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2025年2月20日木曜日

つば九郎につき喪中


 すでに各所で報じられている通り、ヤクルトスワローズのマスコットキャラであるつば九郎の担当者が亡くなられたそうです。昨夜この報道を見たときは驚くとともに、先に体調不良の報道も出ていたのでそこまで深刻であったのかとも思いましたが、そもそも長年活躍し、そこに存在するのが当たり前のような存在にもなっていたことから、こうして亡くなられたという事実が今でも信じられないような気持がします。

 一夜明けたきょうには各方面からその逝去を悼む声が報じられていますが、中でも何故だか自分のパソコンの中にあった上の写真のように、スワローズに在籍し活躍されたバレンティン氏も「Rest in peace」という言葉を送ったという報道には自分も目頭を熱くしました。
 これまでつば九郎が公でコンビ組んできた選手は外国人選手が多く、特にコンビ芸まで発展させたラミレス氏と、上の写真のようにバレンティン氏とは傍目にも仲がいいと感じていました。実際にバレンティン氏もつば九郎に対する思い入れが深かったのかこうしてメッセージを送られており、改めて故人の人柄が偲ばれます。

 そんなわけで今日は自分も喪に服そうと午後から会社を半休していました。実際はただ単に仕事少なくて有休消化しただけですが、周りの同僚も「喪に服すのなら仕方ない」と快く見送ってくれました。

 ただつば九郎は間違いなく日本プロ野球史において過去最高の人気と知名度を誇るマスコットキャラクターと言え、その逝去は文字通り歴史に残る出来事だと思います。余人をもって代えがたいキャラだっただけに担当者の変更は恐らくないと思われ、スワローズはつば九郎とはまた別のマスコットキャラを今後出していくのではないかと推測しますが、私自身も変にキャラを引き継がず、新たなキャラに切り替えたほうがいいのではないかという風に考えています。それほどまでにつば九郎の存在は偉大でした。

 改めまして、故人のご冥福をここにお祈りします。

2025年2月19日水曜日

「令和ロマン」髙比良くるま氏のオンカジ自粛をみて

・ 【速報】「令和ロマン」髙比良くるま、芸能活動自粛発表

 上のリンク先のまとめ記事にあるように、過去にオンラインカジノに手を出していたことを理由に、お笑いコンビ令和ロマンの髙比良くるま氏が芸能活動を一時自粛すると発表したとのことです。結論から言えば、なかなか殊勝な対応であるように見え非常に好感が持てます。

 報道を読む限りですが、髙比良氏がオンラインカジノをやっていた時期は結構前で、すでに刑事での時効は経過しているとのことです。一部の人が指摘されているように、今回彼のカジノ履歴が報じられるようになったのは警察の見せしめ的な意味合いが強いように思われ、倫理的にはともかくとして刑事的には罪を問われる理由はないように感じます。
 とはいえ会社に言われたからかもしれませんが、こうして活動を自粛することでオンラインカジノはやってはならないものであり、手を出したら一定の制裁を受けることになるという啓発活動の一助となっているように見えます。違法ギャンブルに手を出しているので悪いっちゃ悪いですが、松本人志氏とは違って自分の非をすぐに認めて謝罪したうえ、こうしてきちんと自ら制裁を受け入れるという態度を示すのは模範的だと思えるし、反省を示している人間には社会も寛大な姿勢を持つことが後に続く人間を増やす上で価値を持つでしょう。

 以上のような考えから、私個人としては今回初めて彼の名前を知りましたが、復帰した後は陰ながら応援したいという気持ちを持ちました。さすがに人殺したり怪我させたりしたという前科ならともかく、違法賭博くらいなら反省した人間を許してやるくらいの寛容さが社会にあった方がいいでしょう。


 そんな髙比良氏とは正反対だと思うのが、上のニッポン放送の態度です。あくまでニッポン放送は「オンラインカジノのCMは流していない」と主張していますが、ベラジョンという同じブランド名で無料版と有料版で異なる業者だというのは無理があるでしょう。
 第一、これまでオンラインカジノのCMを流したことがないというのなら、広告の考査基準を変える必要もなければ、過去のポストも削除する必要なんてありません。明らかに言動が一致しておらず、こんな無能な広報を抱えてて見ていてむしろかわいそうに思えてくるほどです。

