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2025年7月10日木曜日

消費税は今確かに下げるべきじゃないかもしれない

 前略、先日の「消費税を守る」という森山幹事長の発言を聞いたとき、消費税は一度下げたら再び上げ辛いってこともあるし言いたいことはわからないでもないものの、なんだよこのセリフと正直思いました。でもって代わりに2万円を配る件についても完全なバラマキ政策であり、だったら国民全員にお米券でも配れよという気がしました。そもそも中国にいて自分は2万円もらえないし(´;ω;`)ウッ…

 ただ昨日咄嗟に思い付いたというか、確かに今は何があっても消費税を下げるべきじゃないかもという気がしてきました。何故かというと米国のトランプ政権との関税交渉に影響する可能性があるからです。


 上の記事には4月に書いたものですが、あくまで可能性の話として述べると、トランプ政権が真に日本を含む諸外国に求めているのはこの消費税の撤廃である可能性があります。

 なんで他国の税制を要求してくるんだと誰もが思うでしょうが、上の記事でも書いたように米国には消費税という制度がそもそもなく、代わりに売上税というものが存在します。日本や中国を含め消費税制度がある国では他国へ輸出する製品に対し、国内でのその製品を完成させるまでの仕入やサービス購入で企業が支払った消費税を還元させるため、輸出時に消費税還付金が還付されます。細かい解説はほかのサイトを見てもらいたいのですが、この消費税還付の金額は輸出がメインの企業だと非常に大きく、トヨタグループなんかは払っている税金よりも還付される税金の方が多いとまで言われています。

 税制的に見れば決してこの制度、輸出製品に対し国内で価格に上乗せされた税金分のみを控除する制度であり、国際競争上で決して不公平なものではないのですが(輸出産業には有利だが)、どうも米国というかトランプはこの制度の仕組みを知らず、消費税還付のところにだけ着目し、他国は製品を輸出する企業に対し多大な補助金を出していると勘違いしている声が出ており、私もなんかそうなんじゃないかと疑っています。突き詰めればこの消費税還付という制度を潰すことがトランプ政権の目的なのではと思う節すらあり、皮肉な言い方ですが消費税制度というものが米国のヘイトを高めている可能性があるというわけです。

 さてそんな状況で日本が消費税率を弄ったらどうなるか。あくまで可能性論として、トランプ政権が「日本はトヨタへの補助金を減らした」などと勝手に行ってくるかもしれません。でもってこの日本の政策変更を自分の手柄だと主張し、日本は妥協し始めているがまだ足りない、公平にするため制度そのものをなくせなどとさらにまくし立ててくるのではと、昨日急に思いついたわけです。

 どちらにせよ、今この段階で消費税率を下げたら米国に間違ったメッセージを発信するかもしれないだけに、思い過ごしかもしれませんがあまり弄らない方が吉じゃないかと思ったわけです。そもそも私自身が財政規律派で増税にも容認する立場(中国にいてほとんど日本の税金払ってないが)でもあるためこのような意見にもなってきますが、消費税制度を国内だけの問題とは今は考えない方がいいとはっきり思います。
 もっとも、石破政権がここまで考えて消費税を守ると言っているわけでもないと思いますが。

2025年7月8日火曜日

石破政権の対米交渉の所見

 日本も猛暑が続いていて気温よりも湿度が高いのが辛いとネットに書いている人が多いですが、上海もこの前行きましたが最高気温が40度にもなると、湿気がなかろうが半端なくキツく、また冷房かけても全然温度下がんないため湿気どうこうはあんま関係なく、単純に気温の高さの方が問題だと思います。
 湿気があろうと気温が35度以下なら、エアコンで除湿かければめちゃ快適です。35度超えてくるとエアコン使っても辛く感じる。

 話は本題ですが本日米国のトランプ政権は日本に対しても追加関税を来月以降にかけると発表しました。この結果を受けて石破政権の対米交渉が議論されていますが、結論から述べると私自身はよくやっていると思え、少なくとも批判されるような点はないとすら考えています。

