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2025年6月11日水曜日

山尾志桜里氏の公認取り消しをみて(*^▽^*)

国民民主「やっぱり山尾志桜里の公認取り消しまーす」(ガハろぐ)

 ここ数ヶ月で一番爆笑したかもしれません。かねてから批判が多かった国民民主党の山尾氏の公認ですが、なんと出馬会見の翌日になって公認が取り消されるという近年まれにみる盛大な梯子外しぶりで、いろんな方面から注目を集めています。

 そもそもなんで政策力に乏しい上にこんな嫌われている人を擁立しようとしたのかという時点で意味不明ですが、晒上げに近い記者会見をした直後にこうして梯子を外すっていうのも、なんかわざと辱めるために最初から仕組んでやったんじゃないかと疑いたくなるような顛末です。私自身もこの人そんな好きじゃないし不倫相手の奥さんも自殺したという聞いてるだけに、変に表舞台に出ず菩提を弔ってりゃいいのに変に欲をかいて余計にドツボにはまったため、マジで笑いが止まりません。

 それにしてもやっぱり野党は野党かというべきか、基礎控除の議論では評価してましたが先日の玉木代表の家畜の餌発言といい、自民党に対する者よりも自分の党に対するネガキャンの激しさはやはり伝統的でした。ぶっちゃけこの一連の騒動で自民党も次の選挙でかなり勝ち目が見えてきたというか、懸案だった米問題もJA側が言い訳のつもりなのかこちらもセルフネガキャンを繰り返しており、自民にかなり追い風吹いてきてます。勝ちはしないまでも、このままうまくいけば大敗はまず避けられるところまでは来ているでしょう。

 にしても山尾氏はこの後どうすんだろ。無党派層で無理やり出馬したらもっと笑えるからぜひやってほしいのですが。

2025年6月10日火曜日

ダウンロードコンテンツ商法の全盛期で且つゲームがつまらなかったPS3時代

 以前コメントでPS3時代、具体的には2010年前後の頃のゲームは後年に名作と語り継がれるゲームがほかの時代に比べ少ないという指摘があったのですが、これには深く納得というかいい歳こいて延々とゲームをしている私ですらも、この時代はマジでゲームが楽しめずゲームを卒業しかけていました。時代を経てPS4時代こと2015年くらいに入ってくるとまたゲームが楽しくなって今に至るのですが、今思い起こしても確かにPS3時代はやたらゲームが面白くなく、単純につまらないゲームが多すぎた時代だったという気がしてなりません。

 以前の記事でも書きましたが、この頃はグラフィックに傾注した欧米系のゲームタイトルに日系は押され気味で、「日本向けのゲームは海外市場には売れないだろう」という見込みの元、日系メーカーでは海外向けタイトルと日本国内向けタイトルを明確に分けて、日本のゲームがガラパゴス化しかけていました。そうやって日本国内向けに作ったタイトルも残念ながら日本人に受けるほど面白くないというかつまらない作品が多かったので、単純にこの頃海外で売れなかったのは当時作られたゲームが駄作ばかりだったのが理由だと考えています。

 では何故この頃に駄作が氾濫したのか。細かい点を挙げると切りがないですが、地味に大きなマイナス点だったのはこの頃がまさに全盛期だったダウンロードコンテンツ商法が原因じゃないかと睨んでいます。

 ダウンロードコンテンツとは説明するまでもないですが、ゲーム本体とは別にゲーム内で使えるアイテムや追加要素を別売りし、購入者はダウンロードしてそれをゲームに反映させるおまけ要素みたいなものです。ソシャゲなどでのくじ引き券的要素のアイテムもダウンロードコンテンツの一種で、現在のゲーム業界においては収益を稼ぐ重要、っていうか最重要手段となっています。
 そのダウンロードコンテンツ、歴史を紐解くと日本では「アイドルマスター」の特別衣装販売が最初のヒットだったとされており、これが思わぬ収益を叩き出したことからバンダイナムコが特にこのダウンロードコンテンツ商法に執心していくこととなります。どれくらい執心していたかというと、ガンダムのゲームなのにダウンロードコンテンツを買わないとガンダムが使えない作品(PS3の「ガンダム戦記」)すら出していたほどです。