 そんなニッポン放送は言うまでもなくフジテレビと同じフジサンケイグループですが、やはり同じ穴の貉というべきか、誰に向かって言ってるんだといいたくなるようなしょうもない言い訳をする点で共通しているように感じます。何ならフジテレビも、「テレビに出ている中居正広と、報道に出ている中居正広が同一人物だとは思わなかった」と言い訳したらどうかと勧めたくなってきます。

2025年2月17日月曜日

ジーパンを履かなくなった日本人

 昨日の「すもうレンタル」の記事は頭痛に苦しみながら書いたので我ながら荒れた文章となっていますが、ああいう逆境でもきちんと記事書けるのが一流の証なのでまだ自分も精進が足りないと感じています(;´・ω・)

 話は本題ですが先週まで日本にいたときにやや目についたというか気が付いた点として、見出しにも掲げている通りジーパンを履く日本人が減っているように感じました。かくいう私も学生時代は「ダブルデニムの花園」と陰で呼ばれ(マジで)、上着はジージャン1枚で真冬の京都を走り回る寒さ的に攻めたファッションをしていましたが、現在は1枚もジーパンを持っておらず、ジージャンも棚の奥深くに封印したままです。
 なんでジーパンを履かなくなったのかというと、私の場合はロードバイクに乗るようになったからです。乗り出してから身長や体型に比べて太ももが大きくなり、ジーパンのように固い生地だとマジで太もも圧迫して苦しさを感じるようになり、太ももが楽になるよう綿パンを好むようになったのが最大の理由です。もっともそれだとジージャンを着なくなった理由にはならないので、やっぱ私の中でもデニム離れみたいな現象は起きていたのでしょう。


 コロナ前の6年前という古い記事ですが、上の記事によると実際に2019年の段階でジーンズ離れは起きていたようです。どうもこれ以降、ジーンズの販売統計はあまりとられなくなったとのことですが、私が見る限り6年前よりもさらに日本国内でジーパンを履く人は減ってきているように思え、ジーパン業界にとっては事態はより深刻化してきているように思います。

 では何故日本人はジーパンを履かなくなったのか。上の記事では価格破壊を行ったユニクロジーンズを主犯と名指ししていますが、確かにあれは一つの転機だったように思うもののジーパン以前に、日本人がファッションに金をかけなくなってきていることこそが主原因だと思います。

 本当は見出しもこっちにすべきだったと思いますが、ジーパン以上にもっと気になったのは日本人のファッションの地味化です。10年代中盤までは既に地味化は始まっていたもののトップスはチェック柄がやたら多かったですがまだファッション性がありました。しかし最近の日本で電車とかに乗っていると、どっちを向いても無地の上下を着ている人が多く、女性もスカートやワンピースを着ている人はかなりのレアキャラでした。
 ある意味、一番攻めたファッションしているといえるのは、相も変わらず真冬にもかかわらず根性で短いスカートを履いている女子高校生だったかもしれません。

 あくまで私が観察する限りですが、2、3年前と比べても日本人のファッションが地味化しているというか御金をかけないファッションになっているような気がします。そう思って改めて振り返ってみると、ここ数年でファッションの流行やブランドに関する報道なり解説も全く見なかったような気がします。なんか日本全体で、ファッションに対する関心が落ちているというか話題にも上がってこないといった感じです。

 私自身、昔からあまりファッションにお金をかけるタイプではなく先日も洋服の青山で、「一番耐久性のいいスーツをくれ給え('ω')」と変な要望を出して店員を困らせるほどでしたが、そんな私ですら現在の日本におけるファッションへの無関心ぶりには驚くというか呆れるほどです。決しておかしなファッションをしているように感じるわけではないものの、ここまで関心を持たないのかと不思議に感じます。

 もちろん、お金さえあればこだわりたいという人も多いのかもしれません。とはいえほとんどユニクロかしまむらで統一されている今の日本の現状はやや行き過ぎているように思え、安くてもいいからもう少しほかの人と差別化したファッションを目指す人はいないのかとも思え、ファッションに対する関心度の低下は間違いない気がします。
 仮にそうだとしたら、やはり影響があるのはアパレル業界でしょう。関心の低下は市場縮小に直結するだけに、早く今のうちに関心を呼び起こすような手立てをもっと採るべきです。もっともそんなのあったらとっくに採られているだろうから、関心の低下に歯止めがかからない状況なんだろうな今が。

