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2025年5月8日木曜日

ラファール被撃墜の衝撃(;゚Д゚)

 恐らく全世界の航空ファンが衝撃を受けたと思いますが、先日のインドとパキスタンのカシミール地方で起こった衝突にて、インド側の戦闘機がラファールを含め5機撃墜されたと報じられました。このラファールはフランス製最新機でこのところセールスも好調な機体なのですがそれ以前に、撃墜したパキスタンの戦闘機があのJ-10こと中国製戦闘機だったということもあり、色々と議論が盛り上がっています。

 まずラファールについてですが、ぶっちゃけ自分も大好きな機体で前からプラモ作りたいけどちょうどいい1/72サイズのキットがあまりなく(1/48ならアカデミーが出してるが)、一度1/144で作ったことはあるけどあんまいい思い出じゃありませんでした。
 このラファールはユーロファイターと姉妹機というか途中までフランスもユーロファイターを共同開発したけど抜けてしまい、その後共同開発で得た技術を使ってフランス風に仕上げたのがラファールでした。特徴はフランス純正なのでアップデートが早いのと、空母にも載せられる万能性ですが、一番は米露と無関係な第三国製戦闘機ということで政治的障害を受けずに購入しやすい点から割と世界のあちこちで買われています。

 一方、殲-10ことJ-10ですが、これは中国が独自開発したと勝手に主張している機体です。この機体以前に中国はロシアからミグを買ってライセンス生産してましたが、中露対立から一時調達できなくなって困った矢先、イスラエルが独自開発してたけど最終的に米国からF-16を買うこととなって計画が中止された「ラビ」という戦闘機を、技術者ごと中国が買い取って完成させたのがこのJ-10と言われています。
 中国版Wikipediaこと百度百科では中国が独自に開発したとして中国人の開発者が写真入りで載せられたりしてますが、中国人自身ですら「あれは元はイスラエルの飛行機だよ(´・ω・)」と航空ファンならだれもが認めており、なんかこの点見てるとつくづくエンジニアに対する敬意のない国だなと感じます。

 ただこのJ-10ですが就航は1990年くらいだったと思いますがその後アップデートが続けられており、今回パキスタン軍が使った機体は最新型のC型ことJ-10Cだったといわれています。一度も実戦で使われた経歴がないため実力が見えない点がありましたが、少なくともラファールを落とす能力を今回見せられたということで、恐らく今北京ではみんなで乾杯の音頭を繰り返してるんじゃないかと思います。
 ちなみに形状がほぼ同じのJ-10Bであれば過去に一度プラモを作ったことありますが、自分のミスで何度も墜落事故こと落下させてしまってぼろぼろとなったので捨ててしまいました。トランぺッターのキットだけど、微妙に作りづらいというか精度も甘いからあんま好きじゃないキットでした。とはいえC型も前から作りたいと思っていたので、今度買ってみるのもありかもしれません。

 といいながら、昨日また戦車のM4A3E2ジャンボのキット買っちゃったんだけど。

 最後に蛇足かもしれませんが、イスラエルの戦闘機はラビの開発前はエリア88にも出てくるクフィルという独自開発機が主に使われていました。独自開発というもののそのベースは明らかにフランス製のミラージュ3だと見られており、後継のラビことJ-10もデルタ翼という形状からミラージュの系譜を引き継いでいるという印象があります。
 そう考えると今回のインドとパキスタンの空中戦は、フランスに源流を持つ戦闘機同士の対決だったという風にも見えます。まぁ中国の戦闘機はロシアの影響が今は強いため、管制とかもロシア系なのかもしれませんが。

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