 まず今回の関税引き上げについて先週の段階で一部メディアが「日本は除外されるだろう」という報道をしていましたが、「私にはわかっていました」的に後出し孔明っぽくなるものの、上記のような観測をしたメディアは何を根拠にと若干疑問に感じていました。取り立てて交渉が進展していたわけでもなく、ベトナムや英国のように交渉に妥結したものの屈辱的な米国優遇条件を受け入れたわけでもないのに、何故日本だけが除外されるのか、まったく意味が分からない主張でした。
 そしたら案の定というか日本も引き上げらる方針が通知され、目の敵にされている中国とそんな大差ない関税率が現在予定されています。もっともTACOという言葉がはやっているようにまた直前で先送りされる可能性もあるだけに、実際に施行されるまではあんまどうこう言うべきじゃないでしょう。そもそも今回の発表でまた円安が進んでおり、企業が基準レートを1ドル120円くらいに設定しているのであれば、関税が25%上乗せされたとしても為替差益でほぼ相殺されるような状態なので、輸出企業もそこまでダメージは大きくない気もします。

 さてこんな事態を招いた石破政権と対米交渉を担当する赤澤大臣に対して批判も多く出ていますが、仮に別の政権や交渉担当者であっても、この結果は変わらなかったと思います。前述の通り交渉に妥結したのはベトナムと英国くらいで、見方によっては関税上乗せされるより厳しい条件をベトナムなんかは飲んでいます。日本が追加関税から免れるためにそのような条件を飲んでは元も子もないし、また存在すらしないアメ車に対する輸出規制が議論になる時点で日本側の主張の方が明らかに正しいだけに、交渉でどうにかなるようなもんじゃないでしょう。
 そのような話の分からない相手に対し、赤澤大臣は少なくともUSスチールに対する日鉄の買収協議を取りまとめ、大統領の承認を取り付けただけでも自分は大したものだと感じています。この点一つとってもむしろ誉められるべき功績だと思え、はっきり言ってしまうと対米交渉で石破政権を批判する人は目もなければセンスもないとすら思え、そのような人たちからは今後意見を聞く必要はないだろうとすら思います。

 その上で今後の対米交渉について自分の意見を述べると、前回にも書いたようにこのまま米国に阿りつつ様子見を続けるのが吉であり、凶にはまずならないと考えています。こう考える根拠としては、カナダやメキシコを筆頭に、最近だとブラジルも加わるなど米国に対する世界中のヘイトが高まっているのと、トランプが一番目の敵にしている中国があまり貿易でダメージを受けていない点を見逃すことはできません。
 若干統計について議論はあるものの、直近の統計でも中国の輸出は今のところ前年比プラスを維持しています。突然の対米関税引き上げが行われてからすでに数ヶ月経つものの、中国で暮らしていて自分もそこまで関税引き上げの影響を感じることはなく、街中でもこの点について話題になるというか気にする人すらほとんどいません。

 無論、自分がただ気づいていない可能性もあると思うものの、中国批判が大好きで普段から粗探ししていて、むしろお前中国好きなんじゃないのと言いたくなるような日系メディアすら直近の中国の貿易についてどこも触れていないあたり、少なくとも現状で目立った影響は出ていないのではと推測しています。何が言いたいのかというと、無理に米国と妥協する必要もなければ、関税引き上げられても意外と何とかなるんじゃないかってことです。
 特に日本は前述の通り、関税が引き上げられれば円安に振れてその影響をある程度相殺してくれるところがあるだけに、トランプの脅しに屈さず、無意味に日本政府を批判せずどっしり構えていりゃいいというのが私の見解です。

2025年7月6日日曜日

映画「ジュラシックワールド」と「F1」の感想

 最近友人と公開された映画の批評合戦を繰り返しているので、この土日も計二本の映画を見ることとなりました。1本目は最新の「ジュラシックワールド」ですが、一言で言えば終盤はスリリングな展開が良かったものの、全体としてはややチープ感溢れるB級ホラー映画っぽいノリで、これがあのジュラシックパークから続くシリーズ作品なのかと若干疑いました。