 最後に最近の私のファッションですが、2013年末に真冬の万里の長城(気温-15℃)へジージャン1枚で乗り込んだ際に自分のファッションに限界を感じたというか、これ以上抵抗するのはやめようと思い、翌年から冬場は薄手でダークブルーのウインドブレーカーを着るようにしています。中国人の友人からこのウインドブレーカーを着てると「地方視察に来ている共産党幹部みたい」と言われ、実際自分もそう見えるので、共産党幹部スタイルをこれ以降ずっと貫いています。
 っていうか、今気づいたけどそのウインドブレーカーをもう10年も着続けているのか。いまだにへこたれず着続けられる当たり、さすがヨーカドーブランド(´・ω・)

2025年2月16日日曜日

すもうレンタル

 今日はキャプテンアメリカ4を見てきましたが言われているほどひどい作品ではないと感じたものの、確かに見せ場やテーマ性は少ないと感じました。比較的よかったのは戦闘機の空戦シーンだけど、日本がF35飛ばしているのに対し米軍がF18っていうのはなんだかなぁとは思いました。

 話は本題ですが日本はそろそろ引っ越しシーズンに入り引っ越し屋が忙しくなるころだと思いますが、先日引っ越しやと思われるトラックを見ながら「力士レンタルできないのかな」と思いました。というのも単純な力仕事なだけに力士の方がいるとめちゃ助かるのと、こういう日常作業に力士が派遣されることで世の中に力士がどんだけすごいんだということを知らしめるのに一役買うのではと思ったからです。

 いうまでもなく力士というか角界はかなり閉鎖的な世界で、一般社会がどのように成り立っているのかを知らないまま引退を迎える力士も少なくないと聞きます。また一般社会の方も関係者を除くとなかなか力士と触れ合う機会がなく、お互いに隔絶された状況にあるのではないかと思え、そうした隔たりを解消するためにも力士専門の労働派遣を角界の広報活動の一環として置いてみるのもアリではないでしょうか。

 もっとも現役の力士ともなると稽古もあれば取組にも出なければならず、稼働可能な日は非常に限られるでしょう。ただこの力士派遣ことすもうレンタルの場合、無理して現役力士を出す必要はなく、引退した元力士でも十分価値があります。前述の引っ越し作業はもとより、建設現場、災害復興、自治体のイベントなど力士に来てもらう需要がありそうな現場はたくさんあるだけに、元力士の方で集まってフィジカル系に特化した派遣業者とか誰か作ってほしいものです。

 まじめな話、以前にマッチョ限定の介護業者があるというニュースを見ました。社内ではトレーニング時間も設けられておりマッチョたちも自分のトレーニングを維持しながら働けるというのが売りでしたが、こうした単純に腕力が求められる業界や現場は必ずあるだけに、日本の力士普及のためにもすもうレンタルは考慮すべき話でしょう。

2025年2月14日金曜日

うなぎマスコット一族

 すでに上海に戻ってこの記事を書いていますが、日本と違ってVPNを介した回線の遅さに辟易しています。日本だと回線速度が速いからネットで調べものするときもめっちゃ短時間で終わるため効率もいいのですが、こっちだとともかくだれて気が散ります。

 そんな悪環境にもめげずに話を続けると、日本滞在中には九州地方も周り、その中には立花宗茂が治めていた福岡県柳川市も入っていました。今回ここへ行ったのは近くを通ったことと、近年彼の人気が高まっており自分自身も興味を持ったからです。
 そもそも何故立花宗茂の人気が高まっているかについて、恐らくきっかけはゲームの「戦国無双」からだったんじゃないかと睨んでいます。もともと、立花とくれば彼の養父で信長の野望で鬼つよな立花道雪の方が通りがよくこっちの方が人気も高かった気がしますが、戦国無双が女性キャラを増やすため宗茂の嫁で道雪の娘である立花誾千代(ぎんちよ)を登場させたことで宗茂の露出も増え、もともと評価の高かった武将でもあったことからいつしか誾千代を追い越す人気を得るに至っていったように思います。

 話を戻すとそんな宗茂が関ヶ原前に治め、関ヶ原後に没収され、そのあと再び支配するようになったのが柳川市です。立花家は明治維新に至るまでこの地を治め、また明治維新後も藩主別宅をホテル兼レストラン(御花)に変えて運営するなどこの地に根差しており、地元の人も立花家に対する関心は明らかに現代でも強く残っています。
 実際、柳川市を歩いていると「立花夫妻を大河ドラマに!」と書かれたのぼりをあちこちで見かけました。私自身も立花宗茂主人公なら普段あまり取り上げられない九州の戦国時代後期が舞台となるので、大河ドラマにするのにいい題材だと考えていますが。