 バンナムに限らず、PS3時代はどのメーカーも増収手段としてこのダウンロードコンテンツに異常なほど力を入れており、まじめにこの頃はゲーム本体よりも一定量のダウンロードコンテンツの方が金額が高くなるというタイトルも珍しくありませんでした。またダウンロードコンテンツと言いながら、データ自体は初めからゲーム本体に内蔵されており、オンラインでお金を払うことで使えるようになるアンロック方式も、この頃は非常によく採用されていました。まぁこれ今でも珍しくないけど。

 そのダウンロードコンテンツですが、特別衣装とかエクストラステージとかならまだわかるものの、中にはセーブ個所の数とかあると非常に便利なコマンドやワープ手段、オンライン対戦機能なと、ゲームの進行に必要だったりユーザビリティに大きく影響するシステム要素すら切り売りされる事例まで当たり前にありました。また「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」のように、お金を払わないとゲーム内コンテンツを満足に遊べないという、フルプライスのゲームなのにさらに金をむしり取ろうとするような、商業倫理的にもかなりイカれた作品まで出るほど世紀末でした。

 当然ながらユーザーの反発も当時は凄まじく、この時代のクソゲーと呼ばれた作品は多かれ少なかれこの手のダウンロードコンテンツ商法による反発やヘイトを受けて評価を落としていると思います。当初はそんなユーザーの声を気にせずこうしたあこぎな商法を続けていたメーカーですが、徐々に逆効果だと気づいてきたのか、現代においてもダウンロードコンテンツの販売は珍しくはないものの、かつてほどメインコンテンツに差し障るような露骨な売り方は鳴りを潜め、「買いたいと思う人が買えばいい」ようなおまけ要素にとどまるようになってきています。
 また金額もPS3時代と比べてかなり抑えられており、かつては千円以上がざらでしたが最近は数百円程度で「それなら払ったろやないかい」と思えるくらいの値段が多くなってる気がします。

 それで話を戻すと、なんか当時のゲームは全体的にダウンロードコンテンツを売りつけるため、敢えてゲームを不完全な状態でリリースする例が多かった気がします。あとでダウンロードコンテンツとして出すためゲーム内で、「まだこの施設は利用できないようだ」、「しかるべき時期が来たら、私もともに戦おう」などと表示してプレイを制限するなどプレイヤーをわざと苛つかせる所業を繰り返し、結果的にユーザーの満足度を極限まで下げていたゲームが本当に多かったです。
 またそのように敢えて不完全な状態で発売することを前提に開発するもんだからか、なんか全体としてゲームの完成度もこの頃は極端に低かった気がします。非の打ちどころのないゲームを作るより、後で課金させるために非の打ちどころ(=不便さ)が満載なゲームを敢えて作ろうという姿勢で、いいゲームなんて作れるわけないというか自明です。こうした開発方針のため、ゲームとしての面白さがどんどんスポイルされ、駄作が量産されていったのではないかとみています。

 そりゃ「いいゲームを作ろう!」と考えて作ってる人たちに比べりゃ、金稼ぎのためつぎはぎみたいなゲームを作ろうとするやつがいいものを作れるわけないでしょうに。

 言いたいことをまとめると、ダウンロードコンテンツ商法を念頭にゲームを開発していたことで、面白さがスポイルされたつまらないゲームを量産していたのがPS3時代であり、あの時代に駄作が多かったのはダウンロードコンテンツ商法が大きく影響しているというのが私の見方です。
 あのころに比べたら最近のゲームは本当に面白いものが増えたし、ダウンロードコンテンツも「買わされる」というより「こっちから買いたい」と思うものが本当に増え、実際買うことも増えて私個人の満足度も高いです。当時、日本のゲーム開発者は欧米のゲームに負けていたことを技術や予算の差と言い訳してましたが、ゲーム開発者の儲けに対する不埒な姿勢こそが日本のゲームが当時凋落していた本当の原因だったと私には思えます。

2025年6月8日日曜日

無線会話による卓越したストーリーテーリング

 昨年下半期に必死で遊んだゲームを挙げると「エースコンバット7」と「地球防衛軍5」が挙がってきます。ジャンルは片方はフライトシミュレーター、もう片方は大量のアリを撃ち殺すTPSと全く異なるものですが、どちらもストーリーテーリングは一貫して無線で行うところが共通しています。

