクトEもこの際映像化すべきじゃないかと都合のいいこと考えています。まぁでもプロジェクトXが話題になったら、こっちのEにも波及してくるかもしれません。
そんなロボティアのプロジェクトEですが、先週木曜にまた記事を出しました。実をいうと記事の配信日を自分は確認しておらず、昨日の記事に来たコメントを見て初めて配信されていることに気が付きました。記事自体を書いたのは2週間前で、あまりに集中して長時間書き続けたため足が若干血行不良になって痛み出すほどでしたが、ここ数年書いた中では最も骨のある経済記事だと自負しています。
今回の記事内容はかつてユニクロとドコモが手を出して失敗した有機野菜事業を取り上げていますが、実は当初はユニクロのみを取り上げるつもりでした。ユニクロの例はリアルタイムで見ており、その帰結も知っていたので早いうちから記事候補に挙げており、約6000字の2本分でこしらえるつもりでした。
しかし記事を書く準備として当時の報道を追っかけていたところ、たまたまドコモも同じ有機野菜事業で失敗していたことを知りました。こっちのドコモの例は言い訳がましいですが当時、自分は中国に行っていたためか全く事実を知らず、今回の下調べで初めて知って興味を持つとともに、一社だけならまだしも、何故完全な異業種企業がこぞって有機野菜に手を出し、失敗していったんだろうかと興味を持つようになりました。
疑問点は二つあり、何故食品を一切取り扱わないのに有機野菜に手を出したのか、そして何故短期間で大きな失敗となったのか。この二つの共通点が非常に気になったことで下調べをかなり行いましたが、少なくとも自分が把握する限りでこの疑問に答える記事や解説は見つかりませんでした。また、ユニクロとドコモを並べてこの有機野菜事業について語る記事も見当たらず、正直に言えば「これじゃ記事書けないじゃん(´・ω・)」と思いました。
こうした背景から、ユニクロやドコモのように有機野菜に関しては完全な門外漢ながら、いやむしろ門外漢だからこそ公開されている情報などをもとにこの二つの疑問に対する答えを、思い込みでもいいから書いてみようかという欲求がもたげてきました。正直言って自分の見解が正しいという自信は全くありませんでしたが、それでも誰もこの件について声を上げてないのだし、叩き台的な意見としてならファーストランナーとして好き勝手なこと言っていいだろうと勝手に判断して書くこととしました。
この有機野菜事業に惹かれる理由、失敗する理由についてはまだ配信されていない後続の記事で詳しく書いています。
以上のような経緯で、スパっと書くつもりがまさかまさかの下調べから膨大な作業となる記事となり、当初は土曜に書き終えるつもりが日曜、月曜にも作業が続きました。月曜日に作業を終えましたが、本音を言えば終わったというより終わらせたに近く、本当はもっと書ける内容もありましたが「もうこれ以上書きたくない( ;∀;)」という気持ちが強く、ある程度まとまったところで筆を止めてしまいました。
っていうか普段の仕事にも影響が出るほどの疲労具合でした。
記事の構成がまとまった段階で、ユニクロで1本、ドコモと有機野菜事業で1本の2本立て構成を考えていましたが、結果的にはユニクロ、ドコモで1本ずつ、有機野菜事業で2本分のボリュームとなるえらい大作になっています。これでも書く内容を絞ったほどで、真面目にもっと調べれば「有機野菜に潜む闇」などというタイトルで本も出せる気がします。
少し内容を小出しすると、結論から言えば有機野菜事業は他の事業、特に工業製品と比べるとその経営難易度は非常に高い事業分野であると思えます。ユニクロとドコモを今回出汁にしていますが、東芝やオムロンも農業事業でともに失敗しており、「農業なんて簡単(・∀・)」と思って入ってくる連中を悉く谷底へ引きずり込んでいます。よほどの情熱や知見がない限り、農業や有機野菜事業に企業は手を出すべきではないと断言できます。
なお以上の結論に至った際、自分の中でふと思い出したのはゲーム会社のデータイーストの事例です。ここは末期にゲーム会社なのにしいたけ栽培を行ってマジでしいたけ販売してましたが、結局収益とならなかったのかその後解散しています。かなしいたけ(´・ω・`)