 なおお土産屋の人に大河について話を振ったら、さも当然かのように「もちろん目指しています!」と力強く肯定されました。

 そんな具合で柳川市を巡っていたところ、お土産屋さんに奇妙なおみやげというかマスコットキャラがいるのに気が付きました。そのマスコットキャラというのも、これです。


 キャラクター名は「うなしげくん&うなちよちゃん」とのことで、柳川市にある伝習館高校のマスコットキャラだそうです。「何故うなぎに?」と誰もが思うことでしょうが、実は柳川市は「柳川鍋」という名物料理があるくらいだからドジョウばかり食べているかと思いきや、うなぎ屋が非常に多い街でした
 マジで街全体がうなぎの匂いに包まれてるんじゃないかってくらいうなぎのたれ臭く、実際どこ歩いても隙間なくうなぎ屋があり、歩いててめっちゃ腹減りました。

 そんな土地柄ゆえにこのようなうなぎとフュージョンさせたキャラクターも飛び出してくるのでしょうが、実はこのキャラを見たときに自分は別のマスコットキャラを連想していました。そのマスコットキャラというのも、これです。


 多分知る人ぞ知る、っていうか普通の人はまず知らないであろう空港のある千葉県成田市のマスコットキャラこと「うなりくん」です。

 私自身、うなりくんを初めて知ったのは去年のことで、成田市内の土産屋で最初見たときはSUICAのマスコットキャラのペンギンの派生グッズだと最初思いました、マジで。またその時になって初めて成田市もうなぎ屋が多く、JALやANA関係者は成田のうまいうなぎ屋に詳しいという事実をうちのソ連人民の敵である親父から聞きました。

 柳川市も成田市も、その市内にうなぎ屋が多いという共通点からマスコットキャラもうなぎで共通していたというわけですが、私が声を大にして言いたいこととしては「こいつら絶対親戚だろ!」という一点に尽きます。同じうなぎ同士ということもさることながらビジュアルも結構似ており、土地は違えどきっと遠縁の親戚同士に違いないと睨んでいます。
 なおその親戚には例のSUICAのペンギンも含まれているだろうともみています。あっちはうなぎじゃなくてペンギンだけど、親戚じゃないと説明できないほどにビジュアルが似通ってるし。

 ただマジな話、柳川市も成田市もともにうなぎが盛んでマスコットもこれだけ似てるんだから、姉妹都市提携などしてもっと揃ってうなぎをプッシュしたら面白いんじゃないかと思います。東西うなぎ対決しても楽しそうだし、うなぎ消費量とかで競ってみるのもありかもしれません。
 なお柳川市では朝早くに訪れすぐ次の目的地に移動したためここのうなぎ屋を試すことはできませんでしたが、次行く機会があれば柳川のうなぎを堪能してみたいと思っています。にしてもドジョウといい、柳川の人はぬるぬるしたものが好きなのだろうか(。´・ω・)?

2025年2月13日木曜日

日産、ホンダの統合破談について

 特に書くこともないのでこちらの話題に触れますが、まぁ結果的に良かったかと思いますホンダにとって。末期症状を呈している日産に比べ、経営がやや迷走気味ではあるもののホンダはまだ売れる車もあれば経営も維持しており、溺れる日産を拾う理由はほとんどありません。

 そもそも今回の統合話はホンダも嫌がっていれば日産も「対等なら考えてやる( ・´ー・`)」などと無駄に上から目線で、双方ともに率先してという態度はありませんでした。一部でも言われている通り、苦境にあえぐ日産を救済してやれと経産省あたりがホンダに働きかけたのが背景だと私も思います。

 今現在で問題なのはやはり今後の日産でしょう。日本国内はもとよりこれまでの収益の柱だった中国市場も、EV普及によって日産のシェアはこのところ激落ちくんとなっています。またEVや水素自動車などの次世代車はもとより、ハイブリッド車や従来燃料車ですらさしたる技術力がなく、むしろ子会社同然な三菱の方が軽自動車の開発力に分があるような状態です。こんな自動車会社ともなると買おうとするところがあるのかと言いたくなる状態です。

 実際に先日うちの親父とも仮に車種単位で切り売りできる分野があるか話したのですが、現行のR35GTRですら陳腐化が激しく、フェアレディZに至っては詐欺的な売り方をしており、敢えて言えば20年以上前に発売したR34GTRの意匠権とかならまだ買いたいというありさまでした。一部でも言われていますがかつてはキューブのような、それこそ今のN-BOXがコンセプトを受け継いでいるようないい車もありましたが、この10年くらいで日産でほしい車はマジで見当たりません。