 どちらのゲームも主人公はドラクエタイプの無口なキャラで、ゲーム中では掛け声(E・D・F!)とかを除けば一切しゃべりません。エースコンバットに至っては、主人公の性別すらはっきりしないところがあります。個人的な意見として述べると、なんか女性っぽいなと感じる演出でしたが。
 主人公は一切しゃべらないもののちゃんとストーリーというかバックグラウンドは練られており、それらは無線を通した本部や仲間からのセリフでプレイヤーは把握できるようになっています。エースコンバットだと「こいつは並の腕じゃない!」と敵機に向かって言うセリフを通して、その機体がやや手ごわいというかそのステージのボスキャラであることがわかります。また地球防衛軍では、「足を狙え!」などと言うセリフから、手ごわい敵の攻略法がわかるようになります。

 そうした攻略に役立つ情報のほか世界観なども無線を通して説明されており、またプレイヤーに臨場感を持たせるため、戦場における悲壮感を際立たせるセリフや、逆境の中でもへこたれず、k部する声などもかなり燃えます。特に「エースコンバット」では、最初主人公は周りから新人パイロットとして扱われ、「しっかりついて来いよ」などという気をかけるセリフばかりかけられるのが、後半に入ると徐々に頼られるエースとして扱われ、敵エースと対峙した際も「お前にならできる、お前にしかできないんだよ!」という言葉をかけられ、嫌が応にも自分がエースであるということを意識させられます。
 っていうか、仲間は一切敵エースを落としてくれないことの暗喩でもありますが。

 「地球防衛軍5」に至っても同じようなものですが、こっちは刻々と戦況が悪化していく様が無線で語られ、既に人類が何割減ったとか、拠点がいくつ潰されたとか、終盤の暗さは語り草となるほどのものです。その中でも孤軍奮闘し続ける主人公に対し、オペレーターが涙声で「ありがとう……ありがとう……」と言う場面は自分もかなり胸に来ました。
 もっともこのオペレーター、深夜の作戦に寝坊して遅れて来たりもしますが。

 以前にも書きましたが、前に遊んだ中華製のゲームは操作感やグラフィックは大したレベルであったものの、ストーリーについては支離滅裂で全く頭に入ってこないし、解説読んでもなんやねんというレベルのものでした。これについて中国人の業界関係者である友人は、「中国人からしてゲームのストーリーはおまけみたいなもん」とのことで、ストーリーに力を入れるメーカーも多くないそうです。
 逆に日本はドラクエ以降、ゲームにおいてストーリーをかなり重視して実際これがゲームの価値を左右する大きなファクターとなっています。それだけに見せ方や演出もかなり優れており、上記の二つのゲームのように無線の会話だけでも臨場感を持たせる演出の上手さは改めて考えるとすごいレベルにある気がします。

 というかそもそも、主人公が一切しゃべらない無口主人公という概念自体がかなり特殊なものであるような気がします。自分としても無口主人公だと没入感が高まるし、主人公がしゃべらないことで周りのキャラも際立つようになるので、優れた舞台装置である気がします。
 なお、ガンダムのブルーディスティニーのユウ・カジマもそんな無口系主人公ですが、それを逆手に取り「ギレンの野望」などの別ゲームにこの主人公が登場しても一切しゃべらないという点で、めっちゃ目立つキャラ特徴になっています。それが過去のGジェネだと声優ついてしゃべりだしたことがあり、「こんなのユウ・カジマじゃない!」と、めっちゃ残念に思えさせられたのを今でもはっきり覚えています。つば九郎と一緒で彼はしゃべっちゃだめだろう。

2025年6月7日土曜日

日本に鉄砲を伝来させた倭寇

 今日本で世界に誇れる技術としては、私の中で米軍すらあきらめたのに海上試射にまでこぎつけたレールガンを挙げます。アニメになぞらえ「とある海自の超電磁砲」などとも呼ばれていますが、正式配備には「美琴砲」とか「ビリビリ砲」などと言うのかと思いつつ、原点に立ち返って「TANEGASHIMA CANNON」などと言っても格好いい気がします。
 その種子島は言うまでもなく日本における火縄銃の伝来地でその代名詞ですが、この伝来には実は倭寇の頭目が関わっていました。

王直(Wikipedia)

 今年初めから倭寇のコラムを連載しようと着々と準備しているのですが、そもそも倭寇ってどういう人たちで、どんな活動をしていたのかということをまず読者にイメージさせる必要があると常々感じてました。こうしたイメージはモデルとなる代表的人物の人生を紹介したりすることが手っ取り早いのですが、そうした典型的倭寇モデルを探していたところ一番最適だと思ったのが、この王直でした。