 細かく話してくと、主演のスカーレット・ヨハンソンは相変わらずいい動きしていて画面内でも存在感があるのですが、それ以外の俳優は若干棒気味で、恐竜の姿にややオーバーなリアクションで驚いたりするのが少し滑稽に見えました。むしろ、子役の女の子の方が演技良かった気すらする。
 また先ほどのB級っ歩差ですが、その大半は脚本に由来します。紙屑一つで全システムがダウンする研究所といい、話の展開的にどう考えても無理があるだろうと感じる場面が多く、もっとましな脚本なかったのかよと言いたくなります。ただあるおっさんキャラが序盤から終盤にかけて、死亡フラグを延々と埋めまくる展開は見ていて逆に笑えました。まるで死亡フラグを踏むためだけに生み出されたキャラに見えます。

 あと最後に気になったのは、主演のスカヨハは「コミュニケーションの一環」と称して共演女優の胸を毎回揉むセクハラおばさん的な人なのですが、映画見ていて「この女優も揉まれたのだろうか?」という点が気になってました。

 次に、今日朝からみてきたのはブラッド・ピット主演の「F1」です。こちらは対照的にというか非常に申し分のない出来で、あからさまに金のかかった映像と感じるものの、その金のかけ方が非常にいいというか臨場感のあるレース映像と音を作り出しており、個人的にかなり満足感のある作品でした。
 俳優の演技もブラピを筆頭にどれも良く、準主役の若手レーサー役のダムソン・イドリスもその役柄を見事に演じ切っていました。もっとも自分としてはオーナー役のバビエル・ダニエルの演技が一番うまいと感じましたが。

 映像に関しては前述の通り申し分なく、撮影が困難と思える映像も見事撮りきっており、レース中のキャラの表情から車の挙動など画面切り替えも素晴らしくよくぞ作ったものだと感じ入るほどでした。また音もレースさながらの重低音が響き渡り、たまたまかもしれませんが自分が入った映画館では重低音でシートが揺れました。

 脚本に関しては弱小F1チームでオールドレーサーが若手レーサーを指導していくというよくある展開ですが、戦車マニア垂涎の「フューリー」でも似たような立場を演じてましたが、ブラピはこうしたコーチ役が本当にうまくなっているというか板についています。彼自身もキャリア当初はイケメンアイドル的な役が多く、出世作の「セブン」ではモーガン・フリーマンに指導される若手刑事役を演じてましたが、今や若手を後押しする大御所としての役割が彼には求められている気がします。

 そんな具合ですごくお勧めな映画なのですが敢えて一つダメ出しをすると、この作品はヒロインもバツイチのオールドミスであるなど、出演者の年齢層が全体として高いところが気になりました。ブラピ自身も60代だし、そのほかのキャラもオーナーやオールドミス、スポンサー、若手レーサーの母ちゃんなど年齢設定の高いキャラばかりなため、準主役の若手レーサーがその若さと未熟さという点でやや悪目立ちしているように見えます。素人目戦ながら、F1チーム内スタッフのモブでもいいから一目で若いと感じるキャラを配置しておけばもっと違ったのではと思います。
 なおそのヒロインは調べてみたらマーブル映画のAIの声の人でした。こんな人だったとは(;´・ω・)




 そんな風に映画見終わった後は家でインプのワゴン作ってました。ハセガワのキットですがともかく寸法が合わないわマニュアルが間違っているわと作っててストレスがよくたまり、あんま楽しいキットじゃありませんでした。やっぱタミヤのが上だなぁ。

2025年7月5日土曜日

BGMのかけ方が秀逸なアニメ

 先週、夕食に日本食屋へ寄った際、たまたまそこで流れていたのがm.o.v.eの「Rage your dream」という曲でした。この曲ですが以前にあるネット掲示板で、「車で事故った時に頭に流れる曲は?」という問いに対し、満場一致でこの曲が挙げられていた曰くつきの曲です。


 一体なんでそんな物騒な曲扱いされていると、上の動画シーンのせいでしょう。この曲は元々レースアニメの「頭文字D」の主題歌で、劇中でレース中に事故るシーンでこんな風に使われています。何気にこのシーンですが頭文字Dの中でも自分が特に好きなシーンで、このシーンを初めて見たときは繰り返し再生して見返すほどはまり、また若干惰性で見ていたこの作品を「ほんまおもろいやんけ」と一気にのめりこむきっかけにもなったシーンでした。
 上記の通り「事故った時に頭の中で流れる」という人がほかにも多いことから、ほかの人にとっても印象深いシーンなのでしょう。