 では今後日産はどうなるのか。正直言って日本国内はホンダ、三菱を除けばすでにトヨタの息がかかっているというかトヨタ陣営と言ってよく、今回のホンダの破断で提携先は日本国内にはもはやありません。では海外はどうかというとまだ5年くらい前なら中国自動車メーカーも動いたかもと思う節がありますが、現状に至っては中国も大半の自動車メーカーは息切れしており、新興EVメーカーも今更日産を買おうという酔狂なところは現れないでしょう。

 欧米メーカーに至ってはさらに状況が深刻で、VWのように下手すりゃ日産以上に厳しい状態にある会社ばかりで、今更日産と手を組みたがるところは見当たりません。現提携相手のルノーですら、内心日産の株を売りたがっているのではと思う節すらあるし。
 以上を踏まえると、なんだかんだ言いつつゴーンはいいタイミングで日産を脱出したなという感すらあります。あのままCEOを続けていれば彼の経歴に傷がついたでしょうし、退職金も得られなかったかもしれません。

2025年2月11日火曜日

英語の五文型を何故教えない?

・ 【悲報】英語の主語動詞の塊には5つのパターンがあると分かりX民騒然(暇人速報)

 上のまとめ記事で中学時代に英語の基本五文型を教わらなかったと訴える人がいますが、実は私もそうだったりします。何故か私が通ってた私立中学では英語の授業で五文型を教えず、「この文章にはこういう訳」という感じで文章単位での暗記を強く矯正する授業が行われ、単語単位から考えて文章構成を読解するというやり方を教えませんでした。はっきり言えば、あまり教師が良くなかったというほかありません。

 はっきり言って中国語の翻訳に関してはガチプロだと胸張って言える私ですが、外国語の翻訳にあたっては「All you need is kill!」など頻繁に使われる文章フレーズを丸暗記するやり方も否定しませんが、最終的には文章構成を理解し、文法ルールや要素から外国語を読み解いていく方法が勝ると考えます。何故かというと外国語は日本語ではなく、その文章を完全に日本語に転換することは不可能だからです。不可能だからこそ、どのように解釈するのか理詰めで考える必要があり、こうすることによって解釈齟齬を可能な限り縮小できると思えます。

 そのうえで上記の英語五文型について話を戻すと、この五文型を学ぶことで何が一番大きいかというと英単語の属性を意識するようになるのではないかと思います。言うまでもなく単語には名詞、動詞、形容詞、副詞、連体詞があり、これらは体言と用言の二種類に分別されます。
 五文型で言えば、Vが動詞でCが形容詞、Oが目的語となりますが、この文型の配置になぞらえることで各単語が動詞なのか形容詞なのかを自然と理解し、深く意識しなくても単語の属性とその傾向、活用の変化なども覚えていくことになります。

 そのうえでさっきの「All you need is kill!」を例にもっていくと、この文章でSこと主語にあたるものは何かといえば「All you need(お前が今最も求めれるもの)」になります。主語と言っても一単語ではなく一文節となるのですが、まじめに外国語翻訳ではどこからどこまでが文節なのかを瞬時に把握することが一番重要だったりします。
 この辺、中国語が恐らく世界で最も文節の判別しづらい言語である可能性もあるのですが、どこからどこまでが名詞節なのか動詞節なのか、「烈」という単語は動詞にかかる副詞なのか名詞なのかなどの判別がくそむずいです。

 逆を言えば、この文節の範囲を適切に区切ることができれば大きな誤訳はほぼ確実に防げ、この点では英語においても同様かと思います。この辺の感覚は単語の配列順番が非常にあいまいであっても、「~は」あの後には用言が来るなど助詞を用いることで文節を明確に区切られる日本人からすれば若干未知の領域で、文型を意識しないと気づきづらい点だと思います。

 そうした自分の経験を踏まえても、英語教育においては単純な単語を100語くらいひとまず覚えさせた後、この五文型を徹底的に教え込み、実際に文型別に英文を作成させて意識させることが英語教育であるべき一歩だと私は思います。なんか日本の英語教育を見ていると学内より学外の方が重きをなしているように見えるだけに、予備校に通わずとも英語のできる生徒を生む教師の指導とかもっと共有してもらいたいものです。