 王直という名前を聞いて多くの人は漫画のワンピースに出てくる海賊をまず想像するかと思いますが、恐らくそのキャラのモデルもこの倭寇の王直でしょう。彼の経歴を簡単に説明すると、元々は別の倭寇の頭目の手下で浙江省沖にある双嶼という離島でポルトガル人と密貿易をしていたそうです。この辺りは漫画の「ブラックラグーン」に出てくるラグーン市に近いです。
 ただその双嶼も明の摘発を受けて崩壊し、それから王直は独立して手下を従える倭寇となり、ポルトガル人だけでなく日本とも密貿易を行うようになって勢力を拡大していったそうです。

 この密貿易で交易された品々は、ポルトガルからは火縄銃や大砲、天文機器などの当時としては科学技術の詰まった品々を買って、中国市場に流していたそうです。一方、日本に対しては中国から衣類などを主に持ち込み、逆に日本からは火薬の原料となる硫黄などの鉱物を主に仕入れて中国市場で販売していたそうです。いわば中国が製品を作り、日本は原料を提供するような貿易関係で、中国で二束三文の衣類が日本だと金、銀換算で数倍の金額で交換できたとされ、かなりうまみのある取引だったそうです。

 先に結末を話してしまうと、この王直は勢力も大きかったことから明の役人の中には過去の罪を水に流す代わりに投降を促す人もいました。明政府も倭寇を取り締まろうにも予算も軍隊もなく、また倭寇の側も重税にあえいで密貿易でもしなければ生活していくことはできず、現場の役人の中には幕末よろしく明政府に海禁政策を止めて開国するよう進言する人もいました。
 王直としても合法的に貿易ができるなら何も言うことないと先の投降の呼びかけに応じたのですが、新しく来た役人は彼の投降を認めず、ホイホイと出頭してきた王直を捕えて処刑してしまいました。この辺りの流れはまんま水滸伝です。

 そんな王直ですが、日本では主に今の長崎県にあたる平戸に拠点を設け、ここで日常的に居住するなどかなり日本に根付いていたそうです。現地の領主である松浦氏も貿易のうまみを得るため彼を保護し、本国である中国では追われ者という立場もあって、日本を海外逃亡の拠点として使っていました。
 ところがある日にポルトガル人とともに航海中に船が難破し、流れ着いたのがあの種子島でした。ここで現地領主の種子島時尭らに対し王直は筆談での通訳を務め、その鉄砲の供与の場面に居合わせていたそうです。

 まじめにこの辺のくだりは日本史の教科書に王直の名前とともに自分は載せてもいいと思っています。何故かというと戦国時代においても倭寇が活発に、九州周辺で活動していたことを伝えられるとともに、当時の大航海時代を取り巻く状況の一端を教えられることができるからです。
 先にも述べた通り王直ら中国人が頭目を務める後期倭寇は当初、ポルトガルと中国間の密貿易を主に行っていました。ところが摘発や競争が強まるや日本との密貿易を行うようになるものの、先の鉄砲伝来のあたりから日本は中国を介さずポルトガルなど南蛮人との直接貿易を活発化させていきます。無論、それ以降も中国との密貿易は続いていたと思いますが、日本側としては以前よりそれが密貿易であるという自覚はほぼなかったでしょう。

 こうした東シナ海を中心とする日中西洋の貿易構造というか物流は世界史を見るうえでも、また九州や堺の商人や大名の力関係を比較する上でも重要なポイントだと思え、単純にロマンを感じます。この辺を中国側の資料を中心にコラムで書いていくつもりで、自分にしてはなかなか面白いトピックに手を付けた気がします。

2025年6月5日木曜日

説明がまるで具体性を欠くJA

 だんだんと暑さに慣れてきたとはいえ、今夜はなんか蒸し暑くてげっそりします。これでも今日の最高気温は30度ちょいで、夏本番には上海は40度くらいまで行くからもう少し我慢しないといけないけど、来週あたりは扇風機を使うことになりそうです。


 さて備蓄米の放出で少しずつ改善の兆しがみられてきた令和の米騒動ですが、この問題の発生原因についてJAがかたくなに口を閉ざす中、小泉農相からかなり具体的な話が出てきました。ぶっちゃけこの内容が真実だったら、米価高騰の原因は明らかに流通というか途中の悪徳卸売業者にあると判断していいでしょう。っていうかこの手の業者は打ちこわししてもいいと思う(´・ω・`)