 そもそもというかこの頭文字D、全編を通してBGMのかけ方が特に秀逸なアニメ作品だと思え、少なくとも自分はこの作品以上にBGMのかけ方がうまい作品を見たことがありません。


 上の動画も同じくシーズン1のレースシーンですが、BGMがあるのとないのとでは全然見方が変わってくると思えるほどBGMが動画にマッチしていて、視聴者を大きく盛り上げている気がします。このシーンですがよくよく観察してみると、キャラクターが会話するシーンではBGMの音量が一段落ちていて、会話が途切れる箇所付近で曲が一番盛り上がるサビ部分に入るなど、非常に計算された構成となっています。またBGMが大きくなるシーンは必然的に車の挙動が主役となり、スキール音なども大きく入るなどして視聴者をより音に集中させるようにも意図的になされていると感じます。誰が考えたか知りませんが、よくこんな風に作ったもんだ。

 以上の2シーンに限らず、頭文字DはレースシーンのBGMのかけ方が非常に優れており、この作品の魅力の半分近くをBGMで稼いでいるとすら思います。実際、頭文字Dのヒットをきっかけに日本でユーロビート系の曲が一時復権したとも聞きます。原作ももちろんすごい作品ですが、その人気をより高めたのはやはりアニメスタッフの努力もあってだと感じます。

 逆を言えば、BGMのかけ方は作品の良し悪しを大きく左右する要素にもなると思います。たまたまですがこの前見たゲーム解説動画で、「弟切草」でサウンドノベルというジャンルを開拓したチュンソフトの解説があったのですが、開発者はプレイヤーに臨場感を持たせる上で音が非常に重要だと考え、この作品を作ったそうです。
 実際、この「弟切草」にしろ次作の「かまいたちの夜」にしても、SEとBGMがともに非常に優れており、またかけるシーンやかけ方も当時の他のゲーム作品と比べてひときわ優れていました。「かまいたちの夜」の曲なんかは当時のニュース番組でよく使われており、評判良かったです。

 なお自分が一番好きなのはこちらの「Introduction」で、一部のエンディングで流れた際も使い方が非常に効果的だったと感じます。

 個人的意見で述べると、アニメ以上にゲームの方がBGMの影響が強いという気がします。かけ方ひとつで臨場感が全然違うし、SEとかもしょぼいともろに影響します。最近の作品はどうなのかわかりませんが、もう一つ上げるとしたら曲自体の良さもあって「ロマンシングサガ ミンストレルソング」も音の使い方が非常にいい作品だったと記憶します。最初に「熱情の律動」聞いたときはすごいショック受けたくらいだし。

2025年7月3日木曜日

コロナ禍以降に陰謀論者が増えた背景

 昨日の記事で大学を卒業したか除籍されたかを区別できない人はいないみたいに書きましたが、記事書き終えた後で出身学部を聞かれて「立教野球部!」と答えた故長嶋茂雄ならもしやと思うところがありました。


 今日たまたま上の記事を読んだのですが、これを見てちょっと思うというかある仮説が浮かんできました。

 記事の内容自体は選挙期間中、世論を誘導しようしないように報道を控える傾向にあった新聞やテレビなどのオールドメディアに対し、SNSでは選挙や候補についてあることないこと報じまくり、それらに対してオールドメディアが黙っていることから陰謀論を信じる人が増えたといったことが書かれてあります。この点について筆者は、選挙期間中でももっとメディアは発信すべきだし、記者も主観的意見をもっと述べたほうがいいと書いてあり、この点について私も同意します。
 というか読者の側としては情報の最前線にいる人がどう思っているのかを聞きたいわけで、変に遠慮して差しさわりのない事実だけ報じられても困るといった感情を持つものだと私は思います。無論、ジャーナリストが自分の意見を流行らせようなどと言う野心をあまり持つべきではないものの、どう見てもおかしい、矛盾があるような発言に対しては「こりゃおかしいだろこいつ」的に、個人的見解と踏まえた上で発信することも必要だと思います。