 しかし残念なのは、こうした具体性ある説明をJAがこれまで一切してこなかったことです。さすがに「いくらで売っているのか?」と各卸売業者に聞くのは独禁法に引っかかる恐れがありやるべきではないと思うものの、米の仕入量、売量くらいは聞いても問題ないかと私は思います。前年比で倍以上高騰するという異常状態でもあり米離れを防ぐためにもこうした調査を行い、仕入量に対し販売量が極端に少ない、米をスタックして価格を吊り上げようとしている業者くらいは独自に調べ、排出しない限りそこには今後米を回さないなどの対策をJAなら取れたと、これまた私は思います。

 また小泉農相が動くとともに事態が動き出すや、失言した元農相をはじめ急にJAの肩を持つ発言する人が増えましたが、どの人の話を聞いてもJAに問題がないと判断する論拠は見当たりません。それどころか、備蓄米をなかなか出荷しなかったことについて精米や梱包に時間がかかるといった言い訳が各大手小売業者の迅速な対応ぶりからも嘘だったことが明るみとなった時点で、今回の米騒動の真犯人はやはりJAだったかと信じる論拠になってくるような気がします。

 ぶっちゃけJAの人の発言に関する報道を見ていると、旧左翼連中の話し方にすごい似ているなと前から感じていました。具体的には、

・数字根拠を絶対に出さない
・素人にはわからない苦労や問題があると主張するが、その問題の中身には触れない
・核心を突く質問が来たらすぐ話題を変える(その指摘はともかくとして、問題点は別にあってetc)
・最後の方になると「何が問題なんだ!」と逆ギレし始める

 昔ならこれで通用したかもしれませんがさすがに現代ではもはや通用するわけでもなく、私自身も農政に詳しくないからこれまで表立って激しく批判するのは控えていたものの、一連の動きと彼らの主張や説明の矛盾からもはや躊躇する必要はないと思うに至りました。過去の記事でも述べていますが日本の農政を追い込んでいるのはやはりJAであり、その解体も視野に入れた改革をすることこそが日本の農業を救うことになるという確信が持てるようになりました。
 少なくとも、JAの金融部門は完全に切りはなさなければならないとは思え、この点を含め今回の米騒動を契機に一気に物事が進むことを陰ながら祈っています。

2025年6月4日水曜日

長嶋茂雄の逝去と昭和の終わり

 すでに各所で報じられている通り、ミスタープロ野球こと長嶋茂雄が逝去されたとのことです。この報道を見て私が感じたこととしては、これで完全に昭和という時代が終わり、現代ではなく過去となったという感傷でした。

 かつてコラムニストの佐野真一がその著書や講演にて「昭和とは美空ひばりがいた時代」と評していました。この表現にも私は異論はなく、美空ひばりは確かに日本の昭和時代を代表する人間であり、平成の訪れとともにこの世を去った点から言っても象徴的存在であったと思います。ただそれを考慮しても昭和という時代をもっとも代表する人物はやはり昭和天皇と長嶋茂雄だったと思え、平成期にも監督として活躍してはいるものの、やはりその人物性は昭和という時代の中で語られるべきだと思います。

 私自身は昭和末期の生まれのため選手時代の長嶋茂雄を見ていませんが、友人の大学での指導教授が「昭和とは?」と聞かれて「長嶋茂雄」と答えたという話が今でも印象深く残っています。友人がその意とはとさらに尋ねたところ、「うまく言えないが、昭和という時代は長嶋茂雄とともに常にあった」と話したそうで、同時代を生きた人間からすればその昭和における存在感が圧倒的だったということを垣間見るエピソードとしてたまに引用します。

 もちろんほかにも世界のホームラン王こと王貞治氏や、八甲田山の映画などで活躍したい北大路欣也氏、そして我らが足立区のたけしも存命中で活躍を続けられているものの、長嶋茂雄を超えるほど昭和を代表する人物はもはやいないと断言でき、一つの時代が完全に終わったと私の中では感じられます。それにしてもナベツネも死んで間もないのに長嶋茂雄も亡くなるとは、なかなか時期が重なるものだと思います。

 私個人の意見として、平成というのは昭和の延長でありあまり独自の時代という印象はないのですが、逆に令和はその前の時代と明確に区別されているというか切り離されており、周りに聞いても令和で価値観などが一新されてきたと話す人が多いです。その点を踏まえても、これで日本も昭和の呪縛めいたものから少し解放され、また新たな文化や価値観が令和において芽生えてくる端緒となってくるかもしれません。
 もっとも、令和の次の時代でも山本昌氏は元気に活動し続けてそうだけど。

2025年6月1日日曜日

次回参院選の行方は?