 この辺、JBpressでは記者というよりコメンテーターというポジションを選び、自分の主観的意見も良く載せていました。自分の実感としては、やはりそういった主観的意見を読者も評価してくれたのではないかと思っています。

 話を戻しますがそんな一時期はやたら批判していたプレジデントの記事(実際、6年くらい前はヤバい記事が多かった)を読んで、陰謀論がコロナ渦以降に増えた背景というのは明確な根拠があるのではということに気が付きました。
 これも主観的意見と取られるかもしれませんが2020年のコロナの流行以降、明らかに日本国内で陰謀論が力を増したと私は考えています。具体的には反ワクチン運動や上の記事にもあるようなディープステートとかで、これらと比べるとHAARPなんて全然かわいいもんだったと思えて仕方ありません。っていうかこの単語、まだ覚えてこういう風に使っているのも自分くらいでしょう。

 このコロナ以降の陰謀論に関しては、コロナによる外出制限や他人との接触不足などコミュニケーション不足を原因とする指摘をよく見ます。これらも確かに影響してはいると思うのですが、だったらかねてから引きこもり層に陰謀論者が多くなるはずで、今問題となっているように家族のある人たちが陰謀論にはまって家庭を崩壊させるなどの状況を踏まえると、ちょっと違うような違和感を前から思っていました。
 じゃあ何が原因なのかというと端的に言えば、これまでネットにあまり接触してこなかった人が接触するようになったことが、最大の要因じゃないかと思います。

 この思い付きのきっかけは、以前にある信仰を持つ高齢の方から聞いた話です。なんでも、その仏教系の団体ではコロナ流行期に読経会も制限されるようになり、代わりにオンラインでの読経会が開かれるようになったそうです。するとそれまでスマホすら触ったことのなかった高齢者をはじめとする人たちも、このオンライン読経会に参加するために必死で操作を覚えるようになり、今ではオンライン会議の招集から設定、さらにはSNSまで自在に駆使するようになったそうです。

 ここまで極端な例でなくても、コロナ以降に対面回避のため様々なオンラインツールが社会に普及するようになり、それまでネットと縁のなかった、または使っていてもごく限られた機能しか使わなかった人たちが一気にネットの使い方を覚え、習熟したという事実は間違いないと断言できます。しかし、コロナ以前からネット利用に慣れた人と比べると、こうした層はネットリテラシーに疎いままネット上の情報に触れるようになったのでは、というのが今回の思い付きというわけです。
 つまり、ネット上の情報をデマかどうかを判断できるほどネットリテラシーがなかった人たちは、以前はネットそのものをあまり使ってなかったため影響を受けなかったものの、コロナをきっかけに使うようになってデマ情報に触れるものだからそれを鵜呑みにしてしまい、結果的に陰謀論を信じる人が増えたのではというのが、私の見方です。

 このように考えるのもネットがサービスを開始し、2ちゃんねるが影響力を持ち始めてた2000年前後も、結構似たような状況が起きていたということを思い出したのもあります。あの当時は今以上にアングラな雰囲気があり、表に出ない情報が2ちゃんねるとかでは書かれていると信じ、陰謀論者になる、身内受けしかしない情報に染まる人間が結構多くいたように思います。なんでそうなったのかといえば単純にネットリテラシーが低かったとしか言いようがなく、情報の検証や判断が全くできず、過激な意見ほど耳を傾けてしまう人が多かっただけです。
 多かれ少なかれ、どの人も最初にネットを使い始めたころには似たような体験がいくらかあるのではと思います。

 その上で話を戻すと、コロナ以降に陰謀論者が増えたというよりかは、陰謀論に抵抗力のない人もネットを使うようになったというのがより現状に則した見方じゃないかと思うわけです。最初のプレジデントの記事を見て、そこに出てくる陰謀論を信じる人も単一の情報ソースに依存しているように見え、複数の情報ソースを比較、検証はおろか、そもそも検索すらおぼつかないように見えますし。
 さらに言えば、コロナ以降に陰謀論に染まった人というのはやや年齢層が高い人が多いように思え、この点もそれまでネットに触れることが少なっかた層じゃないかと思う要素です。楽観的な意見を述べれば、今後もネット利用を増やしていけば自然とリテラシーも高まり、「あの頃は若かった」的に思い直してくれる可能性もあるため、ある意味で今くらいが陰謀論のピークで、もうしばらくしたら徐々にこの手の人は減ってくんじゃないかと思います。戻ってこれない人は何人かいるでしょうが。

 にしてもこの点を考えると、今後は中学生くらいのネットを使い始める子供がこうした陰謀論に一時的とはいえ染まることが増えてくんだろうなとも思います。中二病的に早いうちにイタイ体験してもらってリテラシー積んでもらうのもベターですが、こうしたリテラシー教育も今後学校とかでしてかなければならないと考えると、なんか教育が難しくなった時代に入ったとも思えてきます。

2025年7月2日水曜日

キャッ党忍伝てやんでえ

『キャッ党忍伝てやんでえ』新作ゲーム制作決定!山口勝平ら声優陣のコメントも到着!(タツノコプロ)

 もはやタイトルを知ってる人も少ないと思いますが、テレビ放送から30年以上経過しながら今度ゲーム化するという「キャッ党忍伝てやんでえ」を、自分は子供の頃めちゃ好きでした。

 この作品は30年以上前にタツノコプロが製作し放送されたアニメシリーズなのですが、ちょうどあの頃のテンポの良さ(=細かくセル画を製作する能力がなかった)がよく出た作品で、とにもかくにも展開が早く子供にも受け入れられやすい作品でした。また当時もファミコンでゲーム作品が出てますが、意外にこれが面白く、ステージごとに使える助っ人も非常に的確で原作ファンも納得なゲームでした。

 ただこの作品、どうも動画テープの行方とか海外配信とかでトラブったとかいろいろ噂ありますが、人気はあったと思うものの放映終了後は一切触れられることがありませんでした。当時であれば再放送とかあっても良かったと思うもののそういうものは一切なく、それ故に自分みたいに印象としては強く残っているものの、こうして話題に出す人はほとんどいなくなった気がします。

 なお自分大学生の頃、講義開始前のゼミの教室で何故かこの作品の名前が出てきて、その場にいた女子学生一人だけが「覚えてる!」と反応してきました。ほかの学生からどんな作品だったのかと聞かれ、

「えっと、主人公が猫で、メカで、忍者で……」
「一体どれなんだよ?」

 という、シュールな会話をしたのをよく覚えてます。

伊東市長の学歴詐称について

学歴詐称疑惑の市長が会見「大学に確認したら除籍になっていた。戸惑っている。選挙中に卒業したと言ってないので公職選挙法違反ではない」(ガハろぐ)

 詳細についてはいちいち説明しませんが、学歴作業疑惑の出ていた伊東市の田久保市長がようやく認めました。もっともこの期に及んでも除籍されたのを卒業と思い込んでいたとすぐわかる嘘をついているあたり、この人がカスであることは明白です。「うそつきはプーチンの始まり」とも言いますが、こんなしょうもない嘘をつくあたり絶対に権力もたせちゃダメな人間なのですが、こういう人間が選挙で受かってしまう現状自体が一番問題である気がします。

 ちなみに学歴詐称という自分が真っ先に浮かんだのはサッチーこと野村沙知代で、この人の時は逮捕収監まですぐ行ったのですが、今回の田久保市長についても反省がない当たりさっさと捕まえて下ろした方がいいんじゃないかと個人的には思います。ってかそれ以上に気になるのは除籍理由で、学費未納とかならまだしも何かしらの事件を起こしての除籍であれば話はこんなもんじゃすまないでしょう。

 それだけに、恐らく絶対しないであろうけどこの人に反省の意思があるなら除籍理由を話すべきであり、話さないのであればメディアは除籍理由を必死で追うべきでしょう。ぶっちゃけ、話そうとしないなら適当な憶測でも記事流していいと思うし、それを否定しようとしてもこの人の場合は既に現在進行で嘘ついているから、誤報流したって許される気すらします。どちらにしろ、繰り返しになりますが権力もたせちゃいけない人です。