 中国は明日は端午の節句でお休みで、今日は朝から1日中雨なプラモ日和だったのでシャーマンことM4A3E2、通商ジャンボのプラモを作って遊んでました。シャーマンはバリエーション多くて、同じ型でいろんな商品作れる当たり、プラモ屋を潤すために生まれてきたと思うところのある戦車です。

 話は本題ですがこのところよく取り上げる日本の米価高騰について、江藤前農水大臣の米を買ったことない発言で次の参院選は自民大敗で決まりと踏んだのですが、後退して小泉農水大臣に代わるや迅速な判断で備蓄米が流通し、党として先の失言を埋め合わす活躍がこのところ見られます。無論、安価な備蓄米が尽きた後にまた価格が戻る可能性もあるし、この後更なる失言が続く可能性もありますが、現時点で見れば農水族の嫌味に負けず小泉大臣はしっかり働いていると私も思います。
 っていうか彼は前の環境大臣が全く合ってなかったんでしょうね。

 そんなこともあり、今年夏に予定されている次回参院選についてその勝敗が現状、全く読めません。前述の通り小泉大臣は今評価されていますがこの後でいくらでもひっくり返る可能性もあります。ただ自民党全体で失言に気を付けてさえいれば、国民民主の玉木代表の「家畜の餌」発言をはじめ、野党の方が調子に乗って勝手に失言増やして自滅していく可能性の方が高いと思うだけに、如何に出血を抑えるかがポイントになるかと思います。
 失言のほかにも立憲民主を含む野党では、蓮舫氏や山尾氏など、立候補そのものに批判が起こる議員を批判を恐れずに擁立しており、攻め所が結構多いです。ぶっちゃけ私もこの二人の擁立は疑問しかなく、特に蓮舫氏に至ってはもはや完全に政治家として終わった人物だと捉えており、また本人の判断力というか言動もかなり怪しくなっているように見え、選挙戦中に何かやらかす(立候補批判者に対する逆批判など)可能性が高いとすら考えています。

 仮に自民党が選挙まで米価高騰対策にこのまま成功を維持し続け失言を防げれば、勝利と行かずとも負けもせず、政権を維持できるだけの結果を得られるのではないかと思います。逆に野党が議席を伸ばして敗北ととらえられれば石破政権はもう持たず交代となり、自民党内にもむしろそのような結果をすでに予想していたり、望んでいる議員も多いんじゃないかと思います。なのでトピックとしては、大敗しなかった場合に石破総理が下りるか下りないか、下りる場合には次に誰が来るかというのが目下の論点でしょう。

 その次の総理に関しては、やはり現状で見ると小泉大臣の確率がかなり跳ね上がってきたという風にも見えます。目に見える政策で存在感を出すことに今回成功しており、世間の評判も悪くないだけに、選挙戦でのパフォーマンスによっては一気に総理になる可能性もあるように見えます。逆に、次の総裁選を狙ってか表立った発言をせず選考を続けてきた高市氏は、露出が少なすぎて若干フェードアウト気味であるように見えます。なお先に言っておくと、私はあまり彼女の方針や価値観にあまり賛同できないため、やや批判的な立場を採ることが多いです。

 また総理の席のほか、連立再編について岸田前総理がこの前口にしており、何かしら水面下で動きがあるのかもしれません。一時は国民民主がかなり接近していましたがこの選挙直前になって再び自民と距離が開き、先の玉木代表の発言などもあって関係も冷え込んでいます。その一方で立憲民主とは年金関連法案でやや動きがあり、野田代表の価値観も自分の党より自民党のがかねてより近いところもあるだけに、裏で何かあるのかもと少し疑っています。

 以上のように何もはっきりしたこと書かずあいまいなことばかり口にしましたが、先月と現在で参院選の予想は一気に霧が濃くなったというのが言いたいことです。もう期限も近いだけに今後は一つ一つの発言が大きく影響すると思われ、予断が許せなくなるとともに予想の上ではどんな動きも見逃せないかなと思います。

 最後に、もう一つの大きな懸案だった米国の関税問題については、「トランプに何言っても無駄┐(´д`)┌ヤレヤレ」ということを日本国民の多くが理解しているように見え、交渉で日本が何も得られなくても政権ダメージにはつながらないかと思います。この点は石破政権にとってラッキーというか追い風で、先のUSスチール買収問題に片を付けただけでも十分だと思います。
 なお次の総理に関してはかねてから贔屓にしているリンに今度こそ来てほしいと密かに願ってます(´・ω・)